VO.Endicott さん プロフィール

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VO.Endicottさん: VO.Endicottのエロ・コメ・ファンタジー
ハンドル名VO.Endicott さん
ブログタイトルVO.Endicottのエロ・コメ・ファンタジー
ブログURLhttp://ameblo.jp/kuroyamanba/
サイト紹介文BL小説「ならぬ池の契約 −転生の番人篇−」を掲載します。三部構成の第三部となります。
自由文従来通り、アメーバブログ、FC2ブログ、小説家になろう、の3サイト同時掲載です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供208回 / 365日(平均4.0回/週) - 参加 2013/03/01 17:34

VO.Endicott さんのブログ記事

  • 【転生の番人篇】2.二人の男の日誌(4)
  • 「・・・四人は任務の途上で先を急いでいて、睦とは宿で別れ、睦は単身、寺に移り療養することになります。四人は故郷に戻ったら助けを寄越すと約束したらしいですが、結局、それが今生の別れとなってしまいました。まあ、後に戊辰戦争で会津が戦場となることくらい予期していたでしょうから、あまりアテにはしていなかったかもしれませんね。四人が会津に向かった任務というのが、睦の回想録によると、彼らが“親方様”と呼んでい [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】2.二人の男の日誌(3)
  • この記事は、栃北タイムスでは翌日の朝刊に掲載され、市広報は月1の発行なので、それより一週間程度遅れて各戸に配布される。栃北タイムス掲載から数日後、教育委員会に記事に関して一本の電話が入った。旧那須温泉町域の旧奥州街道近くにある『南境寺(なんきょうじ)』という寺の息子で、県立北那須野工業高校で国語教員をやっている波多俊玄(はた・しゅんげん)と名乗る男性からだった。「その頭蓋骨と小刀のことかもしれない [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】2.二人の男の日誌(2)
  • 「その人骨や遺留品は、もしかしたら、“ならぬ池”にまつわる信仰みたいなものかな?と、思いまして・・・。骨が心中した者だというには不自然ですから、生前、道を外れた関係だった故人を憐れんで来世で思いが成就するように、死後、その骨を『青蛇岩』近くに埋めた・・・とか、そういったものじゃないでしょうか?」というのが、江田先生の見解だった。昔、『青蛇岩』の近くに池があったというのは初耳だったので、ちょっと驚い [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】2.二人の男の日誌(1)
  •  盆が終わると早々に厳は帰京してしまった。 高1で上京し一人暮らしを始めたのだから、多少はホームシックに罹って夏休みくらい実家に長居するものとばかり思っていたのに、部活の人間関係に恵まれて東京暮らしは楽しくて仕方ないらしい。俺も大学時代を東京で過ごしたので、その気持ちがわからなくもない。 俺の方は休暇明け早々、江田先生と図書館で会う約束を取り付けていた。先生に県警から戻ってきた人骨と遺留品を文化財 [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】1.二つの骨(3)
  • さて、このダンボールの中味をどうするか?休暇初日に人骨の管理責任者になってしまい、扱いに戸惑った。火葬を経ていない骨があるとはいえ腐敗する生ものとは違うだろうし、盆の期間も図書館は開いていて収蔵庫も空調は効いているから、保管場所としては問題ないだろう。ドアは常時施錠され、教育委員会の人間も図書館員も滅多に入ることはない場所だが、万一、誰かが来て箱を覗き込んで頭蓋骨に仰天しないよう、他にもあったダン [続きを読む]
  • 【転生の番人篇】1.二つの骨(2)
  • 渡辺さんは年の頃は20代半ば、白い半袖Yシャツに青系のストライプのネクタイにグレーのスラックス、黒の皮靴、と、無難な服装で清潔感はあるが、とりたてて目立ったところのない中肉中背の一見サラリーマンといった感じの風貌の人だった。盆前で皆浮かれた雰囲気の中、野暮用を押し付けられた新米鑑識官といった役回りだろうか?人物の印象よりも両手で抱えているダンボール・・・中味は骨と遺留品・・・の方が人目を引きそうであ [続きを読む]
  • 第三部【転生の番人篇】1.二つの骨(1)
  •  今年はラッキーなことに盆を挟んで夏休みが取れて久々の朝寝坊を決め込んでいたら、アンラッキーで出勤中の同僚、槇野(まきの)からの電話で起こされた。「いやぁ、カノジョとイチャイチャ中のところ、ゴメン・・・」「ざまぁー」と言いたげな口調だったが、いくら同僚でも休暇中の電話は余程のことがなければ避けるので、自分にしか対応できない急用が入ったのだと察しはついた。「まだ寝てたのに、お前の電話にビックリして抱 [続きを読む]
  • 【元子役篇】10.記憶の場所の特定<第二部最終話>
  • 「さっきは棚橋、寝てると思ったら、急に脱力して湯に突っ伏したから、ホント、焦った・・・。俺達、どの程度、記憶を共有できたんだろうな?」バスタブから入念に湯の中に散った精子を掬って捨てた後、僕達は記憶の照合を始めた。「僕の記憶は“鉄”目線だったから蒲生と同じかどうかわからないけど、蛇女が出て来て、僕が体に括りつけて運んでいた“親方様の首”・・・って、誰の首かまではわからなかったけど、それを盗られた。 [続きを読む]
  • 【待ちぼうけ】元子役篇の主な登場人物
  • FC2ブログと『小説家になろう』へ分岐した二人がまだ風呂場から戻って来ていませんので、アメーバブログの方では、この機会を利用して【第二部:元子役篇】の主な登場人物を御紹介したいと思います。 【棚橋漣(たなはし・れん)】第二部主人公。登場時15歳。身長176cm体重54kg。一人っ子。北多摩市在住。私立黎朋大学付属第二高等学校1年生。色素薄い系で目が大きい中性的な美形で手足も長く人目を引く容姿。“水 [続きを読む]
  • 【元子役篇】9.淫魔との契約の証≪選択A≫
  • どう見ても、たった今、自分が射精したに違いない煙幕が粘性を帯びて水中を浮遊していた。 誤魔化しようのない、友人の家の風呂で粗相をしてしまった罪悪感に、 「ごめん・・・僕、寝てる間に夢精しちゃったみたい。風呂、汚しちゃってゴメン・・・。エッチな夢を見た記憶は無いんだけど・・・」 と、自白し黒歴史を刻む覚悟をした。 「大丈夫・・・俺も同じ・・・。見る?ほら・・・」 と、蒲生に言われ、振り向くと、蒲生の [続きを読む]
  • 【元子役篇】9.淫魔との契約の証
  •  「ブッファッ!」鼻に湯が流れ込んで来て、パニクって目が覚めた。鼻の奥がツーンとして、前頭部を押さえながら痛みが過ぎるのを待った。「お前、大丈夫か?」背後から蒲生が僕の両肩をフックする形で引き寄せ、舟を漕いでいるうちに湯に顔を突っ込んだらしい僕を引き揚げてくれていた。「あ・・・僕、すっかり寝てた・・・」ボーッとしていた頭がやっと働き出し、蒲生と二人、湯に浸かっていたのだと状況が呑み込めてきた。そし [続きを読む]
  • 【元子役篇】8.親方様の首(4)
  • 「う〜〜〜む。まず、余の領域は人の縁を繋ぐことであって、縁を切ったり、刻んだりすることとは相反する。そして、余は、命を代償にする切なる魂の声に呼ばれるのであって、願を掛ける方も生半可な覚悟ではないはずだ。ただ、ここで独り、悠久の時を数多の願掛けに付きおうておると、退屈するのじゃ。どうしても供物への興味で成就への注力も加減が生じる・・・。そなたらの“親方様の首”には大いに惹かれるものがある。余が首を [続きを読む]
  • 【元子役篇】8.親方様の首(3)
  • そう思った矢先、白い煙は勢いを増して水面からモクモクと湧き立ち視界を阻んだ。すると、濃霧の中に道標のように黄色い灯りが現れた。それが一つではなく二つだとわかった時、自分は言いようのない恐怖に支配されて行くのを感じた。何だったっけ?あれは・・・。その正体をどこかで誰かに聞いた気がする・・・。が、“今”に馴染んで行くにつれ、他の記憶が曖昧になってきている。「あれ、目だ!・・・煙の中に何かいる!」国松が [続きを読む]
  • 【元子役篇】8.親方様の首(2)
  •  一人、途方に暮れ、心細さが余計に水の冷たさとなって体に滲み込んで来た。すると、今度は後方、少し離れた所から、 「鉄!こっちへ来い!・・・こっちには流木があるから掴まれる!」 と、誰かの呼び掛けが聞こえた。 水面から湧き立つ煙で声の主の顔は見えないが、見当をつけた方に向かって泳ぐ。 袈裟懸けに体に括り付けた樽は浮力の助けにもならず、ただ無駄にプカプカ浮いて付いて来る。中では時折、ゴロンゴロンと何か [続きを読む]
  • 【元子役篇】8.親方様の首(1)
  •  目を瞑ると、チャプチャプとバスタブの水面が波立つ音が際立って聞こえる。 瞼の裏には浴室の照明が幾分透けて、目を閉じても暗闇ではない。 背後からは蒲生の呼吸が微かに聞こえる。 集中、集中・・・。 意識を前頭部に持って行くと、瞼の裏に眩しいくらいの白い点が見えて来て、次第にそれは大きくなり、何か球状の物が近付いてくるのかと思ったが、さにあらず、比喩するとすれば、ウォータースライダーのチューブから抜け [続きを読む]
  • 【元子役篇】7.痣の出し方(2)
  • 素っ裸の蒲生がバスルームに入って来たが、僕は視線を湯に落として縮こまったままでいると、「そこまで小っちゃくならなくても大丈夫だよ。十分、俺も入れる。・・・よっこらしょっと・・・。ちょっとゴメンな・・・」掛け湯をした蒲生は、バスタブの縁に手を掛けて僕にぶつからないように慎重に湯の中に脚を入れてきた。僕は背を向けたままなので、タプン、タプンという湯跳ねや水面の上昇から蒲生の浸かり具合を想像するしかない [続きを読む]
  • 【元子役篇】7.痣の出し方(1)
  •  「夏休み中にある程度の決着を付けておいた方が、棚橋も気が楽だろ?」 蒲生の提案で蒲生の気が済むまで僕の耳の後ろの痣にのめり込んでもらうことになった。 僕の痣を眺めているだけで勃起する変態枠の蒲生に対して、耳に息を吹き掛けられる僕なら勃起しても不可抗力の言い訳が立つ分、ちょっと優位に立てる気がして、その提案を受け入れた。こういう時に蒲生が一人暮らしをしているのも即、実行に移せて都合がいい。 後庄兄 [続きを読む]
  • 【元子役篇】6.痣に勃つ(3)
  • 「だけど、何で僕の痣が関わっているのに、僕自身はその夢だか記憶だかの世界に入って行けないんだろう?」 僕は一番気になっていることに皆の見解を求めた。 「それは、そういう自覚が無かったからじゃないか?痣が関係あるっていうのは蒲生が感じたことで、蒲生から聞いた記憶の内容が以前、和也や俺から聞いた夢の内容と似ている部分があったから信じてみる気になった・・・そういうことだろ? 蒲生の記憶に自分が関わってい [続きを読む]
  • 【元子役篇】6.痣に勃つ(2)
  • 「一つ推察できることがあると思うんだけど・・・」 瑞樹が考えを口にした。 「蒲生君は・・・」 「蒲生でいいから・・・。君はいらない」 蒲生が口を挟んだ。 「じゃ、蒲生は、鉄が龍に向けて“兄じゃ!”って言ったのを聞いて、その時初めて龍と鉄が兄弟だと知ったんだろ?今まで何らかの付き合いがあったにもかかわらず・・・」 「うん・・・。普通、続柄って初対面の時に知らされそうなものだけど、それが無いまま付き合 [続きを読む]
  • 【元子役篇】6.痣に勃つ(1)
  •  僕と蒲生は早速、後庄に“龍”について確認したくてチャンスを窺ったが、後庄はナレーターと音響の担当で僕達とは練習や作業で一緒になる機会が無かったため、夕飯時まで待たなければならなかった。 「龍!?・・・なんか懐かしい名前だなぁ。あの夢については瑞樹との間でもすっかり話題に上らなくなったし・・・。あ、瑞樹っていうのは俺の弟の名前な・・・。前に話しただろ?ウチは親が子連れ再婚で同い年の兄弟ができて、一 [続きを読む]
  • 【元子役篇】5.トラウマの向こう(5)
  • その光景を見ていた俺は、内心“兄じゃ?・・・鉄と龍は兄弟だったのか?”って、思った。不思議だろ?それまで鉄と龍が兄弟だって知らないで俺は彼らと付き合いがあったらしいんだよな・・・。六年前のCMから得られた俺の記憶はそこまで・・・。そして、今日、六年振りにお前の痣を見て、驚いたことに、六年前の記憶の続きからちゃんとまた新たな記憶が追加されて来たんだ。俺は大声で鉄を呼んで、俺の存在に気付いた鉄は一生懸 [続きを読む]
  • 【元子役篇】5.トラウマの向こう(4)
  • 「あんな身の危険を感じるようなことされて、逃げ出さないヤツなんていないだろ?それに、お前、高校まで一緒って、ストーカーか何かやってんの?!」僕は怒りに替えて蒲生に侮蔑の目を向けた。「ストーカーって・・・。まあ、傍から見たらそう映るかもしれないけど、これは必然というか・・・。六年前に話を聞いてくれていたら、棚橋には全く違う意味を持ったかもしれないのに・・・」蒲生は僕が味わった恐怖も顧みず、過去のチャ [続きを読む]
  • 【元子役篇】5.トラウマの向こう(3)
  • 屈辱感でとにかくその場を早く去りたかった。僕の始末が終わったのを見計らって、男の子が個室の鍵を開け、周囲をキョロキョロ見回していたが、その様子から外には誰も居ないとわかったので、僕は男の子を突き飛ばして個室から飛び出し、人の多い安全地帯に戻った。親切だったからって、知りもしない子の言いなりになっていた自分に腹が立った。耳の後ろに息を掛けられ、舐められて気持ち悪かった。それなのに性的快感を自覚しない [続きを読む]
  • 【元子役篇】5.トラウマの向こう(2)
  • 「痣って・・・。確かに僕の左耳の後ろには痣があるけど・・・。これ、色が抜けてる痣だから普段は見えないよ・・・」何で見ず知らずの男子が僕の痣のことを知っていて、それを気にしてるんだろう?これが大人の男の人に聞かれたのなら、場所が場所だけに身の危険を感じて咄嗟に逃げることを考えただろうが、同じ小学生らしい子だったので、その子が何を思って聞いて来たのか、そっちの方が気になった。「どうすれば、見える?」そ [続きを読む]
  • 【元子役篇】5.トラウマの向こう(1)
  •  その頃の僕は売れっこ子役として毎日、大人が組んだスケジュールに分刻みで引っ張り回され、今、自分がどこで何をやっているのか確認する余裕もなく時流の中でもがいていた。 子役と言っても、いきなりドラマや映画の主役を張れる機会はまずないので、地道に端役を務めたり、CMや子供向け番組への出演などから始めたりすることが多い。それらで顔が知られるようになってから、ドラマや映画の大役に御声が掛かるようになって売 [続きを読む]