村田悠の小説、ペン画によるアウトサイダーアート、音楽などを余すところなく公開する公式ブログ。
東京でライターの仕事を続けながら、小説や絵画、音楽を制作している村田悠(Haruka Murata)の作品公開のための公式ブログです。
帰り道にふらりと寄る麻布十番のラーメン屋さん「福や」。毎回替玉を頼むのだけど、今日は手をあげただけで、大将が「ハリガネね」と言ってくれた。「いつもありがとう」の言葉が、去る背中にこそばゆい。『顔を覚えられているラーメン屋ができたら、そこはホームタウン
新しいことを、ゼロからアイディアを出して始めるのって、本当に大変なこと。でも、やるぞと決めたら、その苦しさは楽しさに変わるだろう。今はそんな心境。やはり、30代は勝負したいのである。まだまだだけれど、挑戦できるステージを得られたのは本当にありがたいこと。
『だから勝負、勝負、勝負出ろ!勝負に行こう』というわけで、2015年3月も終わり、4月になります。もう、一年の4分の1が終わってしまったわけで。やべえな、勝負してえな、という焦りも強まる昨今。サザンオールスターズがこの時期になっていきなり、勝負、勝負と歌い出すの
宇多田ヒカル 桜流し一ヶ月の執筆活動休止から、ついにエンジンかかった。人生最高の恩師である出版社の社長さんや各業界の方々からエールをいただき、編集の方からも励ましを受け、これだ、と思えるテーマを見つけた。自分の本質と向き合って、行動して、気づいて、受
お久しぶりです。2014年も、もうすぐ終り。年々、年越しの特別な感覚が薄れているのは、歳を取り始めた証拠なんだと思います。ものごとが巡って行くことに、馴れ始めているのですね。毎年感じていることですが、僕は本当に、ひとつの場所に留まり続けるのが苦手な性分
夜は泣く。暗い闇の中で、しゃがみ込んで泣く。何時ぞやに買った小説が枕元で泣く。CDから、ピアノの泣く音が流れる。部屋の壁は、溶けたショートケーキのクリームのよう。怪しげに光るライトの色は紫。あれは死後の世界の入り口。魅入られたら終わりだ。山びこは響く。頭に
明日は晴れ。明後日も晴れ。晴れるたび、心がみしり、と傷つく。どれだけ晴れても彼は戻ってこない。12月。彼のいない毎日が少しずつ当たり前になっていく。2015年がやってくる。晴れの日に、物憂い気持ちに襲われることがなくなるのは、いつだろう。扉をノックする音がする
小屋に入ると、狐が一匹。油揚げを寄越せと言ってきたので、ほれ、と与えてやる。喜んだ狐は、願いをひとつ叶えてやろう、と言った。しばし考えてから、嫁が欲しい、と言ってみた。お安い御用だ、と狐はふっと消える。小屋の扉を叩く音。見ると、ほっそりとした美しい女が立
仕事がしたい。しかし、アテがない。思い悩むうちに、歳をとり、気が狂い始めた。身体が思うように動かなくなり、幻覚を見るようになった。自分と同じ顔をした何者かが、幾度も家を訪ねてくる。布団を被り、震えながらやり過ごす。そして、ついにその時は来た。目を開けると
エンターキーを押したのが三十五回、それに対してディレートキーを押したのは二十九回。「均衡が保たれていない」とエディは呟き、その後三回連続でエスケープキーをタップした。エディは、その華麗なキーボードさばきで、研究所の人間(特に八十年代の良き音楽を知っている
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