オカルト遅報 さん プロフィール

  •  
オカルト遅報さん: オカルト遅報
ハンドル名オカルト遅報 さん
ブログタイトルオカルト遅報
ブログURLhttp://chihou.ldblog.jp/
サイト紹介文速報では無いけれど、オカルトな話題毎日更新中!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供1007回 / 365日(平均19.3回/週) - 参加 2013/06/07 16:30

オカルト遅報 さんのブログ記事

  • 空を歩く男 中編
  • 平日の昼間にその場所に立っていると変な感じだ。 繁華街の中でも飲み屋の多いあたりだ。研究室やサークルの先輩につれられて夜にうろつくことはあったが、昼間はまた別の顔をしているように感じられた。 表通りと比べて人通りも少なく、店もシャッターが閉まっている所が多い。道幅も狭く、少し寂しい通りだった。 なるほど。どのビルも大通りにあるビルほどは高くない。良くて四階、五階というところか。聞いた話から想像すると [続きを読む]
  • 空を歩く男 前編
  • 大学一回生の春だった。 そのころ僕は、同じ大学の先輩だったある女性につきまとっていた。もちろんストーカーとしてではない。 初めて街なかで見かけたとき、彼女は無数の霊を連れて歩いていた。子どもの頃から霊感が強く、様々な恐ろしい体験をしてきた僕でも、その超然とした姿には真似の出来ない底知れないものを感じた。 そしてほどなくして大学のキャンパスで彼女と再会したときに、僕の大学生活が、いや、人生が決まったと [続きを読む]
  • 土蔵 後編
  • 「座敷牢で死んだ伯父は密かに葬られたようですが、その後彼の怨念はこの地下室に満ち、そして六間の通路に溢れ出し、やがて本宅をも蝕んで多くの凶事、災いをもたらしたとされています」 師匠は机の上に積み重ねられた古文書を叩いて見せた。 その時、真奈美さんの顔色が変わった。そして自分の両手で肩を抱き、怯えた表情をして小刻みに震え始めたのだ。 「わたしが………… ぶつかったのは…………」 ごくりと唾を飲みながら硬 [続きを読む]
  • 土蔵 中編
  • 頼りなくまたたいている明かりの下、最初の曲がり角を越えると土蔵の入り口が見えた。そろそろと歩み寄り、小さな鉄製の扉を手前に引く。 きぃ…… 耳障りな音がして、同時に真っ暗な扉の奥からどこか生ぬるいような空気が漏れ出てくる。扉は狭く、それほど大柄でもない真奈美でも、身を屈めないと入ることが出来ない。 真奈美は身体を半分だけ扉の中に入れ、腕を回りこませて壁際を探る。白熱灯の光が、暗かった土蔵の中に広がっ [続きを読む]
  • 土蔵 前編
  • 「二年くらい前だったかな。ある旧家のお嬢さんからの依頼で、その家に行ったことがあってな」 オイルランプが照らす暗闇の中、加奈子さんが囁くように口を動かす。 「その家はかなり大きな敷地の真ん中に本宅があって、そこで家族五人と住み込みの家政婦一人の計六人が暮してたんだ。家族構成は、まず依頼人の真奈美さん。 彼女は二十六歳で、家事手伝いをしていた。それから妹の貴子さんは大学生。あとお父さんとお母さん、それ [続きを読む]
  • 気がつくと、風はもう止んでいた 後編
  • そのとき、強い風が吹いて全員の髪の毛をなぶった。髪の短い方が、その髪を手で押さえながら、不快げに眉間を寄せる。 「おいおい、あのときの覗き魔かよ。憑りつかれてるのか思ったのに、仲良しこよしじゃないか!」 一人で笑っている師匠に、女の子たちの空気が凍りついた。 「なにを言っているの」 髪の短い方が冷淡に言い放つ。 「なにって、しらばっくれるなよ。ひっかいてやったろ」 指先を曲げて猫のような仕草を見せる師匠 [続きを読む]
  • 気がつくと、風はもう止んでいた 中編
  • 「曽我タケヒロか」 師匠はその住所をメモして友人の家を出た。 曽我の住んでいるアパートは市内の外れにあり、僕は師匠を自転車の後ろに乗せてすぐにそこへ向かった。 アパートはすぐに分かり、表札のないドアをノックしていると、隣の部屋から無精ひげを生やした男が出てきて、こう言った。 「引っ越したよ」 「いつですか」 ぼりぼりと顎を掻きながら「四、五日前」と答える。ここに住んでいたのが、曽我という学生だったことを [続きを読む]
  • 気がつくと、風はもう止んでいた 前編
  • 大学二回生の夏。風の強い日のことだった。 家にいる時から窓ガラスがしきりにガタガタと揺れていて、嵐にでもなるのかと何度も外を見たが、空は晴れていた。変な天気だな。そう思いながら過ごしていると、加奈子さんという大学の先輩に電話で呼び出された。 家の外に出たときも顔に強い風が吹き付けてきて、自転車に乗って街を走っている間中、ビュウビュウという音が耳をなぶった。 街を歩く女性たちのスカートがめくれそうにな [続きを読む]
  • 笑い声
  • A子が小学時代の話なんだけど(学年はわからない)、A子の小学校の周りには 川があって、ある日その川のほうから大勢の子どもの笑い声が聞こえてきたんだって。 続きを読む [続きを読む]
  • ああ、中に人がいたんだな…
  • 早朝のできごとだった。バリバリという激しい音に最初は豪雨かと思って窓を開けたら右の方から火が出ていた。 こりゃやばいと思ってバッグを掴んで外に出ると ほぼ同じアパートと言ってもいいぐらい近い場所にあった隣の古いアパート(実際何故か繋がっていた)の真ん中の部屋が近づくことも無理なぐらいごうごうと燃えていた。続きを読む [続きを読む]
  • その病院は当初からスタッフの間で何かと噂があった
  • 当時創立一年というその病院は、できた当初からスタッフの間で何かと噂があった 私もそんな話はよく耳にしていたけれど、怖がってたら夜勤できないしと思い、あまり気には止めてなかった そんなある日の夜勤。私以外にヘルパーのAさん、看護師のBさんは、いつもの様に夕食後の業務を一通りこなし、ナースステーションで一息ついていた。時間は夜9時を過ぎていたと思う 続きを読む [続きを読む]
  • わるいひとはつかまったらしけいね 後編
  • 鉄の門が勢いよく開く音と軽快な足音がした。おれは全力で家の方に向かった。 しばらく走って住宅街にたどり着いた。その公園の角を曲がればもうすぐ家だ。後ろを振り返っても誰もいない。 おれは息を整えながらも早足で歩いた。 「わるいひとみっけ」 楽しそうな声とともに、公園の入り口から男の子が駆け足で出てきた。続きを読む [続きを読む]
  • わるいひとはつかまったらしけいね 前編
  • 夜中に家から15分くらいのところにあるTSUTAYAいったんだけど、何も面白そうなのないからそのまま出た。 帰り道に昔通ってた保育園のそばを通った。 ピンク色の背の高い柵のすぐ向こうが広場になってて、砂場とか滑り台がある。 懐かしいなと思って、ちょっとの間中を眺めてた。 続きを読む [続きを読む]
  • ユウイチくん
  • 俺の地元では毎朝6時と正午、それと夕方の1日3回、どこからか童謡のメロディが流れて 時間を知らせてくれるんだ。愛の鐘って呼ばれてた。 どこから聞こえてくるのかずっと不思議だったんだけど、ある時に友達のAが「ねぇねぇ、ユウイチくん(俺)、あの鐘って××山の上から流れてるんだって。いまからBと一緒に行ってみない?」そんなことを言い出して、 放課後その山に登ってみることになった。 続きを読む [続きを読む]
  • 秋田・岩手の山里に住む元マタギの老人 後編
  • 息を止めて箱罠を除くと、中にいたのはぐちゃぐちゃに腐り果て、その上の旱天に日干になった、見たこともない大グマだった いまだがつてこれほどの大グマにはお目にかかったことがない 惜しいことをした、面倒臭がらずに回収しに来るんだった……と思いながら箱罠を開け、 中からクマの死骸をひきずり出した瞬間、老人ははっと息を呑んだ 続きを読む [続きを読む]
  • 祖父が変な霊能力者のババアにはまった
  • 大学の頃、祖父が変な霊能力者のババアにはまったことがあって、 俺も一回見てもらえ、とか言われて連れて行かれたことがあるのね。 高級マンションに住んでて、金の仏像とか並べてる胡散臭いババアだったんだけど、 で、そのババアは死んだ人間の声が聞こえるとかいうやつで、 俺が水子に祟られてる、とか言ったの。 続きを読む [続きを読む]