熊野まゆ さん プロフィール

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熊野まゆさん: くまの恋愛官能小説
ハンドル名熊野まゆ さん
ブログタイトルくまの恋愛官能小説
ブログURLhttp://kumano-novel.sblo.jp/
サイト紹介文糖度高めの恋愛官能小説ブログ
自由文つたない作品ばかりですがよろしくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供177回 / 365日(平均3.4回/週) - 参加 2014/04/10 11:18

熊野まゆ さんのブログ記事

  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章11
  • 「……柔らかい。それに、温かい」 唇が離れて開口一番がそれだ。早くマティアスを押しのけなければと思うのに、そんなことを言われては妙な羞恥に見舞われてうまく両手を動かせない。 ラティーシャがそうしてまごついているあいだにマティアスは彼女のネグリジェの裾をつかんでするすると引っ張り上げていく。「ゃっ、公爵さま……!」「マティアス、だ。そう呼ぶようにさっき頼んだじゃないか。もう忘れてしまったのか?」「い [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章10
  •  彼の片手がネグリジェの上をゆるりゆるりと伝い落ちていく。「……っ」 マティアスの指がネグリジェ越しに肌を押す。その感覚は何ともむずがゆい。 くすぐったそうにしているラティーシャを見下ろし、マティアスは指先をさらに下降させてふくらみにのぼらせた。「ぁ……」 酒に酔っているせいかいまは判断力を欠いている。ふくらんだ部分に触れられることよいのか悪いのか、わからない。 マティアスの指は慎重にネグリジェの [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章09
  •  なにもかもがふわふわとしていて、すべてが夢見心地だった。「出会って間もない俺の言うことなんて、信じられないか?」 ラティーシャはふるふると首を横に振る。「信じて、います……」「それは……俺の妻になってくれるのだと曲解してしまうな」「いえ……それは……まだ……」 マティアスのことを信頼はしているが、自分自身が彼を愛することができるのか自信がない。(どれだけ厭わしくても……私はあの父の子だもの、血は [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章08
  • 「ラティーシャ、こっちの果実酒はどうだ? 甘くて飲みやすいぞ」「いいえ、私は本当にけっこうですから」「なんだ、そんなに酒グセが悪いのか?」「……わかりません。お酒を飲んだことがないので」「では試してみよう。きみは酒グセがよいのか悪いのか、俺はとても興味がある」 ――もし酒グセが悪かったら、彼は求婚を取り下げるだろうか。(いやだ、私……なにを考えているんだろう) 結婚したくないのなら酒グセが悪いふり [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章07
  • 「え、っ……!?」 ラティーシャはわけがわからない。 マティアスの肉茎から噴き出した白濁液がラティーシャの胸を――透けた乳頭を濡らした。 いまだに手の中にある雄の象徴はわずかにしぼんだものの、つかんだままでいたせいかまたふくらみ始める。「……ありがとう、ラティーシャ。もう、じゅうぶんだ」 マティアスは口もとを隠して頬を赤らめている。(ええと……終わり、でいいのよね?) 彼の一物を手放す。 マティアス [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章06
  •  しかしそうしていつまでも無遠慮に見つめているだけでは埒があかない。「ど……、どうすればよろしいのですか?」「――え」 ラティーシャがなにかしなければ、彼の昂りはおさまらないのだろう。ラティーシャは義務感を覚えてマティアスに迫る。「その……どうすれば公爵さまのそれは落ち着かれるのですか?」「いや……無理はしなくていい」「いいえ、私にできることなら、いたします。公爵さまには恩がありますから」 マティ [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章05
  • 「きみは……そうだな、バスローブに着替えるといい。あちらの部屋を使ってくれ。俺はそのあいだに浴室へ入っておく」「はい」 マティアスが指し示した続き間の扉を開けると、そこは衣装部屋だった。バスローブも置いてある。ラティーシャは手早く着替えを済ませた。 すでに彼がいる浴室に足を踏み入れる。中は蒸し暑かった。緊張もあいまってすぐに汗ばむ。 浴室の椅子に腰掛けていたマティアスはラティーシャを見るなり固まっ [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章04
  • 「この邸に滞在するからといって無理に結婚を迫ったりはしない。あくまできみの身の安全を考慮した上での提案だ。……まあ、下心が少しもないわけではないが。あの男ほど俺は下劣ではないつもりだ」 マティアスが苦笑いを浮かべる。「……宿舎へ帰ってもいいが……護衛をつけさせてくれ。十人は必要だな」「そっ、そこまでしていただくわけには」「そうだろう? だからこの邸に留まってくれ。そのほうが護りやすい」「……っ」  [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章03
  •  ルーサーに応接室へ案内されたラティーシャはそわそわとして落ち着かなかった。ルーサーのほかに女性の使用人が二人、同じ部屋にいてくれているのだが、彼女たちはルーサーと同じく扉の前に立っているだけだ。会話をするような雰囲気ではない。 ラティーシャは差し出された紅茶をひとくちだけすすり、ひそかにため息をついた。(……私、どうしてしまったんだろう) ――公爵さまに、早く帰ってきて欲しいと思うなんて。 なぜ [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章02
  • 「――ラティーシャ」 その声は耳に心地よく響いた。ラティーシャは我に返り、レイヴンの両手を勢いよく振り払ってあとじさった。「こっちへおいで、ラティーシャ」 声の主を見るなりラティーシャは安堵した。まわりをよく見ればここはシュバルツ公爵邸の目の前だ。「公爵、さま……」「俺の邸に寄るといい。このあたりは意外と物騒だ。可憐なきみに変質者が危害を加えるかもわからない」 マティアスはレイヴンのほうを見ながら [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第二章01
  •  マティアスとともに休日を過ごした翌日はいつも以上に業務に励むことができた。ラティーシャはほがらかにほほえみながら巡礼者に護符を配布する。「――ラティーシャ」 しかし、その男に名前を呼ばれたとたんラティーシャの気分は一気に暗くなった。「昨日は急に休むから、なにかあったのかと心配したよ。無事でよかった」 護符の配布列からは外れてラティーシャの傍にたたずむその男の名はレイヴン。毎日のようにやって来ては [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第一章09
  •  ドレスが要らぬのならせめて食事だけでもと言われ、ふだんは絶対に立ち入らないような五つ星のレストランで食事をご馳走になり、ラティーシャは帰路に着いた。マティアスは宿舎の前まで送ってくれた。「今日は本当にありがとうございました。……公爵さまのおっしゃる通り、たまには休息も必要なのだとわかりました」 一日を振り返ってみて思う。働きづめで張り詰めた精神状態は心に余裕を生まない。巫女見習いの業務だって最初 [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第一章08
  •  街の大通りは公爵邸からすぐのところだ。ラティーシャはマティアスの隣を歩きながらビクビクとまわりをうかがっていた。 街行く人々に注目されているのは自意識過剰なわけではないと思う。 しかしいつもと違って、みな遠巻きだ。ふだんならば街へ使いに出るとすぐに「ご飯をおごるよ」だとか「いい店を知っているんだ」と声を掛けられるのだが、公爵が隣にいるおかげなのか、そうして話しかけられることはない。 初めはドキド [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第一章07
  • 「あの、着替えはけっこうです。私はすぐにおいとまいたしますので」 ラティーシャが女性の使用人に向かってそう言うと、「まあ、それは困りました……。私はご主人さまからラティーシャさまのお召し替えを言いつかっておりますので」 女性は困ったような笑みを浮かべるのだ。ラティーシャはしぶしぶドレスへと着替える。 神殿へ休暇を申請されてしまったラティーシャは戸惑うばかりだった。(なにをして過ごそう?) ラティー [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第一章06
  •  大声を出してしまったことの恥ずかしさが抜けきらない状態でいきなりそんなことを言われれば頭の中が沸騰する。公爵は美貌の面を少しも崩さず大真面目なのだ。(なぜ……? 会ったばかりなのに) ラティーシャは混乱して、無意識に首を横に振った。「わ……私は、巫女になりたいのです。巫女になることが、私の救いなんです。ですから……結婚はしません、だれとも」 愛なんて気まぐれだ。父のように、公爵だってすぐに飽きて [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第一章05
  •  ――暑い。 ああ、そうだ。シーツにくるまっているからだ。早く目覚めなければ。神殿の朝は早い――。 パチリと目を開けるとそこは見知らぬ天井だった。 暑くて寝苦しかったはずなのに、いまは開放感がある。 隣にだれかの気配を感じて、ゆっくりと横を向く。「おはよう」 爽やかな笑みは絶世だ。うまくできすぎた絵画のように造作の美しいシュバルツ公爵の顔がそこにある。(私……あのまま眠ってしまったんだわ) いま何 [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第一章04
  • 「……公爵さまは、ご兄弟はいらっしゃるのですか?」「いない。だからずっと妹が欲しかったんだ」 碧い瞳がチラリとこちらを見やる。ラティーシャはなぜかどきりとしてしまった。「こ、公爵さまは酔っておいでですから、あれですけど……よく知りもしない人間を邸に招き入れて介抱させるのは、いささか危険かと存じます」 妹が欲しかったから、という理由で邸に引き込まれたのはわかったが、それにしてもあまりに短絡的だ。ラテ [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第一章03
  • 「さあ、俺の部屋はこっちだ」「やっ、お待ちください。公爵さまはとてもお元気そうに見受けられます。私の介助なんて必要ないですよね」「元気そうに振舞っているだけで本当はいまにも倒れそうなんだ。さあ、早くこちらへ」 肩を抱かれそうになり、ラティーシャはザザッと後ずさった。「……そんなに、俺に触れられるのか嫌か?」「公爵さまに、というか……男性に触れられるのが、少し」 本当は『少し』どころではない。異性に [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第一章02
  •  ラティーシャはしばし逡巡したあと、「お家はどこですか。お送りいたします」 そう提言すると、男性はすぐ近くを指さした。彼が示した先にあるのは神殿にも負けず劣らずの広大な建物。(ここ、は……シュバルツ公爵邸だわ) かの公爵は神殿に多大な寄付金をもたらしてくれる。シュバルツ公爵には会ったことはないが、もしやこの男が――? ラティーシャはおそるおそる尋ねる。「……もしかして、マティアス・エルフォード、シ [続きを読む]
  • 秘されし、その甘やかな救済 第一章01
  •  見上げたヴォールト天井は背丈の何倍先にあるか知れない。遠くに見えるその穹窿には萌黄色の蔓薔薇とともに天の使いたちが描かれている。それは、見る者に神の存在を濃く印象づける――。 ノマーク神国の中枢、ユマノマク神殿の一角で、巫女見習いのラティーシャ・カトラーは巡礼者に護符を授けていた。「あなたに神のご加護があらんことを」 彼女がほほえむと、巡礼者は「ほぅっ」と感嘆した。その美しさにはだれもが息をのむ [続きを読む]
  • 伯爵は肉欲旺盛なお医者さま 終章07【完】
  •  彼はエリスの下半身でもたついていた衣服をすべて拭い去った。生まれたままの姿になったエリスに素早く視線を走らせたあとでジェラルドは彼女の脚を押し広げ、その中央に顔を寄せた。「すっかりふくらんで赤くなっているな」「は、んっ……!」 割れ目の奥に潜んでいた秘玉が熱い吐息になぶられてよけいに充血する。甘やかすつもりなら早くその肉粒に触れてくれればよいものを、ジェラルドはしげしげと観察するばかりで手も舌も [続きを読む]
  • 伯爵は肉欲旺盛なお医者さま 終章06
  • (また……ののしられるわ。たったこれだけの愛撫で、って) 控えめに乳首を舌でつつかれ、尻を撫でまわされている。ただそれだけだというのに、内奥から湧き出した蜜がすぐそこまできているのがわかる。エリスの両腕はがくがくと震えていた。 ふと愛撫がやんだ。ジェラルドはエリスの体を抱え上げるようにしてベッドへ横たえる。 エリスは上半身を淫らにさらしたままベッドに片肘をついて体を支えた。それをジェラルドが官能的 [続きを読む]
  • 伯爵は肉欲旺盛なお医者さま 終章05
  •  ジェラルドはガラにもなく薄くほほえみ、エリスの背に腕をまわした。編み上げの紐をするするとほどいていく。「せ、先生……っ! お水を飲んで酔いを覚ましたほうがいいです」 甘い言葉ばかりささやきかけてくるジェラルドにエリスは戸惑いを隠せない。こんな状態で肌を重ねてしまったらきっと――。 想像するだけで羞恥の炎が内側で燃え上がった。しかしエリスの意に反して、ジェラルドはドレスを乱していく手を一向に止めな [続きを読む]
  • 伯爵は肉欲旺盛なお医者さま 終章04
  • 「もうっ、しっかりしてください!」「んー……」 夜会がお開きになるころにはジェラルドはすっかり酩酊していた。 大きな体を何とか支えて彼を寝室へ促す。ジェラルドの足取りはおぼつかない。 なかば放り投げる勢いでベッドに寝かせる。(お水を飲ませたほうがいいわね) エリスは「うーん」とうなっているジェラルドにくるりと背を向けて歩き出す――はずだった。不意に手首をつかまれ、危うく転ぶところだった。「ちょっ、 [続きを読む]
  • 伯爵は肉欲旺盛なお医者さま 終章03
  •  すると急にダンスホールがざわついた。何事だろう、とエリスは皆が見ているのと同じほうを向く。(あ……!) 衆目を集めていたのはローゼンラウス侯爵夫妻だった。遅れてやってきた彼らに皆が注目している。 それもそのはず、正装した二人が並んでいるとそれだけで場が華やいだ。ジェラルドの兄フィース・アッカーソン、ローゼンラウス侯爵は地味な色合いのタキシードだったが、元の造作がよいためにその秀麗さをまったく押し [続きを読む]