あぎょう さん プロフィール

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あぎょうさん: あぎょうの脳内
ハンドル名あぎょう さん
ブログタイトルあぎょうの脳内
ブログURLhttp://pepe6chino.blog.fc2.com/
サイト紹介文メインは少年少女の異世界冒険ファンタジー!短編もあるので、お気軽にどうぞ!
自由文少年漫画が大好きなので、小説の内容もそれに近いものになっています。できれば漫画にして読みたいくらいです(笑)
というわけで、キャラ紹介や挿絵など、できるだけイラストを転載して読みやすくするつもりです。よろしくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供46回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2013/05/25 17:49

あぎょう さんのブログ記事

  • 間5
  • 静かな海の上。 凪。波ひとつ立たず、まるでそこだけ時が止まっているかのような、幻想的な風景。天に昇る太陽の下。 そこに、一艘のモーターボードが浮かんでいた。 赤や黄色、青等、刺激的要素の大きい色で彩られたその船は、まわりの風景に対してあまりにも異色だった。 今、その船の甲板に、ひとりの少女が佇んでいる。 キャプテン・ベッパーの孫娘。錬金術師の子孫。 少女。エリアス。 すると突然。変化が起きた。 彼 [続きを読む]
  • 私の名前は御園ニコ。 御供私立東小学校。五年三組です。 あんまり学校に行けてないから、出席番号はわからないけど…… そんなことより、聞いてください。 私に、大切な友達ができました!「それで、その酔剣使いが、こ〜んな動きで襲ってきて  」 今、私はとある船の中に居ます。 それも、信じられないかもしれないですが、私達がいる世界とは全く違う、不思議な世界でのことです。 私は赤ちゃんの頃から、重い病気にか [続きを読む]
  • 第四章其の十九 ありがとう
  • 「ふんばれよっ!! みんなぁ!!」「「「おおおおおお!!」」」 船の上で、デカチョーを先頭として、【跳縄線(ハイパーリンク)】を引っ張り上げる仲間の姿があった。 縄は自然と縮まるため、大きな力を必要とはしないが、大事な仲間の命がかかっている。全員が、しっかりと縄を握り、彼の帰還を待つ。 ジュウは、縄の引っ張る力に身を任せ、それでもしっかりと取っ手を握り、大きく開いたすり鉢状の空間の中を突き進む。 やがて、 [続きを読む]
  • 第四章其の十八 決着。そして出港
  • 「そんな!? 動けなかったはずじゃないの!?」 チェリーが疑問に声を荒げる。 謎の巨大水圧。さらに、筋肉弛緩気体の影響も加わって、わずかにも動けるはずがない。 一同が、リヴィアサンがうずくまっていた海溝の縁に視線を移す。 そこにあったはずの、海の穴は消えていた。 いつのまにか、リヴィアサンを縛る水圧は解けていたのだ。「……筋肉弛緩気体の効果も、もう消えている。俺は大けがで動けネェし……ダメージの影響も [続きを読む]
  • 第四章其の十七 工作
  • 「やった……ついに、やったわよぉ!!」 同時刻。船の上でジュウの様子を【麗しき彼方(ラブリースコープ)】で見守っていたチェリーが、歓声を上げる。 それを聞いた一同が、同様に喜びを露わにした。「ホンマや! ヴェスチアがのびとる!」「若返り水も無事みたいね! よかった!」 【麗しき彼方(ラブリースコープ)】を覗きながら、ジュウの様子を見るナニワとデコ。他も安堵するように順々に覗いた。 しかし、ただ一人だけは [続きを読む]
  • 第四章其の十六 最終ラウンド
  • 死闘だった。 力と力のぶつかり合い。策略も謀略も無いに等しい、力まかせの戦いだった。 海溝の底へゆっくりと沈む島。その不安定な状態の神殿の中であるにもかかわらず、ジュウとヴェスチアは互いに睨みあいながら、戦い続けていた。 ジュウは柱や壁を踏み場に駆動しつつ、時折流れ襲う海水を避けながら戦う。 ヴェスチアは【天駆(たかとび)】を用いて空中を足場に、四方八方から攻撃をしかける。 その手にもつ、怪しい剣を [続きを読む]
  • 第四章其の十五 第二ラウンド
  • 「!? うそでしょ!? なんで動けるの!?」 神殿の外。水面へと続く空の回廊を渡る最中。 デコは、眼下でゆっくりと動き出すリヴィアサンをとらえて叫ぶ。 体全体にのしかかる水圧により、先刻よりもはるかにゆっくりとした動きではあるが、着実に向かっている。 海溝。地獄の先へ。「!! 急げ!! 下を見てる暇はないぞ!」 ビンチもその様子を確認した直後、異変に気づき、先頭を走る須藤に向かって叫ぶ。 彼らがいる円柱型の [続きを読む]
  • 第四章其の十四 脱出
  • 一方。ビンチサイド。《……じっとしていられないな》 言いだして、ベッパーは動き出した。 その手には、麻袋が握られている。《君たち。見つけた錬金アイテムはもってるかい?》「? ええ。いくつか……」 と、デコが、『筋肉弛緩気体』の入った瓶を見せる。 他。陸奥やチェリーが、『滑船材』と『粘水液』を取り出した。《……とりあえず、これだけあれば十分か》 と、それらを受け取ったベッパーは、麻袋の中に詰める。「 [続きを読む]
  • 第四章其の十三 ジュウVSヴェスチア
  • 神殿の奥。 ヴェスチアは生きていた。 柱の中腹に体を減り込ませた状態。口の中の血をペッと吐き出す。 その皮膚には、鱗のようなものが見て取れた。 それはリヴィアサンの鱗。魂の共有により、特技や体の一部を共有できる彼は、先刻、ジュウに殴られたダメージも、壁と激突するダメージも、衝突する箇所を鱗に変えて軽減させたのだ。「畜生が……やりやがって……!」 ヴェスチアはぼやきながら、その体を柱から引きはがそう [続きを読む]
  • 第四章其の十二 立ち上がる少女
  • 「今のうちだ! 僕達は、若返り水を見つけるぞ!」 ジュウ達が飛び出すと同時に言い放つのは、ビンチだった。 非戦闘員であるビンチとナニワ、ニコを背負うチェリー、陸奥。 彼等はビンチの言葉にうなずき、散開する。「……なんか、完璧とばっちり」「文句言うんじゃないよ! 陸奥! こうなったら乗りかかった船でしょ!」 陸奥のぶっちょ顔に、チェリーが叱咤する。 確かに、ヴェスチアの恨みの矛先はジュウ一同であって [続きを読む]
  • 第四章其の十一 復讐と強奪
  •  ヴェスチアは、悠然とベッパーを見据える。十年来の友人に出会ったような言葉を添えて。「……おまえは……誰だ……?」 ベッパーはうろたえ、瞠目する。 目の前の男に、全く見覚えもない。 それでも、ヴェスチアは気楽に、「ああ、やっぱわかんねぇよな。イチから説明しねぇとな」 そう言って微笑み返す。若干、言葉遣いが若くなったようにも感じる。 すると、彼は袖を捲る 露わになった手首には、5つの毛糸の紐が結ばれ [続きを読む]
  • 第四章其の十 復活の海賊
  • 大気圧によって重量を増した島は、ゆっくりと海底へ向かって沈んでいく。神殿の中には、ベッパーとリヴィルドの二人のみ。 誰も助けに来ない。 もう、助かることはない。「よくも……やってくれたな……!」 リヴィルドは、怒りのままベッパーを睨み付ける。 そして、銃を取出し構えた。「てめぇは殺す! 怒りで、どうにかなっちまう前に!!」怒りのあまり、体中を震えさせる彼を前に、ベッパーはすました顔で「殺すか。それも [続きを読む]
  • 第四章其の九 漂流、そして沈没
  • 「どういうこったよ! これはよ!!」 海から上がって開口一番。リヴィルドはベッパーに詰め寄って言う。「島が浮いてるじゃねぇか! なんなんだここは!?」「……やはり、そうか」 ベッパーは特に反応は薄く、納得するように言う。「実は、天体からこの島の位置を探っていたんだが、日にちによって測定結果が違うものでね。さらに、昨日見えなかった島が見えたものだから、もしやとは思っていたが……」 つまり、彼等は海に浮か [続きを読む]
  • 第四章其の八 漂着
  • 「ぐ……うう……」体中に鈍い痛みが奔る。うめき声をあげて、男はゆっくりと体を起こし、周囲の様子を確認した。 散乱した本。粉々に砕かれたフラスコ。湿った木片。強い潮の臭い。 そこは、ベッパー研究室。 キャプテン・ベッパーが、目を覚ました。「生きて……るのか……?」 ベッパーは不思議そうに、周囲を見回す。 船は完全に嵐に飲み込まれていた。海の底に沈んでもおかしくないほどのものだった。 しかし今、部屋は [続きを読む]
  • 第四章其の七 2つの嵐
  • ベッパーが軟禁されてから一週間が経過した。一日三食の飯が定期的に与えられ、用を足すときは監視付でトイレまで。まるで囚人のような生活を送っていた。しかし、基本的な点。部屋に籠って錬金術の研究を行うという点においては変わらなかった。もちろん、研究成果を海賊達に与えるつもりは無いが、彼にとって研究は息をすることと同義な位の、あって当然のものだった。部屋に閉じ込められれば、必然的に研究しかやることが無いの [続きを読む]
  • 第四章其の六 英雄堕つ
  • ある日のこと。 研究道具の買い出しに、街を散策していた時に、彼は初めて違和感に気づいた。「……ん?」 両手一杯の紙袋と大きなリュックサックを背負ったベッパーは、ふと、回りの視線に気づく。 それは、訝しげな表情。 ベッパーを遠巻きに見ながら、何やらヒソヒソと話す姿がいくつもあった。 普段、ベッパーは船の中の研究室にとじこもっているため、港の住人との交流は比較的少ない。しかしながら、不快そうな顔で睨ま [続きを読む]
  • 第四章其の五 ベッパーの回想
  •  だれもが、耳を疑った。 伝説の海賊。キャプテン・ベッパー。 様々な錬金道具でもって強大な力を操り、数々の略奪者を倒してきた正義の海賊。 そして、略奪者と堕ちた、悪の海賊でもある。 最期には船が難破し、どこともしれぬ島へと漂着。そこで死を迎えたと記録には残っている。 その男が今、目の前にいる。「な……なんでや? あんた、死んだんとちゃうんか? ちゅうか、その体は……?」 ナニワが、全員の疑問を代弁 [続きを読む]
  • 第四章其の四 鎮座する躯
  • 「……相変わらず、自分勝手なやつだ……!」 ようやく海底神殿の前に辿りついてから、あきれるようにビンチがボソリと呟いた。 周りにはチェリーズと、デカチョー、デコ。それに、ナニワとニコを加えたメンバーがいる。一度、彼等はナニワ達がいる船へと戻り、この場へと連れてきたのである。 ニコをメンバーに加えるのは誰もが躊躇したが、ニコ本人の希望であることを伝えると、渋々同意。デカチョーが彼女を慎重におぶりなが [続きを読む]
  • 第四章其の三 海底神殿
  •  一方。ビンチサイド。 時刻は夜。満月の下。 彼等は今、海底神殿の真上の海域。E‐7海域に居た。 巨大な豪華客船はすっかり摩耗して、高さは一般ボートと同じ位。外観もボロボロの様子だったが、何とか船としての最低限の機能を保っていた。 その中で、ビンチ他一同は、ジュウ達の到着を待っていた。 比較的無事な様子の部屋。操縦席の中で一同が集まっていた。「おお! 確かに、あれは錬金アイテムっぽいな!」 デカチ [続きを読む]
  • 第四章其の二 曲がり角
  • 「全ての、錬金アイテム……やて……?」 現時刻。街の中央噴水。 ナニワが耳を疑うようにして、電話の向こうのビンチに対して訊きかえした。 これまでの彼等の経緯を黙って聞いていた彼ではあったが、さすがにその説明をすんなり受け入れるわけにはいかなかった。《そうだ。つまり、僕達が目指していた真の目的地。キャプテン・ベッパーが眠る島を見つけたということだ》「!! そ、それが、『海底神殿』っちゅうことか!? どう [続きを読む]
  • 第四章其の一 希望
  •  時は遡り。ビンチサイド。 ビンチとデカチョー。さらにチェリーズ、人魚を加えたパーティは、崖島。レオンアイランドに居た。 正確には、その近辺。荒れ狂う海の上。 豪華客船の中にて、彼等は新たな仲間を引き入れる所だった。「ほんと、さんざんだったわ」 如月結衣子。通称、デコ。 彼女がうんざりと言った感じで、濡れた体をタオルで拭いていた。「周りはずっと嵐だし、ろくな食べ物はないし、どこから水が飛び出るかわ [続きを読む]
  • 第三章其の十八 スタート地点
  • スタート地点。 それは、彼等がこの領域に初めて来たときのものに他ならない。 港街。クラナタウン。その、中央噴水である。 夕日が沈んでいく中。ジュウ一同は、その噴水の前に居た。 そこに、彼等を待ち受ける一人の少女が居た。「………待っていました」 少女は、ジュウ一同と相対すると、静かに言う。 伝説の海賊。キャプテン・ベッパーの孫娘。エリアスがそこに居た。「……どうやら、ここに来たのは正解みたいやな。さ [続きを読む]
  • 第三章其の十七 水瓶
  •  崖下。その波打ち際。「……つつ……」 右足を抑えつつ、苦痛の表情を浮かべながら海から這い上がるクリスの姿があった。 崖の高さはそれほど高くなく、しかも下は海。体中を強打したものの、生還することができたのである しかし、落下の衝撃で足を負傷。骨にひびが入る怪我を負ってしまった。「……さっきのナイフ。当ってればいいけど……」 上を見上げながら、つぶやくクリス。 先刻、ナニワがためらいなく手を放したの [続きを読む]
  • 第三章其の十六 勇者と愚者
  •  勘違いするのも、無理はなかった。 声は中性的な、男とも女ともとれないもの。背もそれほど高くなく、華奢な体つき。長い髪をポニーテールでまとめ、おまけに、彼はスカートを履いていた。西洋でいう、メンズスカートというやつなのだろう。 外見は誰がどう見ても、女性だった。「? 何をおどろいているの?」 あんぐりと口をあけて驚くナニワを見て、首をかしげるクリス。「おまっ……なんでっ……!?」 ナニワは、混乱を隠 [続きを読む]
  • 第三章其の十五 死か愛か
  •  ゲームは順調に進行する。 お互いが進む歩数を宣言し、その通りに進む。お互い、抜きつ抜かれつつ、しかし姿が確認できる距離に留まりながら、『死』へと突き進む。 極度の緊張感が、ナニワに襲い掛かる。 あたりは視界ゼロの霧。前を見据えながら、先に崖があることを知りつつ進む度に、神経が磨り減らされる思いだった。 ナニワにとって幸いなことは、ちゃんと生き残るための選択肢が提示されていることだった。① 三歩進 [続きを読む]