ヒンジ さん プロフィール

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ヒンジさん: 成均館スキャンダル/リロード
ハンドル名ヒンジ さん
ブログタイトル成均館スキャンダル/リロード
ブログURLhttp://hinge2014.blog.fc2.com/
サイト紹介文『トキメキ☆成均館スキャンダル』の二次小説を綴っています。ドラマ版派生のオリジナルストーリーです。
自由文ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』を元に派生したオリジナルストーリーです。

もしも、10年前にユニの父キム・スンホンが亡くなっていなかったら ―――
そんな1つの仮説から、物語は進行していきます。
その時、花の四人衆の運命は、ユニはどういう人生を歩んでいくのか……

読んでいただけると、うれしいです^^
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供35回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2014/04/30 23:50

ヒンジ さんのブログ記事

  • 固い決心 第3話
  • ソンジュンは成均館に戻ると、部屋に戻る前にばったりとヨンハに出くわした。今、会いたいような会いたくないような気持ちでいるうちに、先にヨンハが声をかけた。「今、帰ったところか? 早かったな」そう言いながら、面白そうにソンジュンに顔を寄せる。先日、匂いでヨンハに見破られたことを思い出し、ソンジュンは身を引いた。「ユニ嬢と何かあったのか? ……いや、何もなかったのか」見透かすように覗き込むヨンハに、ソン [続きを読む]
  • 固い決心 第2話
  • 翌日、ソンジュンは朝早くから、あの廃屋を訪れた。ユニは来てくれるだろうか……。ふわふわとした待ち遠しい気持ちと、来てくれなかった時の不安とで 、もはや読書も手につかない。 「試験は明日だというのに……」ソンジュンは、頭を振った。経典を広げて集中する。だが、貢を幾度も幾度も捲っても、彼女は現れなかった。陽が高くなり、射し込む日差しで部屋の中の埃が反射して、白く靄がかったようになっ [続きを読む]
  • 固い決心 第1話
  • 黄柑製(ファンガンジェ)は、製述(チェスル)と講経(カンギョン)の試験だ。製述は表現力の他、もう一科目を選んで受け、講経は儒教の教典一つを指定され、全て暗読しなければならない。試験まで余り日もない。ソンジュンもユンシクも、それぞれいつも以上の真剣さで勉学に打ち込んだ。 ソンジュンが一人、中二房の自室で机に経典を広げているところに、ヨンハが紅色の書物を抱えて現れた。同室の二人が居ないのを [続きを読む]
  • 雷鳴 第10話
  • 翌日、明倫堂での講義を終え、ユンシクは机の書物をまとめていた。「テムル…… おい、テムル!」後ろから、 囁くような呼び声がする。アン・ドヒョンら3人だ。 手招きされるまま3人のところに行くと、ユンシクは乱暴に肩を組まれた。 「どうしたんです?」 ドヒョンは、あれを見ろと言わんばかりに顎で差した。 その先には、ソンジュンがいた。何やら [続きを読む]
  • 雷鳴 第9話
  • ソンジュンは、通りの店の明かりも疎らになった、泮村の大通りを全速力で駆け抜けた。 いつもは身なりの正しい彼の行衣(ヘンイ)は、合わせが乱れ、髪もほつれてきている。顎紐が緩んで傾く儒巾(ユゴン)を、ソンジュンは慌てて直した。 ソンジュンは、無我夢中で愛しい人の肌に酔いしれ、甘美な余韻の残る身体で寄り添いながら、少しだけ……と思って目を [続きを読む]
  • 雷鳴 第8話
  • 村の大通りは、行き交う人々でごった返していた。先ほどまで強い西日で照らされていた酒場の暖簾は、不意に吹き付ける突風で、右に左に舞い上がっている。まだ人通りの多い時間帯だが、庇も持たない露店商は、雨の気配を感じて店じまいをはじめていた。伝香門を破竹の勢いで飛び出してきたソンジュンは、人波を掻き分けながら、まだそれほど遠くへは行っていないだろう、小柄な少年を探した。我先にと、容赦なく前に立ちはだかる人 [続きを読む]
  • 限定公開記事のご案内
  • 。.。:+* ゜ ゜゜ *+:。.。:+* ゜ ゜゜ *+:。.。:+* ゜ ゜゜ *+:。.。限定公開記事の閲覧方法についてのお知らせです。大切なお知らせですので、必ずお読みください。閲覧申請をされた方は、本記事を閲覧し、同意していただいたものとみなされます。■ 当ブログにおいての限定公開記事は、これまで本篇を熱心に読み進めていただき、  ヒンジのお話をご理解していただいた読者様に、ご提供させていただくものです。  エピソード [続きを読む]
  • 雷鳴 第7話
  • 「今日は、いくつもの代筆をお願いしてしまい、すみませんでした」「いや、いつも書物をお借りしているお礼だから」薬房の外までヨンジェに見送られながら、ユニは包みで覆われたいくつかの医学書を、そっと抱えた。薬房の外は、雲行きも怪しくなって、先ほどの日差しが遮られている。ヨンジェは雨の気配に、手のひらを翳した。「嵐がくるかもしれません。 早くお戻りになった方が……」「そうだね。それではこれで」ヨンジェは、 [続きを読む]
  • 雷鳴 第6話
  • 静まり返った薬房で、再び筆を取る。ユニの墨を含ませた筆先は、行き場を迷うかのように、震えた。その時、不意に戸が開いて、切れ長の目が印象深い、物腰の美しい青年が入ってきた。「あ……」気持ちの途切れたユニは、筆先から墨の滴を紙に落とした。「すいません。 せっかく仕事を手伝っていただいているのに、邪魔をしてしまって」ヨンジェは、目の前を塞ぐほどの荷物を卓の上に置くと、呆然と佇むユニに慌てて声をかけた。ユ [続きを読む]
  • 雷鳴 第5話
  • 今宵は、雨の匂いを感じさせる風が、吹き荒れていた。頭上を覆う厚い雲が、更なる闇夜をつくりだし、黒尽くめの男の鋭い眼光だけが、深い闇の中で輝いた。男は、とある屋敷の屋根の上で、ギリギリと音を立てながら弓を弾く。その矢先には、紅の紙が巻き付けられている。だが、つがえた矢は放たれることなく、すぐに元の矢筒の中に収められた。見れば、足元にはいつの間にか、大勢の私兵たちが群れを成していた。ひらりと屋根から飛 [続きを読む]
  • 雷鳴 第4話
  • ソンジュンはその夜、しばらくぶりに屋敷に戻った。ユニとのつかの間の時間を過ごして屋敷に帰ると、門のところで神妙な面持ちのスンドリが待っていた。スンドリには、自分が勝手に成均館に戻ったことを口止めしていたのだが、思ったよりも早くに、父に事実を知られたようだ。おそらくきつく叱責されただろうスンドリを労い、真っ直ぐに父ジョンムの自室に向かった。「父上、失礼します」答えを待たずに、ソンジュンは戸を開けて入 [続きを読む]
  • 雷鳴 第3話
  • 長い講義を終えたユンシクは、体に疲労感を覚えながら、ゆっくりと中二房に戻ってきた。東斎へと続く通用門をくぐると、中二房の前に連なる板張りの縁台に、”ユン君”が腰を下ろしているのが見えた。「あれ? 姉さん……」以前のように、誰が見ても少年の姿をしたユニは、弟の為に大量の洗濯を終えて戻しにきたのだ。思わず「姉さん」と口走ってしまったユンシクは、自分の口を慌てて塞いだ。「こんなところを掌議に見つかったら [続きを読む]
  • 雷鳴 第2話
  • 謁見の間では、居並ぶ重鎮たちの中、兵曹判書ハ・ウギュがやや興奮気味に王に報告をしていた。内容はここのところ頻繁に出没する、青壁書(チョンビョクソ)と紅壁書(ホンビョクソ)の件についてだ。時折、少論や南人から飛ぶ野次にいちいち苛立ちながら、結局は自身の失態を報告するかのような内容に、口調も尻つぼみになった。「青壁書も紅壁書も、夜中に現れては壁書をばら撒き、民心を惑わしています。 然したる証拠はないものの、どちらも [続きを読む]
  • 雷鳴 第1話
  • 闇夜を、鋭い矢羽の音が切り裂く。矢が深々と門構えに突き刺さると、脇に控えていた守僕は驚いてその場に転げた。真っ青な壁書が闇夜から振り注ぎ、途端に異常を知らせる笛が鳴り響いた。ここは、ある承政院(スンジョンウォン)の大監の屋敷だ。相変らず青壁書(チョンビョクソ)は、数日おきに官庁や高位の官僚の屋敷に現れては、壁書を置き土産にしていった。そして、その姿はすぐさま闇に溶け、追い縋る官軍たちを嘲笑うかのようだった。「今度 [続きを読む]
  • 告白 第12話
  • 漢陽から遠く離れた月出山の書院から、ユニが屋敷に戻る頃には、穏やかな陽の光も傾き始めていた。屋敷から人の目を盗んで飛び出してから、一日以上が経っている。結納という、人生の中でも大きな行事の日に家出など、きっと大騒ぎになっていたはずだ。もしかしたら、人を大勢借り出して、父は血眼になって自分を探してまわっていたかもしれない。あるいは、こんな親不孝な行動に出た娘を許せず、屋敷の戸に鍵をかけ、二度と敷居を [続きを読む]
  • 告白 第11話
  • まるで酔いが醒めないかのような儒生たち一行は、野遊会から意気揚々と帰路についた。漢陽に入ってからも、陽気に歌う一行の後ろを、ユンシク、ジェシン、ヨンハの3人が並んで続く。しばらくして、雲従街のあたりにまで差し掛かった頃、ユンシクたちの前を歩く儒生たちから、悲鳴にも似た歓声が上がった。その理由はすぐにわかった。周囲の土壁の家々の軒先には不釣合いな、鮮やかなチマに身を包んだ女たちが、道のほとりで人を待 [続きを読む]
  • 告白 第10話
  • 広い書院のソンジュンの部屋に、一組の寝具がひかれた。ユニは、昼間の疲れもあったが、他人の布団で、しかもソンジュンと二人きりのこの部屋で、とても横になる気になどなれない。居場所もなく、布団の上で膝を抱え、黙々と書物を読むソンジュンに声をかけた。「……眠らないの?」「今日は、予定通りに読書ができなかった。 僕のことは気にせずに、横になるといい」蝋燭の明かりに照らされた書物から、ソンジュンは目を逸らすこ [続きを読む]
  • 告白 第9話
  • 陽が落ちるのがすっかり早くなり、秋の風が落ち葉をさらって吹き寄せてくる。ソンジュンがユニを連れて書院に戻る頃には、辺りはすでに暗くなりはじめていた。書院に戻って、まず驚いたのはスンドリだろう。先ほどまで渓谷で話をしていたユンシクが、いつの間にかユン君に入れ代わっていたのだから。スンドリは首を傾げながらも、多くを詮索することはなかった。結局は、主の病が治ればいい事。その荒療治に何が必要なのか、スンド [続きを読む]
  • 告白 第8話
  • ソンジュンと別れたユンシクは、ヨンハと2人で野遊会で盛り上がりをみせる成均館の面々のところへ戻ってきた。その途中、かなり離れているというのに、羽目を外す儒生たちの奇声は、山に木霊して響いていた。「これでよかったんですよね……」ぽつりとユンシクがつぶやく。ヨンハへの確認というよりも、自分を納得させるための独り言だ。「あとのことは、2人が考えていくさ。 心配してもはじまらない」ヨンハは薄く笑って、ユン [続きを読む]
  • 告白 第7話
  • 風に舞う木の葉の音しか聞こえない書院の自室で、ソンジュンは薄暗い部屋に差し込む陽の光を頼りに、書物を眺めていた。ろくに集中もできずに、ただ書物の貢をめくっていると、どたばたと大きな足音が近づいてきた。「坊ちゃん!! 漢陽から、奥様がお見えです!」不躾に戸を開け放って、スンドリは大声で捲くしたてる。「母上が連絡もなしに?」「ご自宅で問題が起きたんじゃ? 行きましょう! さあ、早く!!」考えを巡らしても [続きを読む]
  • 告白 第6話
  • 漢陽(ハニャン)から遠く離れ、成均館儒生たち一行が、月出山(ウォルチュル)に到着した頃には、陽は高く昇っていた。儒生たちが、日頃の勉学から解放され、心身ともに休まる機会などなかなかない。皆、歩き疲れてはいたが、山間の渓谷に到着すると、そんな疲れもどこかへと消え去って、次々と上衣を脱ぎ捨てて川へと飛び込んだ。川縁に陣取った儒生たちは、持ってきた鍋で煮炊きをはじめる者、蹴鞠を楽しむ者、全身ずぶ濡れになりながら水遊 [続きを読む]
  • 告白 第5話
  • 泮村の外れのキム家の屋敷の前には、家主のキム・スンホンの姿があった。娘の結納のために朝早くから支度をし、間もなく訪れるであろう将来の婿を、門の前で待つ。今日は、わざわざ父である大司憲ムン・グンスも訪れるという。不肖な息子の監視だとは言っていたが、内心は大事な息子が心配なのだろうと思った。門の外で微動だにせずに待つスンホンの横で、下男の方が落ち着きなく動き回っている。スンホンは、喉を鳴らして下男をた [続きを読む]