水円 岳 さん プロフィール

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水円 岳さん: いまじなりぃ*ふぁーむ
ハンドル名水円 岳 さん
ブログタイトルいまじなりぃ*ふぁーむ
ブログURLhttp://ameblo.jp/mizumaru-gaku/
サイト紹介文物書きブログです。エッセイ、詩、短歌、俳句、ショートショート、小説、ギャグ。渾然一体。(^m^)
自由文ショートストーリーの『えとわ(絵と話)』を中心に、ノンジャンルでいろいろ書いています。中・短編小説も公開してありますので、ご一読いただければ幸いです。(^^)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供447回 / 365日(平均8.6回/週) - 参加 2013/05/06 12:51

水円 岳 さんのブログ記事

  • みじゅくものめ!
  • 「マスター」「なんじゃ」「いっぱい魔術を覚えれば、実戦で使える手が増えると思ったんですが……」「うむ。いい心がけではないか」(ヤツデ)「使える魔術は増えずに、手だけ増えました」この未熟者ーっ!(^^;;「マスター」「なんじゃ」「隠れ蓑を着れば、姿が隠せるんですよね?」「うむ。その通りじゃ」「どうして消えないんだろう?」(カクレミノ)「おまえがいつまでもべらべらくっちゃべっておるからじゃ!」この未熟者ー [続きを読む]
  • あくやく
  • 《ショートショート 898》『悪役』 (でぃすたんす 3)悪役。あくまでも悪人を演じているだけで、その人が芯からの悪人というわけでは決してない。でも悪人の演技が半端だと、演じる意味がなくなる。間違いなく悪人だと感じられるようにしないと、その役を置く意味がない。そういう意味じゃ、本当に悪役を演じ切れる人はすごく少なくなっているように思う。もちろん、わたしもひどく苦戦している。「うー」何が厄介って、悪人 [続きを読む]
  • きたえましょう
  • (ベニシダ)「はい! そこでポーズ!」「ふんむむむ!」「ちょっと! ちゃんとトレーニングしてる?」「してますよう!」「うーん……ボディビルダーとしては致命的ながりがりだわ」(^^;;「レントゲン撮るまでもないな」「どうしてですか?」「骨しかないじゃん」「ちゃんと身がありますよう」「そうかあ?」「かろうじて透けて見えないくらいの」(^^;;いや、鍛えてどうにかなるものでもないんですが。(^m^)  身を絞り独り言 [続きを読む]
  • げんこう
  • 《ショートショート 897》『減光』 (でぃすたんす 2)光を足すのは簡単さ。ゲーテじゃないけど、みんな光を欲しがっているからね。暗いからこそ、もっと明るくしてくれって思うんだ。その時の灯しは、少しだけでも十分間に合う。でも、光を減らすっていうのは意外に難しいんだよ。ちょっとだけ減らしたんじゃ、全然気付いてもらえない。かと言って真っ暗にしちゃうのは論外だし。(ホトケノザ)学食で、俺はひどく難しい顔を [続きを読む]
  • どこがちがうんだ?
  • (オヤブジラミ)花があれば踏まないのに花がなければ踏みつける 同じ草じゃないかリスにはかわいいねと言うのにドブネズミには気持ち悪いと言う 同じげっ歯類じゃないかクワガタは大事にされるのにゴキブリは邪険にされる 同じ黒い虫じゃないか飼われると大事にされるのに野生のものは嫌われる 同じカラスじゃないか奈良にいたら大事にされるのに他の場所では害獣駆除される 同じ鹿じゃないか彼女がしたら気付かないふりをす [続きを読む]
  • もろてをあげて
  • 《ショートショート 896》『諸手を挙げて』 (でぃすたんす 1)「うーん、どうしたもんかなあ」さすがに、諸手を挙げて賛成というわけには行かない。かと言って、頭ごなしにどやすのも大人げない。私は、テーブルの上にひらりと残された一葉の写真を見下ろしながら、ずっと苦悶していた。「うーん……」(ハクサンボクの蕾)まあ、世間的にはよくある話なんだろう。年頃になった娘が、結婚したいと彼氏を家に連れてきた。娘の [続きを読む]
  • でぃすたんす
  • えとわの800番台も最終盤になりました。でぃすたんすというサブテーマで五話お送りして、800番台を締めたいと思います。(ゲッケイジュ)でぃすたんす。距離という意味ですね。ここでは、その中でも心理的距離にスポットを当てたいと思います。近くても遠くても、自他の間には何らかの距離があります。その距離は、自分と相手の行動や言動によって自然に変化します。完全に固定されることはありません。信頼、共感、好意によ [続きを読む]
  • すきになるということ
  • 《ショートショート 895》『好きになるということ』全てを薄紅に塗りこめようと猛っていた桜がいつの間にか退き、今年の春とともに記憶の奥深くに沈んだ。そして世の中全てのものが、緑大海の波間にぷかぷか漂うようになった。(満開のエドヒガン)(マンサクの若葉)「今年の桜も見納めですね」「ああ。時を止めたり、切り取って保存するってことが出来ない以上、仕方ないな」「ははは。本当にお好きなんですね」私の桜花撮影に [続きを読む]
  • しけこむ
  • (ヒメオドリコソウ)「しけこむったって、こんなの論外でしょ! 廃屋じゃん!」「おかしいなあ、この前までやってたんだけど……」「この前って、いつよ!」「百年前」(^^;;(ツルニチニチソウとヤハズエンドウ)「さあ、しけこむぞ!」「張り切るのはいいけど、わたしどこにいるか分かってる?」「どこ?」「きいいいっ!」(^^;;  誰も採らぬ枇杷落ちてまた庭湿気るYou And Me by Gabrielle Aplin [続きを読む]
  • みえるもの、みえないもの
  • 《ショートショート 894》『見えるもの、見えないもの』 (がーるみーつぼーい 3)かわいい子は得だよねって言われ方。そういうのは、いい意味じゃ使われないんだよね。ほめ言葉なんかじゃなくて、あんたそれしか取り柄ないんでしょみたいな、バカにした言い方。嬉しくない。だって、かわいいかどうかなんて見かけの問題じゃん。かわいいから勉強できて、スポーツ万能で、性格ばっちしなんて、そんなんありえないし。でも、勉 [続きを読む]
  • ふたつのあきかん
  • 美しい缶ではみみずの骸と太陽が向かい合っている閉じ込められた者と中に入れぬ者出られぬことを嘆き留まれぬことを嘆き嘆きは響き合うしかし二者が手を結ぶことは永遠にない醜い缶には何も入っていない何も入れられぬゆえに醜いわけではなく醜いゆえに何も入れられぬわけでもない缶はただ醜くそして何一つ入れていないそれだけだ人を缶に例えることは出来る缶を人に例えることも出来るしかし人は缶になれず缶は人にはなれない   [続きを読む]
  • あおぎみる
  • 《ショートショート 893》『仰ぎ見る』 (がーるみーつぼーい 2)顔を上げなさいよ。誰からもそう言われる。道路の上には、あんたの欲しいものなんか一つも落ちてないよって言われる。でも、言われてすぐにそう出来るようなら苦労しないよ。わたしは、下を向いて何かを探してるんじゃない。下を向くのは、わたしを捨てるためだ。顔を上げたら自分を人に見せなければならない。でもわたしは、どうしても見せたくない自分を地面 [続きを読む]
  • ぐろてすく
  • 不定形の巨大な塊が私の足元にうずくまっている。怪物は頑なに沈黙を守っているが。一度動き出せば、私を一飲みにしてしまうだろう。あのねー、でっかいのがどーんてあるの。おしゃべりするかなーとおもったんだけど、へんじしなーい。ぼくをだっこしてくんないかなー。ぐねぐねと不気味に身をよじらせながら、連中が動き出す。それは、さながら運動能力を備えた脳のようだ。邪悪な意志をそのまま行動に変えて、迫ってくるなんかぷ [続きを読む]
  • たたまれたかさ
  • 《ショートショート 892》『畳まれた傘』 (がーるみーつぼーい 1)「しっかり降っちゃうんだなー」傘はさしてたんだけど、バス停にたどり着いた時には結構濡れちゃってた。制服のあちこちについた雨の染みをハンカチで押さえて、何度も大きな溜息をつく。「はあっ……」手にしていた長傘をくるくる畳んで、待合いのベンチにぽんと立てかけ、バス停のひさしから流れ落ちる雨垂れをぼやあっと見つめた。「……」いや、別にどう [続きを読む]
  • りーだーしっぷ
  • 「社長! ご決断を。トップダウンにしますか? ボトムアップにしますか?」「決めなきゃならんのか」「はい」「トップダウン方式の利点は?」「鶴の一声で全てが進みますので、決定も行動も迅速に行えます」「ふむ。欠点は?」「社長がアホだと、ブレーキがかからず総崩れになります」(アセビ)「ボトムアップ方式の利点は?」「社員一人一人の意を汲み上げますので、社員の士気が上がります」「ふむ。欠点は?」「社長がアホだ [続きを読む]
  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい そうしん2
  • シーズン1 第五話 双身(2)ソノーではなく私が直々に会うという報(しら)せを受けて、双子がそれぞれ駆けつけた。「兄者! なぜここへ?」「おまえこそ!」「ははは!」私は二人から改めて請願書を受け取り、その中身を見ずに依頼を請けた。「見るまでもない。お主らのどちらかに徴兵の通知が来た時、もう一方が魔術で身体を入れ換えよという請願を私に持ち込むゆえ、それは必ず拒否して欲しい。そういうことじゃろう?」兄 [続きを読む]
  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい そうしん1
  • シーズン1 第五話 双身(1)村々の五月祭が過ぎ、屋敷は深い緑の中に埋もれるようになった。浮きたつ春に舞い上がっていたソノーも落ち着きを取り戻し、執務に集中するようになった。やれやれじゃ。じゃが。住人が一人増えて、本来であれば賑やかになるはずの屋敷は、逆に火が消えたような寂しさの中に封じ込められた。もちろん、その原因はシアの不在じゃ。なんだかんだ言うても、屋敷のムードメーカーじゃったからのう。子育 [続きを読む]
  • あかるいしゅうまつ
  • 《ショートショート 891》『明るい終末』 (オッドアイ 11)「なんつーか、えれえ間抜けなもんだなあ」「はっはっは! こんなもんだろさ」「ここで、きゃーとか、ひゃーとか言ってたんだよな」「まあな」俺は、すでに屋根が外されてほとんどがらんどうになっている建物の中をぐるりと見渡した。今時、珍しくもなんともない倒産劇。潰れたのは、老舗の遊園地だ。アミューズメントパークがどんどん大型になり、それすらもオー [続きを読む]
  • みたす
  • 満たされるものがあって満たされなかったものがある満たしたかったものがあって満たし切れなかったものがある満たそうと思ったものがあって満たして終えたものがある(ウグイスカグラ)何をどれほど満たせばよかったのか自ら問い返している間に一日が終わる何がどれくらい満たされなかったのか一日を振り返っている間に日が沈むああ、確かにそうだ満たされぬから明日を望む満たされぬゆえに明日がまた来る  満足と云ふほどは見ず [続きを読む]
  • ちくちくと
  • 《ショートショート 890》『ちくちくと』 (オッドアイ 10)言われたくないことを言われたら、人は誰でも針鼠になっちゃう。たとえ我慢してそれを聞き流すにしても、心の中の棘はいっぱいに立ってて、ちくちくとあちこちに刺さる。棘が口から出れば周りの人に刺さるし、口を閉じていれば自分に刺さっちゃう。ああ、やだやだ。「ちょっと、臼井さん」ほら始まった。うんざりする。わたしは、渋々主任に顔を向けた。「なんです [続きを読む]
  • しらじらしい
  • (アネモネ)「そういう白々しい嘘はつかないで」「嘘じゃないよ。俺は潔白だ!」「どこが白いって? どこもかしこも真っ黒けのくせして」「顔はしょうがないだろ。もともと地黒なんだから」「顔だけじゃないわ。髪も黒いじゃない。ずっとホワイトヘアにしてたのに」「上司に、黒に染め戻せって言われたんだよ」「目も白のカラコン入れてたのに黒いわ」「親に、鯖の腐った目みたいだからやめろって言われたんだよ」「舌も黒いじゃ [続きを読む]
  • かげのおと
  • 《ショートショート 889》『影の音』 (オッドアイ 9)「いい天気になったな」「そうね」私は……久しぶりに見上げる陽光に、思わず顔をしかめた。           −=*=−十七年という長い年月、我が家の娘として王座に君臨していた愛猫のリルが大往生して。我が家にはぽっかり穴が空いてしまった。私はドライだから、ペットロスとかそんなのには縁がないわよ。子供にも友人にもそう言い放っていた私だけど、いざリ [続きを読む]
  • ほしをおく
  • 『星を置く』星はいつでもどこにでもあると思っていたでもそれは僕の勘違いだった誰が僕から星を取り上げたんだろう?どこを見回しても星なんかないどこにもない何一つ見えない暗闇の中をひたすら手探りで歩み続けるのは辛いだから僕は星を置くことにしたどこにも星がないのなら誰も星を見せてくれないのなら僕が自分で星を置くしかないから(ウグイスカグラ)僕が星になって光るしかないから  花影に小さき星ゐて袖を引くTiny S [続きを読む]
  • あかないまど
  • 《ショートショート 888》『開かない窓』 (オッドアイ 8)「窓を開けていい?」女は、俺を見ずにそう訊いた。「構わないけど。ただ……開かないと思うよ」「なんで?」「俺は、窓なんか一回も開けたことないんだ。だから、ヒンジが錆び付いてると思う」閉め切られた窓からも光は差し込む。女は窓際に立って、日差しを眩しそうに見上げていた。(ハオルチア)五階建ての安アパートの最上階。下層階よりはましだったけど、立ち [続きを読む]
  • たまごをきらした
  • (ギンヨウアカシア)「子供のお弁当に卵焼きを入れようと思ったら、卵切らしててさ」「あら。じゃあ、別のおかずにしたの?」「いや、なければおんなじようなの作ればいいと思って」「あんたねえ。神様じゃないんだから、そんなもん作れるわけないでしょ!」「もちろん、本物は無理だけどさ。そっくりなものは作れる」「卵焼きのそっくりさん?」「ううん、卵そのものの」「それに何の意味があるのよ」「やる気の問題」「いいけど [続きを読む]