長澤席主 さん プロフィール

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長澤席主さん: 雑色駅前将棋サロン
ハンドル名長澤席主 さん
ブログタイトル雑色駅前将棋サロン
ブログURLhttp://xtmsc887.blog.fc2.com/
サイト紹介文東京大田区にある、実在する将棋センターです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供157回 / 365日(平均3.0回/週) - 参加 2013/02/22 13:33

長澤席主 さんのブログ記事

  • 児童劇と富士山と青春!(その28)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー現実の中にある奇跡ー その5 舞台ではインタビューが始まった。「お疲れ様です。二曲踊りましたが、動きが凄いですね。速くて、観ている方が目が回ります」司会者が聖闘士4(山野)にマイクを向けた。山野は、息を切らせながらも、「ありがとうございます。私たち、体が小さいので、スピードでカバーするしかありません」「ダンスも素晴らしいけど、皆さん劇団やまびこの役者さんですから、芝居 [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その27)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー現実の中にある奇跡ー その4 応接室に入りソファーに座ると、銀色に輝く富士山の額縁が目に入った。「津田さん。先日、この富士山と同じ光景観ました。銀色に輝く富士山・・・・」「へえ〜本当。それはラッキーね」「局長も、この光景を撮るために何回も富士の麓に行かれたのでは?」津田は目を細めて、富士山の画像を眺めた。「違うのよ。局長に写真の趣味はないわ。別に富士山が好きな訳でもな [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その26)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー現実の中にある奇跡ー その3 芸術劇場の稽古場では、イベント用に聖闘士4オリジナルダンスを幾つか創り、人前で何か見せる準備をしていた。長岡は、劇団とは別に四人を売り出す事も考えていた。イメージCMから、その方向性を強く感じとった。ただ、聖闘士4の四人はアイドルは無理だ。小柄でプロポーションは普通だが、顔は人並みで歌が歌える訳ではない。ダンスが売りだが平均年齢も若くない [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その25)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー現実の中にある奇跡ー その2 山野から一番得意とする曲を踊る。山野は、やはりディスコ調のダンスだ。島田は、アップテンポのヒップホップとでもいうのか?何か新しいダンスを見せてくれた。木村は逆にバラードで、スローなダンス。指の先まで神経の通った難しそうな動きだ。どれも素人の動きではないが、決め手がなく何か物足りない。最後の仲田は山本のMDに無い曲で、自分の持っているテープ [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その24)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー現実の中にある奇跡ー 二日が過ぎた。朝、長岡は四階事務所に挨拶しに行くと、津田さんは笑顔を見せて、「体調大丈夫?・・・・今日から仕事出来るの?」と聞いた。「今日が僕の第一日目です」津田は頷いた。「それじゃ、今から甲府市に行ってもらうわ。話は浦ちゃんから聞いたわよ。村上さんや山野さんとも話したけど、やはり今からだとテレビCMくらいしか考えられないわ。その後ぬいぐるみ着て [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その23)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー皆の気持ち、そして想いー その4 リンリンリンリンと、スピードを出し過ぎるとメーターがけたたましく響く。もう、甲府市にいる意味は無くなった。中央高速に乗り、雨の中、急いで国分寺に戻った。危ないと思うが、どうでも良かった。自分の存在価値など何もない。車のヒーターが強く唸り、凍った身体を温め、濡れたYシャツ、ベスト、下着、ズボンを乾かす。上着は!?山元幼稚園の事務所か?それも [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その22)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー皆の気持ち、そして想い。ー その3 頭を泥水の中につけて、そのまま身じろぎひとつしなかった。四十分、五十分と経つと、体中泥だらけの上に鼻の中や口の中まで泥水が入り込み、ポタリポタリと、泥と一緒に鼻血が垂れてくるのが分かった。喉の中まで泥が入り込み、吐き出そうにもなかなか出ない。喉の痛みは耐えられない。事務所の様子は変わらない。いい加減、辞めたいと思うのだが・・・・?体 [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その21)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー皆の気持ち、そして想い。ー その2 一方、一階プレハブ小屋脇では、木村が仲田を心配していた。「百花。いつも村上さんに怒られているけど、大丈夫?」「う〜ん、分からないよ。村上さんの言っていることも、自分がどうすれば良いのかも分からない。美月さんは、あたしとそんなに変わらないのに、どうして怒られないのかしら?」「何言ってんの!全然変わるわよ。・・・・それにしても村上さん百 [続きを読む]
  • 長雨の八月でした。九月こそは秋晴れに!
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜最近は、テレビも観なくなった。家にも、あるにはあるのだが点ける機会がない。サロンにあるテレビは、たぶん雰囲気作り(BGM)にあるのだと思う。午後の番組はほとんど情報番組、流すだけという感じでしょうか?映画やお笑い、各種スポーツ番組はもともと好きな方です。それらも、テレビよりネットに変わりつつあるのだと思います。スポーツは今観るものだけど、結果だけでも良い場合もあるし、そ [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その20)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー皆の気持ち、そして想い。ー 長岡はアパートに帰り、直ぐ蒲団に潜り込んだ。自分の弱さ、根気の無さ、そして皆の叶えようとしている夢を潰そうとした心。悔しくて悔しくてどうしようもなかった。今まで一人でのほほんと生きてきた自分が、何も責任感のない自分が、恥ずかしくて恥ずかしくて堪らなかった。いったい三十年何を考えて生きてきたのか、貧乏と苦労の毎日だったのに何にも経験が生きてい [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その19)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー探し物とは、夢話ですか?ー その4 二月も中旬なると、芸術劇場二階稽古場では、山野のダンスレッスンにも厳しさが出てくる。一つのプロの舞台を作るのは難しく、毎日昼から夕方まで、基本中心に踊りのレッスンが続く。山本も音響としてレッスンに夕方まで付き合い、それから日吉の倉庫で作業を十一時頃まで続ける。浦部は、倉庫で寝泊まりして一日中作業である。こんな生活がひと月も続くと、さ [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その18)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー探し物とは、夢話ですか?ー その3 「どうしたの?どうして黙っているの。そんな弱気じゃ何も出来ないわよ」長岡は、このままでは埒があかないと思い、とりあえず答えを出した。「分かりました。なんとか頑張ってみます」「そうよ。その気持ちがないとね。じゃ電話切るわよ、いいわね」「ハイ。ありがとうございました」長岡は電話を置いて、全面薄く黒いガラス張りの広いロビーのソファに座り込 [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その17)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー探し物とは、夢話ですか?ー その2 そう、富士山である。国道沿いにあるパーキングに車を止めた。「あの額縁と同じだ」この場所から見える富士山は、角度がやや斜めだが不良じみた迫力がある。欠けることなく山全体姿を現し、雪の掛かる上の方が、夕日を浴びて銀色に輝いている。透き通った空気が、富士山をより鮮明に浮き上がらせて見えるが、今、この時期、この時間、この瞬間しか見ることの出 [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その16)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー探し物とは、夢話ですか?ー 次の日、長岡は浦部の車で富士市に向かった。車の荷台には、私物と昨日日吉の倉庫で乗せた旧白雪のポスター他、営業に必要な物が備えてある。長岡は、もうダメだったら帰らないつもりだった。とにかく富士市の興行に集中する。一人でも多くのお客を入れること、後のことは後で考えればそれで良い。そんな気持である。東名高速を走りながら、浦部の言ったことや津田さん [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その15)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー苦しいときこそ、明るく元気にー その6 芸術劇場に戻り時計を見ると、まだ六時前だ。津田さんはいると思うし、話す時間もある。四階の事務所まで勢い込んで駆け上がり部屋に入ると、津田さん一人いた。「明日また、富士市に行きます。何か、何か、何でもいいから教えて下さい。昨日も行って来たのですが、上手く行かなくて・・・・」と少し上ずった声で必死に懇願した。津田はムッとして、表情を [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その14)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー苦しいときこそ、明るく元気にー その5 「うん。さっきも言ったが、稽古が終われば日吉に来るだろう。今日で三日目だ。山本は五時から十時ごろまで倉庫にいる。僕はずっと泊まりだがね。これからも倉庫と稽古場の往復の毎日さ。女の子たちも、衣装作りや人形の直しをしてくれている。島田、木村、仲田と彼女たちも劇団員の自覚がある。やはり稽古上がりの五時から十時ごろまで一生懸命やっている [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その13)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー苦しいときこそ、明るく元気にー その4 東京に戻り国分寺の事務所に行くと、津田さんが明るい表情をしていた。「あら、長岡さん、おはよう。これ劇団やまびこ用電話メモとして、一冊用意したわ」「ありがとうございます。予約の電話、たくさん入るといいですね。・・・・?いや、入りますので・・・・」手渡されたノートを返して、力ない声で言った。「二階の稽古場で踊りの稽古していますよ。覗 [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その12)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー苦しいときこそ、明るく元気にー その3市民センターの隣に、民間の駐車場を挟んで公園がある。中に入り、丸い噴水の右側を歩き直ぐのベンチに座った。午後の陽射しが温かく、枯れた木々から青空が広がり、緑の少ない木漏れ日が奇妙な色合いを表現している。ベンチの後を振り返ると、児童公園の砂場で幼児二人を連れた母親と、低学年ぐらいの女の子が一人ブランコで遊んでいた。長岡は、ほのぼのし [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その11)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー苦しいときこそ、明るく元気にー その2 新富士駅の改札を出ると、自然体の富士山が気持ちよくそびえている。深呼吸して、めいっぱい体を伸ばして周りを眺める。人もまばらで本当に長閑な駅前だ。左側の大きな道路に出て、少し斜めの歩道に入り、十五分もとぼとぼと歩くとJR富士駅に出る。北口に回ると賑やかな街並みが広がり、どこかの駅と同じように表情のない人々が行き来し、動いているとい [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その10)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー苦しいときこそ、明るく元気にー 長岡は、とにかくお金をつくらなければ始まらない。当然の話である。三月二十日の公演資金と、それまでの準備資金のこともある。単純計算で三百万くらいは必要か?三百万なら銀行へ行かなくても、サラ金でもなんでも何とかなると思うものの、もし失敗でもしたら後が大変だ。でも銀行が自分みたいに何もない、ただ三十歳という若さだけで、三百万も貸してくれるだろ [続きを読む]
  • 8月。蝉の声は心地良いですか?
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜何か急に、自由に書けると意気込んでパソコンの前に座るが、そんなときこそ内容に困ってしまう。本当は、良いことを書こうとする気持ちがいけないと分かっているが、・・・・普通で良いと思うことが大切である。(・・・・が癖になりつつある。長岡君のせいだ。) 七月は、想うことや反省も多かった。自分の中での葛藤は、五月六月とどんよりとあり、ただ、辛いと思い込んでいたようだ。気持ちの整理 [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その9)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー舞台裏の七人ー その6 木村の住まいは東京都調布市である。経験のあるダンサーでも、舞台に立つにはそれなりの訓練は必要だ。五年も舞台から離れているので、身体も鈍っているし踊りの感覚も戻さないといけない。踊りの稽古が出来るところだったらどこでも良かった。荻窪辺りで探していると、ダンススタジオの看板が目に入った。古い階段を三階まで上がると、テンポのある音楽が聞こえて来る。ガ [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その8)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー舞台裏の七人ー その5 あまりにもいい加減な話に、浦部も呆れて笑い出した。「クククハハハいったいどうしたというんだよ。本当に夢の中にいるのかい?眼を覚ませ!長岡。良く聞けよ。まず現実問題として舞台美術、ぬいぐるみと衣装、役者とスタッフ、その他必要なものがたくさ〜んある。どうする?」「それは簡単、木馬座倉庫に全て揃っている」「昔の道具じゃ古いよ。それに所有権だってあるだ [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その7)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー舞台裏の七人ー その4 長岡は暫くボンヤリしていたが、ハッと気つき正気に戻った。夜空を見ていたら寝てしまったか?と、外野席の一番上に座っている!?富士市で白雪姫公演を約束したのは覚えているが・・・・。座席の階段を一番上から歩いて下りた。網格子手前まで来て、真っ暗の中グランドを眺め、何か不思議な気持ちになった。部屋に戻り、身体が冷えているので寝間着に着替え、床に就くことに [続きを読む]
  • 児童劇と富士山と青春!(その6)
  • 〜雑色駅前将棋サロンホーム〜ー舞台裏の七人ー その3 応接室では、二人が肩を並べて座っているが、長岡が大きくソファーに背中を伸ばして、ついでに腕も伸ばして、「ん〜ん、疲れた。浦部よ、何とかなったのかなあ。とりあえずと言ったところか?」「疲れた、本当に疲れた。何もしなくても緊張感だけで疲れた。でも、この疲れは今の交渉での疲れではない。これから、僕たちの劇団が出来上がって行く過程の一歩でしかない。まだ [続きを読む]