ねりま さん プロフィール

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ねりまさん: 宇宙、日本、練馬
ハンドル名ねりま さん
ブログタイトル宇宙、日本、練馬
ブログURLhttp://amberfeb.hatenablog.com/
サイト紹介文映画やアニメ、本の感想を徒然と書いております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供111回 / 365日(平均2.1回/週) - 参加 2013/12/19 21:09

ねりま さんのブログ記事

  • 何処にもない夏の風景――『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』感想
  •  Huluで『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』をみました。アニメ版に向けての予習みたいな心持だったんですが、いやめちゃくちゃよかったです。以下感想。 夏休み。登校日。花火大会。いつもと変わらない友人たち。なにかいつもと少し違う雰囲気を纏う彼女。彼女に何が起きたのか、彼は知らない。それを知るかもしれなかった可能性の世界に、「もし」あのときに別の出来事が起こっていたのならば生起したかもしれな [続きを読む]
  • 群馬台風旅行
  • 先日は台風で列島の天気は荒れ模様って感じでしたが、僕は群馬に遊びに行っていました。以下、適当に旅行の記録を書き留めておきます。 東京から友人2人と上越新幹線で群馬へ。だいたい遠出の時は青春18きっぷを使うんですが新幹線の快適さと速さたるや、近代って感じですね。近代はすごい。 9時過ぎ、上毛高原駅で下車。雨はそれほど降っていないし微風で一安心。駅から一歩出た瞬間に感じる秘境感。 レンタカーを借りて山奥 [続きを読む]
  • 2017年7月に読んだ本と近況
  • 夏をあきらめないで。先月のはこちら。2017年6月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本失われた時を求めて〈9 第6篇〉逃げさる女 (ちくま文庫)作者: マルセルプルースト,Marcel Proust,井上究一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1993/06メディア: 文庫 : 5回この商品を含むブログ (1件) を見る いやー、この9巻のエモーションについては、筆舌に尽くしがたい。みなさんインターネットを捨てて読みま [続きを読む]
  • 壊れたブレーキと下り坂――『時をかける少女』と歴史の夕暮れ
  •  細田守監督『時をかける少女』には、破局の予感が漂っている。それは時に成就し、あるいは繰り延べされ、そして作品世界の歴史全体を規定してもいる。 『時をかける少女』において、破局はまず主人公の真琴に降りかかる。唐突な、しかし同時に奇妙に予感されてもいた、ありふれた悲劇として。自転車の壊れたブレーキと、踏切へと続く下り坂。そのそれぞれは、ただありふれたものでしかなく、それが直ちに破局につながるもので [続きを読む]
  • 魔法なき世界のために――『メアリと魔女の花』感想
  •  『メアリと魔女の花』をみました。以下感想。 赤い髪の少女。燃え上がる空の上の城。何やら大事らしい種を持って、少女は逃げる。箒が空を駆ける。爆発する城。種は森へと落ちてそこに根付き、枝葉を伸ばす。おそらくはその数十年後、その森にほど近い村に、赤い髪の少女メアリがやってくる。彼女はその植物と、古めかしい箒に導かれ、魔法の世界に足を踏み入れる。 スタジオジブリから独立してスタジオポノックを立ち上げた [続きを読む]
  • 2017年6月に読んだ本と近況
  • ぎりぎりでいつも生きていきたい我々としてはな。先月のはこちら。2017年5月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本いまさら翼といわれても作者: 米澤穂信出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2016/11/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (26件) を見る 印象に残っているのはしばらく寝かせておいた米澤穂信『いまさら翼といわれても』でしょうか。 ほか、『ハケンアニメ!』、『罪の声』も印象的でした [続きを読む]
  • 兵士たちの顔――『ハクソー・リッジ』感想
  •  『ハクソー・リッジ』をみました。前評判に違わぬすさまじさ。以下感想。 もはや周囲の状況も分からぬほどの土煙。横たわる無数の死体。その風景を形容するには、地獄という言葉がふさわしい。互いが互いを殺し合い、生と死の境界とが容易く溶け合う場所に、生者と死者とのあいだに、彼はいた。1945年、日本、沖縄。銃を手に取らないと誓った男が、なぜその地獄に身を投じたのか。そして彼の行為はいかなる意味を生み出したの [続きを読む]
  • アニメの外へ――辻村深月『ハケンアニメ!』感想
  •  辻村深月『ハケンアニメ!』を読んだので、感想を書き留めておこうと思います。 『ハケンアニメ!』はアニメーション業界で働く女性を主人公にした連作短編。プロデューサー、監督、アニメーターと、立場の違う三人を主人公に据え、同じ時期に「覇権」を争ったアニメをめぐる物語が語られる。本書が刊行されたのは2014年8月。同じくアニメ業界を舞台にした傑作『SHIROBAKO』放映開始が同年9月末だから、奇妙な共時性を感じもす [続きを読む]
  • 不死身のフィクション――『LOGAN/ローガン』感想
  •  『LOGAN/ローガン』を字幕版でみました。前評判の高さに偽りなしの傑作ではなかったかと思います。以下感想。 リムジンのなかで横たわる男。そのリムジンから、めぼしいパーツを奪い去ろうとする奴らが数人。横たわっていた男は流石にたまりかねそれを止めに入る。銃声。しかしその銃声は、男の命を奪いはしなかった。かつてウルヴァリンと呼ばれた不死身の男は、その不死身さにまかせて強盗どもを八つ裂きにする。ミュータン [続きを読む]
  • 2017年5月に読んだ本と近況
  • 生きている。先月のはこちら。2017年4月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本2 (メディアワークス文庫)作者: 野崎まど出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2012/08/25メディア: 文庫購入: 2人 : 64回この商品を含むブログ (35件) を見る 1冊選ぶなら野崎まど『2』。これで大層満足してしまって、しばらく野崎まど作品を読んでないんですがぼちぼち『know』を読もうかなという気持ち。a [続きを読む]
  • 「いま」としての未来――『メッセージ』感想
  •  『メッセージ』(原題:Arrival)を字幕版でみました。テッド・チャンの手になる原作「あなたの人生の物語」はトップ2のおかげで既読で結末と仕掛けは知ってたわけですが、大変楽しかったです。というか、この「結末を知っている」ということ自体が極めて「あなたの人生の物語」的であるなあ、という感じですが、はい。とりあえず以下感想。 それは来るべくして彼女のもとにやってきた。やってきたのは彼女のうちよりやってき [続きを読む]
  • 異形の物語――『夜明け告げるルーのうた』感想
  •  『夜明け告げるルーのうた』をみました。すげえもんをみせていただいたという気持ち。以下感想。ネタバレが含まれます。 ときは現代場所は日本、寂れた漁師町・日無町。人を喰うという人魚の伝説が残るこの町は、巨大な岩によって朝の日差しが遮られ、巨大な影が落ちる。そこに暮らす少なくない住民にとって、あるいは中学生の少年カイにとって、そこは暗くさびれた場所だった。だからカイは現実ではなくヴァーチャルな世界― [続きを読む]
  • 空虚に至る旅――『91Days』感想
  •  Netflixで『91Days』をみていまして、数週間くらい視聴が滞っていたのですが今日一気に最終回までみました。以下簡単に感想を書き留めておきます。 1920年代、アメリカ。第一次世界大戦後、自動車の爆発的な普及に象徴されるように、大衆消費社会が全社会的に展開した時代。そうした消費文化の光のなかで、闇もまた一層深くなり、そこに獣たちがうごめく。禁酒法によって巨大な市場を得、闇に生きる獣たちもまたこの世の春を [続きを読む]
  • 不完全な神とその可能性――野崎まど『2』感想
  •  野崎まど作品を刊行順にぐいぐい読んでいくぞキャンペーンが順調に進行しておりまして、本日ついに『2』に至りました。いや刊行順に読んだのマジで正解でした。以下感想。 俳優志望の地味な青年、数多一人。超有名劇団のオーディションを通過し、その一員として認められたかに思えたのも、つかの間、その劇団は解散に追い込まれてしまう。時季外れのオーディションに訪れた、ある一人の女性の完璧な演技によって。唯一彼女の [続きを読む]