STR さん プロフィール

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STRさん: LINER NOTES
ハンドル名STR さん
ブログタイトルLINER NOTES
ブログURLhttp://waraibanashi.com/
サイト紹介文横浜での出来事。横浜で出会った変わった人々。神奈川の楽しみ方。プラス地元福岡の思い出を綴ってます。
自由文日常におきたおかしい出来事やちょっと笑える出来事を、小噺風に書き綴ってます。『ホント?これ』という内容が多いですがすべて実話です。(ひとつだけ作り話があります。)実話ですがかなり脚色してるのも事実です。博多から札幌を経て2016年4月からは横浜編がスタートしました。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供64回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2013/09/18 12:17

STR さんのブログ記事

  • 679発目 病気ってことにすれば許されると勘違いした男たちの話。
  • 夏の終わりを名残惜しむように、夜の福間海岸に来ていたのは、二十歳の頃だった。一緒に来ていたあいつは、高校からの同級生で、俺と同じに様に「口から生まれてきた」男だった。 俺たち二人は生まれつきの大病を患っていた。同じ病気と闘っているという点で俺たちはすぐに仲良くなった。 ヤツは俺よりも一年長く浪人して大学に入学してきた。 実家が金持ちだったから2浪して地方の3流私立大学だったにもかかわらず、新車を1台ポ [続きを読む]
  • ルビンの壺が割れた
  • 本屋の店頭に「店員がおすすめする1冊」というコーナーがあり、そこにこの本が積まれていた。いや、祀られてたと言いかえても良いくらい、この作品は恭しく扱われていた。 表紙に字がびっしりと書いてあるから、手に取って読んで見ると、なんとそれは表紙ではなく、表紙と同じサイズの帯だったのだ。 通常の帯だと伝えたいことが書ききれないそうなのだ。 だが書いてあるほとんどが、この本を絶賛した評で 「とにかく一気に読みま [続きを読む]
  • 678発目 彼女には広く見えているであろう話。
  • 時間貸し駐車場のことをコインパーキングって誰が言い出したんだろう?何の疑問も持ってなかったけど、英語としては無茶苦茶な言葉じゃないかと 最近 気になりだした。 気になるからと言って利用しないわけではなく、むしろ積極的に利用しているのは普段の仕事で車を使っての移動が多いからだ。 駅の近くのコインパーキングはどこも満車で、大盛況だなと思う。ようやく見つけた空きスペースに車を停めると、いつもの癖で周囲を見 [続きを読む]
  • 677発目 「T」ではない話。
  • 4人がけのシートの正面に中学生くらいの女の子が二人で座っていた。横浜から湘南新宿ラインに乗った時の事だ。車内はガラガラというわけでもなく、かと言ってギュウギュウに混み合ってるわけでもなかった。私が座る4人がけシートは、その中学生二人と私の3人しか座ってなかった。 二人同士で横並びに座る事が恥ずかしかったのか、それとも会話がしづらいからか、理由は判然としないが一人の女の子が私の隣に移動してきて、結果、女 [続きを読む]
  • 676発目 「だに」をスルーした話。
  • 特にそれを目当てにしていたわけではないが、近くまで行ってみて「ここ知ってる!」ってなったので寄ってみた。 長野県飯田市にある「天竜峡」だ。 小学生の頃、社会の時間で習ったのを思い出した。まさか35年の月日を経て、自分が来ることになろうとは、夢にも思わなかったが、これも何かの縁だろう。 一日に6本の運行を行うライン下りは、JR飯田線の天竜峡駅から徒歩で5分くらいのところにある乗り場から乗れる。 「地元の人は [続きを読む]
  • 675発目 慣れると分かる話。
  • なぜ、私は年に1回の健康診断や人間ドッグに行くたびに、こんな目に遭うのだろう。 昨年は、鼻から胃カメラをブチ込まれて死線をさまよったし(626発目 比較と基準と胃カメラの話。参照)、その前の年は、いい年をして、おしっこを漏らしそうになって死線をさまよったし(489発目 涼しい朝に汗をかく話。参照)。そして今年は? 夏休み明けの月曜日、久々の出社にもかかわらず、随分前から予約していた人間ドッグに朝から行くことに [続きを読む]
  • 674発目 小さな親切、大きなお世話。
  • 何かで困っている人を見ると、手を差し伸べる?それとも、知らん振りをする? おそらく、私達の子供の頃、つまり昭和のガキどもは、先生や大人たちに「困っている人を見たら親切にしてあげなさい」と教育されたはずだ。 それが、近頃では「知らない人とはしゃべっちゃだめ」って教えるもんだから、他人が困ってても手を差し伸べることは却ってトラブルの原因になると考える人が増えたそうだ。 誰が悪い? いや、誰も悪くはないん [続きを読む]
  • 673発目 熱いし、暑い話。
  • 身動きが取れないほどの状態で味わった屈辱って経験あるかい? そもそも、九州の暑さを数十年も経験しているのに加えて、夏休みは外で遊びまくるような子供だったからか、暑さには強い身体になっているんだよ。 全身が汗でびっちょりになってからの、冷たいシャワーなんか、最高だろ? だけどさ、暑い世界にのめりこむってのは、少々危険なんだよ。 それなりの覚悟がないと、痛い目に会うぜって話さ。これはその、いわゆる猛暑日 [続きを読む]
  • 672発目 ここ数年でもっとも前置きの長い話。
  • いくら世界がデジタルで埋めつくされようとも、アナログな部分が全て無くなるわけではないでしょう。それは、インターネットが普及したからと言って、新聞購読者がゼロにならないのと同じ理屈なのです。 ここで問題です。皆さんはこんな言葉を知ってますか?例えば農産物フェアとか九州うまかもんフェアです。 ここでいうフェアとは何か? ファールじゃない奴?違います。 公平?違います。 英語だと「fair」と書きます。これは定 [続きを読む]
  • 671発目 右より左の方がすごい話。
  • 午前9時まであと15分という時間帯の横浜駅9番ホームは人でごった返していた。湘南新宿ラインと呼ばれるその路線に入ってきた電車は、籠原という想像もつかない場所が行先になっていた。 電車に乗り込み、ドア上部に貼りだされた路線図を見ると、どうやら東京を抜け埼玉はおろか群馬や栃木までつながっているみたいだ。群馬や栃木に用はない。私が行きたいのは恵比寿だった。 ぎゅうぎゅう詰めの社内では、手を動かすことすらままな [続きを読む]
  • 最悪
  • 「うわぁ、もう最悪やん!」って口にすることがたまにだが、ある。 もう、やることなすこと、すべて裏目に出て、何をやっても上手く行く気がしない、という状況だ。 そうゆう状況に陥ったら、あせらずにじっと、ただ嵐が通り過ぎるのを待つのが得策なのだが、人間の心理と言うものは残酷なもので、そういう時に限って、やらなくてもいいような行動を取り、余計に自体を混沌とさせてしまう。 この物語は「最悪」な状況を迎えた別々 [続きを読む]
  • 670発目 寝る前にはシャワーを浴びるべきだという話。
  • 肉体の衰えをハッキリと自覚しているにもかかわらず、心のどこかで「まだ自分は若い」と思っていた。 いや、厳密に言うと「若い」と思っていたのでなく「年老いてない」と思っていたのだ。 ところが、これは完全な勘違いで私は既にどうしようもなく年老いていたのだ。 同年代の会社の同僚が 「俺、軽く老眼なんだよねぇ。」 と言っていた。かつて若い頃は老眼なんておじいちゃんがなるもんだと思っていた。白いひげを蓄えた老人が [続きを読む]
  • 669発目 指使いの話。
  • 身体の中で最もよく使う部位はどこだろう? 「当然、脳ミソだよ。」 NO!NO!NO! 見えてるトコロ限定で。 じゃ、やっぱり『手』かなあ? 特に指。 ここ数年、原因不明の肌のカサカサに悩まされてるヤマシタは皮膚科で処方してもらった塗り薬を、夜寝る前と朝起きてからの一日二回、必ず塗る。 薬指とは名ばかりで、実際には人差し指で塗っている。 お風呂に入って身体を洗う際にも指をふんだんに使う。 特に足の指の間のトコロを洗 [続きを読む]
  • 668発目 父の日の話。
  • 山梨との県境にほど近い神奈川県の西の端っこに道志川という綺麗な川がある。 富士山のふもとの山中湖から続く、道志みちと呼ばれる国道沿いと道志川がぶつかるところは、川を境に向こう側が山梨県でこっち側が神奈川県だ。 両国橋という橋のたもとにキャンプ場があり、そこで川遊びが出来るようになっている。 その日は朝から良く晴れた暑い日だった。 まるで春が夏を連れて来て、「じゃ、あたしはこれで失礼します。後のことは後 [続きを読む]
  • 667発目 個人情報の話。
  • 平成15年に制定された「個人情報の保護に関する法律」をご存知だろうか? もちろん知っているだろう。 一般的には「個人情報保護法」と略されて(あまり省略されてはいないが)呼ばれている。 法の制定に基づき通産省が先導しプライバシーマーク制度を創設した。 元々は行政機関が取り扱う個人情報についての法律だったが、この平成15年の改定で民間企業にも波及し、そして消費者が見ても分かるようにプライバシーマークというJIS [続きを読む]
  • 666発目 人間は見た目じゃない話。
  • その気のない相手に対して、たくみな話術で、その気にさせて、こちらの要望を受け入れてもらう。 これは、営業の基本中の基本だろう。しかし、これはかなりの経験とスキルが必要となる。手っ取り早いのは、「その気のある相手」を探し出して、たいしたことのない話術でこちらの要望を受け入れてもらう、という方法だ。 このやり方は、会社という大きな組織が、それなりにお金をかけて、「その気のある」人達を呼び寄せるというのが [続きを読む]
  • 665発目 適当の話。
  • 同年代くらいのオッサンが集まって、なにやらプライベートな話をしだした。あるパーティー会場の丸テーブルの一つだ。 やれ、子供の受験がどうだとか、やれ親の介護がどうだとか、やれ嫁さんにはもう何年も触ってないとか。 傍で聞いていた俺は、心の中で唾を吐いた。「けっ、どうでもいいわ!」 すると、一人が自慢げにこう語りだした。 「いやあ、40を過ぎたくらいから料理にハマりましてね。」 休みの日に [続きを読む]
  • 664発目 奇妙な話。(真相は究明できるのか?)
  • THE DOORSの名曲の一つに「strange days」という楽曲がある。直訳すると「奇妙な日々」だ。その日の私はまさに「Strange Day」だった。 月に一度ではあるが、東京の日本橋に取引先の訪問のために訪れることがある。 地下鉄銀座線の「三越前」という駅で降りて、総武線の新日本橋駅方面へてくてくと歩いて向かう。 頭上を首都高速1号線が走る、大きな幹線道路の手前、本町交番の裏に小さな公園があり、そこは昼 [続きを読む]
  • 663発目 詩的な話。
  • オレには大きすぎるよ 大きすぎて見えないよ オレには大きすぎるよ 大きすぎて届かないよ 本当に良いものかどうか 見極める力も無いのに 本当に価値があるのか 判断する気も無いのに 大きすぎるんだ 日本の絶景百選? え?百?百選? 百もあるんかい! 本当に絶景かどうか 分かったモンじゃねえ オレには大きすぎるよ ベストヒット200?& [続きを読む]
  • 662発目 春の風からの贈り物の話。
  • 西新宿は春の風に吹かれていた。 高層ビル群の間を駆け抜けるように吹いてくる風が頬をなでる。心地よい時間だった。 左手に新宿中央公園を見ながら、ヒルトン東京の交差点を成子坂方面へ向かう。 外国人観光客と思しき団体がカメラを手に写真撮影をしていた。 カメラマン役の男性がファインダーを覗き込みながら、空いたほうの手で右端の人を、もっと左に寄って〜みたいな仕草で全員をレンズに治めようとしている。&n [続きを読む]
  • 661発目 東京の話。
  • とにかく、我々地方出身者にとって、眩しいほどの輝きを常に放ち続ける、憧れ中の憧れ。それは「東京」だ。 いやいや、俺はずっと地元だし、東京に対して憧れなんかねぇよ!という人も少なからずいる。それは私も認識している。 しかし、そうではなく、大まかな世の中の流れが東京を中心にしていることを認めてしまっている、ということも含めて、それは「憧れ」なのだと思う。 おそらく、日本中のどこを探しても「日本 [続きを読む]
  • 660発目 痛い話。
  • 山梨への日帰り出張を終え、ようやく最後の乗換えを終えたときだった。 地下鉄中山駅には出発を待つ列車がすでに到着していた。地下鉄グリーンラインだ。 私はガラ空きの車内で、出入り口に近い座席を確保し、腰を下ろしてホッと一息ついた。 発車時刻が近づくにつれ車内には人が増えてきたが、まだまだ満員というほどではない。むしろガラ空きに近い。まばらだ。 列車後部の出入り口から一人の青年が乗り込んできた。 [続きを読む]
  • 659発目 20代もすぐに終わる話。
  • 思春期はたいていの人が10代で迎えるものだろう。 かつて、フラワーカンパニーズというバンドは彼らの楽曲「深夜高速」の中でこう歌っていた。 「10代はいつか終わる。生きていればすぐ終わる」 でも、あの頃ボク等は、10代は永遠に続くもんだと思っていた。 だから恥ずかしい思いをしたら、死ぬしかないと勘違いしたりもした。 あれは、確か高校2年生の夏休みだった。 思春期真っ盛りのボクは自分で購 [続きを読む]
  • 658発目 陰口を言われる話。
  • 気になる女性に対する男性のとる態度は大きく分けて二つに分かれる。 一つは、相手から嫌われないようにしようと、紳士な振る舞いで接し、レディーファーストや荷物を持ってあげるなどの行動でポイントを稼ごうとする。言葉遣いも紳士然としており、決して女性に対して「お前」とは言わない。もちろん呼び捨てにもせず、基本的に女性の話にきちんと耳を傾ける。そうすることで更にポイントを稼ごうとする。 彼らのほとんどは [続きを読む]
  • 657発目 現代も宿場町だという話。〜後編〜
  • 月曜日の夕方、私は約束どおり彼らを訪ねて彼らの自宅に行きました。 リビングに通されると、見知らぬ男性がソファーに座ってました。男性はすごく太っていて、まるで相撲取りのようでした。 通り一遍の挨拶をし、お父さんが現れるのを待ちました。 しばらくすると、お父さんとお母さん、それと長女がリビングに現れました。 「悪ぃな、こんなとこまでわざわざ来てもらってよ。」 お父さんは、そうして隣に座る太 [続きを読む]