みのりおん さん プロフィール

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みのりおんさん: 台湾ちんほうちゃ日記
ハンドル名みのりおん さん
ブログタイトル台湾ちんほうちゃ日記
ブログURLhttp://chinhoucha.net/
サイト紹介文台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロと歩き回っていた日々をなけなしの写真と駄文でヒタスラ綴っています。
自由文台湾はちんほうちゃな食べ物であふれている。でもそこで出会ったのは、食べ物ばかりでなく、美しいシゼン、よく眠るイヌ、そしてとても優しいニンゲンだった。そのどれもが、明るくて、のんきで、楽しくて。そんな「ちんほうちゃ」な出来事を、とりためた写真の隅っこから、いつもニヤニヤしながら思い出しているんです。※ちんほうちゃ=台湾語でとても美味しいの意味。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供32回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2014/07/09 14:34

みのりおん さんのブログ記事

  • かえっていくところ
  •  高雄の美麗島駅で降りまして、いつものように改札口で色とりどりなステンドグラスを見上げてからその足で予約してあったゲストハウスまでの道のりを歩いていますと、セブンイレブンの脇道からおじいさんがひょっこりでてきて「えええ?台湾人なの!?」と快活な日本語で声をかけてきます。 突然の呼びかけにおどろいた僕はナンダナンダとあたりを見回してみますもそこにはやはり僕しかいません。 おじいさんはくりくりした目を [続きを読む]
  • 佐倉歩道の白い牙
  •  チョウさんの運転するバイクは松園別館をはなれていつしか佐倉街にはいっていた。後部座席の絶え間ない風の直撃にしばたたきを繰り返す両眼のすきまから、日本の田舎とさしてかわりのない民家の風景が、道の脇にいくつも後退していくのが見えていた。 その連続したうつりかわりのなかで、放し飼いにされた一匹の小型犬が、数軒先の道の真ん中に犬座りしている姿があった。 バイクがその手前にさしかかるかしないかのどこか境界 [続きを読む]
  • はるのぬけみち
  •  八卦山の大仏を見上げる半円状の九龍池広場の左手にいっぽんの小道があった。 眼下に広がる彰化平原から吹きつけるぬるい風を半身に受けながら小道を歩いていくと通りのかたすみにコンクリートのほそい階段が降りている。 どこにつながっていくのかな。 階段を降りていく途中で水のしぶく音にまじって銀橋飛瀑とかいた案内碑が人口滝のまえにたっているのがみえた。 碑のまわりにあつまった水は、そこからさらに石でかためた [続きを読む]
  • アンピン散歩道
  •  タライほどの籠からはみ出るくらいに盛られた海老せんべいが次々に袋詰めにされていた。そのすぐ後ろで山積みになったドライフルーツがたたき売られていた。かき氷をガリガリくだく音にまじって、パチパチと油を揚げる匂いがただよってきた。腸詰めを焼いた煙がたなびいて、ガラス台のなかのカットフルーツが甘い光沢を放っていた。色とりどりのおもちゃ屋の軒先で子供がはしりまわっていた。 露店の立ちならんでいる往来はなん [続きを読む]
  • 台湾的旅遊的最後的一杯
  •  このところたて続けに台湾行きが集中して、とりわけ今年は一週間前後の滞在日数で、1月と、そこからややトンで5月、6月、7月と来て、8月の今日で最終日となった。1月をのぞいてもこれだけ毎月のように連続すると、さすがに自分がナニジンだかわからなくなった。台湾に来ても「台湾だ、台湾だ、タイワンダー!」といった感慨すらない。 とくに観光にこだわっていたわけでもなかったので、最近ヘンにおもしろうまいと感じる [続きを読む]
  • Takao記念日
  •  店を出てさあこれから何をしようということになった。隆君は、ぼくが何をしたいのか、どこに行きたいのか知りたいようだった。ぼくは何をしようなんてまったく考えてこなかったし、そのうえ高雄は今日はじめて来たのだから、どこに何があるかなんて分からない。「うーん。うーん」とぼくがモゾモゾはじめると、隆君はなんだか困ったような顔になって、頬の内側あたりを「チッ」とならした。 隆君は、どうやら物事が思いどおりに [続きを読む]
  • 隆君のこと
  •  「オレのなまえは台湾人のなまえだけど日本人にもあるなまえなんだかんな!だからオレのことTakashiって呼んでくれよな!」 東京と高雄をつないでいるSNSの向こうがわで、隆君は、どういうわけだか誇らしそうに、そしてすこし嬉しそうに話した。 高雄駅についてから、ぼくは約束したとおりに、あたまに886をつけて隆君の携帯番号をおした。するとすぐに「ウェイ?」という聞きなれない言葉が太くて低い声とともにかえってきた [続きを読む]
  • かけはしわたし
  •  木陰に入りかかる小高い丘のところまで来て立ちどまり、じっとりと汗のにじみでている額を手の甲で押しぬぐいながら、となりで日傘をおろす友人の視線の先に眼をうつした。疎林からまばらに射しこむ午前の陽をうけて、ひとりの銅像が、右手に頭をかかえて考えごとをするかのように座っている。台座には嘉南大圳設計者八田與一氏像とあった。 「ここだよ。やと来たね」・・・・・ 私が台湾に来るすこし前に、友人とこんなやりと [続きを読む]
  • 南方すれちがい文庫
  •  ヒマでヒマでヒマでヒマで、体じゅうの末端がへなへなとマヒしそうなくらいにおそろしくヒマだったので、とりあえず宿泊先の高雄からひとりで行って戻ってこられる程度で、夕暮れどきの神聖な酒のみほろ酔い黄金時間を侵食させないことを条件に、高雄駅から屏東線に乗って潮州駅まで行ったらあとは折り返して適当に寄り道して帰る、といういたってシンプルな日帰り観光ルートを、このうすら気泡コンクリ頭でやはり突貫工事的にか [続きを読む]
  • いばりんぼうとたいわん人
  •  台湾がすきで一年もしないうちに4へんも来た。なかでも高雄がすきで高雄は今日で3べんめだ。高雄の友だちに「それではいくらなんでも来すぎだ」っていわれたけどすきなんだからしかたがない。 高雄にはぼくを知っている友だちがたくさんいて、会うと「よく来た」といわれるのでうれしいが、「どうして来ることをもっとはやく知らせないのだ」といわれるとぼくはなんと答えていいかわからない。 ぼくはあらかじめ友だちと会う [続きを読む]
  • フンキコの弁当喰い
  •  午前中に阿里山から奮起湖へ移動した。嘉義県にある標高1403mの奮起湖は、ドーム型をした白い雲にすっぽりと覆われて、ちかくの山の木々の茂みからは濃厚な霧がモクモクと吹き降りていた。地上にいた時とくらべると肌に触れる空気がまったく違うものに変わっていてむしろ寒いくらいだった。そして湖はない。 あたりには老街とよばれる古い町並みがひろがり、土産屋とそれを往来する人びとでひしめきあっていた。路上にまだ泥が [続きを読む]
  • 海までついでに切り取って
  •  福康大飯店で借りた自転車の、やや左に傾きかけたハンドルさばきも、自分で言うのもヘンだけど、なかなかイイ感じに様になっている。ほんの気まぐれついでに、鯉魚山のてっぺんから見た海をめざして、自転車は、ふもとから続くサイクリングロードを、風をきって、すいすいと走った。 自転車と平行するように線路がとなりに走りだして、だんだんだんだんとプラットホームが盛り上がってきた。ホームに立っている台東とかいた駅名 [続きを読む]
  • こけらおとし
  •  改札をぬけるとまだやさしい夏の朝の太陽がまぶたいっぱいに急速にひろがった。陽光をあびたロータリーはまぶしくも広々と白ずみ、高層ビルにかかる巨大な看板はチラチラとゆるい光線をはねかえしていた。僕がおぼえている限りの一年前とかわらない台南がそこにあった。 目の前のロータリーをさえぎる国道に沿って駅舎を背後に右手にまがる。自動車やバス、バイクがせわしなく行き交う道路に平行して歩道のうえをしばらく歩いて [続きを読む]
  • 台南の飛虎将軍
  •  締めつけられていた東京から飛びだし、台北の松山に降りたち、そのまま高鉄を走って、台南まで一気に駆けぬける。途中、台鉄の扉に滑りこみ、切符を改札に投げつけ、弁当屋の勧誘を振りきり、歩道のイヌ蹴とばし、予約していたホテルにチェックインした。羽田からここまで5時間半。すべては“逃げ”だった。 人は人をいとも簡単に壊してしまうことができる、という現実を知った。どういう運命のめぐり合わせか、いわゆる組織的 [続きを読む]
  • 高台球飛翔の幻想
  •  台東縣鹿野高台行きのバスが、山線總站という台東市街のバスターミナルから午前の10時半に出ることがわかっていたから、朝から活気のある市場に近い飯屋ですこし遅めの朝めしを食べていた。アサリと野菜がのっかる麺で、店の愛想のいいおばちゃんともあいまって心なしか身体にやさしい味がした。 バスターミナルにもどる途中にテイクアウトの軽食屋を見かけて、まだすこし胃袋に物足りなさを引きずっていた僕は、なんとなくパン [続きを読む]
  • きょうも道草くってます
  •  またやっちまった、と気がついた頃には、さっきまで乗ってきたバスは、下り坂のずっとずっと先のカーブの影に徐々に飲み込まれつつあるのであった。 なんてことか。目的地の一つ手前で降りてしまった。このときの現実を見失ってしまったかのような不安な気持ちは、一瞬で具体的な不快な感情にかわり、またいつもそうであるかのように、たちまちのうちにあきらめの心持に落ち着いていくのであった。 停留所の表示板を見上げると [続きを読む]
  • さまよえる前進
  •  遠くにゆるやかにうねる山々や、みどり豊かな田園の風景を走る車のなかで、ハンドルを握る張さんへの疑問が、ほとんど無思考な頭の隅にぐったりとくっついたまま離れないでいた。その疑問というのは、張さんには何か別のところに本当の目的があるのではないか、といった疑惑や懐疑に近いものであった。  張さんは私が泊まっているビジネスホテルに勤務している。もちろんホテルに観光ガイドというサービスも、またそれを目的に [続きを読む]
  • 旅の蓄積
  •   宜蘭のホテルで知り合った受付の兄ちゃんは張さんと言った。この世の終わりを思わせるほどの昨晩の怒り狂った台風のおかげで部屋の床いちめんに大きな水溜りができてしまったことや、朝起きて部屋のテレビが映らなくなったことなんかを言ったりしているうちに次第に会話をするようになった。張さんはカウンター上のテレビを見上げて「こうなったらよう、もうお手上げなんだよう」と欧米人がよくやるように両手を逆ハの字に広げ [続きを読む]
  • むくむぎバレーは緑なりき
  •  2013/7/18 花蓮  ひょんなことから宜蘭のホテルで台中出身の兄ちゃんと友だちになって、その兄ちゃんから近所のお店で働いている宜蘭の友だちを紹介してもらって、さらにその宜蘭の友だちから紹介してもらったのが花蓮のチョウさんだった。 宜蘭のあとに花蓮に行こうということはうすうす計画していたものの、花蓮に行ってから何をするのかまではまったく予定をしてなかったのであるが、僕の知らないところで偶発的突発的な [続きを読む]
  • 墾丁糞闘記
  •  2015/7/4 墾丁 突如クソがしたくなった。真夏の山道である。すぐそこの草むらでやってしまおうか、という陰謀が一瞬頭の中をよぎったが、台湾の観光地でそんなことでもしてしまったら、オレは日本を代表する野グソ人間の烙印を押されたまま残りの人生をひっそりと歩んでいかなければならない、と考えなおしてなんとか踏みとどまった。 台湾に来てからというもの、立て続けにいろんなものを飲み食いしていたので、どうもお通じ [続きを読む]
  • アイスクリームはまだとけない
  •  2012/5/28 台中 昼過ぎにLinさんが予約してくれていた台中のホテルに到着した。受付の人にパスポートを渡して、用紙に名前と住所を書き込んでいると、目の前に台湾紙幣が差し出されて驚いた。お金はこちらが払うものであって、こちらがお金を受け取る筋合いはないではないか。しかしそれは、Linさんが僕が泊まるホテルの予約のために預けてくれたいわゆる予約金というものだった。  僕はお金を受け取るのと引き換えに一宿分 [続きを読む]
  • 太陽と月の湖で
  •  2014/1/2 日月潭 大学生の二人組みとは次第に打ち解けていった。ひとりは王君でもうひとりは蔡さんといった。蔡さんは台中に住んでいて、王君はこの日のために桃園から台鉄に乗ってはるばる台中まで来たのだという。僕はそうした彼らとたまたま台中駅のバス停で出会い、そしてタクシーの運ちゃんに出会い、みんなで相乗りして日月潭にやって来たのである。 王君はいたって物静かな男で、主導権の大半は蔡さんが握っていた。行 [続きを読む]
  • タロコのふもとでひとやすみ
  •  2012/7/12 太魯閣 ぐんぐん速度を上げていくバスに向かって、おーいと手を振って追いかけてみたが、バスはだんだん遠くに小さくなっていった。走り去っていくバスの後ろ姿を見ながら、あーあ、やっちまったな、と思った。 太魯閣を下るバスはとてつもない乱暴者だった。ヘビのようにうねる道を速度を落とすことなくじつに強引にとばした。僕はシートにしがみつくように背中と太ももで身体を固定して、両手は前の座席をガッシ [続きを読む]
  • 霧社とねこ
  •  2014/1/1 南投 フラフラした足取りでバス停からしばらく歩いていくと階段の上に白い石門が見えた。さらに石門を抜けて歩き進めると霧社山胞抗日起義紀念碑がある。あたりは木々がうっそうと生い茂り、晴天にもかかわらず、太陽の光がまばら模様になって地面にフワフワと浮かんで見えた。紀念碑の近くにはモーナ・ルダオの像があった。 2013年おわりから2014年はじめにかけて、私は台湾南投秘境めぐり年越ツアーといういささか [続きを読む]
  • 真夜中の想定外
  •  2012/1/7 台北 感覚と意識がモウロウとしている中で目が覚めた。耳元ではかん高い機械のような音が離れたり近づいたりしている。1月の真冬のこの時期にヤツが活動をしていることはまったくの想定外であったが、台湾では想定外がよく起きることもよく分かっていたので、オレは半ばあきらめにも似た投げやりの気持ちで、カーテンの隙間からさす街の薄青い光に照らされた天井の染みをぼんやりと眺めていた。 一度眠りかけた上体 [続きを読む]