はなゆめ爺や さん プロフィール

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はなゆめ爺やさん: はなとゆめ+猫の本棚
ハンドル名はなゆめ爺や さん
ブログタイトルはなとゆめ+猫の本棚
ブログURLhttp://hanayume5.blog50.fc2.com/
サイト紹介文本さえあればシアワセな爺さんの読書日記
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供716回 / 365日(平均13.7回/週) - 参加 2013/11/22 21:19

はなゆめ爺や さんのブログ記事

  • 大槻ケンヂ  「いつか春の日のどっか町へ」(角川文庫)
  •  私らのような平凡な人生は、敷かれたレールにのり、行きつく地位などはそれぞれ異なるが、流れるまま日々を送る。しかし、乗っかるレールが無い人は、いつも不安をかかえ人生を送っているのか。 大槻ケンヂ、筋肉小女隊でブレークし80年代のロックシーンを引っ張てきて、功なりとげ、名声もお金も十分以上得たと思えるのに、40歳の声を聞き、人生を見つめなおす。 40歳代、周囲にポツリ、ポツリではあるが亡くなる人もでてくる [続きを読む]
  • 岡田尊司   「人格障害の時代」(平凡社新書)
  •  ここ最近は、欲望や感情を抑制できず、アルコール依存症や、パチンコ依存症、自己破産、家庭内暴力事件や虐待事件、強制わいせつ罪が急増している。これらは、体の一部に欠陥があり起こされるのではなく、育った環境や社会的抑圧により人格障害が引き起こされることによって発生している場合が殆ど。 この人格障害は以下の症状に現在分類されている。 「妄想型人格障害」人の行動を信じない。ちょっとした目線や行動を、自分を [続きを読む]
  • 3月の、猫の日
  • 「猫の本棚」とタイトルでうたっている以上、月に一度くらいは猫写真を貼りませう。ほら、明日は22日。にゃんにゃんですよ。↑猫派なので犬は無視最近、ファンヒーターを買い換えました。いい感じです。前のヤツは、ねじが行方不明になってガタガタ言い始めたので。しっぽの持ち主と、背中の持ち主は別です。2匹とも元気です。この春で、15歳と16歳です。茶々丸を最初に拾った家の人に最近会って、「まだ生きてるの!?」という [続きを読む]
  • 春風亭昇太   「楽に生きるのも、楽じゃない」(文春文庫)
  •  今やお化け番組「笑点」の司会者まで上り詰めた、大人気落語家春風亭昇太のエッセイ集。ただしこのエッセイ集は、20年前に書かれ本になったものを再出版している。20年前の昇太は、まだ「笑点」に出演していない。出演はこの本を出版した9年後。だから「笑点」でのネタは全くない。 落語家にはなったものの売れてお金がはいる時代ではない。 銭湯に行った帰り、アイスを食べたくなり、自販機の前にたつ。ポケットをまさぐるの [続きを読む]
  • 岡田尊司    「うつと気分障害」(幻冬舎新書)
  •  こういう本を読んでいると、また、新しい鬱の型が発見されたと、症例の細かな分類を読んでいるような錯覚に陥る。例えばうつ病といえば、自殺に直結していて、絶対「頑張れ」など励ますような言葉は発してはいけないということになっているが、この本では励まして背中を押してあげねばならない「うつ病」もあると記されている。何だか何でもありで読んでいるうちに、だいたい正常な人というのはどんな人なのか像がまったく浮かば [続きを読む]
  • 藤原新也    「なにも願わない手を合わせる」(文春文庫)
  •  藤原は、人の死んでしまえば、土に帰り無となると考える。では、死んだ魂が成仏するとはどういうことなのか。藤原は、死んだ人の魂は、その人を送った今生きている人の中にあるという。繰り返し、祈りをささげる。その真摯な祈りの向こうに、やがて死んでいった人への悲しみや、重圧から解放され無になる。その時こそ、死んだ人の魂が成仏したときだという。 仏教で祈るということは、仏様に何か願いをかなえてくれるようにする [続きを読む]
  • 星野博美    「コンニャク屋漂流記」(文春文庫)
  •  星野さんのルーツは、漁師だ。千葉県の外房の小さな村、岩和田で父親が生まれ、先祖はこの村で生きてきた。祖父が亡くなる。その祖父が末期がんと宣告された後、遺書のように自分史を書く。それが、星野さんの手元に残され、そこから星野家のルーツは何だったのかつきつめる旅が始まる。不思議に思うのは、星野家の屋号が漁師町に家があるのにも拘わらず「コンニャク屋」とは。 星野さんの特徴は、好奇心が旺盛。で、思ったこと [続きを読む]
  • 乃南アサ    「それは秘密の」(新潮文庫)
  •  恋心が生まれる瞬間、そしてそれがどんな風に生まれて当人を、ときめかせたリ、悩ませたり、そんな心理のあり様を、年齢や状況、千差万別において、描き出した短編集。 やはり本のタイトルにもなっている「それは秘密の」が一番面白い。 猛烈な台風がやってきている。吹き荒れる雨風のなか、主人公の国会議員が車を運転していた。彼は、病気療養中で死期がせまっている友人の見舞いにきた帰りに台風に遭遇した。 道路が寸断さ [続きを読む]
  • 城山三郎    「よみがえる力は、どこに」(新潮文庫)
  •  生前の講演と吉村昭との対談が収録されている。 講演での本田宗一郎や、石田體助のエピソードや人となりについて話している内容も興味深く面白かったが、大層な教訓話より、気楽にしゃべっている吉村昭との対談のほうが面白かった。 Hさんという有名な編集者が、アメリカに出張に行った。まったく英語ができない。ホテルの名前は憶えていたから、タクシーに乗ってホテルまでは着いた。フロントで耳と口をさしてから、バツマー [続きを読む]
  • 長野まゆみ     「鉱石倶楽部」(文春文庫)
  • 「ゾロ博士の鉱物図鑑」に載っている、紫水晶、白雲母、月長石などの美しい鉱石の写真とともに、その鉱石からわきでたイメージと物語を紡いでいる。 天河沙流の結晶からイメージした鉱石の説明が、ピタっと写真とはまる。 「アイネクライム村の海岸でだけ採集できる珍しい沙流。・・・硝子壜に詰めた装飾品としても人気が高い。猫族のチンチラ仲間たちは、この天河沙流を身体にふりかけ、毛並を煌めかせて歩くことを流行らせてい [続きを読む]
  • 瀬尾まいこ   「春、戻る」(集英社文庫)
  •  最近は、一瞬に人を判断して、特にダメ人間だと判断した人物は、排除してしまうという傾向がありとあらゆる場面で強くなった。そして、ダメ人間としてレッテルを貼られると、なかなかそこから脱出することができない。 この作品は教師を目指し人生をおくってきた主人公の女性が、念願がかない、岡山の田舎の小学校に赴任、小学2年生を受け持つことから教師生活をスタートさせる。主人公は、生徒たちと同じ目線で物事をとらえよ [続きを読む]
  • 長野まゆみ   「あの頃のデパート」(新潮文庫)
  • 昭和40年代、50年代はデパートが全盛の時代だった。デパートはその頃は、家族が行きたい、今でいえば、ディズニーランドのような場所だった。だから、この作品で長野さんが言っているように、デパートに行くと言われると、前の晩は眠れなかったり、一張羅を着こんで行くところだった。 今日は食堂で何を食べようかとか、屋上の植物園探索や乗り物楽しみだった。その頃はデパートの屋上はその近辺では最も高いところで、そこから見 [続きを読む]
  • 坂口恭平    「徘徊タクシー」(新潮文庫)
  •  ぼけとか認知症といって、徘徊老人を病人として判断して、一般世界から排除を我々はしてしまう。しかし、人間の心は多種多様で、こういうものと決めつけてしまうことは、この作品を読むといけないことだと感じてしまう。 この作品の主人公恭平。祖父の葬式のために東京から故郷熊本に帰ってくる。そこで90歳で健在な曾祖母トキヲがボケ老人になり徘徊をくりかえして家族を困らせていることを知る。 このトキヲが時々「ヤマグチ [続きを読む]
  • 有川浩     「旅猫レポート」(講談社文庫)
  •  主人公は30歳を過ぎている悟。ある日瀕死になっている野良猫を救ってやり、名前をナナにして一緒に暮らし始める。ナナは人間の言うことがわかり、他の猫とも会話ができる。 5年間一緒に暮らしたが、ある事情があって、ナナを手放さなくてはならなくなる。「猫をもらってくれませんか?」と銀色のワゴンに乗って、小学校や中学校、高校の頃の親友を訪ね全国を旅する。 読者は、何でナナを手放さねばならないか、疑問を膨らませ [続きを読む]
  • 秋吉理香子     「暗黒女子」(双葉文庫)
  •  芸能界にはまったく関心がない老人の入り口にいる私。最近ヤフーのニュースで話題になっている清水富美加という女優、不倫や「幸福の科学」に専念するため女優をやめると大騒ぎになっていることを知る。 この文庫を書店でみたとき、去年の4月にこの作品は映画化されていて、清水富美加という女優が主演していて、表紙に載っている。へえ、この人が話題の人かと思わずまじまじ見てしまった。 この小説、主人公の学校経営者の娘 [続きを読む]
  • 伊坂幸太郎      「仙台ぐらし」(集英社文庫)
  •  伊坂の妄想、創作の原点は極度の心配性にあるのではとこのエッセイを読むと感じる。 小学生の頃、昼食の献立表をみて、大嫌いなきゅうりが材料になっているメニューがあるとその日が来ることが恐くてしかたなくなる。 お化け屋敷や着ぐるみショーも怖くてしかたがない。もちろんそれらはニセモノだったり、悪役は誰かが着ぐるみをしてやっているのだということはわかっている。そうであっても、中に本物が混ざっていると思い込 [続きを読む]
  • 藤原審爾    「新宿警察Ⅱ 慈悲の報酬」(双葉文庫)
  •  昭和40年代に書かれた短編集。 このシリーズは、名刑事が登場して推理と粘り強さで事件を解決してゆく、推理小説とも異なるし、超人的なアクションが飛び交うハードボイルド小説とも異なる。また警察組織小説とも違う。どう名付けるのが適当なのかよくわからないが、警察気風小説という趣の短編小説集である。 新宿という日本で最も多くの犯罪が起きたり、相談や苦情が持ち込まれる警察署を扱う。だから、事件や捜査が常に何 [続きを読む]
  • 藤原新也   「藤原新也の動物記」(新潮文庫)
  •  インド ガンジス河とバングダディッシュから流れてくるプラフマプトラ河が合流するところは、無数のデルタ島が存在している。海抜1−3M。サイクロンが発生すると、すべて海面下に沈み、かっては60万人が犠牲者となった。 こんな小さな島々に、しがみつくように生活する人たちがたくさんいる。平べったい島でわずかな野菜と川べりに生息する魚をとり暮らしている。その暮らしぶりはまさに極貧の生活である。 藤原は、その島 [続きを読む]
  • 藤原新也     「丸亀日記」(朝日文庫)
  •  河原の道を散歩している。すると、何もない土手から「ミューン」という音がする。どんなに目を凝らしてみても何もない。少し恐怖心がおこる。しかし、思い切って土を掘り起こしてみる。10cm掘り返してみると、音の正体が現れる。蛙である。冬眠をしている蛙の唸り声である。 冬眠には3種類の型がある。コウモリ型。熊型、そして蛙型である。 変温動物である蛙型は、唸り声をあげていても、絶対目ざめない。眼ざめの気温とい [続きを読む]
  • 藤原審爾     「新宿警察Ⅲ 所轄刑事」(双葉文庫)
  •  タイトルは、現代の新宿警察を連想させるが、作品は40年前以上に作られていて、大沢在昌や佐々木譲の深く切り込んだ、ハードボイルド的作品とは異なり動きはかなり緩慢。何しろ、犯人であるヤクザは高級車で逃走し、それを刑事が走っておいかけるのだから。 それに、藤原が知識不足なのか、当時は当たり前だったのか、まず事件が起きると、鑑識が登場するが、この作品には唯一一回登場するだけ。短編集で事件は多発しているのに [続きを読む]
  • 藤原新也     「渋谷」(文春文庫)
  • このルポなのか小説なのかよくわからない本にでてくるサヤカという主人公の行動がどうにも胸におちない。 彼女の父親は大学教授。地方での大学教授の存在は特別である。誰からも、先生として尊敬される。そして、娘である主人公も成績優秀。申し分のない家庭環境に育っている。 彼女が変化するのは、母親の態度にあったそうだ。母親は尊敬されている父を支え、世間には父と同等の地位でみられても恥ずかしくないように立ち振る舞 [続きを読む]
  • 藤原智美   「家族を『する』家」(講談社+α文庫)
  •  私が小さいころの百姓だった家は、農繁期は、親はもちろん、祖父母、子供たち総出で農作業をした。そうしないと、食べてゆくことができないからである。だから、家族は自然とまさに家族になり、一体感もあったし存在感もあった。 しかし、今は家族とは何かが問われ、家族でいることが窮屈で、家族が崩壊してしまっていることが多い。どことなく、必要もないのに「家族をする」ことが家族を守ることになっている。 それぞれが個 [続きを読む]
  • 藤原審爾     「大妖怪」(文春文庫)
  •  小さいころ、田舎の小さな村に住んでいて、よく、夜神社の中を歩くと、狐にばかされ、美味しい食事を食べているはずだったが、気が付くと、木の枝で葉っぱをつまんでたべていたなんて話をよく聞かされ、夜中に絶対神社には行かないと誓ったものだ。 もう、私らの世代が妖怪を恐れた最後かもしれない。 藤原の妖怪を描く筆が冴えに冴えている。私と同じように、妖怪の存在を信じていなければここまでは描けない。 亡くなった千 [続きを読む]
  • 藤原新也   「空から恥が降る」(文春文庫)
  •  トランプ大統領が、イスラム7か国からの人々の入国禁止を発令して、アメリカ国内問わず世界が大騒ぎとなった。それでも、歴代最低とはいえ支持率は44%もあり、入国禁止令がそれなりに支持されている現実がある。 確かにテロを防ぎ、アメリカの安全を守るためには、人権とか差別を訴えても、どこか言葉だけで抽象的ゆえ、トランプ大統領の大統領令もかなり説得力はある。 このエッセイ集に、あるアフガニスタン・アメリカン [続きを読む]