芳野達司 さん プロフィール

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芳野達司さん: 究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ハンドル名芳野達司 さん
ブログタイトル究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ブログURLhttp://beethoven.blog.shinobi.jp/
サイト紹介文本と音楽について格調低く語る
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供168回 / 365日(平均3.2回/週) - 参加 2014/01/04 16:11

芳野達司 さんのブログ記事

  • ファスベンダー、"リーダークライス OP.24"
  • ブリギッテ・ファスベンダーのメゾソプラノ、アーヴィン・ゲージのピアノで、シューマンの「リーダークライス」作品24を聴く(1984年10月、ベルリン、ランクヴィッツ・スタジオでの録音)。シューマンは「リーダークライス」という歌曲集を、作品24と作品39とのふたつ書いているけれど、この24のほうが小ぶりだし、内容も若々しい。ひとつひとつの歌は、ケーキのように甘い。歌手によっては甘すぎることもあるけれど、ファスベンダ [続きを読む]
  • "大人の音楽会"
  • 木本あゆみさん主催の「大人の音楽会」(2017年3月18日、大井町、カフェ・ド・キネマにて)。※なんか、せっかくのパンフレットが皺くちゃですみません。。このコンサート、出演してみたり、聴いてみたり。アルト・リコーダーでR・シュトラウスの「献呈」を吹くという暴挙は、練習の段階ではまずまずうまくいっていたと思います。ピアノとの事前合わせもしたし、家では2カ月ほど、毎日練習をしていました。だから、体が覚えている [続きを読む]
  • 石原妙子、中島郁子、ヴェルディ"アイーダ"
  • 石原妙子のタイトルロール、中島郁子のアムネリス他で、ヴェルディの「アイーダ」(演奏会形式)公演に行く(2017年3月9日、豊洲シビックセンターホールにて)。歌手たちは、みんなパワフル。ホールは収容人数300人くらいの大きさなので、隅々まで声が響き渡った。全体を通してレベルが高いものだったけど、敢えて言うなら、嫉妬と純愛との激しいせめぎ合いであるところの、二幕のアムネリスとアイーダの二重唱がとりわけ素晴らし [続きを読む]
  • アンゲリッシュ、カプソン、ブラームス"ピアノ四重奏曲2番"
  • アンゲリッシュのピアノ、カプソンのヴァイオリン他による演奏で、ブラームスのピアノ四重奏曲2番を聴く(2007年12月、スイス、ルガーノでの録音)。この曲は、ブラームス20代後半の作品。着想そのものは、1番とともに1855年ころだとされている。この演奏だと51分強かかるから、長さは室内楽として最大クラス。渋い曲想のなかにも、明るい灯がそこかしこにともっている。計り知れない希望を胸にする青年ブラームス。1楽章の主題は [続きを読む]
  • "騎士団長殺し"、ヴァンスカ、シベリウス"6番"
  • 村上春樹の「騎士団長殺し」を読む。「妻と別れてその谷間に住んでいる八ヶ月ほどのあいだに、私は二人の女性と肉体の関係を持った。どちらも人妻だった。一人は年下で一人は年上だった。」これは、妻から離婚を申しだされ、自ら家を出た男を主人公とするファンタジー小説。著者が以前に書いた複数巻の小説である「1Q84」や「海辺のカフカ」に比べると、ストーリーがシンプルで読みやすい。日常生活の場面が8割くらい、幻想世 [続きを読む]
  • "春の歌曲とオペラの重唱三昧" ムジカ・チェレステ
  • ムジカ・チェレステ「春の歌曲とオペラの重唱三昧」 木曜コンサートに行く(2017年3月2日、松濤、チェレステ・スタジオにて)。佐藤智恵(ソプラノ)伊藤邦恵(ソプラノ)加藤大聖(バリトン)河野真有美(ピアノ)演目は前半が歌曲、後半がオペラの重唱とに分かれていて、後半にはピアノ・ソロ曲も聴くことができた。歌曲は日本の歌が4曲、モーツァルトが3曲、レオンカヴァッロとシューベルトが1曲ずつ。日本の歌では、別宮貞雄の [続きを読む]
  • "愛する源氏物語"、アブラヴァネル、チャイコフスキー"4番"
  • 俵万智の「愛する源氏物語」を読む。「七九五首の和歌を、それぞれの人物の状況と才能に応じて歌いわけるという技量。その「成り代わり」の技においては、紫式部は、恐ろしいほどの力を持っていた。七九五首は、七九五種でもあるのだ」。これは、「源氏物語」で重要な役割をもつ和歌に焦点をあて、登場人物の心の揺れ動きを読み解く解説書。和歌というものは、近代短歌と違って、お互いに詠み交わし交流するためのものである。だか [続きを読む]
  • ヴァンスカ、シベリウス"5番(1919年改訂稿)"
  • ヴァンスカ指揮ラハティ交響楽団の演奏で、シベリウスの交響曲5番(1919年改訂稿)を聴く(1997年6月、フィンランド、ラハティ、クロス教会での録音)。このディスクには、2種類の異なった5番交響曲が収録されている。1915年の初稿版と、1919年の改訂版である。一般に聴かれているのは後者。私は初稿版を初めて聴いた。この曲にそれほど親しんでいるわけではないけれど、おおまかな違いはわかる。初稿版は、荒削りでダイナミック、 [続きを読む]
  • ゲヴァントハウス弦楽四重奏団、ベートーヴェン"1番"
  • ゲヴァントハウス弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲1番を聴く(2003年6月、7月の録音)。この四重奏団は、1808年にゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者らにより編成された世界最古のカルテットといわれている。その高名は知っていたが、まともに聴くのは初めて。最初の合奏を一聴して感じるのは、音の柔らかさ。最近はジュリアードや東京、アレクサンダーなどといった、音色が比較的硬めの四重奏団を聴いていた [続きを読む]
  • ヴァンスカ、シベリウス"3番"
  • ヴァンスカ指揮ラハティ交響楽団の演奏で、シベリウスの交響曲3番を聴く(1997年1月、フィンランド、ラハティ、クロス教会での録音)。この3番は、シベリウスのひとつの転換期の作品と云われているらしい。後期ロマン派の影響を脱して、後期の深みに移行しつつある、と。確かに、1番や2番のように口あたりのよい親密な音楽でもないし、6番のように晦渋でもない。リズミカルなメロディーはトリッキーでもあり、斬新な味わいがある。 [続きを読む]
  • ジャン=フィリップ・コラール、"交響練習曲"
  • ジャン=フィリップ・コラールのピアノで、シューマンの「交響練習曲」を聴く(1976年7月20日、パリ、サル・ワグラムでの録音)。これは、淡い叙情を湛えた演奏。問題となる遺作は5曲収録されている。挿入はまとめてではなく、それぞれがばらばらに配置されている。なので、普段聴くときとは各曲の出かたが違っていて面白い。遺作はどれもいい曲だから、どこに挿入されようと、全曲そろっているとありがたいという思い。なかでも好 [続きを読む]
  • プロチュカ、ドイチュ、"美しい水車小屋の娘"
  • ヨゼフ・プロチュカのテノール、ヘルムート・ドイチュのピアノで、シューベルトの「美しい水車小屋の娘」を聴く(1985年12月、1986年3月、ドイツでの録音)。これは、甘美な青春の喜びと哀しみのコントラストを際立たせた演奏。このプロチュカ盤は、若者のいきりたつ感情を露わにした激情的な歌いぶりで光彩を放つ。ときに音程が怪しくなる場面もあるけれど、そうしたことよりも音楽の勢いというか、若者の荒ぶった感情の表出を前 [続きを読む]
  • "好色一代男"、クレンペラー、シューマン"4番"
  • 井原西鶴(島田雅彦訳)の「好色一代男」を読む。「生涯で戯れた女性・3742人、男性・725人 色好みの男・世之介の一代記」500億円もの大金を母親から譲り受けた世之介は、それを明けても暮れても放蕩に費やす。その放蕩ぶりは、ひとつが2,3ページのエピソードになっている。時系列に並んでいるものの、前後の関連性は薄い。短いルポの集成みたい。世之介は全国を旅しながら毎晩のように遊興にふける。ときには、一晩に10人以上の女 [続きを読む]
  • アレクサンダー弦楽四重奏団、ベートーヴェン"14番"
  • アレクサンダー弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲14番を聴く(1996年1月、カリフォルニア、ベルヴェデーレでの録音)。これは若々しくて伸びやかな演奏。アレクサンダーSQは、硬めの音色を生かした直線的なスタイルをとっている。1楽章は4つの楽器がとても雄弁。松脂が飛び散るのが目に見えるみたい。とくにチェロは存在感があるし、ヴァイオリンのポルタメントも素敵。2楽章も同様で、楽器がのびのびと鳴る。3 [続きを読む]
  • レーゼル、ブラームス"ピアノ五重奏曲"
  • レーゼルのピアノ、ブラームス弦楽四重奏団の演奏で、ブラームスのピアノ五重奏曲を聴く(1972年、ブルネン、シュトラーセ・スタジオでの録音)。雨の日曜日になんとなくふさわしい曲。これは、精緻でありかつ、静かにメラメラと燃えるような演奏。この曲は1862年ころに作曲されたので、ブラームス20代の作品となる。だが、そんな若書きとは思えないくらいに、渋い。暗い情熱と行き場のない鬱屈が渦巻いているよう。特に1楽章。2楽 [続きを読む]
  • "この世界の片隅に"、ヴァンスカ、シベリウス"1番"
  • 錦糸町楽天地シネマズで片渕須直監督の「この世界の片隅に」を観る。原作は知らないのだが、戦前戦中の広島を舞台にしたドラマときいて、これを観たらきっと泣くだろうなと思った。どうしても「はだしのゲン」を思い出すのだ。もっとも、この作品は絵が水彩画のようにホンワカしているから、あんなに苛烈ではない。アプローチが違う。でも、絵が綺麗なぶん、その反動でやられる。登場人物みんなが、ほのぼのしていて素晴らしい。こ [続きを読む]
  • マリナー、ブラームス、ドッペル・コンチェルト
  • ヘルシャーのヴァイオリン、ベトヒャーのチェロ、マリナー指揮シュトゥットガルト放送交響楽団でブラームスの「二重協奏曲」を聴く(1980年7月、シュトゥットガルト、南ドイツ放送局での録音)。この曲、昔は苦手だった。重苦しいし、メロディーもいまひとつ冴えない気がしたから。だからしばらくこの曲を聴いてこなかったが、ある日たまたまフリッチャイのCDを購入し(目的はカップリングのベートーヴェンの三重協奏曲だった)、 [続きを読む]
  • コンサート「Cantabile×3」
  • コンサート「Cantabile×3」に行く(2017年1月29日、代々木、アトリエムジカにて)。遠藤紗千(ソプラノ)栗田真帆(メゾソプラノ)河野真有美(ピアノ)前半はモーツァルト、ヴェルディなどのアリア、後半はリート中心の構成。ピアノのソロも2曲披露してくれた。歌手のふたりはかなりの力量の持ち主、艶やかな声の質といい、彫りの深さといい、色どりの多彩なことといい、言うことなし。とくに心に残ったのは、「 [続きを読む]
  • アレクサンダー弦楽四重奏団、ベートーヴェン"13番"
  • アレクサンダー弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲13番を聴く(1996年9月、カリフォルニア、ベルヴェデーレでの録音)。これはカラッとしてスポーティな演奏。この曲は、つい先日にイタリア四重奏団の演奏で聴いたばかり。あれは響きが甘く濃密で、かつ歌心がふんだんに盛り込まれている素晴らしいものだった。アレクサンダーのは、音色は堅めで、直線的。スタイルは、ジュリアードSQや東京SQに似ているかもしれ [続きを読む]
  • アブラヴァネル、チャイコフスキー"ポーランド"
  •  アブラヴァネル指揮ユタ交響楽団の演奏で、チャイコフスキーの交響曲3番「ポーランド」を聴く(1972〜73年、ソルト・レイク・シティ、モルモン・タバナクルでの録音)。チャイコフスキーの交響曲は、いま思えば初期のものでも比較的とっつき易い音楽だと思うが、「ポーランド」は長らく馴染めなかった。それがここ10年くらいの間に、面白く聴くことができるようになった。ある演奏からインスピレーションを与えられたというわけ [続きを読む]
  • 湘南の風コンサート Vol.2
  • 湘南の風コンサート Vol.2を聴きに行く(2017年1月21日、茅ヶ崎、スタジオ・ベルソーにて)。シューベルト 即興曲 Op90-3シューベルト 春の信仰、野ばら、水面に歌う、鱒シューマン  交響練習曲ブラームス  クラリネット・ソナタ2番シューベルト 岩の上の羊飼いピアノ:横田萌子、ソプラノ:林いのり、クラリネット:大竹祥弘最初のシューベルトは、いわば名刺代わり。ベーゼンドルファーの柔らかな音色をいかした演奏で [続きを読む]