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いまじなりぃ*ふぁーむ https://ameblo.jp/mizumaru-gaku/

物書きブログです。エッセイ、詩、短歌、俳句、ショートショート、小説、ギャグ。渾然一体。(^m^)

ショートストーリーの『えとわ(絵と話)』を中心に、ノンジャンルでいろいろ書いています。中・短編小説も公開してありますので、ご一読いただければ幸いです。(^^)

水円 岳
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枚方市
出身
旭川市
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2013/05/06

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  • とわののはら はるもえ 3

    第四話 春萌え(3) 変わらない野原はともかく、牧柵の外は大変だーとげっそりしながら一周して戻ったら。牟田さんが全く同じ姿勢で牧柵に寄りかかっていた。陽花と同…

  • とわののはら はるもえ 2

    第四話 春萌え(2)「いやあ、ひっさしぶりだなあ」 思わず口走る。子供らがまだ小さい頃は子供を連れて中を歩き回っていたが、それ以降は野原を訪れること自体数える…

  • とわののはら はるもえ 1

    第四話 春萌え(1)「参ったなあ……」 ぽよぽよと春萌えが始まった野原をぼんやり見渡しながら、細い溜息を春風に吹き流している。俺一人のはずの野原に予想外の先客…

  • たいようはぞうしょくする

    太陽は増殖する(ノゲシ)薄暗いところでは華やかに燃え盛り(セイヨウタンポポ)明るいところでは炎熱をかじり取り(ノボロギク)火の粉を散らして次々に増え広がる(ヤ…

  • はなのように

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「どうしても花を咲かせないとだめなのかな」「そんなことはないと思うけど。ただ、目立たないだけ」「目立ちた…

  • ちょうずばち

    《ショートショート 1462》『手水鉢』 (かうんたーぱーと 8)「おむすびころりんなら可愛げがあるが、これはないな」「勘弁してほしいです」 スタッフ全員で、…

  • いちめんのはなばたけ

    「なんか、客からクレームが来てるんだが」「クレームぅ?」「そう。看板に偽りありだとめちゃめちゃ怒ってる」「知ったことか。俺たちゃまともに商売してるぞ」「だよな…

  • みえるさくらと、みせるさくら

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 今年は桜の開花が遅かったので、画像が例年以上に溜まりました。お蔵入りさせてしまうのはもったいないので、…

  • どくしょのーと 263 へびをふんだらどうなるの?

    読書ノートの263回めは、川上弘美さんの『蛇を踏む』(1996年発表。文庫版は文春文庫)です。電子本での読書。 川上さんの作品はこれまでも取り上げてきたので…

  • したをむいてぶつぶつと

    下を向いてぶつぶつ言うってのは。 アブナイ人か。ぼっちのコミュ障か。 いやそこまでは言わないにしても、あまり好印象にはなりません。 それが一人でなく大勢にな…

  • そのろけっと、おかしくないか?

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「民間でもロケットを飛ばす時代になったんだな」「目指せ、スペースXだ!」「いや、それはいいけど。なんかお…

  • あいぼう

    《ショートショート 1461》『相棒』 (かうんたーぱーと 7)「合わない?」「合わない。徹底的に」「うーん、仕方ないな。代えるしかないか」「そうしてくれ」 …

  • つい

    さて。えとわ1400番代後半はフリーに書き始めましたが、随時サブテーマの虫干しをしていく予定です。これからの五話は、『かうんたーぱーと』というサブテーマでお…

  • あべこべ

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)花のようだが 花ではない花ではないようだが 花だ 葉を鑑賞するハボタンですが、春にはちゃんと花が咲きます。 葉の豪…

  • どくしょのーと 262 のーすもーきんぐ、ぷりーず

    読書ノートの262回めは、樋口有介さんの『風少女』(1990年発表。文庫版は創元推理文庫)です。電子本での読書。 樋口さんは初読みの作家さん。推理小説畑の方…

  • とうぃんくる

    「星がたくさん瞬く時は、人生で一番いい時だってよ」「電信柱に激突して目の前に星がいっぱい飛んでる俺に言わないでくれ」(ゴールデンクラッカー)「やっぱ、星一つよ…

  • びみょう

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「なんか、微妙だよね」「うん。すっごく微妙」「ほんの数センチの差だよね」「うん。微妙な距離の違い」「それ…

  • じょうのうとかし

    《ショートショート 1460》『上納と下賜』「のう、源太。同じものだよなあ」「そうじゃ。同じじゃ」 二人の百姓が、真新しい酒樽を神輿のように担いで畦道を歩いて…

  • しゃくぜんとしない

    「いやあ、どうにも釈然としないな」「なにがだ?」「冬には言われるんだよ。尽きせぬ生命力を感じさせてくれるから素晴らしいってね」「ほう」「でも、夏には暑苦しい、…

  • おどりこさんにさわらないでください

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「美人ダンサーがずらあっと揃って群舞だぜ! しかもすぐ目の前だぜ! 触れるんだぜ!」「いや、触るのはまず…

  • どくしょのーと 261 こみゅしょうにもほどがある

    読書ノートの261回めは、似鳥鶏さんの『コミュ障探偵の地味すぎる事件簿』(2019年発表。文庫版は角川文庫)です。電子本での読書。 似鳥さんについてはこれま…

  • そうしゅんかをみおくる

    暖冬だとかえって花が咲きにくくなるのか、それとも昨夏の猛暑の影響か、今年は全体に樹木の早春花が少なめでした。開花も遅かったような。 それでも桜と入れ替わりで…

  • あっというまに

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ いやあ、さすがにびっくりしますね。 フサアカシア。 どこからか種子が入り込んだのでしょう。生えたと思う…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい しょうわ2

    シーズン8 第四話 唱和(2) そんな情を欠いた冷たい言い方をしなくても。いつものソノーであれば、必ず私に厳しい非難の視線を向けたであろう。じゃが、ソノーは物…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい しょうわ1

    シーズン8 第四話 唱和(1) 野山が若萌えの淡い緑でふわりと覆われる候に至り、依頼者の津波がようやく引いた。ソノーは真っ白な灰となって自室で燃え尽きているし…

  • しがつ 〜 ひかりとかげと

    四月になって。 姉と二人で、荒れた庭の端っこを眺めている。(イノデとケヤキの枯葉)「あたたかくなったね」「そうね。日差しが太くなったわ」「太い……か」「か細…

  • あめのかざり

    当地では、雨に飾られた三月になりました。 寒暖差が大きく、体調を崩された方も結構おられたような。わたしも本調子ではありませんでした。また安定した晴れの日が少…

  • さくらさくら

    季節画像アップのための臨時増刊です。(^^) 桜のアップはこれきりになるかも。 今年は咲き始めが遅かった分、あらゆる種類のが一気にどかあんという感じなんです…

  • はおのかいかせんげん

    まあ、春咲きならなにもおかしくはないんですが。 ハオルチアの花穂が一斉に上がり始めました。メインはキンビフォルミス系、レツーサ系、クーペリ系の各品種で、原種…

  • ちょっとしたこと

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「本当に、ちょっとしたことなんだよ」「ほんと?」「そりゃそうさ。素材は同じなんだから」「ふうん」「一人だ…

  • にごりえ

    《ショートショート 1459》『にごりえ』「空が海を映しているのか、海が空を映しているのか、わかんない」 そう言って、女の子が憂鬱そうに海と空の混じり合うあた…

  • ゆっくりのんびり

    花を咲かせる準備をいつから始めるかは、植物によって様々ですね。生育サイクルの短いものはすぐに花穂を上げようとしますが、樹木の場合はゆっくり仕込むものが多いよ…

  • たいへんながらくおまたせしました

    季節画像アップのための臨時増刊です。(^^) 撮って出しは、久しぶりかな。 例年よりだいぶ遅れたものの、ようやく桜がほころんできました。 エドヒガンが七分咲…

  • どくしょのーと 260

    読書ノートの260回め。近況と読書状況をちびっと。 相変わらずローペースの読書ですが、それなりにじみじみと読んでおります。やっぱり紙本の方が時間かかっちゃい…

  • まだがんばるの?

    「まだがんばるの?」「諦めてないわ! いつか、白馬の王子さまがわたしを迎えに来るのよ!」「少しシワがよってきたような……」「アンチエイジングできないのがくやし…

  • そろそろおきなさい

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ だいぶ暖かくなってきたので、冬芽も少しずつ緩んできました。本格的な開芽はまだ先にしても、そろそろ準備運…

  • からのすとたまごのから

    《ショートショート 1458》『空の巣と卵の殻』「空っぽの巣を見ると、多くの人は雛が巣立ったからだと考えるんだよ」「うん。僕もそう思う」「同じように、地面に割…

  • つばき

    まだ咲いているのかと咎められたから、むっとして反論した。「俺はサザンカじゃない。ツバキだ。春の花なんだぞ!」 咲いている間にも滅びは忍び寄る。 日差しに透か…

  • よかんとじつげんのあいだ

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 予感は予感に過ぎない。当たることもあれば外れることもある。だが実のところ、外れましたごめんなさいでは済…

  • どくしょのーと 259 うんめいをふりまわすげすやろう

    読書ノートの259回めは、加納朋子さんの『いつかの岸辺に跳ねていく』(2019年発表。文庫版は幻冬社文庫)です。電子本での読書。 加納さんの作品はこれまで最…

  • わいやーふぇんす

    ワイヤーフェンスというのは実に哀しい存在だ。 彼我を隔てる障壁でありながら、視界を遮ることはできない。 こちらから向こうが見えるのに、向こうには行けず。 向…

  • さきそめ

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ ソメイヨシノにはちと早いですが、早起きのサクラ類が花をあげ始めました。 準備運動ということで軽くお花見…

  • とわののはら ねぶみ 5

    第三話 値踏み(5) 予想外の話が飛び出して驚いたものの、それは俺にとって決してネガティブな材料ではない。この野原がどのような特性を持っているかを知るための貴…

  • とわののはら ねぶみ 4

    第三話 値踏み(4) 少しだけ逡巡する間があったが、じいさんは核心をいきなり切り出した。「私は事の起きた現場を見たわけじゃない。私が知ったのは結果だけだ」「結…

  • とわののはら ねぶみ 3

    第三話 値踏み(3) じいさんの科白に驚いて振り返ると、奥まった目をいっぱいに見開いて、じいさんが野原を凝視していた。「あの、ここは初めてではないんですか?」…

  • とわののはら ねぶみ 2

    第三話 値踏み(2)「ええと。午後一時に祝戸(いわいど)駅のロータリーだったな」 駅前ロータリーには一般車の乗降スペースが確保されているんだが、今日はなぜかび…

  • とわののはら ねぶみ 1

    第三話 値踏み(1) 三月に入ってだいぶ暖かくなってきた。底冷えする間は不機嫌そのものだった軽も、いくらか運動不足による筋肉痛が癒えたのかエンジン音が澄んでき…

  • ばら

    (バラ) 何かいいことがあったから薔薇を贈るわけではない。 薔薇はいつだって薔薇だからだ。 贈った者、受け取った者の感情など斟酌せず、やんわりとほころんで見せ…

  • だんじょどうけんはおかしい

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「俺は納得いかん!」「なにが?」「男女同権というが、俺たちオトコが一方的に譲歩してるだけじゃないか! 俺…

  • らいかん

    《ショートショート 1457》『雷管』 爆薬自体は、何百トンあったところで単なる粉だよ。そのエネルギーを引き出すのは、着火装置の雷管さ。雷管の出来次第で、エネ…

  • わんぽいんと

    望む望まれないに関わらず、置かれるワンポイントがある。(トウカエデ) ワンポイントの意味を考えるのは、必ずしも賢明ではない。どのような画角で撮っても何かが映…

  • はくりたばい

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 高価値のものを少しだけ高額で売る? 利益率は確かにいいかもしれないけど、価値の付加にものすごく苦労する…

  • どくしょのーと 258 ににんさんきゃくにはほどとおい

    読書ノートの258回めは、瀧羽麻子さんの『虹にすわる』(2019年発表。文庫版は幻冬社文庫)です。電子本での読書。 瀧羽さんについてはこれまで何度か作品を紹…

  • すみっこぐらし

    「そんな薄暗いところに逃げ隠れしないで、堂々と出てくればいいのに」「逃げも隠れもしてないよー。単に隅っこが好きだっていうだけ」(カワラタケ)(ミドリスギタケ)…

  • がんばるなあ

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「片意地張るのもいい加減にしないと。みっともないよ」「みっともないが怖くて意地が張れるか!」(フウ) 意…

  • まほうつかいのりゅうぎ

    《ショートショート 1456》『魔法使いの流儀』 魔法使いにはそれぞれに奉る流儀がある。師から体系として術を教わる以上、流儀から完全に離れるということは生涯不…

  • 「たくさん」のしま

    「たくさん」の島たくさんの島に生まれたくさんの中で育った誰もが欲張りでありながらそのことを恥じることもなくたくさんの中に埋もれて朽ちていく生態という言葉が流行…

  • いろがないなんておかしい

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「どうにも納得いかんな」「なにがだ?」「俺たちにはちゃんと固有の色がある」「当たり前だろ」「それが、なん…

  • どくしょのーと 257 どまんなかちょっきゅうのふぁんたじー

    読書ノートの257回めは、綾瀬あいりさんの『セーデルホルムの魔女の家』(2023年発表。文庫版は一二三文庫)です。出たてほやほやですね。電子本での読書。 綾…

  • おれのほんしつ

    よく本当の俺を教えて欲しいと言われるんだどんな風に見えても俺は俺だよ俺が違う風に見えるのならあんたがそう見ているからさ俺自身は変わりようがないし何かを変えてい…

  • はんぶんこ

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 半分に分けるといっても、いろいろな方法がある。上下で分けたり左右で分けたり面積で分けたり どういう分け…

  • みずにひそむ

    《ショートショート 1455》『水に潜む』『水妖は難敵じゃ。陸に上がったきゃつらを滅することは容易いが、水中にあれば姿が捉えられぬ。その上、きゃつらは幻影を自…

  • くろのどうけい

    私は黒に強い憧憬を抱いている(クヌギ)なぜと問われても答えようがないただただ黒に憧れているのだ(ユリノキ)黒への憧れが自我を壊すほど強ければ私は真に黒くなって…

  • かいたくしゃ

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)隠れてなんかいないよ僕らは開拓者だからね(ウシハコベ、他)囚われてなんかいないよ俺らは開拓者だからな(テイカカズラ…

  • どくしょのーと 256 ぱけてでるのはなぜなんだ?

    読書ノートの256回めは、額賀澪さんの『カナコと加奈子のやり直し』(2019年発表。文庫版は角川文庫)です。電子本での読書。発表時の原題は『イシイカナコが笑…

  • かのじょたちのほんしょう

    午前中は天気が今いちだったので、外には出なかった。 昼食のあと戸外が明るくなったので、やれやれやっとお天道さまを拝めるとジャンパーを羽織った。 散歩の目的な…

  • あがりめとさがりめ

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「運気には、上がり目と下がり目がある」「そうだな」「上がり目には機敏に乗り、下がり目からは何とかして逃れ…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい こま2

    シーズン8 第三話 独楽(2) 老婆にではなく老婆の面倒を見ている家人に、申し訳ないが願いを叶えることは出来ぬと依頼を断る旨を告げた。 妄想に囚われている老人…

  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい こま1

    シーズン8 第三話 独楽(1)「どええええっ!」 常ならば春の訪れに浮かれて狂騒状態になるはずのソノーが切羽詰まり、独楽鼠(こまねずみ)のように走り回っておる…

  • ちいさなあかり

    ちいさなあかりをともしておいた(オオイヌノフグリ)だれかがきづいてくれたらうれしいけれど(ミチタネツケバナ)そうでなくてもぼくらはともるぼくらのまわりから あ…

  • なにかできる? なにもできない?

    鉄棘決して暖まらないが、羽毛を刺し貫くことはできない羽毛決して傷つかないが、鉄棘を抱き温めることはできない お互いをどうすることもできない二者が、接し合ってい…

  • いつからいつまで

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)二月は蝋梅で始まり「いや、俺ら一月からもう咲いとったで」梅で終わる「いけずなこと言わんといて! まだいっぱい咲いと…

  • かげだんぎ

    「なんかさあ。影のくせに、やたらにかっこいいやつがいるんだよな」「へえー」「そうしたらさあ。実体の俺なんか出番ないじゃん」「自分から影以下になってどうすんだあ…

  • みすてられた

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「ぼくら、捨てられたんだよな」「いや、危機を逃れたのかもしれないぞ」「それはどうでもいいけど。これからどう…

  • うらがしろい

    《ショートショート 1454》『裏が白い』「うーん……」 本当に信じていいものだろうか。私はまだ迷っていた。(ギンドロ) 人を騙して飯を食っているやつがいる。…

  • おれおれ、おれな、けいさつなの、わかる?

    あまりにおもしろかったので、臨時増刊。(笑 メイラーのゴミ箱にジャンクメールがわんさか溜まるので、毎日お掃除します。強力なスパムフィルターを通すので、ここの…

  • のこりものにふく?

    本来なら初冬の段階で落ちきっているはずのものが、まだぶら下がっています。くじなら残りものに福というケースもありますが、彼らはどうかなあ……。 イロハモミジ …

  • なんかなっとくいかない

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「なんか納得いかないよなあ」「まったくだ」「俺たちの方がずっと明るく写ってるし、しっかりアップなんだぜ」…

  • とわののはら そうや 5

    第二話 霜野(5) 豊島さんはそれ以上何も言わず、俺を手招きして泣き伏している陽花から数メートル離れた。「なあ、信ちゃん。例の件、急がないんだろ」「急ぎません…

  • とわののはら そうや 4

    第二話 霜野(4) 有美ちゃんが生まれてからのあいつは働きづめだったが、どんな仕事も長続きしないくせに好ましくない男遍歴だけは律儀に積み重ねた。いや……好まし…

  • とわののはら そうや 3

    第二話 霜野(3) 牧柵に背中を預け、眼下の家並を指差す。陽花も同じポーズで坂の下をぐるりと見回した。「ガキだった俺らが来てた頃には、裾の家はまだこんなになか…

  • とわののはら そうや 2

    第二話 霜野(2) 年のうんと近い兄妹なら互いのことがよくわかりそうなものだが、残念ながら俺と陽花の性格は幼い頃から相性が悪い。そして厄介なことに、相性の悪さ…

  • とわののはら そうや 1

    第二話 霜野(1) エンジン音がいつもより甲高い。そのノイズに紛れないようにと、大きめの声で助手席の陽花に声をかけた。「陽ちゃんがすぐ行くって言うとは思わなか…

  • すっぱだか

    ……と言っても、18禁の記事を書くわけではありません。 ご安心ください。履いてます……じゃなくて。 芽の話です。(笑◇ ◇ ◇ 落葉樹にしても常緑樹にしても…

  • いぞんしょう?

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「依存症? そういう言われ方は不愉快だよなあ」「せやせや。ちゃっかりはしてるけど、依存はしてへんで」「そ…

  • ほうしゃ

    「ううむ……」「先生、何を考え込んでるんですか?」「いや、放射っていう言葉はおかしいよなあと思ってさ」「ほうしゃ……って、放射能の放射、ですか?」「そう。ある…

  • だいしゅっけつ

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)「細い方が静脈で、太い方が動脈か?」「必ずしもそうじゃないし、どちらであるかも重要じゃない」「どうして?」「俺たちに…

  • どくしょのーと 255 ひゅーまんどらまとみすてりー

    読書ノートの255回めは、小路幸也さんの『ホームタウン』(2005年発表。文庫版は幻冬社文庫)です。電子本での読書。小路さんの比較的初期の作品ですね。 小路…

  • おちてからがほんばんだ

    落ちてからが本番? そりゃそうでしょ。落ちる前はどれも緑一色で、誰が誰だかわかりゃしない。落ちる前に色が変わるっていっても一瞬じゃん。わーきれいの賞賛が聞こ…

  • かくしてないよ

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「隠していると言われるのは心外だよ。私は最初から全て見せている。気が付かない君らが悪いんじゃないか」(ク…

  • いろいろ

    枯れているという事実は共通でも枯れ姿は各々異なる枯れているという事実は共通でも枯れ色は微妙に異なる枯れているという事実は共通でも枯れるまでのプロセスは異なる枯…

  • なかなかくちをわらない

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「かしらぁ、こいつ強情で、なかなか口を割りやせん」「吐くまでぎっちり締め上げろっ!」「へいっ!」(イタリ…

  • いこくのそうげんで

    《ショートショート 1453》『異国の草原で』「生えているものが全然違いますね」「向こうが異常なんですよ。こういう植生の方がずっと多いんです。降雨量が全く違い…

  • てづくりちょこはおそろしい

    バレンタインにチョコを贈るというスタイルも、時代とともに内容が大きく変遷しているように思います。 シンプルに告白手段として考えられていたのは過去の話で、義理…

  • だいえっとのこうか

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)(ナンテン)「いやあ、めでてえめでてえと正月気分をずるずる引っ張っちまってよう。暴飲暴食がたたって、目一杯太っちま…

  • どくしょのーと 254 だれがはんにんかちっともわからない

    読書ノートの254回めは、高里椎奈さんの『なりそこない』(2011年発表。オリジナルは三笠書房。文庫版はf-Clan文庫)です。電子本での読書。 高里さんは…

  • かさかさだ

    感性も感情もかさかさに乾いている冬だからじゃない乾き切った時代のせいだ(クヌギの帽子と羽毛)「髪が剛毛でよ。どうしようもない」「濡らしてセットしたら?」「濡ら…

  • ひざし

    季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)どんなに日差しが強くとも高所からでは一点しか穿てないしかし衰えて傾いた日差しはあまねく足元を照らし出す「誰かを揶揄…

  • ぬれていてもかわいていても

    《ショートショート 1452》『濡れていても乾いていても』 スポーツ用品の大型店をぶらついていたら、かつての同僚にばったり出くわした。「大塚さん、久しぶり」 …

  • われる

    「割れるという言葉はいいことにはまず使われない」「そうですね」(ヒメシャラ)「完全性の毀損。割れると、本来の機能をひどく損なう」「瓶が割れる。容器が割れる。底…

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