いかるの歌 さん プロフィール

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いかるの歌さん: 源氏物語 ・ おもしろ読み
ハンドル名いかるの歌 さん
ブログタイトル源氏物語 ・ おもしろ読み
ブログURLhttp://ikaru-uta.blog.jp/
サイト紹介文ドストエフスキーの全著作に匹敵する(?)古典一巻を 口語訳で読み,かつ解く,自称労大作ブログ 一日一話
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供353回 / 365日(平均6.8回/週) - 参加 2014/01/08 11:50

いかるの歌 さんのブログ記事

  • 第七段 匂宮と六の君の結婚第三夜の宴
  • 【現代語訳】 その日は、后の宮がお具合が悪そうでいらっしゃると聞いて、皆が皆、参内なさったが、お風邪でいらっしゃったので、格別のことはおありでないと聞いて、大臣は昼に退出なさったのであった。中納言の君をお誘い申されて、一台に相乗りしてお下がりになった。「今夜の儀式を、どのように善美を尽くそうか」と思っていらっしゃるらしいが、限度があるだろうよ。この君も気が置ける方であるが、親しい人と思われる点では [続きを読む]
  • 第六段 匂宮と六の君の結婚第二夜
  • 【現代語訳】 宮は、いつもよりも愛情深く、心を許した様子にお扱いをなさって、「まったく食事をなさらないのは、とてもよくないことです」と言って、結構な果物を持って来させ、また、しかるべき人を召して特別に料理させなどして、お勧め申し上げなさるが、まるで手をお出しにならないので、「困ったことだ」とご心配申し上げなさっているうちに、日が暮れたので、夕方、寝殿へお渡りになった。 風が涼しく、いったいの空も趣 [続きを読む]
  • 第五段 後朝の使者と中の宮の諦観
  • 【現代語訳】 素晴らしい衣装を肩に被いて埋もれているのを、そうらしいと、女房たちは見る。いつの間に急いでお書きになったのだろうと見るのも、おもしろくなかったであろうよ。宮も、無理に隠すべきことでもないが、いきなり見せるのはやはり気の毒なので、少しは気をつけてほしかったと具合が悪い気がしたが、もうしかたがないので、女房にお手紙を受け取らせなさる。「同じことなら、すべて隠し隔てないようにしよう」とお思 [続きを読む]
  • 第四段 匂宮、中の宮を慰める
  • 【現代語訳】 けれど、向き合っていらっしゃる間は変わったこともないのであろうか、来世までお誓いになることの尽きないのを聞くにつけても、なるほどこの世は短い「命待つ間」でも、その間にもつらいお気持ちは表れるにきまっているので、「来世の約束だけは違わないことであろうか」と思うと、やはり「こりづまにまたも(性懲りもなく、また)」頼る気になってしまうと、抑えに抑えているようであるが、こらえきれないのであろ [続きを読む]
  • 第三段 匂宮、六の君に後朝の文を書く〜その2
  • 【現代語訳】2寝起きのご容貌がたいそうすばらしく見栄えがする様子でお入りになったので、臥せっているのもいけないと、少し起き上がっていらっしゃると、ちょっと赤くおなりになった顔の美しさなどが、今朝は特にいつもより格別に美しさが増してお見えになるので、思わず涙ぐまれて暫くの間お見つめ申し上げなさると、恥ずかしくお思いになってうつ伏しなさる、その髪のかかり具合や生え際などが、やはりまたとなく美しい。 宮 [続きを読む]
  • 第三段 匂宮、六の君に後朝の文を書く〜その1
  • 【現代語訳】1 宮は、たいそうお気の毒にお思いになりながら、派手好きなご性格は、何とか立派な婿殿として期待されようと気を張って、何ともいえず素晴らしい香をたきしめなさったご様子は、申し分がない。お待ち申し上げていらっしゃるところの様子も、まことに素晴らしかった。身体つきは、小柄で華奢などといったふうではなく、ちょうどよいほどに成人していらっしゃるのを、「どうだろうか。もったいぶって気が強くて、気立 [続きを読む]
  • 第二段 中の宮の不安な心境〜その2
  • 【現代語訳】2松風が吹いて来る音も、荒々しかった山下ろしに思い比べるととてものんびりとやさしく、感じのよいお住まいであるが、今夜はそのようには思われず、椎の葉の音には劣った感じがする。「 山里の松の蔭にもかくばかり身にしむ秋の風はなかりき(山里の松の蔭でもこれほどに身にこたえる秋の風は経験しなかったことだ)」 昔のことを忘れたのであろうか。 老女連中などは、「もうお入りなさいませ。月を見ることは忌 [続きを読む]
  • 第二段 中の宮の不安な心境〜その1
  • 【現代語訳】1「幼いころから心細く悲しい身の上の姉妹で、世の中に執着をお持ちの様子でなかった父宮お一方をお頼り申し上げて、あのような山里に何年も過ごしてきたが、いつも所在ない寂しい生活ではあったけれども、とてもこのように心にしみてこの世が嫌なものだと思わなかったのに、引き続いて思いがけない肉親の死に遭って悲しんだ時は、この世にまた生き遺って片時も生き続けようとは思えず、悲しく恋しいことの例はあるま [続きを読む]
  • 第一段 匂宮と六の君の婚儀
  • 【現代語訳】 右の大殿邸では、六条院の東の御殿を磨き飾って、この上なく万事を整えてお待ち申し上げなさるが、十六日の月がだんだん高く昇るまで見えないので、たいしてお気に入りでもない結婚なので、どうなのだろうと心配なさって、様子を探って御覧になると、「この夕方、宮中から退出なさって、二条院にいらっしゃるそうです」と、人が申す。お気に入りの人がおありだからと、おもしろくないけれども、今夜が過ぎてしまうの [続きを読む]
  • 第九段 薫、二条院を退出して帰宅
  • 【現代語訳】 日が昇って、人びとが参集して来るので、あまり長居するのも何かわけがありげに思われそうなので、お出になろうとして、「どこでも、御簾の外は馴れておりませんので、体裁の悪い気がしまして。いずれまた、このようにお伺いしましょう」と言ってお立ちになった。宮が、「どうして不在の折に来たのだろう」ときっと想像するにちがいないご性質なのもやっかいなので、侍所の別当である右京大夫を呼んで、「昨夜退出あ [続きを読む]
  • 第八段 薫と中の宮の故里の宇治を思う
  • 【現代語訳】「『世の憂きよりは(山里はわびしいけれども世の中のつらさの中で暮らすよりは住みよいことだ)』などと昔の人は言いましたが、そのように比べる考えも特になくて、何年も過ごしてきましたけれども、今では、やはり何とか静かな所で過ごしたく存じますのに、さすがに思い通りになりそうもないので、弁の尼が羨ましいことです。 今月の二十日過ぎには、あの山荘に近いお寺の鐘の音も耳にしたく思われますので、こっそ [続きを読む]
  • 第七段 薫、源氏の死を語り、亡き大君を追憶
  • 【現代語訳】「秋の空は、いま一つ物思いばかりまさります所在なさの紛らしにもと思って、最近、宇治へ行ってきました。庭も籬もほんとうにますます荒れはてていましたので、堪えがたいことが多くありました。 故院がお亡くなりになって後、二、三年ほど前に出家なさった嵯峨院でも六条院でも、ちょっと立ち寄る人は、感慨を抑えようがありませんでした。。木や草の色につけても、ただもう涙にくれて帰りました。あの邸にお仕えし [続きを読む]
  • [第六段 薫、中の宮と語らう
  • 【現代語訳】 もともと、感じがてきぱきと男らしくはいらっしゃらないご性格であるが、ますます物静かに振る舞うようにしていらっしゃるので、今は、自分でお話し申し上げなさることも、だんだんと、嫌で遠慮された気持ちも少しずつ薄らいで、お馴れになっていらっしゃる。 つらそうにしていらっしゃる様子も、「どうしたのですか」などとお尋ね申し上げなさったが、はっきりともお答え申し上げず、いつもよりも沈んでいらっしゃ [続きを読む]
  • 第五段 薫、二条院の中の宮を訪問〜その2
  • 【現代語訳】2明るくなるにしたがって、霧が一面に立ちこめこめている空が美しいので、「女たちは、しどけなく朝寝していらっしゃるだろう。格子や妻戸などを叩いて声を掛けるのは、もの慣れない感じがしよう。朝早いのにもう来てしまったことだ」と思いながら、供人を召して、中門の開いている所から覗き見させなさると、「御格子は上げてあるようです。女房のいる様子もしていました」と申すので、下りて、霧の紛れに姿よく進ん [続きを読む]
  • 第五段 薫、二条院の中の宮を訪問〜その1
  • 【現代語訳】1 人をお呼びになって、「北の院に参ろうと思うが、仰々しくない車を出させよ」とおっしゃると、「宮は、昨日から宮中においでになると言います。昨夜、お車を引いて帰って来ました」 と申し上げる。「それはそれでよい、あの対の御方がお加減が悪いそうだ、お見舞い申そう。今日は参内しなければならない日なので、日が高くならないうちに」とおっしゃって、お召し替えなさる。お出かけになる時、庭に降りて花の中 [続きを読む]
  • 第四段 薫、亡き大君を追憶す
  • 【現代語訳】あの方をお亡くし申しなさってから後、思うこととしては、「帝が皇女を下さろうとお考えになっていることも嬉しくなく、この君を得たならばと思われる心が月日とともにつのるのも、ただあの方のご血縁と思うので思い離れがたいのだ。 姉妹という間でも、この上なく仲良くしていらっしゃったので、ご臨終となった最期にも、『遺る人を私と同じように思って下さい』と言って、『何もかも不満に思うこともありません。た [続きを読む]
  • 第三段 薫、中の宮に同情しつつ恋慕す
  • 【現代語訳】 中納言殿も、「まことにお気の毒なことだな」とお聞きになる。「花心でいらっしゃる宮なので、いとしいとお思いになっても、新しい方にきっとお心が移ってしまうだろう。女方もとても抜け目のない家で、ぬかりなくお傍に置き申し上げなさなさったら、この幾月夜離れにお馴れにならないでいて、待つ夜を多くお過ごしになることになったら、おいたわしいことだ」などとお思いよりになるにつけても、「つまらないことに [続きを読む]
  • 第二段 中の宮、匂宮の子を懐妊
  • 【現代語訳】 宮は、いつもよりしみじみとやさしく、起きても臥せっても語らいながら、この世だけでなく長い将来のことをお約束申し上げなさる。 実は今年の五月頃から、普段と違ってご気分のすぐれないことがあったのだった。ひどくお苦しみにはならないが、いつもより食事を上がることことがいっそう少なく、臥せってばかりいらっしゃるので、まだそのような人の様子をよくご存知ないので、ただ「暑いころなので、こうしていら [続きを読む]
  • 第一段 匂宮の婚約と中の宮の不安な心境〜その2
  • 【現代語訳】2 右大殿ではお急ぎになって、八月頃に、と申し上げなさったのであった。二条院の対の御方は、お聞きになると、「やはりそうだった。こうならないはずはない。一人前でもない身のあり様なので、必ず物笑いになって嫌な事が出て来るだろうことは、思いながら過ごしてきたことだ。浮気なお心癖とずっと聞いていたので頼りがいなく思いながらも、面と向かっては特につらく感じるようなことも見えずひたすら優しく心のこ [続きを読む]
  • 第一段 匂宮の婚約と中の宮の不安な心境〜その1
  • 【現代語訳】1 女二の宮も御服喪が終わったので、いよいよ何事を遠慮なさろう。そのようにお願い申し出るならばとお考えあそばす御様子などを、お告げ申し上げる人びともいるので、「あまり知らぬ顔をしているのもひねくれていて無礼のようだ」などとご決心して、結婚をほのめかし申しあそばす時々があるので、そっけないあしらいなどあるはずもない。婚儀を何日にとお定めになったと伝え聞くし、自分自身でも御内意を承ったが、 [続きを読む]
  • 第五段 夕霧、匂宮を六の君の婿にと願う
  • 【現代語訳】 このようなことを、右大殿がちらとお聞きになって、「六の君は、やはりこの君にこそ縁づけたいものだ。しぶしぶであっても、本気になって頼みこめば、結局は断ることはできまい」とお思いになっていたが、「意外なことが出てきたようだ」と悔しくお思いになったので、兵部卿宮が、熱心にではないが、折々につけて風流なお手紙を差し上げなさることが続いているので、「ままよ、いい加減な浮気心であっても、何かの縁 [続きを読む]
  • 第四段 帝、女二の宮や薫と碁を打つ
  • 【現代語訳】 御碁などをお打ちあそばす。暮れて行くにつれて時雨が趣きがあって、花の色も夕日に映えて美しいのを御覧になって、人を召して、「今、殿上の間には誰々がいるか」とお問いあそばすと、「中務親王、上野親王、中納言源朝臣が伺候しております」と奏上する。「中納言の朝臣をこちらへ」と仰せ言があって参上なさった。なるほど、このように特別に召し出すのもかいがあって、遠くから香ってくる匂いをはじめとして、人 [続きを読む]
  • 第三段 帝、女二の宮を薫に降嫁させようと考える
  • 【現代語訳】 お庭先の菊がすっかり色が変って盛んなころ、空模様が胸打つように時雨れるにつけても、まずこの御方にお渡りあそばして、故人のことなどをお話し申し上げあそばすと、お返事なども、おっとりしたものの、幼くはなく少しお答え申し上げるなさるのを、かわいらしいとお思い申し上げあそばす。「このようなご様子を理解できるような人で、慈しみ申し上げるのも、何の不都合があろう」と、朱雀院の姫宮を六条院にお譲り [続きを読む]
  • 第二段 藤壺女御の死去と女二の宮の将来
  • 【現代語訳】 十四歳におなりになる年、御裳着の式をして差し上げようとして、春から始めて余念なく御準備して、何事も並々ならず立派に、とお考えになる。 昔から伝わっていた宝物類を、ぜひこの機会にと次々に探し出して、大変な準備をしていらっしゃったが、女御が、夏頃に物の怪にお患いになって、まことにあっけなくお亡くなりになってしまった。言いようもなく残念なことと、帝におかれてもお嘆きになる。 お心も情け深く [続きを読む]
  • 第一段 藤壺女御と女二の宮
  • 巻四十九 宿木 薫君の中、大納言時代・二十四歳夏から二十六歳夏四月頃までの物語第一章 薫と匂宮の物語 女二の宮や六の君との結婚話第一段 藤壺女御と女二の宮 第二段 藤壺女御の死去と女二の宮の将来 第三段 帝、女二の宮を薫に降嫁させようと考える 第四段 帝、女二の宮や薫と碁を打つ 第五段 夕霧、匂宮を六の君の婿にと願う 第二章 中の宮の物語(一) 中の宮の不安な思いと薫の同情第一段 匂宮の婚約と中の宮の [続きを読む]