50歳を過ぎた男の七転八倒の転職物語。
突然、会社が買収された。 会社の中枢にいた俺は、結果として早期退職を余儀なくされてしまう。 50歳をとうに過ぎて転職活動をするはめとなってしまった俺の前には、 どうすることもできない現実と様々な関門が待ち受けていた。 俺は、そして家族はどうなってしまうのか・・・。
プレゼンの成功から1か月ほど過ぎた頃。突然、何 の前触れもなく、クライアントから動転境地の通知が 届いた。 緊急招集された会議室。制作部長がク…
俺の順番が回ってきた。 職業相談のカウンター席に着くと、俺よりも4〜5 歳は年上だろうと思われる担当のおっさんが、満面の 笑顔で「…
淀んだような焦燥と重い沈黙が続く中、社長は全員 を睨んだように見回していた目を会議室のテーブルの 上に落とすと、「もういい」と独り言…
「何か手立てはないのか!」 経営幹部を集めた会議室。社長の顔はすでに紅潮し、明らかに焦りを見せていた。 だが、コレといった即効性のある効果的な対策…
昼飯の素ラーメンを食べ終えると、俺はハローワークに出掛けることにした。ハローワークに登録している企…
社長は軽く溜息を付くと、言葉を継いだ。 「だから、潰すんだよ」 その一言で十分だった。尾美の予感は的中したのだ。 「それで、どなるんで…
平日の正午を過ぎた。俺はズルズルとした足取りでキッチンに行くと、袋入りのインスタントラーメンを取り出し作り始めた。妻はパートに出掛けてい…
小宮が今俺に一番聞きたいことと言いたいことは直ぐに分かった。 小宮は野心家だ。そして俺とは違い…
俺も尾美も、そして部下全員も、リストラなどという波に呑み込まれることは絶対にない、という自信があっ…
尾美は、急き立てられたように話し始めた。 「直ぐに来ますよ・・・リストラが。菊池さんも早く 転職の準備をしておかないとマズイです…
掲示板に掲示されていたのは、「重要なお知らせ」という総務部からの通達だった。 社員各位 当社は2011年10月1日付けを…
毎朝の散歩が日課だ。と言うよりも、近所をあてもなく、ただほっつき歩いているに過ぎない。 初めの…
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