草木栞 さん プロフィール

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草木栞さん: かみつれ
ハンドル名草木栞 さん
ブログタイトルかみつれ
ブログURLhttp://kamitsure87.blog.fc2.com/
サイト紹介文草木栞です。 オリジナルBL小説を書いています。 よろしくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供218回 / 365日(平均4.2回/週) - 参加 2013/10/06 15:15

草木栞 さんのブログ記事

  • 兎と癒しの山7
  •  「燈火様、今日は此処で淡雪と寝てもいい?」「淡雪が良いなら」「燈火様も」「私も?…構わないかい?」燈火の問い掛けに、淡雪は頷く。それを見て、「布団持って来る」と、朝日は部屋から出て行った。 「可愛いだろう?あの子は」視線を戻すと、燈火は青年の姿に戻っていた。「私の宝物なんだ」燈火は目を細め、微笑んでいる。兄もそうだった。彼も、いつも優しい目をしていた。宝物のような時間だった。此処に来る間、誰かの [続きを読む]
  • 兎と癒しの山6
  •  道具を片し終えた朝日に、「ゆっくり休んでね」と言われると、独りになることが途端に心細くなる。留まってほしいと思い、立ち上がろうとする朝日の手を掴むと、不思議な顔をされる。 「ごめんなさい。あの…」「どうしたの?」「あの…もう少し…」「傍にいてほしい」と言ってもいいだろうかと考えて口籠っていると、朝日は淡雪に顔を寄せて「一緒に寝る?」と聞いた。 「1人は寂しいから」頷くと、頭を撫でられる。そうする [続きを読む]
  • 兎と癒しの山5
  •  食事が終わり、淡雪は朝日と向き合っている。「脱いで」「恥ずかしいです」「身体拭けない」「自分で…」「痛いのに?」進まない会話が続く。確かに腕を上げるのは痛いが、あまり知らない人に裸を見られるのは、どうしても恥ずかしい。朝日は淡雪の身体を拭こうとしているだけなのだけれど。 淡雪は、自分の白くて年よりも幼い身体を気にしているのだ。しかしその思いは届かず、朝日はふわふわと湯気の立つタオルを構えている。 [続きを読む]
  • 兎と癒しの山4
  •  料理が並ぶと、食事が始まる。温かい料理が嬉しくて、淡雪は手を止めることなく食べ続ける。ふと気づくと、2人に見られていた。ふっと笑われて恥ずかしくなる。 「美味しいかい?」「…はい。凄く」「そうか。良かったな」後半の言葉は、燈火の隣に座る朝日に向かって言ったようだ。燈火は、朝日の頭を撫で、撫でられた朝日は嬉しそうにしている。朝日が笑っているところを始めて見た。幼く見える淡雪よりも、朝日は更に幼い。 [続きを読む]
  • 兎と癒しの山3
  •  淡雪が次に目を覚ますと、辺りは暗く、ぞっとするほど静かだった。恐ろしく思うけれど、勝手のわからない場所で、明りが何処かももわからない。身体を動かすと、前よりは辛くないような気がした。 せめて明るい所へ行きたい。誰か居ないだろうかと身を捩り起き上がろうとすると、細い明りが入って来て、朝日が顔を見せた。ふっと明かりが点いて、辺りが明るくなり、ほっとする。 「起きた?」安心したような、不安を含んでいる [続きを読む]
  • 兎と癒しの山2
  •  「燈火様」朝日に呼ばれて、燈火は声のする方へ視線を向け、身体を少し屈める。「淡雪は、常盤の弟?」「そんなことは、何も言っていなかったけどな」「違うのかな?」「淡雪が勘違いしてるのかもしれない」「…そうだったら…」目を伏せる朝日を見て、燈火も困惑を顔に浮かべる。淡雪の身体に付いた傷は、新しいものばかりではなかった。火傷のようなものもあり、明らかに付けられたものだ。 酷い傷を負い、置き去りにされ、此 [続きを読む]
  • 兎と癒しの山1
  •  夕焼けが迫る、山へと続く道。深い影の中に、男は、黒い塊を見つけた。ボロボロのゴミか何かにしか見えなかったのだけれど、どうもそうではないらしい。持ち上げてみると、確かに温かい。動物だ。かなり弱っているようだけれど、まだ息をしている。 男は、両手に納まってしまう程小さなその動物を、服に血が付くことも構わずに抱えて歩き出す。このままにはしておけば、野生の動物に襲われるかもしれない。そうでなくても、ぐっ [続きを読む]
  • 祈りの声、願いの形
  • ファンタジーを書きます。いつまで続くかわかりませんが、出来るだけ長く続けたいと思っています。続き物ですが、タイトルを小まめに変えてみる予定です。カテゴリは「ファンタジー・SF」の中の『祈りの声、願いの形』になります。和風ファンタジーを目指します。既存のファンタジーや伝承、民族研究などは、あまり調べていません。参考程度です。私の都合のいいような設定にしていますので、その点はご理解いただけたらと思います [続きを読む]
  • 更新について。
  • 皆様こんばんは。もう2月になりますね。寒いですね。これからは花粉も飛んでくるらしいですね。花粉症でない私にはいまいち実感のない話ですが。これからの更新の話をします。1年間くらいは、今迄よりも更にゆっくり、不定期に更新していきたいと思います。1週間おきになるかもしれませんが、調子が良かったら次の日にも更新できるかもしれません。時間も、朝にはならないかもしれません。それから、もしコメントを書いて頂いた [続きを読む]
  • あとがきなど-冬の話-
  • 暑い夏が終わり、寒い冬が来ました。夏で満足するつもりで作った話でしたが、もう一つの視点でも書きたくなり、ならば冬にと、どんどん長くなってしまいました。もう少し書くことが出来そうですが、これで終わりにします。真冬に温かい話をと思い書きました。大きな毛布のような、作りたてのココアのような、安心できる居場所のような、そんなものを目指していました。今回だけでなく、いつもそうであればと思っています。今回も読 [続きを読む]
  • バレンタインの話8
  •  「そうだ。お前にプレゼント用意したんだ」「え?そうなの?」「食事御馳走してくれるって言うから、俺も何かと思って…。何か渡すタイミングずっと逃してた」「嬉しいな。何?」「明日でいいか?今日はもう眠い」「うん。楽しみにしてるよ」 俺の為に敷いてくれた布団に入り、2人で話をしている。「もうちょっと」と言って潜り込んできた真澄は、「涼さんが寝たら戻る」と言っていたから、朝には隣には居ないのだろう。 懐か [続きを読む]
  • バレンタインの話7※
  • このページには、軽い性的な表現があります。閲覧の際は注意してくださいますよう、お願いいたします。 キスを重ねているうちに、手が服の中に入って来て、肌を撫でる。「真澄…駄目」「あんまり大きい声出さなきゃわかんないよ。親はテレビ見てる時間だし、妹は多分起きてられなくてもう寝てる」それでもと思う俺に、真澄は「心配しないで」と言う。「ちょっとだけで我慢するから。今度会ったらいっぱいしよう」同意し辛い提案に [続きを読む]
  • バレンタインの話6
  •  真澄の部屋に行くと、「とりあえずこっち」と、ベッドの中まで引っ張られる。懐かしい部屋の中を見回す余裕も無いままに布団を掛けられて、抱き締められてしまえば、逃げることも出来ない。「真澄…」「大丈夫。誰も勝手に入って来ないから」真澄のにおいのする布団の中は温かく、抜け出す気など直ぐに溶けてなくなってしまう。 「雪がさ、降ってよかったと思ったんだ」「どうして?」「涼さんに来てほしいと思ってたから」「え [続きを読む]
  • バレンタインの話5
  •  真澄の家に着くと、挨拶もそこそこに風呂に入れられた。久しぶりに会った真澄の妹は、こちらを窺いつつも真澄の雪を払おうと手を伸ばしている。仲の良い兄妹で羨ましい。俺にも、もし兄弟が居たら、仲良くすることが出来ただろうか。真澄達のように、大切に思い合うことが出来ただろうか。それとも、やっぱり上手くいかないのだろうか。一人っ子の自分には、きっと永遠にわからない。 真澄の母親は、色々と世話をしてくれようと [続きを読む]
  • バレンタインの話4
  •  食事を終えて、外に出ると、世界が変わっていた。比喩とか、そういうことではなく、本当に。店に入る前と後では、見える景色が全く違う。真白だ。会計の時に「凄い雪ですよ」と言われたけれど、まさかこれ程とは。 思っていたよりも雪は多く降ったようで、今も大粒の雪が降り続いている。「ああ、積もってる。こんなの久しぶり」「そうだな」「電車止まってるかも」調べてみると、やはりどの交通機関も軒並み麻痺している。タク [続きを読む]
  • バレンタインの話3
  •  此処は、それほど広くないレストランで、かしこまった服を着る必要は勿論無い。でも、なんとなくそうしたくなるような雰囲気の店だ。 真澄と初めて来た店で。外で会うのは此処が初めてだった。俺も真澄も緊張していたことを覚えている。真澄は、緊張していただけではなかったのだと、後で聞いた。 2回目ともなると、もう緊張は無い。店の人は親切で、一つ一つ丁寧に教えてくれる。だから、何の心配も無く食事を楽しむことが出 [続きを読む]
  • バレンタインの話2
  •  仕事が終り、時間に遅れないように駅に着いた。すると、真澄は本当に待っていた。自分の方が早く着くと思っていたのに。 「真澄」「ああ、涼さん。お疲れ様」「いつから居たんだ?」「ちょっと前からだよ」真澄の家の最寄駅。此処に来るのは、本当に久しぶりだ。家庭教師を辞め、就職して以来だから、それ程前ということはないけれど、今駅は改装していて、それだけで記憶に有るものとは印象が大分違う。 「行こうか。ちょっと [続きを読む]
  • バレンタインの話1
  •  「レストランで食事をしたい」と言われた。しかも、代金は全て払わせてほしいと言われて、これはバレンタインのプレゼントのつもりなのだと思った。2月ももう終わってしまうけれど、忙しくて結局あまり会えなかったから。 学生の時、アルバイトで家庭教師をしていた。その時の教え子と恋仲になった。俺は社会人だけれど、相手はまだ高校生。付き合い始めた時はまだ中学生だった。 最初は、ぼんやりした、やる気の無い、つまら [続きを読む]
  • お正月の話5
  •  「初詣は明日行こう。天気も良さそうだし」「はい」「夕ご飯一、久しぶりに緒に作ろうか。何がいい?」「えっと…」「思い浮かばないなら、買い物しながら考えようか。それまでゆっくりしよう」「はい」春が来たような笑顔。直ぐ触れることの出来る場所にいてくれる。抱き締めると名前を呼ばれるから、それに応える。 「好きだよ。滴」頷いて抱き返してくれる手は、自分のものよりも小さい。身体も、包み込んでしまえるようだ。 [続きを読む]
  • お正月の話4
  •  「さて、出掛けようかな」「何処行くの?」「地元の友達と飲む約束してるんだ」何10年かぶりに仲の良かった数人で集まるのだそうだ。兄は支度をしに部屋を出て行くから、そろそろ滴を起こそうと、身体を揺する。声を掛けると直ぐに目を開けた。頬が赤い。用意していた水を渡すと、滴はそれを美味しそうに飲んだ。 「ごめんなさい。寝ちゃって…」「ううん。汗かいてない?」頷く滴の顔に触れる。寝起きだからか、少しぼんやりし [続きを読む]
  • お正月の話3
  •  ケーキを食べて、勧められるままにお菓子を食べていた滴だけれど、テレビを見ているうちに眠ってしまった。炬燵で眠るのはよくないかもしれないけれど、しばらくしたら起こそうと思い、背中に上着を掛ける。 「滴は結構食べるな」「兄さんが勧めるから」「食べさせ甲斐がある」そんなに食べさせてどうするつもりだ。 「酒はどうだろうな?滴と飲むのが楽しみだ」「気が早いよ」「お前はお菓子に入ってるのでも駄目だもんな」可 [続きを読む]
  • お正月の話2
  •  家に帰ると、兄が待ち構えていた。人からはよく似ていると言われるけれど、自分達ではよくわからない。兄は、「滴が来る」と聞いて、「何で早く言わないんだ」と朝から出かけていたけれど、一足先に戻って来たようだ。何をしに行っていたのかは、テーブルの上にある大量のお菓子やケーキを見ればわかる。滴の為に買って来たのだろう。当の滴は目を丸くしている。それを見て、兄は満足気だ。 兄は、滴が来ると、お菓子を沢山用意 [続きを読む]
  • お正月の話1
  •  駅まで滴を迎えに行く。元日の昼間の駅で、待っている人の姿は直ぐに見つけることが出来た。手を上げると、滴は駆け寄ってくる。可愛い。今此処で直ぐに抱き締めたい。せめて頭を撫でたいけれど、人がいる所では、滴は恥ずかしがるから止めておく。 「あけましておめでとう」「あけましておめでとうございます」「元日から会いに来てくれて嬉しいよ。今日は家でゆっくりして」「はい」新年の挨拶を済ませて歩き出す。とりあえず [続きを読む]
  • クリスマスの話6
  •  満と抱き合う時、柔らかい身体を抱き締めている時、この世界には2人だけだ。恋人と2人きりで過ごす、かけがえのない時間。こんなにはっきりと満を感じる。肌の熱さを知って、傍に居られるだけでいいなどと思っていたことが、どれ程の強がりだったのか気付いた。拗ねていたことも、満に寂しい思いをさせていたことも、埋めていくことができる。それを満は許してくれる。満は、腕の中で笑うから。幸せだと言うから。抱き締める腕に [続きを読む]
  • 2017年あけましておめでとうございます。
  • 2017年になりました。穏やかなお正月でほっこりしています。今年の元日もどこにも行かずゆっくりしたいと思っています。初詣にも、今日は行きません。早速ですが、今年の予定をお知らせ致します。今の短編はまだクリスマスですが、お正月、バレンタインと続けて、それが終わったら完全に不定期更新にしたいと思っています。今年は、頑張りたいことをもう少し頑張ろうと思っています。このブログも、時間に追われずきちんと続けてい [続きを読む]