佐渡 譲(じょう) さん プロフィール

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佐渡 譲(じょう)さん: シムーン第二章 〜乙女達の祈り〜
ハンドル名佐渡 譲(じょう) さん
ブログタイトルシムーン第二章 〜乙女達の祈り〜
ブログURLhttp://simoun2.blog.fc2.com/
サイト紹介文特撮で有名な円谷プロの元スタッフのブログです。面白くてためになる小説やお話をお届けします^^
自由文特撮アニメの円谷プロにいた経験から、頭に浮かんだ物語や映像を文章に変換して描いています。
主に映画・アニメの下書き作品です。企画が専門で文は門外漢なので乱文・乱筆はご容赦下さい。

作品のコメントは下記までお願いします。特撮映画の裏話などをお聞きになりたい方はぜひどうぞ。
メールをいただいた方には、どんな質問やコメントでも、知っている範囲で丁寧にお答え致します。
nawasijp@yahoo.co.jp
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供148回 / 365日(平均2.8回/週) - 参加 2013/12/10 16:44

佐渡 譲(じょう) さんのブログ記事

  • 封印されし黙示録
  • 封印されし黙示録私の中には 不思議な魂が宿っている父は 日の丸の旗に書かれた 寄せ書きをいつも肌身離さず 大事そうに持っていた酒に酔うと それを手にして 一人一人がどんな風に 死んだのかを 語り出したそのたびに 戦地の塹壕の中で死んだ父の戦友の魂が 私の中に入って来たそれらの魂は 父から受け継いだ狩人の血を 騒がせた「復讐せよ 我らをこんな目に遭わせた者たちに報復せよ」と我らは好きで戦地に赴いたので [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第12夜
  •  思えば人の一生は短い…ほとんどの人は寿命が尽きれば、やがて誰からも忘れられた存在になる。 しかし神の花嫁になれば、人々に豊穣を齎す女神として永遠に崇められる存在になれる訳なのだ。 してみると、これは死生観の違いであり、一概に野蛮な生贄のだと決め付ける訳にもいかないところがある。 最も、野蛮だと決め付けているキリスト教徒にしてからが、近世まで人道に外れた行為を行った歴史を持っている。 自然災害や伝 [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第11夜
  • ポナペ島遺跡。人間と比べるとその大きさと規模がよく分かる ポール・ブリッグス博士は、マオリ族の友人に誘われてニュージーランドのクライストチャーチに来ていた。 そこでは、この街で生まれたロンドン在住の歌姫「ヘイリー・ウェステンラ」の里帰りコンサートが開かれようとしていた。 歌姫のファンである博士は、彼女が歌う「ポ・カレ・カレ・アナ」と言う海洋民族マオリの唄が大好きだった。 博士が海にあこがれて海洋生 [続きを読む]
  • 祝福されし者
  • 祝福されし者わが身を養う 貴重な食べ物を 分け与えようとする未だに 満足に歩けもしない  幼児(おさなご)の 何気ない仕草に はっ!として 歩を止めてじっと見入る小さな手にお菓子を持ち はじけるような笑みを浮かべながら一生懸命になって 食べ物を 人に分け与えようとしている母親が それを買うために支払った お金の値打ちは知らないけれどもその食べ物が 命を養う大切なものだとは知っているその大切なものを [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第10夜
  • 「何だ、そこにいたのか〜…こりゃぁ灯台下暗しだったな」 探していたせむしの幼女は、車の陰に縮こまって小さくなっていた。 けれども、安住が側に行こうとすると、何かに怯えるように後ずさりした。「そうか。そうか…恐い思いをさせて済まなかったな〜」 安住はやさしく笑って幼女にそう言った。「よし、よし、安心しろ…もうあんな頼りねぇお巡りの所なんざ連れて行ったりしねぇから」 そう言うと、安住は車のドアを開けて [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第9夜
  • 「お前ら若いもんは何でもかんでもマニュアル通り、上の指示通りかぃ。ちったぁ状況を考えろっ!相手は子供で、しかも身障者なんだぞっ…お前らにゃぁ、人情とか人間味はないのかぃ。えぇっ!」「邪魔するんなら公務執行妨害で逮捕しますよ」「おぅっ!逮捕するならしてみろぃ」 こうなったら安住は一歩たりとも引かない。例え相手が誰だろうが道理に合わない事をするヤツは許せない。 とうとう若い巡査とすったもんだの口論にな [続きを読む]
  • まぼろし 第8話 「テラフォーミング」
  • <オリジナル/ショートショート/SFファンタジー>「何だこれは…何かの間違いではないのか?」コラット元帥はわが目を疑った。「いぇ、間違いありません…確かに量子知能ミーアの出したテラフォーミングプランです」 艦長のラムキンは、自信満々に答えた。「に、したってこれは支離滅裂だぞ…とてもフォーミングプランとは言えん」「そう言われてみれば、何をやったらいいのかさっぱり意味不明ですな…おぃ、キムリック先遣総督 [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第8夜
  • (もしかしたら これは人生最後の大仕事になるかも知れない) この時、癌を宣告されていたチャン教授はそう思った。 教授の身を案じた家族や友人は、一線を退いて治療に専念するように促した。 けれども学問に一生を捧げてきた教授にとって、探求をやめる事は死ぬよりも辛い事だった。 『朝(あした)に道を聞かば 夕べに死すとも可なり』〜孔子〜「もし真実を知る事ができるならば、死んでも構わない」教授はそんな本物の学 [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第7夜
  • アンコールワット遺跡の列柱に描かれたステゴザウルス(ありえないっ! ありえるはずがない) チャン・ミンチャオ教授は、発掘された殷代の壺に描かれている生物にじっと目を凝らした。 中国の宝と言われるチャン教授は、国学院考古学科の首席を勤める権威であり世界きっての古生物学者だった。 新種の古生物の化石を数多く発掘して名前を付け、海外ではレイモンド・チャンとしてその名を知られていた。 その老学者が、病を押 [続きを読む]
  • 今風西部開拓史
  • <オリジナル/ショートショート/歴史評論>モヒカン族の独白さて、みなの衆…今日アメリカ合衆国と呼ばれる広大な土地は、我々インディアンのものだった。その昔、我らモヒカン族(モホーク族とも言う)は、アメリカ東海岸一帯の地域で平和に暮らしていた。諸君も写真で見た事があるだろう…頭を縦に剃り上げた先祖の独特の髪形は、どこか日本のチョンマゲに似ている。ところが、大挙して押し寄せてきた白人達が、土地を寄こせだ [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第6夜
  •  福島原発の事故現場からそう遠くない安全圏ギリギリに山を背にした小さな町がある。 あの地震で倒壊した家屋の跡地が点々と広がって、かろうじて残った家も空き家が多い。 みんな放射能が恐くて遠くの町に引っ越したのだ…あれ以来、町の人口は1/3に減ってしまった。 そんな荒れ果てた町の中にポツンと立っている交番の横の更地に安住は車を停めた。「お〜ぃ、いるかい?」 安住はせむしの幼女の手を引きながら、交番に入っ [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第5夜
  • 「ゴロさん。その子はどうしたぃ?」 作業車の中で待っていた佐藤は、幼い子供を抱えて帰ってきた安住を見るなり言った。「汚染廃棄物の傍で見つけたんだ…どうも迷子になっちまったらしい」「日本人じゃねぇな。白人の子供に見えるけどちょっと色が黒い…アラブ人かな?中南米人かな?」「さぁな、俺にゃぁ分からん」「大方、外国人作業員の子だろう…人手が足りねぇもんだから、結構外国人を雇ってるらしいからな」「うん、俺も [続きを読む]
  • 遠き道
  • 遠き道仏典は語る我欲に囚われる事なく 執着を絶てば涅槃に至るおよそ 人間が作った街は 人間のものではなくおよそ 人間が建てた家屋も 人間のものにあらずそこにあった自然を 人間が改造して できたものならば そこにはおのずと 自然に生きる生き物が集う集い来た生き物と そこを独占したい人間との確執が起こるかばおうとする者と 排除しようとする者との確執が起きる共存しようとする人と 共存を拒む人との間で 争 [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第4夜
  •  それは数十億年経った今も、シェル(核)とミトコンドリアが形作る細胞として我々の体内に存在している。 ミトコンドリアは身体中の血管を放浪し、増殖するために必要な栄養素をシェルの元に運ぶ。 シェルはミトコンドリアが運んできた栄養素を得て、自分自身とミトコンドリアをコピーする。 こうして我々の身体細胞は維持されている。しかも、これが雌雄の起源ではないかと言う説もある。 一方が繁殖の役割を担い、一方は繁 [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第3夜
  •  オーストラリアの海洋生物学者 ポール・ブリッグスは、シャーク湾へ学術調査に来ていた。 海洋生物学と言っても、彼は特定生物を対象としてるのではなく、むしろ種の進化を研究していると言った方がよい。 なぜ海で進化の研究なのかと言うと、地球の生物の90%は海に棲息していて、その種類は陸上生物の数十倍に当たるからだ。  特にここペロン半島の付け根にあるハメリンプールと言う入り江には、地球最古の生物が今も群れを [続きを読む]
  • 世界の成り立ち
  • 世界の成り立ち満天に輝く星を見上げる少年は想う・・・世界は夢でできている・・・と母を失って悲しみに暮れる少女は想う・・・世界は涙でできている・・・と腕を組んでバージンロードを歩くカップルは想う・・・世界は愛でできている・・・と証券取引所の株価ボードを見るお金持ちは想う・・・世界は金でできている・・・と銃弾降りそそぐ戦場で 塹壕の中の兵士は想う・・・世界は鉄でできている・・・と生きている間は 世界は [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第2夜
  • 東日本大震災で事故を起した福島原発3号機 石巻の漁師だった安住吾郎(*)は、2011年3月11日に起きた「東日本大震災」で、家族や仲間をすべて失った。 船は大津波に呑みこまれて転覆し、丸一日漂流して救助に来た巡視艇に助け上げられたのは彼一人だけだった。 そして、九死に一生を得て陸に上がった安住を待っていたのは、さらに追い討ちを掛けるような無残な悲劇だった。 すべてが津波に流されて、泥の海が一面に広がってい [続きを読む]
  • ゴジラの子守歌 第1夜
  • 南洋の海に浮かぶインファント島にはもしや?…まさかね(笑) 国際的な緊張状態が続く南沙諸島海域を抜けた船は、さらに南を目指していた。 多くの国々が鼻先を突き合せて争っている南シナ海は、最終氷河期の頃までスンダランドと言う大きな陸地だった。 それが氷河期が終わって海面が上昇したために海の中に沈み、後には、現在見られるような点在する大小の島々が残った。 学説によると、今のアジア地域に暮らすすべてのモン [続きを読む]
  • ヒトラーの助言 〜あの世から北朝鮮を巡る情勢について〜
  • わしは本当はポーランドになんぞ侵攻したくはなかった。それをやれば、イギリスやフランスばかりか全ヨーロッパ、全世界を敵に回す戦争になる事が分かっていたからだ。だが阿呆なドイツ国民は、ズデーデンを強引に併合したこのわしを強い指導者だと思い込んでしまったらしい。ナチス党員や側近連中までが、わしに「やれっ!やれっ!」とばかり焚き付けてくる有様になってしまった。これじゃぁまるで脅迫だ…やらなきゃわしは腰抜け [続きを読む]
  • 新小説 「ゴジラの子守歌」 (予告編)
  • 人類が、原子爆弾と言う史上最悪の兵器を産み出してから数十年の歳月が流れた。広島と長崎で多くの人の命を奪い、二つの街を破壊した悪魔の力に魅せられた人類は、なおも核兵器を進化させ続けた。多くの国が核開発をする様になり、人類が持つ核兵器は、地球上のすべての生物を20回に渡って絶滅させるほどの力を持った。そうして、あの大災禍がやって来た。突然、海の底から現れた巨大な生物が、逃げ惑う人々を踏み潰し、建物をこと [続きを読む]
  • 地球年代記 〜カルマ〜 第7話 「人魚姫」 (16)
  • 「人魚姫か〜」「深い海からやってきた幼い人魚姫は、溺れかけていた男の子を助けた。仲良くなった二人はよく海で一緒に遊んだ。そして、大きくなっても友達でいようと約束した。でも、大人になった男の子は、人間社会で暮らす内に人魚姫の事などすっかり忘れてしまった。ある日、彼の所に一人の少女がやってきた。けれども少女の海のような蒼い髪は、彼が憎んでいる敵の民族の印だった。勘違いした男は少女に銃を向けて「お前の国 [続きを読む]
  • 地球年代記 〜カルマ〜 第7話 「人魚姫」 (15)
  •  目が覚めた時には、もう陽は西に傾きかけていた。 野々村は物置から取り出してきたシャベルをケンタとマコトに差し出した。 言われなくとも、彼が何を頼もうとしているのかすぐに分かった。「すまんが頼む」 そう言って野戦病院の裏手を指差した野々村の顔はげっそりとやつれていた。 野々村が指差した場所はやや低い台地になっていて、かってはオホーツクの海を照らす灯台が立っていた。 ケンタとマコトは、白いシーツに包 [続きを読む]
  • ゴジラを書く!
  • 円谷プロダクションのスタッフだった私にとって「ゴジラ」は長い間のあこがれであり、タブーでもあった。怪獣映画が全盛期だった頃の特撮は、多分に朝鮮戦争やベトナム戦争の報道資料を参考にして製作されていたと記憶している。しかし、急速に進化してゆく兵器の性能や破壊力は次第に怪獣を凌駕し、怪獣を主人公にした特撮の映像描写は困難になった。如何なゴジラでも、近代兵器で固めた軍隊には歯が立たずに木っ端微塵となり、映 [続きを読む]
  • 地球年代記 〜カルマ〜 第7話 「人魚姫」 (14)
  •  それから医師と看護師と、患者の死との闘いが始まった。 野々村は一時も手を休める事なく、交互に赤ん坊と少女の手当てを続けた。 小此木は足に巻いた包帯から血を滲ませながら、診察台の間を行ったり来たりした。 ケンタとマコトはそんな医師と看護師をただ黙って見守るしかなかった。 何もできない自分たちをとっても無力に思った。「君たちは疲れてるだろうし、空いてるベッドで休んでいたまえ」 そう野々村に言われても [続きを読む]
  • 地球年代記 〜カルマ〜 第7話 「人魚姫」 (13)
  •  野戦病院にたどり着いたのは夜もだいぶん更けた頃だった。 野々村は、重い足を引きずりながら帰ってきた一行に驚いて言った。 「どうしたんだ!何かあったのか?」「すみません野々村先生。途中でロシアの戦闘機に襲われました」「救急車が大破してしまって、仕方なく引き返すしかなかったんです」 ケンタとマコトはいきさつを野々村に話した。「そうか…小此木君が患者をかばって怪我をしたのか」「赤十字のマークを付けてる [続きを読む]