日向亮司 さん プロフィール

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日向亮司さん: ひこばえ
ハンドル名日向亮司 さん
ブログタイトルひこばえ
ブログURLhttp://hikobae0869.blog.fc2.com/
サイト紹介文俳句は自分史です。自作の俳句に写真とエッセイを添えて綴ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供159回 / 365日(平均3.0回/週) - 参加 2013/05/30 20:28

日向亮司 さんのブログ記事

  • 夏果て
  • 夏果ての悲しき民の絵と思ふ「生憎ですが機内からは連絡できないことになっております。成田空港の手荷物受け取り場所の近くにJALのカウンターがございます。そちらで問い合わせていただくことになります」スチュワーデスさんは即答してくれた。「きっと見つかるでしょう」とも添えてくれた。笑顔での一言は心に染みるものである。安心して熟睡し朝を迎えることが出来た。到着し空港の手荷物受け取り場所でさっそく係員に聞いてみ [続きを読む]
  • 夏終る
  • 夏終るロビーに忘れ物一つ買った絵を大切に抱えながら伝統芸能である「水上人形劇」を見、最後の夕食を済ませ空港に到着した。飛行機は真夜中0時の出発である。3時間程の余裕があった。ラウンジでシャワーを浴び、ソフトドリンクなどを飲みながら開高健の「輝ける闇」を読んでいた。旅行中、空港やホテルの就寝前に読み続け、あと数ページを残すだけとなっていた。小説は作者がベトナム戦争取材のため従軍し、激しい戦闘に巻き込ま [続きを読む]
  • 夏シャツ
  • 夏シヤツよこの絵お前が描いたのか4時間かけてハノイに戻った。途中、桃の写真を撮ったり、カーチェイサーを眺めたりしていたがそれ以外はほとんど爆睡である。バスから降り、朦朧としつつも水上人形劇が始まるまでの時間をフリータイムにしてもらい油絵の店を訪ねることにした。前日と同様、男性は筆を取ってキャンバスに向かっていた。目的の絵を見直してみて改めていい絵に思えた。中に入って男性に声を掛けた。「ハウマッチ? [続きを読む]
  • 蝦蛄
  • 蝦蛄売の売れねば叩く桶のふち出船してすぐに我々の船に小舟が横付けされた。地元の漁師さんのようである。男性が乗り込んできて3つの桶を客室に運び込んできた。蝦蛄(しゃこ)とワタリガニと貝である。男性は一言も声を発しない。ただ、買ってくれという意思だけは伝わってくる。他の客も覗き込んできて「何だ、何だ」とやっている。ガイドさんが説明してくれる。これを買うと船で調理をして昼食に出してくれるという。しかし誰 [続きを読む]
  • 遊船
  • 遊船の犇めく世界遺産かないよいよ世界遺産「ハロン湾クルーズ」である。船着き場はごった返していた。改札を出ると何やら生演奏が行われ、お土産屋が列をなし、その前に船が何艘も並んでいる。どの船もベトナム国旗を立てている。ハイさん曰く600艘だという。本当かどうかは分からない。我々の乗り込む船まで相当の距離を歩いた。番号が振られているのである。何時の出発かを聞くこともしない。全てハイさん任せである。30分位は [続きを読む]
  • あっぱっぱ
  • ペディキュアは女子の嗜みあつぱつぱ翌朝は早起きしてハロンの町を歩いてみた。6時ともなると町は動き出している。昨日のマッサージ屋の前を通るととても派手な看板を立てていて周囲と少しそぐわない建物であることが分かる。少し行ったところに店屋があり、オートバイを停めて何かを買っている人がいる。何かなぁと思って見てみるとパンを売っているようである。「買ってみるか」と思った。手帳を取り出し、それが「バインミー」 [続きを読む]
  • 素足
  • 素足出す美女の素足のかたはらにハロン湾のホテルに到着する手前のバスの中でフットマッサージに行くかどうかとハンさんに聞かれた。行くと答えたが、妻は行かないという。「えっ、どうしたの?」「いいの、あなただけで行ってきて」珍しいこともあるものだと思ったが行きたくないというのだから仕方ない。Tさんは行くという。もちろん先生は行くわけがない。チェックインのあとすぐにロビーで待ち合わせ、バスでマッサージ屋まで [続きを読む]
  • 早桃
  • 南国や伏目勝ちなる早桃売り翌朝も早く起き出してホテルの周りを歩きフォーを食べさせてくれる店に入ってみたりした。10時と少し遅めの時間にバスが迎えに来て、ホーチミン廟や一柱寺などの観光地を見て回った。昼もベトナム料理である。ハノイばかりでなくサイゴンビールなども飲んでみた。4人の会話もおよそ慣れてきて、先生を除く3人で普通に盛り上がりを見せてきた。昼食後は4時間掛けてハロン湾に移動である。一杯飲んだ後な [続きを読む]
  • ビールの酔
  • 噛み合はぬ思ひ飲み干すビールの酔さて、その日の夕食である。昼を食べたばかりなのにと思うほどに時間が早い。今回のツアーのテーマが「ベトナム料理と世界遺産を楽しむ旅」である。今度は4人掛けのテーブルに4人である。ぐっと距離が縮まった。ベトナムフレンチというので最初に出てきたのが写真のサラダである。私は変わらずのハノイビールで妻も女性も昼と同じものを注文していた。違うのは男性で椰子の実ジュースからハノイビ [続きを読む]
  • 夏負け
  • ベトナムを描きて夏負けとも見ゆるクルーズを終え、来た道を2時間掛けてまたハノイへと戻った。長い移動距離である。本を読むことも出来ずウトウトとするばかり。ハイさんもウトウトしているようなので話し掛けることも憚れる。車の運転を見ていると本当に荒っぽい。隙あらば追い越そう追い越そうとしている。日本では考えられないチェイサーゲームである。市内に入り、まずは地元スーパーの見学である。なぜか予定に入っている。 [続きを読む]
  • 処暑
  • 洞窟を抜けて湖面に処暑の風食事のあとに向かったのが世界遺産に登録された「チャンアンクルーズ」である。「陸の桂林」とも呼ばれているらしいが、桂林に行ったことがないのでその凄さが分からない。石灰石で出来た奇岩の洞窟を潜りながら4,5人乗りの手漕ぎボートで奥へ奥へと進んでいくとパンフレットに書かれている。楽しそうである。舟は小さく、船頭さん含め5人で満席である。ライフジャケットを渡され着るように言われた。 [続きを読む]
  • 霍乱
  • このめまひ畢竟霍乱にはあらずホアルーからすぐに昼食の店に向かった。車で20分程の距離である。中国風な建物で庭にはランタンが吊されていた。6人掛けのテーブルに4人でゆったりと座った。ハイさんが飲み物をどうするかと聞いてきた。ビールにどんな銘柄があるのか聞いてみた。「まずはハノイビールでしょう。美味しいですよ。サイゴンビールもあります」ハノイビールをお願いした。妻はハイネケンである。女性はソーダだという。 [続きを読む]
  • 夏山
  • 夏山に来て笠売りに囲まるるホアルーに到着した。気温は37度を超えている。「帽子と水分補給だけはお願いします」とハンさん。30分ほど歩くという。全員、帽子を持っていると思ったが、一人だけ持っていない人がいた。男性である。この時点ではまだ名前も知らない。自己紹介、挨拶をするタイミングがないのだ。バスを降りるとすぐに帽子売りが寄ってきた。帽子というより笠である。帽子を被っている私にも寄ってくる。「ある、ある [続きを読む]
  • 冷房
  • 冷房のこれは致死量かと思ふ8時にバスに乗り込み、離れた場所のもう一つのホテルに別の二人を迎えに行った。バスは朝からギンギンに冷えている。ちょっと寒い。風の出口を調整したがそれでも寒い。これはやり過ぎだろうと思うくらいの冷やし方である。他の人もいるので我が儘は言えないが車内サービスとしてはやり過ぎだと思った。その中でのハンさんとの会話である。「ベトナム語ってアルファベットみたいだけど、いろいろな記号 [続きを読む]
  • 朝涼
  • 朝涼や白磁の皿に音立てて朝食はバイキングである。受付で部屋番号を言うとボーイさんが席まで案内してくれた。プールが見える窓際の席である。ここでいいかと聞いているのだろう。サンキューと言いながら席に着き、ここは覚え立てのカムオンだったと反省する。ベトナム語の「ありがとう」である。すぐに女性がやってきて聞いてきた。「コピー?」コピー?ああコーヒーね。発音が違うんだよね。「サンキュー」ああ、またサンキュー [続きを読む]
  • 暑さ
  • 何としてでも生きていく暑さかな深夜に到着し、時差2時間を調整し、休んだと思う間もなく朝5時には起きていた。さすがにまだ辺りは暗かったが5時半を過ぎた頃から明るくなってきた。ホテルの周囲を歩いてみることにした。ホテルの9階から見える池はトゥーレ公園という。その池と周辺の町並みを歩いてみようと思ったのである。ホテルを出るとすでにオートバイが走っていた。まだ早朝である。勤め先に向かうのだろうが、二人乗り、三 [続きを読む]
  • 暑熱
  • 一寝入り終えて暑熱の国に立つ片道5時間の旅は快適だった。乗り込んですぐに夕食が用意され、ビールなどを飲んだのですぐにグッスリである。妻との会話も一言二言である。「それにしても4人しか申し込んでいない旅というのも珍しいよなぁ」「最小催行人数かも知れないね」「どんな人達だろう、あと二人は」「さぁねぇ、いい人達ならいいけど、こればかりはねぇ……」ハノイ空港には夜中に到着した。グッスリと寝込んだので少し朦朧 [続きを読む]
  • 白靴
  • 白靴の妻と出発ロビーゆく車を駐車場に預け、空港までのマイクロバスに乗り込んだ。「現地の天気はどうなの?」「晴れみたい」「良かったねぇ。スコールもあれば最高なんだけどどうかなぁ」「それはどうかなぁ。南国特有のものだから急に来るかも知れないね」嬉しいことを言う。旅行すなわち俳句モードに入っている私にとってはとても嬉しい一言なのである。バスはあっという間に空港に到着した。「第1ターミナルの方はここで降り [続きを読む]
  • 炎暑
  • 炎暑来る開高健に旅はじまる二ヶ月も前から予定していたベトナム旅行出発当日の私の様子である。早朝から起き出してパソコンに向かいいろいろと調べ出していた。随分と日があったにも拘わらず、その日になってから勢いよく調べ始めるのである。私の性格である。とっくの昔に届いていた旅行会社からの「旅のしおり」を見始め、4泊5日を図式化し概略を思い描いていく。現地到着第1日目はチャンアン、ホアルーという観光地を回り、ハ [続きを読む]
  • 暑気払ひ
  • 暑気払ひ華はアンノン族世代「東京音頭」発祥の地である日比谷公園のすぐそば、銀座6丁目のレストランで業界の集まり「鋼製家具懇話会」の暑気払いが行われた。日比谷の百貨店とはどこだろう、銀座三越だろうかなどと考えていたタイミングでの銀座である。「引き寄せの法則」とでもいうのだろうか、まさに絶妙なタイミングで出掛けてきた。この懇話会、実に長い歴史を有しているのだが、この頃はあまり新しい会員を増やすこともせ [続きを読む]
  • 踊唄
  • 踊うた悲しき昭和初期の唄船戸与一著「満州国演義」の中に「東京音頭」について書かれている箇所があり「あれっ」と思った。昭和9年あたりの記述である。「ラジオからは『東京音頭』が流れて来ている。小唄勝太郎と三島一声の唄声は実に心地よさそうだった。西條八十作詞・中山晋平作曲のこの唄は熱河侵攻後内地で爆発的に売れたらしい。だれもかれもが『東京音頭』に合わせて踊りまくる。それは幕末のええじゃないかの狂騒に似て [続きを読む]
  • 半ズボン
  • 悪童のごとき大人の半ズボンその日、家族は旅行に出ていた。一人で外食しなければならない。会社を終え、プールで一歩きしたあと、家の近くの「ガスト」へ出掛けた。3年振りくらいの「ガスト」である。店内は混み合っていて、入口は順番待ちの人でごった返していた。私は一人なので、中に入って勝手にカウンターに座らせてもらった。店員が来たので「ビールとつまみと〇〇定食」を注文した。しばらく待っていたがなかなかビールが [続きを読む]
  • 道をしへ
  • 高みへとまた遠くへと道をしへいきなり社長室に呼ばれたので戸惑った様子のK君だった。「折り入って相談したいことがあって来てもらったんだが、あまり緊張しないで聞いてもらいたい。今、俺が倫理の会に入って勉強しているのは知っていると思う。活力朝礼を取り入れ、従業員のみんなが挨拶などしっかりと出来るようになり、会社も随分と変わったと思う。この素晴らしい倫理の教えをこれから社員の一人一人に深く学んでもらおうと [続きを読む]
  • 紙魚
  • 満州の山河を渉る紙魚ひとつ最近、倫理法人会の集まりで講話をすることが多くなった。先日も横須賀で話をしてきた。30名ほどの集まりだったが、まずまずの話だったと思う。その中に顔馴染みの田中さんが交じっていた。私「お早うございます。今日はまたどうして?私の話は以前聴いてくれていますよね」田中さん「日向さんの話は何度聴いても面白いんだよ。自分の体験に重なるところがあって、ついつい足が向いちゃうんだよ(笑)」 [続きを読む]
  • 大暑
  • 水風呂に水溢れしめ大暑かなプールから帰って洗濯物の中に水着を放り込んだ時、強烈なカルキ臭を感じた。プールの中では当たり前に思っていた臭いも改めて嗅いでみると凄いものである。身体に悪いと思った。というのもその数日前に倫理法人会の早朝勉強会でカルキの話を聞いたばかりだったのである。あの講話のあとでのプールのカルキ臭。あまりのタイミングの良さに驚きを禁じ得ない。講師は小星重治さんという方で54才の時に紫綬 [続きを読む]