musicienne さん プロフィール

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musicienneさん: ♪オペラの館へようこそ!
ハンドル名musicienne さん
ブログタイトル♪オペラの館へようこそ!
ブログURLhttp://jupitermercury.blog.fc2.com/
サイト紹介文オペラは深淵なもの! その魅力を広く深く探っていきたいと思います。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供36回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2013/04/15 04:15

musicienne さんのブログ記事

  • 新国立劇場《ルチア》
  • 城塞に打ち寄せる荒波――プロジェクション・マッピングによる《ルチア》開幕のシーンである。第1幕1場は、レーヴェンスウッド城の庭園ではなかったか? 今まで見た《ルチア》の場面を思い返しても海のシーンはなかった(Ravenswoodはスコットランドの地名だろうと思うが、海のイメージからはかけ離れている)。演出家ジャン=ルイ・グリンダは、開幕のコーラス「お前たちは近くの浜辺を駆け回る、我々は近くの浜辺を駆け回る」( [続きを読む]
  • 大野和士が選んだオフィーリア ―アマンダ・ウッドベリー―
  • 大野が2015年から音楽監督を務める都響(東京都交響楽団)が3月26日、「シェイクスピア讃」というスペシャル・コンサートを行う。管弦楽曲、オペラ、バレエ音楽をシェイクスピアで括ったところに大野のセンスと意欲が感じられる。曲目はチャイコフスキー:交響的幻想曲 『テンペスト』op.18、トマ:歌劇《ハムレット》より「私も仲間に入れてください」(オフィーリア狂乱の場)、プロコフィエフ:バレエ組曲《ロメオとジュリエッ [続きを読む]
  • 《ロメオとジュリエット》 ベスト3
  • ディアナ・ダムラウ、ヴィットーリオ・グリゴーロ主演のMET《ロメオとジュリエット》は私の予想を上回る出来映えであった。バートレット・シャーの演出によるもので、MET新演出とうたっており、2007年にアラーニャとネトレプコが演じたギイ・ヨーステンのものとは異なる演出である。だがこの演出どこかで見た覚えがあるような気がして調べてみたら、2008年ザルツブルクでロランド・ヴィラゾンがロメオを、アンナ・ネトレプコのキャンセ [続きを読む]
  • シャイー指揮、初演版《蝶々夫人》
  • 昨年12月、スカラ座オープニングは初演版プッチーニの《蝶々夫人》であった。ダニエル・バレンボイムの後を継いでスカラ座の芸術監督になったリッカルド・シャイーは、「音楽家にとっても、舞台演出家にとっても、初演版とじっくり向き合うことで、プッチーニについてより理解を深めることができます」と語っている(NHK BS「プレミアムシアター」)。プッチーニにとって、自信作であった《蝶々夫人》の失敗はかなり応えたのだろう [続きを読む]
  • メーリとグリゴーロ
  • 三大テノールの時代が去って、強いて言うなら50代半ばのクーラ、アルヴァレス、アラーニャが後を継いだといえる。彼らもあと10年後にはどうなっているだろう。実力、人気をかねそなえたテノール、ベスト10を探してみた。ミヒャエル・シャーデ(1965年生まれ)、ピョートル・ベチャワ(66)、ヨナス・カウフマン(69)、クラウス・フローリアン・フォークト(70)、ロランド・ヴィラゾン(72)、ファン・ディエゴ・フローレス(73) [続きを読む]
  • カイヤ・サーリアホ 《遙かなる愛》 
  • 5音の上昇する音階が繰り返される中、真っ暗な舞台上の5万個のLEDライトがひとつまたひとつと輝き始め、果てるともなく奏されるオスティナート(同じ音型を執拗に繰り返すこと)の上に次々と音が重なっていく。そして最後には壮大な海が音と光で描き出される。カイヤ・サーリアホ作曲《遥かなる愛》の冒頭である。彼女の音色に対する極めて特殊な燦めきを感じた。この作品の初演は2000年ザルツブルク音楽祭。日本では2015年にコン [続きを読む]
  • 近年顕著な女性指揮者の活躍
  • 音楽家は男女平等だろうか? 演奏に関して言うなら、声の分野では男女平等である。男声がトスカを歌うことはあり得ないし、女声がオテロを歌うこともあり得ない。ではピアノは? というと手の大きさから圧倒的に女性に不利である。他の楽器でも女性の方が有利であるという楽器はない。では指揮はというと、逆に女性が不利だという理由は何もないはずなのだが、なぜか女性指揮者は極めて少ない。しいて言えばジェンダーの問題だろう [続きを読む]
  • NHKニューイヤー・オペラコンサート
  • 前回ニューイヤー・オペラコンサートを取り上げたが、見ていていくつか気になったことがある。まず、曲の選択はNHKの希望なのか本人が自由に選択できるのか。一つのオペラ、または作曲家ごとに数曲ずつ組み合わせてあるということは、やはりNHKの方に主導権があるのだろう。中嶋彰子は3曲もソロを歌っているのに、ヴェルディやモーツァルトの重唱のみ(ソロはない)の人もいる。東フィルは日本でオペラを演奏する際には最も相応しい [続きを読む]
  • 日本の代表的なオペラ歌手は?
  • 謹んで新春のお慶びを申し上げます本年もよろしくお願いいたします年末恒例『第九』のシーズンになるとテレビでも『第九』の映像が増える。2010年ティーレマン指揮のウィーン・フィルではアンネッテ・ダッシュ、藤村美穂子、ピョートル・ベチャワが出演しており顔ぶれが新しくなったなと感じた。ダッシュは2015年ラトル指揮のベルリン・フィルにも出演している。また佐渡 裕指揮2016年グラフェネック音楽祭オープニングの『第九』 [続きを読む]
  • 2017年注目! アイーダ・ガリフッリーナ
  • ネトレプコ、ペレチャッコに続くと思われるロシア出身の歌手アイーダ・ガリフッリーナは、1987年生まれのまだ20代のリリック・ソプラノである。ウィーン音楽院で学び、2013年のオペラリアで優勝。同年ゲルギエフ指揮《フィガロの結婚》のスザンナでマリインスキー劇場にデビューし、現在スターへの道を着々と歩んでいる。彼女のエピソードを一つご紹介しよう。イタリアのポルトフィーノで行われた野外コンサートで、主催者が観客に [続きを読む]
  • メフィストフェレスの魅力
  • 最近テレビで遭遇する頻度が高くなった悪魔がいる。その名は「メフィストフェレス」。もちろんオペラの世界での話だが。ゲーテの「ファウスト」で一躍有名になったが、元々は16世紀のドイツ伝説上の悪魔である。シェークスピアやマーロウなどの英文学にも扱われている。「ファウスト」に登場するメフィストフェレスは、老学者ファウストに、若さと現世でのありとあらゆる快楽を享受させる代わりに、死後の魂の服従を約束させる。さ [続きを読む]
  • コルチャックは超多忙??
  • 少々前のことになるが11月20日、シェイクスピア 没後400年 を記念してマリインスキー劇場管弦楽団によるNHK音楽祭2016、ベルリオーズの劇的交響曲『ロメオとジュリエット』の放映があった。指揮はワレリー・ゲルギエフ、ソリストはメゾ・ソプラノ:ユリア・マトーチュキナ、テノール:ディミトリー・コルチャック、バス:ミハイル・ペトレンコである。1時間を超す曲の中で、コルチャックのソロはわずか2分ほどしかない。その間彼は [続きを読む]
  • ペレチャッコとヴィラソンの《椿姫》
  • このタイトルだとヴィラソンがアルフレードを歌っているように思われるだろうが、2015年バーデン=バーデンの《椿姫》はローランド・ヴィラソンが演出をしているのだ。ヴィラソンは2007年と2009−10年に喉をこわして休業している。以前から演出も手がけたいと言っていたので休業中に始めたのだろうか。彼の演出したオペラを観たのは初めてである。この作品に限ってだが、結論を先に言うと私としては感心しない。前奏曲が始まる以前 [続きを読む]
  • 2016年プロムス ―バレンボイムとアルゲリッチ―
  • バレンボイムとアルゲリッチの共演はめったにないことではあるが、いつ観ても刺激的でありながら心和むものである。毎年恒例のバレンボイムとウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラのコンサートは、イェルク・ヴィトマンの打楽器を巧みに使用した小品『コン・ブリオ』(2008年作曲)で始まった。ユダヤ系のバレンボイムとパレスチナ系文学者エドワード・サイードによって1999年に創立されたウェスト=イースタン・ディヴァン [続きを読む]
  • 歌舞伎とオペラのコラボレーション −海老蔵の『源氏物語』−
  • 今年4月、京都での市川海老蔵特別公演『源氏物語 第二章〜朧月夜より須磨・明石まで〜』の舞台では、非常に面白い試みがなされていた。前半の光源氏と朧月夜の恋を、歌舞伎とオペラ、後半は(その部分は、明石との恋が描かれているのだろうが、)歌舞伎と能のコラボレーションで演じられた。このことは藤間勘十郎を特集した番組で知ったので詳しい経緯はわからないが、企画は海老蔵とあり、勘十郎は演出、振付を担当している。光 [続きを読む]
  • 今まさに円熟期の二人 ―シャーデとレシュマン―
  • このところ立て続けにミヒャエル・シャーデ(Michael Schade)とドロテア・レシュマン(Dorothea Röschmann)を聴いた。モーツァルトの《ティートの慈悲》(2003)、ハイドンの『四季』(2013)、シューベルトの《フィエラブラス》(2014)である。《フィエラブラス》はメッツマッハー指揮だが、あとの2つはアーノンクールの指揮によるものだ。晩年のアーノンクールは古典派の作曲家、つまり、ハイドン、モーツァルト、ベートー [続きを読む]
  • ヨハン・ボータの早すぎる死
  • 2011年東関東大地震から半年を経過した9月、バイエルン国立歌劇場の来日公演があった。出し物は《ロベルト・デヴェリュー》《ローエングリン》《ナクソス島のアリアドネ》であったが、ローエングリンを歌うはずのカウフマンは、6月のMET《ドン・カルロ》は原発事故を理由に、《ローエングリン》は手術を受けるという理由でキャンセルした。そしてローエングリンの代役はヨハン・ボータになり、その結果予期せずボータを聴くことが [続きを読む]
  • タオルミーナ芸術祭 MADAMA Butterfly
  • CLASSICA JAPANがヨーロッパ現地の熱気を丸ごとお届するという触れ込みで、シチリア島タオルミーナで開催され「タオルミーナ芸術際2016」の野外オペラ《蝶々夫人》を放映した。タオルミーナとはシチリア島の北西にある人口11,000ほどの町で、夏には古代ギリシャの遺跡(ギリシャ劇場)でコンサートなども行われる観光地である。今年の《蝶々夫人》は以下のようなキャストであった。演出:エンリコ・カスティリオーネ指揮:マイロン [続きを読む]
  • アバド ―ルツェルンの『復活』―
  • 2000年、癌のため胃の全摘手術を受けながら、奇跡的に復活したアバド。2002年ベルリン・フィルの音楽監督の地位を退き、2003年からルツェルン祝祭管弦楽団を設立し芸術監督に就任した。この管弦楽団はルツェルン音楽祭のためだけに編成される楽団で、母体となっているのはマーラー室内管弦楽団のメンバーである。(マーラー室内管弦楽団は、1997年アバドが若手演奏家育成のために立ち上げたグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団 [続きを読む]
  • 中村紘子 ―戦後を駆け抜けたピアニスト―
  • 携帯の画面に「7月26日、中村紘子、逝去」のテロップが流れた。25日に72歳の誕生日を迎えた翌日のことだ。誕生日前には夫である庄司薫に「モーツァルトからラフマニノフまで、音色に新しい輝きを与える奏法を試すのだ」と言って興奮していたということなので、亡くなる数日前までは、まだまだこれからも演奏を続けたいという体力も気力もあったのだろう。2015年6月に大腸がんであることを公表し、闘病しながら演奏活動を続けたが、 [続きを読む]