VO.Endicott さん プロフィール

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VO.Endicottさん: VO.Endicottのエロ・コメ・ファンタジー
ハンドル名VO.Endicott さん
ブログタイトルVO.Endicottのエロ・コメ・ファンタジー
ブログURLhttp://ameblo.jp/kuroyamanba/
サイト紹介文BL小説「ならぬ池の契約 −元子役篇−」を掲載します。三部構成の第二部となります。
自由文従来通り、アメーバブログ、FC2ブログ、小説家になろう、の3サイト同時掲載です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供205回 / 365日(平均3.9回/週) - 参加 2013/03/01 17:34

VO.Endicott さんのブログ記事

  • 【元子役篇】2.黒王子との出逢い(2)
  • 「棚橋はカムバックするのか?」 不意に聞かれて、 「えっ!?・・・いや、そんな考えはないよ。・・・だから、さっきも言ったようにコイツに連れて来られたんだって・・・。この高校は成績以外の評価も重要だから、皆、部活に入るだろ?まだどこに入るか決めてないから、試しに説明会に参加してみただけ・・・」 と、あらぬ野心の疑いを晴らすべく、多少ムキになった。 それと、今日初めてまともに口を利いた男子にいきなり僕 [続きを読む]
  • 【元子役篇】2.黒王子との出逢い(1)
  •  男子校を選んでおけば良かったとは思わないが、共学なら男女半々くらいが良かったんじゃないか?・・・と、今更ながら後悔するハメに陥った。 クラスの席が隣の男子が聞きもしないのに言って来た。 「棚橋、お前、入学前から“水瀬漣がこの学校に入学して来る”って、女子達の間でスッゲェ噂になってたんだって・・・」 そういえば、入学式の時に新入生一人一人の名前が読み上げられて僕の順番が来た時、会場がザワついた気が [続きを読む]
  • 【元子役篇】1.僕が元女子校を選んだ理由(2)
  • ウチの高校は、ほぼ全員がエスカレーター進学なのだが、大学の志望学部・学科の選択権は内申書の良い者順に与えられる決まりになっている。内申書は学業成績と学業以外の学内外貢献の両面から評価される。高校自体の偏差値が高いので、成績で優劣を付けるのが難しいため、苦肉の策として、そうなったみたいだ。だから、生徒は皆、部活、委員会、生徒会への参画はじめ、学外ではボランティアやコンテスト、難易度の高い資格取得など [続きを読む]
  • 第二部【元子役篇】1.僕が元女子校を選んだ理由(1)
  •  ― ピンポーン♪ − ドアのチャイムが鳴ったので、モニターを覗いたら後庄(ごしょう)だった。 僕と後庄は市内の別の中学だったが、塾のクラスが同じだったことが縁で友達になり、二人とも第一志望の『私立黎朋(れいほう)大学付属第二高等学校』に合格したので、一緒に通学している。 僕達が通っていた塾は全国チェーンの、駅前のビル一棟を独占するほどの規模で、塾と言うよりは予備校みたいなところだった。 当然、生 [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】6.龍と米蔵(3)<第一部最終話>
  •  「あれ、“池”だったんだろ?蛇女が言ってなかったか? 何で身の周りに都合良く流木が幾つもあったんだろうな?」 そう言われてみれば、そうだ。池とか湖とかでそうそう何本も流木を見かけることはない。木は人が這い上がっても沈まないくらいの幹の太さがあったように思う。 「何だっけ?・・・木材を水に浮かべて貯めておく所?」 「木場か?」 さすが雑学の宝庫。和也の返しは速い。 「そう、そう、それ・・・。そうい [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】6.龍と米蔵(2)
  •  食後、再び寝室に戻って来て、和也のベッドに二人して腰掛け、昨夜の夢について気が付いたことを報告し合った。 俺が和也のことを理由も無く極自然に“龍”と認識したように、和也も俺のことを“米蔵”と認識したらしい。 「そう、そう、夢の中の俺はお前のこと、“多分、忍だ”と考えていたゾ。お互いの名前しか知らない間柄みたいだったけどな・・・。ってことは、時代は江戸以前ってことなんだろうな」 俺がまず龍について [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】6.龍と米蔵(1)
  •  シャッという音に続いて瞼の内に白い閃光が走り、俺は目を擦りながら不機嫌に唸って目覚めた。 さっき聞こえた音は、誰かがカーテンを勢いよく開けた音だった。 陽の光に目が慣れず、恐る恐る開くと、 「おいっ、米蔵!お前、いつまで寝てるんだよ」 と、腕組をしてふんぞり返って窓辺に立っている和也がいた。 「よ・・・米蔵?」 どこかで聞いたことのある名前だが、寝起きの思考の鈍さも手伝って即座に思い出せずにいる [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】5.記憶の交差(2)
  • 「そういえば、そなたの名を聞き忘れていた。・・・名を何と申す?」 蛇女は俺の左に居る誰かに問い掛けた。 すると、その瞬間、俺の引っ張られている左手の先の闇が明けた。 ・・・と、言っても、世界は月の無い夜なので、人の外見も鮮明には見えない。 俺の手を引っ張っていた男は、その問い掛けを後回しにして、 「米蔵、もっとこっちへ来い。こっちに太い流木があるから、それに掴まっとけ」 と、グイッと俺の左手を引っ [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】5.記憶の交差(1)
  •  気が付くと、いつもの煙に包まれていた。 前回の夢から体感温度が備わった俺は、肩から上は夜露の滴る冷気を捉え、胸から下は身震いしそうに冷たい水中に没しているのがわかる。 月光の無い夜なのだろう。水面は漆黒だ。 足先で水中をまさぐっても良かったが、藻に絡まったり、撹拌による水流で冷たさに刺されたり、最悪、得体の知れない人食い生物を呼んでしまったりしないか、と、心配になり、俺は浮力を得るためだけに足を [続きを読む]
  • 【待ちぼうけ】継兄弟篇の主な登場人物
  • FC2ブログと『小説家になろう』へ分岐した内容がまだ戻って来ていませんので、アメーバブログの方では、この機会を利用して【第一部:継兄弟篇】の主な登場人物を御紹介したいと思います。(※一部、これから登場する人物も含まれます) 【後庄瑞樹(ごしょう・みずき)】 第一部主人公。和也の義弟。登場時13歳(3月生まれ)。中学2年生。身長165cm体重50kg。運動神経が良くサッカー部に所属。 小学校に上がる [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】4.誕生日の夜に≪選択A≫
  •  「じゃあ、俺、トイレで抜いて来るわ・・・」  と、気を利かせて起き上ったら、 「ここはお前のベッドなんだから、俺が行くよ・・・」 と、和也が億劫そうに起き上り、部屋を出て行った。 ・・・が、すぐにドアの開く音がして戻って来た様子で、 「誰かトイレに入ってた・・・。ま、ここでもいいか・・・」 と、俺に聞こえるように言って、ドスンッと自分のベッドに体を投げ出す音がした。 俺は二人のベッドの間にある家 [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】4.誕生日の夜に(2)
  • それから俺達は小1時間、くだらない話をして気を楽に保ち、今日は俺の誕生日だからという理由で、二人一緒に俺のベッドで寝ることにした。 前の時と同じように、和也は背を向けて寝る俺の背後から覆い被さるよう身体を密着させてきた。 「何も身体をくっつけて寝る必要は無いだろ?暑苦しいし・・・」 俺は密着する背中から感じる和也の体温や肩越しに掛かる息に過剰に意識が集中した。 「だって、今日の夢は俺が瑞樹を引き寄 [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】4.誕生日の夜に(1)
  •  3月29日、俺にとって14回目の誕生日がやってきた。 女子達とは違って男は誕生日に無頓着なもんだが、ウチの両親は連れ子同士の再婚なので、かなり意識的に家族の記念日を大事にしている。 俺も和也もこの年になってまでバースデーケーキの蝋燭を吹き消すのは、正直、勘弁してもらいたいのだが、 「ダメッ!ウチは途中から集まった家族だから、アンタ達二人は独り立ちしたら、気を使ってあまり里帰りしなくなるような気がする [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】3.闇から差し伸べられた手(3)
  •  「・・・それで?今回の夢はどんなだった?」 俺の抗議も気に留めず、本題に入って来た。 「蛇女が瞬間移動してきた・・・。目が合った時は10メートルくらい離れてたのに、あっという間に目の前1メートル位の所にスッと音も無く滑るように移動して来た・・・。 すんげぇ、怖かった。身体が硬直して逃げられなくて焦ってるところにスーッ・・・と、だぜぇ・・・。俺、もう、心臓、止まるかと思った。 至近であの硬そうで罅割 [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】3.闇から差し伸べられた手(2)
  • 俺はまた煙が立ち込める空間に立っていた。 黄色い瞳の蛇女が10メートルくらい離れた所からジーッと俺を見ている。 “や、やばい・・・逃げなくっちゃ・・・” そう思っても身体が硬直して動けない。・・・そこまでは前回の夢と同じだ。 やっぱり夢はドラマのように前回の続きから始まっている。 “ち、畜生・・・。俺、アイツに殺されるか、食われるか、すんのか!?” 気ばかり急いて、動かせない体なりに何かできることは [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】3.闇から差し伸べられた手(1)
  •  インフルエンザも完治し、春休みならではの宿題も無く、朝から日暮れまでサッカー三昧の日々になった。 新3年生には最後の試合となる春の都大会に向けた練習をしているのだが、あわよくば高校進学をサッカー推薦で切り抜けようと狙っている俺にとっては、重要な見せ場でもある。 練習に入れ込んでいるのには、もう一つ理由がある。 ヘトヘトに疲れて夢を見る余裕すら無く泥のように眠りたいからだ。 例の蛇女が出て来る夢は [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】2.元子役の美少年と過ごす図書館(5)
  •  「・・・だって、棚橋って言うから・・・。“水瀬”って芸名だったんだ?」 俺は自分の鈍感さを苗字のせいにした。 「うん・・・。“漣”は同じだけどね。・・・でも、もう、引退したから・・・」 そうだ。確か芸能ニュースかなんかで、“名子役の引退”を聞いた記憶があった。 「何で辞めちゃったの?今でも十分イケメンで俳優やってけそうじゃん・・・」 まあ、人気子役なりの苦労があったんだろうが、そんなことは俺には [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】2.元子役の美少年と過ごす図書館(4)
  •  勤め人の昼休みを過ぎた時間だったので、レストランは落ち着きを取り戻し、俺達は窓辺のブースに案内され、幸いなことに、格安のランチメニューがまだ残っていたので、それを注文した。 「でもサ、その蛇女が地縁と関係無さそうなら、何なんだろうね?」 棚橋が午前中の成果について疑問を投げ掛けて来た。 「何だろうな?・・・俺が夢で見たのは12歳になる頃で、その時、夢の話を俺が瑞樹にして、瑞樹がそれをアタマの隅に記 [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】2.元子役の美少年と過ごす図書館(3)
  •  地図のデータは概ね五年毎にあって、50年代には徐々に広葉樹林が分布する面積は小さくなっていったが、依然、ウチの辺りは森林のままだった。 60年の時点では、まだ町ではあったが一つの自治体になって、地図も一枚で全域が見られるようになった。そして、とうとう我が家の辺りの森林も伐採され、畑として使われていた。 70年の地図では、市に昇格し、地図の印刷技術も格段に良くなって見やすくなった。我が家の辺りは依然、畑 [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】2.元子役の美少年と過ごす図書館(2)
  •  “佐藤”という名札を付けた30代に見えるその女性に、 「どういった地図を見たいのかしら?場所の範囲とか年代とか・・・」 と、改めて聞かれ、 「自宅が建つ前の土地の使われ方を調べたいんです。住所は緑町二丁目ですので、その範囲で構いません」 と、和也が代表して答えた。大体、こういう時は和也が率先して応対するし、和也に任せておけば間違いない、というのを俺は経験的に学んでいる。 「そう・・・。古い地図はデ [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】2.元子役の美少年と過ごす図書館(1)
  •  連日の悪夢による憔悴と寝汗、睡眠不足で俺は抵抗力が落ちていたみたいで、インフルエンザに罹ってしまった。 医者に薬を処方してもらって家で寝ているしか術が無かったのだが、高熱に魘されている間は不思議と蛇女の夢を見なかった。 平熱に戻って、急に体温が下がった不調和は感じつつも、ダルさの取れた軽快感が心地良かった。だが、学校の決まりでインフルエンザに認定されると一週間は登校禁止となるので、俺は終業式にも [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】1.事故物件?(4)
  •  「爬虫類の女・・・雌?」「もしかして、目が黄色かったりしない?・・・あと、あたり一面煙で・・・」 「そ、そう・・・。そう!そう!」 俺は体験の共有者を見つけた安堵と興奮で、反射的に和也を指差し、大声で言った。 「やっぱり・・・。和也が前に魘されてた夢ももしかして、同じだろ?」 俺は確信を得て言った。 「多分・・・」 「あれサ、あの時、俺、“そんなの、ありえねぇー”くらいに馬鹿にして、ろくに話も聞 [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】1.事故物件?(3)
  •  小学校3、4年くらいまでは、よく二人でどちらかのベッドに潜り込んで一緒に寝ていたものだった。 ただ、やはり、思春期に突入すると、夢精だのマスタベーションだのと互いに不都合が発生し始めたので、いつしか、それぞれのベッドで寝るようにはなったが・・・。 中学入学を機にそれぞれの個室に戻すことも可能だったが、ベッドの解体・組み立てや大きな家具の移動をする気にもなれず、二人のベッドの間に家具やパーティショ [続きを読む]
  • 【継兄弟篇】1.事故物件?(2)
  •  「いや、ちょっとヘンな夢を見た・・・」 俺はバツの悪さをごまかすように髪をかきあげたら、額が寝汗でビッショリ濡れていた。気を留めると、背中も腿の裏もジットリとパジャマが張りついている。 そして、あろうことか、パンツの中はネットリと、汗とは違うものの感触が・・・。 「お前、夢の中でもサッカーやってたんじゃないのか?布団、蹴り飛ばして床に落ちてるし・・・」 しょうがないなぁ・・・という感じに和也は足 [続きを読む]
  • 第一部【継兄弟篇】1.事故物件?(1)
  •  最初は、学年末テストが終わり、卒業式で部活の先輩も追い出し、ホッと気が抜けたせいだと思った。 でも、前にも・・・確か、あれは和也(かずなり)が12歳の誕生日を迎えた頃、毎夜、魘(うな)されることがあって、 「この家って、前の持ち主の時に何かあったの?」 と、夕飯の時に父さんと母さんに聞いていたことがあったっけ・・・。 「バッカじゃねぇーの!幽霊とか、そんなの居るワケねぇーじゃん!」 俺は掃いて捨て [続きを読む]