矢口哲也 さん プロフィール

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矢口哲也さん: 小説弁護士
ハンドル名矢口哲也 さん
ブログタイトル小説弁護士
ブログURLhttp://ameblo.jp/koshiyalo6571/
サイト紹介文ベテラン弁護士が離婚、借金、相続争い、会社のもめごと、交通事故や保険事故を小説の形でまとめています。
自由文東京新橋でマチ弁をやってます。
今年の猛暑で引きこもりになった時間を使って小説を執筆し、この台風でブログデビューです。
自然に従順に生きてます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供6回 / 365日(平均0.1回/週) - 参加 2013/10/16 20:08

矢口哲也 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 残念なニュースに手向けたあとがき
  • 小説七のエピソードはほぼ自ら経験した事件を基にしています。実際に担当していた当時は、人間の「悪意」にのぼせて、結構うんざりしていたものですが、今となっては自分の大切な一部となっています。現在進行形で弁護士業を過ごしていますので、しんどい毎日は続いていますが、これもきっと自分の大切な一部となるのでしょう。最近、同業者の不正行為が目につきます。その多くは、「貧すれば鈍する」類のものです。少なくともリー [続きを読む]
  • 小説七 最終回
  • 小説は続きますご一読下さい「矢口先生は、警察博物館をご存知ですか?」「確か、銀座のはずれというか京橋辺りにありますね。中に入ったことはありませんが」「私は何度か訪れたことがあるのです。無料ですから、時間つぶしに丁度良いのです。その中に、殉職警察官の顕彰コーナーがあるのですが、父は由美さんとのデートで、そこを訪れたのだそうです。その被顕彰者のお一人に、由美さんのお父様がおられたそうなのです」 矢 [続きを読む]
  • 小説七の120
  • 小説は続きますご一読下さい「そういえば、亡くなったお父様が由美のことを『身元の確かな人物だ』とおっしゃっていたというのは、間違いないですか?」 「警察の偉い方のお嬢さんだとか申しておりました。それがなにか?」 「お父様は、お仕事柄かもしれませんが、結構細かい方だったのではありませんか?」 「それは、そうですねえ。私なんか全然大雑把なので、見習わなくてはと思っています」直子は生前の父親を [続きを読む]
  • 小説七の119
  • 小説は続きますご一読下さい矢口は改めて称賛の眼差しを直子へ向けたが、彼女から返ってくる目線が思った以上に強くドギマギしてしまう。そのため、あわてて目線を斜め上に外してから、その先の問題に触れる。 「彼女が二村君の母親に気を使って通帳の交付の要求を見合わせたとは、私も考えていません。多分、それ以外の極めて合理的な理由で、その要求をしなかったのだと思います」 「どういうことでしょうか?」  [続きを読む]
  • 小説七の118
  • 小説は続きますご一読下さい「お陰様で、税理士法人も無事解散を致しまして、今は個人事務所として弟と力を合わせて頑張っています。お客様にとっては法人だろうが個人だろうが関係ありませんから、本当に、平穏無事のままです」 「それはよかった」 「由美さんも、まあ由美『さん』ですけど、先生のおっしゃる通りあんなことになって、相続問題も事実上決着だと思います」 「まあ、そうですね」 「でも先生 [続きを読む]
  • 小説七の117
  • 小説は続きますご一読下さい一方、この起訴について「週間文朝」以外のメディアは「証拠が希薄すぎる」とこぞって批判的であり、まるで自分たちが「法の支配」の具現者の如くである。これに対して「週間文朝」は「社会正義」を前面に紙面を構成しており、編集長である海藤の人格とは程遠い論陣を張っている。 なお、当初、なぜ警察が頑ななまでに捜査に着手しなかったのかは、いずれのメディアも明らかにしていない。由美の [続きを読む]
  • 小説七の116
  • 小説は続きますご一読下さい十五 エピローグ 結局、由美は殺人罪で逮捕起訴された。 現在の戸籍制度では、過去の戸籍変更に関する申請書は一五〇年間保管されており(戸籍受附帳という)、警察は、これらに当たることで過去の偽造を発見し、それを端緒に由美の偽証を「発掘」、起訴に持ち込んだらしい。その被害者は、彼女が主宰していた結婚相談所の共同経営者と目されていた井上太郎であるが、他の元夫らの死亡原因 [続きを読む]
  • 小説七の115
  • 小説は続きますご一読下さい要するに、お前の言った一般論は確かによくできたストーリーだけど、それじゃ魔女裁判と変わらないだろ。特定の個人の指弾のために世間様を味方につけなきゃ動けないというのは、歪だと思う。 他にも『マスコミ第四権力論』とか『運命の人』なんかの問題もあるけどさ。まあ、一般論だから言ってもしょうがないか」 海藤は黙って聞いていたが、「でも、お前が今回の記事を望んだのだろう?」 [続きを読む]
  • 小説七の114
  • 小説は続きますご一読下さい矢口は全貌が掴めたが、それを確たるものとしたかった。これも、あいまいさを好まない法律家の性かもしれない。 「それじゃあ、俺も一般論な。要するに、警察内部に有為な人物がいるけれど組織の論理に勝てない。それで、お前のところのお偉いさんに、保険をかけてやるから世間様を味方につけるために記事にしてくれないかと、頼んだ。つまり、有為の人と雑誌社の皆さんの利害が一致したというこ [続きを読む]
  • 小説七の113
  • 小説は続きますご一読下さい海藤はニヤニヤしながらビールを飲んでいるだけでなにも釈明をしないので、矢口が続ける。 「ネタ元は警察か?」 二村薫の復讐劇を知っているのは、明子、由美の他には告発状を見た本宮警部補だけのはずである。だとすれば、ネタ元は警察以外考えられないではないか。 「お前ら弁護士は、口を開けば守秘義務って言うよな。俺たちだって取材源の秘匿は命に代えても守らなきゃならないも [続きを読む]
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