日向亮司 さん プロフィール

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日向亮司さん: ひこばえ
ハンドル名日向亮司 さん
ブログタイトルひこばえ
ブログURLhttp://hikobae0869.blog.fc2.com/
サイト紹介文俳句は自分史です。自作の俳句に写真とエッセイを添えて綴ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供157回 / 365日(平均3.0回/週) - 参加 2013/05/30 20:28

日向亮司 さんのブログ記事

  • 暖かし
  • 払ひたがる人ばかりゐてあたたかし霧島温泉の宿は前回夫婦で来た時に泊まった宿である。指宿の「白水館」に比べると相当に見劣りする。建物も古く、廊下や部屋も使い込まれた感じがして、各所に劣化が目立つ。温泉の蛇口を捻っても勢いの弱いお湯しか出てこない。しかし、料理は思いのほか豪勢で信用金庫の奮発具合が伝わってきた。食事のあと、前日と同じようにカラオケに行くことになった。私と安藤夫妻と岩橋社長夫妻(写真)の [続きを読む]
  • 春日和
  • 白無垢に添ひたるは父春日和知覧のあと、武家屋敷を見学し、その中の民家で昼食となった。食べ切れないほどの料理を前に飲み物がドンドン運ばれてきた。まさに牛飲馬食の様相である。食べ終えてバスに乗り込むと次の目的地の霧島神宮まで2時間以上掛かるという。走り出してすぐに眠ってしまったことはもちろんである。神宮の駐車場に到着し、ようやく目が覚めた。ぼんやりとした頭で参道を歩き始めた。妻「ニニギノミコトがちゃん [続きを読む]
  • 如月
  • 如月や遺書も遺品も玻璃の中翌日は雨模様だった。朝から降っていたが、目的地に着くと上がっているという不思議な雨だった。知覧特攻隊の記念館に着いた時も上がっていた。傘なしで歩いて行くことが出来た。前回も訪ねているので中の様子は分かっていた。今回はひとつの遺書を探して歩いてみた。旅行に来る前に読んだ「知覧からの手紙」(水口文乃著)に書かれた穴沢利夫少尉という人の遺書である。図書室に勤める中央大学の学生だ [続きを読む]
  • 春の夜
  • 春の夜の歌手はマイクを離さない今回の旅でお世話になったのが、昨年もご一緒した安藤社長ご夫妻である(写真)。羽田空港でお会いした時から私のことを「先生」と呼んでくる。前回の旅行の時にブログを紹介し、それ以来ずっと読んでくれているようで「俳句はよく分かりませんが文章の面白さだけはよく分かります。よくああやって書けるものだと感心し、私達の間では日向さんのことを『先生』と呼んでいるんです。朝、会社に行って [続きを読む]
  • 啓蟄
  • 啓蟄の砂に埋もれて砂の風呂JTBが企画した今回のコース、実は4年前に同じようなコースを夫婦で巡っている。あまりにも行先が一緒なので一瞬参加を躊躇したほどである。前回は自分で見たいと思った場所を選び、それに沿って宿を決め、レンタカーで回ったのだが、ツアーコースがこうも一緒になろうとはと驚いたものである。私の企画力も満更ではないらしい。私が選んだコースというのが(1日目)空港でレンタカーを借り、霧島神 [続きを読む]
  • 春の旅
  • まつろはぬ熊襲の国へ春の旅昨年に引き続き、取引先の信用金庫が主催する「まなびの旅」に夫婦で参加してきた。今回は鹿児島の指宿温泉、霧島温泉を巡る旅である。その所々で「まなび」があるに違いない。まずは下調べとして「せごどん」こと西郷隆盛についての資料を漁っておいた。来年の大河ドラマである。地元は大いに盛り上がっているに違いない。池波正太郎や海音寺潮五郎などの本を読み、史跡などについても調べておいた。旅 [続きを読む]
  • 春風
  • 春風に四股踏む真似の泥着かな外に出て9時40分。中にいたのは正味10分程度である。これではカズ君が相撲嫌いになってしまう、そう直感した私は慌ててもう一つの荒汐部屋を訪ねてみることにした。こちらはガラス越しの見学なので睨まれることはない。車を走らせ大急ぎで駆けつけると、部屋の回りに力士達が出ていて自転車に乗ったりして帰るところであった。稽古が終わったようである。ちょうど10時になっていた。残念とは思ったが [続きを読む]
  • 凍ゆるむ
  • 押さば押せ押せば土俵の凍ゆるむ朝稽古が見学できる相撲部屋を探そうとインターネットで調べてみると、荒汐部屋、八角部屋、東関部屋の名前が出てきた。それぞれ前日の午後に連絡をしてから来てくださいと書かれている。土曜日の夕方に電話を掛けてみた。孫のカズ君には翌日曜日に稽古を見に行くことを話している。まずは八角部屋に掛けてみた。すると「明日は稽古をやっていない」という。しかも見学するにはインターネットで申し [続きを読む]
  • 寒明け
  • 寒明けの稽古相撲を見に行かむ取り寄せた文庫本を速攻で読み切った。どれも面白く甲乙付けがたいところだが、どれか一冊といわれれば「貴ノ花散る」ということになるだろうか。知った力士が実名で登場し、土俵の上では見えないその裏側のあたりを容赦なく書き立てているのだから、面白さこれに勝るものなしである。「二子山親方(四十五代横綱若乃花)の末弟、花田満は初土俵以来、十六場所を負け知らずの快進撃で新十両に昇進した [続きを読む]
  • 冴返る
  • 花道に消ゆる人影冴返るもりたなるお(作家、本名森田成男〈しげお〉)氏が亡くなった。享年90才。「昨年11月21日に肺炎で亡くなっていたことが分かった」と1月20日(金)の新聞に載っていた。折しも大相撲初場所は稀勢の里が初優勝を目前にし、もし優勝ならば19年振りの日本人横綱の誕生かと大賑わいの時である。「懐かしいなぁ」と思った。氏の作品を夢中になって読んだのはもう25年も前のことである。本は処分していてもう書棚 [続きを読む]
  • 四温光
  • 大いなる仲間を得たり四温光7人が必死に取り組んで合格を目指したのが「挨拶実習」である。10チームでの競争なので負ける訳にはいかない。1人が「気を付け」「礼!」と号令を掛け、全員で一斉に頭を下げ、ゆっくりと上げていくという動作である。これを全員で同じ動きをしてピッタリと揃えようというのである。1人でも角度が違ったり、タイミングがずれたりしてはいけない。心を合わせ、タイミングを揃えるのがポイントである。始 [続きを読む]
  • 湯気立てる
  • 湯気立ててゐるは小さな機械なりリーダーの他にあと5名のメンバーがいた。年齢も出身も職業もみなバラバラである。共通点は倫理法人会に加入しているということだろうが、入会してまだ1か月という人もいた。税理士の先生である。「入会してすぐに研修と言われましたので何が何やらさっぱり分からずに参加しましたが、皆さんいい人ばかりなので安心しました」と超優等生的発言をする。1か月しか経っていないのに来る方も来る方だが [続きを読む]
  • 寒に入る
  • 「気を付け」の号令一下寒に入る講義のあとは、それぞれの班に分かれてのミーティングである。まずはリーダーの選出。知らない同士ではあるがこれは一瞬で決まった。一番若い人が選ばれた。石川県金沢市の近江町市場で魚屋を経営している会社の専務さんである。周りの6人が一斉に推したので、いやと言えなかったのかも知れないが、あとで考えると本当に最適な人選だったのである。他の人がいい加減だった(笑)と言っているのでは [続きを読む]
  • 押しくら饅頭
  • 人の世は押しくら饅頭にも似たり皆さん、お早うございます。1月7日(土)参加してきました富士研の報告をさせていただきます。出掛けた日は当会モーニングセミナーの日でした。朝、A子さんから少しお小言をいただきました。初めて参加してくれた人や他会からの参加者の「おもてなし」が出来ていないというものでした。A子さんが気付いてくれてコートを掛ける場所や前の方の席までご案内してくれたそうですが、いつも出来ているこ [続きを読む]
  • 冴ゆる夜
  • 冴ゆる夜の講堂に入る黙礼す場所は東名高速の御殿場インターから車で15分ほどの富士山の麓である。集合時間2時の1時間前に到着して一番乗りである。一緒に行った会長はさすがに顔が広い。研修所の担当者と話をして受付をさせてもらい、割り当てられた部屋で待つように手配してくれた。会長と私の部屋は別々である。部屋に行くと7人部屋のようで知らない会社の人達の名前が張り出されていた。ドアを開けて入ると一間である。20畳く [続きを読む]
  • 寒晴れ
  • 寒晴れの富士へと俄か行者かな泊まり掛けの研修は何年振りだろう。30才の頃、BEC(ベーシック、エンカウンター)という箱根の山奥で行ったものに参加したことがあったが、それ以来である。あの時は「自分自身との出会い」がテーマだったように記憶している。少人数のグループが編成され、集団の中でどうあるべきかを考えながら自分自身と向き合っていくというもので、随分ときつかったことを覚えている。今回もそれに似たような [続きを読む]
  • 木枯し
  • 木枯しや彼女にはある咽喉仏ソファに腰掛けると、すぐに女性がやって来た。いや女性ではない。ゲイのお姉さんである。ママとは馴染みのようで「この間はどうも」などとやっている。店はそれほど広い訳ではない。奥にカウンターがあって、そこにオーナーだという初老の男性がいるばかりである。「あらっ、社長さんなの?それはそれはご苦労様でございます(笑)。こちらは工場長様?お酒を飲まない?ウーロン茶?人は見掛けに寄らな [続きを読む]
  • 煤逃げ
  • 煤逃げや覗いて開くバーのドアこの店は30年来の付き合いである。ドアを開けるとママが一人でカウンターに腰掛けていた。「あらっ、久しぶりですねぇ、ようこそ」年の暮れだというのに他にお客もいないようで、三人で昔話などして盛り上がった。いつもなら歌でも歌って、ママの「ノラ」などを聴いたりするのだが、その日は話だけである。2時間も経っただろうか、途中でこんな話になった。ママ「いいのよ、そんなにガツガツ働かなく [続きを読む]
  • おでん酒
  • 上機嫌すなはち梯子おでん酒お酒は決して強い方ではない。かといって嫌いという訳でもない。一人で飲むというよりも誰かと楽しく話しながら飲むのが好きなのである。暮れに歴代の社長の墓参りをした後、中華街で忘年会を兼ねて一杯やることにした。三人でコースを頼み、どうせならと飲み放題のコースも付けた。そのうちの一人は下戸なので飲み放題は二人分である。その飲み放題というのが曲者でビールで乾杯した後すぐに紹興酒に変 [続きを読む]
  • 悲しみをかたちに冬の礼拝堂ホテルに戻る途中、娘が結婚式を挙げた「ルネッサンス・リベーラ教会」の横を通った。今から12年前の平成16年10月9日(土)、私が社長に就任した翌月にそこで式を挙げたのである。白いタキシードとウェディングドレスの二人が牧師さんの前で永遠の愛を誓う。どうして沖縄にしたのかは聞いていない。賑やかな二人なのでたくさんの友達を集めて横浜のホテルでやるのかと思っていたのだが、家族だけで行い [続きを読む]
  • 冬の草
  • 祈るよりほかなき聖地冬の草旅行を終えて家に帰ってからのことである。すぐにアマゾンでチビチリガマに関する本を取り寄せてみた。読み進むうちにチビチリガマでの出来事だけではなく、その後に起こる「平和の像破壊事件」や「日の丸焼き捨て事件」などに行き当ってしまった。戦後の沖縄が抱えた幾多の問題をそこに見るような気がした。まずチビチリガマでの「集団自決」と呼ばれる出来事である。あまりにも悲惨な出来事で、ここに [続きを読む]
  • 行く年
  • 行く年をガジユマルの根に触れてをり次はチビチリガマである。車に戻りカーナビをセットした。1000人が隠れたシムクガマからすると、140人のチビチリガマは相当に小さいに違いない。シムクガマよりもっと山奥かも知れないと思った。それにしても「チビチリ」とは面白い名前である。スマホで調べてみた。チビとは「尻」、チリとは「切る」の意味でチビチリガマに流れ込んだ川がどこへ流れ出るか分からない、「尻切れ」であるところ [続きを読む]
  • 冬の蝶
  • 洞に悲話あり木洩れ日に冬の蝶ようやくシムクガマの入口に達しようとした時、目の前にあった蜘蛛の巣に引っ掛かり「ワーッ」と声を上げてしまった。想像していた洞窟とまるで違っていて不気味に感じていたのかも知れない。帽子を脱いで蜘蛛の巣を払い、深呼吸して息を整えた。結構、意気地なしなのである。遠くから写真を撮った(写真)。これで帰ろうかとも思った。しかし、ここは全員が助かった場所であることを思い出し、中へ入 [続きを読む]
  • 冬の日
  • 冬の日やガマへ小さき道標私がその時に見たのは「戦場となった村・逃げまどう住民」という説明書だった。1945年4月1日に読谷村の西海岸から上陸する米軍の写真を載せ、シムクガマとチビチリガマでの出来事を説明していた。避難した約1000名の住民が全員助かったシムクガマと、逃げ込んだ140名のうち83名が集団自決したチビチリガマ。「重いなぁ」と感じながらも、沖縄に来た限りは必ず見ておかなければならない場所に思えた。駐 [続きを読む]
  • 枯芝
  • 枯芝の座喜味城址や今昔腰が痛くて起き上がれない状態であっても、どこかを見ておきたいと思う気持ちは抑えられない。ホテルは本島中央部に位置する恩納村にあったのでその周辺の観光地を探し、隣村の読谷村にある座喜味城跡へと出掛けてみることにした。ホテルから15分ほどでカーナビを使えば迷うこともない。スマホで知るのだが、読谷村は「日本一人口の多い村」だそうである。平成28年10月1日現在の人口38206人とある。私の出身 [続きを読む]