はなゆめ爺や さん プロフィール

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はなゆめ爺やさん: はなとゆめ+猫の本棚
ハンドル名はなゆめ爺や さん
ブログタイトルはなとゆめ+猫の本棚
ブログURLhttp://hanayume5.blog50.fc2.com/
サイト紹介文本さえあればシアワセな爺さんの読書日記
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供645回 / 365日(平均12.4回/週) - 参加 2013/11/22 21:19

はなゆめ爺や さんのブログ記事

  • 池内紀  「東京いいまち一泊旅行」(光文社新書)
  • 「演劇グラフ」という雑誌がある。演劇関連雑誌はあまり売れないとの定評がある。しかしこの雑誌、カラーグラビア満載、総力取材特集、劇団紹介、演劇トピックス、劇場ニュース、あいまにインタビュー、対談、聞き書き、評伝、見聞録、読者投稿。綴じ込みピンナップもついている。全国の公演案内が一覧になっていて、どこで何をやっているかが一目でわかる。 で、発行元はとみると香川県高松市の出版社となっている。 この雑誌に [続きを読む]
  • 綾辻行人    「セッション」(集英社文庫)
  • ミステリー作家という範疇に捉えていいのかわからないが、京極夏彦、篠田節子、宮部みゆきなどベストセラー作家たちと綾辻がミステリーについて語り合う対談集。 ミステリー、ホラー作家というのは本当に本をよく読んでいる。純文学作家の比ではないよう気がする。そしてよく研究している。どんな本でもミステリー的要素や、ヒントを得ようと懸命になる。 法月綸太郎との対談ではあの星飛雄馬の「巨人の星」でさえ、ミステリーの [続きを読む]
  • 馳星周     「マンゴー・レイン」(角川文庫)
  • マンゴー・レインというのは、最近の日本でみられるような、バンコクで起こるゲリラ豪雨をさす。 主人公の十河将人は純粋の日本人なのだが、タイに生まれ育った。タイ語、日本語、英語の読み書きが不自由なくできる。博打に異常にのめり込み、親の遺産や保険金5000万円を半年で使い果たし、同じくらいの金額の借金を背負う。そのため、妻のナンを日本の売春世界に売り飛ばす。 こんな畜生のような男に、幼馴染の富生から、メイと [続きを読む]
  • 「荒木飛呂彦の漫画術」(集英社新書)
  • 一昨日ジョジョの映画を観てきて、原作にも興味を持ったものの、100巻以上あるものを少しずつレンタルするのはしんどい。というわけで、目線を変えて、作者が漫画の描き方を語ったという本を買ってみました。私は漫画を描きませんが、すいすい読めました。有名な作品(こち亀・サザエさん・ドラゴンボール)を例に出して、キャラクター・ストーリー・テーマ・世界観といった、漫画にとって大事な要素の説明をしています。自分の [続きを読む]
  • 伊藤比呂美   「父の生きる」(光文社文庫)
  • 2004年、79歳だった伊藤さんの母親が寝たきり状態で入院。そのとき父親は82歳。5年間母親は病気と闘い死亡。伊藤さんは、当時カリフォルニアに家族とともに在住。孤独になった父親のために、一か月半はカリフォルニアにいるが残りの半月は父親のいる熊本に帰る。カリフォルニアにいるときも、毎日数回父親に電話する。熊本では、実家から数分のところに家を借り、伊藤さん、父親の信念があり、一緒には暮らさず、実家に毎日通う。 [続きを読む]
  • いしいしんじ    「四とそれ以上の国」(文春文庫)
  • 四国を舞台にした5つの短編集。どれもいしい独特の世界を描き、読者は自分を捨てて、いしいワールドに自らを投げ出さないと、何を描いているのかよくわからず、読むのが辛い作品集になっている。 その中で「渦」が比較的のめりこみやすくいしいワールドを楽しみやすい作品になっている。 トラック運転手をしている主人公。休みをとった弟が入院している病院の看護師3人とともに徳島の渦潮を見に来る。その記念館で、正岡子規の [続きを読む]
  • 伊藤比呂美   「コドモより親が大事」(集英社文庫)
  • 本を読みたい、絵を鑑賞したい、コンサートにも行きたい、とにかく外出して、自分の空間時間を持ちたい、それが家事、子育てに追いまくられ何もできない。どうしたらいいのだろうか。 こんな想いは、悩みの範疇にははいらないと伊藤さんは言う。何々をしたいのではなく、それを私はしなければならないと強く思うこと。伊藤さんにとって、それは詩を書くこと。 伊藤さんは主張する。 「それだけしなくちゃいけない動機がある。動 [続きを読む]
  • 茨木のり子  「うたの心に生きた人々」(ちくま文庫)
  • 茨木が4人の詩人、与謝野晶子、高村光太郎、山之口獏、金子光晴をとりあげ個性的詩人たちの詩人像を描く。 まだ前夫人との離縁が決まっていないのに、与謝野鉄幹と夫人がいるところに押しかけて嫁の位置におさまった与謝野晶子。 「明星」を主宰して、多くの著名な詩人を引き寄せた与謝野鉄幹。晶子を何とか世にデビューさせようと幾つかの詞を集めて出版したのが晶子処女詩集「みだれ髪」。 晶子は、自分の髪がこわくて、油を [続きを読む]
  • いしいしんじ   「アルプスと猫」(新潮文庫)
  • ご飯日記シリーズの3作目。 「フランダースの犬」は明治41年に初めて日高善一によって翻訳され出版された。その本では、主人公ネロの名前は「清(きよし)」。パトラッシュは「斑(ブチ)」。お爺さんは「徳爺」だった。こんな面白い話が載っている。 いしいの作品は、大きなドラマがあるのでなく、いしい独特の言い回し、妄想、独特の世界に親しみを感じ自ら飛び込まないと、読むのが辛く、途中で投げ出したくなる作品が多い。 [続きを読む]
  • 秘技 またばさみ
  • 本家はこちら。3か月前今日余裕です。今日は映画(ジョジョの奇妙な冒険)を観てきました。9時半〜12時半の3時間くらいを留守にしたんですが、これといっていたずらはなく、ソファーカバーへのおもらしもなく、トイレシートもきれいなまま。さくらにご飯をあげたあと、14時過ぎまで自室にこもり、観てきた映画のサイトを眺めたり、原作マンガやアニメ版を検索したり。で、そろそろ遅い昼ご飯でも〜とリビングに。うーん。。。 [続きを読む]
  • さくら、5か月
  • 前回のひづめLOVEの記事から1月以上。さくらは元気です。心配無用です。おっぴろげ私(ねえや)が大学生で独り暮らしをしていたころ、ゆめこやはなこが子犬だったので、成長の早さを実感する機会はあまりなかったわけです。いやぁ、早いですね。こんなにコロコロで、ぽてぽてだったというのに。ぬいぐるみだったというのに。身体の長さは、先月すでにゆめこを追い抜きました。明日は花火大会。はなこはブルブルでしたが・・・大丈 [続きを読む]
  • 伊藤比呂美  「日本ノ霊異ナ話」(朝日文庫)
  • 高校時代から古典を読むことに熱中していた伊藤さん。教科書に載っているような「今昔物語」や「宇治拾遺物語」は毒にも薬にもならない。伊藤さんが本質と考えるエロ、グロには程遠い。 もっと早く出会っていればと自分の人生もっとすっきりしていたかもしれないと思った「日本霊異記」を下地に物語を創った。作者は薬師寺の僧、景戒で1200年前に完成した書物。 西暦700年代から800年代。人々は動物にも、植物にも親和性を抱き、 [続きを読む]
  • 獅子文六    「悦ちゃん」(ちくま文庫)
  • 1930年の新聞連載小説。昭和10年代の状況が実によく描かれている。 私の幼いころ、村には建具屋があった。少し前、自治会長をやり、自治会のリサイクルごみを箱詰めするときに使う器具が壊れ、この器具を作れる建具屋を探したのだが、なかなか見つからず苦戦した。 私の村の建具屋も自然消滅のように無くなった。 この作品にでてくる指物師である江戸時代から続く、指久が、機械化に押され仕事が無くなり、貧乏の極みに追いやら [続きを読む]
  • 乾くるみ   「匣の中」(講談社文庫)
  •  探偵小説愛好家グループの中心人物伍黄零無が、密室のなかから謎の言葉を残し失踪する。その後、立て続けに4人の仲間が密室で遺体となって発見される。 失踪事件を含め、密室殺人事件を探偵小説愛好家達が真相を解き明かそうとする。 この過程が陰陽哲学から掘り下げられたり、難しい数理学や物理学から迫ったり、内容が難しく、その素養の無い私にはとてもついていけない中味だった。 それで、最後はすべての真相が解明され [続きを読む]
  • アンソロジー   「西郷隆盛 英雄と逆賊」(PHP文芸文庫)
  • 来年のNHKの大河ドラマは「西郷隆盛」だそうだ。池波正太郎や海音寺潮五郎など、名うての時代劇作家が、西郷の周囲にいた人物の視点で、謎に包まれた西郷の実像に迫った5編が収録されている。 薩長同盟や、勝海舟とともに実現させた江戸城無血開城に至るまでの西郷の活躍は傑出しており、大人物だと感じさせる。 弟従道が政府軍側で、隆盛が反乱側で、兄弟で争った西南の役は切なさがこみあげる。 当然、西郷の型にはまらな [続きを読む]
  • 茨木のり子    「ハングルへの旅」(朝日文庫)
  • 日韓関係は横においてみて、一般人同士でみてみたとき、日韓の互いをみる眼はどうなのだろうか。尖った極一部の人々の行動や言動、政治家の関係悪化をあおる発言を更にデフォルメして扇情的に報道し、それが全体の考えだと論じている傾向に無いだろうか。 茨木さんの詩人としての原点になっているかどうかはわからないが、その人生の歩みに影響を与えたのは少女時代に繰り返し読み暗誦した韓国の詩人金素雲の韓国民謡選「ネギをう [続きを読む]
  • 伊藤比呂美    「犬心」(文春文庫)
  •  愛犬、どれだけ元気であっても、いつか死にぶつかる。私も今まで4匹の犬との別れに遭遇した。その都度思うのだが、殆どの犬、猫は自然に死んでゆくものだということ。この本によると、アメリカでは、老いてとても直視できないほど弱ると、何で安楽死させないかと責められるそうだ。 どの犬もそうだが、大好きな散歩をいやがるようになり、それからトイレの始末ができなくなり、動けなくなり、じーっとしているばかりになる。そ [続きを読む]
  • 宮下奈都     「神さまたちの遊ぶ庭」(光文社文庫)
  • 夫の発案で、1年間期限限定ということで、福井から北海道トムラウシに移り住んだ宮下さん一家。このトムラウシがすごいところで、書店までは60km,最寄りのスーパーまでは37km。テレビ難視聴地域ということで特別の機器をNHKから取り寄せないとテレビも見られない。取り寄せても映るのはNHKだけでそれも東京版。 新聞は一日遅れで郵便でやってくる。その切手代も購読者負担。 宮下さんの一家は旦那さんと3人の子供 [続きを読む]
  • 朝倉かすみ    「遊佐家の四週間」(祥伝社文庫)
  • 家をリフォームする間、友達のみえ子が遊佐家に居候をすることになる。遊佐家の母親である羽衣子は、美人でしとやか、典型的に家庭を守り、家族に尽くすタイプ。一方、みえ子は、デブで不細工、とてもみていられないほどの醜女。 遊佐家の父親賢右は一番クズなのだが、家では自分の思い通りにしていないと機嫌が悪く、それに唯々諾々と従う母親に、娘のいずみや孝史は面白くなく、家族は一見幸せそうにはみえるが、会話は無く、内 [続きを読む]
  • 伊藤比呂美    「女の絶望」(光文社文庫)
  • 「あたしにも身に覚えがあった。セックスしてんだか、げろ吐いてるんだかわからないセックス、手首を切ったりヤケ酒あおったりするかわりに、ま、ペニスを中にいれとこうかっていうセックス。快感なんかあるようでなくって、ないかと思うとあるんですよね。だからまたやめられなくなっちゃう。 切ないねえ、こういう『ココでこんなことをしてるのはアタシに相違ありません』ってハンコ捺すかわりにおまんこ開いている若い女の子。 [続きを読む]
  • 西成彦 伊藤比呂美   「パパはごきげんななめ」(集英社文庫)
  • 男女平等社会といわれ、子供の世話や育児も共同で行うべきと巷間言われるが、なかなか男が育児をするというのは、一般社会からみると奇異にみられる。 伊藤比呂美の旦那である西成彦は熊本で大学の講師をしている。講義をする時間は少ないから、一日中家にいることが多く、伊藤に代わり積極的に育児に携わる。 おしめの洗濯も、おおまかな伊藤と異なり、しっかり洗い皺がでないようきちんと畳んでしまう。 母親は、公園仲間など [続きを読む]
  • 乾くるみ    「嫉妬事件」(文春文庫)
  • 嫉妬事件としているが、本題はSHIT事件。スカトロジー事件である。 城林大学のミステリー研究会で、毎年恒例の犯人当てイベントが開催された。そこに部員である赤江静流が、他の大学の長身で格好いい天童を連れてくる。その天童は、静流に「疑惑の影」という本を貸し出してくれるように頼んでいた。 「疑惑の影」は手が届かず、椅子か何かを使って、その上に乗ってとらないといけない、本棚の上部に置かれていた。そして、そ [続きを読む]
  • 町田康 いしいしんじ   「人生を救え!」(角川文庫)
  • 町田康の人生相談と、東京を散歩しながらの町田といしいの対談が収録されている。町田の「やりたいことがないのです。」と「妻が全然痩せないのです。」という相談についての回答がすばらしい。 まず「やりたいことがないのです。」 「やりたいことの、ことの部分の問題なのですが、広い意味で、こと、ととれば、あなたとてやりたいことはあるのではないでしょうか。 散財旅行にでかけて、プールサイドで飲み物を注文する、珍し [続きを読む]