イヌ吉 さん プロフィール

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イヌ吉さん: 真昼の月
ハンドル名イヌ吉 さん
ブログタイトル真昼の月
ブログURLhttp://mond.fliegen.chu.jp/
サイト紹介文現在、ヤクザ×新人弁護士と、結晶シリーズの3カプ旅行を交互up
自由文BL/MLの小説・イラスト・マンガを趣味で書いております。下克上やオヤジ受け、年の差カップルが大好物ですので、そのうち増えていきます(笑)スーツとか眼鏡属性も高いです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供449回 / 365日(平均8.6回/週) - 参加 2013/04/17 08:08

イヌ吉 さんのブログ記事

  • 呼び水 16
  •  中に入ってリビングの電気をつける。リビングにはデミグラスソースの匂いが漂っていた。母さんが夕飯にと、ハッシュドビーフを作っておいてくれたようだ。母さんのことだから、言われなくても食べきれないほど作ってくれてるだろう。キッチンを確認すると、案の定鍋にはなみなみとハッシュドビーフが入っていて、炊飯器のご飯は3合分もあるし、冷蔵庫の中には大盛りのサラダが鎮座していた。「夕飯、先に食べちゃいましょうか」 [続きを読む]
  • 愛には野望がつきもので 104(完)
  •  ……結局、大竹センセって、設楽のあの上目遣いにやられちゃうんだろうな……。設楽がねだって大竹先生が折れないの、この旅行中で見かけなかったしな……。スゲーな、設楽、何そのおねだりテク!それともアレが愛されテクなの?マジでそれ、俺達にも教えてよ……!! 山中や高柳がそんな事を思っているとは露とも知らず、大竹は1人むっつりとコーヒーを飲み、設楽はキャッキ [続きを読む]
  • 呼び水 15
  • 「……多岐、この後、どうする?」 爽コーチがゆっくりと俺に尋ねる。いくつかの選択肢が提示された。一緒に夕飯を食べて帰る、カラオケに寄っても良いし、もちろん、このまままっすぐ帰る、というのもOKだ。 俺は少し考えて……それから、爽コーチの目をしっかりと見た。「このまま帰りましょう」 俺がそう言うと、コーチは苦い顔をした。けれどそれは一瞬で。「そうだな。今日はもう帰るか」 そう [続きを読む]
  • 同じ空の下で 152
  • 「志緒理さんに、他に係累はいたのか」「母親は若い頃に家を出て、それから芸者で身を立てていました。親戚との付き合いはなかったそうです。志緒理さん自身に兄弟は……父親の方には、本妻の生んだ兄が2人と妹が1人いたはずですが……」 そこまで言って、竹中は口を閉ざした。「どうした」「いえ。……いや、まさか……」「何だ」 口ごもった竹中に先を促すと、竹中は躊躇う [続きを読む]
  • 呼び水 14(ホワイトデーSS)
  •  ◇◇◇ ◇◇◇ ホワイトデーは、バレンタインデーと同じ曜日にやってくる。2月が28日しかないのだから、閏年以外は必ず同じ曜日だ。だから今年はバレンタインもホワイトデーも、両方とも火曜日で、爽コーチはうちの高校に来てくれる日だ。 こないだ爽コーチがいきなり部室に来た翌日、俺は女子マネの先輩達に励まされた。その次の日くらいまで、部活のメンバーとは少しだけぎくしゃくしてしまった。みんなは俺をどう扱って [続きを読む]
  • 愛には野望がつきもので 103
  • 「大竹先生、結局後片付け1人でさせちゃってすいませんでした……」「あ〜、まぁ、こんな事になるんじゃねーかと思ってたから良いけどさ、別に」 食後のコーヒーを飲みながら、大竹が投げやりに答える。普段高柳と山中を毛嫌いしている割に、意外と面倒見が良いな。そんなんだから設楽が甘えまくっちゃうんだよ!!「ねぇ、俺本当に慎也とお風呂入ってた?」 まだ諦めがつかないように、設楽が山中達にも確認するが [続きを読む]
  • 呼び水 13(ホワイトデーSS)
  •  それに、自分よりも体も大きい、力も強い彼氏とつき合っている女子の先輩達の話は、なんだかとってもしっくりした。いや、俺が彼女前提なのはやっぱり違和感があるし、何で俺が彼女!?って思うけど、でも何だかすごくしっくり来たんだ。 昨日の爽コーチの大きな手や分厚い胸。強い力で抱きしめられて、俺は初めてコーチを怖いって思ったわけで。 ……でも、でもあれは怖いだけだったのかって言われると…&h [続きを読む]
  • 同じ空の下で 151
  • 「おい、いつまでそんな寝惚けた顔をしてやがる。もう分かっただろう。寺田融は塚本興造だ。あの男が巌山会の会長になった頃には、あの派手なスタイルはもう定番だった。あのジジィ、よっぽど下界に未練があったと見える。はっ。誰もが1度は夢見る日本の頂点を汚しまくっても気にしないってのは大した根性だが、それに振り回される組の奴らが気の毒で堪んねぇなぁ」「まさか、そんな。では、では五代目は、塚本興造が寺田融として [続きを読む]
  • 呼び水 12(ホワイトデーSS)
  • 「……でも、保科先輩や金井先輩は怖かったんだ……。」 俺、自分が男だし、あんな風になっちゃうとは思わなかったから、だから余計に怖いんだと思ってた。でも、女の先輩達も怖いと思ったりするんだ……。女子だから当たり前に男とえっちするわけじゃないんなら、男の俺が男の爽コーチに迫られて、怖いと思うのはそんなにおかしくないのかな……。うん。だって、先輩達は「男は [続きを読む]
  • 愛には野望がつきもので 102
  • 「え?慎也?どうしたの?」「あ?この状態のお前を1人で風呂に入れたら、危ないだろうが」「え!?一緒に入ってくれるの!?」 わ〜いと裸のまま大竹に抱きつくと、大竹は設楽の体をぐいと押しやった。「盛るな!」「大丈夫!飲み過ぎて多分俺勃たないから!!」 何故か自信満々に宣言する設楽に、大竹は思わず「アホか…」と呟いた。「はいはい、ほら、酔っぱらい。あまり興奮するとマジで吐くから、大人しくしてろよ」 [続きを読む]
  • 呼び水 11(ホワイトデーSS)
  •  俺は3人の先輩達を見つめた。 3年の保科先輩は160cmオーバーで、背も高くて、性格も男らしいと評判の美人だけど、2年の美山先輩も金井先輩も、小さくて細くって可愛い系の先輩だ。 先輩達にはみんな彼氏がいて、1番小さくて華奢な美山先輩の彼氏は、確かサッカー部じゃなくてラグビー部のOBだって聞いたことがある。「あの……美山先輩って、彼氏ビー部のOBなんすよね……?」「うん、そ [続きを読む]
  • 同じ空の下で 150
  • 「脇坂が神戸の指示を受けて、寺田を動かすのは簡単だって訳か……」 竹中がそう独りごちると、栄次は呆れたように竹中を見つめた。「竹中、お前さっきから何見当違いなことを言ってるんだ?逆だろうが」「は?」 竹中も、それから桐生やその場にいる男達が、栄次を見つめる。 逆?逆というと……「脇坂が寺田を操ってんじゃねぇ。脇坂があの会社に天下ったのは、“寺田融”の為だろうが」  [続きを読む]
  • 呼び水 10(ホワイトデーSS)
  • すいません!私昨日、「呼び水 9」を、「公開ボタン」押したつもりで間違えて「下書保存ボタン」を押してしまったらしいんです!アップされていないことに心配して下さって、連絡下さった方がいらしたのですが、ソファで爆睡していて、夜中の2時過ぎに目をさましてやっと連絡に気がつき、慌てて「公開ボタン」を押し直しました💦💦 昨日の夜来て下さって「あれ?」と思われた方がいらしたら大変申し訳ありま [続きを読む]
  • 愛には野望がつきもので 101
  •  その山中の指摘に、笹原はなんとなく納得した。そうだ。そうなんだよ。今まで自分は「タチ喰い」と呼ばれていることを自慢にしているところがあった。バリタチの男達を自分のテクでねじ伏せ、喰い散らかすのが楽しかったのだ。確かに自分は譲って貰った物では満足できない。それくらいなら、今のままネコでいるほうがマシだと思ってここまで来たのだ。「笹原さんは、対等が良いんでしょ?できれば自分がマウント取りたいんでしょ [続きを読む]
  • 呼び水 9(ホワイトデーSS)
  • 「多岐?」「ご…ごめんなさい。少し……緩めて……」「緩めたらお前、逃げるだろう……?」 心臓が痛むほど、早く強く鼓動を打っている。怖いのに……怖いのに、俺の胸の奥の方が、ジワジワと痺れるみたいに震えていて……「多岐、俺は、お前とつき合ったら、たくさんキスをしたい。2人で一緒に手を繋いでデートしたり、死ぬほどサッカーしたり、もちろんサ [続きを読む]
  • 同じ空の下で 149
  • 「……あいつらがついていながら、申し訳ありませんでしたっ!」 それでも頭を下げるヒロに、栄次は「そいつはもう何度も聞いた」と吐き捨てる。タカシと銀だけではなく、他についていた護衛とも連絡がつかなくなっているのだ。しかし、1番近くで見守っていたあのふたりが 、何の抵抗もせずに衛を浚わせたとは思えない。こちらが衛を見張っていたのと同じように、あちらも機会を窺っていたのだ。そうして向こうには [続きを読む]
  • 呼び水 8(ホワイトデーSS)
  •  うわ…、なんだろう……。コーチと2人きりでここにいるのが、何だか……何だか……「多岐?」「いや…その、……コーチは、俺がもしコーチにキスできるような気持ちになったら……ど……どうしたいんだろうと思って……」「え?」 どう言ったら良いのか分からない。コーチが隣りにいると思うと、やたらと緊張して頭が真っ白 [続きを読む]
  • 愛には野望がつきもので 100(+お知らせ)
  • 「は     。なんか悔しいっつか羨ましいっつーか」「ユキのことは俺がうんと甘やかしてやるからさ」 高柳が甘い声で囁くと、山中はちらっと高柳を見て、それから少し考えて。「……じゃあ」 そう言うなり山中は高柳の肩に頭をちょこんと寄りかからせた。「うぉ!なに由幸!急にそんな見せつけて!」 弟の常ならぬ態度に章嗣が狼狽えると、笹原も「じゃあ俺も」と、同じように章嗣の肩にちょこんと頭をもたせか [続きを読む]
  • 呼び水 7(ホワイトデーSS)
  • 「だって爽コーチ、多岐に手ぇ出そうとしてんでしょ!?多岐それでびびってんでしょ!?いや、多岐からまだ何も聞いてないから、詳しいことは知らないけどさ!でも多岐だって女子ともつき合ったこと無いのに、男の爽コーチにいきなり告られたって、どうして良いか分かんないに決まってるでしょ!?あんたのこと意識してる時点で俺なんかとは違って、コーチはよっぽど脈ありなんだろうけど!でもだからって段階ってモンがあんだろう [続きを読む]
  • 同じ空の下で 148
  •  ◇◇◇ ◇◇◇  遡ることおよそ1日前。高速を飛ばしてそのまま神戸に向かうはずだった車は、途中の名古屋で高速を降りた。「おい、ヒロ!何でこんな所で降りるんだよ!お前神戸まで飛ばすって言っただろうが!」 栄次が後ろから運転席を蹴りつけても、ヒロは「申し訳ありません!!」と叫ぶばかりだ。「いや、俺も神戸行く気は満々なんですけど!!!」「オヤジ、さすがに直接神戸に行くわけにはいきません。ここで暫く [続きを読む]
  • 呼び水 6(ホワイトデーSS)
  • 「何だ?うちか?」 部長がそう言ってドアの方を振り返ったとき、ドアが勢いよく開いて、そこに、今日ここで見るはずのない人の姿を見つけた。「……爽コーチ……」 コーチが俺達ふたりをジロリと見ると、部長が俺の肩からぱっと手を離した。「……練習サボって、どーゆーこと?」「……いや、これはその……」 何か……何かこれって、まるで浮気現場 [続きを読む]
  • 愛には野望がつきもので 99
  •  この状態で1人だけほぼ酔いが醒めているらしい大竹の顔を見るのも、何となく気詰まりだ。先程の設楽の話が頭の中をぐるぐるする。 お…大竹先生、自分でプラグ挿しちゃったりしたのか〜とか、でも設楽のあの台詞からすると、そこまでする必要なかったんじゃないのかな〜とか、そりゃそこまでさせちゃったら嫌われるかも!?とか不安になってもしょうがないか〜とか、いや、そこまでしてくれんのに、そう簡単には愛想尽か [続きを読む]
  • 呼び水 5(ホワイトデーSS)
  • 「えっと、別に部長は本当に俺とそういう……彼氏とか……キスしたりとか……そういうのは考えてないんですよね?」「……ん〜。それは、ちょっと厳しい質問だなぁ」「え?」 部長は今まで見たことがない、困ったような、情けないような、悲しいような顔をしていた。「正直言えばね、もし多岐が俺のこと好きだって言ってくれたら、俺は多岐とそういう意味でつき合っちゃおうって [続きを読む]
  • 同じ空の下で 147
  • 「……何を……」 震える衛の頬に、弘毅はそっと手を這わせた。そうして弘毅は衛の目をじっと見つめる。色の濃いレンズを通して、弘毅の瞳が自分をとらえているのが微かに見えた。「俺なぁ、衛ちゃんより6つほど年上なんやけど、割と衛ちゃんのことは子供の頃から知ってんねん。俺、ずーっと衛ちゃんのこと、自分の弟や思てた。誇らしかってんで。衛みたいな弟が俺におることがな」「誇らしい…&h [続きを読む]
  • 呼び水 4(ホワイトデーSS)
  •  ◇◇◇ ◇◇◇ 「清水部長、部長って、もし俺が本当に部長のこと好きになったらどうします?」 俺は散々悩んだ末、部活の前に部長に訊いてみることにした。今日は爽コーチは部活に来ない日だからちょうど良い。善は急げだ。 部長も俺に特別なチョコを寄こせと言っていたわけだけど、男同士なわけだし。本当に俺が好きになったとしてどうなるのか、どういう風に思ってどんなことをしたいと思うのか、参考までに訊いてみた [続きを読む]