木下拓也 さん プロフィール

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木下拓也さん: 独尊への道
ハンドル名木下拓也 さん
ブログタイトル独尊への道
ブログURLhttp://dokusonn.blog.fc2.com/
サイト紹介文兵庫の大学を卒業してから、契約社員として働いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供23回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2014/05/04 19:43

木下拓也 さんのブログ記事

  • 予感のごときもの
  •  この世界は、全部、空想なんじゃないかなって思う時がある。つまり目に見えているすべてが、じつは偽物で、その中で四苦八苦しながらもがいている人間の不安定な自我というのも、偽物のがらくたでできている。でも、やっぱり変わらずに朝がきて、この社会に意味を持たせるかのように、ありとあらゆる事象に光を降り注ぐ。   ★     ★     ★ 僕は、本との巡り合わせを信じている。あまり興味の引かないものだとし [続きを読む]
  • 扉の風穴
  •  神の存在を身近に感じるのは、物語の中だけである。もちろん、ひとつの神話とも言える。僕たちは、それを信じることもできるし、また信じないでいることもできる。けれども神話とは、真理の語られる様式でもある。さまざまな科学的、あるいは非科学的な見地から、真理の影をつかみとることが、ここでは問題なのだ。     ★    ★    ★ 僕たちが他者との関係において、かたちづくってきたものとは、個我をひとつの [続きを読む]
  • 遍在する光の中
  •  もし、消滅することによってしか正しく存在することができないとすれば、それは美しいかもしれないけど、不吉な帰結だ。他の生命を殺してしか、生きることができない僕らは、自己の存在を原的な罪と把握してしまう。けれど、無理にニヒリズムの方へ向かう必要はない。    ★    ★    ★ 消失という観念の核が、虚無へと向かうものとは異質のものであることが明確であるならば、自己の消去が新しい存在の輝きを点火 [続きを読む]
  • 雲をつかむ
  •  いつまでも纏わりつき、けっして離れようとしない自己は、なんてあやふやなものなんだろう。自我というものは、実体のないひとつの現象であると、昔、とある詩人が語っていた。きっと彼は、はやばやと明確に意識していたのだろう。今や、それは現代哲学のテーゼと呼ばれている。      ★     ★     ★ そっと夢は、語りかける。日常の風景を、デザインし直して、頭のなかにある映写機で再生しているみたい。夢 [続きを読む]
  • 空に群れをなす鳥たちは
  •  みんなが、おのおの自分の神様がほんとうの神様だと言う。けれどもお互い、他の神様を信じる人たちのしたことでも涙がこぼれる。それから僕たちは心がいいとか、わるいとかの議論を始めるだろう。そして勝負がつかないことを知る。だって答えなんて、そうそう見つかるものじゃないから。    ★   ★   ★ 結局、僕らはただの恋愛ごっこをしていたにすぎないのだと、過去を振り返って思う。いつから人を好きになったり [続きを読む]
  • 変化
  •  今続けている仕事は、やりたくてやっている訳じゃない。たまたま派遣のバイトとして就労した後に、出向いている会社の人に、契約社員として働かないかと声をかけられたのでそのままそこで働くことになった。それも、大学を卒業してニートになって何もしない訳にはいかず、とりあえず仕事に就いた感じ。それでなにも不満もなく、このままの生活がずっと続けばいいと考えてた。けど、最近、アルバイトから正社員になった人から、い [続きを読む]
  • 自然な事実、あるいは懐疑的
  •  トラブルという言葉は、一般的には事故や失敗を意味する負の側面を意味すること多い。けれど既成の階層秩序や、異性愛を強制的に押し付ける主義、主張に物言いをつけることは、別の意味でトラブルを起こすことなのかもしれない。だとしたら、正しいトラブルを起こすのに最良の方法を模索することが、抑圧された側が求められることなのだ。決して暴力的なものではなく。    ★     ★     ★ 社会を円滑にまわすた [続きを読む]
  • 鎮魂とは
  •  鎮魂とは、魂を鎮め、落ち着かせ、傷を癒すことだ。いつも願う。思わぬ事故によって散ってしまった命が安らかに眠ることを。たとえその行為が意味をもたないと馬鹿にされても続ける。もしそれが正しい行いではないとしたら、いったいこの世界の何に救済を求めればよいのか分からない。そもそもまったく正しいこととか、まったく正しくないことなんて、果たして存在するものだろうか。その境界はあいまいだということを忘れ、白黒 [続きを読む]
  • 言語化、あるいはナンセンス
  •  どうして文章を綴ろうとするのか。あるいは自分を表現しようとするのか。それは淡々と流れる日常の中で感じる疑問や、自分の居場所を見つけることができない焦燥感に向き合うことで見えてくる生温い現実と、少し距離を置きたいからだ。 うまく社会に適応できない不器用な自分を慰める権利くらいは、僕にだってあるはずだ。他人からどう見られているかを気にしないでおこうと決めた瞬間に、既に誰かに好かれようとしている自己本 [続きを読む]
  • 小さな世界で生きる
  •  僕は自由なのか?そのような問いかけは何の意味ももたない。人はときとして覚えていたはずのことを忘れ、忘れていたはずのことを思い出す。とくにせわしない日常におわれているようなときには。今、求めているのはそんなあやふやな記憶なんかではなく、手に取ることのできる確実な現実なのだ。   ★    ★    ★ きっと今もどこかの国で、空爆によって多くの人が死んだり傷ついたりしている。株価の乱高下と国会議員 [続きを読む]
  • 心の動き、あるいは流動的
  •  テレビは相変わらず世の中の動きを鮮明に映し出している。それをリビングで眺めながら黙り込む。たれ流しになっている情報が、どれだけの人の脳に刷り込まれて、そこから派生した感情はどこに向かうのだろう。  ★    ★    ★ せっかく過去の記事で自分のセクシャリティーについて語ったのだから、それについて何か書こうと思っても特に思いつかない。それはゲイというアイデンティティーが、僕のほんの一部分にすぎ [続きを読む]
  • イメージ
  •  一日の終わりに目にするニュースが、日に日に意味のないものになりつつある。なぜだろう。なにを聞いても心に響かないというか、なぜそれを多くの人に伝えようと思ったのかを伺いしることができない。そもそも世界中で起きる出来事の中で、報道されるべき意味をもつものなんて、10年に一度あったらいいほうにちがいない。それでも習慣としてテレビから流れる情報に耳を傾けることが生活の一部になっている。いくら関心がないから [続きを読む]
  • 無題
  •  今年で30歳になる。その前に、片付けておかなければならない問題がある。かつて、僕のきれいな手が好きだと言ってくれた彼は、隣にはもういない。  ★    ★    ★・カテゴライズ、あるいは無意味 中学生の頃、周りの男子は、女の子の裸に興味が湧いてきだした頃で、楽しそうに性について語っていた。その話を、まるで違う惑星の話のように横で聞き流し、自分には性的な興味は一生湧いてこないんだとさえ思っていた。 [続きを読む]
  • 誇張、あるいは誰のための権利か
  •  適応は、ときに歪みを生む。希望を持てないほど虐げられた民衆は、急激な変化を求める勇気を欠き、願望や期待を実現可能なわずかばかりのものに合わせてしまう傾向がある。いわば、苦境を甘んじて受け入れることによって耐えるのだ。   ★    ★    ★ 例えば、不寛容なコミュニティにおいて抑圧された少数者や、非常に男女差別主義的な文化の下で服従を強いられる主婦という存在に気付かないようにみせ、無視し続け [続きを読む]
  • 精査されない感情
  •  今の社会がより良いものになっているかを表そうとするときに、そこに住む人々が幸福であるかという視点は切り離すことができない。幸福を評価の中心に置き、状況の良さを判断するやり方は、長い歴史を持っている。では実際、我々が幸せであるということは、どのような状態であることをいうのか。    ★    ★    ★ よく語られるのは、貧困かそうでないかという見方だ。所得が多くて、不自由な暮らしでなければ幸せ [続きを読む]
  • 隠し持っているもの
  •  ある問題について、何かを考え、行動するとき、その人の社会的な関係を理解せずに、なぜ、それを行うのかを理解するのは難しい。その人物の背景にせまるとしても、なぜか一つの限定的な側面からのみ情報をつかみ取ってしまう。 例えば、職場環境の改善を訴えるために労働者が声をあげるとき、労働者は労働者としてのみ捉えられ、彼らの中にそれ以上のものを見ようとはせず、他のすべてが無視される。それははたして本当に正しい [続きを読む]
  • 遠くの人の声
  •  その社会に生まれ、そこで生きていくことになる。この事実は、重くのしかかる。どうして、経済的に豊かな国とそうでないところに生まれた人々の格差を、何事もなく見過ごさなくてはならないのだろう。 もちろん国境線は法的な意味を持つ。けれど僕たちのアイデンティティの感覚は、単に国境の内側だけに限られるわけではない。同じ宗教、人種、性別、政治的信条、職業を持つ人々を仲間と思う。ときには関係のない人へ思いを馳せ [続きを読む]
  • 自由の独占
  •  世界中で起こった様々な出来事に対する態度を、たった一つの傾向(保守的、急進的、その他、何であれ)によって説明しようとするのは馬鹿げている。思考とは、複雑に考えが絡み合って形成されるもので、とても繊細である。 僕は、女性の永続的でグロテスクな服従という悪を取り除き、社会を変えたいと思う。まっとうな政治家が、女子教育の重要性を主張するのは、家庭や社会生活だけでなく公共的な事柄においても女性の声を必要 [続きを読む]
  • 要約、あるいは野蛮
  •  ある世界征服者が哲学者に、一つ問うた。「なぜあなたたちは私に注目せず、無視するのか」と。この問いに対して学者は民主的な答えを返した。 「王よ。すべての人間は、この地球の表面で、立っているのと同じくらいの広さを所有することができる。あなたも同じ人間です。すぐに死ぬでしょう。そのとき、あなたは自分が埋葬されるのに十分な土地だけ所有することになるでしょう。」 この厳しい平等的非難に対して、大きな賞賛が [続きを読む]
  • 海面という皮膚
  •  最近よく夢を見る。妙に現実的なものから、少し官能的なシーンの含まれたものまでだ。でもそれはただの夢ではなかった。たまたま夢というかたちをとっている何かなのだ。 僕たちがこうして目にしている光景というのは、世界のほんの一部にすぎない。習慣的にこれが世界だと思っているわけだけど、本当はそうじゃない。本当の世界はもっと暗くて、深いところにある。それを忘れてしまっているだけなのだ。 地球の表面の三分の二 [続きを読む]
  • その事件について(1)、あるいは就職しなかった理由
  •  僕は就職活動のすえ、結局は入社する企業を決定しないまま学校を卒業することになったんだけど、なぜそうしたのかを深く考えようと思う。 まず、企業が必要性に迫られたサービスを提供しているのか疑問に思ったのだ。もちろん生活に密着して世の中に貢献している会社はいっぱいある。お客様からはこういったニーズがあって、我が社はこうやって需要に応えていますともっともらしいことを言う。けれど、説明会で聞いた情報なり事 [続きを読む]
  • その事件について(1)、あるいはものごとの本質
  •  これまで障害をもった人について考えることが多かったんだけど、それについてどうしてわざわざ考えるのとか、身近にそういう人がいるのとかを想像する人もいると思うんだけど、実際はそうじゃない。たぶん彼らが生きやすい社会が僕にとっても居心地の良いものなんだと信じているふしがある。なぜそうなのと聞かれても、今は言葉にできない。きっとまだ男性が権力を握ることが多い今の社会で、女性や子どもがいきいきと暮らせるよ [続きを読む]
  • 揺れる立場
  •  各地で起こるテロのニュースが、僕の気分を少し落ち込ませている。いろいろな文化や宗教が混在している世界で、お互いの価値観を尊重し合うということは、きれいごとで絵空事なのだろうか。それでもやはり、異文化を理解することは大切だと教わってきたし、それが正しいのだと思う。問題は、なぜ我々が多様性を尊重しようとする姿勢に辿り着いたのかだ。 答えは単純だと思う。人はいったん生まれてしまうと、ともかく生きてしま [続きを読む]
  • 移民について(2)、あるいは異星人がやってきたら
  •  本来なら、人には移動する自由が確保されるべきだ。だが私達は国境という見えない線で分断されている。それは、歴史的な文脈のなかで長い年月をかけて形成されてきた。個人にとってなんら関係のないはずなんだけど、ボーダーラインは大きな顔をして人の行き来を強制的に制限している。 ここで僕が言いたいことは、現在行使されている権力のすべてを否定することではもちろんない。権力の何が不要か、あるいは有害であるか、それ [続きを読む]