Sonicedge9 さん プロフィール

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Sonicedge9さん: Sonicedge9
ハンドル名Sonicedge9 さん
ブログタイトルSonicedge9
ブログURLhttp://sonicenovel.blog.jp
サイト紹介文書いた小説を載せていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供272回 / 365日(平均5.2回/週) - 参加 2014/04/30 20:10

Sonicedge9 さんのブログ記事

  • ツインテールはババア声3(33)
  • 「しばらくの間だけよ。その代わり給料が良いって言うから」 成田さんがバスを寮の玄関に回して、止めた。 相変わらずの大きな音。 クラスの連中が順に乗っていく。新庄先生は私達の後ろに並んだ。「あれ? このバスに乗るんですか?」 またその笛のようなものを加えていた。 答えるために、また手を口にもっていって、その笛を指で挟んではずす。「学校までの道に〈転送者〉が出るって話で、歩くの禁止なんでしょ?」 口に [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(32)
  •  奈々が小声で言った。 小林は慌てたように用具入れの扉を開けた。「いない!」「だからいないの。亜夢は今日は学園にいないの」「うるさい! こっちにこい」 小林は奈々の後ろで縛った手を強引に引っ張って、教室の外へ向かった。 奈々は引っ張られ、後ろ向きに歩きながら、よろよろとついていった。 残された生徒は、呆然とそれを見ているだけだった。 声には出さず、テレパシーの交換が始まる。『どうしよう!』『誰か、 [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(32)
  • 「……」 まさかキミコと呼んでくると思わなかったので、一瞬言葉に詰まってしまった。「新庄先生がいらしてまして、代わります」「えっ……」 市川先輩の反応は少し変だったが、私はすぐに受話器を新庄先生に差し出した。「そう…… わかった…… 食堂でね…… あ、場所はこの|娘(こ)達にきくわ…… うん。それじゃ」 受話器を渡されると、私は電話器に戻した。「食堂ってのが、すぐ近くにあるって。案内して」 マミが手 [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(31)
  • 「奈々!」 奈々が扉に立っている。「……先生、開けます」「や、やめなさい」 鈴木先生の制止を振り切って、奈々は扉の鍵を回した。「よお。覚えてるぜ」 人質に取っていたヨウコを放し、いきなり奈々の襟元を掴んで引き寄せた。「お前の方がいい。あの亜夢とかいう女も出てきやすいってもんだ」 ヨウコは突き飛ばされると、そのまま振り返らずに走って逃げた。「……亜夢はいないわ」「嘘つけ、お前と同じ学校だろうが。ここ [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(31)
  • 「蛇の道はへびというやつね」「?」「教えるつもりはないわ、あたりまえでしょ」「最後にひとつだけ…… なぜいま胸があるんですか?」 市川副会長は急に大声を出して笑った。「……話してあげる」     私は部屋に戻ると、チアキに声をかけられた。「なんだったの?」「……よくわかんない。ただ傍にいただけよ」「学校から電話でもかかってきたんじゃないかって」「かかってきたわね。なんでも、寮監代行がくるんだそうよ [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(30)
  •  耳元に吐息をかけるように、顔を寄せてくる。 熱っぽい体といい、別の意味で様子が変だ。「市川先輩、あの…… 私、なんで抱きしめられているんですか?」「えっと…… 私…… あ、先輩はやめて。はるこ、って呼んで」「え? いや、そんな……」「私仲良くしたいの。あなたと仲良くしたい」 急に正面で向き合って、唇を近づけてくる。「私のこと、嫌い?」 そんな馬鹿な。 この流れで、嫌い、というわけにはいかない。  [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(30)
  • 「え? もう刑務所出てきたの?」「そんなに早く刑務所行きになるわけないじゃん。留置所から一旦出されたんじゃない? そんで昨日の仕返しに来たんだよ」「軽トラで正門壊してまで? 今度こそ刑務所行きね」「そんなことより、ここに亜夢がいないことが分かったら、あのコ危ないかも。奈々、なんとかして」 奈々は外を指さした。「けど、人質がいたら……」 アキナには別の生徒からのテレパシーが入る。「ほら、今、警察呼ん [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(29)
  •  何故敬語? この|女性(ひと)同級生じゃないのか?「わかりました。あなたは下がっていいわ」「はい。失礼します」 私は扉の前に取りのこされた。 どのタイミングで扉を開けていいのかわからない。 待っていると、小さい音がして扉が少し開いた。「白井さん、どうしたの? 入ってらっしゃい」 白くて、細い指が手招きした。 私は恐る恐る扉を開けて、中に踏み込んだ。 部屋は私が今まで嗅いだことのない香りに包まれてい [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(29)
  •  亜夢は中谷から借りていた干渉波キャンセラーを頭につけた。 そうしてスマフォを耳に持っていくと、ヘッドフォン型のキャンセラーにぶつかってしまうことに気づく。「えっ? 何これ使えない」 キャンセラーの片耳をずらしてみる。 効果は十分ではないが、しないよりずっと快適だった。「中谷さんに改善してもらおう」 亜夢はスマフォから『奈々』を探し出し、電話をかけた。「もしもし」『あ…… あっ、亜夢っ!』 亜夢は [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(28)
  • 「大丈夫、すぐなれるよ」 マミの指先が……「そんでもってこう…… どう?」 姿見を置いてあるところまで進む。「おお!」「……」 チアキは自身の襟元から覗き込みながら、同じことをしているようだった。「はい」「あっ!」 マミが私のブラを外した。「今度は自分で」「えぇ〜」 マミに触ってもらえるからいいんじゃん、と言いかけて止めた。「出来るかしら?」「出来る出来る」 私は自らブラを付け直して、脇のしたから [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(27)
  •  私たちはあえて何かを話しながら部屋に入ろうと意識した。「そんなに胸が硬かったの?」 マミがそう言いながら部屋の扉を開けた。「そうなの。ぎゅって抱きしめてきたんだけど、女の子の体じゃないみたいに」「キミコだってふっくら、とは程遠い……」「コラ」 私はチハルの頭を軽く叩いた。 ちらっと、ミハルの方を見る。 なにやら、ノートパソコンを用意して、ひたすらキーを叩いていた。 こちらのことなど気にもしない感 [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(28)
  • 「あ、いいですよ。わるいですから」「いいのいいの。(しゅみでやってるんだから)」「えっ、今なんて?」「なんでもない、なんでもない」 清川が柔らかいボディスポンジを泡立てて、亜夢の背中を洗い始めた。「すみません」「亜夢ちゃん肌綺麗ね」「そんなことないと思いますが、ほめられるとうれしいです」 清川が洗ってくれるのは、こするというより、スポンジをあてる感じで汚れが落ちる感じがしなかった。「さわってもいい [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(26)
  •  『注目』と発言した子が、私を見つけられないようで寮生を見回しながら、何度か言った。「早く…… 白井さんですか?」 私はうなずいた。 市川副会長は、台に上がるように言った。「本日、今より白井公子さんを副会長秘書として任命し女子寮の運営に参加してもらいます。承認いただける方は拍手をお願いします」「えっ、聞いて……」 私がそう口にするより早く、市川さんが拍手をはじめ、よくわからない寮生たちが拍手を始め [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(27)
  • 「……あれ?」 亜夢が頭を押さえた。「どうしたの? 頭痛? 体調悪い?」 清川は亜夢に顔を寄せた。亜夢の額に手をあて、熱がないかみているようだった。「なんか、すこし分かった気がしたんですが」「えっ? 何が? 被疑者?」「いえ、あのお寺へ向かう途中で襲われた時のことです」「うん。なにが分かった?」「さっきの表現で言えば、あそこ、目の前を邪魔する人の数が減っていたような気がするんです」「干渉波の影響が [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(25)
  • 「……本当にお願いします」 ようやく市川さんが通話を切った。 目にうっすらと涙を浮かべていた。「(先輩がなくことはないですよ)」 市川さんのその様子をみて、私は初めて彼女に対しての言葉遣いを変えた。「ごめんなさい」 私より背の高い市川さんが、抱きついてきた。 市川さんの胸が押し当てられた。 胸は不自然なほどに硬い感じだった。 もしかして、私と同じくらい、胸がないのかしら。「私…… 私……」 苦しい [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(24)
  • 「10分以上前にここを出ているはずなんです」「さすがにそんな情報は……」 話を聞いているうち、最初に来た救急車に対して疑いを持った。 もし、救急隊のふりをして寮監を連れ去ったのだとしたら…… 私は慌てて言った。「警察を呼びましょう」 こういう判断は早くするべきだ。「ちょっとまって」 眼鏡をかけた、長身の女性が食堂側から歩いてきた。「い、市川副会長……」「その前に学校に確認すべきよ。いきなり警察をよ [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(26)
  •  亜夢はくびを傾げた。「みきちゃんも加山さんを怖がってましたけど」「ああ、いや、そうか。まあ、早く忘れてくれ」「本当にどうしたんですか」「何でもない。今日は早く寝てくれ。明日は早いぞ」「……はい」 それだけ伝えると、加山は急いで戻っていった。 入れ替わるように清川が戻ってくる。「どうしたの?」「みきちゃんの話をしたんです」「へぇ。そうなの」「何か心当たりあるんですか?」「別にないよ」「あ、あと!」 [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(23)
  • 「期末よ、マミ。き、ま、つ」「そうね。期末近いわね」「わたし、何もやってない」 百葉高校は、単純なテストだけで成績がつかない。 成績を決めるための、時間のかかる課題もあるのだ。 テスト範囲の勉強をしていない、というよりは、そういう、期を通じて積み重ね行く課題をこなしていないという意味だった。「この前の〈鳥の巣〉でやったことをレポートにまとめるしかないんじゃない?」「それしかないかなぁ……」 ドンド [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(25)
  • 「加山さん連れてくるのは勘弁してください」「じゃあ、もう少しまけて」 みきちゃんは立ち上がり、「こういうのをパワハラっていうのよ」と亜夢に向かっていった。 三人はレジに向かい、さっき言っていた金額よりさらにおまけした金額で清算した。「亜夢ちゃんは、そこで着替えちゃって」 試着室に上がると、亜夢が靴をみてから清川の方を見た。「そのローファーでも似合うわよ」「残念だけど〜、靴は違うお店で買ってね?(ハ [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(22)
  •     部屋に戻ると、二人は何を話すわけでもなくお互いのベッドに入り、寝てしまった。 そのうちにミハルとチアキが戻ってきて、二人とも起こされたというか、自然に目覚めていた。 私達は今までの経緯を二人に話し終えた。「……それか」「チアキ、それか、ってなによ」「さっきのスポーツカーの話」「成田のおじいさん?」「帰りのバス、めちゃくちゃ機嫌よかったもん。鼻歌歌ってた。初めて見たよ」「マジ?」 ミハルもう [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(21)
  •  私は、今気が付いたようにマミの顔をみて、言う。『ん?』 髪をまとめてアップにしているマミが顔を寄せてくる。 そのまま軽く唇を合わせる。『んんん……』 マミは違う、という感じに首を振る。『ん?』 私は首をかしげてそう言う。 すこしして、もう一度、私は唇を合わせる。 今度は、体も強く抱きしめながら。 深く、長く、奥へ。 恋人同士の甘く、官能的なソレ。 「キミコ? 早く着替えないと皆戻ってくるよ」 濡 [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(24)
  •  亜夢は理解できていないようだったが、首をゆっくり縦にふった。「もしかして、この|娘(こ)の服を買いにきたのね?」「するどいわね」「だって…… この制服…… (ヒカジョ)でしょ」 みきちゃんは『ヒカジョ』だけ、聞こえないように小声でそう言った。「えっ、なんでわかるんですか?」「一応、アパレルの隅っこで仕事させてもらっているから」 みきちゃん、は亜夢のスカートのすそを持ち上げてみたり、上着の裾や、布を [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(20)
  • 「〈鳥の巣〉近辺には人がおらんから大丈夫じゃ」 いや、大丈夫じゃないだろ、と思ったが、成田さんはスピードを緩めなかった。 今回は授業中で、シャトルバスの運行がない時間だったとは言え、わざわざ病院に迎えに来てくれたのは、この車を運転したかったらのように思えた。 ほんの何分かの出来事だったが、ちょっとの路面の凸凹でも大きく揺れて、私とマミは体をぶつけ合った。 寮について、車を降りるころには体が痛くなっ [続きを読む]
  • 非科学的潜在力女子(23)
  •  ぐいっと引っ張られ、亜夢は少しよろめいた。「さあ、お買い物いきましょう。予算は一万円だけど、安いの探せば二着分ぐらい買えるわよ」「えっ、本当ですか?」 警察署の裏手から出ていくと、見張りで立っていた巡査が呆れた顔で二人を見ていた。「ちょっと歩くけどいいよね?」 亜夢はうなずいた。「亜夢ちゃんは私服は可愛い系? かっこいい系? キュート系? トラッド系?」「えっと……」 亜夢が答えに悩んでいると、 [続きを読む]
  • ツインテールはババア声3(19)
  •  こんなエンジン音はあのバスしかないだろう。 すると、見えてきたのは真っ赤なスポーツカーだった。「あれ?」 マミは何かじっと赤い車の方を見ている。「音はそれっぽかったけどね」「いや、あれ」 マミの視線の方を追ってみると、やはり赤いスポーツカー……「あれ?」「そうよ、あれ、運転手の成田さん。横は寮監」「えぇ〜〜〜」 待合室の周りの人から白い目で見られながらも、声を出し続けずにはいられないほど意外だっ [続きを読む]