ミトラ さん プロフィール

  •  
ミトラさん: ミトラ〜グノーシス
ハンドル名ミトラ さん
ブログタイトルミトラ〜グノーシス
ブログURLhttp://blogs.yahoo.co.jp/bashar8698
サイト紹介文美術史、建築史、音楽史と思想史の内的連関を追求するブログでしたが、その後範囲を広げました。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供118回 / 365日(平均2.3回/週) - 参加 2013/01/31 19:59

ミトラ さんのブログ記事

  • フロイトのラディカリズムとその矛盾 ②
  • フロイトが「トーテムとタブー」を書いた動機は自分で語っている。「ここ最近の数年の精神分析的な仕事の結果、個体発生は系統発生の反復であるという命題は心的生活にも適用可能でなければならないという思いが強くなってきた。」彼はヘッケルの反復説に共鳴し、心理学でもそれが成り立つはずだと考えたのである。フロイトにそういう問題意識が有るならユングやノイマンにも有るのは当然である。フロイトはトーテミズムの2つのタ [続きを読む]
  • フロイトのラディカリズムとその矛盾 ①
  • さて、どこまで話が行ったのだったろうか?(笑)そうそう、ノイマンの最後の「グレートマザーの精神変容と両極の逆転」を正確に理解するためにトーテミズム論の変遷、及び遊牧民族における母権制と父権制の歴史を概観しようとしていたのだ。http://blogs.yahoo.co.jp/bashar8698/40693478.htmlこの概観は特急で進もうと思う。各駅停車ではそれだけで何年もかかってしまうからだ。トーテミズムは19世紀スコットランドの法学者マク [続きを読む]
  • 転換は行雲流水の如く
  • この間、政治ブログの方に重心を移していたが、区切りの良い所まで行くのに予想以上の時間が(下手すると半年以上? 笑)かかりそうなのと、ひとまずトランプ氏暗殺の差し迫った危機は遠のいたので、そろそろ重心を前後の足に等しくかける構えに戻そうと思う。もちろん前屈から後屈へ、後屈から前屈へと常に体重移動できるようにしておくのが金剛心拳の基本である。 [続きを読む]
  • Change is gonna Come
  • 公民権運動のテーマソングになったこの歌、恥ずかしながらサム・クックの歌だという事を今日初めて知った。そしてサムがマルコムXやモハメド・アリの友人で公民権運動にも参加していた事も。http://tortoiz-store.net/2017/01/31/post-4213/とてつもなく長い、苦しい時間が流れただが我々は今、確信できるきっと変わる時が来るとネオコンによって国をメチャクチャに破壊された中東の人々のためにあるような歌ではないか? そ [続きを読む]
  • 王鐸と翻子拳
  • 前回に引き続き書道と武道の相似象について。再び多木先生の解説を参考にさせてもらう。http://y-tagi.art.coocan.jp/404.htm王鐸(1592〜1652)は明末清初の書家にして歴史家である。明朝では礼部尚書にまで出世したが清軍が南京に迫ると降伏し清の役人となった。Wikipediaに依れば、明滅亡の危機に、倪元路や黄道周など国に殉じたものが多いのに対し、王鐸は要職にありながら政局に疎く、無能の官僚と誹謗され、また、敵に降って [続きを読む]
  • 王羲之の行書・・・・龍のうねり
  • 前に米フツの激しくも美しい行書を紹介した。http://blogs.yahoo.co.jp/bashar8698/40397504.htmlしかしやはり行書の確立者と言えば王羲之である。下の写真は前回と同じ多木洋一先生のサイトからお借りした。多木先生による王羲之の「蘭亭序」の臨書の一部である。・・・・・・脳がトロけそうになるほど美しい・・・・・・王羲之の書を評して「龍が天門を跳ねるが如く、虎が鳳闕に臥すが如し」などと表現される。(鳳闕は鳳凰を飾 [続きを読む]
  • イカは宇宙人か?
  • もう少し、アラブの春の大まかな構図が見える区切りの良い所まで政治ブログに重心を置くつもりなので、こちらが手抜きになるのはご容赦願いたい。(笑)イカはなんだか宇宙人っぽい。笑眼玉は網膜、角膜、水晶体を備えその発達度はもう人間と同じだ。しかし脳が外へ飛び出す形で出来る哺乳類と皮膚が内側へめり込んで出来るイカと、発生的には全く起源が違う。これは「収斂進化」だ。いやこのくらいでは僕はもう驚かない。つい最近 [続きを読む]
  • クラプトンのStomy Monday
  • ペンタトニックしか使わないようなロックはもう聴く気にならないのだが、こういうブルージーな演奏なら今でも十分聴ける。これならジミヘンにも対抗できるね。月曜だけでなく一週間全部憂鬱だという最下層の黒人の嘆き、「主よ、私に憐れみを、そして彼女を戻して下さい」と締めくくる暗いブルースだ。比較のためにキャンザスシティーの黒人ブルースマン、ジミー・ウィザースプーンの歌ったものを挙げてみた。やっぱりこっちの方 [続きを読む]
  • チベットの忿怒尊
  • チベットの六道輪廻を表すタンカ上図の円の中は六道輪廻を表し忿怒尊ヤマ(閻魔)がそれを牙と爪でしっかり抱え込んでいる。真ん中では貪瞋痴を表す鳥、蛇、豚がそれぞれの尾を咥えている。チベット密教の創始者パドマサンバヴァは次のように語る。「女たちはサンサーラの絶え間無い流れである。彼女たちは人間の姿と黒い顔をしているが、実は人喰い鬼である。彼女たちの身体圏は地獄の大釜である。その中では清めの全ての苦難が火 [続きを読む]
  • エンケラドス
  • 土星の第2衛星エンケラドスは氷で覆われているが、南極地域にヒビが有り、そこから塩水が間欠泉となって噴き出している。その間欠泉の高さたるや・・・・・・・・この写真に見える部分だけで星の半径ほどある。(エンケラドスの半径は約250km)その後の調査で塩水に有機物が混じっている事、噴き出すまでは100℃近い熱水である事が判った。もちろん絶対零度の宇宙に噴き出せばあっという間に氷の微粒子となる。さらに最近の研究で [続きを読む]
  • お知らせ
  • ノイマン説の検証の途中ではありますが、どうもアメリカの政治情勢が不穏なムードになってきたので、これから1〜2ヶ月ほど政治ブログの方へ重心を移します。http://blogs.yahoo.co.jp/asyura919宜しくお願いします。 [続きを読む]
  • ノイマン ⑨ 動物象徴と女神(トーテムと供儀)
  • 前回までは植物としての女神を見てきた。しかしグレートマザーは植物だけでなく動物の女主人ともなる。それは特にトーテムと族外婚、そして生贄を伴う供儀と深い関係が有る。ノイマンによればトーテミズムは集団心理が支配的だった狩猟時代の文化でありそこでは人間集団と動植物の間に神秘的関与が見られる。グレートマザーは個人の男性から独立しており、人間以外の力によって妊娠すると観念される。それは蛇、鳥、牛などのヌミナ [続きを読む]
  • ショパン エチュード 10-1 再掲
  • 多くの方は明後日から仕事だろうか? 正月のノンビリ気分から普段のペースに頭を切り替えるにはキラキラと輝く音楽で脳を活性化させるのも一つの方法かもしれない。(実は僕は毎年正月になるとこの曲を聴きたくなるのである。笑) 以前挙げた浅井純とは対極の演奏を見せてくれるのがこのヴァレンティナ・リシッツァだ。ポリーニの凄みのあるキレともまた違う。リシッツァは長い指を活かしてまるで降臨した花の女神のようにナチュラ [続きを読む]
  • 新年の挨拶
  • 謹んで新春のお慶びを申し上げます例年の事ですが、この記事をもって皆さまのブログへの訪問に代えさせていただきます。年の初めはのんびりした琴の曲でも、と思って探したのですが、なかなか気に入ったのが見つからず今年はこれにしました。 オーム マニ ぺドメ フーン は観世音菩薩に祈りを捧げる真言です。原初的な意味は、オームは宇宙の始まりの音とも言われる聖音、マニは宝石、ぺドメは蓮華、フーンは祈りの音です。オーム [続きを読む]
  • ノイマン ⑧ 木の変形
  • 前回は木が生と死、犠牲と再生の共存する領域であり、基本的に母性的象徴だが時には男性の象徴ともなり得るウロボロス的性格を持つ事が確認された。今回は木の象徴の変形、その周辺に目を拡げる。ノイマンは木の変形として絞首台や十字架や舟を挙げ、舟はさらに揺りかご、挽臼などに変形されると言う。木に吊るされた者は木を母とする息子であり、母は死と不死を与えるソフィアである。キリスト教の十字架はこの世に罪をもたらした [続きを読む]
  • ヴィヴァルディ・テクノ
  • ヴァネッサ・メイはシンガポール出身のヴァイオリニストだが、タイ人の父と華僑の母を持ち国籍はイギリスというハイブリッド・ウーマンである。そして奏でるヴァイオリンもまたハイブリッドだ。「クラシックとロックの融合」というのはイギリス人が大好きなテーマで結構古くからあるのだが、成功例はそんなに多くはない。ヴァネッサでもバッハやベートーヴェンでは悪趣味しか感じなかったが、このヴィヴァルディは気に入った。お [続きを読む]
  • 忿怒の仏
  • シヴァ神とカーリー神の話が出た所で、その仏教版とも言える明王、特に「降三世明王」(ごうざんぜみょうおう)について。明王は密教特有の「変化(へんげ)の仏」である。それは慈悲だけでは救済できない衆生を「怒り」によって正しい方向へ導くと言う。五大明王は「仁王教」の内容から空海が定めたようで、不動明王を中心に降三世明王、大威徳明王、軍荼利明王、金剛夜叉明王をそれぞれ東西南北に配している(上の図では右上が北 [続きを読む]
  • パレストリーナ 「教皇マルチェルスのためのミサ曲」第二曲 グローリア
  • すっかり忘れていたが今日はクリスマスイヴだった。(笑)自分が仏教徒であると自覚してからクリスマスを祝う習慣は無いのだが、思想としてのキリスト教は好きだしバロック音楽はある意味で僕の精神的故郷である。意地を張らないでクリスマスの日くらいはクリスマスらしい曲を聴いてみようか。「教皇マルチェルスのためのミサ曲」はパレストリーナの最高傑作と言われているが、その中の2曲目、グローリアである。これはよく聴くと [続きを読む]
  • ノイマン ⑦ 運命と生命の木としての女神
  • 読者の多くはそろそろノイマンにも飽きてきた頃だと思うが(実は僕も 笑)やはり彼はユング派神話学の原点であり、その後の元型派のヒルマンやフェミニスト神話学などもノイマンをたたき台にしノイマンを批判する所から生まれているので全体像がつかめるまで続けたいと思う。もう少しお付き合い願いたい。******************************母権社会では空間、時間ともに女性的なものと見なされ [続きを読む]
  • シュリーヴィジャヤ様式とは?
  • 7世紀後半、海路でインド留学を目指した唐の義浄は仏教王国シュリーヴィジャヤの繁栄ぶりに驚嘆した。唐帰国後に書いた「南海寄帰内法伝」によれば1000人以上の僧がおり、学問的にもインドに劣らない水準だったと記されている。彼はそこで5ヶ月滞在してサンスクリット文字を学んでからインドへ向かった。インドのナーランダ僧院などで13年勉学した帰路、再びシュリーヴィジャヤに立ち寄り、今度は10年以上も滞在しサンスクリ [続きを読む]
  • ノイマン ⑥ 中南米の否定的マザー
  • もう少し否定的マザーのイメージの拡がりを探ってみる。壺や甕に死体を屈葬する習慣はエーゲ文明や小アジア、古代アメリカ、縄文時代の日本などに共通し、火葬文化における骨壷はその変形である。これらは全て貪り食う否定的マザーの側面である。禿鷹、コンドル、カラス等は死体を食う「死の女神」であり、エジプトのネクベト、北欧神話のワルキューレ、常に肩にカラスを二羽止まらせているオーディンなどの表象になる。しかし同じ [続きを読む]
  • 乳海撹拌 異論
  • ここで分身のタヌキ博士君がインドの神話「乳海撹拌」について屁理屈をこねているので聞いてあげよう。タヌキ君、どうぞ。タヌキ博士:おほん、紹介いただいたタヌキ博士です。今日はインドの有名な神話「乳海撹拌」についての疑問を提起したい。乳海撹拌ではマンダラ山を軸に、周りにヴァースキ竜王を巻き付け、両端を引っ張ってマンダラ山を回転させ、海を撹拌したと言われている。しかし良く考えてもらいたい。円筒状の物に紐を [続きを読む]