あじろ圭 さん プロフィール

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あじろ圭さん: あじろのあじと
ハンドル名あじろ圭 さん  
ブログタイトルあじろのあじと
ブログURLhttp://ajiroajito.blog.fc2.com/
サイト紹介文オリジナル小説ブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供224回 / 244日(平均6.4回/週) - 参加 2013/11/23 15:13

あじろ圭 さんのブログ記事

  • 【雑記】W杯優勝物語
  • ドイツが優勝してくれて、気分は最高! まだ余韻にひたって頭がぼーっとしてます。レーブ監督が就任以来、ドイツを見守っていたので、今回の優勝はとてもとても嬉しい!しかも今回の優勝に至るまでがまるで大河ドラマをみているようでもあり、物書きのはしくれとしてはそのストーリーにも胸が熱くなるのです。ラーム、ポドルスキー、シュバインシュタイガー。彼らが代表に加わったばかりのころ、若さゆえに不安定になるときもあり [続きを読む]
  • あとがき
  • 買うと高いので野菜を育てています。水と太陽と土。これらが何より重要な野菜づくり。堆肥づくりからはじめます。この堆肥があるとなしとでは野菜の出来がまるっきり違います。その堆肥。いろいろな作り方があるようですが、私は落ち葉や野菜の切りくずなどを混ぜて作っています。たまにウシのンコをまぜたりします。人間が手をかけるとこうなるけど、自然界では落ち葉に動物の死骸などがいりまざってよい土となります。人間も動物 [続きを読む]
  • 有機野菜 最終話
  •  加山の息子、加山武彦が再婚したらしいと聞いたのは静香からだった。夏休みが始まったばかりの頃だった。この先1か月、昼食を用意し続けないとならないのかと憂鬱な思いで夕食の買い物をしていた時である。静香の方から話しかけてきて、夏休みが憂鬱でという話から、加山の再婚話になった。「そういえば、加山さんとこの息子さん、再婚したらしいわよ」「離婚していたんですか」「単身赴任だなんていってたけど、本当は外に女を [続きを読む]
  • 有機野菜 5
  • 「片岡さんじゃないの。お久しぶり」 鮮魚売り場で夕食のおかずをみつくろっていると、声をかけてきたのは近所に住む主婦の志村静香だった。渉と同じ年の男の子と1つ上の女の子との二児の母親で、恵子たちが引っ越してきたばかりのころ、何かと世話になった。恵子同様、専業主婦で気があったのだが、パートの仕事をみつけた最近では会うことも少なくなった。どうやら仕事帰りにスーパーに寄ったようで、静香のカゴには出来合いの [続きを読む]
  • 有機野菜 4
  • 春になった。冬の間、閑散としていた販売所に再び野菜が並び始めた。秋植えの新玉ねぎである。甘味が強いのでサラダにでもするかと恵子は一袋買った。 さっそく調理しようと包丁を入れたところで、恵子は悲鳴をあげ、台所を逃げ出した。「何だよ」 切り裂くような悲鳴を聞いて、航一がソファーの端から顔をのぞかせた。日曜のこの日、航一は家に居、ゴルフ中継を見るうちにうたた寝していた。恵子は唇をわなわな震わせるばかりで [続きを読む]
  • 有機野菜 3
  • 「友達と遊んでくる!」 そう言うなり、渉はもう玄関を飛び出していた。 食卓にはおやつに出したトウモロコシの軸が転がる皿があるばかりである。 すっかり野菜嫌いでなくなった渉に、恵子は茹でたトウモロコシを与えた。ゆでて塩を軽くふるだけの手軽なおやつである。旬をむかえたのでスーパーでも販売所でも安く手に入る。販売所で大量のトウモロコシを買ったので、渉のおやつにまわした残りは実をそいで冷凍にしてしまった。 [続きを読む]
  • 有機野菜 2
  •  旬をむかえたのか、販売所には袋詰めにされたインゲンが山積みになっていた。一袋が赤ん坊の頭はありそうな量で100円の値がついている。 胡麻和えにするか味噌汁の具にするくらいしか使い勝手のなさそうなインゲンだが、量があれば立派なおかずになる。恵子は迷わず手を伸ばし、傍らの箱に100円玉を入れた。 帰宅するなり、恵子は夕食の支度にとりかかった。買ってきたインゲンをざるにあけ、軽く水洗いする。ベレー帽を [続きを読む]
  • 有機野菜 1
  •  まず頭を切る。それからひげ根のついた尻を切り落とす。胴体を起こし、平らになった頭頂部に包丁をあて、繊維に沿って一気に刃を入れる。 玉ねぎは身二つに割れ、まな板の上に転がった。あとは切れ込みを入れ、みじん切りにするだけなのだが、横たわる半身に恵子の目は釘づけになった。 身の中心には丸や長方形といった見慣れぬ形のものが詰まっていた。どうやら芽が出始めたものを手にしてしまったらしい。芽となる部分―萌芽 [続きを読む]
  • 【雑記】感動をありがとう……じゃねーよ!!
  • タイトルからして言葉遣いがあらくなってしまいました。ごめんあそばせ、おほほ。まあ、タイトルからして言いたいことはわかっていただけたかとおもいますが、例の蹴球競技についてでございますのよ。と、「丁寧」な言葉づかいはここまで。以下、口が悪くなります。連日、PK戦へもつれこむ試合ばかりで観てるこっちもへとへとです。就職活動どころじゃない(人はそれを現実逃避という…笑)日の出る国とやらも出場していて、育っ [続きを読む]
  • 【雑記】2014年 後半の目標
  • さて、後半の目標です。1.スメラギのシリーズ4を公開する継続です。たぶん秋ごろに公開できるとおもいます。2.ホラー作品を公開する短いものを1つ公開する予定です。ホラーな夏に公開予定。って、もう夏なのか(汗)3.詩を公開する4.ショートショートもちょっと書いてみたいできるかな? 一応目標としてかかげておきます。5.恋愛ものを書く継続。6.今書いている三部作+番外編なのを完結させるデータ化、がんばりま [続きを読む]
  • 【雑記】2014年前半をふりかえる
  • 2014年も半分が過ぎようとしています。後半にむけて、まずは2014年にたてた目標のおさらい。1.スメラギのシリーズ4を公開する原稿のデータ化はすんでいるのであとはアップするだけ。たぶん秋ごろに公開できるかと。2.ホラー作品を公開する「ずれる」はおかげさまをもちまして、アルファポリスWebコンテンツ大賞のホラー部門で特別賞をいただきました。前半のハイライトでした。3.詩を公開するしました。今後も引 [続きを読む]
  • あとがき
  • アメリカンで、ゴシックで、ホラーで、翻訳調の日本語が少し変な小説を書いてみたいなとおもったら、こうなりました。書いている方は楽しかったです。読者のみなさまにも楽しんでいただけたのなら幸いです。 [続きを読む]
  • 罪喰い 最終話
  • 「ノーマン捜査官とはいつ?」「はじめ、私はひとりで復讐を遂げるつもりでいました。ジョンストンと結婚したのも復讐の機会をそばでうかがうためでした。FBIが連続少女暴行殺人事件で彼を追っているとは結婚してから知りました。あちらから私に接触があったのです」 新婚の若い妻になら寝物語に昔の殺人事件を告白するとでも思ったのだろうか。FBIはよほど切羽詰っていたとみえる。それとも、シヴィルの美しさに惹かれたノ [続きを読む]
  • 罪喰い 5−4
  • 「それは?」 シヴィルは目ざとく、アルが手にしたユリの花束をとらえた。「あなたにです」 アルは花束をシヴィルに差し出した。「まあ、いい香り」 顔ほどはあろう大きさのユリを引き寄せ、シヴィルは香りに酔った。「ユリは大天使ガブリエルの象徴です。受胎告知の際にもユリを手にしている。大天使ガブリエルは復讐の天使でもある……。あなたは復讐のため、僕を利用した――」「あなたはもうすべてを知ってしまったのね」  [続きを読む]
  • 罪喰い 5−3
  •  空には雲ひとつなかった。遮るもののない日差しは強く、長袖の下の皮膚まで焼き尽くす勢いだ。寄せてはかえす青い波を横目に、アルは先を急いでいた。潮の香りにまじって時折、手にしたユリの花束の甘い香りが鼻をくすぐる。 砂に足元をすくわれ、砂浜を行くアルの体は右に左に揺れた。足は確かに前へ出しているのだが、先へ進んでいるのかどうか怪しい。面倒なので靴は途中で脱ぎ捨ててしまった。 砂の一粒一粒は指の間をすり [続きを読む]
  • 罪喰い 5−2
  •  ニューヨーク、マンハッタン。ダウンタウンのとある一角に、ジョンストン夫人が幼い頃を過ごした教会はあった。洒落たカフェや個性的な店がすぐそばにひかえているというのに、ネオゴシック様式の教会に一歩足を踏み入れると、祈りのための静謐が迎え出てくれる。アルは教会を抜け、裏手へとむかった。夫人の亡骸は遺言によって教会の裏手にある墓地に埋葬されていた。 季節は春から夏にむかいつつあった。青々とした芝の間に、 [続きを読む]
  • 罪喰い 5−1
  •  サタンから健康な肉体をもらったジョンストンを待っていたのは、連続少女暴行殺害事件に関する裁判だった。 罪喰いの際にジョンストンが告白したいくつかの殺人のうち、FBIは、パメラ看護師が告発した娘マデリーンの殺人事件について強い関心を寄せた。罪喰いの際の告白はどういうわけかテープに録音されており、そのテープを入手したFBIはマデリーン殺しを自白したものとみなしてジョンストンを逮捕した。DNA鑑定の結 [続きを読む]
  • 罪喰い 4−5
  •  マデリーンを殺した犯人はなかなかつかまりませんでした。警察は何の手がかりもつかんでいなかった。ずい分たってからあの子のTシャツから犯人のDNAが採取されましたけど、当時はDNA鑑定なんてものはまだなかった頃でした。 当時、似たような事件が何件もあって、警察にとっては数ある事件のひとつでしかなかったでしょうが、私にとってはたったひとつの出来事でした。 事件のことはいつでも頭にありました。忘れるわけ [続きを読む]
  • 罪喰い 4−4
  • 娘はわずか12歳の生涯でした。娘は……マデリーンは殺されたのです。 ジョンストンに。 かわいそうに、怖かったでしょう、苦しかったでしょう。まだこれからだったというのにジョンストンはあの子を犯して、その命を奪った。そしてまるでごみのようにそこいらの道端に捨てたんです。私の大事なマデリーンを。 私は16であの子を産みました。電気工をしていたあの子の父親とは、あの子がまだ幼い頃に別れました。仕事先で女を [続きを読む]
  • 罪喰い 4−3
  •  わしは南アフリカで生まれ育った。両親はとうもろこしの農場を経営していた。20の春だった。農場経営を手伝うのに嫌気がさし、わしはアメリカに渡った。何をしようというのでもない。何ができたわけでもない。結局、アメリカでもあちこちの農場を渡り歩いてその日その日を食いつないでいた。 そのうち父が亡くなった。父の農場は兄が継いで経営していた。素朴さだけが取り柄のような兄はわしとはまるで違っていた。向上心とい [続きを読む]
  • 罪喰い 4−2
  • 「あなた、これは一体……」 遺言状には、先の遺言状の内容を破棄し、すべての遺産は慈善活動のために設立した信託にゆだねるものとするとあった。「わしを殺しても一セントだってお前たちのものにはならないようにしてやった。わしが死ねば、遺産はお前の大好きな慈善団体にいく。どうだ、嬉しいだろう、心優しきギャビーよ」 この時のジョンストンほど醜いものはなかった。骸骨が皮をかぶっているような形相の醜さだけではない [続きを読む]