ちゃみ己堂 さん プロフィール

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ちゃみ己堂さん: 若原正己の絵手紙日記
ハンドル名ちゃみ己堂 さん
ブログタイトル若原正己の絵手紙日記
ブログURLhttp://ameblo.jp/3491mw/
サイト紹介文自作の絵手紙に俳句をつけて、さらに思い思いのエッセイをつづる。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供43回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2013/10/13 16:57

ちゃみ己堂 さんのブログ記事

  • 子等の来て頭撫で行く箒草
  • 箒草庭や道端に植えられて並んでいる様子が可愛い。今やほとんど使われなくなっているが、十分に成長しきった箒草を乾燥させて庭箒に使っていたし、実を採ってとんぶりとして食べる。成長期の箒草は葉が密集して青々と茂り、そのやわらかい頭をなでると気持ちが良い。 箒草はヒユ科オカヒジキ属の植物だが、その仲間には西部劇でおなじみの回転草(ダンブル・ウィード)がある。荒野で行われる決闘シーンに、風に吹かれて転がって [続きを読む]
  • 逃げ水のごとき師の背を追ひにけり
  • 大学時代の恩師が亡くなった。96歳の大往生だった。葬儀に出て、お別れの言葉を述べて骨上げをしてきた。 思想信条は私とは少し違っていたが、裏表のない清廉潔白の人だった。思えばずっと師の背を追いかけてきた気がする。しかし、追えども追えども追いつくことはできなかった。合掌 [続きを読む]
  • 骨も血も引継ぎしまま夏蒲団
  • 『血と骨』は、在日朝鮮人作家梁石日(ヤン・ソギル)の小説で、ビート・たけし主演で映画化もされた。作者の実父をモデルに、大阪を中心にその暴力と狂気を秘めた男の生き様と悲哀を描いている。親から引き継いだ血と骨は、一生背負わなければならない。生物学的に言えば、父親から半分、母親から半分の遺伝子を受け継ぐが、どんな遺伝子を引き継ぐかは全くの偶然で、選ぶことはできない。子は間違いなく親に似るが、これまでの [続きを読む]
  • 面上げて咲け芍薬よ曇天下
  • 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」は、古来美人の形容詞ととして使われるが、北海道衛生研究所の林隆章さんによれば、もともとは漢方の生薬の用い方をたとえたものだという。 「立てば芍薬」の”立てば”は、イライラとして気の立った女性を意味し、芍薬によって改善される。「座れば牡丹」の”座れば”は、ペタンと座っている女性を意味し、瘀血(おけつ)が原因だ。瘀血とは血液が腹部に滞った状態で、牡丹の根の皮 [続きを読む]
  • 閉塞の地にのほほんと花胡瓜
  • 今年の6月は寒い日が続き、農作物の生育が悪い。うちの庭の胡瓜も育ちが悪く、今日ようやく花が咲いた。曇り空にそこだけぼんやりと明るい。国会で満足のいく審議もされず、担当大臣がまともな答弁もできないような共謀罪が強行採決され、国全体を暗雲が覆う。首相の「忖度」が問題とされた「森友学園』問題に引き続いて、「加計学園」問題も、強引に幕引きがされようとしている。 石川啄木が「閉塞の時代』」と述べてから100 [続きを読む]
  • 朝顔の双葉揃ふを揃ひ見る
  • 植物は大きく裸子植物と被子植物に分けられ、被子植物は単子葉植物と双子葉植物に分けられる。双子葉植物は、さらに離弁花綱と合弁花綱に分けられる。朝顔は、双子葉植物の合弁花綱の花だ。だから双葉ができる。 一方の単子葉植物は双葉にならず一葉で発芽する植物で、オモガタ亜綱、ヤシ亜綱、ツユクサ亜綱、ショウガ亜綱、ユリ亜綱に分けられるという。ヒトの重要な食物となる穀物のイネ、コムギ、トウモロコシなどは分類 [続きを読む]
  • 八重桜散る一面のモネ世界
  • 北海道の桜が咲くのは遅い。ソメイヨシノとエゾ山桜が咲いて満開となり散ってから八重桜が咲く。八重桜はその名の通り花弁が多いので、散った後の花筵は分厚く、あたり一面を覆う。 下に芝生があれば少々の風では飛ばされず、花弁が印象派の点描のように散らばり重なり合って美しい。それでも花弁は飛ばされてあちこちにばらまかれる。歩道の端に吹き寄せられた花弁を見ると、風の通り道がわかる。 [続きを読む]
  • 夏の服とは移動性高気圧
  • 高気圧に覆われると天気が晴れ、低気圧が近づくと天気が崩れるのは今や常識だ。その気象学の分野で高気圧・低気圧という概念を提唱したのは、19世紀のイギリス人学者フランシス・ゴールトンだ。彼は進化論の提唱者チャールズ・ダーウィンの従弟で、今では「優生学」の提唱者として悪名が高い。天才は天才を産むことが多いので天才の家系が生まれる。同時に知能の低い家系もあり、そこで生まれる子の知能は低い、という事情に乱 [続きを読む]
  • 苗売の今年も歩道せばめをり
  • 近年、狭い庭で作物を育てている。ちょっとした葉物野菜と胡瓜、トマトが主なもので、ほかにズッキーニ、オクラなどだ。去年はゴーヤにも挑戦してみた。最近の温暖化のせいか、北海道でも南方の作物が取れるようになった。しかし、5月の低温には気を付けなければならない。 数年前のことだ。5月初旬に勢い込んでトマトと胡瓜の苗を植えたが、その後すぐに急激に気温が下がり、せっかくの胡瓜の苗が全滅したことがある。前 [続きを読む]
  • カタクリの花おきゃんでも拗ね上手
  • カタクリは山野に自生する多年草で、春一番に赤紫色の可憐な花をつける。跳ね返った花弁がおきゃんな感じがするし、拗ねているようにも見える。こんな可憐な花の根から片栗粉を採るのだ。食料にするには大量のカタクリを掘り返さなければならず、いまでは天然の片栗粉は使われていないだろう。市販の片栗粉は大部分はジャガイモの澱粉だ。 この絵は、野生のカタクリではなく、栽培種のキバナカタクリだ。野生種のカタクリは [続きを読む]
  • 空気入れすこすこすこと風光る
  • ようやく春になり、北海道も自転車の季節だ。いつの間にか、地下鉄駅の自転車置き場が満杯になっている。 遅まきながら、約半年間活躍の場がなかった自転車に空気を入れる。すこすこすこと。 俳句のオノマトペは難しいが、    鳥わたるこきこきこきと罐切れば  不死男にあやかって、「すこすこすこ」とやってみたが、やはりオノマトペは難しい。 [続きを読む]
  • 耕して眼鏡を換へて文庫本
  • 今年は雪が多く、雪解けが遅かったがようやく狭い庭の雪も融け、耕して作物の種を蒔き、苗を植える時期になった。耕すといえば本格的に聞こえるが、実はスコップで30分くらい耕すだけの作業だ。 昨年と同じようば作物を植えるか、少しは変化をつけるか、あれこれ考える。広い畑があれば好きなものを自由に植えられるが、そうはいかない。 定年後10年もたち、今や晴耕雨読の生活なので、作業が終われば読書だ。しか [続きを読む]
  • 手を引く子石を蹴る子や新学期
  • 4月に入り各地で小学校や中学校の入学式が行われる。新入生の多くは最初は親に付き添われて学校へ行くが、そのうち近所の上級生に連れて行ってもらったり、場合によっては一人で学校へ通う。 何事も挑戦だ。いつまでも親に付き添ってもらうわけにはいかない。一人で学校へ行くときは、よく路傍の石を蹴りながら行ったものだが、今でもそうした光景を見かける。しかし、最近では入社式にも親が同伴したりするという。親離れ [続きを読む]
  • 図るよる前に踏み出せ春休み
  • 卒業式や終業式が終わると春休みだ。新学期を前にやりたいこと、やらねばならぬことが満載だ。時としてやりたくないことも多々ある。でも、あれこれ考えるよりもまず第一歩を踏み出すことが大事だろう。 小学校、中学校のころを思い出すと、新学期前には新しい教科書が手に入る。多くはまっさらな新品の教科書だ。それをめくって眺めるのが楽しみだった。時として上の兄弟からのお下がりの教科書の場合もあった。なぜかその [続きを読む]
  • 響き合ふ夢ゆめユメや卒業子
  • 孫の卒業式に出た。一学年2クラスの小規模校なので、卒業生は総勢約60名。壇上に一人ずつ上がり、マイクの前で堂々と希望や夢などを述べてから、校長先生から一人づつ卒業証書を授与される。僕らの小学校の卒業式は、子供の数が多かったから一クラス50人から55人、中規模校でも5クラスあったので卒業生が約300名。とても一人一人壇上に上がって卒業証書などもらえない。学年の代表が、右総代として一人だけ校長先生か [続きを読む]
  • 鳥雲に穢土と浄土を残しつつ
  • 3・11の東日本大震災から6年がたち、慰霊の行事が各地で行われた。政府は避難住民の帰還事業を前のめりに進めているが、社会基盤の整備も遅れ帰還できない状況がたくさん残されている。 なんといっても放射能の除染が進んでいないことが大きい。地震と津波によって国土が荒廃しても穢土という言葉は使わない。東日本大震災の一番大きな問題は東電福島第一原子力発電所がメルトダウンしたことによる放射能汚染だ。 [続きを読む]
  • 枕とのしばしの対話春浅し
  • 3月に入っても北海道はまだ寒い。日の出るのが早くはなってきたが、まだまだ春浅しだ。「春眠暁を覚えず」は孟浩然の漢詩から来たもので、本当は春の暁に寝るのは気持ちの良いことのはずだが、どうも眠りが浅く、朝早く目覚めてしまうことが多い。多分年のせいだろう。 ヒトの睡眠・起床という一日のサイクルを作っているのは脳の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンだが、日中の強い光を浴びるとそのメラトニン [続きを読む]
  • 春寒やバス管持ってみたものの
  • 下手の横好きで、リコーダーを習いだしてはや5年。もともと音痴気味なので一向にうまくならないが、頭の体操、指の運動だと思って続けている。当初はソプラノ管とアルト管だけだったが、次にテナー管が欲しくなり、ついにバス管まで購入した。ソプラノ管とテナー管、アルト管とバス管は同じ運指だが、当然大きさが違うのでなかなか操るのが難しい。武骨な指にはソプラノ管は小さすぎてなかなか操作がうまくいかないし、かといっ [続きを読む]
  • 百千鳥トーストチンと焼きあがる
  • トースターが古くなったので新品を買いに行ったら、アラジン社のおしゃれなトースターに出会った。アラジン社といえば、あの灯油ストーブが有名で、まさかトーストを製造しているとは知らなかった。アラジン社の灯油ストーブは、「暮らしの手帳」が絶賛した石油ストーブだ。それまでの国産のポータブル灯油ストーブは、不完全燃焼のせいか匂いがひどく、炊き続けると頭が痛くなったが、アラジン社の製品はほとんど匂いがせず人気 [続きを読む]
  • 堅雪に顔のぞかせる墓石かな
  • 太宰治の『津軽』の扉に「7つの雪」が載っている。こな雪、つぶ雪、わた雪、ざらめ雪、みず雪、かた雪、そして氷雪だ。演歌の名曲『津軽の女』にも使われている。 昔、エスキモー(イヌイット)には雪の呼び名が非常にたくさんあるという話題があった。確かに「屋根の雪」、「道端の雪」、「軒下の雪」などなど「〜の雪」を別々の独立した言葉で表すらしい。しかし、それを含めても巷間伝わるように200種類もないらしく [続きを読む]
  • スキー術捻転荷重思ひ切り
  • 今年初めてのスキーに行った。去年の4月に大腸がん摘出の大手術をやったのであまり無理はできないが、どうやら「昔取った杵柄」で、無事滑ることができた。 今のカービング・スキーは昔の長いスキーと違って操作が簡単。容易に曲がるが、かといって長いこと慣れてしまった昔のスキー術から抜け出せないので、本当のカービング・スキーの良さを生かした滑りにはならない。でも、この日は好天で空は晴れ上がり、前日の積雪で [続きを読む]
  • 大寒や空気の壁にぶつかりぬ
  • 地球温暖化が叫ばれているが、今年の冬は結構寒い。大寒に入ると空気が固く感じ、頬にあたると痛い。特に高気圧に覆われ、放射冷却で晴れ上がった朝は格段に冷え込む。 ところで、高気圧・低気圧という気象上の概念を見出したのは誰だろうか。調べてみると、指紋を発見したイギリスのフランシス・ゴールトンだという。進化論のチャールズ・ダーウィンのいとこで、19世紀後半に活躍した学者だ。自分もダーウィンと並ぶ「天 [続きを読む]
  • 大吉をあまねく子らに初御籤
  • 決して信心深いほうではないが、新年には初詣をし初御籤をひく習慣がある。財布にしまっていた去年の神籤を所定の場所に縛って収め、今年の分を一年間財布にしまっておく。今年のおみくじはなんと「末吉」だった。 去年の御神籤は「小吉」で「病危うし、医者を選ぶべし」とあったが、その通りとなってしまった。大腸がんを手術で切除して無事成功し、ようやく健康を取り戻した。さて、今年はどんな年になるか、末吉ならぬ末 [続きを読む]
  • 逆さ独楽ひょいとりきまず立ちにけり
  • 明けましておめでとうございます。 全く宗教心はないが、毎年正月には神社に参拝し御神籤を引くのが習慣になっている。去年は「小吉」で、健康運は「病の恐れあり、医者に頼むべし」とあった。案の定、思いもよらぬ大腸がんになってしまった。今年は「末吉」でどうなることやら。一病息災でのんびり行こうと思う。逆立ち独楽は、ひょいと逆立ちする。それにならって力まず肩の力を抜きつつも、軸をぶらさずに生きたいものだ [続きを読む]
  • 採血を待つ間のクリスマスツリー
  • 今年は思いもかけず大腸がんを発症し、大手術を受けた。5年前の膀胱がんの転移ではなく、新規のがんが大腸にできたらしい。膀胱・前立腺・尿道の全摘手術の後形成した「回腸導管」があることと、以前行った胆のう摘出手術のための癒着で、手術は結構難しかったらしい。 手術後の定期検査は最初は一か月後、そして3か月後、6か月ごとだ。そのたびに問診、触診、血液検査と画像診断がおこなわれる。今のところ転移もないよ [続きを読む]