芳野達司 さん プロフィール

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芳野達司さん: 究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ハンドル名芳野達司 さん
ブログタイトル究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ブログURLhttp://beethoven.blog.shinobi.jp/
サイト紹介文本と音楽について格調低く語る
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供168回 / 365日(平均3.2回/週) - 参加 2014/01/04 16:11

芳野達司 さんのブログ記事

  • 萩原雅子 ソプラノ・サロン・コンサート
  • 萩原雅子さんのソプラノによるコンサートに行きました(2017年5月28日、田端、ル・サロン・ド・クラヴィーアにて)。ピアニストは、吉本悟子さん。萩原さんの歌を今まで2度しか実演は聴いていませんが、いずれも感銘を受けました。今日の演目は、フランスのフォーレ、プーランク、そして中田喜直の歌曲です。舞台では、若干緊張しているように感じましたが、いざ曲が始まるとモードが変わり、生気に満ち溢れた歌で幕開きました。彼 [続きを読む]
  • カラヤン、チャイコフスキー、"冬の日の幻想"
  • カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏で、チャイコフスキーの交響曲1番「冬の日の幻想」を再び聴く(1979年2月 ベルリン、フィルハーモニーでの録音)。この演奏を聴くのは約30年ぶり。図書館で借りたのだったか。とても豪奢なものだったと記憶しているが、いま聴いたらどうだろう。おおむね予想通り。とても力強く、雄弁。強靭でいて、洗練されている。1楽章は、ベルリン・フィルの弦楽器が基調となるトーンを作っていて、極めて [続きを読む]
  • ブーレーズ、マーラー、交響曲8番"千人の交響曲"
  • ブーレーズ指揮シュターツカペレ・ベルリン他の演奏で、マーラーの交響曲8番「千人の交響曲」を聴く(2007年4月 ベルリン、イエス・キリスト教会での録音)。これは、細部まで見通しのよい演奏。全体を通して、テンポは比較的ゆっくり目。見通しのよさというのは、管楽器というよりも、弦楽器が光っているように感じる。いままで聴いたディスクからは聴こえなかった音が明瞭に聴こえる箇所があって、ハッとさせられた。第1部はそ [続きを読む]
  • 河野真有美、"幻想ポロネーズ"、"Rainbow Concert"
  • 第19回「Rainbow Concert」(2017年5月21日、埼玉会館小ホールにて)。これは、「音楽サークルレインボー」のメンバー28名が出演する発表会です。友達の河野真有美さんが出るので、聴きにいきました。彼女が弾いたのは、ショパンの「幻想ポロネーズ」。この作曲家の独立した曲としては、最大級です。名曲と云われるだけあり、多くの名だたるピアニストが録音を残しています。今まで何度も聴いているはずなのに、意外にとっつきづら [続きを読む]
  • バッティストーニ指揮 東京フィル演奏会
  • バッティストーニ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏会に行きました(2017年5月20日、文京シビックセンター大ホールにて)。バッティストーニの指揮を聴くのは2度目です。最初は今年の2月のヴェルディ「レクイエム」。勢いのある熱い演奏が気に入って、このコンサートに足を運びました。このバッティストーニもそうですが、ジュリーニにしても、アバド、ムーティ、シノーポリと、イタリアの指揮者はわりとチャイコフスキー [続きを読む]
  • コワセヴィッチ、C・デイヴィス、ブラームス"1番"
  • スティーヴン・コワセヴィッチのピアノ、C・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団の演奏で、ブラームスのピアノ協奏曲1番を聴く(1979年の録音)。このピアニストの名を最初に知ったとき、「スティーヴン・ビショップ・コワセヴィッチ」だった。けれど、いつの間にか、ミドルネームがとれて、この名前になっていた。今調べたら、ギタリストに「スティーヴン・ビショップ」という人物がいて、頻繁に間違われたので、今の名になったとい [続きを読む]
  • エマーソン弦楽四重奏団、ベートーヴェン"13番と大フーガ"
  • エマーソン弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲13番と「大フーガ」を聴く(1994年4月、ニューヨーク、アメリカ文芸アカデミーでの録音)。このCDは、6楽章の前に「大フーガ」が挿入されていて、あたかも7楽章制のように組み立てられている。最近は、「大フーガ」は最後にカップリングされているか、別ディスクに収録されていることが多い印象。この並び順は、多く見積もっても、全体の半分には満たないのではない [続きを読む]
  • ロストロポーヴィチ、チャイコフスキー"4番"
  • ロストロポーヴィチ指揮ロンドン・フィルの演奏で、チャイコフスキーの交響曲4番(1976年-77年の録音)。1970年代あたりのEMIの録音の出来には波がある。ロンドン・フィルに限っても、このロストロポーヴィチやヨッフムのブラームス、ジュリーニの一連の録音、テンシュテットのマーラーなどは、霞がかかっているようで、ボンヤリとしている。それなりに味はあるのだが、細部が克明ではなく残念なところがある。そのいっぽう、カラ [続きを読む]
  • アラウ、ベートーヴェン"31番"
  • アラウのピアノで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ31番を聴く(1965年10月の録音)。ベートーヴェンがこの曲を作ったのは、1821年から22年にかけてとされている。今の私の歳と同じくらい。比較したって、まったくもって意味はないのだけれど(笑)。いわゆる後期三大ソナタは、この時期にまとめて作曲されて、それ以降、5年くらいの余生を残すベートーヴェンは、とうとうピアノ・ソナタというジャンルを手掛けなかった。その最後の [続きを読む]
  • C・クライバー、ヴェルディ"トラヴィアータ"
  •  C・クライバー指揮バイエルン国立歌劇場・他の演奏で、ヴェルディの「ラ・トラヴィアータ」を聴く(1976年5月,1977年6月、ミュンヘンでの録音)。発売当初から評価の高いディスクである。この時期のクライバーの音楽は、覇気に満ち満ちていて、歯切れがよく、劇的でもあった。レコード・デビューはシンフォニーだったが、どちらかと言えばオペラのほうがより得意だったろう。レパートリーは少なくなかったと聞いているけど、正 [続きを読む]
  • 新国立劇場、チャイコフスキー"眠れる森の美女"
  • 新国立劇場バレエ団・他による、チャイコフスキー「眠れる森の美女」を観ました(2017年5月6日、初台、新国立劇場にて)。バレエの公演には何回か足を運んでいますが、最初に幕が開いたときの、なんともいえないワクワク感は、いまだに色褪せることはありません。衣装の華やかさ、舞台装置の可愛らしさ、そしてふうわりとした温かさを纏った照明。昨日も、そう。これから始まるおとぎの世界の幕開けにふさわしい演出は冒頭の数分で [続きを読む]
  • ゲヴァントハウス弦楽四重奏団、ベートーヴェン"14番"
  •  ゲヴァントハウス弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲14番を聴く(1996年5月-1997年1月の録音)。これは、柔らかい演奏。柔らかいといえば、定評のある、ウイーンのバリリやアマデウスも聴いた。録音の塩梅にもよるだろうけれど、ゲヴァントハウスのほうが柔らかいように感じた。4つの楽器のどれもがきめ細やかで、上質なシルクの手触り。それがかけ合わさると、ほどよく空気がブレンドされて、触れればホロホロ [続きを読む]
  • シュライアー、シフ、シューベルト"冬の旅"
  • シュライアーのテノール、シフのピアノでシューベルトの「冬の旅」を聴く(1991年8月、ウイーン・コンツェルトハウス、モーツァルト・ザールでの録音)。テノールで冬の旅を初めて聴いたのはシュライアーで、伴奏はハンマー・クラヴィーアだった。昔、FMでエアチェックしたもので、今も大事にとってある。それを大学時代の夏休みに、男の友人と外房の海へ車で出かけたときにかけていたものだ。とても、明るいとはいえない青春では [続きを読む]
  • カザルス、ヴェーグ四重奏団、シューベルト"弦楽五重奏曲"
  • カザルスとヴェーグ弦楽四重奏団の演奏で、シューベルトの「弦楽五重奏曲」を聴く(1961年7月、フランス、プラード音楽祭におけるライヴ録音)。この曲は、室内楽の「白鳥の歌」とも云える、シューベルト晩年の大作。長いだけに簡単ではないが、なんだかんだと聴いている。これは、とてもゴツゴツとした手触りの演奏。比較的最近の演奏、たとえばエマーソンだとかフィッツウィリアムとかウイーン・アルバン・ベルクのような、精緻 [続きを読む]
  • "向田邦子の恋文"、ゲヴァントハウスSQ、ベートーヴェン"12番"
  • 向田和子の「向田邦子の恋文」を読みました。「食べてないので、立つと少しフラフラします。28日までには、直します。ゴメンね。では、そちらもお大切に。手足を冷やさないように。   バイバイ」前半は、邦子と愛人との書簡、後半は9つ歳の離れた妹の和子による回想録となっています。読みどころは前半。でも、いささか分量が少ないので物足りなさは否めません。というのは、邦子から愛人のN氏へ宛てた残された手紙は、わずか5 [続きを読む]
  • プレートル、ベルリオーズ"ファウストの劫罰"
  • プレートル指揮パリ管弦楽団・他の演奏で、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」を聴く(1969年10月、パリ、サル・ワグラムでの録音)。昨年は、この曲の公演を珍しいことに、ふた月続けて聴くことができたが、もうあんな経験はできるのかな?プレートルの演奏は、端正な造形美を味わうことができる。そして、ゲッダがファウストを歌っていることが、このディスクの大きな魅力のひとつ。期待にそぐわない。声はとても若々しく、張り [続きを読む]
  • ルチア・ポップ、"愛らしく、やさしいばらやミルテで"
  • ルチア・ポップのソプラノ、ジェフリー・パーソンズのピアノで、シューマンの「愛らしく、やさしいばらやミルテで」を聴く(1980年5月、バイエルン放送第3スタジオでの録音)。「愛らしく、やさしいばらやミルテで、また馥郁とかおるサイプレス、また金箔で、ぼくはこの本を柩のように飾りつけよう」この曲はシューマンの作品24「リーダークライス」のなかの1曲。ハイネの詩は、ロマンティックな佇まいの中に暗い情念が渦巻いてい [続きを読む]
  • エマーソン弦楽四重奏団、ベートーヴェン"15番"
  • エマーソン弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲15番を聴く(1994年3月、ニューヨーク、アメリカ文芸アカデミーでの録音)。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、16曲すべて素晴らしいものだ。人類の至宝というに異論はない。なかでは、もっとも好きなのは15番、一番エライのは14番、というのがいまの印象。15番、この尊敬すべき、そして愛らしい音楽を、エマーソンの4人は、じつに丁寧に、思い入れ込めて演奏している [続きを読む]
  • ゲヴァントハウス四重奏団、ベートーヴェン"ラズモフスキー3番"
  • ゲヴァントハウス弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲9番「ラズモフスキー3番」を聴く(2002年1月-10月の録音)。これは、ふうわりとした膨らみがあって、手触りが優しい演奏。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、このゲヴァントハウスと並行して、エマーソンのものを聴いているけれど、まあ全然違う。剃刀のように鋭利なエマーソンと、ほんわかと牧歌的な味わいのあるゲヴァントハウスと。どちらもいい。捨てがたい [続きを読む]