みやこ さん プロフィール

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みやこさん: きままに読書
ハンドル名みやこ さん
ブログタイトルきままに読書
ブログURLhttp://drugstore.blog.shinobi.jp/
サイト紹介文読書日記時々一般日記。読んで観て。思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供228回 / 365日(平均4.4回/週) - 参加 2013/02/27 00:44

みやこ さんのブログ記事

  • 「隣人は二度チャイムを鳴らす」中原一也(シャレード文庫)
  • 出逢えたことで、再び「生きる」ことに意味を見出した二人。手を伸ばしたことで、闇に堕ちる寸前で「間に合った」二人。少しずつ距離が縮まっていく二人の間に差し挟まれるアイテムが食事だったり、6缶パックのビールだったり、散らかった部屋だったり。ありふれた日常の光景なのが安心感満載でとても好き。過去に負った心の傷の癒えない坂梨を受け止める青柳の懐の深さというか、包容力の大きさが半端なくカッコいい。だから [続きを読む]
  • 「貯金兄弟」竹内 謙礼、青木寿幸 (PHP文庫)
  • これ、カテゴライズ的には何に当てはまるのかしら?小説だと思って読み始めたけど、なんか違う感が最後まで拭えず、貯金や生保やローンの手引きを読んでいるような気分で読了。兄と弟の金銭感覚が両極すぎて、全く相入れなかったのも作品世界に入り込めなかった所以かな?とはいえ。「小説」としてではなく、「手引書」としてなら上記のことがとても分かりやすく描かれていて、お勉強になると思います。お金の感覚は人それぞれ [続きを読む]
  • 「楊令伝2 辺烽の章」北方謙三(集英社文庫)
  • 彼の人を断ったその剣で、その者の抱えた業を断つ。そして彼は、新しく生き始めることができるのだ。躊躇いもなくやり遂げた楊令の器の大きさを、男たちと共に噛みしめる。張平、花飛麟、秦容。育ちも年齢も全く違う子供たちが、王進の元でまっすぐに育っていく様が微笑ましい。潜んでいた時期を無駄に過ごした者は一人としておらず、それぞれの立場で出来る準備をしてきたからこそ、今ここにきて時は一気に動き出す。本体に合 [続きを読む]
  • 「AKIRA 2」大友克洋(講談社)
  • 「未来は一方向だけに進んでる訳ではないワ。私達が選択出来る未来もあるはずよ」物語全編を通して一番好きな台詞。自由とは程遠い場所にいるキヨコのこの言葉は、漲る力と希望を与えてくれる。運命に流されて生きるんじゃない。未来は、自らの手で切り開くことができるのだと。自ら選択した結果ならば、まだ納得できるはず。様々な策を弄する大人たちの思惑を他所に、少年たちはただ目の前の障害物を排除して駆けつづける。物 [続きを読む]
  • 「くろねこのなみだ」夏乃穂足(ショコラ文庫)
  • 黒猫クロの、一途で純真な恋物語。猫として克己に愛されていたクロ。ひょんなことから人間の瑞樹と身体が入れ替わってしまったクロの、人間になっても猫でいた時と同じように克己に愛されたいと思うが故の一生懸命な言動や、気持ちのすれ違いが切ない。求めることを諦め、克己の幸せだけをひたすら願うクロの言葉に、たまらず涙。人生を諦めてしまった瑞樹の絶望も哀しいし、事情を知らない克己の己を律しようとする苦悩もお気 [続きを読む]
  • 「楊令伝1 玄旗の章」北方謙三(集英社文庫)
  • あれから三年。潜伏した漢たちは志を胸に抱き、その時が来ることを信じて黙々と準備を進めていた。時が満ちていく気配が濃密に漂っていく中、欠けたるもの、幻の王を求めて、北へ、そして北へ。「この時機が来てしまったのだな」果たさた邂逅。雌伏の時は終わった。それは、託された旗を抱いての、新しい時代の始まり。過ごした三年という時の分だけ何かを抱え込んだ懐かしい面々との再会に感無量。そして、王進の住まう変わら [続きを読む]
  • 「AKIRA」大友克洋(講談社)
  • 時は、2019年。オリンピック開催前年のネオ東京。夜の街を笑いながらバイクで疾走する少年達。謎の少年との出逢いとそれによって引き起こされた事故が、彼らの未来を大きく変える。身勝手な大人によって身体を作り変えられた鉄雄。だが、自らの欲求に従ってその力を他者に向けてしまった瞬間から、彼はもう、後戻りはできない。行く先々で事件の核心に近い部分に巻き込まれる金田もまた、引くに引けない所に徐々に追い込まれて [続きを読む]
  • 「檻」烏城あきら(キャラ文庫)
  • 設定のわりにはドロドロ感ないなぁ(自分がドロドロしたの読みすぎてきた自覚はあります・笑)と思っていたら、最後の最後でキタコレ!というゾワゾワ感が味わえました。互いを選んだのは自分の意志に基づいた行為であることには違いないんだろうけど、「あげたかったの」のリフレインが怖くて印象深い。誰も彼もが「檻」に捕らわれたまま、破壊することも逃げ出すことも選択肢に入れられずにその場に留まる人々。その中で手に [続きを読む]
  • 「血まみれのマリア きんぴか2」浅田次郎(光文社文庫)
  • 浅田氏の描く家族の姿が好き。広い邸宅で卓袱台を囲んで豪華な夕食を取るヤクザの若頭福島克也とその妻子の姿にほっこりする。破天荒な三人組と親玉は健在。表題はガチでロシアンルーレットをかます男・ピスケンの一途な恋。マリアの血で汚れた髪を洗ってあげるシーンが好き。仕事に命かけてる女にあのプロポーズは頂けない。だけど、彼の愛に応えられる女は幸せだろうなぁ、と思った。脳みそ筋肉の軍曹もほんのり恋バナ。いや [続きを読む]
  • 「三人の悪党 きんぴか1」浅田次郎(光文社文庫)
  • 刑務所帰りのヤクザ。独りクーデターからの自殺未遂の自衛官。収賄の罪を被った政治家秘書。世が世なら大物になった(かもしれない)傑物三人が、「四課は桜の代紋を背負った極道だ」と論ずる定年を迎えた警察官に導かれ邂逅を果たす。破天荒な人情話であり、悪を成敗する話でもある。笑っているうちにホロリとさせられたりしながらも、結局は痛快に読めてしまうところが、浅田さんだなぁ、と思う。所々に差し挟まれた二組の親 [続きを読む]
  • 「武器よさらば」ヘミングウェイ(新潮文庫)
  • 第一次世界大戦下のイタリアで出会ったアメリカ人青年と、イギリス人女性。酷く過酷な状況下で、それでも、時に笑顔を向けあいながら向かった彼の地で彼らは幸せになるはずだった。何度もささやきあった愛の言葉。それなのに、心に残るこの喪失感とやるせなさ。戦場での兵士たちの陽気な会話。戦場の中に在っても、恋に落ちる者もいる。戦争の中にも、生活があるのだ。と、同時に、戦場の中では命はいとも簡単に失われ、理不尽 [続きを読む]
  • 「きみは僕に愛を突き刺す 下巻」紅井彩乃(SBBC)
  • ディディ?呼びかけた名前にこめられた想い。ねぇ、きみはいま、どこにいるの?心許ない問いかけは、頭の中で何度も何度も繰り返され、行き場を失った愛が溢れ出す。僕はきみに出逢い、きみは僕に出逢った。恋におち、幸せそうに寄り添う二人の姿にとても切なくなるのは、彼らの未来を知っているから。『永遠』は見えなかった。デニスの前巻での言葉が過り、胸を抉る。思えば、あまりにも短い幸せな時間。何が幸せ化は当人が決 [続きを読む]
  • 「きみは僕に愛を突き刺す 上巻」紅井彩乃(SBBC)
  • アイクの父が普通の一般人であったら、彼らの未来は違ったのだろうか?地位。身分。立場。同性というだけでもハンディがあるのに、親の介入によって引き裂かれた恋人たち。結果、彼らの身に降りかかった悲劇。「父でなく、母でなく、あなたの名を」アイクの母がデニスにそう伝えたシーンから泣きっぱなしで、大統領が墓前で懺悔する所で涙がピーク。今さら!という思いと、それでも二人の関係をちゃんと認めてくれたのね!とい [続きを読む]
  • 「河北新報のいちばん長い日」
  • 何をすべきか。何ができるのか。自問しながら懸命に情報を発信し続けた人たちの記録。そして、あの日起こった震災の記録。毎日目を通し続けた誌面を今改めて目にし、色々な思いが込み上げる。日常に呑み込まれて忘れてしまいそうになるけれども。時々、こうして振り返ることは大事。そのツールとしての本は偉大だ。「新聞製作、輸送、配達」何一つ欠けても、新聞は私たちの手元には届かない。あの災害に見舞われた直後、新聞の [続きを読む]
  • 「春の嵐」ヘルマン・ヘッセ(新潮文庫)
  • 哀しくも、美しい物語。そこに苦悩と愛憎が描かれていても、ヘッセの紡ぐ物語はどこまでも透明で濁りがない。健常な脚を対価として音楽に対して謙虚に、そして真摯に向き合うようになったクーン。音楽を介して出逢ったムオトとゲルトルート。そして、タイザー兄妹。彼らの歩んだ人生の物語。孤独も喜びも哀しみも。他者があってこそ、心に響く。彼女の存在を愛すると同時に、彼の存在も愛した。故に、その先に破滅が見えていた [続きを読む]
  • 「メメント・モリ」英田サキ(花丸文庫)
  • 依存と盲目的な崇拝か、愛情と自由と安らぎか。生き方もタイプも全く異なる二人の男への想いに揺らぐアキ。アキの生い立ちを鑑みれば、その揺らぎも仕方ないよね、と思う。どちらに対する想いが「恋愛」なのかは一目瞭然。そして、愛情の表し方が異なれど、二人の男もまた、アキを愛していた。穏やかに生きるには、エディと一緒にいた方が幸せ度が高いと思うけど、個人的にはリカルドが大変好みです!カッコいい!舞台はメキシ [続きを読む]