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2013/08/29

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  • 包丁

    自分で時々包丁を研いでいるが 少しは切れるかな~という程度の腕だ。スーパーの横に 包丁研ぎます の看板のある店が出来た。うちにある切れない包丁を持つて行った。(あまり切れ過ぎないでトマトが切れる程度にお願いします) と言うと(そんな 微妙な注文は無理です!)と言われた。とりあえず880円で頼んで来た。切れない包丁に馴染んでいるので、手を切らないように と心配事がふえた。

  • 介護

    老犬の介護施設の広告を見つけた。 娘の家族は中型犬を飼っていたが 後脚がマヒして いて 誰かが手を貸さないと動き回れない状態だった。後脚に犬用の車椅子を装着して前脚だけで歩いたり 後半身全体を人が帯状の布で釣り上げて 一緒に歩いたりしていたようだ。 家族全員で交代で世話していたようだが 今年はじめ天寿を全うしたとの事。 人もペットも 介護の問題は避けてとおれない事柄になった。広告の犬の施設は 大型犬で月額66000円で預かるという。人間が最低10万円はかかるというので 犬も人並みになってきたのだ。娘のところの犬も もしもの災害の時の 避難所の環境を考えると 連れて行く事は難ずかしかろうと 思っ…

  • 晴れた日

    もうツツジが開きはじめてきた。黄砂で彼方此方の山は霞んでいる。紫陽花の葉が大きくなっているのに驚く。気の早いトンボがふらふら飛んでいる。洗濯物を外に干すか干さぬか迷うが、少し衰えた脚を踏ん張り ベランダ へ昨日乾ききらなかった洗濯物を広げる。物干し竿が高くなった気がする。 さあ 今日も味わいの有る日でありますように~

  • ワクワク

    テレビドラマ ブギウギを見てから わたしも 毎日何かひとつ ワクワクする 事を見つけようと思った。 それは 他人から見てつまらない事であっても その時の自分が コタツの中から立ち上がるきっかけになる事柄であれば良い。 引き出しの中を片付ける事。買い置きの布でエプロンを作る事。ミシンを置いている高すぎる机の脚を切る事。コンクリートの階段の黒ずみをタワシで磨く事。まだまだ 沢山書きだせるし 済んだのもある。 寝る時 明日何をするか ひとつか二つ心積もりをする。手順を考えていると目が冴えて眠れなくなる時もある。身体がついてきてくれるのを願うばかりだ。

  • 取捨選択

    今年の3分の1ほどの時間を 自分に優しく、ダラダラと怠けてきた。 4月からは 気を取り直して腰を上げよう。日記に書ける程の事はしよう。 これからするべき事をメモに書き出す。 病院行きが月に2回はある。 スーパーへの買い物は毎日。 衣類の取捨選択 アルバムの整理が未だ 手付かずのままだ。 縫い物も 完成が見込めない物や布は、手放そう。50年前に買った糸も 使わないうちにブツブツ切れ易くなった。 後 何枚服が縫えるのか 縫える分だけの布を残す事にする。 気のおける人からの頂き物、 これが難物。 もう亡くなられた人でも、その人からの頂き物を捨てるのは、勇気のいること。 誰かに頼みたいほどだ。 手を合…

  • 住所録

    友人が ケイタイの電話帳に亡くなった人の番号が増えていく と言う 私の紙の住所録は もうすでに使用不能になっている。斜線に埋め尽くされ、私の活動期の記録簿と化している。 新しく紙の手帖を買おうかと思うが 書く人の名も減り 2~3ページで間に合う。手作りの手帖で充分だ。 年賀状作成の名簿はパソコンに別に保存してあるが それの修正もそろそろはじめなければならない。 私は 住所が介護施設になる日まで したいことをして 迷惑がられながら しぶとく生きることにしよう。

  • 過ぎ去った時代

    もしドラえもんが “どこでもドア”を貸してくれるなら 私は未来よりも 過去の世界をのぞいてみたい なぜか未来には興味が湧かない 未来を思いえがく気力能力が落ちているのだろう。 それより 紫式部や清少納言の 素顔を見てみたい でも 平安時代に行っても 名札を付けているわけではないので 案内人がいないと 誰が誰やらわからないと思う その時代の人が 右往左往しているのを見るのもいいが 解説者が ここはこういう場面ですと説明してくれないと 歴史上の名場面も 日常の一コマにしか見えないだろう。 どんな波瀾万丈の歴史上の物語の人物でも 生で見ることができれば その人の日常は面白くもおかしくもないかもしれな…

  • 秋明菊

    秋明菊を頂いた 花びらがあちこちにかたむいて 花瓶に生けにくい。 去年も この菊のスケッチをした。 下描きだけで なかなか絵にならない。 構図がむずかしいのだ。 今年もスケッチだけで終わりそうだ こうして ゴミくずが増えていく。

  • 感傷

    もう数十年も前のお話 永く勤めていたスーパーが閉店になると聞いた時 最後の瞬間に立ち会いたいと思った。 蛍の光の音楽とともに シャッターが降りていくシーンを共有したい と思った。 その日 夕方近く 店の周辺で閉店の時をまった。 その時刻が来た。 店員が入り口のガラス戸を締める。 と 一斉に商品や棚を動かし 片付けはじめた。 店員だけでなく 取引先の社員らしい人たちも 入り混じって 店の中は騒然とした空間になっていった。 私は感傷の涙を出しそこねて 外の暗がりに つっ立っているばかりだった。

  • 怠け者

    ちょっとくたびれて ゴロリと横になった。 ふと 友人の誰 彼の事を思う。あの友人なら こんな時ダラダラ横になってなどいないだろう! ここで あの人と私の差が付いているのよ きっと! のそのそと身を起こし やりかけの仕事をつづける。 切磋琢磨する友がいることは すぐ道草を食いたい私にとって ありがたいことだ

  • 絵筆

    絵の教室で 絵筆をサッサッサッと動かして 手早く塗り終えていると 先生が「もう少し味わいながら塗ったらどうですか」と言われて思わず笑ってしまった。 早塗りの競争をしている訳ではないのに 気がつくと セカセカと仕事を終わらせる事に熱中していた。 絵を描いている時間に醍醐味があるのに つい普段の生活の癖が出てしまう。日々の些細な事ももっと丁寧に味わっていきたいと思った。

  • 伝わる

    お母さんはアタマの働きが鈍くなっている と息子が言う。 なにを小癪な! 偉そうに!と口の中でつぶやいて そのセリフを何処かで聞いたような気がする。 10代の頃 母に何か生意気な口を利いたとき 母がつぶやいた。何を偉そうに! と。 生意気なところは しっかり伝わっている。

  • 伝わる

    お母さんはアタマの働きが鈍くなっている と息子が言う。 なにを小癪な! 偉そうに!と口の中でつぶやいて 何処かで聞いたような気がする。 10代の頃 母に何か生意気な口を利いたとき 母がつぶやいた。何を偉そうに! と。 生意気なところは しっかり伝わっている。

  • 貧乏性

    テレビで貧乏性 というテーマで発言しあっていた。 もったいない精神は、わたしたちの世代にはしみついている。 雨の日に新聞を包んでくるポリ袋を、息子がビリビリ裂くのが気に入らない。 袋の端をハサミで切り落とし 新聞を取りだした後 ポリ袋はたたんで取っておく。 野菜グズなど捨てる時に使う。ポリ袋の数で今月は雨が多かったか がわかるのだ。 もしも大きなお屋敷に住む身分になれたとしても やはり 三畳ほどの部屋に チマチマと暮らす事だろう。

  • 地下街

    地下街の階段をひとまがり二曲がり下りていると、方向感覚がすぐおかしくなる。 似たような店が連なり、人の流れにつられてキョロキョロしながら歩いていると、自分がどこにいるのかわからない。登山用のコンパスがいる。出口を見つけてやっと外に出ると、知らない景色が広がっている。50メートルほどを不案内を気取られないように気を張って歩くうち、見慣れた建物を見つけてホッと一息つく。私と同じような年配の人が同じようにうろうろしているのを見つけて安心するのです。街に高齢者の多いことよ と自分の事はわすれての感想です。

  • 5月の予定

    パソコンが壊れて買い替えようかというとき、私に操作を教えていた若い先生が、パソコンではなくタブレットに替えるようにと言った。今にして思えば私の寿命を見越して安い方を勧めたのか と勘ぐっている。 パソコンでしかできないことも多く、といって新しく買い替えるのも減価償却の可否から見て不安だ。 というわけでずるずると今日まできた。 パソコンに執着するよりほかの、手付かずの雑多な未完成のあれこれを始末した方が良いとも思う。 70代の間に整理しておけばよかったと思う事が多い。体力がものをいうことを痛感している。 ともあれ 今日できることを 今日する事だ。

  • ありのままで 行こう

    三月まで慌ただしく過ごしてきて 四月に入ったとたん半月板損傷の痛手を負った 見栄を張って 大きな荷物を抱えて階段を上り降りしていたのがわるかった 誰も注目しているわけでもないのに わたしまだまだ こんなに元気です と 無理して動いていたようでもある 息子が 80過ぎたら 勝手に契約などするな とうるさい 「あんた 何時のまにそんなに偉くなったの」と言ってやったが 息子も 何時のまにか おじさんになっていた もう少し後期高齢期を 楽しむつもり…

  • スズメバチ

    夜の10時頃 なんとなくテレビを見ていた時 部屋のなかに太ったハチが飛び込んできた台所の天井をぐるぐるまわる四つ折りにした新聞を振り回し はたき落とそうとすると私をめがけて 突進してくるしばらく バタバタと応戦しているうち 静かになったとみると換気扇の上の 油でべとついた所に くっついて動けなくなっていた急いでネットで調べると スズメバチ に似ている息子を呼んで 殺虫剤で何とかして と頼む息子は 「刺されたら死ぬよ 二階に避難しとき」と言い フルフェイスのヘルメットに冬物のジャンパーを着て しばらくガタガタ ハチと戦っていたドアを締め切り「ハチが暴れとる しばらく台所に入るな」と言う小一時間も…

  • 声音

    帰省したついでに 何10年ぶりかに ふるさとの友人宅を訪ねた。私が名を名乗って 何秒かして やっと私とわかってくれた70年の歳月は 互いの風貌を ハゲシク変えていたようだ。私にはすぐ 彼女とわかった。とめどもなく昔話をつづけた。 気づいたことがある。変わらないものがあった 声いろ 声音 話ぶり。それは 昔の彼女のままであった にほんブログ村

  • 力仕事

    押入れや天袋の整理をしていて 椅子の上で脚を踏ん張り過ぎ 膝の筋を痛めてしまった 物を出しっぱなしのまま 2か月たった まだ 力を入れて物を運ぶことができない 体力には自信があるつもりだったが あれは盲信だったのだ。 力仕事は 70代のうちに済ませておくべきだった今は 以前の 3分の1くらいしか さばけなくなった

  • 大暑

    しばらく ブログを開くのを休んでいたら 周りの広告が 葬儀社のものに埋めつくされていた。この間 かかりつけの医師に 「私 あと何年くらい もてそうですか」 と聞くと 「90くらいまで大丈夫でしょう」と 言われたばかりだ。暑中見舞を10枚ほど 書く予定がある。字を書くのは 確かに下手になった もっときれいに書けたはず と思う。 絵入りのハガキを出したいと思っている。

  • 無患子(むくろじ)

    むくろじ の写真を見つけた 黒い種は 追い羽根の 根元の球になり 皮は 私の子どもの頃は 押し揉んで 絞り出た汁を石鹸液のかわりに使った 写真を見ながら 描いてみた 皮のひび割れた味わいが うまく現せない 仲間に見せたら 苺🍓? と聞かれた むくろじの真の姿を 知らしめるためにも 悪戦苦闘している

  • 気がつくと 一つ年をとっていた 時の流れは速く 行動力は鈍くなっていた梅の絵を描きたいと思い 近所の梅の木を撮りまくった 先生に 写生をみせると 実物の花 蕾を分解して 花の構造をスケッチするようにと言われる 梅の木に たどり着くと花は落ち若葉の芽がのぞいていた 梅の幹 枝だけは 立派に描けたと思っている

  • 言葉の刃

    にほんブログ村 ずいぶん昔の事になるが 姉が高校生 私が中学の頃のこと 姉が私に こぼした話がある 当時 学校には“小使いさん”という職種 今 管理人という人が 校内の住宅に住んでいた 姉が ある日の放課後友達と雑談を交わしていた時 何気なく “小使いさん” という言葉を 軽い軽蔑の 意味合いで使ったという その時 一人の友達が スッと話の輪を離れていったそうだ その人は“小使いさん”の娘だった…姉が私に その話をしたということは 姉も心の晴れない 思いを抱いていたのだろう それを聞いて以来 私自身が他人の言葉に 傷つく事があった時 私も人に対し 知らぬまに 傷つけていないか 言動に気をつける…

  • 意識調査

    先の土曜日 某新聞社から電話があった 「今度の選挙についての意識調査をしています 回答おねがいします」と言われ承知した 性別 職業の後 年齢を聞かれ 80代と答えると 「あ、今回は80過ぎの方は けっこうです ありがとうございました」 と 電話を切られた 80過ぎると 意識はあって無いと同じ ということだろうか いや 選挙に便乗した新手の商法かも知れない と 電話の前に しばらく突っ立っていた

  • 電気代

    昨年 特別給付金がでたのをきっかけに 冷蔵庫を買い替えた なんと24年間も 持たしたと 自慢していた冷蔵庫だ まだまだ使えるように見えた1ヵ月後 月1万を越えていた電気代が4千円代になっていた 何かの間違いだろうと 様子を見ていた前年度の電気代と付き合わせて 差額に注視していた アイロンの使用頻度の差もあろうし 冷蔵庫だけの影響では無いだろうが 平均 月に2600円と何10円か安くなっているのだ年に3万以上 10年で30万以上が電気代に消費されていた事になる 他に原因がなければ 電機機器は耐用年数を過ぎれば 残念ながら買い替えた方が得と 物持ちのよい私は考えた

  • スマホ教室

    にほんブログ村 スマホを新機種に替えた。 店舗では(初心者向けのスマホ教室)が開かれていた。 ライン、カメラ、Wifi 、メール、ネット、等々。 そのうちの幾つかを私も申し込んだ。 生徒は高齢者ばかり。 小人数で机の座席も身体的距離を取っている。 基礎から見直すつもりで聴く。 いい加減に使っていたと反省する。 若い先生の早口についていくのが大変だ。 2時間たっぷり説明があり、終了。 生徒は皆、今聞いた話が頭からこぼれ落ちないよう、 緊張の面持ちで帰路に着いた。

  • つばめ

    今年はじめての 燕を見た。 毎年巣を作る、商店街の看板の文字の上にとまっていた。 体つきが 例年の半分くらいの大きさだ。 声はよくとおる。子供の頃、私の家には毎年 つばめが巣作りに来た。 きっと代々同じ血筋のつばめが来たのだと思う。 その頃は、昼間、入り口にカギをかける、 などという文化はなかったので、家の戸口は開け放たれていて 犬でも猫でも自由に出入りできた。 家屋が商家の造りだったので 入り口の土間はひろく、 天井の梁に燕の巣のための板が二か所、打ち付けられていた。 二つの巣が同時に使われた事はなく、 いつも片方だけが使われていたのは、 燕にしか分からぬ住み心地の差があったのか、 又、先客…

  • ワクチン接種

    ワクチン接種の予約について 同世代の高齢者の仲間内で いろんな面白いやり取りがあった やっと電話が繋がったと思ったら 受け付けの女性の キンキン声での早口が 聞き取れなく 会話が成り立たなか った と 自分の耳の遠いのを棚にあげ 嘆く人。 何回掛けても繋がらなかった人… 孫に頼んだ という人… かく言う私も 行きつけの総合病院に ダメと思いつつ電話してみた… 申し込みが始まって5日目に 近所の小児科に 空きが有りそうとの 情報が入り 無事 予約にこぎつけた この予約の段階で混乱するのは はじめから分かっていたはず。 頭のよい人は沢山いると思うのに よい方法はなかったのか。 ワクチン接種の順番の…

  • お茶のひととき

    近頃 食器棚の皿 小鉢に揃いのものが無くなってきた 気ずかないうちに 一つ二つと欠けていった 物を減らすことを心がけているが 一個だけ残った気にいっているコーヒーカップなど 棄てがたく 他の皿と組み合わせて毎日使っている 新しいものを増やす気にはなれない そのため棚の中は 一点物の食器がテンデンばらばらに おさまっている 近頃 自分の行動について いちいち反省することを やめにした 反省しても回りの状況はかわらないし それよりは あらたに行動を起こした方が気分も上向きになる かつて テレビの番組で手作りの🛩️に乗って飛距離を 競うものがあった 推進力は脚でペダルをこぐ事だけ こぎやめれば 海…

  • 結婚は損か得か

    にほんブログ村 近くの小学校の今年の1年生は 21人とニュースで 報じていた 息子が中学の時 1学年4~50人のクラスが 14組あったのは40数年前のこと 中学校では 音楽の教室の長椅子の 席を取るのが大変だったらしい はじっこの子は お尻が半分しかすわれなかつたり 弾き出されたりしたそうだ あの頃の子供は何処にいったのだろう あの頃子供だった男性女性で 未婚の人を 私は多数知っている 実はウチにも 1人いるのだ あの頃 私は結婚などするものではない と 痛切に思っていた 私は自分の人生の一番働き盛りを 夫の世話と子育てに費やし 自分のしたい事が犠牲になっていると感じていた それで PTA の…

  • 草刈り機

    にほんブログ村 菜の花畑に 入り日うすれ…のメロディ―が テレビやスーパーや 病院の待合室 等々で 日に何回となく 耳に入り 頭の中が “菜の花” でいっぱいになっていた 他の題名でのカバー曲があるらしい早朝 窓の外の芝生から草刈り機の音が響いてくる 業者が入っての作業のようだ その草刈り機の音が 〽️菜の花畑…〽️の曲になって 聞こえる 耳をほじって聞き直しでも 〽️… 入り日うすれ…〽️ と聞こえる 時々 小石が草刈り機の刃に当たってピッと跳ねる音も 妙に合っているとうとう聴覚がおかしくなってきたかと 思えるほど 草刈り機の音の周波数とメロディ―がピッタリ合った 朝のひとときだった

  • 報知機

    起き抜けに新聞をひろげていると 窓の外で救急車のサイレンが聞こえる 変わったサイレンの音 と思っていると ウチの辺りで しきりになっている どこか と思って補聴器をつけると 何とウチのキッチンの 天井近くにある火災報知機が 盛んに鳴っている それも結構な音量で 電池切れの赤い文字が点滅している 椅子に飛び乗って器具を押したり叩いたりするが 鳴りやまない 柱からひっぺがして 座蒲団に挟んで毛布にくるんで 炬燵の中に入れた しかし 音量はあまり変わらない ネットで音の消し方を調べるが 報知機の宣伝文ばかり 金槌で叩こうと思った時 ぴたりと止まった しばらく 動悸がおさまらず 脱力状態でいた

  • メロディ

    テレビで北原ミレイ の人生の贈り物 という歌を 聴いていた 終盤にかかった時 突然 私が5歳の頃 手回しの蓄音機で聞いたのと 同じメロディが流れた 童謡のレコードの歌い出しの歌詞は 〽️さらさら小雪の降る晩は〽️ という言葉だった 私は 勝手に題名を ふるばん歌 とつけ 何度も何度も レコードを回してもらった 家族の者は はじめ 私が ふるばん歌 と言う意味が判らず あれこれレコードをかけて やっと その歌をつきとめたのだった 〽️さらさら小雪の降る晩は 父さま母さま お姉さま(お兄さま? ) 昔ばなしをいたします〽️ という歌詞だったと思う 私の目には さらさら雪の降るイメージがあり 忘れら…

  • 味覚

    ある記事によると 腸には脳のような神経細胞が 張り巡らされており 脳の指令なしで判断し 動くことが出来るそうだ 味覚を感じる細胞は 舌のほか 脳と腸ににも有る由 腸が旨味を感じているとは オドロキ だ セロトニンと言う伝達物質が 脳と腸とで似ているとかで 脳と腸は互いに連携しているらしい それで思い出したことがある 本屋に入ると何故か トイレ(大)に行きたくなる癖がある それは 脳がよろこぶと 腸もつられて 活性化しているからだろうか 腸が ウン ウン と頷いている 何だか そんな気がしてきた

  • 話の長い人

    話の止まらない人は 男女に関わらずいる 起承転結がうまくいかない 承 と 転 の間で 大本を外れて 枝や葉の方に入り込んで 自分が何を言おうとしていたのか 分からなくなり 周りが止めてあげないと 着地点を見失っている 自分の話に陶酔しているようにも見える 周りの反応に鈍感なのか 話し終わって フッと満足している様子をみると こう言う人こそ 他人への忖度が必要と思う ある読書会の集まりで 事前に 発言は一人3分以内と決め 3分経つと 台所用のタイム スイッチが ピピツ ピピツ と鳴るようにした 発言の機会が皆に公平に与えられ 好評だった 誰もが長話に辟易しているのだが 当人は自覚していな…

  • 本を読む

    しばらく開けたことのなかった本棚を整理した この棚の何冊くらいを 完読したのだろう 一割に満たないのではないか あとの一割は 何ページか 読み 残りの八割は表紙の題名だけ見て 飾っていたような… たぶん 老後ひまが出来たとき ゆっくり読もうと思っていたはずだ その時がきたというのに めまいがし 頭は重く 体の節々が痛み 本に向きあえない 同年輩のある人が 最近 塩野七生著の単行本 文庫本 合わせて五十冊を読んだ と聞いて唖然とした 私は著者の事もよく知らないし 作品などなお知らない 読書家は違うと 感心した 彼女とわたしは どこが違うのか 彼女は 他人に出来ることが自分に出来ないということは …

  • わたしが すばらしい 手相をしていると 或る人に言われた 努力の仕様によって 成功を収める運がある由 あと何年生きられようかという今ごろ それを聞いて なんとしよう 60年前に聞きたかった 今から努力して得られる果報は 良い介護施設に入って 良い介護士さんに 巡り会うこと だろうか

  • 今年は

    妹と 電話で新年の挨拶をかわし よい初夢を見ようね と言って寝た 迷子になった夢をみた なにかの用事を頼まれての 帰り道 乗ったバスが着いた所が 山の上の観光地 間違って 団体様のバスにのっていた 急いで麓に降り バス停で次の便を待つ 地図を見ても 何処にいるのかもわからない 日も暮れかけてくる 雨もよいの空をながめているところで 目が覚めた 今年は 浮かれ過ぎず 気を引き締めて行け との暗示なのか… 麓

  • 柿のその後

    24~5日くらいたった柿 4個はひとにあげました

  • 干し柿

    10日ほど前 八百屋の店先に渋柿を見つけ 干し柿作りを思い立った 20個ばかりを 物干し竿の隅に干した もう3分の2くらいに縮んで 表面は乾いてきている まだ見ただけで渋そうだ 子供の頃 祖母が軒先に干した柿を まだか まだかと押し揉んで 甘くなるのをひたすら待った 兄姉 私で 自分の取り分に印をつけて 牽制しあった 私の食べ頃の柿を 誰かに取られて泣いたりわめいたりした 誰もが貧しく ひもじく衣食住に不自由だったあの頃なのに 思い出は甘美で切ない…

  • 年末に

    新聞の川柳欄にこんな句があった もう歳と 思ったときに 歳になる もう歳だから これくらいで許されるだろうと 自分を甘やかしていたような気がする 肉体は衰えても 気力までを衰えさでてはならないのだ この一年 頑張ってきたつもりだが 自分を労りすぎてはいなかったか 来年は 年齢を意識し過ぎず 行動したい 苦も楽も 生きていればこそ味わえるもの 日々を 丁寧に生きていきたい

  • 備え

    台風が去ると 朝方の風が一転して冷ややかになった 一人暮らしの知人の何人かは ホテルに避難したらしい 2~3日まえ 知人の一人が カセットボンベの余分があったら 分けてくれ と言ってきた どこの店へ行っても 売り切れているらしい 息子も水を買いに行ったら 無かった と言う 考える事は皆同じだ 災害の備えに これで充分 という地点はない 備えだしたらきりがない ウチの窓には雨戸がないので 何かが飛んできて ガラスが割れれば 逃げるしかない 雨戸を付ける予定は無いので あとは 運を天にまかせて 逃げるというのが のが最後の手段になる

  • 縫う 描く

    7月に山百合の花を 4~5本頂いた 鬼ゆり ともいうらしい スケッチをかさねて やっと構図が決まった 絵の教室も再開され ぼちぼち生徒も戻ってきている 今年はこの絵を完成させるという目標ができた 外に出かけることが減って 溜まっていた雑多な用件を済ませることができ 私にとって無駄な半年ではなかった もう一つの目標は ジャケットを既製服の縫い方で 仕上げる事だ ネットで ミシンの上だけで作業する縫い方を見て 感心した しつけ糸をかけないで襟を付けるなど 考えたこともなかった 試してみたい事が次々と出てくる

  • 古い小豆

    賞味期限が2009年の 小豆を煮てみた 戸棚の中に小豆の袋があるのは ずっと気になっていた 気にはなりながら 何故か触りたくなく その内 そのうちと延ばし ついに昨日 袋を開けた 何度も水を替えながら 一晩水に浸したのを煮てみた 小1時間にても 小豆独特の匂いというものがしない わたしの嗅覚がおとろえたのかと 鼻を近づけるが 匂いらしいものはなく 強いて言えば 木屑を煮たようなにおい 食欲をそそるにおいではない 味はどうかと ひと粒ふた粒 食べてみる 芯が硬く 壁土を食べているようだ 戦中戦後なら 粉に挽いて団子にでもしただろうが 贅沢になった今は無理 そもそも10年も放っておいたりしない 小…

  • 日本髪

    妹と おしゃべりをした 両親は額が広いのに 私たち姉妹は何故ひたいが狭いのか。について・・ 妹が言うには 広い額の条件は 眉から髪の生え際までの間が 手の指3本以上 並べておける間隔があるかどうか だそうだ 指を額に当ててみる 残念ながら 指2本で生え際だ 「日本髪なら額が狭いほうが似合うと思うよ」 「そうね おでこが広いと日本髪は合わないね」 今後 日本髪を結う機会が 二人にあればよいが

  • トマト料理

    近頃 頭の働きがなめらかで 何でもさっと理解出来るような気がして 満足していたのだが それは錯覚で 覚えるのは速いが 忘れるのはもっとはやいことが わかった テレビで トマトの簡単料理をやっていた それを 今夜 作るつもりでいたが トマト以外の 食材 調味料の種類 手順 などすべて思い出せない やっと 皿の上に乗っていた白っぽいものが 玉ねぎ と思い出した 何か赤いもので和えていたようだ あれはケチャップか ソースか そうだ 講師が ( 違った酸味と酸味の衝突 )と言っていた そこで 梅干の実を包丁で叩いていた映像がよみがえった そこに行き着くのに30分くらいかかった 調味料に 醤油も入ってい…

  • 近頃の歌は 五七調のメロディーと言おうか 優しい旋律の歌が少ない リズムと歌詞で バンバン迫ってきて これでもか と 叫ぶ調子に 私は疲れる アナと雪の女王 が流行ったとき 私は 耳が遠くなりかけていた時期と重なり 絶叫するメロディが わからなかった かえって演歌のほうが 心臓の鼓動になじんで やすらぐ テレビなどで 息もつかせずしゃべる コメンテーターというひとを見ると わたしのほうが 息苦しくなる 歳をとったということだろう

  • 金属を打つような音が続き 芝生を見ると見慣れない鳥が 鳴き声を発しながら歩いている すらりとして尾が長く 全体が鳩くらいの身丈だ 顔と羽の一部が白く ネットで調べると カササギが一番近い 公園でよく見かけるカササギは もっと小さかった 人をあまり恐れなく 白い羽の部分を広げて ファションショウのように 気取って歩いていた それより大型に見えるので成鳥なのか 庭を一巡して 点検を終えたように 飛び立っていった ちょっと涼しくて 温かく湿り気のある六月の朝のひと時

  • 注意書き

    母の日のプレゼントに菓子が届いた 敬老の日 母の日と二回もプレゼントを貰うのは申し訳ないが 頂く 栞に 召し上がり方 と注意書きがあって ※ 一度に沢山飲み込みますと 喉につまり息苦しくなる場合が ございます よく噛んでゆっっくりとお召し上がりください とあった この菓子メーカーには 喉につまった人からクレームがあったのだろうか 私も コーヒーにむせることもある よく噛んで食べるとしよう む 子供たちから 母の日のプレゼントの菓子が届いた 敬老の日 母の日と二回もプレゼントを貰うのは申し訳ないが ありがたく頂く 召し上がり方 と注意書きがあって ※ 一度に沢山飲み込みますと

  • パチンコ Ⅱ

    パチンコ と聞くと夫のことを思い出す パチンコが止められないまま 人生を終わった。 止められない理由を 他に転化して己を納得させていた。 そんなにパチンコが好きなら パチンコ型の墓石を立ててやる と 高校生の頃の息子が言ったこともあった 今は 変に父親の心理を理解したふうに 父さんがパチンコにのめり込む気持ちがわかった 等と言う 玉が入った瞬間の 感覚が 何とも言えないのだそうだ 釣りで 大魚を釣り上げた瞬間の興奮とでもいうのだろうか 夫が 今 健在なら 特別給付金10万円は喜々として パチンコ店に納めるだろう はやく逝って残念でしたね その分 国に負担をかけずにすみました テレビに映しだされ…

  • パチンコ

    息子の様子がパチンコ店ヘ行って来たような 気配 ニオイ がする [ あんた! パチンコに行った? 今一番危険な類いの場所よ! ] 行ったとも 行かない ともつかない 曖昧な顔をしている ○ マスコミで 屋形船 スポーツジム ライブハウス 居酒屋はキケン とあるが パチンコ との名を見た事がが無い ○ 今は人が少なく 密集していない ○ パチンコ店の従業員さんの仕事が継続することに役立っている というのが 息子の言い分のようだ 理屈は探せばなんとでも付けられる 充分 大人なのに こんなに危機意識が薄いとは思わなかった

  • 習い事

    絵の教室が一時閉鎖されるかどうか協議中と聞いた 新型コロナ不安の影響がここまで及んで 教室が開けず それでも家賃だけ払わねばならないのだ 私たちも 行きたいのだが 高齢者が習い事に人混みに出かけるのは それこそ不要不急の事柄だ コロナ不安が終息して 家賃の安い物件が見つかるまで 私達も習い事はお預けだ

  • まだまだ製作中

    ガーゼ生地+オーガンジー+ガーゼ の3枚重ね のマスク

  • 作る

    いろんな形のマスクができた 型紙どうりに 作った方のはオーガンジーが入ったので 立体的でテーブルの上に自立している 形はいいが 曲線が多く縫うのに手間がかかる 既製のマスクを参考にして 平面的なものも作ってみた オーガンジーは入れず 布に薄い不織布を貼って蛇腹に折る 折り目の線全部に はじめにミシン目を入れておけば仕上がりがきれいだ 鼻の部分にテクノロートというプラスチック製針金を入れるのが ひと手間だが 平らなので早くできる 手持ちの花柄の布や ブラウスの残り切れでも作ってみた ガーゼの布よりこちらの方がしっかりしている 出来たものは すべて子や孫たちに送るつもり いらないとは言わないだろう…

  • 手作りマスク

    マスクを手作りしようと布地屋にいった 皆 同じことを考えるらしく ガーゼ生地の売り場は 賑わっている 生成りに可愛い柄の布を選んだ 110×40 の生地が¥850とは高すぎないかと思ったが 人も並んでいるしあれこれ考えているひまもない 芯地 ひも オーガンジー その他 手作り用品一式¥2,450 は 高いのか安いのか その上 作り方をコピーした紙が1枚¥50というのは やはり高すぎる しかし ついでに買った 作ったものを 誰かに高く売り付けるしかない

  • 洗髪

    若い人に ( 私は 髪を洗うのは3日に1度くらい ) と言うと え〜っ と驚かれた 髪の量も減り 毛も細くなり 両手の内に収まってしまうのだ 驚くことはない 朝シャンなどがはじまったのは ガス湯沸し器が普及した たかだか30数年ほどの歴史でしかない 平成の時代の長さだ 平安時代は貴族の方々でも 長い髪を洗うのは月に1度くらいだというと 庶民はどうだったのだろう 昭和20年代 風呂に入るのも 私の家族は 冬は3〜4日に1度だった 石炭で焚くので 内風呂があっても毎日はたてない 銭湯に行くにも家族全員の風呂銭ともなると馬鹿にならなかった ガス一つでお湯が沸く湯船になれてしまうと 風呂をわかす苦労な…

  • 元旦

    今年 初日の出の瞬間 というものを 自分の目ではじめて見た 既に見たつもりでいたのは テレビのご来光の映像など 何度も見たものを 自分の経験のように 錯覚していたようだ 1月1日 たまたまカーテンを開けて 今まさに夜が明け放たれようとする 薄紫の空の色を見て この年になるまで 初日の出を見たことがないのに気づいた 窓のそばにたって 日の昇るのを待った 雲の色は一秒ごとに光を増し 一瞬 下から得体の知れない 荘厳な何ものかが立ち現れてくるような畏れを感じた 山の一隅に白い点が生じ膨らみ 金属性の白金の光が目を射た 視界がいっぺんに眩しく明るくかがやいた 太陽は赤でもオレンジでも黄でもなく 真白な…

  • 或る知り合いが 新築マンションに移られた 何人かでお宅拝見に伺う事になり ここは身なりを整えてと 特別の時しか履かない ヒールのある靴を履いて出かけた 見晴らしの良さ 最新の設備の整った間取りなどに驚き しばし歓談して 辞した 家に着き 靴を脱いで気がついた 片方のカカトは辛うじて原型をとどめていたが もう一方の靴底は 真っ平らになっていた 大切に下駄箱に保管しているうちに 靴全体が劣化して バラス(砕石)を敷いた道を歩いた時に バラバラに粉砕消滅したのだ そういえば 帰り道 いつもより体がゆれるような気がした

  • お婆さん

    区役所の待合所の椅子で もらったパンフレットを読んでいると ( おばあさん! 受付の人が呼んでいますよ )と 私の肩をたたいた人がいる わたしが かすかに 違和感を覚えたのは その人が私とあまり変わらない年格好だった事と わたしが おばあさん と自覚していないことによる 感覚のズレによるものだ 用事を済ませ 立ち寄った手洗いの鏡に映った自分の顔をみて " おばあさん " 以外に似合う言葉はないようにも思えた

  • 田舎のバス

    親類の法事が故郷のホテルで行われ そこに一泊した 翌朝の 岬にあるホテルから駅迄のバスは私一人きりだ まもなく高齢の老人が乗ってきた 運転士と顔見知りか 世間話をはじめた また一人老人が乗ってくると三人で話はさらに盛り上がっている 祖父母や 近所の年寄りが喋っていた 故郷のなまりが ここでは まだ生きている 昭和の始めの頃の空気がただよう だが 運転士があんなに喋っていていいの? それに 気がつくと バスは停留所ではない道端で バスを止めて客を乗せている 止めているのは客の方だが.... 森と林と崖と畑地と数戸の家のかたまりの続くこの土地では 乗りたい所で乗り 降りたい所で降りるのが 許されて…

  • 行動半径

    私の祖母は 同じ町内の二丁目から 一丁目に嫁入って来たそうだ 祖母が 生まれた県から 外に出た事は 生涯に四回くらいしか なかったという。 一度目は 十四、五の頃 親族と寺社巡りをした時。 二度目と 三度目は 娘(私の叔母)の結婚で 婿殿の勤務地へ 娘を送って行った時。 そして 戦争で空襲がひどくなり 娘を手元に疎開させる時。 四度目は 戦後 団体で金剛杖などをついて 寺社参りに行った時。 明治大正の頃は 庶民の女が 物見遊山などできる時代ではなかったので 生まれた土地から 出た事もなく 一生を終えた女性は多かったのだ。 とは言え私も 今年は10キロ 四方しか動き回っていない 人間の行動範囲は…

  • ファッション

    箱に入れっぱなしの写真の整理をしていると ミニスカートの写真が出てきた 50年前の私のスナップ写真だ 流行とは恐ろしい 逞しいヒザが出ている ミニのワンピースなどは棚の上に手を伸ばすと 裾はヒザ上15センチになった 周りは皆 ミニスタイルなので恐いものなしだった 時の総理夫人でさえ 公式の場にミニのワンピースで 出席されたほどだ。 w幅の布地で50センチもあれば スカートが1枚とれ 端布で子供のパンツぐらい作れた 繊維業界はその対策か 布を大量に使う ビッグスカート等 次々と新たなファッションを生みだした その後の目まぐるしい流行を経て 今は好みも多様化し 現在はデザインより 素材の多様性で…

  • 健康法

    知り合いに カクシャクとした 九十過ぎの婦人がいる いろいろな健康法を実行しているらしい その中の一つが おしゃべりをする ということ と聞いた おしゃべりは 脳を活性化して認知症になりにくい とか なるべく その婦人につかまらない様にしている

  • 幼児番組

    NHKの幼児向け番組に “ デザイン あ ” という映像作品がある 幼児だけでなく 大人も見ていて引き込まれる あ という字が 様々な形で表現され 近頃の映像の技術の進化、 感覚の新鮮さに感心する にほんごであそぼ ミミクリーズ ピタゴラスイッチ など 丁寧に作られた作品は 大人も充分に楽しめるものだ

  • むかご飯

    知り合いから(むかご)零余子をいただいた 台風が去った後 ほとんどが蔓から落ちていたという これから実が大きくなる時期だと 楽しみにしていたのに と 残念そうだ 粒は小さいが 塩味をきかせた むかご飯にした ピースご飯ともちがう 独特の素朴なあじがある おかずは 漬物だけでよい ヤマノイモの恵みだ

  • 風景の一部

    訪問した先で 時々感じることがある 家の内外に 明らかに捨ててもよさそうな品々が 居座っているのだ 家屋敷はひろく それらがあってもとくに邪魔にはならないのだが 外から来たものには ガラクタに見える 子供用自転車 色の剥げたビニールプール たらい 机 椅子 ハムスターのカゴ 外から来た者には ゴミにしかみえない ミニマリストの文章に こんな趣旨の一文があった ( 家の中には ガラクタがいつの間にかその位置を占めていて 持ち主には その品物はすでに風景の一部になっており まったく気にならないのだ )と その眼でみれば わが家には 風景の一部になっている品々であふれている 流しの脇にちょっと置いた…

  • ショッピングモールの広い駐車場で 車から降りてくる一団を見ていると 何となく全員の雰囲気が似ているような気がする それが家族であっても 何かのグループであっても その集団の醸し出す空気というものがあるようだ 同じ釜の飯を食った仲間なら似てもくるだろう 類は友を呼ぶともいう また反対のこともある 友人におしゃれな人がいる 八十は優に超える年齢だが 身につける衣装には凝っていて 指輪やイヤリングを忘れれることはない またそれが似合っているのだ 一方 私は しまむらのブラウスと(あえて)ズボンといおうか そこらのおばさんの格好で一緒に歩く 違ったものに惹かれるのか どこかに共通するものがあるのだろう…

  • 左手

    人さし指のすじを痛めて 右手が使えなくなった 片手に掬えるだけの水で 顔を洗うことの難しさは 想像以上だ 左の手のひらにすくった水は 額をぴちゃぴちゃとぬらすだけで 指のあいだから流れてしまう 湯桶にはった水に顔を近づけ 顔の方を動かすことにした 左手の能力も呼びさますよう意識して動かすようにした もともと 私は親譲りの左利きなのだ 母は包丁も左手で使ったが 私はそこまでは出来ない 体力の落ちるばかりの今後を見据え 持てる能力の 使えるものは使えるよう 鍛錬を怠ってはならないのだ

  • 菜箸

    洗面所の台に 菜箸が乗っていた なぜこんなところに と もとに戻しておいた 数日後 下駄箱の上に菜箸があった まもなく犯人がわかった 息子が菜箸で 背中を掻いているのを見た

  • 年月

    敬老の日の集まりにはじめて参加した 年長の婦人が 昨年は70歳以上が参加できたのだが あまりに人数が多くて身動きも出来ないくらいだった 今年は80歳以上に変更になったので 丁度よい人数 と言われる 40数年前とは変貌した 住人の誰彼となく挨拶をかわす 2~3年会っていなかった人に [ あら あなたとは分かりませんでした ] と言われた 私も 変貌していたのだろう 65歳過ぎると 個体差が出てくるようだ 昭和の歌 鐘のなる丘 みかんの花咲く丘 など みんなで熱唱して解散となった

  • サザエさん

    美容室の本棚にサザエさんの バックナンバーのそろった 漫画のコーナーがあった 頭を扱ってもらいながら その一冊を読んでいると 笑いの面白さとはちがった 見どころを発見した 昭和二十年代の風物 家具調度類 台所のこまごました道具類 笊 布巾掛け ガスコンロ 炭取り籠 その他いろいろが 克明に最小限の線できっちりと描かれている 長谷川町子さんとは 絵の上手い人だとあらためて思った 今度本屋に行ったら 一冊買いたいとおもっている

  • 空蝉

    一回り年下の友人が亡くなられた 入院して三か月も 経たずのことだった 一緒にお茶を飲んで別れた者たちには 信じられない出来事だった 病院嫌いで 検診を受けるのも敬遠していたと 後で聞いた 夜 北側の網戸に 羽音もたてず蝉がとまっていた それは 理由もなく彼女をおもわせた 朝 網戸に蝉は無く 南側のベランダに毛布を抱えて出ると 目の高さに 昨夜の蝉と思われるのが 羽の模様を浮きあがらせるようにとまっていた 彼女が別れをつげにきたのだ と私は思い込むことにした 次にベランダに出た時 蝉の姿はなかった にほんブログ村

  • ■ - 小路(こみち)のブログ

  • 仮の話

    夜中目が醒めて なかなか寝付けない 宝くじに当たったことでも夢想して 眠りにつこうと思った 買ってもいないが 3億円当たった事にした さて 誰にあげようか 次々に身内の顔が浮かんだ 我が子にやるのは当然だが 親類のA子には沢山あげたい B子や C男には やりたくないな 親類の誰彼を取捨選択しているうちに あることに気づく 思い浮かぶ顔の中に 夫の身内がいないのだ 夫の親類には お世話になった人達が沢山居り 親しく付き合ってもいる それでも ものを分け与える時は 血の濃いい者の方に 心がかたむいているのだ 公平無私と自認していたつもりが 無意識のうちに偏りの中にある自分を見つけ これは 亡き夫に…

  • 蜘蛛

    壁の隅に蜘蛛が張り付いているのに気付いた まだ 大人になりたてくらいで ひ弱そうだが 蜘蛛はクモだ 見ないようにして 離れた 息子に言って 始末してもらおう 用事に取り紛れて クモのことを忘れていた 「おかあさん ゴキブリがおった!」 用のある時以外 自分からは話かけもしない息子が 上ずった声で 私の居るところへ 足速に来た 「殺虫剤があったはずよ」 緊張した彼の顔をみて これは 蜘蛛の始末まで頼めるだろうか と思った にほんブログ村

  • 習う

    絵を習う ということについて 作品を1枚仕上げる のは目的に違いないが ただ 枚数を沢山描き上げることばかりを競うのは もったいない気がする 一枚の絵が完成するまでの過程をゆっくり楽しむために 月謝を払っていると思っている 完成した絵を見るのは嬉しいものだが それは いわば楽しみの 残りカスでもある 人生と同じ 苦も楽も 今を味わいつくして 終着点へ行きたいものだ にほんブログ村

  • 川鵜

    スーパーへの買い物の途中 川っぷちを歩いていると 雨の中 柵の側に立って私を手招きしている人がいる 顔見知りの奥さんだ 近寄ると川底を指差し 興奮した声で 「見てみて! 鵜が魚を獲っているよ」と言う 水の中から ほっそりとした黒い首が現れた からすより小柄な体付きだ 旋回したかとみる間に 水に潜り水中を矢のように進む 助走なしにあのスピードが出るのは どんな体の仕組みかと 感心しながら見る 「子供たちに見せたいねえ」と顔を見合わせる 小魚だけを狙っているらしく 太めの魚はゆうゆうと泳いでいる 喰うか食われるかの世界を垣間見て ちょっと背筋を正すおもい 奥さんは 次々に顔見知りを呼び止めて…

  • 捨てるもの

    毎日 何かを一つは捨てる を実行している 焦って一度にきれいにしようとしても無理と つくづく思う 遺しても誰も使いはしない物 ゴミとしか見えない物から始末する とりあえず 対象になるのは 裁ち残しの端布 裏地 芯地 古い型紙 また使うかもと古い服から取り外していたボタンやファスナー 40年前に買ったまま使っていないミシン糸 サイズが合わなくなった 縫いかけの子供服 裁ち台周りの未練いっぱいの品々だ 後5~6年の内に使用し尽くせる分だけ残すつもり 別の部屋には また別のガラクタたちがひかえている にほんブログ村

  • 雑炊

    私が4~5歳くらいの頃だったろう 祖母と二人で 祖母の姉さんの家を訪問したことがあった 姉さんという人は 裁ち台を前に縫い物をしていた 側に 長火鉢があり五徳には小鍋がのっていて 何かが ぐつぐつと煮え それがいい匂いをしていた 昼餉の雑炊をつくっているのだった 祖母とお姉さんは 親しげに話合っていたが 私はその小鍋に意識が集中していた 結局 その雑炊のご馳走に与ることなく 帰宅した 今 雑炊と聞くとその時のことを思い出す そのお姉さんの顔はおぼろげにしか覚えていないが 雑炊の小鍋の中味は覚えている ニラ の入った柔らかそうな 醤油をたらしたおじやだった にほんブログ村

  • 神経痛

    坐骨神経痛というものを患ってから 体に関して認識を改めた 体の夫々の部位に無駄なものはない という事 体の各機能が微妙なバランスで働いていること 普通に動けることが どんなに希有で有難い事かを 思い知らされた ウェストから下の下肢が 触るだけで 溜まった電気が放電するように 下肢をビリビリと駆け抜ける 動ける腕と肘と胸を使って 芋虫のように移動する 痛みを押して2メートル移動するのに15分かかった 神経の在り処など 気に留めることもなかったが 今はこの筋の神経はこの腰椎のあたりから来ている などと 思い描くようになった 普通の状態という事は 本当は最高の状態のことで それは常に崩れやすい…

  • 名前

    このところ テレビ欄に書いてある人の名前が わからない 名前が読めない 勝手に読めるように読む 以前から読みにくい名は多かった 今は 更に増えて増殖していく 名前というものは 簡明なのがよい 誰でも読めるものでないと用をなさない 昔話に (長い名の長助) という話があった 井戸に落ちた長助が 名が長かったばかりに 知らせに手間取り 助かる時間を失った話だ 今後 名前によるトラブルは多発するだろう かく申す 私も 孫の名を呼ぶ時 一度 口の中で復唱してみなければ正確に言えないのだ うちの孫の名を 読める人はいないと思うノデス にほんブログ村

  • お荷物

    絵も描き続けていると 下手なりに たまっていく 額に入れると見栄えはするが かさばる一方で 押入れの中は額の箱だらけになってきた 家の中をみても 絵を飾る 雰囲気ではない 絵の始末の仕方を 友人が考えてくれた 素人の絵でも 材料費だけの 3000円位ならば 部屋の飾りに 買ってくれる人がいるかもしれない ネットに出して売れば! と言う なるほどいい考え と言おうとしてやめた 3~4㌔の重さ 60カケ50カケ15 の体積の荷物の送料は? 宅配業者を潤すばかりだ 額は使い回しにして ふやさない事にした にほんブログ村

  • 後回し

    つい 後回しにすることの数々・・ 取れたボタンの付け直し 洗濯機のクズ取りネットのクズの始末 気の張る人から届いた贈答品へのお礼状 達筆な人への返信 同窓会への寄付 切り抜くつもりの新聞記事 マイナンバーカードの申請 三日分の飲水と食糧の備蓄 スーパーの混んだレジで 出しそびれた財布の小銭 洗濯してきれいになった 捨てるつもりだった下着 ほつれているけれど 買った時は高かった 身近な人への 感謝の一言 にほんブログ村

  • 向かいの屋根のアンテナに カラスが二羽飛んできてとまった 同じ大きさくらい 親子か 夫婦か きょうだいかと 何となく見ていると 一羽の方が しきりに相手の首筋のあたりを つついている 子が親に甘えているのか 親が子の面倒をみているのか 又は どちらかが 愛情表現をしているのか なんとも判断できない 先に飛び去った方が親だろう と 見当をつけ様子を見ていると つついている方の烏が 大きく羽を広げて飛び去った 残された烏は 口を開けたまま 呆然とした様子 所在なげにアンテナの周りを ぴょこぴょこと歩いている ああ どこの世界にも 子離れできない親と 親離れできない子が いるのだなあ とおもった に…

  • 普段着

    大雨で避難所へ集まっている人達の映像をテレビでみる それぞれきちんとした身なりをされているので 事前に避難に備えている様子がわかる これが 突然 今すぐ避難 という事態になったら 私の場合 大慌てするだろう 私は掃除 洗濯 草取りなど 家事一般をする時は ボロの一歩手前の服で作業している 汗や埃にまみれるからと 理由ずけをしているが 夕方までその格好でいる事も多い ほころびたり穴の空いたシャツで 突然人前に出ることになったら 冷や汗ものだ ズボラを脱して 普段着こそ きちんとしておきたいとおもう にほんブログ村

  • 飼犬

    近頃 気が付いたのは 犬の散歩をしている人が減っていること この間まで 朝夕 住宅の周りの道は 行き交う犬と飼い主との 交流の場のようだった 子供達が巣立った後の住宅街は しばらくは 犬と初老の飼い主が いたわりあうように散歩していたが 犬が寿命を全うすると 再び犬を飼うのを 諦める人が一人二人とふえてきたようだ 今 私が よく見かける犬は 柴犬が一匹 小型犬が三匹 だけだ もしかすると 犬は 散歩ではなく 車に乗っているのかもしれない にほんブログ村

  • ピアノ

    知人は 60歳を過ぎてからピアノを習い始めた と言う 子供の時 周りの子が いろいろ習い事をしていた時 自分だけ 家の仕事の手伝いで 習う事ができなかった.... ピアノを習っている子が羨ましく それが憧れとして忘れられずに残っていた と 自由気ままの身になった時 ピアノを習おうと思いたった由 今 彼女は いつでも ピアノをひけるようになった 彼女のために喜ばしいことだ しかし 子供の頃に求めていたものが 後年 得られたとしても 子供の頃の 心の飢餓感は 完全には 満たされるものではないような気がする 誰もが それぞれに それに似たような経験を 抱えているのではないだろうか にほんブロ…

  • 夢の分析

    変わった夢を見た 数十年前に亡くなった大叔父が現れて ( 俺の編んだ毛糸の手提げ袋を知らないか )と言う ◯や△のアップリケをしているという ところが私は その袋の在りかを 何故か知っていて ( そんな袋は見たこともない ) と言い合っているところで目が覚めた そんな夢を 自分なりに 分析してみた 数年前 ある人に 絵の本を借りたのだが 返さぬうちに その人が遠くに引越した その本は そのまま 行き場もなく私の手元にあるのだ その屈託が私の意識の底辺に流れていて 他の何かとごちゃ混ぜになって 夢となって現れた と 毛糸の手提げ袋と アップリケが なぜ現れたのか 大叔父が編み物をするなど 聞…

  • 新品

    洗濯機の脱水機能が衰えたので 買い替えた 14年以上使っていたので よく保てたとおもう 容量が一回り大きいのに変えたので 毛布も安心して洗える 古い家の中に 一点 新品が入っただけで 気分が上向くとは 安上がりな性分だ 次に待っているのは 冷蔵庫 1997年に購入して今年22年目に突入した どうしてこうもてるのか 不思議だ 冷蔵庫の扉を開けると 中のものは ひと目で見渡せる 冷気は充分行き渡っているので 使用に耐えている ということだろうか にほんブログ村

  • 淡竹

    近所の方に淡竹(はちく)の茹でた たけのこを頂いた 身が細長く 真竹の筍より ぺたんとした手触りだ 魚の付け合せに わかめと一緒に煮た 味噌汁にも入れて 筍をたっぷり味うことにした 息子が帰って来て 仕事先でもらったと 淡竹の茹でたのを 流しに置いた しばらくは 筍料理を楽しめそうだ にほんブログ村

  • ほたる

    戦後の食糧難の一時期 父や叔父達は 里山の荒地を借り受け開墾して じゃがいもや さつま芋を植えた 夕方 家族での畑仕事を終えて ささやかな収穫を 手製の箱車に乗せて 坂道を下って来ると 山裾は夕闇につつまれて 湿地の草むらに ほたるが点滅するのが見えた 水路の水音をたよりに 畦道をゆくと 水の落ちる溜まりの一隅に 笹竹や すすきの一叢があり 蛍が無数 光の尾を引いて飛びかっていた 袋に捕まえ 持ち帰った ガラスの壜に草を添えていれ その 黄や薄緑の光の点滅に見入った 翌朝 壜の中に赤と黒の虫が独特の臭いを放ちながら 草の間に動かないでいるのを見つけ あの光が見られないことに落胆した ほたるの…

  • 苗木

    園芸好きの知人が 勧められて 柑橘類の苗木を植えたと聞いた 土佐文旦(とさ ぶんたん)という品種とのこと 果皮が厚く 果肉は爽やかな甘味という 甘夏のように 汁が滴るようなこともなく ぽろりと実が剥けるそうだ 以前 何という名かも知らず食べた夏みかんが 同様に 手指をぬらすこともなく 実がほぐれたのを思い出した 同じ物なら ぜひ味わってみたいものだ 実がなるのに四、五年待たねばならぬらしい にほんブログ村

  • 自治会

    ある自治会の役員をしている知人が言った ”最近 新しく移住して来たひとに 自治会に入らないという人が増えてきた” と 市から 自動的に割り当てられてきていた 赤い羽根 などは 断る人は 以前からいたが 住んでいる町内の自治会に参加しないというのは 最近の事情のようだ 老齢のため地域の活動に参加できない のではない 仕事など活動の場は他にあって 家は休息だけの場だ との理由らしい 住む地域には有形無形の恩恵を受けているはずだ 細かいことを言えば 町内の街灯の電気代は自治会費から出ている 全員が自己中心に陥れば その地域の未来はどうなるのだろう にほんブログ村

  • 筋なしインゲン

    近所の方から 畑で取れたと 筋なしインゲンを頂いた まだ温かみの残る柔らかそうな豆を 南瓜と一緒に煮た 血圧が200を超えた時 医者に 漬物と 魚の干物と 梅干しを 断つように言われた 途端に献立に困るようになった 漬物と メザシさえあれば 他のおかずは要らなかった お汁粉も しっかり塩をきかせていた 毎日 何を食べるか 立ち止まって思案している 今日は 野菜の煮物と 酢をきかせた薄味の鰯の煮付けになった にほんブログ村

  • 手のひら

    バスの座席に揺られながら ふと思った 私の身体の中で 2~30年前と変わらぬ皮膚を保っているのは 手のひら だけかと それも 指を除いた 手の 平だけ 日々の酷使に耐え それでも休むことなく 作業し続けている 手のひら かつて 私が色白だったことを証明する 唯一のところ そんなことを 思っているうちに 降りるバス停についた にほんブログ村

  • 松の葉

    100均の封筒コーナーに のし袋に混じって ” 松の葉 ”と表書きした封筒を見つけた ”松の葉” にはちょっとした思い出がある 昭和の三十年頃までは お中元 お歳暮は 必ず相手方の家を訪問して 届けていた 贈答品は 素麺 干物 男物や女物の下駄 などが多かった お盆の上に品物を載せ 袱紗をかけて風呂敷に包む それをうやうやしく届けるのだった 私も小学の高学年になると 気のおけない親類などへの 届け物の 使いに出された 回らぬ舌で口上をのべ 空いたお盆を持って帰る 家に贈答品を持った客が来ると 母は決まって 私に庭の松の葉を取って来るようにと言った 空のお盆の たたんだ袱紗の横に その松の葉を二…

  • 草っぱら

    草っぱらに 寝転がるなどしたのは いつが最後だったろう 孫の遠足について行った時か 最初の記憶は 私が小学一年の初めての遠足の時 レンゲ畑の中を 皆んなと転げ回った 女先生もレンゲ草の中に足を投げ出していた グラウンドの片隅の芝生の上に腹ばいになって とりとめのないお喋りに興じた十代の頃 クローバーの葉の重なりが 今も映像として網膜に残っている 芝生は 窓の下にも 近くの公園にもあるが あれは犬の領分だ 少し足をのばせば 土手の向こうに 川岸に連なって芝生の丘や遊歩道がある あの芝生でねそべったら 気持ち良かろう どこかの婆さんが 倒れていると 間違われない用心さえすれば......…

  • 今 心がけている事 20代の頃の気概と一途さを忘れないこと 明日へむかって 必死に生きていたあの頃の思いを もう一度取り戻すこと 一日を無為に過ごさないこと 一日に一度は 誰かと話し笑うこと にほんブログ村

  • せいの丈

    病院の身長体重測定器に乗って 目を疑った 身長が5センチも縮んでいる タニタ と表記してあるので 機器が間違っているはずはない 今まで身長の欄には 迷うことなく155センチと書いてきた いつ頃から5センチのサバを読んできたのだろう 物干し竿にハンガーを掛けるとき 脇腹がつっぱってきたのはそのせいか ベランダに踏み台を用意しなければ....... にほんブログ村

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