akira さん プロフィール

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akiraさん: 民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界
ハンドル名akira さん
ブログタイトル民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/akira2215
サイト紹介文語り手のわたしと聞き手のあなたが 一緒の時間、空間を過ごす。まさに一期一会。
自由文2010(平成22)年に民話に出会い、そこから民俗(昔の人の暮らし)に興味を持つようになりました。ここでは民話を中心に「次世代に伝えたいもの」はなにかをさぐっていきたいと思っています。
趣味、ギター、囲碁・将棋、太極拳、朗読、エッセイ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供180回 / 365日(平均3.5回/週) - 参加 2013/11/08 22:05

akira さんのブログ記事

  • 「思考のレッスン」 その5 丸谷 才一
  •  「思考のレッスン」 その5 丸谷 才一 文藝春秋 1999年 「書き出しから結びまで」 その3 P-276 丸谷 次は、文章の半ばのコツ――。 「とにかく前へ前へ向かって着実に進むこと。逆戻りしないこと。休まないこと」 話があっちこっちへ飛ぶ書き方というのもあるけれども、これは玄人の藝であって、また別。 (中略) もう一つ、書いてる途中で、「ちょっと中身が足りないなあ」ということがある。そのときに、どうす [続きを読む]
  • 「思考のレッスン」 その4 丸谷 才一
  •  「思考のレッスン」 その4 丸谷 才一 文藝春秋 1999年 「書き出しから結びまで」 その2 P-272 まず出だしの所。 「挨拶は不要である。いきなり用件に入れ」 (中略) われわれは、村落共同体のなかに何千年も生きてきて、言葉を使うことはお辞儀をしたりお茶を勧めたりすることによく似ている、と思ってしまった。中身のない挨拶をすることが言葉を使うことだと思いこんでしまった。この思い込みが日本語の文章の敵 [続きを読む]
  • 「思考のレッスン」 その3 丸谷 才一 
  •  「思考のレッスン」 その3 丸谷 才一 文藝春秋 1999年 「書き出しから結びまで」 その1 P-271 丸谷 文章で一番大事なことは何か?それは最後まで読ませるということです。当たり前のようだけど、これがむずかしい。 (中略) だから、文章で一番大事なことは、とにかく最後まで読ませることなんです。憤慨しながらだって、最後まで読むことになれば、ある意味で及第点なんです。 「文章の最低の資格は、最後まで読 [続きを読む]
  • 「思考のレッスン」 その2 丸谷 才一
  •  「思考のレッスン」 その2 丸谷 才一 文藝春秋 1999年 「レトリックの大切さ」 P-262 丸谷 今回はものを書く上での心構えから始めましょう。 当たり前ですが、ものを書くというのは、何か言いたいことがあるから書くわけですね。そのせいで、つい自分の思いのたけをひたむきに述べる、訴えるという書き方になりがちです。でも、どうもこういう書き方はあまりうまくいかない。 趣味の問題かもしれないけれど、僕はむし [続きを読む]
  • 「思考のレッスン」 その1 丸谷 才一
  •  「思考のレッスン」 その1 丸谷 才一 文藝春秋 1999年 「文章は頭の中で完成させよう」  P-240 「ものを書くときには、頭の中でセンテンスの最初から最後のマルのところまでつくれ。つくり終わってから、それを一気に書け。それから次のセンテンスにかかれ。それを続けていけ。そうすれば早いし、いい文章ができる」  センテンス途中で休んで「えーと・・・」なんて考えて、また書きだす人がいるでしょう。あれはダメ [続きを読む]
  • 『仮名手本忠臣蔵』
  • 『仮名手本忠臣蔵』は、以下の文章を以って始まる。嘉肴(かかう)有りといへども食せざれば其の味はひをしらずとは。国治まってよき武士の忠も武勇もかくるゝに。たとへば星の昼見へず夜は乱れて顕はるゝ。例(ためし)を爰(ここ)に仮名書きの太平の代の。政(まつりごと)…どんなにおいしいといわれるご馳走でも、実際に口にしなければそのおいしさはわからない。平和な世の中では立派な武士の忠義も武勇もこれと同じで、それ [続きを読む]
  • 「小さな生命」 マイ・エッセイ 27
  •    小さな生命                                                   暖かくなって今年もまたアリに悩まされている。涼しくなってアリが来なくなり、その存在を忘れていたのに、また、あの果てしない戦いをしなくちゃならないのか、と去年の悪夢がよみがえる。 オイラの部屋は二階にある。三十年以上暮らしてきて、今まではそんなことはなかったのに、去年、毎朝ハチミツを [続きを読む]
  • 「合理的精神とは」 小林秀雄
  •  「合理的精神とは」 小林秀雄が講演で次のようなことをいっています。 合理的精神とは、誰にとっても2+2が4になる世界をめざすことだ。若者も年寄りも平等な世界。しかし、これはおかしい。2+2が若者と同じ4であるならば、人が年をとる意味がないではないか。年の功とは何なのか。 そして小林秀雄は、<思想>という概念を持ち出します。思想は、合理的精神とは違って、むしろ年齢と関係していなければならない。大人には大人 [続きを読む]
  • 「知らざあ言って聞かせやしょう」 付章 その2
  •  「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年 付章 その2 もちろん、江戸時代の文化も宗教や当時の支配思想の影響を強く受けていました。しかし、それとは価値観の異なる庶民の文化が咲き誇っていたのです。たとえば、日本演劇最大のヒット作『忠臣蔵』は「忠義」を旗印にしているものの、描いている中身は「金」と「色」です。大星由良助(大石内蔵助)など赤穂の浪士が敵討 [続きを読む]
  • 「知らざあ言って聞かせやしょう」 付章 その1
  •  「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年 付章 その1 江戸の文化には世界に稀な特徴があります。庶民(町人)が文化を担っていたのです。現代の我々は、江戸文化と言えば、芸能では歌舞伎、浮世絵、文学では絵草紙や俳句・川柳などを思い浮かべます。これらはすべて庶民の文化です。それまでは、支配層の文化が時代を代表していました。たとえば、平安文化と言えば貴族の [続きを読む]
  • 「知らざあ言って聞かせやしょう」 はじめに その7
  •  「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年 はじめに その7 しかし、どこかで耳にしたことがある名せりふも、現代はそれが歌舞伎のせりふであることを知る人は少なくなってしまいました。ましてや、どういう芝居のどういう場面のせりふなのか、知っている人はほとんどいません。 幸い、近年、歌舞伎や日本語への関心が高まっています。近代以降の欧米化政策の結果、日本人 [続きを読む]
  • 「知らざあ言って聞かせやしょう」 はじめに その6
  •  「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年 はじめに その6 ところが、名せりふとして現代まで伝わっているものは、初演の狂言作者(劇作家)が書いたとは限りません。原作の浄瑠璃や初演の台本にないく、のちに俳優や狂言作者が工夫して作ったと思われるものも多いのです。(「入れ事」と言う)台帳(「土台になる帳面」という意味)というように、歌舞伎は台本をあくまで [続きを読む]
  • 「知らざあ言って聞かせやしょう」 はじめに その5
  •  「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年 はじめに その5 『鈴ヶ森』はいま一幕物としても上演されますが、もともと幡随院長兵衛物(権八小紫物)の一場面の名前です。同じような場面は、現代も上演される作品で言えば、桜田治助の『幡随院長兵衛精進俎板(俎板の長兵衛』にも、鶴屋南北の『浮世塚比翼稲妻(稲妻草紙)』にも出てきます。延享期(18世紀半ば)に初演され [続きを読む]
  • 「知らざあ言って聞かせやしょう」 はじめに その4
  •  「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年 はじめに その4 戦前までは、歌舞伎を見ることはもちろん、演じることも庶民の生活の一部でした。たとえば、『蛙茶番』『村芝居』『田舎芝居』『芝居風呂』『質屋芝居』(以下いくつか省略)などの古典落語があります。近代までは歌舞伎が芸能の中心に座っていたので、歌舞伎を題材にした落語がたくさん作られたのです。これらの [続きを読む]
  • 「知らざあ言って聞かせやしょう」 はじめに その3
  •  「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年 はじめに その3 欧米文化と言っても多種多様ですが、共通した特徴もあります。それは、前にあるものを否定して、新しいものを作ってきたということです。演劇も同様です。それまであった演劇を否定して、形の異なる別の演劇を作ってきました。そのため、たとえば、バロック演劇、自然主義の演劇というように、時代によって演劇の [続きを読む]
  • 「知らざあ言って聞かせやしょう」 はじめに その2
  •  「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年 はじめに その2 ところが、明治以降、その日本文化の特徴が崩れてきました。 明治政府の基本方針は「脱亜入欧」(アジア的後進から脱して、欧州のような強力な国になること)。戦後の政府の基本方針は「日米同盟」。と言えば聞こえは良いですが、実態は「米国崇拝」。ほとんど信仰の域に達しています。 もちろん、欧米にも優れ [続きを読む]
  • 「知らざあ言って聞かせやしょう」 はじめに その1
  •  「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年 はじめに その1 日本の文化には大きな特徴があります。それは、古い形を遺しつつ、新しいものも作ってきたということです。たとえば、「本歌取り」という言葉があるように、和歌では歌を新しく作る時も古歌の優れた語句・発想・趣向を積極的に継承すべきと考えられてきました。中世に成立した演劇の能・狂言も、江戸時代に成立し [続きを読む]