宮澤 さん プロフィール

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宮澤さん: 信州読書会
ハンドル名宮澤 さん
ブログタイトル信州読書会
ブログURLhttp://bookclub.tokyo/
サイト紹介文長野市にて毎週土曜日に読書会を行っています。
自由文長野市にて毎週土曜日に読書会を開催しています。主に国内の純文学、海外古典作品を、読んでいきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供42回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2014/01/27 20:51

宮澤 さんのブログ記事

  • 中島敦『李陵』読書会のもよう(2017 9 7)
  • 2017.9.7に行った中島敦『李陵』読書会のもようです。メルマガ読者さんから頂いた感想文です。私も書きました。「李陵には、天命を知ることが与えられていない」古代中国において、天命は王朝の正統性(legitimacy=レジティマシー)の根拠である。天は、己に代わって、地上を統治するものを探している。天命は下り、前漢第七代皇帝の武帝が誕生した。彼が天の代理人となって、漢は帝国の最盛期を迎えた。いかに、武帝が気まぐれで [続きを読む]
  • トルストイ『人はなんで生きるか』読書会のもよう(2017 9 1)
  • 2017.9.1に行ったトルストイ『人はなんで生きるか』読書会のもようです。メルマガ読者さんに頂いた感想文はこちら私も書きました。「なくてはならないもの」2017年8月に、生まれたばかりの赤ちゃんを河川敷に生き埋めにした母親が逮捕される事件があった。土の中で泣いていた赤ちゃんは、通りすがりに人に発見され保護され、奇跡的に無事だったそうだ。ミハエルは、長靴を注文しにきたお金持ちの大男が、死の天使に取り憑かれてい [続きを読む]
  • スタンダール『赤と黒』読書会のもよう(2017 8 25)
  • 2017.8.25に行ったスタンダール『赤と黒』読書会のもようです。メルマガ読者さんに感想をいただきました。私も書きました。『書いた 愛した 生きた』 マチルドは、彼女のご先祖様であるボニファス・ド・ラ・モール公が、政変で殺され、その生首を受け取りに行ったマルグリット・ド・ナヴァールの物語に憧れ続けていた。彼女の名前マチルドは、マルグリットに由来する。家柄のいい人にも、深い悩みがあるもので、彼らは、ご先祖様 [続きを読む]
  • 森鷗外『山椒大夫』読書会のもよう(2017 8 17)
  • 2017.8.17におこなった森鷗外の『山椒大夫』の読書会のもようです。皆さんから頂いた感想文は、こちら私も書きました。パチンコパーラー『SANSHO』父親が事業に失敗して失踪したあと、母と安寿姉さんと、僕(ずしお)と3人は、福島から新潟の上越まで夜逃げしてきた。姉さんと私は、金融業者の山岡さん車に乗せられ、舞鶴へ。母は、友人を頼って、直江津港からフェリーで佐渡に渡った。私たちは、舞鶴市にたどり着き、山岡さんの紹 [続きを読む]
  • 井伏鱒二『黒い雨』読書会のもよう(2017 8 11)
  • 2017.8.11に行った井伏鱒二先生の『黒い雨』読書会のもようです。メルマガ読者さんから頂いた感想文はこちらです。私も書きました。『帰らざる故郷』僕も食堂を出ると、もう一度鰻の子の遡上を見るために非常口から裏庭に出た。今度は慎重に足音を殺して用水溝に近づいたが、鰻の子は一匹も見えないで透き徹った水だけ流れていた。 八月十五日正午、玉音放送の前に、閑間重松は、鰻の稚魚が、勤務先の工場の用水溝を遡上しているの [続きを読む]
  • ドストエフスキー『罪と罰』読書会(2017 8 4) のもよう
  • 2017.8.4に行ったドストエフスキー『罪と罰』読書会のもようです。メルマガ読者さんから頂いた感想文はこちら私も書きました。『新しい旋毛虫』それは、人体にとりつく微生物で、新しい旋毛虫のようなものだった。しかもこれらの微生物は知恵と意志を与えられた魔性だった。これらにとりつかれた人々は、たちまち凶暴な狂人になった。しかも感染すると、かつて人々が一度も決して抱いたことがないほどの強烈な自信をもって、自分は [続きを読む]
  • カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』読書会のもよう(2017 7 28)
  • 2017.7.28に行ったカーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』読書会のもようです。メルマガ読者さんから頂いた感想文はこちら私も書きました。『気の触れた夏を、生きのびて』 「あたしたちはみんな、多かれ少なかれ閉じ込められているんだ。あたしたちはそれぞれいろんな具合に生まれてくるんだが、それがどうしてなのかはわからない。でもいずれにせよ、あたしたちは閉じ込められている。(中略)そしておそらくあたしたちはみ [続きを読む]
  • 武者小路実篤『愛と死』読書会もよう(2017 7 21)
  • 2017.7.21に行った武者小路実篤の『愛と死』読書会もようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。『見ることと描くこと』私は、この小説を読んで、印象派の画家ルノアールとモデルの話を思い出した。ルノアールは近所のある少女をモデルにして、絵を描いた。彼女が少女でなくなった後も、晩年まで何作も彼女をモデルにして絵を描いたという。モデルと画家の間にスパークするものがなければ、作品は生命を得ない。 [続きを読む]
  • 大江健三郎『個人的な体験』読書会のもよう(2017 7 14)
  • 2017.7.14に行った大江健三郎さんの『個人的な体験』読書会のもようです。メルマガ読者さんから頂いた感想文はこちらです。私も書きました。『死の欲動《 Θάνατος 》』障害をもって生まれた赤んぼうから、逃げたいという鳥(バード)は、やめていたアルコールに手をだし、なおかつ、かつて暴力的に処女を奪った大学の同級生、火見子の家を転がり込む。現実逃避に傾いていた鳥(バード)には、この時点で、自殺フラグが立ってい [続きを読む]
  • フランツ・カフカ『変身』読書会のもよう(2017 7 6)
  • 2017.7.6に行ったフランツ・カフカ『変身』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら。私も書きました。『毒虫現象とホロコースト』事業に失敗して、父親は、ボケたふりをし、母親は喘息を装い、妹は女子高生という身分に甘え、それぞれ無力感をまるだしにして生きていた。グレゴールがクソ真面目で責任感の強い性格であるのをいいことに、家族は、一切を彼の気合いにおまかせしたのだ。彼も、ヒロイズムから、五年間 [続きを読む]
  • アルベール・カミュ『異邦人』読書会のもよう(2017 6 29)
  • 2017.6.29に行ったアルベール・カミュ『異邦人』読書会のもようです。メルマガ読者さんに頂いた感想文はこちら私も書きました。『世界の優しい無関心』アラビア人に一発目と二発目に間を置いて、残りの四発を撃ち込んだことは、明確な殺意があると思われるが、それでも、無期懲役がいいところで、情状酌量の余地がある。では、なぜ、ムルソーは死刑になったのか?ここが、この作品のテーマである。第二部の裁判では、ムルソーの『 [続きを読む]
  • 夏目漱石『こころ』読書会のもよう(2017 6 23)
  • 2017.6.23に行った夏目漱石『こころ』ツイキャス読書会のもようです。メルマガ読者さんに頂いた感想文はこちら私も書きました。『私は★淋しい★人間★です』先生もKも故郷を捨てた孤独な人たちである。だからこそ、彼らは、憂世の儚さを痛切に感じるのである。殉死というのは、薄志弱行なる魂を、永遠に連なるものとして生かそうとする営みである。死の道だけが残された自由だと悟った先生は、時代遅れのやりかたに新しい意義を加 [続きを読む]
  • 大岡昇平『野火』読書会のもよう(2017 6 16)
  • 2017.6.16に行った大岡昇平の『野火』のツイキャス読書会の模様です。メルマガ読者さんから頂いた感想文はこちら私も書きました。『男がみな人食い人種であるように、女はみな淫売である』人間というのは、尊厳を大切して生きることもできると同時に、畜生以下の卑劣さにも堕する生き物である。英語で言えば、尊厳は、dignityである。この言葉は、indignation(怒り)という言葉と関係があるのだ。個人の尊厳が、人間が人間たる本 [続きを読む]
  • トルストイ『二老人』読書会のもよう(2017 6 8)
  • 2017.6.8に行ったトルストイ『二老人』読書会のもようです。岩波文庫の『トルストイ民話集 人はなんで生きるか?』所収 メルマガ読者さんから頂いた感想文はこちら私も書きました。『死の刹那まで、愛と善行をもってその年貢を果たす』お金がなければ巡礼には行けない。また、神に呼ばれていなければ、巡礼には行けない。そういうことを書いた宗教小説だと思った。厳格な自己規律を守って暮らしているエフィームに比べてエリセ [続きを読む]
  • 岡本かの子『鮨』読書会のもよう(2017.6.2)
  • 2017.6.2に行った岡本かの子『鮨』読書会のもようです。信州読書会のメルマガ読者さんに頂いた感想文はこちら私も書きました。『鮨は没落していく現象の核心である』子供は、ふと、日頃、内しょで呼んでいるも一人の幻想のなかの母といま目の前に鮨を握っている母とが眼の感覚だけか頭の中でか、一致しかけ一重の姿に紛れている気がした。もっと、ぴったり、一致して欲しいが、あまり一致したら恐ろしい気もする。この世の現象が、 [続きを読む]
  • 織田作之助『夫婦善哉』読書会のもよう(2017.5.19)
  • 2017.5.19に行った織田作之助『夫婦善哉』読書会のもようです。信州読書会メルマガ読者さんからいただいた感想文はこちら私も書きました。「日本の家制度にあらわれたる夫婦善哉の形式」蝶子は、芸者としては、たぐいまれなる素質をもちながら、ダメ夫の柳吉に、稼いだものすべてを捧げてしまう。そして何度も、柳吉に裏切られる。一方、柳吉の頭にあるのは、実家のことである。長男で、家を継ぐべき立場だったのに、蝶子と一緒に [続きを読む]
  • 太宰治『きりぎりす』読書会(2017 5 11)
  • 2017.5.11に行った太宰治『きりぎりす』読書会のもようです。青空文庫はこちら信州読書会のメルマガ読者の皆さんも大勢感想書いてくれました。ありがとうございます。メルマガ読者さんの感想文私も書きました。「但馬のばかが、また来ましたよ(笑)」夫を日陰の生活で支えていたほうが、この小説の語り手の妻は、幸せだった。夫の作品の高潔な品位は、妻の献身があってこそ、成立していたと、彼女は信じ切っていた。彼の初期の代 [続きを読む]
  • 吉村昭『桜田門外ノ変』読書会のもよう(2017 5 5)
  • 2017.5.5に行った吉村昭さんの『桜田門外ノ変』の読書会の模様です。信州読書会メルマガ会員の皆さんから頂いた感想文はこちら私も書きました。「政治史は、意志の歴史である」大老 井伊直弼を襲撃した水戸藩士の斬奸趣意書には「外国の圧力におびえた幕府が、不当な条約を朝廷の意向を無視して独断でむすんだことは、国体をそこなう大失態である。」という内容が記されていた。日米修好通商条約への違勅調印や将軍継嗣問題をめぐ [続きを読む]
  • 夏目漱石『三四郎』読書会のもよう(2017 4 28)
  • 2017.4.28に行った夏目漱石の『三四郎』のツイキャス読書会のもようです。信州読書会メルマガ読者さんから頂いた感想文はこちら私も書きました。『それ程浪漫的な人間じゃない。僕は君よりも散文的に出来ている。』よし子は、兄である野々宮さんにわがままで困らせる。野々宮さんは、そんなよし子を愚物扱いしながらも、十分に、甘やかしている。彼がマッド・サイエンティストであれば、よし子のことなど一顧だにしないであろうが [続きを読む]
  • 梶井基次郎 『檸檬』読書会のもよう(2017 4 20)
  • 2017.4.20にツイキャスで行った梶井基次郎の『檸檬』の読書会のもようです。皆さんに頂いた感想文はこちら私も書きました。「檸檬になる日は、もう来ない」何かをなそうと思えば、日々のパンに生きるしかない。もはや、叶わなかった儚い憧れに思いを馳せるのは、非合理だ。「こっちが気恥ずかしくなるわい」『檸檬』を、初めて読んだ高校生の時分の私は、レモンを爆弾に見立てるという青臭いアイデアを、ふん、と笑いとばした。侮 [続きを読む]
  • 村上春樹 『騎士団長殺し』読書会のもよう(2017.3.22)
  • 発売から1ヶ月経ったということで村上春樹さんの最新長編小説『騎士団長殺し』読書会を再度行いました。信州読書会メルマガ読者の皆様から頂いた感想文はこちら私も書きました。『どろんとした、奥が見えない目』  僕ははじめて河合先生にお目にかかりました。(中略)初対面の印象は「ずいぶん無口で暗い感じの人だな」というものでした。いちばんびっくりしたのは、その目でした。目が据わっているというか、なんとなくど [続きを読む]