いかるの歌 さん プロフィール

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いかるの歌さん: 源氏物語 ・ おもしろ読み
ハンドル名いかるの歌 さん
ブログタイトル源氏物語 ・ おもしろ読み
ブログURLhttp://ikaru-uta.blog.jp/
サイト紹介文ドストエフスキーの全著作に匹敵する(?)古典一巻を 口語訳で読み,かつ解く,自称労大作ブログ 一日一話
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供358回 / 365日(平均6.9回/週) - 参加 2014/01/08 11:50

いかるの歌 さんのブログ記事

  • 第四段 十月の晦、匂宮から手紙が届く〜その2
  • 【現代語訳】2お返事は、「今宵帰参したい」と申し上げるので、皆がお促し申し上げるままに、ただ一言、「 あられふる深山の里は朝夕にながむる空もかきくらしつつ(霰が降る深山の里は朝夕に眺める空もかき曇っています)」 このことがあったのは、十月の晦日だった。「ひと月もご無沙汰してしまったことよ」と、宮は気が気でなくお思いで、「今宵こそは、今宵こそは」と、お考えになりながら、邪魔が多く入ったりしているうち [続きを読む]
  • 第四段 十月の晦、匂宮から手紙が届く〜その1
  • 【現代語訳】1 たいそう暗くなったころに宮からお使いが来る。折から、少し物思いも慰んだことであろう。御方はすぐには御覧にならない。「やはり、素直におおらかにお返事申し上げなさい。このまま亡くなってしまったら、この方よりもさらにひどい目にお遭わせ申す人が現れて来ようか、と心配です。時たまでもこの方がお思い出し申し上げなさるなら、そのようなとんでもない料簡を使う人はいますまいと思うので、つらいけれども [続きを読む]
  • 第三段 中の宮、昼寝の夢から覚める
  • 【現代語訳】 夕暮の空の様子がひどくもの寂しく、時雨れてきて、木の下を吹き払う風の音などに、たとえようもなく来し方行く末が思い続けられて、寄り臥していらっしゃる様子は、上品でこの上なくお見えになる。白いお召し物に、髪は梳くこともなさらず幾日も経ってしまっているが、まつわりつくことなく流れて、この数日少し青くやつれていらっしゃるのが優美さがまさって、外を見やっていらっしゃる目もとや額つきの様子も、分 [続きを読む]
  • 第二段 大君、匂宮と六の君の婚約を知る
  • 【現代語訳】この君のお供の人で、いつのまにかここの若い女房と恋仲になった者があった。それらの話で、「あの宮が、お出かけを禁じられなさって、内裏にばかり籠もっていらっしゃることよ。右の大殿の姫君と結婚おさせ申しなさるらしい。女君の方は長年のご本意なので、おためらいになることもなくて、年内に行われると聞いている。 宮は気が進まなくお思いで、内裏辺りでも、ただ好色がましいことにご熱心で、帝や后の御意見に [続きを読む]
  • 第一段 薫、大君の病気を知る〜その2
  • 【現代語訳】2 夜毎にさらにとても苦しそうになさったので、他人がお側近くにいる感じも中の宮が気になさっているので、「やはり、いつものように、あちらに」と女房たちが申し上げるが、「いつもより、このようにご病気でいらっしゃる時が気がかりなので。心配のあまりに参上して、外に放っておかれては、とてもたまりません。このような時のご看病も、誰がしっかりとお世話できましょうか」などと、弁のおもとにご相談なさって [続きを読む]
  • 第一段 薫、大君の病気を知る〜その1
  • 【現代語訳】1 お待ち申し上げていらっしゃる所では、長く訪れのない気がして、「やはり、こうなのだ」と心細く物思いに沈んでいらっしゃるところに、中納言がおいでになった。ご病気でいらっしゃると聞いての、お見舞いなのであった。ひどく気分が悪いというご病気ではないが、病気にかこつけてお会いなさらない。「びっくりして遠くから参ったのに、ぜひあちらのご病人のお側近くに」と、しきりにご心配申し上げなさるので、く [続きを読む]
  • 第六段 時雨降る日、匂宮宇治の中の宮を思う
  • 【現代語訳】 時雨がひどく降ってのんびりとした日、女一の宮の御方に参上なさったところ、御前に女房も多く伺候していず、ひっそりとして、御絵などを御覧になっている時である。 御几帳だけを隔てて、お話を申し上げなさる。この上もなく上品で気高い一方で、たおやかでかわいらしいご様子を、長年二人といないものとお思い申し上げなさって、「他にこのご様子に似た人がこの世にいようか。冷泉院の姫宮だけが、ご寵愛の深さや [続きを読む]
  • 第五段 匂宮の禁足、薫の後悔
  • 【現代語訳】 宮は、すぐその後、いつものように人目に隠れてとご出立なさったが、内裏で、「このようなお忍び事によって、山里へのご外出も簡単にお考えになるのです。軽々しいお振舞いだと、世間の人も蔭で非難申しているそうです」と、衛門督がそっとお耳に入れ申し上げなさったので、中宮もお聞きになって困り、主上もますますお許しにならない御様子で、「だいたいが気まま放題の里住みが悪いのだ」と、厳しいことが出てきて [続きを読む]
  • 第四段 大君の思い
  • 【現代語訳】「私も生き永らえたら、このようなことをきっと経験することだろう。中納言が、あれやこれやと言い寄りなさるのも、私の気を引いてみようとのつもりだったのだ。自分一人で相手になるまいと思っても、言い逃れるには限度がある。ここにいる女房が、性懲りもなくひたすらこの結婚を何とか成就させたいと思っているようだから、心外にも結局はそのようにさせられてしまいそうだ。この事だけは繰り返し繰り返し、用心して [続きを読む]
  • 第三段 大君と中の宮の思い
  • 【現代語訳】 あちらでは、お通り過ぎになってしまった様子を、遠くなるまで聞こえる前駆の声々にただならずお聞きになる。心積もりしていた女房も、たいへんに残念に思っている。姫宮は、それ以上に、「やはり、噂に聞く露草のような移り気なお方なのだわ。ちらほらと人の言うのを聞くと、男というものは嘘をよくつくという。愛していない人を愛している顔でだます言葉が多いものだと、この人数にも入らない女房たちが昔話として [続きを読む]
  • 第二段 一行、和歌を唱和する〜その2
  • 【現代語訳】2 去年の春お供した公達は、花の美しさを思い出して、後に残されてここで悲しんでいらっしゃるだろう心細さを噂する。このように忍び忍びにお通いになるとそれとなく聞いている者もいるのであろう。事情を知らない者も混じって、だいたいが何やかやと、人のお噂は、このような山里であるが、自然と聞こえるものなので、「とても素晴らしくいらっしゃるそうな」「箏の琴が上手で、故宮が明け暮れお弾きになるようしつ [続きを読む]
  • 第二段 一行、和歌を唱和する〜その1
  • 【現代語訳】1 今日はこのまま、とお思いになるが、さらに、宮の大夫その他の殿上人などを大勢差し向けなさった。気ぜわしく残念で、お帰りになる気もしない。あちらにはお手紙を差し上げなさる。風流めいたこともなくたいそう真面目に、お思いになっていたことを、こまごまと書き綴りなさっていたが、「人目が多く騒がしいだろう」とて、お返事はない。「人数にも入らない身の上では、ご立派な方とお付き合いするのは、詮ないこ [続きを読む]
  • 第一段 十月朔日頃、匂宮、宇治に紅葉狩り〜その2
  • 【現代語訳】2 舟で上ったり下ったりして、おもしろく合奏なさっているのも聞こえる。ちらほらとその様子が見えるのを、そちらに立って出て、若い女房たちは拝見する。ご本人のお姿はその人と見分けることはできないが、紅葉を葺いた舟の飾りが錦に見えて、それぞれに吹き立てる笛の音が、風に乗って仰々しいまでに聞こえる。 世人が追従してお世話申し上げる様子が、このようにお忍びの旅先でも、たいそう格別に盛んなのを御覧 [続きを読む]
  • 第一段 十月朔日頃、匂宮、宇治に紅葉狩り〜その1
  • 【現代語訳】1 十月上旬ごろ、網代もおもしろい時期だろうとお誘い申し上げなさって、紅葉を御覧になるようご計画申し上げなさる。近しい宮家の人びとや、殿上人で親しくなさっている人だけで、ごく内々にとお思いになるが、たいへんなご威勢なので自然と計画が広まって、左の大殿の宰相中将も参加なさる。その他では、この中納言殿だけが、上達部としてお供なさる。殿上人は多かった。あちらには、「無論、休憩をなさるでしょう [続きを読む]
  • 第八段 匂宮、中の宮を重んじる
  • 【現代語訳】 無理を押してお越しになっては、長くもいないでお帰りになるのが物足りなくつらいので、宮はひどくお悩みになっていた。お心の中をご存知ないので、女の側では、「またどうなるのだろうか。物笑いになりはせぬか」と思ってお嘆きなるので、なるほど、気苦労の絶えない、気の毒なことと見える。 京にも、こっそりとお移りになる家もさすがに見当たらない。六条院には、左の大殿が一画にお住みになって、あれほど何と [続きを読む]
  • 第七段 薫、大君に対面、実事なく朝を迎える〜その2
  • 【現代語訳】2 宮のご様子などをお尋ね申し上げなさると、ちょっとほのめかしつつ、そうだろうとお思いになるようにおっしゃるので、お気の毒になって、ご執心のご様子や態度を窺っていることなどを、お話し申し上げなさる。 いつもよりは素直にお話しになって、「やはり、このように物思いを重ねていますので、もう少し気持ちが落ち着いてからお話し申し上げましょう」とおっしゃる。小憎らしくよそよそしくはあしらわないもの [続きを読む]
  • 第七段 薫、大君に対面、実事なく朝を迎える〜その1
  • 【現代語訳】1 宮を場所相応にとても特別に丁重にお迎え入れ申し上げて、この君は主人側として気安くおもてなしになるがまだ客人席の仮の間に遠ざけていらっしゃるので、まことにきびしいことよと思っていらっしゃる。お恨みなさるのもさすがにお気の毒で、物越しにお会いになる。「『たはぶれにくき(戯れてなどいられないほど恋しい気持ち)』なのですよ。こうしていつまで」と、ひどくお恨み申し上げなさる。だんだんと道理を [続きを読む]
  • 第六段 九月十日、薫と匂宮、宇治へ行く
  • 【現代語訳】 九月十日のころなので、野山の様子もしきりに思いやられて、時雨めいて暗くなり空のむら雲が恐ろしそうな夕暮に、宮はますます落ち着きなく物思いにお耽りになって、どうしようかと、ご自身では決心をしかねていらっしゃる。そのころと推し量って参上なさる。「『ふるの山里(姫が袖を濡らしているだろうあの山里)』ではどうしているでしょうか」と、お誘い申し上げなさる。たいへん嬉しいとお思いになって、一緒に [続きを読む]
  • 第五段 匂宮と中の宮和歌を詠み交して別れる
  • 【現代語訳】 お供の者たちがひどく咳払いをしてお促し申し上げるので、京にお着きになる時刻がみっともなくないころにと、たいそう気ぜわしそうに、意にかなわず来られない夜もあろうことを、繰り返し繰り返しおっしゃる。「 中絶えむものならなくに橋姫のかたしく袖や夜半に濡らさむ(仲が絶えるものでもないのに、あなたは独り敷く袖を夜半に濡らすことだろう)」 帰りにくく、引き返しては躊躇していらっしゃる。「 絶えせ [続きを読む]
  • 第四段 匂宮と中の宮、朝ぼらけの宇治川を見る
  • 【現代語訳】 匂宮は、容易にいただけなかったお暇のことをあれこれとお考えになると、「やはり、簡単なことではなさそうだ」と、胸が塞がるようにお感じなるのだった。大宮がご注意申し上げなさったことなどをお話し申し上げなさって、「心にかけながら途絶えがあろうが、どうしたことなのかとお案じなさるな。かりそめにも疎かに思うようならこのようには参りませんが、心の中をどうかしらと疑ってお悩みになるのがお気の毒で、 [続きを読む]
  • 第三段 女房たちと大君の思い
  • 【現代語訳】 あちらでは、中納言殿が仰々しくおっしゃったのに、夜の更けるまでいらっしゃらず、お手紙のあるのを、「やはりそうだったのだ」と胸のつぶれる思いでおいでになると、夜半近くなって、荒々しい風に競うようにして、たいそう優雅で立派な装いで匂いみちていらっしゃったのも、どうして並々のことと思われなさろう。 ご本人も、少しうちとけて、お分かりになることがあるにちがいない。たいそう美しく女盛りと見えて [続きを読む]
  • 第二段 薫、明石中宮に対面
  • 【現代語訳】 中宮の御方に参上なさると、「宮はお出かけになったそうな。あきれて困ったこと。どのように世間の人はお思い申すことでしょう。主上がお耳にあそばしたら、ご注意申し上げないのがいけないのだ、とお考えになり仰せになるのが困ったことです」と仰せになる。大勢の宮たちがこのようにご成人なさったが、大宮は、ますます若く美しい感じが優っていらっしゃるのであった。「女一の宮もこのように美しくいらっしゃるの [続きを読む]
  • 第一段 明石中宮、匂宮の外出を諌める
  • 【現代語訳】 宮は、その夜、内裏に参上なさって、退出しがたそうなのを、ひそかにお心も上の空でお嘆きになっていたが、中宮が、「いつまでもこのように独身でいらっしゃって、世間に浮気なお方とご評判がだんだんと聞こえてくるのは、やはりとてもよくないことです。何事にも風流ぶって凝り性をお出しなさいますな。主上も気がかりにお思いになりおっしゃっています」と、里住みがちでいらっしゃるのをお諌め申し上げなさるので [続きを読む]
  • 第八段 匂宮と中の宮、結婚第三夜
  • 【現代語訳】「三日に当たる夜は、餅を召し上がるものです」と女房たちが申し上げるので、「特別にしなければならない祝いごとなのだろう」とお思いになって御前でお作らせなさるのも分からないことばかりで、一方で親代わりになってお仕切りになるのも、女房がどう思うかと気が引けて、顔を赤らめていらっしゃる様子は、たいへんいい感じである。姉気質からかおっとりと気高いが、妹君のためにしみじみとした情愛がおありなのであ [続きを読む]
  • 第七段 匂宮と中の宮、結婚第二夜〜その2
  • 【現代語訳】2 そんなつもりもなく、びっくりしていらっしゃった態度でさえ、並々ならず美しく思えたのだが、まして少し普通にもの柔らかにしていらっしゃるのには、お気持ちも深まって、簡単にお通いになることができない山道の遠さを胸が痛いほどお思いになって、心をこめて将来をお約束になるが、嬉しいとも何ともお分かりにならない。 言いようもなく大事にされている良家の姫君でも、少し世間並に接して親や兄弟などという [続きを読む]