漢方1日1歩 さん プロフィール

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漢方1日1歩さん: 漢方1日1歩
ハンドル名漢方1日1歩 さん
ブログタイトル漢方1日1歩
ブログURLhttp://ameblo.jp/youdoutoudou/
サイト紹介文今日から臨床に役立つ漢方1日1話
自由文先哲がつないでくれた伝統医学「漢方」をより多くの悩める患者さんに役立てるための日々の研鑽備忘録です。傷寒論やその他先哲の書物から臨床に有用な文言を抜き出し応用していくことが目的です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供149回 / 365日(平均2.9回/週) - 参加 2013/10/20 21:30

漢方1日1歩 さんのブログ記事

  • 牛車腎気丸と目のかすみ
  •  牛車腎気丸は八味地黄丸に牛膝・車前子を追加したものである。牛膝はいったん置いといて車前子を考えると車前子には 清熱利湿・滲湿止瀉・清肝明目 作用がある。八味地黄丸を使いたいような病態で目がかすんだりするときにはエキスではごYさ腎気丸を使用するチャンスがあると思う。またツムラのエキスでは八味地黄丸に比べ附子の量が多い。これも使い分けで重要なポイントである。 応援 お願いします。に [続きを読む]
  • アレルギー性鼻炎の西洋薬との併用
  •  アレルギー性鼻炎の抗アレルギー薬は有効薬が多く発売されているが、患者の満足度は総じてい低い傾向がある。その最大の理由が抗アレルギー薬は大なり小なり鼻粘膜を乾燥させる方向に向かうという事である。この乾燥により症状が悪化したり、薬の効力が落ちることが多々ある。この悪循環を緩和するのが清熱滋潤作用を有する 辛夷清肺湯 である。小青竜湯ばかりにスポットライトが当たるがもう少し使用されてもよい気が [続きを読む]
  • 1+1=2?
  • 1+1=2が成立するのは算数の試験だけである。生薬の効能も1+1=2とはならない例えば 柴胡+升麻は升提柴胡+黄芩は少陽正面柴胡+芍薬は疏肝解鬱 などとなる。この1+1=∞となる生薬対の事を薬対という。応援 お願いいたします。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 五苓散と苓桂朮甘湯の違い
  • 五苓散と苓桂朮甘湯は茯苓・朮・桂枝が共通である。朮の含有量は同僚だが 茯苓(五苓散 3g 苓桂朮甘湯 6g)桂枝(五苓散1.5g 苓桂朮甘湯 4g) とかなり異なるこの違いが大きい。五苓散の茯苓はあくまで水毒の1生薬だが、苓桂朮甘湯は主役である。また桂枝は五苓散は四苓湯を動かすためのエンジンだが、苓桂朮甘湯では気をコントローする重要な任務を担う。そういう意味でこの方剤は桂枝茯苓丸と相通ずるもの [続きを読む]
  • 山本巌漢方大量投与への批判
  • 山本巌はエキス製剤は常々 必要十分量かつ必要最小量 と言っている。当たり前のことである。なおかつ『傷寒論』処方は少量でも効果があることが多く後世方は大量を要するとも付け足しておりまさにこのとおりである。しかし今の山本巌漢方はエキスは3倍量使うという間違った考え方だけが独り歩きしている気がする。勿論3倍量必要な病態もあるが、すべての病態では決してない。 応援 お願いいたします。にほ [続きを読む]
  • 通導散の脈
  • 矢数各の著書を見ると通導散の脈は  細実 であると書いている。瘀血があり血行不良があるので脈が細くなるという。私は脈診に自信がなくこの細実というのがよくわからなったがある時通導散が効いた症例を経験して逆算して細実というのを理解した。山本巌が常々「患者が先生や」と言われていたそうだが私の脈の習得はいつも患者に教えてもらっている。 応援 お願いします。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 唯一の生薬
  • 安中散は桂枝・良姜・大棗・延胡索・甘草・縮砂・茴香・牡蛎からなるが特に良姜・延胡索・縮沙・茴香」はエキス製剤では安中散にしか含まれていない。特に延胡索は生理痛に欠かせない生薬で私は桂枝茯苓丸や当帰芍薬散に合方している。私はコタローの安中散カプセルとオースギの安中散顆粒を用いている。コタローはカプセル剤であり、オースギは1回1gであり合方にはもってこいである。応援 お願いいたします。 にほんブロ [続きを読む]
  • 吉益東洞のライバル
  • 本日漢方先哲誕生日初めてご訪問の方は是非日常診療カテゴリーもご覧下さい。  永富独嘯庵は、1732年3月10日生まれであり夭逝したが日本漢方に確固たる軌跡を残した大偉人であり、師の山脇東洋(1705−1762)からその才を最も愛された男である。 豊臣秀吉が近習に「自分が死んだら天下を取るのは誰か?それは黒田官兵衛である。」と語ったとされるが、吉益東洞も「もし自分が死ねば、独嘯庵が医の先頭に立って後進を導 [続きを読む]
  • 屏風で風を防ぐ
  •  玉屏風散はその名の通り、屏風を立てて風邪を遮るように衛気虚を改善する効果があり風邪をひきやすいなどに用いる。その構成生薬は 黄耆白朮防風 と単純であるが効果的である。しかし今の日本には屏風のある家庭が少なく屏風を立てて・・・と言われてもピンとこない。 応援 お願いします。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 四物湯を利かせるコツ
  • 四物湯の祖は金匱要略の芎帰膠艾湯で芎帰膠艾湯から阿膠・艾葉・甘草を除くと四物湯になる。エキスではツムラが四物湯当帰・川芎・芍薬・地黄それぞれ3g なのに対し 芎帰膠艾湯当帰・芍薬4g・地黄5g・川芎3g と四物湯部分が増量されている。ほかの生薬が邪魔にならなければ補血薬はある程度の容量依存性が認められており芎帰膠艾湯の方が効きがよい可能性がある。 応援 お願いします。に [続きを読む]
  • 補血薬に何故当帰?
  • 補中益気湯には当帰が入っている。補気薬に何故?と思うかもしれないが 少量の補血薬を入れると補気の効果が増す という理論によるらしい。構成生薬には一つとして無駄がない。しっかり見つめるとまた方剤の違った側面が見えてくる。 ※勿論当帰の本来の作用を加えたい意図もあります。 応援 お願いします。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 伝家の宝刀「陰虚」
  •  気は見えない。しかし存在する。電子レンジと電気と同じである。電気は見えないがそれが電子レンジという見える機能を発現させている。気には推動温煦固摂気化防御各作用があるとされている。私は中医ではないが、このくらいは言えるようにしている。臨床上使用するかは別として中医学の知識はあった方がよいと思う。ただ一つだけ言えることは中医で1流の先生は日本漢方の先生と話をする際にはあまり理論を持ちださない。陰虚を [続きを読む]
  • 穴はないですけど?
  • 五行理論では5蔵は5竅(穴)に開竅している。 肝ー目心ー舌脾ー口肺ー鼻腎ー耳 舌の先の所見で肝に効く方剤を投与して著効することはしばしばである。古人の観察眼に照らし合わせて事実であり臨床上は非常に参考になる。ただ舌には穴はない・・・と思う。 応援 お願いします。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 新型インフルエンザと漢方
  •  新型インフルエンザの危険が囁かれて久しい。現代医療がいかに発達しようともその脅威は変わらない。しかしスペイン風邪のような驚異的な致死率にはならないと思う。スペイン風邪の際森道伯は胃腸型には香蘇散加白朮・半夏・茯苓加減 肺炎型には小青竜湯加杏仁・石膏加減 脳炎型には升麻葛根湯加白芷・川芎・細辛加減 で対処したという。パンデミックの際には参考になるかもしれない。 応援 お願いし [続きを読む]
  • 慢性腎炎と漢方
  • 慢性腎炎は西洋医学的にも有効な手段が少ないのが現状である。矢数格は 温清飲+四苓湯 の著効例を報告している。つまりは 黄連解毒湯+四物湯+四苓湯 という4味の3つの組み合わせとなる。単純な組み合わせだがこの組み合わせは深い。応援 お願いします。にほんブログ村 [続きを読む]
  • それは粉薬です!
  • 一貫堂の臓毒とは 風毒・食毒・水毒・梅毒 を指す。現在は梅毒はほとんどないから3毒という事でありこれを駆逐するために 防風通聖散 を使用するのである。肥満体質なものが確かに多いが勿論やせ薬ではない。以前絶対に粉薬は飲めないという患者が体重減少にいいと聞いたから防風通聖散が欲しいと言って来院した。「粉薬ですが・・・。」と言うと「そんなことは関係ないから出してくれ」と言われた。あれほど [続きを読む]
  • 木防已湯臨床のコツ
  •  木防已湯は心不全や弁膜症に非常に効果を示すのだが難点があり長期使用するとどこかの時点で悪化することが多いという事である。急性期を過ぎたら別の方剤にするか増損木防已湯(木防已湯+生姜・蘇子・桑白皮)にした方が安全である。私は 木防已湯+香蘇散 で代用している。増損とはよく言ったもので生薬を増やすことで効き目がマイルドになるのである。合方全盛時代にこの 増損 という言葉には考えさせるも [続きを読む]
  • 大柴胡湯のツボ
  • 大柴胡湯の構成生薬は小柴胡湯から甘草・人参を去って枳実・芍薬・大黄をくわえたものだがもう一つ重要な変更があるそれは 生姜の分量を増量 しているのである。これにより嘔は強くなり心下痞鞕も増す。構成生薬の増量は時として見逃されがちだが大柴胡湯にとって生姜の増量は重要なツボである。 応援 お願いいたします。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 附子の腹候
  • 附子の証は微妙である。ただ冷えがあれば用いてよいものではない。腹候で難しいときは 背診をすると手掌大の冷気を感じる と『腹証奇覧』にある。日本漢方は腹診ばかりだが江戸時代の書物をみると盛んに背診を行っている。私もあまりしないのだが聴診のついでに附子の証を探す時がある。ただし漢方診察でおなかを診るのは知っていても背を診るのは知らない患者が多いのできちんと説明しないと若い女性などにはセクハラと [続きを読む]
  • 猛反対を押し切って
  •  稲村三伯は1809年2月9日に死去している。医学と儒学を亀井南冥に学んだ後蘭学に転向し大槻玄沢の芝蘭堂で学び四天王の一人に数えられた。彼の娘さだは美人で気立てもよく稲村三伯門人のあこがれの的であった。しかしどういうわけかぶっきらぼうで学者肌の中天游と恋仲になってしまう。稲村三伯は「あいつはだめだ。学者としてはいいが亭主としては最悪だ。お前のことなど一生かまってはくれないぞ」と散々さだを説得したが [続きを読む]
  • エキス製剤の理解で重要なこと
  • 茯苓杏仁甘草湯も橘皮枳実生姜湯は同じ条文にある2方剤だが両方共エキス製剤にはない。しかし含まれているエキス製剤がある茯苓杏仁甘草湯は苓甘姜味辛夏仁湯茯苓・杏仁・甘草・乾姜・五味子・細辛・半夏 であり橘皮枳実生姜湯は茯苓飲橘皮・枳実・生姜・人参・茯苓・朮 である。勿論両方剤とも完全な代用はできないが結構効く。また苓甘姜味辛夏仁湯と茯苓飲の理解に茯苓杏仁甘草湯と橘皮枳実生姜湯の方剤理解は欠かせ [続きを読む]
  • 蕎麦と大黄
  • 大黄は「タデ食う虫も好きずき」のタデ科の植物である。タデ科で最も食べる植物は 蕎麦 である。蕎麦も生薬であり桃軍円に使用されており構成生薬は 大黄 蕎麦 芒硝 桂枝 桃仁 であり桃核承気湯の甘草を蕎麦に変えたものとなる。大黄・蕎麦のダブルタデが適応となる方剤であり桃軍円適応の女性はちょっと恐ろしい・・・。 応援 お願いいたします。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 人間の器
  • 本日漢方先哲誕生日初めてこのブログをご訪問の方は是非日常診療カテゴリーもご覧下さい。  山脇東洋は、1706年2月1日に生まれている。古方派では自分が推挙した吉益東洞より影が薄い。しかし東洋はそれまでの偏見にとらわれず、古方派を革新派足らしめた気概がある。東洋は前例にとらわれず、幕府の医官が治療することが忌避された時代に娼婦の治療を積極的に行っている。医としての器は東洞の方が大きかったかもしれないが、人 [続きを読む]
  • 心下痞堅がなくても
  •  心下痞堅というのは木防已湯の最も重要な腹候の一つで心下が中脘あたりまで菱形に難くなっている兆候である。しかしこれには異論があって心下痞堅の堅は忌字で元は心下痞鞕であったとの説がある。確かに傷寒論の異本『金匱玉函経』では心下痞鞕が心下痞堅になっているところが散見される。重要なことは木防已湯は別に心下痞堅がなくても使えるという事である。木防已湯の構成生薬は 防已 桂枝 人参 石膏 の4味で構 [続きを読む]
  • 子供服と漢方
  • 大柴胡湯には一種独特の威圧感がある。その条文には 心下急という言葉がありこの解釈が各人により異なる。心下痞鞕の甚だしいものとの解説が多いが山田業広(1808−1881)は 小児の衣服を大人が着た時のような窮屈な感じ と喝破している。これは確固とした急という字が衣編に関連するという事実からなのだが実際当たっている気がする。昔ちびTという小さなTシャツが流行ったがこの着た感じこそが大柴胡湯 [続きを読む]