いかるの歌 さん プロフィール

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いかるの歌さん: 源氏物語 ・ おもしろ読み
ハンドル名いかるの歌 さん
ブログタイトル源氏物語 ・ おもしろ読み
ブログURLhttp://ikaru-uta.blog.jp/
サイト紹介文ドストエフスキーの全著作に匹敵する(?)古典一巻を 口語訳で読み,かつ解く,自称労大作ブログ 一日一話
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供355回 / 365日(平均6.8回/週) - 参加 2014/01/08 11:50

いかるの歌 さんのブログ記事

  • 第一段 浮舟の母、中の宮と談話す
  • 【現代語訳】 女君の御前に出て来て、たいそうお誉め申し上げるので、田舎者めいているとお思いになってお笑いになる。「母上がお亡くなりになったときは、何ともお話にならないほどお小さいころで、どうおなりになるのかと、お世話申し上げる人も亡き父宮もお嘆きになりましたが、この上ないご運勢でいらっしゃったので、あの山里の中でもご立派に成人あそばしたのです。残念なことに、亡くなった姫君がいらっしゃらなくなったの [続きを読む]
  • 第六段 浮舟の母、左近少将を垣間見て失望
  • 【現代語訳】 宮は、日が高くなってからお起きになって、「后の宮が、相変わらずお具合が悪くいらっしゃるので、参内しよう」と言って、ご装束などをお召しになっていらっしゃる。見たく思って覗くと、きちんと身づくろいなさった姿がまた、似る者がいないほど気高く魅力的で美しく、若君をお放しになることができずあやしていらっしゃる。お粥や強飯などを召し上がって、こちらからお出かけになる。 今朝方から参上して、侍所の [続きを読む]
  • 第五段 浮舟の母、匂宮と中の宮夫妻を垣間見る
  • 【現代語訳】 宮がお越しになる。見たくて物の間から見ると、たいそう美しく、桜を手折ったような姿をなさっていて、自分が頼りにする人と思い、恨めしいけれど気持ちには背くまいと思っている常陸介よりも容姿や器量も人品もこの上なく見える五位や四位の人が、一斉にひざまずいて控えて、あれやこれやと、あれこれの事務を、家司たちが申し上げる。 また若々しい五位の人で、顔も知らない人たちも多かった。自分の継子の式部丞 [続きを読む]
  • 第四段 母、浮舟を匂宮邸に連れ出す
  • 【現代語訳】 常陸介は、少将の新婚のもてなしをどんなにか立派なふうにしようと思うが、その豪華にする方法も知らないので、ただ粗末な東絹類をおし丸めて投げ出した。食べ物もあたり狭しと運び出して大騒ぎした。 下僕などは、それをたいそうありがたいお心づかいだと思ったので、君も、「まったく思いどおりで、上手に娘を貰ってお近づきになれたものだ」と思うのだった。北の方は、「この当座の事を見捨てて知らないふうをす [続きを読む]
  • 第三段 浮舟の母、京の中の宮に手紙を贈る
  • 【現代語訳】 母君や御方の乳母は、たいそうあきれたことと思う。ひがんでいるようなので、あれこれと婿の世話をするのも気に入らないので、宮の北の方の御もとに、お手紙を差し上げる。「特別のご用事がございませんでは、ご無礼かとご遠慮申しまして、思うままにはお便り差し上げられずにいますが、慎まねばならないことがございまして、暫く場所を変えさせたいと存じますけれども、まったく人目につかないでいられる所がござい [続きを読む]
  • 第二段 継父常陸介、実娘の結婚の準備
  • 【現代語訳】 介は準備を急いで、「女房など、こちらに無難な者が大勢いるので、当座の間回してください。そのまま帳台なども新調されたようなのも、事情が急に変わったようなので、引っ越したりあれこれ模様変えもしないことにしよう」と言って、西の対に来て、立ったり座ったりして、あれこれと準備に騒いでいる。体裁よくすっきりとして、あちらこちらに必要な準備をすべて整えてあるところに、利口ぶって屏風類を持って来て、 [続きを読む]
  • 第一段 浮舟の母と乳母の嘆き〜その2
  • 【現代語訳】「まあ、恐ろしいこと。人の言うことを聞くと、長年、並大抵の人とは結婚したくないとおっしゃって、右の大殿や按察使大納言、式部卿宮などが、とても熱心にお申し込みなさったけれど、聞き流して、帝が大切にしている姫宮をおもらいになった君は、どれほどの人を熱心にお思いになりましょうか。あの母宮などのお側におかせて、時々は会おうとはお思いになろうが、それもまた、なるほど結構なお所ですが、とても胸の痛 [続きを読む]
  • 第一段 浮舟の母と乳母の嘆き〜その1
  • 【現代語訳】 こちらに来てみると、たいそうかわいらしい様子で座っていらっしゃるので、「そうはいっても、誰にもお負けになるまい」と気持ちを慰める。乳母と二人で、「いやなものは人の心ですこと。私は同じようにお世話すると言っても、この姫君の婿殿と思うお方のためには、命に代えてもと思っています。父親がいないと聞いて馬鹿にして、まだ十分に成人していない妹を、この姫をさしおいて、このように言うものでしょうか。 [続きを読む]
  • 第八段 浮舟の縁談、破綻す
  • 【現代語訳】 北の方は、誰にも知られず準備して、女房たちの衣装を新調させ、飾りつけなどいい趣味ふうになさる。御方にも髪を洗わせ身繕いさせて見ると、少将などという程度の人に結婚させるのも惜しくもったいないようなので、「お気の毒に。父親に認知していただいてお育ちになったならば、お亡くなりになったけれども、大将殿がおっしゃるようにも、分不相応だがどうして思い立たないことがあろうか。けれども、内々ではこう [続きを読む]
  • 第七段 左近少将、浮舟から常陸介の実娘にのり換える
  • 【現代語訳】「ただ今のご収入などが少ないことなどは、おっしゃいますな。私が生きている間は、頭上にも戴き申し上げよう。心細く、何を不足とお思いになることがあろう。たとい寿命が尽きて中途でお仕えすることができなくなってしまったとしても、遺産の財宝や所有していている領地など、一つとして他に争う者はいません。 子供たちは多くいますが、この娘は特別にかわいがっていた者です。ただ誠意をもってお情けをかけてくだ [続きを読む]
  • 第六段 仲人、左近少将を絶賛す
  • 【現代語訳】 うまく行きそうだと、嬉しく思う。「何やかやと気づかいなさることではございません。あの方のお気持ちは、ただあなたお一方のお許しがありますことを願っておいでで、『子供っぽくまだ幼くいらっしゃっても、実のお子で大切に思っていらっしゃるお方こそが、希望に叶うように思う。まったくああいう周辺のことにすぎないような話には乗るべきでない』と、おっしゃいました。 人柄はたいそう立派で、評判は大した方 [続きを読む]
  • 第五段 常陸介、左近少将に満足す〜その2
  • 【現代語訳】介は、「まったく、そのようなお便りがございますことは、詳しく存じませんでした。ほんとうに実の娘と同じように世話すべき人ですが、よろしくない娘どもが大勢おりまして、大したことでもないわが身でいろいろと世話しているうちに、母にあたる者も私がこの娘を自分の娘と分け隔てしていると、僻んで言うことがありまして、何とも口出しさせない人のことですので、うすうすそのようにおっしゃっているということは聞 [続きを読む]
  • 第五段 常陸介、左近少将に満足す〜その1
  • 【現代語訳】 この仲人は、妹がこの西の御方に仕えているのをつてにして、このようなお手紙なども取り次ぎ始めたが、常陸介からは詳しく知られていない者なのであった。ただずかずかと、介の座っている前に出て行って、「申し上げねばならないことがあります」などと取り次がせる。介は、「この家に時々出入りしているとは聞くが、前には呼び出したことのない人が、何事を言いにきたのであろうか」と、どこか愛想のない態度である [続きを読む]
  • 第四段 左近少将、常陸介の実娘を所望す
  • 【現代語訳】 この仲人は人に追従して嫌なところのある性質の人なので、これをとても残念なことと相手方とこちら方と対して思ったので、「実の介の娘をとお思いならば、まだ若くていらっしゃるが、そのようにお伝え申しましょう。妹にあたる娘を姫君と呼んで、介様は、たいそうかわいがっていらっしゃるそうです」と申し上げる。「さあね。初めからあのように申し込んでいたことをおいて、別の娘に申し込むのも嫌な気がする。けれ [続きを読む]
  • 第三段 左近少将、浮舟が継子だと知る
  • 【現代語訳】 こうして、あの少将は、約束した月を待ちきれないで、同じことなら早くと催促したので、自分の考え一つでこのように急ぐのもたいそう気がひけて、相手の心の知りにくいことを思って、初めから取り次いだ人が来たので、近くに呼んで相談する。「いろいろと気兼ねすることがありますが、何か月もこのようにおっしゃって月日が経って、並みの身分の方でもいらっしゃらないので、もったいなく心苦しくてこの縁組を決心し [続きを読む]
  • 第二段 継父常陸介と求婚者左近少将〜その2
  • 【現代語訳】自分独りで心積りをする。常陸介はいいかげんに思うとも、自分は命に代えて大切に世話し、「容姿器量の素晴らしいのを知って気に入ったならば、さすがにいいかげんになどは、けっして思う人はいまい」と決心して、八月ぐらいにと約束して、調度を準備しちょっとした遊び道具を作らせても、見た目も格別で、造りに工夫を凝らして、蒔絵、螺鈿のこまやかな趣向がすぐれて見える物をこの御方のために隠し置いて、劣った物 [続きを読む]
  • 第二段 継父常陸介と求婚者左近少将〜その1
  • 【現代語訳】 常陸介も卑しい人ではないのだった。上達部の血筋を引いて一門の人びとも見苦しい人でなく、財力など大変にあったので、身分相応に気位高くて、邸の内も派手に飾り立て、よく手入れして生活し、風流を好むわりには、妙に荒々しく田舎人めいたところもあるのだった。 若くからそのような東国の方の遥か遠い世界に埋もれて長年過ごしてきたせいか、声などもほとんど田舎風になって、何か言うとすこし訛りがあるようで [続きを読む]
  • 第一段 浮舟の母、娘の良縁を願う
  • 巻五十 東屋 薫君の大納言時代二十六歳秋八月から九月までの物語第一章 浮舟の物語(一) 左近少将との縁談とその破綻第一段 浮舟の母、娘の良縁を願う 第二段 継父常陸介と求婚者左近少将 第三段 左近少将、浮舟が継子だと知る 第四段 左近少将、常陸介の実娘を所望す 第五段 常陸介、左近少将に満足す 第六段 仲人、左近少将を絶賛す 第七段 左近少将、浮舟から常陸介の実娘にのり換える 第八段 浮舟の縁談、破綻す [続きを読む]
  • 第四段 薫、弁の尼に仲立を依頼
  • 【現代語訳】 日が暮れてゆくので、君もそっと出て、ご衣装などをお召しになって、いつも呼び出す襖障子口に尼君を呼んで、様子などをお尋ねなさる。「ちょうどよい時に来合わせたものだな。どうでしたか、あの申し上げておいたことは」 とおっしゃると、「そのように仰せ言がございました後は、適当な機会がありましたら、と待っておりましたが、去年は過ぎて、今年の二月に、初瀬に参詣する機会に初めて対面しました。 あの母 [続きを読む]
  • 第三段 浮舟、弁の尼と対面
  • 【現代語訳】 尼君は、この殿の方にもご挨拶を申し出たが、「ご気分が悪いと言って、今休んでいらっしゃるのです」と、お供の人びとが心づかいして言ったので、「この君を探し出したいとおっしゃっていたので、こういう機会に話そうとお思いになって日暮れを待っていらっしゃったのか」と思って、このように覗いていらっしゃるとは知らない。 いつものように御荘園の管理人連中が参上しているが、破子や何やかやとこちらにも差し [続きを読む]
  • 第二段 薫、浮舟を垣間見る〜その2
  • 【現代語訳】 次第に腰が痛くなるまで腰をかがめていらっしゃったが、人の気配をさせないようにと思って、依然として動かずに御覧になると、若い女房が、「まあ、いい香りのすること。たいそうな香の匂いがしますわ。尼君が焚いていらっしゃるのかしら」。と不審がる。老女房は、「ほんとうに何と素晴らしい香でしょう。京の人は、やはりとてもみやびやかですね。当地で一番だと自惚れていらっしゃったけれど、東国ではこのような [続きを読む]
  • 第二段 薫、浮舟を垣間見る〜その1
  • 【現代語訳】 若い女房のそこにいた者が、まず降りて簾を上げるようである。御前駆の様子よりはこの女房は物馴れていて見苦しくない。また、年かさの女房がもう一人降りて、「早く」と言うと、「何だかすっかり丸見えのような気がします」という声は、かすかだが上品に聞こえる。「またそんなことをおっしゃる。こちらは以前にも格子を下ろしきっています。その上どこがまた丸見えでしょうか」と、安心しきって言う。気にしながら [続きを読む]
  • 第一段 四月二十日過ぎ、薫、宇治で浮舟に邂逅
  • 【現代語訳】 賀茂の祭などの忙しいころを過ごして、二十日過ぎに、いつものように宇治へお出かけになった。 造っていらっしゃる御堂を御覧になって、なすべき事などをお命じになって、そうしていつものように、「朽ち木」の弁のもとを素通りいたすのもやはり気の毒なので、そちらにおいでになると、女車の仰々しい様子ではないのが一台、荒々しい東男の腰に刀を付けた者大勢を従えて、下人も数多く頼もしそうな様子で、橋を今渡 [続きを読む]
  • 第七段 女二の宮、三条宮邸に渡御す〜その2
  • 【現代語訳】夜の更けるにしたがって、管弦の御遊はたいそう興趣深い。大将の君が「安名尊」をお謡いになった声は、この上なく素晴しかった。按察使大納言も、若い時にすぐれていらっしゃったお声が残っていて、今でもたいそう堂々としていて、合唱なさった。右の大殿の七郎君が、子供で笙の笛を吹く。たいそうかわいらしかったので、御衣を御下賜になる。大臣が庭に下りて拝舞なさる。 暁が近くなってお帰りあそばした。禄などを [続きを読む]
  • 第七段 女二の宮、三条宮邸に渡御す〜その1
  • 【現代語訳】 按察使大納言は、「自分こそはこのような目に会いたい思ったが、妬ましいことだ」と思っていらっしゃる。この宮の御母女御を、昔、思いをお懸け申し上げていらっしゃったが、入内なさった後も、やはり思いが離れないふうにお手紙を差し上げたりなさって、終いには宮を頂戴したいとの考えがあったので、ご後見を希望する様子もお漏らし申し上げたが、帝のお耳にも入らずじまいになったので、たいそう悔しく思って、「 [続きを読む]