宮澤 さん プロフィール

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宮澤さん: 信州読書会
ハンドル名宮澤 さん
ブログタイトル信州読書会
ブログURLhttp://bookclub.tokyo/
サイト紹介文長野市にて毎週土曜日に読書会を行っています。
自由文長野市にて毎週土曜日に読書会を開催しています。主に国内の純文学、海外古典作品を、読んでいきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供45回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2014/01/27 20:51

宮澤 さんのブログ記事

  • 村上春樹 『騎士団長殺し』読書会のもよう(2017.2.24〜26)
  • 2017.2.24〜26の3日間に渡って村上春樹さんの『騎士団長殺し』のツイキャス読書会を行いました。ツイキャス読書会についてはこちらを イントロダクション『第一部 顕れるイデア編』のあらすじと感想を書きました。(以下ネタバレです。)『騎士団長殺し第1部 顕れるイデア編』 あらすじ主人公の『私』は、36歳既婚。美大時代は、抽象画を専門だったが、生計を立てるため像画を描くようになった。彼の妻、ユズは、15歳の [続きを読む]
  • 夏目漱石『二百十日』読書会のもよう(2017.2.11)
  • 阿蘇を旅した圭さんと碌さんの会話ですすむ小説。落語の台本のようだった。圭さんというのは『坊っちゃん』ように、無鉄砲で真っ直ぐな人物として描かれている。夏目漱石の作品を続けて読んでいくと気がつくが、二人の道中は、『こころ』の先生とKが房総半島を旅したシーンとよく似ている。圭さんは豆腐屋主義を標榜している。藩閥政治や資本家、華族を攻撃しているところを見ると、圭さんは、明治末期の社会主義に影響を受けたと [続きを読む]
  • 志賀直哉 『小僧の神様』ツイキャス読書会のもよう(2017.1.27)
  • 2017.1.27に行った志賀直哉 『小僧の神様』ツイキャス読書会のもようです。メルマガ読者さんに、感想文をいただきました。感想文はこちら私も書きました。『本統のこころ』Aは変に淋しい気がした。自分は先の日小僧の気の毒そうな様子を見て、心から同情した。そして、出来る事なら、こうもしてやりたいと考えていた事を今日は偶然の機会から遂行出来たのである。小僧も満足し、自分も満足していい筈だ。ところが、どうだろう、こ [続きを読む]
  • 井伏鱒二の『山椒魚』 読書会のもよう(2016.12.30)
  • 2016.12.30に行った井伏鱒二先生の『山椒魚』のツイキャス読書会のもようです。井伏先生が、最晩年に最終部分を削除したことで物議をかもした作品です。作品の改稿経緯は、こちらに詳しいです。 メルマガ読者さんに感想をいただきました。 感想文私も書きました。 『ああ、やっぱり、寒いほど独りぼっちだ』『自由とは可能性と必然性の規定における弁証法的なものである。』キルケゴール『死に至る病』「何たる失策 [続きを読む]
  • 川端康成の『雪国』 読書会のもよう(2016.12.16)
  • 2016.12.16に川端康成の『雪国』のツイキャス読書会を行いました。信州読書会のメルマガ会員さんに書いていただいた感想文の一覧です。感想文私も書きました。『因果の総体、天の河』『為体の知れない娘(※注 葉子)と駈落ちのように帰ってしまうことは、駒子へのはげしい謝罪の方法であるかとも思われた。またなにかしらの刑罰のようでもあった。』島村が三度目に『雪国』を訪れたとき、なぜ、駒子は三度目の年季に入っていたの [続きを読む]
  • 夏目漱石『虞美人草』読書会のもよう
  • 2016.11.12に行った夏目漱石の『虞美人草』の読書会のもようです。藤尾という『ウル美禰子(美禰子の原型』が出て来る作品です。職業作家としての漱石の最初の作品になるそうですが、その後の作品のモチーフが、いたるところにあります。美文調の文章が混じっていて、少々読みづらかったですが、心理描写は、エグいので、ドキドキしました。 [続きを読む]
  • 森鴎外『かのように』読書会のもよう
  • 2016年10月28日に行ったツイキャス読書会の模様です。課題図書は、森鴎外の『かのように』でした。青空文庫版のテキストはこちら皆さんから頂いた感想文はこちら私も書きました。『ワンレン・ボディコン・かのように』「お前の先祖は猿じゃないか!」と言われれば、誰だって良い気はしない。猿以上なにものかだと、日本人としての私は、心のなかで、反発する。 人は思い出を飾りたがり、都合の悪いことは見ないふりする。&nbs [続きを読む]
  • 柚木麻子さんの『ナイルパーチの女子会』読書会
  • 2016.10.14に行った柚木麻子さんの『ナイルパーチの女子会』読書会の読書会のもようです。みなさんに感想文を書いてもらいました。私も書きました。『うつろな自分 モラハラな女子会』 「まあ、おやじもさあ、親の残した土地に縛られて、色々可哀想なんだよな。家を守らなきゃ教の最後の犠牲者っつうか」 『ナイルパーチの女子会』に登場する強烈なキャラクターである翔子の父を評しての弟の洋平のセリフである。 [続きを読む]
  • 夏目漱石 『夢十夜』 読書会のもよう
  • 2016.10.8に行った夏目漱石の『夢十夜』 読書会のもようです。読書感想文を書きました。 『夢十夜』のテキストはこちら 『盲目と墓石』夏目漱石の『夢十夜』の『第三夜』は、こういう話だ。 男が、6つになる子どもを背負っている。その子どもに指示されて、夜道を歩くと、杉の木の根の下にたどりつく。 男はそこで、自分の背負っている盲目の子どもが、100年前に自分が殺した盲目の男の生まれ変わりだと気づ [続きを読む]
  • 山田詠美 『ぼくは勉強ができない』読書会のもよう
  • 2016.9.30にツイキャスで山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』の読書会を行いました。皆さんに感想をいただきました。ありがとうございます。感想文はこちら私の書いた感想です。 『同情も鈍感も』「ありがと、助かっちゃう。うちに来る鳥さんたち、すごく食べるんだよ」赤間ひろ子が、給食のパンの残りを集めている。クラスメートのみんなは、赤間ひろ子が鳥の餌としてパンを集めているという口実がウソであることを知っ [続きを読む]
  • ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』の読書会のもよう
  • 2016.9.16にツイキャスでベルンハルト・シュリンクの『朗読者』の読書会を行いました。感想文を皆さんから募集して、私も書きました。『感覚麻痺のこの世で』ミヒャエルは、かつての愛人ハンナを見つめていた。彼は傍聴人であり、彼女は被告人だった。ぼくは、まるで彼女を愛し求めたのは自分ではなく、ぼくのよく知っている誰かだった、という気持ちでハンナを見つめることができたが、麻酔の作用はそれだけにとどまらなかった。 [続きを読む]
  • 村田沙耶香さんの『コンビニ人間』読書会のもよう
  • 2016.9.2にツイキャスで村田沙耶香さんの芥川賞受賞作『コンビニ人間』の読書会を行いました。皆さんに読書感想文を書いていただいたので私も書きました。 『コンビニ人間の使命』 36歳フリーターの古倉さんのアパートのバスタブに住みついた無職の白羽さんは語る。「皆が足並みを揃えていないと駄目なんだ。なんで三十代半ばなのにバイトなのか。なんで一回も恋愛したことがないのか。性行為の経験の有無まで平然と聞い [続きを読む]
  • 芥川龍之介の『河童』読書会のもよう
  • 『芝居の背景の前にも』 芥川龍之介の最晩年の作品『河童』のあらすじは、以下である。 ある青年は、河童の国に住んでいたことがあった。その国は人間の社会と別の合理性があった。例えば、河童の胎児は、母胎にいるうちから「この世に生まれたいか?」を意思確認させられる。生まれたくなければ、胎児である河童は中絶させられるのである。河童にも、職業がある。漁師、医者、弁護士、詩人、音楽家、資本家、宗教家など [続きを読む]
  • コラム 『Human Lost 人間失格』
  • 生まれてこのかた、深い人間不信にとらわれている大庭葉蔵は、世間と折り合いを付けるために道化を演じてきた。 自分のなかに荒れ狂う「人間恐怖」を抑えこみながら世間の期待の地平で、道化を演じ続けることが彼の生き延びる唯一の方法だった。 劣等生の竹一に、「ワザ、ワザ」と道化を見破られて恐怖し、道化がバレないようにウソのレイヤー(層)を、重ね続けた。自らがウソそのものなりきる人生だった。 大庭葉 [続きを読む]
  • コラム 『マッチ売りの少女』
  • 青空文庫版『マッチ売りの少女』『マッチ売りの少女』のこのセリフが気にかかる。「いま、誰かが亡くなったんだわ!」と少女は言いました。  「誰かが亡くなったんだわ!」の「誰か」は、誰のことであろうか? 私は、じっと考えた。 おそらく…、それは、マッチ売りの少女、本人である。 私は、彼女が、この時まさに、「自己の破滅」をむかえたと考える。 しかし、彼女は、まだ、「自己の破滅」を信 [続きを読む]
  • コラム 『ピカソの感情教育』
  • (『カサジェマスの死』 Death of Casagemas Date: 1901) 1901年のパリ、モンマルトルの粗末なアトリエ。20歳のピカソは、親友のカサジェマスとその恋人でモデルのジュルメーヌと三角関係になってしまう。当時ピカソはオデットという恋人がいたが、ジュルメーヌとベッドにいるところを彼女に見つかってしまった。その光景は「怒れるオデット」という素描として残されている。失恋したカサジェマスは、故郷バルセロナに戻るた [続きを読む]
  • 夏目漱石『明暗』読書会のもよう
  • さて、長野市での読書会も月一回になってしまいましたが、今回は、夏目漱石の『明暗』で読書会を行いました。(2016.7.9)『明暗』の主人公は津田という男性です。『それから』の代助によく似た高等遊民のような男です。彼は、清子と結婚する予定だったのですが原因がわからないまま婚約を破棄して延子という女性と結婚します。この夫婦は、浪費癖がエスカレートして経済的に苦境に陥り、親族を巻き込んで、軋轢が生じるというのが [続きを読む]
  • 『カラマーゾフの兄弟』より 『カルガーノフの号泣』
  • 『カルガーノフの号泣』カルガーノフはミーチャの母方のミウーソフ家の親戚で、アリョーシャの友人である。乞食に施しを与えながらも、その姿が偽善者に映らないか、気にするような、自意識過剰な二十歳の青年だ。繊細で内省的だが、同時に子供っぽい無邪気な性格でもある。彼は修道院で知り合ったマクシーモフという没落地主と仲良くなって、モークロエのトリフォンの宿にいた。カルガーノフはマクシーモフの嘘に興味を持った [続きを読む]