鉄線 さん プロフィール

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鉄線さん: 鉄線
ハンドル名鉄線 さん
ブログタイトル鉄線
ブログURLhttp://clemtisflorida.blog.fc2.com/
サイト紹介文オリジナル小説 ボーイズラブ書いています。よろしくお願いします。 ヤクザ×訳あり少年
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供117回 / 322日(平均2.5回/週) - 参加 2013/01/04 01:39

鉄線 さんのブログ記事

  • 母の日に
  • いつも、沢山の拍手やランキングポチありがとうございます。本日は「はなごおり」間に合いませんでした。折角来て下さったのに……申し訳ないです。代わりに、母の日にアップしようと思っていた翔太たちの話です。少し早いですが、楽しんで下されば幸いです。(これもギリギリで見直ししていません、誤字脱字あったらごめんなさい)◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 俺は飯田操三十六歳、職業は澤村組の幹部候 [続きを読む]
  • はなごおり 14
  •  春陽が大学に着くと斗真が待ち構えていた。「おはよう。春陽の顔を見るまでは安心できなくて」「うん、ありがとう。昨日は心配かけてごめんなさい」「いいよ、それより本当に大丈夫だった?」「詳しい事はお昼に話すよ。今日は朝食の残りを貰って来たから外のベンチで一緒に食べよう?」「分かった。じゃああとで」 そう言って駆けて行く斗真を見送ってから春陽も教室に向かった。 昼になり待ち合わせのベンチに行くと、斗真も [続きを読む]
  • はなごおり 13
  •  春陽が目覚めると本当に抱き枕にされ眠っていたようだ。それも正面から抱き合っているかたちで眠っていたらしい。目の前に無精髭の生えた道明寺の顔があり、ドキリとしてしまう。春陽はそっと手を伸ばしその髭に触れてみた。自分にはない男くささを感じ、ある意味羨ましくも思う。「おはよう」 突然開いた道明寺の瞳に見咎められたような気がして、春陽は伸ばしていた腕を引き同じように朝の挨拶をする。「おはようございます」 [続きを読む]
  • はなごおり 12
  • 「さあ、遠慮しないで入って」「失礼します……」 春陽が連れて来られたのは都内のマンションの一室だった。高級マンションではあるが、割と普通の佇まいは春陽の想像を裏切った。春陽の部屋とあまり変わらない2LDKだ。「どうした?」「いえ、何だか普通で……もっとザ・ヤクザって部屋を想像していたので」 そう言う春陽に笑いながら道明寺は冷蔵庫を開ける。「ここは月に二度ほどしか来ない。ここからの方が大学に近いだろう [続きを読む]
  • はなごおり 11
  •  だが、店に戻っても春陽の姿はなく、店の中も覗いて見たがいなかった。落胆して太腿に手を突き、呼吸を整える斗真と違い男は、店の脇の路地を見ている。ここに引き摺り込まれたら厄介だと思いながら。 何度目かの電話をかける斗真に背を向け、男も電話を掛け始めた。「もしもし大村ですが」 相手に電話が繋がると、大村は路地に入り込み小声で話す。報告を済ませた大村が路地から出て来ると、斗真が電話を片手に不安そうな顔を [続きを読む]
  • はなごおり 10
  •  春陽は学食で斗真と待ち合わせをしていた。今朝はおにぎりを作って来る暇が無かったので、斗真と一緒に食べようと思っている。「春陽、お待たせ」 五分ほど遅れてやってきた斗真は、それでも爽やかな笑みを見せながら春陽に駆け寄った。「春陽が学食で買うなんて珍しいな」「ちょっと寝坊して」「バイトし過ぎだろう?」「大丈夫」 斗真は、寝坊の理由が疲れたためだと思ったらしくて、少し不安そうな顔を見せる。話をしながら [続きを読む]
  • はなごおり 9
  •  覚束ない春陽をエレベーターに乗せ、リザーブした部屋に入りベッドに寝かせた。「んん……」 小さく呻いたが起きる様子はなかったので、道明寺はシャワーを浴びに行った。カクテル三杯で酔い潰れた春陽を可愛いと思う。だがそれは同時に道明寺に不安を与えた。もし他の男と飲み、今夜のように酔ってしまうと……危ない。女じゃないんだから、と思わせない何かが春陽にはあるのだ。 道明寺はシャワールームから出て冷蔵庫の水を [続きを読む]
  • はなごおり 8
  •  そして木曜日、大学の帰り道マンション近くのスーパーで一週間分の買い出しをして、それを冷蔵庫に仕舞い終わった頃携帯電話が鳴った。「春陽、飯行くぞ」「道明寺さん、そんなに暇な人じゃあないでしょう?」「ああ、だから癒しが欲しいんだよ。迷惑だよな……俺はヤクザだし……」「別にヤクザだからとか……」「じゃあ行くな? 三十分後に迎えに行くよ」 それだけ言うと道明寺は電話を切った。春陽は小さな溜息をつき携帯を [続きを読む]
  • 翔太の一日(愛の上)
  • 「あれ修羅場っての?」 翔太は今日、大学の友達三人で勉強の為に裁判の傍聴に行って来た。その帰りにファストフードの二階席に座り、意見の交換をしていた時、窓側の席の花村がそう言いながら興味津々の目で階下を見ていた。 翔太も花村の隣に座った半田も釣られて窓の外を見下ろす。「え……?」「凄い美人!」 翔太の小さな驚きは半田の声に掻き消されたようだ。「な? 修羅場?」 花村がふたりの同意を得ようと鼻息を荒く [続きを読む]
  • はなごおり 7
  •  春陽は母と一緒にマンションに戻って来た。帰りの電車の中では一言も言葉を交わしていない。 今から一時間ばかり前―――母と並び遺影に向かい手を合わせた。手を合わせ俯いたまま母親が小さく口を開いた。「春陽……あなたの父親よ……お別れをして……」 春陽は母の言葉に、あぁやはり……という気持ちで手を合わせた。遺影を見た時から何となく感じていた事だった。過去に一度だけ会った事がある。 あれは小学校に上がる前 [続きを読む]
  • はなごおり 6
  •  あれから三か月が過ぎ真冬のコートも必要ないと思っていた頃、寒波が戻って来た。昨夜からの雨はみぞれ混じりになり、とう朝方には白い物がちらちらと降ってきた。 春陽はクローゼットの扉の前に立ち、以前送って来てから一度も使う事のなかったマフラーを手にした。恐ろしく肌触りの良いマフラーを巻いてみる。色白の春陽には良く似合っていた事が少し腹立たしい。歓迎していないが、いずれの服や小物はサイズといい、着心地と [続きを読む]
  • はなごおり 5
  •  それから二日後の木曜日、春陽は夕方早くにマンションに向かっていた。時給の良い土日に目いっぱいバイトを入れている為に、一週間に一度身体を休める日を設けていた。いくら若くても毎日大学とバイトでは身体が持たない。 マンションから三分ほど手前の路肩に一台の高級車が停車していた。深緑色したジャガーだ。この道で今まで見た事は無いと思いながら春陽は通り過ぎようとした。春陽がすれ違うその時、左の窓が少し開き、そ [続きを読む]
  • はなごおり 4
  •  マンションに戻った春陽は、宅配ボックスに荷物が届いている事を知った。不在通知を見ながら暗証番号を入力し、リボンの掛かった箱を見て眉根を寄せる。放置する訳にもいかずに、その箱を抱えて自室に戻った。 浮かない気分で梱包を解く。中にはベージュ色のチェックのマフラーと手袋が入っている。指で触れただけでも最高ランクと分かる素材のマフラーを、無表情に見詰めた後にソファの背もたれに掛けた。いつになったら、この [続きを読む]
  • はなごおり 3
  • 「忘れ物どうしましょう?」 事務所に戻る車の中、助手席の篠田が後部座席に座る男に手にした物を見せた。「お前、わざとだな?」「気を利かしたと褒めてはくれないのですか?」「……ふん」 面白くなさげに男はシートに深く凭れ掛かった。「では、私が返しておきましょう」 篠田はそう言いながら、再びそれを胸ポケットに収めようとした。「寄越せ、俺が返す」 そう言うと踏んでいた篠田が失笑と共に、春陽の学生証を後ろの男 [続きを読む]
  • はなごおり 2
  •  だが、開けたドアは直ぐに春陽の手によって閉められた。「……まじ?」 開けたドアの先にはもうひとつ部屋があり、そこには十人ほどの男がいた。派手なシャツと派手な髪色をした、見るからに一般人ではない若い男や、いかつい体格の強面のスーツ男、スキンヘッドの男……ここを通らなければ表へは出られないのだろうが、春陽は閉めたドアをじっと見つめ息を吐いた。そうして振り返る。その視線の先では綺麗な手の男が楽しそうな [続きを読む]
  • はなごおり 1
  • 「失敗した……」 そうぼやきながらネオンが煌めきだした繁華街に向かって歩いているのは、桐谷春陽(きりたに はるひ)。バイトをふたつ掛け持ちし、奨学金を貰いながら国立大学に通っていた。アルバイトのシフトを間違えたのは初めてではないが、真っ直ぐ家に帰らない事は初めてだった。何となく街をぶらつきたくなったのは、バイト代が昨日入ったばかりだったからかもしれない。たまには大学の友達、織田斗真(おだとうま)が [続きを読む]
  • 更新のお知らせ
  • こんばんは鉄線です。新作のタイトルが決まりました。「はなごおり」です。ひらがな5文字!(好きですねぇ)まぁ……申し訳ないですが、いつものパターンです。違うものを書こうと思っていても、ついこっちに傾いてしまいます。その上、設定もほぼ同じ。読んで下さる方も、混乱されるかもしれませんね。例の如く ヤクザ×訳あり青年 ってやつです(苦笑)頭では色々考えるんですよ……エロイのを書こうとか、高校生ものがいいな [続きを読む]
  • 拍手・コメント御礼
  • こんばんは鉄線です。「風が光る」も無事に完結出来まし。どの俳優さんを思い描いて下さいましたでしょうか?今回は、書き終えた話を全部予約投稿していましたので、無事は当たり前なのですが^^何人かの方がコメントで書いて下さいましたが、4月8日、亮の誕生日に合体(笑)褒めて下さったのに、ゴメンナサイ。がーっと予約投稿していたので全くその辺りは意識していませんでした。偶然の一致! それはそれで凄いと思ってしま [続きを読む]
  • 風が光る 11(完結)
  •  伊勢は、ゆっくりと抽挿を始めた。腰を引くと亮の内壁が蠢き伊勢を離すまいと絡み付く。頭が真っ白になるほどに気持ちいい。直ぐにでも果ててしまいそうなほどに気持ちいい。「いせ……僕は……いい?」 少し余裕が出て来たのか、逆に不安そうな顔で亮が尋ねて来た。「いいに決まっている。今までに抱いた誰よりもいい」「本当? もう他の人を抱かない?」「亮だけだ。亮も他の男に触れさせたら駄目だぞ?」「僕は、そんな事は [続きを読む]
  • 風が光る 10
  •  ゆっくりと食事を終え、手を合わす亮に頷いた。亮は食べる姿も見惚れるほどに美しい。伊勢は亮をここまで育てたという自負が湧きおこった。やはり誰かにくれてやるのは惜しい。惜しいだけではない、ムカツク。「あ……」 「どうしたの?」「ケンに連絡するのを忘れていた」「多分タカシさんが連絡してくれたと思います」「それもそうだな……シャワー浴びて来るからフルーツでも食べていて」「……はい」 食事で緊張が解けてい [続きを読む]
  • 風が光る 9
  •  伊勢はホテルの駐車場で時計を見た。あと三十分ここで時間を潰せば、亮はタカシに抱かれる。多分、タカシは本気で亮を抱くだろう。思い起こせば、亮は伊勢がきつく叱った時など、タカシの下に逃げ込んでいた。伊勢の次に安堵する懐だったに違いない。そんなタカシが真剣に迫れば絆されるかもしれない。 五分前、伊勢はドアの前に立っていた。何だか自分だけがジタバタしているようで、おもしろくは無いが、かと言って亮をタカシ [続きを読む]
  • 風が光る 8
  •  伊勢は口角を上げ、にやっと笑ってから亮に覆い被さった。亮の身体が小刻みに震えだす。そうして唇を重ねる事なく、項に舌を這わした。項を舐め、その舌先で小さい尖りに吸い付く。「ぁ……」 亮の小さな喘ぎともつかない声を聞きながら、尖りを吸い上げ、片方を指で乱暴に捏ねた。「ぁぁ……」 脅えたような声にも耳を塞ぎ、執拗に尖りだけを弄り回した。舌を使いながら指で強く摘むと亮の喉の奥が鳴る。その行為は亮が嗚咽を [続きを読む]
  • 風が光る 7
  •  和室を開放した大広間には、大勢の組員が集まっていた。上座には組長である謙と姐の礼子と亮が座っている。 その両隣を組長の側近で前若頭の佐藤と西嶋が座る。その隣に、現若頭の伊勢とタカシが並んでいた。上座の亮はちらっと伊勢に視線を投げ掛けるが、視線が絡まる事はなかった。 祝いの席が進むにつれ、酔っぱらった組員が亮に祝いの言葉を述べに来る。その都度、亮も頭を下げ礼を返した。組員だからと言って軽く扱っては [続きを読む]
  • 風が光る 6
  •  そうして三年後の今夜、亮の気持ちはイチミクロンも変わっていなかったという事だ。伊勢は今まで、亮の美しさに見惚れる事はあっても、そこには性的な意味合いはなかった。大切にしたい、護りたいという気持ちは保護者のような気持ちだ。 亮も同じような思いで伊勢に懐いているのだと思っていた。「後はふたりで話し合え。これは本人同士の問題だからな」 そう言われ伊勢と亮は部屋から追い出された。きっと謙も困っているのだ [続きを読む]
  • 風が光る 5
  •  昼前に亮が戻って来た。この制服を見るのも今日が最後だと思うと伊勢も感慨深いものがある。今夜は座敷で卒業と大学進学の祝いを派手に執り行う予定だった。若い衆や雇われた料理人で屋敷の中は準備で忙しない。 伊勢はその喧噪から離れ、庭を歩く。「伊勢!」 暫くすると亮が大きな声を出しながら駆け寄って来た。「亮さん、先に着替えを済ませなさい」「うん……でも少し名残惜しいかなって思って」 俯く亮に視線を投げる。 [続きを読む]