sorakaze さん プロフィール

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sorakazeさん: 空風瞑想
ハンドル名sorakaze さん
ブログタイトル空風瞑想
ブログURLhttp://www.sorakaze.com
サイト紹介文本当の自分自身に目覚める空風瞑想。悟りや啓発、意識の覚醒を実現する瞑想についてのブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供162回 / 365日(平均3.1回/週) - 参加 2013/05/10 11:49

sorakaze さんのブログ記事

  • 青の記憶(11)限界点
  • 「青、いるかー」アンスロポスが部屋に入ってきた。「いつでも、ここにいますよー」青はすました声でそう言った。アンスロポスはドカッと椅子に座った。「青、あれだな、あれが個人かどうかの話」「瞑想してみたが、あれは個人とも言えるしそうでないとも言えるな」「個人だと思えるのは」「それがオレの心の中にあるからだ」「個人でないと思えるのは」「そこに個人に必要な性質がないからだ」アンス [続きを読む]
  • 青の記憶(10)名前
  • 「青、オレだー」アンスロポスはそう言って、部屋に入ってきた。「ああ、どうも…」青は少しボーっとしている。星はシンと静まり返っている。アンスロポスは椅子にドンと座った。「青、自分が個人かどうかの話だ」「あれはな、まだ良く分からん」「だけどな、名前があるかどうか」「それは無いということは分かった」アンスロポスは落ち着いた口調でそう話をした。  「名前がないというところは分か [続きを読む]
  • 青の記憶(9)壁
  • 「青ーーーっ」「教えてくれ」アンスロポスが無表情で青の部屋に入ってきた。「はいはい、なんでしょう」青がアンスロポスに答える。「このあいだの話、自分が個人かどうか」「あれは、いくら瞑想しても流石に分からんな」アンスロポスは困った顔をして椅子に腰掛ける。星は静かだったが、落ち着きのない空気を放っている。「まあ、そう簡単ではないでしょう」「ここがひとつの大きな壁で」「これを超 [続きを読む]
  • 青の記憶(8)個人
  • 「青ー、話しに来たぞー」アンスロポスはいつものように無遠慮に部屋に入る。「ああ、どうぞどうぞ」青がそう言った時には、すでにアンスロポスはどかっと椅子に座っていた。「青、あれだ、このあいだの」「自分が個人かどうかというの」「あれはやっぱり個人だろう、どう考えても」アンスロポスはそう言って、青の目を覗き込んだ。「アンスロポスさん、本当の自分は個人ではないですよ」「それが分か [続きを読む]
  • 青の記憶(7)最高のこと
  • 「青、いるかー」「また教えてくれ」アンスロポスが青の部屋に入ってきた。「ここにいますよ、アンスロポスさん」青はこの部屋から出たことがない。「おい、青、本当の自分って変わらないんだろう」アンスロポスは少々気の抜けた声でそう言った。「はい、もちろん本当の自分は変わりませんよ」青は当然といわんばかりに答えた。「それならオレは本当の自分が分かったよ」アンスロポスは得意気に言う。 [続きを読む]
  • 青の記憶(6)愛
  • 「青、青、ちょっと聞いてくれるか」アンスロポスが勢い込んで扉を開けたので、バタンと大きな音が部屋に響いた。青は椅子に座ってぼーっとしてたので、驚いて飛び上がった。「ちょっと、アンスロポスさん、驚かさないでくださいよ」「あー、すまんすまん」と言いながら、アンスロポスは大して気にしていない。「青、あれだ、変わらないもの」「それって愛のことじゃないのか」「愛は変わらんだろう」 [続きを読む]
  • 青の記憶(5)瞑想
  • 「おい、青、教えてくれないか」アンスロポスが青のところにやってきた。「はいはい、今度は何でしょう」青はアンスロポスを部屋に迎え入れた。星はさっきまでの喧騒がウソのようにシンと静まり返っている。「青は、変わらないものが自分と言ったが」「そんなもんは何もなかったぞ」「むしろ、変わるものが自分なんじゃないのか」「青の言っていること、何かおかしいぞ」アンスロポスは青を疑いの目で [続きを読む]
  • 青の記憶(4)変わらないもの
  • 「青、教えてほしいことがある」アンスロポスが青の部屋にやってきた。「あれだ、自分を知るということ」「あれはさっぱり分からんな、やっぱり」「あんな青の話で、分かるわけがない」アンスロポスは少し苛立っている。「あれ、やっぱり分かりませんでしたか」「ふむむ…」青は、あれで分かったらスゴイと思った。「やっぱりとか…、こうなると分かってたな」「ちゃんと説明してくれ」アンスロポスは [続きを読む]
  • 青の記憶(3)自分探し
  • 「青、ちょっと教えて欲しいんだが」「オレはいったい誰なんだ」星に住むアンスロポスが青の部屋に訪ねてきた。「さあ、あなたが誰だかなんて分かりませんが」「人間なんではないですか」いきなりそんなことを聞かれて何と答えればいいのか。「そんな答えでは困る」「オレには無数の考えがある」「無数の命がある」「無数の動きがある」「オレはそのうちのどれなんだ」アンスロポスはイライラと落ち着 [続きを読む]
  • 青の記憶(2)星の声
  • 私は青(あお)と呼ばれている。本当は名前などないのだけど。でも、青と呼ばれることは嫌いじゃない。私は普段、話しをすることはない。話し相手もいないから。黙ってここにいるだけ。たまに星から声が聞こえる。それは大きな怒鳴り声や小さなささやきだ。それがいくつも混ざっていて騒がしい。何を言っているか分からないから、私はただそれを聞いている。たまに「青」という声が聴こえる。それが私 [続きを読む]
  • 青の記憶(1)夢を見る
  • 視界一面が青い夢を見る。私は空気中に浮かんでいるように不安定だ。それが恐ろしいわけではない。感情はなく、冷静に青を眺めている。目が覚めても、脳裏に青い印象が残っている。それが時々、突然浮かび上がって思考を支配する。すべての思考がかき消されて、頭の中は青一色になる。そして、私は半ば強引に歓喜へと引きずり込まれる。そこで、私は何か大きなものに変換される。それは両手を上げたな [続きを読む]
  • ピルグリメイジ
  • 半年間、撮りためた写真で写真集「ピルグリメイジ」を作ってみました。初めて、Kindle Comic Creatorを使って制作。試行錯誤を繰り返しましたが、イメージ通りの写真集になったかと思います。無料でサンプルを読むことができます。 ピルグリメイジ (SORAKAZE BOOKS) この写真集のタイトル「ピルグリメイジ」とは巡礼のことです。季節の中で生きて&... [続きを読む]
  • ウロボロスの回廊 第9章(最終話)
  •  結果的にこれで良かったのか、それは分からない。確かなことは、生体へのインストールは成功したが、もうそこから後戻りはできないということだ。マシンは完全に停止してしまった。まるで役目を終えたかのように。 僕が人間という生体を経験して分かったことは、生きていくだけで辛いことが多いということだ。木のトゲが身体に刺されば痛みを感じるし、広い森の中を歩き回れば疲れを感じる。生きる [続きを読む]
  • ウロボロスの回廊 第8章(3)
  •  僕は固唾を呑んで蓋の動きを見守った。蓋が開いたカプセルの中には女性が仰向けで横たわっていた。口には白いチューブが差し込まれている。女性はウッと苦しそうにうめいた。 白いチューブが口から自動的に抜けていく。チューブが抜け終わると、とたんに女性は苦しそうに咳き込んだ。 そして、目を開けた。ハルさんなのか。長い髪の毛が顔を覆っていてよく見えない。女性は天井を見て、何度も大き [続きを読む]