芳野達司 さん プロフィール

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芳野達司さん: 究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ハンドル名芳野達司 さん
ブログタイトル究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ブログURLhttp://beethoven.blog.shinobi.jp/
サイト紹介文本と音楽について格調低く語る
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供168回 / 365日(平均3.2回/週) - 参加 2014/01/04 16:11

芳野達司 さんのブログ記事

  • "向田邦子の恋文"、ゲヴァントハウスSQ、ベートーヴェン"12番"
  • 向田和子の「向田邦子の恋文」を読みました。「食べてないので、立つと少しフラフラします。28日までには、直します。ゴメンね。では、そちらもお大切に。手足を冷やさないように。   バイバイ」前半は、邦子と愛人との書簡、後半は9つ歳の離れた妹の和子による回想録となっています。読みどころは前半。でも、いささか分量が少ないので物足りなさは否めません。というのは、邦子から愛人のN氏へ宛てた残された手紙は、わずか5 [続きを読む]
  • プレートル、ベルリオーズ"ファウストの劫罰"
  • プレートル指揮パリ管弦楽団・他の演奏で、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」を聴く(1969年10月、パリ、サル・ワグラムでの録音)。昨年は、この曲の公演を珍しいことに、ふた月続けて聴くことができたが、もうあんな経験はできるのかな?プレートルの演奏は、端正な造形美を味わうことができる。そして、ゲッダがファウストを歌っていることが、このディスクの大きな魅力のひとつ。期待にそぐわない。声はとても若々しく、張り [続きを読む]
  • ルチア・ポップ、"愛らしく、やさしいばらやミルテで"
  • ルチア・ポップのソプラノ、ジェフリー・パーソンズのピアノで、シューマンの「愛らしく、やさしいばらやミルテで」を聴く(1980年5月、バイエルン放送第3スタジオでの録音)。「愛らしく、やさしいばらやミルテで、また馥郁とかおるサイプレス、また金箔で、ぼくはこの本を柩のように飾りつけよう」この曲はシューマンの作品24「リーダークライス」のなかの1曲。ハイネの詩は、ロマンティックな佇まいの中に暗い情念が渦巻いてい [続きを読む]
  • エマーソン弦楽四重奏団、ベートーヴェン"15番"
  • エマーソン弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲15番を聴く(1994年3月、ニューヨーク、アメリカ文芸アカデミーでの録音)。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、16曲すべて素晴らしいものだ。人類の至宝というに異論はない。なかでは、もっとも好きなのは15番、一番エライのは14番、というのがいまの印象。15番、この尊敬すべき、そして愛らしい音楽を、エマーソンの4人は、じつに丁寧に、思い入れ込めて演奏している [続きを読む]
  • ゲヴァントハウス四重奏団、ベートーヴェン"ラズモフスキー3番"
  • ゲヴァントハウス弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲9番「ラズモフスキー3番」を聴く(2002年1月-10月の録音)。これは、ふうわりとした膨らみがあって、手触りが優しい演奏。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、このゲヴァントハウスと並行して、エマーソンのものを聴いているけれど、まあ全然違う。剃刀のように鋭利なエマーソンと、ほんわかと牧歌的な味わいのあるゲヴァントハウスと。どちらもいい。捨てがたい [続きを読む]
  • 新国立劇場、ヴェルディ"オテロ"
  • 新国立劇場の制作による、ヴェルディの「オテロ」を観に行きました(2017年4月15日、初台、新国立劇場にて)。このオペラは、なにはともあれオテロの出来が全体の仕上がりに深く関わってきますが、ヴェントレのタイトルロールは力強くて、安定したものでした。出だしは、少し声が割れるところもありましたが、後半になっていくに従って調子をあげていき、4幕は声の質、逼迫した演技力ともにとてもレベルが高かった。いいオテロ歌い [続きを読む]
  • ルプー、ブラームス"ピアノ・ソナタ3番"
  • ラドゥ・ルプーのピアノで、ブラームスのピアノ・ソナタ3番を聴く(1981年7月、ロンドンでの録音)。これはデリカシーたっぷりな演奏。この曲は、青春の若き血が暗く渦巻いて燃えたぎる音楽であって、3楽章なんか、いささか暴力的なところもあるんだけど、ルプーはそうやらない。変化に富んでいる。1楽章は、出だしこそ激しいけれども、第2主題は落ち着き払って、丹精込めて、じっくりと弾いている。濃淡のメリハリをきちんとつけ [続きを読む]
  • チョン・ミュン・フン、ヴェルディ"オテロ"
  • チョン・ミュン・フン指揮パリ・バスティーユ歌劇場管弦楽団・他の演奏で、ヴェルディの「オテロ」を聴く(1993年5月、パリ、バスティーユ、サル・グノーでの録音)。これは、ことオーケストラに関して言えば、(カラヤンのすごい演奏があると知りつつ)これ以上の出来を想像するのは難しいし、今後そう簡単には他の追随を許さないであろう演奏だと思う。チョンの指揮は全編にわたってしなやかな躍動感に満ち溢れており、キレ味も [続きを読む]
  • ルプー、ブラームス"主題と変奏"
  • ラドゥ・ルプーのピアノで、ブラームスの「主題と変奏」を聴く(1981年7月、ロンドンでの録音)。この曲は、弦楽六重奏曲1番の2楽章のテーマに基づいて作られている。映画でも有名になった、甘くも切ないメロディー。ルプーはデビュー当時に「千人にひとりのリリシスト」と評された。この録音でも、こよなく瑞々しいピアノを聴かせてくれる。テクニックもとても高い水準。派手さはないのだけれど、両手のバランスが絶妙であり、か [続きを読む]
  • ヨハネス・カントーレス、バッハ"マルコ受難曲"演奏会
  • ヨハネス・カントーレス・他の演奏による、バッハの「マルコ受難曲」の演奏会に行きました(2017年4月1日、ウェスレアン・ホーリネス淀橋教会にて)。マルコ受難曲は、1731年の受難節のために作曲されたのははっきりしているらしいのですが、台本のみ残っていて楽譜は消滅しているそうです。だから、他の人の手による復元作業が行われました。それをもとにいくつかのCDがリリースされているようです。復元版にはいつくかの種類があ [続きを読む]
  • ゲヴァントハウス四重奏団、ベートーヴェン"ラズモフスキー1番"
  • ゲヴァントハウス弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲7番「ラズモフスキー1番」を聴く(2002年6月の録音)。これは、雄弁でふくよかで、温かみのある演奏。ベートーヴェン中期特有の、はちきれんばかりの熱気が漲っているこの曲を、正面から捉えて直球勝負を挑んでいる。冒頭のチェロを始め、各楽器は勢いがあってキレもよく闊達。それぞれの音は分離がいいから、ひとつひとつを明瞭に聴きとることができる。それ [続きを読む]
  • "谷間の百合"、パドモア、"美しい水車小屋の娘"
  • バルザック(石井晴一訳)の「谷間の百合」を読む。『僕のなかにあるいいものは、みんなあなたからいただいたものばかりです。もうお忘れになったのですか、僕はあなたの手で作られた作品なのです』『女を幸せにするにはその一言だけで充分ですわ』舞台は19世紀初頭のフランス、王政復古の時代。青年貴族であるフェリックスは、偶然に出会った年上の人妻であるアンリエットに恋をする。ときに、彼は20歳くらい。この恋は彼女の死に [続きを読む]
  • 新宿区民オペラ実験劇場、J.シュトラウス2世"こうもり"
  • 新宿区民オペラ実験劇場による、J.シュトラウス2世「こうもり」に行きました(2017年3月26日、新宿文化センター小ホールにて)。このホールにはピットがないから、オーケストラは舞台に向かって右奥に位置していました。プログラムによればヴァイオリンが13名、総勢36名によるもの。ティンパニがないのが寂しかったものの、堂々たる布陣です。舞台は、大がかりな装置がなかったぶん、歌手の演技に集中することができました。歌手た [続きを読む]
  • C・クライバー、J.シュトラウス2世、"こうもり"
  • C・クライバー指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団・他の演奏で、J.シュトラウス2世の「こうもり」を聴く(1975年10月、ミュンヘン、ヘルクレスザールでの録音)。このディスクは、発売当初に「切れば血が吹き出るような」などと褒め称えられた。指揮者もさることながら、歌手陣も強力。当時のドイツ・グラモフォンが威信をかけたのであろう布陣となっている。クライバーの指揮は、序曲から最後にいたるまで、とてもイキがいい。緊 [続きを読む]
  • ミトロプーロス、マーラー"一千人の交響曲"
  • ミトロプーロス指揮ウイーン・フィル他の演奏で、マーラーの交響曲8番「一千人の交響曲」を聴く(1960年8月28日、ザルツブルク祝祭大劇場でのライヴ録音)。これはスケールの大きな演奏。第1部は、全体的にテンポが遅い。いままで聴いたなかでは、テンシュテットと並んで遅いかも。ミトロプーロスは、明晰でかつ骨太の音楽を目指していた、のだろう。第2部は基本的に中くらいの速度。ところどころにテンポの大きな変化をつけている [続きを読む]
  • ファスベンダー、"リーダークライス OP.24"
  • ブリギッテ・ファスベンダーのメゾソプラノ、アーヴィン・ゲージのピアノで、シューマンの「リーダークライス」作品24を聴く(1984年10月、ベルリン、ランクヴィッツ・スタジオでの録音)。シューマンは「リーダークライス」という歌曲集を、作品24と作品39とのふたつ書いているけれど、この24のほうが小ぶりだし、内容も若々しい。ひとつひとつの歌は、ケーキのように甘い。歌手によっては甘すぎることもあるけれど、ファスベンダ [続きを読む]
  • "大人の音楽会"
  • 木本あゆみさん主催の「大人の音楽会」(2017年3月18日、大井町、カフェ・ド・キネマにて)。※なんか、せっかくのパンフレットが皺くちゃですみません。。このコンサート、出演してみたり、聴いてみたり。アルト・リコーダーでR・シュトラウスの「献呈」を吹くという暴挙は、練習の段階ではまずまずうまくいっていたと思います。ピアノとの事前合わせもしたし、家では2カ月ほど、毎日練習をしていました。だから、体が覚えている [続きを読む]