赤依研児 さん プロフィール

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赤依研児さん: メランコリックノイローゼ
ハンドル名赤依研児 さん
ブログタイトルメランコリックノイローゼ
ブログURLhttp://sentim.blog.fc2.com/
サイト紹介文ノスタルジックな日々を透明色の言葉で着色します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供41回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2014/01/31 10:00

赤依研児 さんのブログ記事

  • 不法投棄
  • むかし君とふたりでつくったあの縄文土器に似たうずまき模様がさやかに流れている冬あかねどこでもいいからなるべく遠くへ流れてほしいわけのわからない国まで行って帰ってこれなくなるくらいにあのうずまき模様のようにぐるぐる回転しながらぐにゃぐにゃ散らばりながらさいごはやすらかに消えてくれたらいつからだろうこの海辺にカモメが飛んでこなくなったのは [続きを読む]
  • ノイズパーティ
  • スピーカーのつまみぐいっとひねって朝まで踊り明かしちまおうぜ隣の部屋のオヤジが絶叫するまで大音量で踊り狂っちまおうぜサラ金を使ってないから借金取りは家にやって来ないなんて思い込んではいけない冷蔵庫の中身はカラだから電源コードは抜いたほうがいいなんて考えたりしちゃいけない常識なんてそんなもの暴走した車が突っ込んできたらたちまち木っ端微塵になるそれに気づいてしまったのならお前のレオパレス408号室は今夜 [続きを読む]
  • 号外
  • そういえば、今月でメランコリックノイローゼは開設5周年を迎えました。気がつけば5年。サイトを始めた2012年がつい最近のような気がしたり、遠い過去のような気がしたり。つたない写真も詩も、この5年で少しは進歩…してるのかどうかわかりませんが、なんとかここまで続けてこれました。去年は作品をたくさんつくることができましたので、この勢いで今年はそれ以上を目指して邁進したいと思います。また、今年はサイトのリニュー [続きを読む]
  • 足りない
  • 思い出が息を引き取ってバラバラに砕け散ったその破片をひとつひとつ拾い集めて元通りに組み立てなおしてこれが君と僕の全てだよとわざとらしい両手を君に差し出してさよならの合図を出そうとしたときひとさし指が涙を流していた [続きを読む]
  • 愛する
  • 大丈夫なにもしなくったっていいどうせ僕は多分100年後死んでるからわざわざ刺し殺すなんて真似しなくていいもしも君が手首を切って泣くのなら笑いながら抱きしめてあげるそんな人になりたいといまは思うよ君のためにそしてひとしきり抱きしめた後さよならしてとびきり可愛い彼女をつくるんだそんな人になりたいと思ったりするんだそう君のために大丈夫発狂しなくていいきっと僕は老衰とかで死ぬ運命だから大丈夫そのうち死ぬんだ [続きを読む]
  • 未完成の橋
  • わたしの物語のなかにはいつも未完成のまま放置された大きな橋が空にかかっているある日よぼよぼの老婆が山のような荷物をかかえよろめきながら橋をわたっていたある日真っ黒なポルシェが窓から紙切れを撒きながら目にもとまらぬ速さで橋をわたっていたある日集団登校の児童たちがリコーダーで蛍の光を吹き顔をしわくちゃにして橋をわたっていたある日ホームレスのおじさんが小銭を空へぶん投げてふてくされながら橋をわたっていた [続きを読む]
  • 切符
  • 夢の中でふるさと行きの切符をもらった目がさめたら列車に向かおうと左手で大事に握っていたのに目がさめると見つからない [続きを読む]
  • 遊苑地
  • 相変わらずメリーゴーランドは無人のまま永遠にまわっている雨の日とか晴れの日とか関係なく毎日ひたすらまわり狂っているゴスロリの少女たちが列をなして空っぽのメリーゴーランドを眺めている無表情でまわる白馬の群れをもう尋常じゃないくらい血走った目で眺めてる赤黒い目玉が一斉にまばたきした瞬間白馬の首がスパァンと切り落とされて少女たちの足元へ転がり落ちるその時だけファンシーな音楽が流れる心躍る耽美なメロディが [続きを読む]
  • 排気口から声
  • エレベーターに乗り込んで「閉」のボタンを押そうとした時だった天井の排気口から声がした「未来と過去、行きたい方のボタンを押しなさい」正面のボタンに目をやると「開」のボタンが「未来」に「閉」のボタンが「過去」に変化していた「過去」が元々「閉」だったことを考えるとこちらを押すのは本能的に望ましくないと感じすかさず「未来」のボタンを押す「過去があるから今のお前がいるんじゃないのか馬鹿野郎」排気口に怒鳴られ [続きを読む]
  • 不思議の国へ
  • 言い訳ばかりの女の子パパもママもお気のどく口をひらけば昨日も今日も心が不安定じぶん勝手な女の子パパもママも白髪ふえるもう大人なのに昨日も今日も心がからっぽかわいそうな女の子恋人なんて出来っこないかわいそうな女の子ろくに男に愛されたことがないなにも知らないなにひとつ学べない人を傷つけていることに気づけない人の心がわからないパパもママもため息まじり見て見ぬふりする女の子あたりまえに並べられたディナーを [続きを読む]
  • 世界滅亡の前日に
  • 自販機で温かいコーヒー買ったらなぜか温かいファンタが出てきた仕方なくお釣りのレバーを引いたらなぜかお釣りがさっぱり出てこなかったそんな世界滅亡1日前の朝なぜかしらとてもいい予感がする不思議と思い出し笑いが溢れるみんな引っ越しをすませてどこかへ帰ってしまったけれどなぜかしら楽しい気持ちがする温かいファンタも悪くない気がする大きく息を吸い込んでコンクリートの隙間から生えてる花踏まないようにして背伸びす [続きを読む]
  • たちばな住宅515号室の記憶
  • ああ 僕たち何もないままだった短い間だったけれど最後まで何もなかった真っさらだった全部すっからかんだった白紙にしようと思ったけど最初から白紙だった僕たち何もないままだった何もなかった本当に郵便受けはいつも空だった冷蔵庫は壊れて動かなかったああ 僕たち最後まで本当に何もないままだったまったく何もなさ過ぎてさっぱり何も残ってなかった [続きを読む]
  • 未開封のままで
  • 未開封のカセット君は僕にくれたけれど僕は使い方がわからなかったから君はどこかへ消失してしまった僕は言われた通りのことがどうしてもできなくてあの日君が歌っていた歌を今はもう思い出せない恋の歌を録音するふりだけしているあの日削除された詩をあの日上書きされたメロディを再生するふりだけしている僕は言われた通りのことがどうしてもできなくてなぜかしら涙ぐんでしまいます [続きを読む]
  • 味なしリンゴ
  • 空から降ってくるリンゴには味がないあなたはリンゴを集めて独り占めするのリンゴを口いっぱいに頬張りながらこれが幸せだよと濁音混じりで話しかける [続きを読む]
  • 東京カルメン
  • 東京カルメンで踊りましょう薔薇色になって踊りましょう光倶楽部で踊りましょう黒い人たちと踊りましょう札束吹雪のステージで踊りましょう円舞曲に合わせて踊りましょうモダンな台詞と踊りましょうオーミステークで踊りましょうマネキンと踊りましょうぐるぐる回りながら踊りましょう片脚片腕のマネキンと踊りましょう微笑みながら踊りましょう仔猫たちと踊りましょう洋服を剥がして踊りましょう虚体の仔猫と踊りましょう頭をひね [続きを読む]
  • 破棄衝動
  • 投げ捨てよう なにもかもラブホテルの窓から あれもそれもひとつ残らず 投げ捨てよう彼女の服を適当に投げ捨てよう自分の服も程よく投げ捨てようシャンプーボトルを投げ捨てようついでに石鹸も投げ捨てようドライヤーを投げ捨てようホテル代を送金するあのカプセルも投げ捨てようテレビを投げ捨てようリモコンも一緒に投げ捨てよう冷蔵庫の中身を投げ捨てようひとつひとつ丁寧に投げ捨てよう冷蔵庫本体も頑張って投げ捨てよう分 [続きを読む]
  • 午前弐時、無人駅
  • 列車に乗り込んでこのまま何処かへ連れ去られてしまえたらいいなんてこと思いながら夜中の午前弐時列車の来ない無人駅にて立ち尽くす夜のみぞれ夏の終わりを告げて溶けてなくなっていく電灯の真下ペンキぼろぼろのベンチ口を半開きにして硬直してる謎の老婆とふたりきり暗闇にぼうっと浮かぶ老婆のしわくちゃな顔見つめながらさっき錆びた自販機で買った賞味期限切れの緑茶を飲んでほっとひと息これでよかったんだよ間違ってなかっ [続きを読む]
  • 大玉ころがし
  • たのしいたのしい運動会小学校で行われています元気はつらつな声に混じってドスのきいた怒号が聞こえてきます子供たちの声ではありませんお父さんお母さんの声でもありません小学校のとなりにある暴力団事務所のやくざの人たちの声なのですかけっこ競争が始まりました男の子は一等賞になって叫んでいます舎弟さんは脅迫の電話で叫び散らしています玉入れ競争が始まりました子供たちは一所懸命玉を投げています若頭さんは子分の頭に [続きを読む]
  • 算数の時間
  • 僕らは小学3年生産業廃棄物のような3年生今日も算数の時間が始まるゴミ焼却のような時間が始まる上級生が窓からおはじきを投げてくるさんすうセットに入ってるおはじき僕らはそれをうまくかわしながら桃色のおはじきが何個あるのか数えるおはじきには小型のカプセルが仕掛けられていて当たると中からおはじき色のペンキが弾け飛ぶ飛び散るペンキと悲鳴が渦巻くなか僕らは桃色のおはじきを数えるキンコンカンコンとチャイムが鳴り算 [続きを読む]
  • 白い。限りなく白い。
  • 真夜中、僕は喉が渇いて目が覚めたので、台所に行って冷蔵庫を開けて、昨日買った雪印牛乳のパックを開封し、腰に手を当てグビグビと飲んでいた。牛乳パックの中でなにやらパシャパシャと音がしたので、なんだろうかと恐る恐る中を覗いてみると、小人の爺さんが溺れていた。爺さんは真っ青な顔で、口をパクパクさせて叫んでいた。「地球が明日滅びる!」耳を澄まさないと聞こえないくらいの小さなな叫び声だったが、確かにそう聞こ [続きを読む]
  • 16月の更地
  • 納得できない当たり前の常識が頭の中でアップデートされていてそれを抵抗むなしく呆然と眺めてる必要不可欠な哀しみの感情が頭の中でかくれんぼしていて誤作動を起こして強制終了している脳みその要らない部屋の中で無限に広がる青空が次から次へと朝から晩までスライドショーされているこの世の終わりみたいな顔した君がフェンスの向こうで硬直して太陽に奪われていく始まりの世界 [続きを読む]
  • ものすごい光
  • 君はものすごい光に包まれたなんの前触れもなく突然ものすごい勢いで輝き始めたまるで新世界の幕開けを告げるかのようにものすごい光が君の身体から放たれていた君はものすごい光に包まれた眩しすぎてなにも見えない程の光だった心を浄化する神々しい程の光だった僕はうっすら浮かぶ君のシルエットを目を細めて確認するのが精一杯だった君はものすごい光に包まれたこの世のなによりも眩しい光だった君が光と同化して消えていく様子 [続きを読む]
  • 薔薇
  • 有刺鉄線の向こう側で薔薇が咲き乱れていたトタン部屋には生け花紅くしなやかな薔薇が揺れるまるで美術作品いつも油まみれの工場が今日は薔薇の博覧会会場生け花教室の先生が色とりどりの作品をつくっている妖艶な手つきで薔薇薔薇にこねくり回している「君も一緒に花を生けてみる?」傷だらけの顔で僕に微笑みかける「僕は見てるほうが好きなので」僕も先生に微笑み返す部屋中に溢れるフローラルな絶叫あらゆる煩悩を塗りつぶす色 [続きを読む]
  • 首絞めあんちゃん
  • 首絞めあんちゃんどうして苦しいことするのくりっとした目でどうして笑って首絞めるの首絞めあんちゃんどうして駄菓子屋で暴れるの満面の笑みを浮かべながらどうしてうまい棒を握り潰すの首絞めあんちゃん太陽が知らんぷりをしているよ僕らと確かに目が合ったのにまるでなにも見てない顔してるよ首絞めあんちゃん猛暑の空が凍りついてしまったよ酸素不足の街のはじっこで僕ら取り残されてしまったよ [続きを読む]
  • マイケル
  • マイケルを探しているんだマイケルを探さなくちゃいけないんだマイケルって誰なんだどこのどいつがマイケルなんだどうしてフルネームじゃないんだマイケルってどこにいるんだそもそもどこの国の人なんだそもそもマイケルって人なのかどうしてマイケルを探なくちゃいけないんだどうしてマイケルじゃなきゃ駄目なんだどうしてロバートじゃ駄目なんだ どうして茂雄じゃ駄目なんだ マイケルを探しているんだマイケルが見つからないんだ [続きを読む]