Taishi sakou さん プロフィール

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Taishi sakouさん: そんな夜へ
ハンドル名Taishi sakou さん
ブログタイトルそんな夜へ
ブログURLhttp://sakou429.blogspot.com
サイト紹介文翻訳屋とバーテンダー。主に文芸、時々写真をあげていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供22回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2014/03/22 02:55

Taishi sakou さんのブログ記事

  • 残量5%のグッドナイト
  • 二十歳前後か。あの頃バーテンダーをやっていた。今思い返してみてもバーは接客業の中で特殊な職業である。お酒が入って理性を抑えた人間をシラフで見守るバーテンダーは良くも悪くも人間の嫌な一面を知ってしまう。そのバーの常連 - といってもバーテンダーとは話さないが- の一人に初老の男性がいた。彼はよく店に若い女を連れてきていた。連れてくる女は「若い女」であれ同一人物ではない。彼はウィスキーの水割りを1杯飲み終え [続きを読む]
  • Someone to watch over me.
  • ブログ更新していなくて申し訳ない。このブログ、一応それなり読んで頂けるようなのでエントリー間隔を延ばしたくないなぁとは思っているのですがどうも何を書いても書いても消してしまう病が出ているのです。とりあえず更新していなかった期間なにをしていたとかそういう苦し紛れな日記をエントリーします。前回もそうだったとか、そういう話はまぁ置いておいて。 4/5バーでの仕 [続きを読む]
  • 酒匂日記
  • 3月も終わりそうなので撮った写真を見返しながら色々書いてみる。そういえば前回のエントリーからしばらく時間が経って気付いたことがある。もしや僕が憧れる「スタバでMac広げてiTunse聴いている女性」というのは、バーに来ても一杯で何時間も滞在し、満席になっても席を立とうとしない「周りが見えてない人」のことではないか、と。そんな…そんな馬鹿な。違うはずだ。しかし満席で並んでいる他の客がいているのを無視し、飲み終 [続きを読む]
  • 2月のあれこれ
  • Nさんの快気祝いを兼ねてセブ島に行ってきた。で、日本人向けアイランドホッピングツアーに参加して、若い女性グループを見ながらこんなことを思った。「僕はきっと南国来てまで海の写真撮らずにビキニ姿の自分たちを永遠自撮りしているような女の子が好きなのだ。今は浅ましいもののように見えているけれどこれは憧れの裏返しである。普段は3代目なんとかとか聴いていて、スタバでわざわざMac book広げてiTunes聴いている女の子が [続きを読む]
  • 冬の冷たさ、届かない声
  • 寂しい夜にだけ飲んでいたブレンデッド「グレングラント1984 22年 CYNDICATE 58/6」を今晩あたり飲み終えそうだ。 ○某ブログにて「冬季うつ」なるものの存在を知り、毎年冬場なると沈んでしまう原因に気付けた気がする。一度発症すると毎年発症するらしい。原因は寒さではなく日照時間の短さであると書いてあった。太陽の光を浴びないと人はおかしくなる。僕はアイスランド [続きを読む]
  • 躁的防衛ブログ
  • 理由はないけど悲しみに暮れて、どこへも行けない身体を憐れむ日がある。そんな時、感じようと思えばすぐそこにある幸せにさえ目を閉じて、今自分が追いかけている夢も嘘に思えてくる。自分に疑問を持たずに生きている人が羨ましい。そんな人たちですら悲しみに暮れる日もあるというのに、自分だけが悲劇だと思ってしまう。疲れているわけではない。何か苦しいことがあったわけではない。単なる情緒不安だ。躁的防衛という、精神的 [続きを読む]
  • 渚にて
  • もう駄目だというほど飲んで、日曜の朝方「どうしてあなたそんななの」と言われた気がする。 ○今朝は路面の所々が凍っていた。昼過ぎは吹雪いていた。僕は二日酔いだった。週末はほとんど寝ずに飲んでいて、頭が馬鹿になってずっと食べていた。先週、ダイエットを開始して貯金もせねばと思っていたのに、僕はまた自分を裏切ったことになる。飲む [続きを読む]
  • 僕の渚
  • コンパクト白粉塗って口紅付けてラインを引いたらつけまつげ今日は彼とデート今日は彼とデート…きっかけもなく突如この手遊び歌を思い出した。どれほどの人が知っているか分からないが、僕が保育園児の頃にはこの唄にダンスをつけて皆の前で踊るという罰(のようなもの)があった。今思えば大変可愛い罰だ。今も受け継がれているのだろうか。当然僕も何かをしでかし、何度か皆の前でこの曲を踊った。この話を糸口に出てくる話などな [続きを読む]
  • 太陽と月に怯える
  • ブログはいつか必ず悲しいものになる、とは過去に書いた。書きたいものがなくなって日記みたいなものをエントリーするようになればそれは作品とは言えない。作家への憧れ、その残滓である。と、年始のエントリーを書きながら思っていた。自然主義の作家たちが心の複雑な構造を書いているうちにやがて日記のようなものを書くようになった(結果そのジャンルは衰退した)のと同じで、ブロガーもただの日常を書くようになったら終わりだ [続きを読む]
  • 年始に僕がしたこと
  • 遅れましたが、明けましておめでとうございます。昨年もお世話になりました。今年もよろしくお願いします。何がおめでたいか分からないけれど兎に角おめでたいので、今回のエントリーはですます調で書いていきます。そうして今回は文芸っぽい感じではなくもっと楽な感じでここ数日の出来事を書いていきます。今年も書いて、自分の存在をあなたに知ってもらわねばなりません。 ○前回飲み過ぎて記憶をなくし、自転車をどこに置いた [続きを読む]
  • ブロガーは振り返らない
  • 今年はタフだった。詳細を書こうとしても書く手が進まない。なんという年であったろう。この2016年は。 ○僕は冷たい街を何度も歩いた。深い絶望を下敷きに幸福が成り立っていることに気付かぬふりをして、下を見ぬよう歩くことのなんと心細いことか。そうしてうっかり忘れている時間のなんとありがたいことか。どうしてだか出会う人のほとんどは [続きを読む]
  • ゲス極たちの民事裁判
  • 夏だ。クーラーの効いた部屋で舌が火傷するほど熱いコーヒーを飲んでいる。窓の向こうに大きな入道雲が見える。今日、裁判所から封筒が届いた。今回で三度目だ。一度目は裁判員裁判の裁判官に選ばれましたという案内だった。俺は死刑制度に反対する身なので辞退した。二度目も裁判員裁判制の案内だった。二度連続して選ばれるケースもあるとは聞いたがまさか本当に起こり得るとは。宝くじでも買っていれば一等を引いたんじゃないか [続きを読む]
  • このままどこか遠く連れて行ってくれないか
  • 午前5時、妻が仕掛けたアラームが鳴った。「あなた、4時30分に起きるんじゃなかったの」妻が横で寝ていた俺を起こす。「しまった。二度寝した」枕元でアラームを鳴らしていたはずの俺のスマフォがその役目を果たせず再び眠りについている。カーテンの隙間から除く窓が、街灯の光を受けて白く反射している。外はほのかに瑠璃色に染まってきていた。今日の日の入り時間は6時20分らしい。俺は部屋の照明を点けた。夜明け前の家具や家 [続きを読む]
  • 9月の日記
  • 神様から「あなたは大阪生まれの日本人男性です」と一方的に役を決められ、なぜ自分がそんな役をやらなきゃダメなんだとウダウダ言いながら31年以上経ってしまった。自分が端役であることに気付いてからは何年経っただろう。いや、まだその事実を受け入れるのに31歳はまだ若い。まだ端役ではないと信じたい。9月の出来事を振り返りエントリーしてみようと思う。書くことだけがこの世界に抗う術なのだ。○9/4来週末はお世話になって [続きを読む]
  • 通り過ぎる夏
  • 楽しんでいる時は何も考えなくていい。自然考えるまでもなく時が過ぎる。気の向くまま楽しんでいるうちに人生が過ぎればきっとそれに越したことはないのだろう。しかし事実不可能なのは何故なのか考えることも恐らくもう一面の自分を育てるために必要なのだ。特別製の人間はさておいて僕たちは道に迷う。腹が減れば苦しみ、満たされ続ければ返って嫌にもなる。悩みは次の悩みの呼び水だ。自分は何者なのか?このまま何者にもなれな [続きを読む]
  • 無題日記(2016-9-6)
  • 「猫が教えてくれる小説の書き方」評判良くて嬉しい。ある人が「なんかちょっと面白いw」という感想付で広めてくれた影響もあるかと思う。う、うん…なんかちょっと面白かったですかそれから質を落としてでも頻度は高いほうがいいんじゃあないかな?とも聞いたので、今日はのほほん日記でも。○アマゾンビデオにガンダム0083が配信されていたのでうっかり一話を観て、GP01とGP02のかっこよさに思わずうっとりしてしまう。てか冒頭 [続きを読む]
  • 猫が教えてくれる小説の書き方(下)
  • 「他の女とセックス?嫁に出て行ってもらう?どうしてそんなことをする必要があるんですか?」いったいこの猫は何を言っているのだ。「お前はここ何年もあることで悩んでいるだろ。そして、その理由を内的要因ではなく外的要因に求め始めている。悩みの原因は自分ではどうにも出来ない、そう思い始めている」心当たりはある。僕は作家になって間もなく、あるジレンマに囚われている。デビューして数年は僕の書いたものが店に並ぶの [続きを読む]
  • 猫が教えてくれる小説の書き方(上)
  • ◆リーズン「おいマグロ」うちで飼っている猫が僕の嫁に向かって「おいマグロ」と呼びかけたのは盆を過ぎた夏の終わりの夜のことだった。僕は10日後に締切の原稿を書くのに必死だったから、まさか「おいマグロ」という声の正体が猫だとは思わなかった。居間と仕事部屋には一応仕切りがある。しかしテレビなどの生活音は隔たり無くこの部屋に入ってくる。だからこの「おいマグロ」という声はテレビか外から聞こえてくる音だと思って [続きを読む]
  • 暇潰しの恋
  • 肩にキスをすると困った顔してこっちを見た心の底でまだ俺に気があることが分かると今度は唇もうやめて、と言われても愛してる、忘れられないんだってその目の細め方が好きで暗がりのなかで光る背中に指を這わす俺は何も望んでいない淋しい夜に名前を読んでほしいだけお前もそうだろ気まぐれに飲みに出て情熱で自分を忘れたいだけ朝日がタイムアップと言って俺たちはそれぞれの家へ帰ってまた数ヶ月会わない遊びの恋愛だ何も始まら [続きを読む]
  • 10年前のバガボンド
  • 10年ほど前のことになるが、アイスランドを放浪している時にとある韓国人男性と知り合う機会があった。彼は釜山出身というのは覚えているがその他のことははっきりと覚えていない。年は僕と同じくらいに見えた。社会に出る前の経験として一年間旅をしていると言っていた。旅の資金は親から貰っているらしかった。こちらは旅行資金が出来るまで8ヵ月くらい働き通したと言うと、彼は「働けば貯金が出来るのは大阪が栄えているからだ [続きを読む]
  • 僕が忘れていったもの
  • 僕は忘れっぽい。昔好きだったビデオゲームや漫画を、当時すごく好きだったにも関わらずいつの間にかその存在自体忘れていたりする。幼い頃よく遊んだ友達のことだってほとんど忘れたし、青春時代には恋仲と呼べた人の好物だって平気で忘れている。思い出そうにもフックとなるものが生活にはなく、思い出されない記憶は狭い空に吸い込まれてゆく。忙しい街で生きるというのはそういうことだ。僕が忘れていないのは童貞を捨てた夜と [続きを読む]
  • いい大人のくせに
  • やけに心細い夜だったのである。酒がダメなところに入った。無性に機嫌が悪くなって「パパ!まだ生きてて欲しかったのに!」と叫びながらアスファルトにスマフォを投げつけた。画面がバリバリに割れ、露わになったバッテリーを引きちぎり、それから思い切り泣いた。僕が父親をパパと呼んでいたのは何歳までだったっけ。両親が離婚したのは僕が小学3年生の頃だったから、きっとそれまでだと思う。子供にとって親は箱庭の神様で、人 [続きを読む]
  • 失踪できませんでした日記
  • AというBARに入れば、過去に抱いた女がX人座っている。BというBARに入れば、過去に抱いた女がX人座っている。挨拶程度はするが必要以上のことは何も言わない。別に思うこともない。左隣の女は何もなかったかのように話してくれるが、右隣の女は僕を憎んだままのようだ。不自然なほど何も話さない。好きだった気持ちを裏切られた女ってまぁこんなものだろ。むしろマシなほうか。はは。その晩は酔えずに帰宅した。居心地最高の我が家 [続きを読む]
  • KAIKO
  • 俺は近隣住民の名前を知らない。隣の誰かさんが何をしている人なのか知らない。噂話も聞かない。世間というものがこの社会からなくなったんだな、なんて思っていた。でも実際はなくなったのではなくインターネットに引っ越しただけなのかも知れない。世間そのものが。ネット民はお互いを監視し、まずいことを書く奴は罰せられる。炎上を狙う炎上商法なんて言葉が出来た頃には既に「世間の目」はネットに越してきていた。政府じゃな [続きを読む]