みやこ さん プロフィール

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みやこさん: きままに読書
ハンドル名みやこ さん
ブログタイトルきままに読書
ブログURLhttp://drugstore.blog.shinobi.jp/
サイト紹介文読書日記時々一般日記。読んで観て。思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供201回 / 365日(平均3.9回/週) - 参加 2013/02/27 00:44

みやこ さんのブログ記事

  • 「龍と竜〜銀の鱗〜」綺月陣(ガッシュ文庫)
  • 次郎と颯太の歳の差カップル(まだ未満)。甘えの延長にある幼い恋心かと思って読み始めたけど、その気持ちの底にはもっと深い事情があったことが、しっかりと伺える。颯太がうっかり覗き見てしまった龍一郎と竜城のセックス。愛し合う二人の目線の間に自分がいない疎外感。ふわっとした展開ではなく、しっかり地に足のついたリアル感は読みごたえ十分。強面ヤクザの次郎の苦悩はなんだかお気の毒。次郎の腕の中の颯太が竜城と [続きを読む]
  • 「進撃の巨人 23」諫山創(講談社コミックス)
  • 壁の向こう側の正義は「鎧の巨人」を主軸に置いた物語。何のために戦うのか?もはや、問いかけることに疲労感を覚える。殺したいから戦う人間はそうはいない。守りたいもののため。自由を勝ち取るため。虐げられた国の民のため。それを手に入れるために必要なのは、「敵」と認識した者たちの命。「向こうにいる敵、全部殺せば俺たち自由になれるのか?」とは前巻のエレンの台詞。「あの島に住む悪魔共さえ消えてくれればみんな [続きを読む]
  • 「龍と竜〜白露〜」綺月陣(ガッシュ文庫)
  • 竜城を力でねじ伏せようとした龍一郎には腹が立ったけど、ヤクザの流儀の中で生きる彼の最大限の譲歩を見せられ、彼の竜城との恋愛に対する本気度を理解する。とはいえ、読み進める程に棲む世界が違う相手との恋愛がどういうものなのか、しみじみと身につまされる。理解することと感情が受け入れる事とは全く別で、それでも、ヤクザの龍一郎と添い遂げようとする竜城の覚悟。お互いに向けあった愛情ありきの覚悟に感じた漢気。 [続きを読む]
  • 「楊令伝12 九天の章」北方謙三(集英社文庫)
  • 今、自分が二本の脚で立つ現を夢となぞらえる彼の言葉が、なんだか淋しい。彼が願ったものは、今在る現の継続。憂慮を断つために、彼は夢に想いを託して逝ってしまった。北でも南でも燻る火種。そして暗躍。真の安寧は遠い。かねてからの同志が一人、また一人と旅立っていく。この戦乱の世を全力で生ききったのだと、自らに胸を張って。抱えきれないほどの想いを託され、その想いに過分に応えつづける器の大きさと力量を備えて [続きを読む]
  • 「地下室の手記」ドストエフスキー(新潮文庫)
  • なんてめんどくさい男なんだろう、と思いつつ読み進める。人生を息苦しいものにしてしまっているのは、自分自身。見栄を張ることも虚栄心を持つことも負けん気の強さを発揮することも時には大事。だけど、度が過ぎるとただひたすら鬱陶しい存在になるだけ。そして気づけばひとりぼっちになってしまう。時に一歩引き、或は素直にならなければいけない局面もある。俺が俺が俺が!が全面押しだと、理解しようという気持ちが萎える [続きを読む]
  • 「龍と竜」綺月陣(ガッシュ文庫)
  • 幼い弟・颯太を一人で育てていこうと、懸命に頑張る竜。肩ひじ張ってるとか、意地になってるとかではなく、ただ懸命に地に足をつけて出来ることを頑張っていこうという気概がいい。差し出され手にも安易に縋らない。そうやって一生懸命頑張ってる人に何すんのよ!?と、思いっきり憤慨したくなる規格外の嫌がらせ。これはもう、一般人は太刀打ちできないレベルだわ。エコヤクザと言いつつ、龍の本質はガチの極道。だけど、家族 [続きを読む]
  • 「世界で一番の贈りもの」マイケル・モーパーゴ(評論社)
  • 旅先で出会ったなら、良き友になれたかもしれない。会釈を交わしてすれ違っただけかも。或は、一生交わることのなかった点と点。戦場で出会ったなら、銃を向けあい、命を奪い合う。これは、そんな戦場で起こった奇跡の物語。聖なる夜の贈りものに相応しい奇跡。たとえ、その時かぎりでも、その日が存在したことが嬉しい。そして、その日が続いてくれることを祈りたくなる。「あなたの声、大好きよ」その言葉を受けるべき人は、 [続きを読む]
  • 「昨日の敵は明日の恋人」綺月陣(プラチナ文庫)
  • あまりにもスマートでスタイリッシュすぎる一目惚れ展開。即日ベッドインしての、熱烈な愛の告白。この流れでの半端ない説得力は素晴らしすぎる。お互いに大きな仕事を任される有能な社会人。大人同士の甘くて濃密な愛を展開していくかと思いきや、降って湧いた波乱のおかげでガチンコのケンカップルへ。口ではどんだけ尖がってても、身体は好きオーラ全開のメイクラブ。勝手にやっちゃってちょうだい、と、苦笑しつつ、最後は [続きを読む]
  • 「もしも、エリザベス女王のお茶会に招待されたら?」
  • タイトルに惹かれて手に取り、表紙の可愛さに目を奪われ、中味の優雅で美味しそうな写真の数々にお持ち帰り。さながら、英国のサロンに迷い込んだかのような気持を味わえます。マナーに関しては、知っていること、知らなかったこと、知っているけど実践できていないこと。各種様々。最近はお友達をお迎えしても「手間なし簡単!」に偏りがちだったことを、心の底から反省しました。次回、頑張るね。気を抜くと姿勢がダラッとし [続きを読む]
  • 「明日の静かなる時」北方謙三(光文社文庫)
  • 黙々と身体を鍛え続ける吉野。60を超えた身で見据えるのは男の矜持。一矢報いたい男がいる。どんなハードボイルドな展開かと思ったら……還暦を越えたオジサマ方の傍迷惑な大ゲンカ。巻き添え喰らった多田の腹の据え方が好き。奥様への遺言が予想外すぎてちょっとよろめいてみた。(死んでません)どんな状況でも野崎のスタンスは変わらず、自分の身体を鍛え上げることに対してストイック……というよ [続きを読む]
  • 「GIANT KILLING」ツジトモ(モーニングコミックス)
  • 「できるかできないかじゃねぇ。やるしかねぇんだ」彼らはその言葉に奮い立たされる。あと半歩、あと0.5秒の先を求めるETUの選手たち。「俺のことを信じろ」そう言った達海に対する絶対的な信頼。サポーターとの一体感に、最初の険悪だったころを思い出して胸が震えた。生き急がなくていいんだと、持田には言ってあげたい。誰か、気づかせてあげてほしい。終わりを想定したサッカーをする必要なんてないんだってことを。試合は [続きを読む]
  • 「裏切りの代償 ~真実の絆~」六青みつみ(リンクスロマンス)
  • 小さい子を「寂しい」って泣かせたらダメだと思うの。甘えたい気持ちを我慢させちゃダメだと思うの。何より、あんな可愛い盛りの子をほっといちゃダメだよね!?というわけで。リオンにはなんかいっぱいダメ出し。そんなんだから、変な奴に付け入る隙与えちゃうんだよ!挙句「僕の命は君にあげる」と。「馬鹿かっ!」と叫んだアルティオと同じ言葉を叫びたい。とはいえ……前半はアルティオがやるせなくて泣き、後 [続きを読む]
  • 「楊令伝11 坡陀の章」北方謙三 (集英社文庫)
  • いま、語られる楊令の夢。明確な形を持ったその夢の実現へ向けて、着々と進められる準備に胸が躍る。驚異的な成長を遂げた秦容。秘めた力は未知数。彼のこれからについては期待しかない。胸の内に傷を抱えながらも、ほんの少し笑えるようになった花飛燐に安堵する。平穏の中にあって、戦いを望む男たち。違うか。研ぎ澄まされた牙が鈍るのを恐れる男たち。彼らは知っている。道はまだ半ば。平穏はいつまでも続かない。そして、 [続きを読む]
  • 「彷徨者たちの帰還 ~守護者の絆~」六青みつみ(リンクスロマンス)
  • 一人で生きていくための手段と糧。「聖獣」がなんであるかもわからないままの、手探りでの子育て。本能的な誓約。世界観の作り込み方が半端ないから、必死になって生きていく彼らの姿が、リアルに目に浮かぶ。互いの存在だけをよすがに積み重ねられた歳月。守り守られ、懸命に生きてきた彼らの「在るべき場所」への帰還。心無い者たちのおかげで人間不信に陥ったキースが、宮廷の者たちに心開いていく様は心地よかった。フェン [続きを読む]
  • 「奪還の代償〜約束の絆〜」六青みつみ(リンクスロマンス)
  • キリエに対する情欲をあっさり認めた皇帝・ヴァルに対して、リグの忍耐強いことといったら!でも、カイエの過去の辛い体験を思えば、自制せざるを得ないよね。今風な言葉でいえば、虐待やネグレクトに近い扱いを受けていたカイエがあんなにも素直にまっすぐに育ったことが奇跡。それも、いつか出会えるリグの存在を信じて意識下の擬態で身を守り、リグも同じように出逢いを信じてカイエを探しつづけたおかげ。彼等の絆の強さと [続きを読む]
  • 「青春は美わし」ヘルマン・ヘッセ(新潮文庫)
  • それは、淡く美しく、成就しない恋。澄み切った余韻をどこまでも引きずりながら、小さな痛みを胸に宿す。決して穢れることのない、青春の思い出。収録作品二編共に描かれていたのは、儚い恋。ふわり、と、たゆとい、形を成す前にあえかに霧散する。だけど、確かにそこにあった想い。特に『ラテン語学校生』当事者である主人公はまだ10代半ば。彼の瑞々しい感受性がキラリと光る。そして、最後に彼が目にした揺るぎのない愛。実 [続きを読む]
  • 「誓約の代償〜贖罪の絆〜」六青みつみ(リンクスロマンス)
  • 馬鹿だよね?ホントに馬鹿だよね?と、ギルのことを詰りつつ。偽りを真実と信じて育てられてしまった彼自身も、結局は被害者……と思いつつ。だけど、やっちゃいけないことってあるよね?と憤慨。生みの親より育ての親だと思ってる。大切なのは、二人で過ごした時間。だから、二人の絆だって本物に成り得たはず。二人で積み上げた時間を台無しにしてしまったのは、全部ギルの咎。振り回された挙句に人生そのものを [続きを読む]
  • 「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎(新潮文庫)
  • そこに在るだけで人々に安心と安寧を与える絶対的な存在感。彼は、変わらずにそこに在り続けるはずだった。そんな彼の喪失による人々の悲しみと困惑に、彼がどれだけの求心力を持ってそこに在ったのかが伺える。そして、知る。人々の導き手であった彼自身の哀しみと絶望を。やさしいだけではなかった、彼の想いを。わずか数日のうちに起こった、あまりにも濃密な出来事。思わず泣きたくなったのは、誰の想いにシンクロしたのか [続きを読む]
  • 「エルマーと16っぴきのりゅう」
  • 無敵に強くて、カッコいい存在だと勝手にイメージしてしまっているりゅうに対する認識がひっくり返りそうになるシリーズ。彼等は穏やかで、和を好み、そしてやさしい。自由の身になり、漸く家族のもとへ帰ったりゅうの子が目にした家族の大ピンチ。助けてくれるともだちは、エルマーしかいない!そんなわけで、りゅうの子供は決死の覚悟でエルマーの元へ。前半はりゅうの子どもの大冒険。後半はエルマーと協力してのりゅうたち [続きを読む]
  • 「忠誠の代償〜聖なる絆〜」六青みつみ(リンクスロマンス)
  • 世界観の作り込み方が半端ないところが、さすが六青さん。腕の立つ皇子と愉快で粗野な仲間達の組み合わせは私的に大変好み。そんな彼らの中で奔放に育ったキリハ。運命に翻弄されのではなく、運命を切り開いていった感じがとても良かった。キリハの成長を見守り続けたヴァルクート。キリハに対する想いを自覚してから「そのあたりから口説きはじめればいい」と腹を括るまでの短い葛藤には、思わず笑みが零れてしまった。どんな [続きを読む]
  • 「楊令伝10 坡陀の章」北方謙三 (集英社文庫)
  • 明確な未来像を掲げて新しい国づくりを始める楊令。国とはなんだろうか?と問いかける岳飛。新国家誕生に暗躍する李富。王進の元で目覚ましい成長を遂げ、表舞台に立とうとしている秦容。危うさを孕んだままの花飛燐。めんどくさいオッサン化(褒めてます)した史進と班光のコンビ。混乱する時世を彼らがどう生き、そしてどんな国を生み出していくのか。この先が楽しみで仕方がない。そして、梁山湖。そこはあなたのいるべき場 [続きを読む]
  • 「エルマーとりゅう」ガーネット(福音館)
  • 一つの冒険の終わりは、新しい冒険の始まり。前回は一人だったエルマーの冒険も、今回はりゅうの子供と一緒。飛び出してきた家に戻るために、りゅうの背中に乗って空をひとっ跳び……と思いきや、これがなかなかに前途多難。りゅうがどこまでも無邪気で子供らしいのに対して、エルマーは、聡明でやさしい。みかんを分けあって食べる一人と一匹がとてもかわいらしかった。見知らぬ土地でもまさかの再会。そしてドキ [続きを読む]
  • 「不良の木」北方謙三(光光社文庫)
  • 不良の木。とても見慣れた変哲のない単語の組み合わせ。だが、最後まで読み切って、このタイトルに唸る。この物語の中でしか汲み取ることのできない意味が、その言葉には込められていた。大切なのは、真実を見極める目。惑わされることなく、背けることなく、ただ、真実を。大都市間を往復する間に見えてきた真実。一人の男に導かれ、命懸けで駆け回った彼らの踏み躙られた想い。それでも、彼らはその真実を受け止めて、前に歩 [続きを読む]