ちぃ。 さん プロフィール

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ちぃ。さん: 僕らの軌跡
ハンドル名ちぃ。 さん
ブログタイトル僕らの軌跡
ブログURLhttp://gilgil22.blog.fc2.com/
サイト紹介文ユノとチャンミン、ふたりを主役とするホミン小説。R18有り。いろんな場所、時代のふたりをどうぞ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供40回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2014/01/09 06:48

ちぃ。 さんのブログ記事

  • ご近所物語を終えて。
  • 少し内向的な少年が年を重ね、現実と折り合いながら暮らしているチャンミンと、年上らしい包容力で彼を見守る純朴で時に強引な天然ユノ。等身大のなんてことのない平和な日常の中で物語は展開します。事件どころかケンカすら無い、ただほっこりとしたお話に終始したのは、たぶんふたりが状況的に離れている今だから。深層心理に引きずられることってありますよね。たまたまラッキーなことが続いたチャンミンが、とある都市伝説を知 [続きを読む]
  • ご近所物語 32
  • 最初のひと月は引っ越し作業で慌ただしく過ごしたが、それが片付くと以前からここで一緒に暮らしていたかのように俺たちの生活は家に馴染んだ。平日はたまに珈琲を飲みながら今日の出来事を語り合えれば万々歳だが、週末は一緒に買い物をしたり食事をしたり愛を育んだりとふたりの時間を存分に楽しんでいる。「ふう。今週も頑張ったな、俺。」マンションの近くを通りかかった時にチャンミンの仕事部屋に明かりが見えた。一度家に帰っ [続きを読む]
  • ご近所物語 31
  • 重い荷物、かさばる荷物は明日以降の週末にユノさんの車で運ぶことにして、とりあえずはふたり分のリュックに入るだけの身の回りのものを持った。「明後日、不動産屋に退去の挨拶に行ってきますね。規約通りだとひと月後に賃貸契約終了かな。ここも長かったから淋しくもありますけど。」そうは言っても引っ越し先はご近所だしね。誰とも別れがあるわけじゃない。感傷的になってしまうのは、こどもの頃にこの街から引っ越した時のこと [続きを読む]
  • ご近所物語 30
  • ここ数日の晴天続きが影響したのか、コインランドリーに先客はいなかった。とは言え、こたつ布団の洗濯乾燥が終わるまでには一時間かかる。その間に僕の家に着替えを取りに行くことにした。見慣れた商店街もユノさんと歩くのは新鮮で…例えば、匂いに惹かれてずっと気になってはいたけれど気恥ずかしくて立ち止まることが出来なかった、八百屋の店頭で販売している焼き芋。ユノさんは先に行き過ぎた僕の名前を呼び、会計を済ませる [続きを読む]
  • ご近所物語 29
  • 「チャンミーン 珈琲淹れようか?」一晩寝ても腰は痛いし股関節はギシギシするけれど、奮起してモゾモゾと起き上がった。自宅で淹れる道具が揃っているなら、僕も教わりたくて。「生まれたての小鹿みたい…」・・・・・盛りのついた生き物に言われたくはないです。道具がいいのか、豆がいいのか、基本に忠実な僕がいいのか、きっと全部だと思うけど、初めて淹れた珈琲は満足のいく出来だった。「いい香り。」珈琲もだけど、家のキ [続きを読む]
  • 更新のお知らせ
  • もともとユノ転役前に終わらせる予定でしたがなんとかラストまで書き上げましたので、残り少ない話数ですが本日から毎日更新させていただきます。いつも読んでくださりありがとうございました。(*^-^*)ゞちぃ。こちらは数日後には消しますのでコメントできません。(*_ _)ペコリ [続きを読む]
  • ご近所物語 23
  • 待ち合わせの時間と場所の連絡が来た。20時に《Café Cojica》 ユノさんの家の近くだし…有り得る選択だと思う。なんとなく気が進まなかったけれど、ノーと言うほどの理由は無くて。約束の10分前に家を出た。このまま店の外で待っていようかな。駅の方から来る人波にユノさんを探したけれど、彼が先に着いている可能性もあるわけで。それをするならもっと早い時間から待たなければならなかったことに今更ながら気がついた。 ソー [続きを読む]
  • ご近所物語 22
  • 帰り際、玄関のドアノブに手をかけ「次は金曜日ね。」と言ったら、「了解です!」予測してましたよというようにチャンミンは笑った。土曜は チャンミンの誕生日だから。せっかくの日曜、夜までまったりしたかったけど、まだ覚えることがいっぱいで。エスプレッソの抽出だとかミルクのスチーム…チャンミンの誕生日にラテアート習得を間に合わせるには時間が足りない。「はあ?シムさんの顔なんて無理です!披露するのたしか17日で [続きを読む]
  • ご近所物語 21
  • 「ぁあ…ユノさ…いい…」眉をしかめながら喘ぐチャンミンは壮絶にエロくて。予感通り長くは保たなかった。それでも深く充たされた。したいことは山ほどあるが、俺たちはまだ始まったばかり。それに…思い出すだけでヤバイ…チャンミンが…初々しくて…「腹減りました。ケーキ食べたいです。」シャワーを浴びて服を着たらいつものチャンミンだった。パンイチで余韻に浸る俺とは大違い。「うん。この間のキャンドルもお願い!」しか [続きを読む]
  • ご近所物語 20
  • 下半身の衣類を奪われたチャンミンは、咄嗟にトップスの裾を下に引っ張った。大事なものを隠しながら羞恥に頬を染め、俺を睨みつけるチャンミンのなんという可愛さ!そしてエロさ!はあ…チャンミナ…もったいないから教えてあげないけどね、大事なものはひとつじゃないんだよ。可愛いいモノたちが見えてるし…ヤッバ、すっげー来る…早く肌を重ねたい、その一心で全ての服を脱ぎ、チャンミンの上に覆い被さった。首に吸い付き鎖骨 [続きを読む]
  • ご近所物語 19
  • 「もうっ…無理っ…」キスの合間に体勢を変えようとして 逃げられた。チャンミンは這ったまま部屋の隅へ移動して三角座り。膝の間に顔を埋めてしまった。「嫌だった?」多少強引でも合意の上だと思っていた。本気で嫌だと言うならショックだけど、これ以上進むわけには行かない。チャンミンは踞ったままイエスもノーも無く。ちゃんと向き合って欲しいのに…その反応の無さに焦れた。「俺、帰った方がいいかな?」顔を伏せたままコ [続きを読む]
  • ご近所物語 18
  • 「美味かった〜。」チャンミンと鍋を囲む状況自体が嬉しくて。勧められるままにおかわりをして食べ過ぎた。それでも鍋の中の大半は、ビールと共にチャンミンの胃袋に消えたけどね。「洗い物しちゃうのでユノさんは休んでてください。」「は〜い。」お言葉に甘えてクッションを枕に床に転がった。「ケーキ、すぐに食べれます?」「しばらく無理〜。腹いっぱ〜い。」「りょうか〜い。」あと何時間かは無理なんだ。だって明日は俺たち [続きを読む]
  • ご近所物語 17
  • 次の週末も会いたいと言ったら、鉄板焼の礼に鍋をご馳走してくれるという。鍋!いいよな〜♪初の手料理!そして家にあげてもらえることが確実 v(^o^)v『ユノさん、お口アーンして。』『アーン…』『美味しい?』『美味しいよ。』『もっと食べて。』ドキ…からの……『チャンミンも口開けて…』『…アーン』『もっと開けて…』『…あ…や…ング…』…なんて……夜が待ち遠しくてたまらない。本当は毎晩でも会いたかったけれど、残業 [続きを読む]
  • ご近所物語 16
  • 《ユノside》初恋が実るってどのくらいの確率だと思う?俺はそんなこと 考えたこともなかった。あれが初恋だったと 気がついた時には終わっていたから…おとなしい性格なのか人見知りなのか、喋りかけたら一歩後ろに下がるような子だったけれど、ふとした時に見せる笑顔は抜群に可愛かった。その笑顔見たさにどれだけ頑張ったことか。いつも菓子を持ち歩いたり、面白いことを言ってみたり…自分で言うのもなんだけど、俺は一途な性 [続きを読む]
  • ご近所物語 15
  • 0時ちょうどに部屋の照明を落とし手拍子と共にHappy birthday to you を口ずさんだ。シャンパンと苺、炎が揺れるキャンドルを トレーに載せてユノさんの前に。「おめでとう!ユノさん。」約束が昨日の夜と決まってから考えていた。この時間まで一緒にいるかどうかは賭けだったけど、そんな賭けならハズレたっていい。「…チャンミン…」ふふ…ユノさん 固まって動けないでいる。サプライズは成功したみたいだ。その効果に満足し、 [続きを読む]
  • ご近所物語 14
  • ベッドを背凭れにふたり並んで床に座った。その距離は杯を重ねるごとに近くなり、互いの腕が触れ合うのに そう時間はかからなかった。ユノさんは酒に強くないらしく早々に赤く染まったが、それが僕には好ましかった。「チャンミンの顔赤いよ。」彼が僕の耳朶をイジイジと引っ張っても、「ユノさんも赤いし。」照れを酒のせいにして、その指を心行くまで堪能できたから。「明日は忙しい?」僕の手にユノさんの手が重なる。「明日は [続きを読む]
  • ご近所物語 13
  • コツ…コツ…玄関ドアを叩く音がした。遅い時間を配慮して、インターフォンを押すのはやめたのだろう。「いらっしゃい。駐車場はすぐわかった?」内側からドアを開け、迎え入れる僕も抑えた声で。初めての来訪なのに、そのやり取りが秘密めいてくすぐったい。外の寒気といつの間にか降った雪片を連れてきたユノさんは、耳のふちと鼻の尖りを赤くさせていた。現実離れしてどこかふわふわとした感じ。僕の部屋にユノさんがいるなんて [続きを読む]
  • ご近所物語 12
  • 「ほいひい…」約束の日曜日、僕はご機嫌だった。目の前の鉄板で職人さんが焼いたフィレ肉。ひと噛みするとジュッワーと肉汁が溢れ、2回3回で溶けてしまう。そこにビールを流し込む至福と言ったら・・・「僕ばかり飲んで悪いですねー。」隣に座るユノさんは運転があるから酒を飲めない。「いいって。それよりまだイケるでしょ?肉とビールおかわりお願いします。」ふふふ。僕、餌付けされちゃったかなあ。来る前にうだうだ悩んで [続きを読む]
  • ご近所物語 11
  • 火曜水曜木曜と《Café Cojica》に日参したが空振り。今までの遭遇率を考えれば、会えなくても仕方がないのはわかっている。頭ではね…彼に会って少し笑えばこの胸のモヤモヤが晴れるかもしれない。そして健やかな眠りを取り戻せるかもしれない。なんて…思ったんだけどな。「最近、オーナーは心のこもった珈琲を淹れるんですよ。」浮かない顔の僕を見て、気を利かせてくれたんだろう。バリスタがオーナーの話題を振ってくれた。「 [続きを読む]
  • ご近所物語 10
  • 日曜の夜にユノさんとごはんを食べに行くことになった。当日は、彼が車で迎えに来てくれるというので、珈琲亭で会った帰り道、僕の家に案内した。だから、送ってもらったわけではない。歩きながらチャンミンは何が好きかと尋ねられたので『肉』と端的に答えた。僕は、食べ物に関しては正直だ。「メゾン小鹿!チャンミンらしい可愛い名前のアパートだね。」と言われたが、だいたいここは地名からして小鹿なのだ。『小鹿書店』に『ら [続きを読む]
  • ご近所物語 9
  • 「俺はメロンクリームソーダにするけど、君も何か飲む?」ううう…いつまでも突っ伏してはいられなくて、顔の下半分を腕で隠したまま目だけを上げた。頭から水を被るか、氷水をイッキ飲みしたい気分だ。「何か冷たくてスカッとしたものを…」「じゃあ、オレンジスカッシュにしようか。名前からしてスカッとしてるし。」「はあ…」この人真剣に言ってる?「きいていいかな…」いいけど、僕が真っ赤なのは突っ込まないでね…「はい。 [続きを読む]
  • ご近所物語 8
  • この町にはふたつの珈琲屋がある。ひとつは幹線道路沿いにある《Café Cojica》フレンチプレスで淹れた珈琲を味わえるこの店は、洒落た大人の空間であり僕のお気に入り。最近、密かな楽しみも増えて、ますます好きになった。ふたつめ、駅にほど近い珈琲亭は、サイフォンで淹れた珈琲が楽しめる。純喫茶という言葉がよく似合うノスタルジックな店内は、対話しやすく仕事関係者と会うときによく使う。今日の舞台は後者、珈琲亭である [続きを読む]
  • ご近所物語 7
  • 「それで?最近はどうなの?何かラッキーなことはあった?」ふたり共通してやっているゲームの進捗状況を一通り話し終えた後、キュヒョンが言った。例の都市伝説を話題にして僕をからかおうという魂胆は見え見えである。「べつに。ああ、そういえば珈琲屋で苺パフェをサービスしてもらったけど、それはあれだよ、お得意様サービスってやつ。前回の珈琲おかわりもきっとそうだったんだな。」商店街の福引で銭湯回数券が当たったこと [続きを読む]
  • ご近所物語 6
  • 「よろしければ。」珈琲を半分ほど飲み終わった頃に、僕の前に差し出された苺デザート。大振りのロックグラスの底にはイチゴアイスとシリアル、生クリーム。びっしりと飾られた縦半割りの苺は、ドミノのお城のように賑やかだ。これ、メニューにはないよね…「オーナーからです。」ぇえ?キッチンの方に視線を移すとブラインドの隙間の物体がガサッと動いて、ゴチンと何かにぶつかった音がした。痛そ…バリスタは困ったように笑った [続きを読む]
  • ご近所物語 5
  • 「ミルの中に21グラムの豆を入れてください。」「20グラムはダメですか?」やった! 今日はやってる!そうとなれば手のひらの中のスマホに もはや用はない。リュックのポケットにいそいそとしまう。元旦に初めて新入りくんのバリスタ修業を見て以来、僕はこのカフェに来ると、キッチンに一番近いカウンター左奥に座るようになった。しかし、毎回やっているわけではないんだよな。むしろ、そうでない時の方が断然多い。高さ数十セ [続きを読む]