TOBA さん プロフィール

  •  
TOBAさん: TOBA-BLOG
ハンドル名TOBA さん
ブログタイトルTOBA-BLOG
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/toba2000
サイト紹介文オリジナルな世界で、文章書いてます。たまに、創作イラストもvv
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供105回 / 365日(平均2.0回/週) - 参加 2014/02/21 09:24

TOBA さんのブログ記事

  • 「約束の夜」19
  • 「耀、 見つからなかったって?」「そうなのよ」北一族の村から帰ってきて数日。狩りで使った道具を磨きながら京子はうなだれる。「でも、まぁ。 思ったよりは落ち込んでないわよ」はい、と研ぎ終えた小刀を渡し、次の道具にとりかかる。「それは重いだろ。代わるよ」「ありがと、巧(たくみ)。 じゃあお言葉に甘えて」今日の狩りは良い成果を出した。班のメンバーが粒ぞろいだったこともある。「………捌き終えたけど」川沿い [続きを読む]
  • 「約束の夜」18
  • 裏一族と、名乗る者たちが襲ってくる。相手は5人。こちらは、ふたり。見た目は北一族。北一族式の魔法を使ってくるかもしれない。満樹は、剣に触れる。「満樹」「何」戒院が云う。「何だっけ。こう、うちの掟的な」「他一族の村では、武器と魔法を極力使わず」「そうだったっけ?」「お前、宗主様の尋問だぞ」「判ってる。でも」「でも?」「極力、だもんな」「・・・うん?」「絶対使うな、じゃないよな」「・・・戒院」「満樹、 [続きを読む]
  • 「約束の夜」17
  • 夜の北一族の村は華やかだがその分危ない場所も多い。京子達は宿で夕飯を取る事にする。「一年もすると 手がかりは、全くないわね」自然と話しは、探している耀の事になる。「あ、って思う人は居たのだけど。 似ている他人だったわ」京子は昼間の出来事を話す。「ごめんなさい」美和子が言う。「私が期待させるような事を言ったから」「ん?」「似た人を見たって。 もしかしてその人だったかも」「あ、え。 違うの違うの。 そ [続きを読む]
  • 「約束の夜」16
  • 満樹と戒院は、北の外れに出る。「務めの手がかりはあったのか」「いや」満樹は振り返り、歩いてきた通りを見る。時間のある限り北の村を回ったが、これと云った情報はない。日はすでに落ち、月が出ている。「時間切れかー」戒院は息を吐く。辺りには、誰もいない。「俺は東に戻る。お前は?」「・・・・・・」「大将には何と云われているんだ?」「それは・・・」成果がなかったので、満樹は谷一族の村へと向かいたかった。けれど [続きを読む]
  • 「約束の夜」15
  • 「驚いた」各一族が集まるというこの村では本当にいろんな事がある。まるで嵐のようだった。東一族。この村で見かける事は何度もあったがあんなに近い距離で話し、助けて貰う事になるとは。「まき」1人はそんな名前で呼ばれていた。確か、矢を射た方。あの人混みの中、あそこまで正確に矢を射る事が出来るのは西一族でも片手で数えるほど。「そういえば お礼言ってない」西一族は失礼なやつだ、と思われなかっただろうか。今度会 [続きを読む]
  • 「約束の夜」14
  • 「おい」走り出そうとする京子を、誰かが制止する。「勢いで追いかけるなよ」「いやいや、でも!」京子の視線の先は変わらない。盗人の姿は遠くなっていく。バックを取り返さないと、西に帰られない。「私の大切なっ」「俺たちが取り返してやるよ」「急がないとっ!」「まあ、待てって。な、満樹」「仕方ない」他一族の村内では、武器や魔法の使用は控えるよう云われているが。京子は、そこで、はじめて自分を静止した者たちを、見 [続きを読む]
  • 「約束の夜」13
  • 「なにか?」京子に凝視されていた露店の客は視線に気付いて少し不機嫌そうに問いかける。「あ、」少しクセのある髪。京子よりも頭半分高い身長。顔の輪郭。美和子に聴いていた通りの北一族の格好。でも。「……すみません。 知り合いに似ていたので」違う。ただの、似ている人。「なんだ、大丈夫か?」「ええ」「顔色が悪いぞ」「本当に、大丈夫ですから」京子は慌ててその場を離れる。どこをどう歩いて来たのか気がつけば待ち合 [続きを読む]
  • 「約束の夜」12
  • 北一族の村に入る。辺りはまだ暗い。それでも、北の大通りに並ぶ店は、多くが灯りをともしている。満樹は大通りを歩く。「お前、こんな夜中に北に入ることないだろう」「・・・・・・」「俺たちが、変な一族だと思われてしまうし」「・・・戒院」満樹は大きく息を吐く。「お前、真面目に勉強しているって云っていただろう」「息抜き!」戒院は笑う。「お前が外に務めに出るって云ってたからな」「今、その務めなんだけど」「いいか [続きを読む]
  • 「約束の夜」11
  • 馬車が北一族の村に着いたのはお昼を少し過ぎた頃。まずは腹ごしらえ、と京子と美和子は遅めの昼食を取る。「このハムおいしい」「きっと谷一族の品よ。 名産だから」「悩むな〜、買って帰ろうかな」「私は焼き菓子を絶対買って帰る」たわいもない話をしながらフォークを置いて、さて、と京子は立ち上がる。「私はこの辺りを見て回るから 美和子は買い物をしてきて」「一緒に探すわよ」「いいの。 そこまで付き合って貰うわけに [続きを読む]
  • 「約束の夜」10
  • 東一族の現大将とふたり。向かい合う。大将が地図を広げる。「どこへ向かうつもりだ」満樹は、地図を指さす。「北へ」「そうか」大将は頷く。同じように、地図を指さす。「このあたりを押えてこい」「判りました」「それにしても厄介だ」大将は息を吐く。東一族と相反する、西一族と砂一族。今は状況も落ち着いていて、互いに動きはない。ないはず、なのだ。それなのに「何者かが、東を窺っている」「東の中で、それに気付いている [続きを読む]
  • 「約束の夜」9
  • 「このままじゃダメだわ」皆が静まりかえっている中、京子が言う。「やっぱり、 私、北一族の村に行く」「……ねぇ、それ 狩りが終わってからにして」京子の隣で草むらに身をひそめていた美和子が訴えるように言う。「声出ていた?」「もろに出ていたわよ」あぁ、もう、と美和子が言う。「耀を見たなんて 口を滑らすんじゃなかったわ」「見間違いでもいいの。 でも、本物なら 早く探しに行かないと」また、どこかへ行っちゃか [続きを読む]
  • 「約束の夜」8
  • 「珍しいじゃないか」満樹は顔を上げる。「お前が繁華街にいるなんて」「戒院(かいいん)……」「誰かと飲んでいたのか」「まあ、」「誰とだ?」「誰とだっていいだろう」戒院は笑う。「俺が北に誘っても、来ないくせに」戒院は、満樹の向かいに坐る。満樹はそれを見る。先ほどまで、満樹の父親が坐っていた場所。戒院は手を上げる。「俺にも頼む!」「頼むのか」「酒をな」「俺は行くぞ」「付き合えって」戒院の言葉に、満樹は息 [続きを読む]
  • 「約束の夜」7
  • 「あれ?京子、具合悪い?」病院の待合席で医師見習いが京子に問いかける。「全然大丈夫よ」「いや、大丈夫って言っても」何も具合が悪くて病院を訪れている訳では無い。狩りを行う西一族は獣が持つ病を貰わないように定期的に予防接種を受けている。今日はそれに来た。狩りに参加する者の義務だ。やがて診察室に呼ばれた京子に医師の高子(たかこ)が言う。「京子、顔色が悪いわよ」「ちょっと眠れなかっただけだから 元気よ。私 [続きを読む]
  • 「約束の夜」6
  • その日も、同じように。日が暮れ務めを終え満樹は、村の外へ行こうと歩く。が「務めは終わったのか」後ろから、声がかけられる。知っている声。「満樹」満樹は振り返る。そこに父親がいる。「務めは終わったのかと聞いた」「…………」「満樹」「……はい」「なら、どこへ行く」満樹は、父親から目をそらす。「……村の外に」「家には帰らないのか?」満樹は頷く。その様子に、父親は息を吐く。「こちらへ」歩き出す父親の背中を、 [続きを読む]
  • 「約束の夜」5
  • 京子は兄と母との3人暮らし。物心ついた頃から父親は居ない。女性も狩りに出る西一族とは言え兄の耀は一家の大黒柱だった。「北一族の村、か」陽はとうの昔に暮れ、京子は自室の窓をぼんやりと眺める。外は暗闇で窓には部屋の様子が鏡のように映される。兄の情報を手に入れたというのに京子の顔は晴れない。「どうしよう」他の村での目撃談ならもっと期待が持てた。北一族の村には何度も探しに出向いている。あんなに探して見つけ [続きを読む]
  • 「約束の夜」4
  • 満樹は空を見る。務めを終え、また、日が落ちる。いつも通り東一族の村を出て、道を歩く。途中、何かの音。彼は立ち止まり、振り返る。馬車がやってくる。北一族の村へと向かう馬車。走り去る馬車を、満樹は見る。北一族や南一族。もちろん、東一族も乗っている。馬車が見えなくなると、満樹は再度歩き出す。あたりには誰もいない、はず。道をそれて、適当な場所に満樹は坐る。空は、暗い。彼は寝転ぼうと「おい!」「――――っ! [続きを読む]
  • 「約束の夜」3
  • 「美和子!! ちょっと美和子!!!!」京子は美和子の腕を掴むと人目の付かない場所に引っ張り込む。「わ、なになに、 どうしたのよ京子」私なにかした?という美和子になにか、じゃないわ、と京子が詰め寄る。「お兄ちゃんを見かけたって本当?」あ、と美和子は気まずそうに視線を逸らす。「どこから聴いたの?」「回り回って!!」「内緒にしててって言ったのに」誰のことを言っているのか分からないがもう、と美和子は不満げ [続きを読む]
  • 「約束の夜」2
  • その日の務めを終えると満樹(まき)は足早に村を出る。日は落ちようとしている。普通、東一族は日が沈むと、自身の住む場所へと戻る。けれども、彼は村の外で過ごすことが好きだった。人目を避けるように、村を出たあと、そのまま、静かな場所へと向かう。北よりの砂漠。ここには滅多に、砂一族は現れない。彼は身に付けた武器を外す。放る。砂漠に寝転ぶ。空を見る。月が光っている。星は見えない。風が吹く。砂が舞い上がる。誰 [続きを読む]
  • 「約束の夜」1
  • その日の狩りを終えると京子(きょうこ)は足早に広場を抜ける。「あら、今日は早いのね。 寄っていかない?」声をかけられて、ごめんなさい、また今度、と会釈を返す。西一族の狩りは、獲物を捌き終えるまでが一連の作業だが今日は帰りなよ、と班の皆が声をかけてくれたのでありがたく言葉に甘えている。途中の店で、不足していた香辛料や調味料を買うとまっすぐ、自宅に向かう。帰宅して、お茶を一杯飲んだ後、少し早めの夕飯の [続きを読む]
  • 新作対談
  • 対談、まだありました(笑)!今回は、TOBA次回作が生まれてしまったライントークです。時間軸としては水辺対談より、こちらが先でした(^^;それではどうぞ〜(22:50開始)と:水辺終了後のTOBAブログ  何をするか考えよう!!と:イラストはスキャンが出来ないことには  私は載せられない〜  と、云うか  まったくイラスト描いてない〜  描けるのか私!ば:対談か質問コーナーかな?  再来週の火曜の更新 [続きを読む]
  • 水辺童話:みずうみのばけもののはなし5
  • 「やった、のか?」やがて光は収まり。湖は青空を映したような青い水面が静かに揺れています。ギャズンの姿はどこにも見えません。「倒した、のか」彼らはお互いに顔を見合わせます。信じられないと、暫く言葉を無くしていましたがやがて、隣の人と肩を抱き合いまたは疲れた、と船底に座り込んではお互いを讃えました。歓声はだんだんと大きくなっていきます。「間違い無い、ギャズンは封印した」封印を担当した、東の一族が言いま [続きを読む]
  • 水辺童話:「末姫と大蛇」4
  •  夜が明けて ひとりの兄が目をこらしました。 国を囲む大蛇の姿はどこにもありません。 そう 毒の餌を食べて死んだしまったのでしょう。 そのまま、消えてしまいました。「大蛇が消えたぞ!」「やったぞ!」「助かった助かった!」 みんな大喜びです。 国中が、お祭り騒ぎになりました。 王様が云いました。「我が末姫は英雄だ!」 そうだそうだと、みんな、末姫を称えました。 けれども、 いつまで待っても、末姫は戻 [続きを読む]
  • 水辺童話:みずうみのばけもののはなし4
  • ギャズンを倒すため、各一族の選りすぐりの者達が集められました。どうすれば上手くいくのか時にはケンカをしながら今まで仲が悪かった一族とも時間をかけて話し合いました。いよいよ決戦の日。海辺に暮らす一族が皆を舟に乗せて漕ぎ出します。湖の中心に近づけば近づくほど波は大きくなりますが普段荒れた海にも繰り出す彼らにはなんてことはありません。見事に目的地に辿り着きました。「見ろ、あそこだ。 みんな構えるんだ!! [続きを読む]
  • 水辺童話:「末姫と大蛇」3
  • 「困った」 王様は頭を抱えました。「このままでは、この国の者たちが食べられてしまう」 王様の前には、兄たちが並びます。「お前たち。特技を生かして何か出来ないかね」 兄たちは顔を見合わせました。 今は知恵を出し合って、国を助けなければなりません。 それぞれ得意なことで、意見を出し合いました。「俺が、大蛇と話しに行きます」 ひとりの兄が云いました。「なんとか、この国を解放してくれるよう、頼みます」「そ [続きを読む]
  • 水辺童話:みずうみのばけもののはなし3
  • 女の子は問いかけます。「あなたは何ができるの?」海の近くに暮らす一族は答えます。「俺達は、武器を使うのは得意じゃない。 でも、舟を漕がせたら水辺一だ!!」谷にある洞窟で暮らす一族は答えます。「ギャズンを倒すのに役に立つ物は作れないけれど、 この目はどんなに遠くでも見通すことが出来るよ」砂漠の近くに住む一族は答えます。「あまりケンカは上手じゃないの。 でも、薬を作るのはまかせてちょうだい。 ギャズン [続きを読む]