木下拓也 さん プロフィール

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木下拓也さん: 独尊への道
ハンドル名木下拓也 さん
ブログタイトル独尊への道
ブログURLhttp://dokusonn.blog.fc2.com/
サイト紹介文兵庫の大学を卒業してから、契約社員として働いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供17回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2014/05/04 19:43

木下拓也 さんのブログ記事

  • 誇張、あるいは誰のための権利か
  •  適応は、ときに歪みを生む。希望を持てないほど虐げられた民衆は、急激な変化を求める勇気を欠き、願望や期待を実現可能なわずかばかりのものに合わせてしまう傾向がある。いわば、苦境を甘んじて受け入れることによって耐えるのだ。   ★    ★    ★ 例えば、不寛容なコミュニティにおいて抑圧された少数者や、非常に男女差別主義的な文化の下で服従を強いられる主婦という存在に気付かないようにみせ、無視し続け [続きを読む]
  • 精査されない感情
  •  今の社会がより良いものになっているかを表そうとするときに、そこに住む人々が幸福であるかという視点は切り離すことができない。幸福を評価の中心に置き、状況の良さを判断するやり方は、長い歴史を持っている。では実際、我々が幸せであるということは、どのような状態であることをいうのか。    ★    ★    ★ よく語られるのは、貧困かそうでないかという見方だ。所得が多くて、不自由な暮らしでなければ幸せ [続きを読む]
  • 隠し持っているもの
  •  ある問題について、何かを考え、行動するとき、その人の社会的な関係を理解せずに、なぜ、それを行うのかを理解するのは難しい。その人物の背景にせまるとしても、なぜか一つの限定的な側面からのみ情報をつかみ取ってしまう。 例えば、職場環境の改善を訴えるために労働者が声をあげるとき、労働者は労働者としてのみ捉えられ、彼らの中にそれ以上のものを見ようとはせず、他のすべてが無視される。それははたして本当に正しい [続きを読む]
  • 遠くの人の声
  •  その社会に生まれ、そこで生きていくことになる。この事実は、重くのしかかる。どうして、経済的に豊かな国とそうでないところに生まれた人々の格差を、何事もなく見過ごさなくてはならないのだろう。 もちろん国境線は法的な意味を持つ。けれど僕たちのアイデンティティの感覚は、単に国境の内側だけに限られるわけではない。同じ宗教、人種、性別、政治的信条、職業を持つ人々を仲間と思う。ときには関係のない人へ思いを馳せ [続きを読む]
  • 自由の独占
  •  世界中で起こった様々な出来事に対する態度を、たった一つの傾向(保守的、急進的、その他、何であれ)によって説明しようとするのは馬鹿げている。思考とは、複雑に考えが絡み合って形成されるもので、とても繊細である。 僕は、女性の永続的でグロテスクな服従という悪を取り除き、社会を変えたいと思う。まっとうな政治家が、女子教育の重要性を主張するのは、家庭や社会生活だけでなく公共的な事柄においても女性の声を必要 [続きを読む]
  • 要約、あるいは野蛮
  •  ある世界征服者が哲学者に、一つ問うた。「なぜあなたたちは私に注目せず、無視するのか」と。この問いに対して学者は民主的な答えを返した。 「王よ。すべての人間は、この地球の表面で、立っているのと同じくらいの広さを所有することができる。あなたも同じ人間です。すぐに死ぬでしょう。そのとき、あなたは自分が埋葬されるのに十分な土地だけ所有することになるでしょう。」 この厳しい平等的非難に対して、大きな賞賛が [続きを読む]
  • 海面という皮膚
  •  最近よく夢を見る。妙に現実的なものから、少し官能的なシーンの含まれたものまでだ。でもそれはただの夢ではなかった。たまたま夢というかたちをとっている何かなのだ。 僕たちがこうして目にしている光景というのは、世界のほんの一部にすぎない。習慣的にこれが世界だと思っているわけだけど、本当はそうじゃない。本当の世界はもっと暗くて、深いところにある。それを忘れてしまっているだけなのだ。 地球の表面の三分の二 [続きを読む]
  • その事件について(1)、あるいは就職しなかった理由
  •  僕は就職活動のすえ、結局は入社する企業を決定しないまま学校を卒業することになったんだけど、なぜそうしたのかを深く考えようと思う。 まず、企業が必要性に迫られたサービスを提供しているのか疑問に思ったのだ。もちろん生活に密着して世の中に貢献している会社はいっぱいある。お客様からはこういったニーズがあって、我が社はこうやって需要に応えていますともっともらしいことを言う。けれど、説明会で聞いた情報なり事 [続きを読む]
  • その事件について(1)、あるいはものごとの本質
  •  これまで障害をもった人について考えることが多かったんだけど、それについてどうしてわざわざ考えるのとか、身近にそういう人がいるのとかを想像する人もいると思うんだけど、実際はそうじゃない。たぶん彼らが生きやすい社会が僕にとっても居心地の良いものなんだと信じているふしがある。なぜそうなのと聞かれても、今は言葉にできない。きっとまだ男性が権力を握ることが多い今の社会で、女性や子どもがいきいきと暮らせるよ [続きを読む]
  • 揺れる立場
  •  各地で起こるテロのニュースが、僕の気分を少し落ち込ませている。いろいろな文化や宗教が混在している世界で、お互いの価値観を尊重し合うということは、きれいごとで絵空事なのだろうか。それでもやはり、異文化を理解することは大切だと教わってきたし、それが正しいのだと思う。問題は、なぜ我々が多様性を尊重しようとする姿勢に辿り着いたのかだ。 答えは単純だと思う。人はいったん生まれてしまうと、ともかく生きてしま [続きを読む]
  • 移民について(2)、あるいは異星人がやってきたら
  •  本来なら、人には移動する自由が確保されるべきだ。だが私達は国境という見えない線で分断されている。それは、歴史的な文脈のなかで長い年月をかけて形成されてきた。個人にとってなんら関係のないはずなんだけど、ボーダーラインは大きな顔をして人の行き来を強制的に制限している。 ここで僕が言いたいことは、現在行使されている権力のすべてを否定することではもちろんない。権力の何が不要か、あるいは有害であるか、それ [続きを読む]
  • 移民について(1)
  •  僕らは、人よりできるだけ楽をしてお金を稼いで、美味しいものを食べたいとか、相手を蹴落として競争で一番になりたいと自然に考える。それが誤っているか、正しいかは別の問題としてだ。それと同じように、移民を何も制限なく受け入れることは、治安の悪化につながるし、犯罪を増加させるかもしれないのだから、入国する人の基準を厳しくしようと考える人は当然いるだろう。だがそれが賢明な決断かといえば、僕はそうではない [続きを読む]
  • 選択をしない権利、あるいは場から降りる
  •  この世界では、負担を取り除くことに集約しすぎてはいないだろうか。僕が高校の頃から感じている生きづらさの要因は、そこらへんにあると考えている。一定の負担を受けいれるなら社会の存続自体が不可能な場合は、どうしても考えなければならないだろう。しかし、この社会はそんなものではない。例えば障害を持つことを許容しないのだとしたら、全てを自分にとって都合よく存在させようとしているのではないかと批判することが [続きを読む]
  • 本人の不在
  •  自分の子どもが五体満足ですこやかに生まれることを望むのは、差別的なのだろうか。こういった類いの願望は人間にとって自然な感情と言える。けれど、自然な感情であるということは、そのまま正しさにつながるわけではない。私達が持っている道徳とは、みんなが幸福に暮らせるようにとか、人権が守られなければならないとかいうものだけれど、単純に適用できない問題が、この社会には存在するのだ。 障害をもっていたところで [続きを読む]
  • 複雑な生
  •  この社会は、うまく働く頭のいい人を欲している。そして、人の能力の差異に規定されて人の価値が決まる。それが正しいとされていて、これまでずっと社会の核として存在してきたと考える。そのことについて、文句を言いたいから、ここに文章を記すことにする。 人は理由なく頭が悪かったり、体が悪かったりする。それで、低い評価を受ける。その人に落度があるわけではない。ただ仕事ができる人よりできないだけである。そのこ [続きを読む]
  • 忘却の彼方
  •  これまで僕たちは、犯罪と貧困を世界の脅威と認識してきた。それらから社会を守るために手段を講じてきたのである。ときに犯罪と貧困が増加していくのは、劣った遺伝子を持つ人々が多くいるからだと考えられた時代もあった。階級間での知能の差異が取り沙汰されたのである。 歴史を振り返ってみれば、人間は数多くの残酷なことをしてきたのではないだろうか。戦時中において、多くいれば社会が進歩する妨げになるとして障害者 [続きを読む]
  • 決定できない事態
  •  あらゆる人の生存を認めることに、他人が関わることは、どんな社会においても一定の負担を強いることになる。一方で、負担を取り払おうと、決定することを剥奪された人達がいたことは事実である。だから、人権という言葉によって個人の生存する権利が主張されたのだと思う。 たしかに人の労働や、自然にあるエネルギーなどの資源は、限られている。それを効率的に配分することをよしとする考えかたを否定するのではない。重要 [続きを読む]
  • フリーエリアにバナーを加えました
  •  横のフリーエリアに、facebook、twitterへのバナーを貼付しました。そっちでは、小説(みたいなもの)をアップすると、タイムラインにでるようになっています。気軽にフォロー申請してください。よろしくお願いします。にほんブログ村人気ブログランキング [続きを読む]
  • 他人の欲望
  •  自分では制御できない他者の存在を明確に感じるとき、安心することがある。この世界には僕一人だけじゃなかったんだと認識することができるからだ。そんな他者を、できる限り尊重しようと社会は動いている。けれども、ときに不条理な暴力が生まれ、ときには終わらない戦争によって、いくつもの命が失われることが起きる。そこには大切な、かつ重大な視点が失われているのではないかと漠然と感じている。 死への考えは、様々な [続きを読む]
  • 自由は何も語らない
  •  彼自身の身体は彼のものとする。身体そのものは神様が自分のものとして与えてくれるのかもしれない。そうなると、彼の身体の労働、彼の手の動きはまさしく彼のものであると言ってよい。けれど神様がいないとどうなるか。話は複雑になり身体の所有さえも、根拠づける必要がでてくる。 けれど、そういった類いの理論は人間の特権性を前提に語られている。世界中のものが人間のものとしてあらかじめ与えられていなければならない [続きを読む]
  • 貧弱な真実より華麗な虚偽を愛する
  •  自分は何者で、どこから来たのかという問いに立ち向かうには、少し体力が足りないようだ。疲れたときには何が自分のものとされるのかという命題に立ち返るのがいいのかもしれない。それはできるかぎり具体的な答えに辿り着く近道にもなりうる。 所有という概念には、様々な矛盾が含まれている。何によってそれは正当化されるのか。あるいは、それによって何ができ、何を拒否できるのか。生まれてきた生命は皆平等だという。し [続きを読む]
  • これからの行き先
  •  上の世代の人のように、戦争の混乱を体験していない。世界史で学んだような革命も知らない。目に見えるような圧倒的な偏見にさらされるようなこともなかった。平凡な家庭で、すごく不自由したように育ったわけでもない。そんな僕が表現しようと試みるときにうまれるものはどんなだろう。もしくは、想像をかきたてるきっかけは何だろう。それはいつの時代にも変わらず存在する人と人をつなぎ合わせる、魂のいちばん奥底に眠って [続きを読む]
  • 本当に不思議なことに人は逆らえない
  •  こどもの頃にとてもお世話になったはずなのに、そんなことを忘れてひとりで大人になったように振る舞う自分が嫌。幼いときの記憶を忘れてくのはとても切ない。でも時の流れは、大人になることを止めようとはしない。けれど、どんなに多くの知識を学んでも、大人になる速さを加速させることはない。 本を読んで、物語のなかに身を置き、日常とは離れたどこか違う世界に連れて行ってくれるような感覚が好きで、いつもどこかでそ [続きを読む]
  • すべてが時の流れに消えてしまったわけじゃない
  •   みんなが自分を主人公にした物語の中を歩いている。街では、お互い知らない者同士が、そしらぬ顔でそれぞれの目的地に向かって進んでいく。けれども人はときに受け入れ合い、強い絆を結ぶときがある。それは生まれる前から決まっていたように自然と発生するようなもので、運命めいたものを感じる。 それでも別れはいずれやってくる。別れは、あるいは今まで知らなかった大事なことを気づかせてくれる。隣にいてくれることが [続きを読む]
  • 孤立の二重否定
  •  去年、スペインに一人で旅行したときのことをたまに思い出す。食べることについてあれこれ考えるのが面倒だったので、目についたバルに入り、コーラとスモークサーモンの乗ったピザを注文した。見回した限りでは、一人でコーラを飲みながら黙々とピザを食べているのは、僕くらいだった。人々は大きな声で賑やかに語り合っていたが、聞こえてくる言葉はすべてスペイン語だった。そのときになってようやく、自分が日本を遠く離れ [続きを読む]