VO.Endicott さん プロフィール

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VO.Endicottさん: VO.Endicottのエロ・コメ・ファンタジー
ハンドル名VO.Endicott さん
ブログタイトルVO.Endicottのエロ・コメ・ファンタジー
ブログURLhttp://ameblo.jp/kuroyamanba/
サイト紹介文BL小説「ならぬ池の契約 −転生の番人篇−」を掲載します。三部構成の第三部となります。
自由文従来通り、アメーバブログ、FC2ブログ、小説家になろう、の3サイト同時掲載です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供167回 / 365日(平均3.2回/週) - 参加 2013/03/01 17:34

VO.Endicott さんのブログ記事

  • 『ならぬ池の契約』おわりに
  •  この度は『ならぬ池の契約』を第一部【継兄弟篇】、第二部【元子役篇】、第三部【転生の番人篇】と、ノンストップ掲載にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。  BL初作品だった『伏流家族』に続き、今回も舞台の一つに那須を登場させてみましたが、『伏流家族』の時は高原と湯本辺りの割とメジャーな観光リゾートエリアをイメージして、本作では、会津中街道を軸に茶臼岳の裏手エリアと、新旧交通大動脈を挟んで那須 [続きを読む]
  • 【番外編】転生の番人のその後(2)<最終話>
  • 俺は波多先生に背を押され、その衝撃で直感的な持論で凝り固まっていた肩の力が抜けて気分が軽くなった。 別に学術論戦をしているわけではない。 知らぬ間に輪廻転生に巻き込まれ、なぜかこの俺が両世で同一人物と思われる遺骨に関わってしまったのだ。こんな信じ難いこと、願わくば、誰かに俺の立場を理解してもらいたいじゃないか?そうじゃないと、自分の頭が可笑しいんじゃないか?と、常に独りで不安を抱えていなくてはなら [続きを読む]
  • 【番外編】転生の番人のその後(1)
  • ※ 【継兄弟のその後】は「FC2ブログ」に、【元子役のその後】は「小説家になろう」に掲載されていますので、立ち寄ってみて下さい。 【継兄弟のその後】:FC2ブログttp://voendicott.blog.fc2.com/ 【元子役のその後】:小説家になろうttp://ncode.syosetu.com/n1565dx/  夢の中の兼次同様、現実の俺も相当ドツボに填っていると痛感する。 大体、夢の中で睦の爽やかな笑顔が浮かんだりすると、目覚めた時、夢精をやらか [続きを読む]
  • 転生の番人篇の主な登場人物
  • 【蒲生壮太(がもう・そうた)】 第三部主人公。登場時24歳。身長174cm体重58kg。蒲生厳の兄。栃木県那須野ヶ原市在住。同市役所職員。教育委員会社会教育主事。 市の文化財『青蛇岩』近くで人骨や小刀等が発見され、その保管担当になってから奇妙なことが起こる。 【波多俊玄(はた・しゅんげん)】 登場時30歳前後。身長176cm体重62kg。那須野ヶ原市芦野地区にある『南境寺』住職の次男で県立北那須野工業高校の国語教員。  [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】6.縛りの契約(4)<本編最終話>
  •  「会いたいお人は確かにおります。・・・だども、それはおらが勝手に感じる尊敬や憧れで、御当人は伺い知らぬこと。・・・そもそも、もう亡うなったお方だ・・・」 「ほら、やっぱりそなたをここまで足を運ばせた者が居る。もし、その想い人が無ければ、そなたはここへは来なかっただろうし、池に填ることもなかっただろう・・・。そうは思わんか?」 確かにそうだ。睦さんを失って日々に虚しさを感じていなければ、あの胸高鳴 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】6.縛りの契約(3)
  • 目を凝らして岩を見ると、それは似たような青味がかった灰色ではあったが岩ではなく、硬質な皮膚に覆われた何か生き物で、呼吸と思われる規則正しく大きくうねった胴体の動きから、それとわかった。刹那、頭の中で警鐘が鳴った。大蛇か龍神か、池の主に見つかってしまったのか?食われるか、水中に引き摺り込まれるか?俺は恐怖で震えが止まらなくなった。恐怖が増すのに反して靄は晴れていき、できれば見たくないその生き物の顔が [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】6.縛りの契約(2)
  •  翌日は幸い打って変わっての晴天となったので、俺は小物を配達した足で三斗小屋方面へと向かった。 長雨によるぬかるみに足を取られることが多くて難儀したが、なんとか『青蛇岩』の辺りが見える小高い尾根筋に出た。 木々が覆っていて全景は見えないが、1反あるかないかの水溜りが確かにできている。 あの辺りは普段は踊り場みたいに開けているが、ひとたび雨が降ると、斜面から水が出やすくなるので地元の人間は悪天候時に [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】6.縛りの契約(1)
  •  肺の病で睦さんが亡くなってから三年になろうとしていたが、俺は心のどこかにポッカリ穴が開いたようで、腐抜けた生活を送っていた。 世間では、皆、合言葉のように文明開化を唱え、俺とは対照的に目を輝かせて希望に満ち溢れた生活をおくっていた。実際、奥州街道が走るこの辺りは移動手段が目に見えて進化し、異国風の小洒落た人力や馬車が行き交うようになって、近い将来には汽車も走るという話だ。 俺だけが立ち止まって過 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】5.『南境寺』での追体験(5)
  • 「いや、私は全然・・・。むしろ、兼次の睦に対する憧れが堰を切ったように流れ込んで来て、当てられています。何ですかね?男惚れっていうんでしょうかね? 弟や弟の周辺の人間もそれぞれの記憶に迷惑している様子は無いみたいです。 弟は真相に近付きたいみたいですけど・・・。 彼らは『奈落池』らしき池とそこで遭遇した蛇女との間の記憶だけで、それ以前の芦野宿でのできごとも含む一切の記憶は無いみたいです」 先生は自 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】5.『南境寺』での追体験(4)
  • そうか、この住居部分は昭和62年に建て替えられたのか・・・。 そう思いながら客間を見回してみると、ふと、床の間に目が行った。 背景の壁と同色に近く煤けた古めかしい掛け軸が掛かっていて、質素な一輪挿しに真っ赤な楓が一枝、華を添えている。 あれ?・・・どこかで見たような光景に改めて調度品の一つ一つに目を凝らして、一瞬、言葉を失った。 それは睦の部屋で見た山水の掛け軸と、兼次が睦のために贈った金結晶をあし [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】5.『南境寺』での追体験(3)
  • 堂の正面で靴を脱いで上がり、仏間に案内された。 「仏壇周りの配置は基本的には当時と変わっていません。若干、増えた物はあると思いますが・・・。 この部屋自体は、改修程度の手は入っていますが、間取りは当時のままです。 仏壇の脇に目立たないように睦の骨壷を置いていたらしいです。十三回忌を迎えるまで・・・」 俺は仏壇の前に正座して、ひょんなことから縁を持ってしまった睦と玄庵に心の中で挨拶をし、僭越ながら冥 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】5.『南境寺』での追体験(2)
  • 俺は早速、波多先生に電話を掛け、日誌のコピーをこちらの関係者に更にコピーして渡しても良いかどうかお伺いを立てたところ、「蒲生さんの判断でどうぞ」と、アッサリと扱いの一切を任せられてしまったので、俺は厳のために一部コピーし、その日のうちに宅配便で送ってやった。 波多先生にはもう一つの用件として、「『南境寺』に一度、伺いたい」旨を告げたら、これも快く次の週末に時間を空けてくれた。 ウチから芦野までは車 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】5.『南境寺』での追体験(1)
  •  昼を随分過ぎて家に戻ると、母さんがいつ戻るともわからない息子達のためにおにぎりと煮物を用意しておいてくれた。 俺達は手早くそれで腹を満たし、俺の部屋へ移動した。 俺は机の引き出しから睦と玄庵の日誌のコピーを取り出し、 「さっき言ってた睦と玄庵の日誌・・・。原本と現代語訳のコピーだけど・・・」 と、言って、ベッドに腰掛けた厳に渡した。 厳は両面刷りの表裏を見比べながら、文章のボリュームを確認するよ [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】4.『奈落池』と『青蛇岩』(4)
  • 「四人の名前がこちらで入手した史料と完全に一致しているよ。何だろうね?これは・・・。史実と夢が交差してるって・・・。ところで、“横田源次”と“睦”って名前に記憶はない?」俺はこの期に及んで史料を見せるまで待つ必要もないと思って四人に深く関わっている二人の名前を出してみた。「誰だ?それ・・・どんな字書くんだ?」俺は持っていた手帳に二人の名前を書いて厳に見せた。「うーーーん、記憶にない・・・。睦って男 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】4.『奈落池』と『青蛇岩』(3)
  • 「ふぅー・・・話し続けていい?」いちいち驚く俺に厳は呆れて言った。「あ、ごめん・・・」「・・・それで、その鉄を呼んで・・・辺りは霧だか靄だかが立ち込めていて視界が悪かったから、声で誘導して同じ流木に掴まらせたんだ。鉄は樽に入れた“親方様の首”を布で包んで体に括りつけていたから、短い距離を泳いで来るのも大変だった・・・」「樽?・・・その“親方様の首”って何なんだよ?・・・気味悪い物持ってるんだな・・ [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】4.『奈落池』と『青蛇岩』(2)
  • 「貢物?・・・なんだ、そりゃ・・・」こちらの真摯な説明がスルーされたような苛立たしさに黙ってしまうと、「ああ、ごめん・・・。わかった。あのサ、今度の連休に帰るから、その時にその『青蛇岩』の所に案内してもらうのって可能かな?」厳は結局、話じゃ埒が明かない、自分の目で確かめるのが早いと判断したようだ。休日なら俺も対応できるし、厳が帰省すると母さんの機嫌が殊のほか良くなって料理も奮発してくれるから俺的に [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】4.『奈落池』と『青蛇岩』(1)
  •  人骨発掘から続いていた一連の動きに終結の目途が立って平穏な日々に戻り、教育委員会主催の秋の行事の段取りに追われていた10月下旬、弟の厳から珍しく電話が入った。 「中間テストが終わって一段落したから・・・」と、言うのだが、普段、用事が無い限り連絡も寄越さない弟がメールでなく電話をしてきたところに只ならぬものを感じた。 「あのサ、唐突なんだけど、もし、知ってたら教えて欲しいんだ・・・。三斗小屋宿跡の近 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】3.夢と現、奈落と転生の狭間(8)
  • 家に戻ると、店番をしていた兄嫁が俺の顔を見るや否や駆け寄って来て、「兼さんが出掛けて二日目、『南境寺』の睦さんが亡くなったんよ」と、告げられた。俺は旅の汚れた身なりも構わず、一目散に『南境寺』へと駆けて行った。俺が来るのを待っていたかのように普段、あまり見かけない御住職が現れた。「生前、睦が御世話になりもうした。脚が不自由な睦にとって兼次さんは外の世界と繋いでくれるお人だったから、睦は大層喜んどり [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】3.夢と現、奈落と転生の狭間(7)
  • 睦さんは悪天候に遠慮して俺に買い物を頼もうとしなかったので、俺の方からしつこく請うと申し訳なさそうに墨や筆など小さな物を頼んで来た。そうやって俺は睦さんとの個人的な繋がりが切れないように努めていたのだが、ある時、睦さんが手拭を口に当て俺の方を向かないように俯きながら、「兼次さん、もうこれ以上は私に会いに来ないで下さい。・・・私は肺を病んでいて・・・あなたに移すわけにはいきませんから・・・」と、目の [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】3.夢と現、奈落と転生の狭間(6)
  • 相も変わらず主観を欠いた日々の出来事の羅列が続いていたが、書き初めて二ヶ月くらいのところから“兼次”の名前が見られるようになった。 “兼次”って?・・・え?“兼次”って、どっかで聞いた名前だな・・・。と、思ってハタと思い当たった。昨夜見た夢の中での俺の名前だ!昨日、ほろ酔い加減でこの日誌を読みながら睡魔に攫われたので、夢に日誌の内容が反映されたのだと思っていたが、昨日読んだ箇所に兼次の名前は出て来 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】3.夢と現、奈落と転生の狭間(5)
  •  役所に着くと、頃合いを見計らって県から紹介された国立栃木大学付属考古学研究所の古森(こもり)教授に電話を掛けてみた。 幸い教授は捉まり、『青蛇岩』の所で見つかった人骨と小刀等の出土品についておおまかに説明した後、鑑定並びに保存処理をお願いしたい旨、但し、予算措置の問題があるので、まずは見積もりも兼ねて見て頂きたいと、不躾で失礼かと思ったが、単刀直入にこちらの事情も含めて話をした。 教授は「今日は [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】3.夢と現、奈落と転生の狭間(4)
  • 冬は冷えて睦さんの脚の傷痕が疼くらしく、時折雪も積もるので、俺は努めて睦さんの足代わりを買って出た。筆や墨、和紙といった日々使う消耗品は俺が調達して来るのが当たり前になった。雪が溶け、梅が咲き、桜の蕾が弾けそうに膨らんだ頃、「睦さん、衣類とか下履きとか、自分で選びたい物の買い物とかあったら、荷車でよけりゃ、町まで乗せてってやるけ・・・。町に出たことなかんべ?たまにゃあ、気分も変えんといかんっちゃ」 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】3.夢と現、奈落と転生の狭間(3)
  •  睦さんの部屋は、離れの一画にある三畳に半間の床の間があるだけの、睦さんが言う通り殺風景な隠居部屋という印象だった。 床の間には黄ばんだ山水の年中掛があるだけで、その前に文机が置かれ、箪笥などの家具類は無く、柳行李が部屋の隅にぽつんと置いてあるだけだった。畳も日に焼けて黄ばんでいる。ただ、日々の掃除は行き届いているらしく清潔だ。 「この床の間に置くんですか?」 そうだろうと思ったが、念のため確認し [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】3.夢と現、奈落と転生の狭間(2)
  •  残暑も去り、頬を撫でる心地良い秋風に気を良くしながら、俺は『南境寺』へと急いだ。 『南境寺』は芦野宿の中心から少し山へ向かった所にある。寺の前には水田が広がっていて、収穫を待つばかりの黄金の穂が波打つように風に靡いていて美しい。 「『兼益』ですが、甕、持って参りやしたぁ」 寺の勝手口で中に向かって大声で叫ぶと、 「これは、これは、『兼益』さん、御苦労さま。・・・えーと、そうですね。土間のその甕の [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】3.夢と現、奈落と転生の狭間(1)
  •  俺は図書館からの帰路、江田先生宅に立ち寄って波多先生から頂いた日誌二部のコピーを手渡した。 江田先生に大まかな経緯を話すと、 「ほぉー、それは興味深いですね。早速読ませて頂きます」 と、目を輝かせていた。 俺は日誌の内容については敢えて触れず、 「私が聞き齧った内容を先生にお伝えしたところで、私の主観や勘違いが入って歪んでしまいますから、先生には先入観無く読んで頂いて感想をお聞かせ願いたいのです [続きを読む]