けい さん プロフィール

  •  
けいさん: 二十歳の恋愛--気楽に読める 『Love Story』 の部屋
ハンドル名けい さん
ブログタイトル二十歳の恋愛--気楽に読める 『Love Story』 の部屋
ブログURLhttp://linxinyan.blog.fc2.com/
サイト紹介文19歳の冬、詩織という女性に出会った。「二十歳の恋愛」の連載を開始しました。
自由文日記のようなスタイルの小説です。エッセイやショートストーリーも書いてます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供59回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2014/02/15 18:12

けい さんのブログ記事

  • 恋愛小説で学ぶ中国語『台北 Love Story』電子BOOK発売
  • 恋愛小説で学ぶ中国語『台北Love Story』電子BOOKを発売いたしました。これを記念いたしまして、下記の日程で「無料キャンペーン」を実施いたします。1.日時:5月19日 17:00より48時間2.販売場所:amazon.co.jp ※詳細は以下をご覧ください。1.作品について 『台北 Love Story』は、台湾台北を舞台に日本人と台湾人の恋愛を描いた小説で、主人公の草刈圭が少しずつ中国語を覚えて行く過程を小説の中に取り入れることによ [続きを読む]
  • 空想の恋人 第2話 時空マジック
  •  飛行機の窓から果てしなく広がる雲の海を眺めながら、昨日の他愛もない、だけどとても楽しい会話を思い出していた。 数十年ぶりに会った彼女は、若い頃の面影を残しながら、大人の女が持つ美しさとゆとりを身にまとって僕の前に現れ、話して行くうちに僕たちはいつしかあの頃のふたりに戻ったような錯覚さえ感じていた。 (まいったな・・・) 羽田空港で別れ際に見た彼女は、少し潤んだ目で僕を見つめていたような気がして、 [続きを読む]
  • 空想の恋人 第1話 バレンタイン・エッセンス
  • 「ふふふ、あのさあ・・・」 彼女はそう言って覗き込むようにして僕を見て、楽しそうに笑った。「なに?変な笑いして」「やっぱ、キャベツ残してるんだ〜」「ん?」「嫌いなの?」 まるで小さな子供に尋ねるみたいだ。「ははは、ばれた?」「やっぱね。学生の頃さ、みんなでよく、お昼ごはん食べたでしょ?」「ああ、ミーティングの後ね」「それでさ、とんかつ定食とか食べると、いっつもキャベツ残してたでしょ?」「ははは、マ [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (75) いつかそこから(最終話)
  • 3月になった。ポプコン関東甲信越大会が、いよいよあの渋谷エピキュラスで開催される時が近づいてきた。詩織は、アメリカに行く日程を、先方にお願いして選考会の後に設定してもらい、選考会の夜は5人で打ち上げ、そしてその翌日は、お茶の水のカトリック神田教会の傍に建つ「山の上ホテル」を予約して、最後の夜を二人で過ごすことにしていた。「衣装どうする?」渡辺が、せっかくだからステージ衣装を揃えようと提案したため、マ [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (74)渋谷エピキュラスの夢
  • 埼玉大会予選の当日がやって来た。水本たち3人は、さすが場数を踏んでるだけあって、去年の僕のように緊張した様子は全くないと思っていた。ところが・・・「緊張するな・・・」田辺が低い声で呟くと、渡辺が「ああ・・・」と真面目な顔をして答えた。僕は、そんな二人を見たら急に可笑しさがこみ上げて来て、ケラケラ笑ってしまった。「おまえ、何笑ってんだよ」「あ、いや・・・」「変なヤツ・・・」楽屋に入ると去年同様、個性 [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (73)チャンスの扉
  • その日、夜遅くに水本から電話がかかって来た。僕はその瞬間、ポプコンのテープ審査の結果が出たのだと確信した。「水本さんが、大家さんの所に電話してくるなんて普通じゃない・・・」僕は急いで受話器を取ると、「今、お前ん家の近くの公園にいるからすぐ来いよ」と、めずらしく水本が興奮した口調で言った。僕はそのまま表に出て、公園に走ると、青いミニクーパーが1台停まってて、その周りで水本、田辺、渡辺の3人がニヤニヤし [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (72)波のフォトグラフ
  • 夏休みにニューヨークでアルバイトをしてきた詩織は、仕事の内容や人間関係がとても気に入り、卒業後は、アメリカで仕事をすることを正式に決めた。これで、僕たちが日本で一緒に過ごせる時間は、すでに半年を切ってしまったことになる。「あたし、鎌倉の海に行きたいな」「あ、そういえば、今までふたりで行ったことなかったね」僕がそう言うと、「だってさ〜」と少し口を尖らせた。「ん?」「鎌倉の海に行ったら、あの今日子って [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (71)詩織のための歌
  • 僕は、詩織と出会ってから今日までの出来事を思い出していた。クリスマスの夜の奇跡的なめぐり会い。雪の降る静かな夜に、勇気が出せなくて告白できなかったこと。僕が加奈子と付き合った時に見せた、あの寂しそうな顔。初ステージの日に、アピアの前で手を振っていた運命の再会。初めてキスをした後にふたりで見た外堀公園の夕焼け一緒に有線放送にレコードを持って行き、飛び跳ねて喜んでたあの笑顔数えきれないほどの思い出が頭 [続きを読む]
  • 1000ピースのメリークリスマス(1話完結)
  • クリスマスに香織がマレーシアに来ると言う。「ひとりで来るの?」「うん、ひとりで行く。」「どうしたの?」「ん?なんで?」「いや、だってさ・・・」「クリスマスひとりじゃ寂しいでしょ?」そう言って、香織はLINEでカワウソが涙を流しているスタンプを送って来た。「空港まで迎えに来てね」「うん」23日の羽田発深夜便に乗って、クアラルンプールに到着するのは24日朝の6時半。到着ゲートで落ち着きなく彼女を待っていると、 [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (70) マンハッタン・ドリーム・バンド
  • 就職協定による会社面接が遂に解禁された。僕は複数のレコード会社に履歴書を送付したが、岩崎の会社だけは、本社人事に送らず、岩崎経由で人事に送付してもらうことができた。実を言うと、アルバイトして数カ月経った頃から、岩崎から直接、「京太郎さえよければオレの部署で働かないか?」と声をかけてもらうことができたのだ。そして、詩織がニューヨークに発ってからほどなくして僕は、書類審査合格の通知を受け取り、本社面接 [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (69) 浴衣まつり
  • 「ホタルが見たいな・・・」ある日、詩織がポツンとつぶやいた。夏休みになったら詩織はニューヨークに行ってしまうため、せめてその前に、二人で夏を感じられるようなことをしたいねと話し合ってたところだった。「ねえ、詩織ちゃん、浴衣持ってる?」「あ、うん、持ってる」「じゃあさ、浴衣着てホタル見に行こうか?」「いいね〜〜」たぶん、これが詩織と過ごす最後の夏だと思うと、切なさで涙が出てきそうだったけど、ケラケラ [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (68) 別れの予感
  • 詩織がニューヨークに行ってしまう・・・それは、想像もできないほど衝撃的なことだった。今でこそインターネットが普及していて、ニューヨークと日本なんて時差を除けばそんなに遠い感じがしないけど、当時は手紙しか連絡を取る手段が思いつかない、いわば永遠の別れにつながるような距離感だった。国際電話なんてとてもかけられないし、ビデオカメラなんて20万円以上もするような時代だから、手紙と写真で近況を伝えあうしかない [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (67) 新しい夢の始まり
  • 年が明け、僕はアピアでの活動を辞めることを決め、マスターやアキや水本たちは、口をそろえて「寂しくなるね」と言ってくれた。「これからどうするの?」アキが心配そうに尋ねてきた。「就職活動に専念します」「そうなんだ、がんばってね」「アキさん、オレ、レコード会社志望なんですよ」「そっか、それじゃあ、入社したらあたしたちをメジャーデビューさせてね」アキがそんな風に言うとみんなが「京太郎頼むぞ!」と笑いながら [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (66) 夢の終わりに
  • ポピュラーソングコンテスト。ヤマハが主催するこのコンテストは、多くのアーティストを世に送り出してきたメジャーデビューのための登竜門で、毎年5月と10月につま恋エキシビジョンホールで本選大会が行われていた。グランプリを獲得すると世界歌謡祭への出場権利が得られ、あの武道館で歌うことができた。去年の秋、詩織と一緒に大学の近くの武道館に行った時、彼女が「ポプコン応募してみたら?」と言ったのがきっかけで、実は [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (65) 奇跡の大逆転
  • 次の日曜日、レコード予約券を買ってくれた人たちにレコードを届けるため、埼玉の東松山市を訪れた。駅で高校時代の先生と待ち合わせ、近くのコーヒーショップに入った。この先生は、高校時代に僕が「大学に行かずにミュージシャンになる!」と頑なに大学進学を拒否して困らせた先生で、久しぶりに会うと大変喜んでくれた。「あずまから手紙をもらった時は驚いたよ」「ははは、すみません」「まさか、レコードを出すまでになったと [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (64) 自主製作レコード
  • 秋になった。ミュージシャンの夢を追いかける期限を「大学3年の終わり」と決めた僕は、残り6カ月でどうやればこの夢を現実のものとすることができるのか悩んでいた。気分を変えようと久しぶりにBridgeに行くと、智子さんがカウンターから飛び出してきて大喜びで迎えてくれた。「京太郎ク〜ン!!どうしてぜんぜん来てくれなかったのよ〜」今日子ちゃんがいなくなった後、Bridgeも火が消えたみたいに寂しくなってしまい、その後、機 [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (63) しあわせの法則
  • 「アメリカ?????」「うん」「なんで?日本じゃダメなの?」僕はさっきまでの冷静さをすべて失ってすがりつくように詩織に尋ねた。「わたし、ずっと何となく日本の生活に馴染めないというか、人間関係に悩んだことがいっぱいあってね。」「・・・・・・」「卒業したら、日本の会社に入ってやっていけるのかどうか、なんとなくずっと心配だったの」「マジ・・・?」「うん、あ、だけどね、安心して。ただそう思ってただけで、具 [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (62) 詩織の夢
  • 大学3年になると、皆は就職を意識してゼミや教職課程の活動に忙しくなっているようだった。僕は、と言えば、相変わらずミュージシャンになる夢を捨てきれず、デモテープを作ってはレコード会社に持ち込んだり、様々なオーディションに応募したりしていたけど、どれもうまくいかずに挫折感が募るばかりだった。そんなある日、いつものように飛び入りのステージを終えて後かたずけをしていると、マスターが近づいてきた。「京太郎」 [続きを読む]
  • たぶんもう君と
  • その頃いろいろなことがあって、生まれ育ったその街を離れることを決めた。幼い頃から毎日のように通った踏切から、見上げた西の空に黄昏が始まっていた。僕はそこで一度立ち止まって、夕焼けを見上げて、やがて線路沿いの道を駅に向かって歩きだした時、−−その人が偶然そこに立っていた。二人が別れてしまった理由がその頃は理解できずに、今更どうすることもできないと知っていたから、二言三言言葉を交わして、「じゃあ」って [続きを読む]
  • 波のフォトグラフ
  • 失恋した女友だちを慰めるために春の海を見に行くといつシチュエーションの歌です。当然、主人公の男性はこの女性のことが好きで、これを絶好のチャンスと捉えてアプローチをかけるわけです^^ビデオに出てくる写真の女性は、台湾の艾薇さんというモデルで、写真家のLarryさんの作品です。明るいJAZZアレンジに波の音を入れて大好きな湘南の海の雰囲気を表現したかったのですが、白飛びさせた感じの彼女の写真がイメージにぴった [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (61) 僕の宝物
  • 年が明けて3月になった。アピアでのライブは相変わらず飛入りだったけど、数を重ねるうちに僕の歌を好きだと言ってくれる人も少しずつ増えてきて、その頃になると一回のステージで3曲くらい歌わせてもらえるようになってきた。「京ちゃん、今度のステージであの曲やる?」詩織が最近好きなのは「僕の宝物」という曲で、初めて聴かせた時、「なんか懐かしいような寂しいようなそんな歌ね」って言っていた。「詩織ちゃん、聴きたい [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (60) 初めてのキス
  • それから僕たちは、時々大学の図書館で待ち合わせるようになっていた。その頃になると詩織はひとりで堂々と大学の門をくぐり、図書館に先に来て勉強をしながら僕の授業が終わるのを待つということも多くなり、僕たちはまるで同じ大学の学生のように学生生活を過ごすことができた。図書館には学習スペースのような場所があり、真面目に勉強している人もいれば、ヘッドホンで音楽を聴きながらうつ伏せになって寝ている人もいた。「京 [続きを読む]
  • 二十歳の恋愛 (59) 武道館の夢
  • 秋になった。その日僕たちは、お互いの授業の合間を見て、市ヶ谷の駅で待ち合わせた。「おまたせ〜」時間より5分遅れてやってきた彼女は、茶色のロングスカートに薄いセーターを羽織って秋らしいファッションだ。「10時半からだから、まだ時間あるよ」「うん、楽しみ〜」実は、今日、僕の授業に詩織も一緒に出ることになった。「ねえ、バレたらどうしよう〜」「ははは、絶対大丈夫。あの先生、まったく学生に興味ないから。」「ほ [続きを読む]
  • いつかそこから
  • 「恋」だとか、「愛」だとか人を好きになった時の心が躍るようなときめきって、なんか生命の躍動感によく似ていて、ああ、生きてるんだなあ〜ということを体全体で感じられる出来事のような気がする。「自分と共感できるものを持っている人」と、同じ喜びを分け合いたいと思う気持ちが、「恋」なら、「自分にないものを持っている人」と、ひとつになりたいと思う気持ちが、「愛」かな?悲しみもしあわせも、全て抱きしめて人を愛す [続きを読む]