あじろ圭 さん プロフィール

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あじろ圭さん: あじろのあじと
ハンドル名あじろ圭 さん  
ブログタイトルあじろのあじと
ブログURLhttp://ajiroajito.blog.fc2.com/
サイト紹介文オリジナル小説ブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供260回 / 321日(平均5.7回/週) - 参加 2013/11/23 15:13

あじろ圭 さんのブログ記事

  • 改稿のため下げます
  • かたっぽだけの靴下、改稿のため取り下げます。いただいたコメントはちゃんと取ってあります。改稿後はここで発表できたらとおもいますが、違う場所になるかもしれません。またいつになるかもわかりせん。が、今年中はないとだけは断言できます。他に優先事項があるので。以上、業務連絡でした。 [続きを読む]
  • あとがき
  • あっという間にあとがきです。短い話だったなあ、もっと書きこめばよかった。書き手としては少々不満が残ります。今回は新キャラが登場しました。後々、また出てくる予定です。このシリーズ、1年に1作ペースなので、登場は数年先になりそうですが(汗) [続きを読む]
  • 神隠しの森 エピローグ
  •  「サバ味噌定食二つ!」 よろずののれんをくぐるなり、スメラギは厨房にむかって声をあげた。奥からあいよと威勢のいい声がかえってきた。「サバ味噌煮お待たせ。今日のはおいしいよ」 おかみがもってきた味噌煮の甘い湯気に、スメラギの喉仏がごくりと動いた。「いつもうまいっすよ」「一期一会、うちの人、毎日全力で作るからね。今日は今日でまたおいしいのよ」 一足先にサバ味噌定食にかぶりついた美月は、口を動かしなが [続きを読む]
  • 神隠しの森 5−4
  • 「お前、東雲青竜か」「何だって?」 美月が驚きの声をあげるのも無理はない。東雲青竜は男性、目の前にいる山内和泉は女性だ。東雲青竜は金髪だが、山内和泉は美しい黒髪の持ち主だった。ふたりともに寒気のするような美男美女ではあるが、同一人物とは到底思えない。思えないのだが、今日の山内和泉は、東雲青竜同様、青い澄んだ目をしている。シャツかとおもった胸元の白さは肌そのものだった。「男でもない、女でもないんだろ [続きを読む]
  • 神隠しの森 5−3
  •  「その秘密なら、あなたの足元にありますよ」 森の奥から声だけが響いてきた。スメラギは思わず身を震わせた。やがて木の陰から姿を現したのは山内和泉だった。黒のパンツスーツ姿で、肌の白さが際立っている。「どうしました? 死人でもみたような青い顔をしているじゃないですか。私は生きた人間です。それに死人をみたって今さら驚くような人ではないでしょう、あなたは」 山内和泉はゆっくりとスメラギに近づいてきた。枯 [続きを読む]
  • 神隠しの森 5−2
  • 「スギさん、熊……」 山の奥へと進んでいこうとするスメラギを、美月が引き止めた。以前に来た時、熊が出ると警告されたのを思い出したらしい。「あー? 熊? んなもん、出ねえよ」「忘れたのかい? 出るって言われたじゃないか。熊の爪痕だってみただろう?」「これのことか?」 スメラギは例の爪痕のある木の前に立っていた。 スメラギたちの目線の高さに熊の爪痕がはっきりと見て取れた。くっきりと四本の平行線が木の幹 [続きを読む]
  • 神隠しの森 5−1
  •  勇樹ちゃんの父親、村上太郎は憤っていた。勇樹ちゃんが生きていたというニュースを受けて自宅前に集まってきたリポーター相手に下平夫妻への罵詈雑言をわめきちらしている。 幼い息子が行方不明になってから7年、不安な日々を過ごしてきた。生きていてほしいと望みながら、もしかしたら死んでいるかもしれないという覚悟を決めていたところへ白骨体が発見され、絶望を味わった。かとおもえば、息子の遺体ではないと判明してほ [続きを読む]
  • 神隠しの森 4−3
  •  下平一家は夫婦と小学生の男の子の三人暮らしだった。いたって普通の家族で、休日には親子そろって出かける姿が近所の人々に目撃されている。夫婦仲もよく、顔を会わせればきちんと挨拶をする。 子どもの名前は下平裕介といった。裕介ちゃんが行方不明になった直後に出来た子に、いなくなった子どもと同じ名前をつけたものと思われる。裕介ちゃんを思う親心がうかがいしれるが、いなくなった(現在は死亡したと判明している)兄 [続きを読む]
  • 神隠しの森 4−2
  •  生番組中の“霊視”によって発見された白骨体の身元は、下平裕介ちゃんと判明した。 身元の判定には、スーパーインポーズ法が用いられた。インポーズとは、英語で“重ねる”という意味で、文字通り、頭がい骨の写真と、その持ち主ではないかと疑われる人物の写真とを重ね合わせ、頭部の形、顔の輪郭、目、鼻、口の位置が一致するかどうかを確認する。 頭がい骨に粘土などを用いて肉付け作業を行う従来の複顔作業では身元が判明 [続きを読む]
  • 神隠しの森 4−1
  •  通称“神隠しの森”と呼ばれる山林で発見された白骨はDNA鑑定の結果、村上勇樹ちゃんのものではないと判明した。その結果は両親のみに告げられ、一般にはいまだ公開されていない。スメラギが知りえたのは、鴻巣から連絡があったからだった。「あの白骨体が勇樹ちゃんじゃなかったなんてねえ」 スメラギから話を聞かされた美月は驚きを隠せないでいる。スメラギという霊視能力の持ち主を知るだけに、美月は東雲青竜を信じていた [続きを読む]
  • 神隠しの森 3−4
  •  頁に頁をついでも、勇樹ちゃんの記録はみあたらなかった。いったん執務室に戻った篁がスメラギの様子を見に再びデータ管理室を訪れた時、スメラギは行方不明になった日付から7年分の記録をあさっているところだった。そうと知ったのも、篁にそう指摘されたからで、スメラギ自身はそんなに時間をのぼっているとは気づいていなかった。 白骨体の頭がい骨は小さかった。死亡したのは行方不明になってから間もなくだろう。そもそも [続きを読む]
  • 神隠しの森 3−3
  •  執務室の前の廊下には、夜摩の裁定を待つ死者たちが列をなしていた。この列は閻魔庁を抜け、東京駅の何層もめぐるエスカレーターに沿い、改札を抜けたその先にまで続いている。彼ら全員から夜摩は金をむしりとるのだろうが、死者の数からいって相当の金額になるとは明らかだった。「夜摩のやつ、どんだけ稼ぐんだよ」 スメラギは思わず心の声を口にしていた。「鬼籍データのシステム化の費用がだいぶかかったのでその返済にあて [続きを読む]
  • 神隠しの森 3−2
  • 「調べものとは? 仕事がらみですか?」 閻魔王の補佐役をつとめる小野篁(おののたかむら)がPCモニタのかげから顔をのぞかせた。閻魔王の裁定を記録し、行き先の定まった死者を管理するのが篁の主な仕事で、彼のメガネ姿をみるとスメラギはどこかほっとする。それは篁がスメラギと同じ人間であるからだろう。篁は地獄で唯一、生身の体をもつ人間だった。この世では「死んだ」ことになっているが、実は死なずに閻魔王にその実 [続きを読む]
  • 神隠しの森 3−1
  •  東京駅構内、地下深く潜っていくエスカレーターには人々が連なり、長蛇の列を成していた。最後尾はエスカレーターの乗り場からはるか遠く離れた改札の外にまでのびている。先を急ぐスメラギは人のいない右側をかけおりていった。時折、スメラギを追い越そうと左側をかけていく人間もいる。彼らはエスカレーターに立ち並ぶ人々をすり抜けていった。 ラッシュアワーをとうに過ぎた午後二時、エスカレータに立ち並んでいるのは通勤 [続きを読む]
  • 神隠しの森 2−4
  •  自分にしか見えない死神を追いかけ、熊の出没するという山に美月をひとり置き去りにしてしまった罰として、スメラギは昼をおごるはめになった。愛車のビートルを走らせるその帰り道、街道沿いに蕎麦屋をみつけ、そこらでは名物だという蕎麦を食べることになった。 スメラギのおごりというので、美月はメニューから一番高い天ぷらそばを躊躇なく選び、二人前を注文した。「お前……よく食うよな……」 美月は学生時代から大食漢 [続きを読む]
  • 神隠しの森 2−3
  • 「スギさん。思ったんだけど、神隠しと言われている行方不明事件が続いているのは、ひょっとして熊に襲われたのじゃないかな」「可能性は否定できねえけどな……」 美月の熊襲撃説に納得しかねると言わんばかりに首をかしげたスメラギの正面を、黒い影が横切った。とっさに横にいる美月をふりかえるが、美月は気づいていない。スメラギにしか見えていないその影は、木々の間を縫って立ち去ろうとしていた。「おい、待ちやがれ!」 [続きを読む]
  • 神隠しの森 2−2
  •  昼近くだというのに、山を行く足元は薄暗い。樹木はまばらにしげっている程度なのだが、常緑樹の今も葉のしげる枝が互いに重なり合って日の光をさえぎってしまっている。森はうっそうとして空は欠片ほどにしかみえず、どこか不安を思えずにはいられない。 地元の人々が神隠しの森とおそれる深山の林の中をスメラギは迷いなく先へと進んでいった。「スギさん、前にここに来たことがあるみたいだ」 来た道を確かめるように不安げ [続きを読む]
  • 神隠しの森 2−1
  •  夜が明けるなり愛車のビートルを飛ばすこと数時間、スメラギと美月は、霊能者と称する東雲青竜の霊視によって白骨死体がみつかった山林にたどりついた。霊視によって遺体が発見されたとあって、勇樹ちゃんの自宅や遺体発見現場となった山林の付近はマスコミ関係者でごったがえしている。砂糖にむらがるアリのごとくの彼らを横目に、スメラギと美月は山へと分け入っていった。 山林は、勇樹ちゃんが失踪した当時、捜索の対象とな [続きを読む]
  • 神隠しの森 1−3
  •  再現ドラマが終わった。画面はスタジオに切り替わり、さっきまで鴻巣がいた場所には勇樹ちゃん失踪事件の担当刑事が座り、どんな小さな情報でもいいいので寄せてほしいと鴻巣同様に深々と頭を下げた。男性司会者が情報を受け付けている電話番号を案内すると、カメラがスタジオ内にあつらえられたテレフォンブースを映しだした。新人らしき若いアナウンサーが緊張した面持ちで失踪当時の勇樹ちゃんの服装を紹介し、画面はイラスト [続きを読む]
  • 神隠しの森 1−2
  •  警視庁捜査一課刑事、鴻巣一郎とは、とある事件を通して知り合った。時効の迫ったその事件をどうしても解決したいと鴻巣はスメラギを頼ってきたのだ。スメラギは表向きは浮気調査などを行う探偵稼業を営んでいるが、その裏では自身の特殊な才能を生かした仕事を請け負っている。 スメラギは霊がみえる。生まれついての白髪はその特異体質と何か関係があるのかもしれない。霊視防止用にあつらえた紫水晶のメガネをかけていない限 [続きを読む]
  • 神隠しの森 1−1
  • 「いらっしゃい!」 のれんをくぐるなり、威勢のいい中年女性の声を浴びせかけられた。声の主は、定食屋“よろず”のおかみである。おかみは両腕に料理の乗った皿をいくつもかかえ、狭い店内を器用に動き回っていた。 厨房から顔をのぞかせている店主が「いいサンマが手に入ったんだ。塩焼きがうまいよ」 と言うので、スメラギは軽くうなずいてみせた。それが注文の合図だった。 “よろず”との付き合いはスメラギが中学生の頃 [続きを読む]
  • あらすじ
  • テレビ番組の生放送中、霊視によって行方不明だった子供の遺体が発見される。自称霊能者だという男の能力を疑いながらもスメラギは事件現場となった「神隠しの森」へとむかうのだった。 [続きを読む]
  • 【雑記】ありがとうございました 児童書大賞編
  • アルファポリス 児童書大賞が終了しました。参加作品「かたっぽだけの靴下」を読んでいただいた方、拍手をしていただいた方、貴重な票を投じていただいた方々にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。児童書って難しいですね。こどもの底なしの好奇心を満たす物語を書くのは一苦労です。でも楽しかったです。こどもの目線で世界をみると、大人には何でもないものがとてもキラキラした素敵なものにみえる。今作 [続きを読む]
  • 【雑記】ダメージとブロークン
  • CSI科学捜査班というドラマの中で、サイコパスの少女について言われた台詞です。うろおぼえで申し訳ありませんが、たしか、どこかの施設の女性が言った台詞です。ダメージを受けている人格はどうにかなるけど、ブロークン、壊れてしまったものはどうにもならない、とかそんな意味合いだったかなと。その時、ああそうか、心って壊れるんだなと思った覚えがあります。でも壊れるからには、心があらかじめ存在していないとならない [続きを読む]