みのりおん さん プロフィール

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みのりおんさん: 台湾ちんほうちゃ日記
ハンドル名みのりおん さん
ブログタイトル台湾ちんほうちゃ日記
ブログURLhttp://chinhoucha.net/
サイト紹介文台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロと歩き回っていた日々をなけなしの写真と駄文でヒタスラ綴っています。
自由文台湾はちんほうちゃな食べ物であふれている。でもそこで出会ったのは、食べ物ばかりでなく、美しいシゼン、よく眠るイヌ、そしてとても優しいニンゲンだった。そのどれもが、明るくて、のんきで、楽しくて。そんな「ちんほうちゃ」な出来事を、とりためた写真の隅っこから、いつもニヤニヤしながら思い出しているんです。※ちんほうちゃ=台湾語でとても美味しいの意味。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供35回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2014/07/09 14:34

みのりおん さんのブログ記事

  • レールの先は天送埤
  •  宜蘭駅を離れた車は田園が開けた道にはいった。遠くには山々が緑濃く連なって、台風が過ぎたばかりの空にはところどころに黒い雲が渦巻いていた。暗い外の景色とは一転して、車内はいつも明るかった。 車はミツル君のお父さんが運転して、助手席にはミツル君のおとうと君と後ろの席にミツル君のお姉さんとミツル君と僕が座った。今日のこと、ミツル君と約束していたわけではなかったんだけれど、いったいどういう風の吹き回しか [続きを読む]
  • ふりこの振幅
  •  扉を開けると、隣の個室からあふれでる水は、正面の小便器ちかくにまで広がって大きな水溜りになっていた。その勢いはちっとも衰える様子はなく、行き着くところにまで、ただその領域を広げるばかりに見えた。 台北松山空港国際線の搭乗ゲートにいるので、事情を知らない外国人旅行客が誤って紙をトイレに流してしまったに違いなかった。東京行の便がすぐ後に控えていることからも日本人旅行客である可能性はかなり濃厚で、それ [続きを読む]
  • 立つ鳥、跡を濁しますので
  •  台湾に来る数が多くなればなるほどそれだけ帰る数も多くなるということであって、僕なんてとくに台湾に住んでいるわけではないので、きっとそういうことだ。 しかし帰る段になると、決まって、何かをやりきったという充実感とホッと安堵する気持ちのほかに、どうも腹のずっと下あたりにぽっかりと空洞ができてすきま風が通り過ぎている、というような、妙に孤独でどこか寂しい想いが残るのであった。 だから、というわけでもな [続きを読む]
  • うしろのボツボツ
  •  そうしてブンちゃんが注文してくれたマンゴーかき氷がテーブルに運ばれた。かき氷とはいってみたもののよく見ると氷の部分があきらかに黄色く、いかにもマンゴーのあまい汁が混ざっているんだぞうという感じがどうも確信犯的だ。そうきたらマンゴーかき氷というよりもむしろマンゴーアイスといったほうが正しいのかもしれない。 さっそく真ん中あたりをスプーンでこわして、だいだい色の果肉といっしょに口にいれてみた。アイス [続きを読む]
  • さいころ型の優先事項
  •  よく外国に行くとカラダの成分や物事の考え方がそっちのものに入れ替わってしまうというけれど、台南に来て一晩明けてみたら、自分にもそんな兆候がじわじわと顕著に現れてきたようで、なんでも台湾人のブンちゃんが話す言葉がぜんぶ日本語に聞こえてきた。と思ってみたけれど、そもそもブンちゃんは日本語の先生でもちろん日本語はペラペラなので、結局のところどうもそれは僕の勘違いらしいということがわかった。 そんなブン [続きを読む]
  • セキカンロウに月がでて
  •  ホテルに帰ってスマホを見ていたらテンと音が鳴ってメッセージが入ってきた。少しのあいだ仕事を抜け出せるので会いましょうといった内容で、台南の民權路二段ちかくで美容院を経営している陽さんからの伝言だった。 夜に入りたての空はまだまだ暑くて、信号待ちしているそばからオーブンのような熱風が体全体にまとわりつき、ここがもう東京でないことが極めてはっきりとした変化になって、自身の内面に今まで沈殿していた負の [続きを読む]
  • 愛河に風が吹いたとき
  •  「夏は枝豆だな」  リブヲは東京にいるときと寸分ちがわない顔で言った。 「まあ定番だけどな」 おれたちはフライパンで炒めた?胡椒炒毛豆という台湾版枝豆をねっしんに口に運んだ。 リブヲは高雄人であるが普段は仕事で東京に住んでいるので、おれたちは暇さえあればお互いの中間地点にあたる五反田あたりでよく酒を飲んだ。今日リブヲは高雄に里帰りし、おれは高雄に観光で来たに過ぎない。だからいつも東京あたりでやっ [続きを読む]
  • 路頭の猫
  •  ...苗栗とかいてミャオリーという...ん?ミャオリーってなんだ...ミャオリー...ミャオー...ミャオミャオ...なんか猫のなきごえみたいだ...そういやむかし苗栗の地名は猫の里...じゃあなくて貓裡とかいってたっけなあ... とぎれとぎれだった車窓の風景の断片がしだいに一つの連続した形になって頭のなかではっきりしてきた。そのあいだ苗栗がミャオリーで猫になっていくヘンな夢もみた。どうやら苗栗に向かうバスのなかで眠りこ [続きを読む]
  • よろこび ねむたい 朝がきた
  •  朝になって目を覚ましたら、いつもとちがう部屋のいつもとちがう朝の光に、ここが東京ではなく台北であることをあらためて思い出した。カーテンを開けたら、窓のずっととおくに入道雲ひとつ浮いているだけのおそろしいほどの快晴がひろがっている。そして僕はといえばきょうもおそろしいほどの快便だ。 起きがけにまずいっぽん糞をする。シャワーを浴びたあとで二本目が出る。服を着おわったら出がけの最終“便”だ。朝の30分 [続きを読む]
  • タイワンメシにもほどがある
  •   大腸包小腸という台湾風ソーセージをもぐもぐ食べながら、お祭りのようなにぎわいの、まるで縁日の総合版とでもいった逢甲夜市をペルオ君とのろのろと歩いている。 屋台は途切れることなくあらわれ、途中で墨西哥捲餅というなんだかファンシーな屋台スタンドがあって、ナンに肉やチーズを包んだタコスのような食べ物が売られていた。台湾にきてメキシコ料理かよ、とちょっと迷ったけれどええいっと買ってみた。 夜市の屋台メ [続きを読む]
  • ぐるぐる夜市
  •  昨日の晩は張さんのおかげでけっこうな屋台メシを食べたような気がしたんだけれど、今日が台中にとどまる最後の夜であるならば、やっぱりアレに行かなきゃ台中はおわらない。 僕らは集集線の一日旅をおえて今しがたやっと台中のホテルに戻ってきたばかりであった。その集集線の車埕で遅い午後に食べた排骨飯の余韻がないといえばうそになるけれど、もうこれいじょう食えないかと聞かれるとそうともいいきれない。 ペルオ君をふ [続きを読む]
  • 屋台メシのもんだい
  •  この4日間の台湾旅行で4キロふえたのはスーツケースの中身なんかじゃない。単純に1日に1キロふとった計算になるから、僕のカラダは1時間あたりで実に40グラムづつふえ続けていったことになる。 とにかく食いどうしの日々だったので、いろいろと思いあたるふしがないわけでもないんだけれど、より肥大化傾向にあるどてっぱらに手を当ててよくよく振りかえってみると、やはりあれだったのか、と無邪気にはしゃいでいたあの [続きを読む]
  • 夜が更けたらまぜまぜソース
  •  高雄の旗津に来た。まえに隆君とフェリーに乗って来たことがあったけれど、今日はその隆君と、同じく高雄のファンちゃんとで車で海底トンネルを抜けてやって来たんである。 台湾に来るといつも約束をしていたわけでもなのにみんな僕を遊びにさそってくれるから、孤独なひとり旅によくある「人生とは何か」とか「自分とは何か」などと、自己の内面を深く見つめなおすという機会がなかなかやって来ない。 とはいっても、見つめな [続きを読む]
  • ターワンからの警告
  •  たとえば、高雄に来ているときは高雄がいちばんだと言い、宜蘭に来ているときは宜蘭がいちばんだと言う。 そんなわけで、やっぱり宜蘭がいちばんだ!と昨日から宜蘭に来ていてそう思った。居心地はいいし飯もうまいし人もいい。まあ、はやい話がきまぐれなんだ。 昨日あそびにきてくれた宜蘭のフミオ君に、駅ちかくの牛肉麺のお店をおしえてもらったので昼になって来てみた。 その大成羊排麵・牛肉麵という飯屋は、なんでも羊 [続きを読む]
  • 断崖!断崖!また断崖!!
  •  ポジティブでアグレッシブなチョウさんはそのほそい体で崇徳隊道からつづくけもの道をひょいひょいと登っていった。  草と小枝がからみあう藪の向こうからはいつ蛇が飛びでてきてもおかしくなかったし、ながいあいだ人びとが歩いてこなかったことはその荒れ方からしてあきらかだった。  そのためか、かろうじて一人がやっと通れる狭い道は、蜘蛛の巣がいたるところに張りめぐらされて、それがいつも顔や首にペタペタとひっかか [続きを読む]
  • 崖下のへび
  •  午前中に太魯閣の長春祠を散歩してからその足で清水斷崖に向かった。  清水斷崖というのは、聞くところによると清水山という標高およそ2,400メートルの山のてっぺんから、4,000メートルほど進んだところでストンと海に落っこちる、いわゆる断崖絶壁のことをいうそうだ。  数字だけみてもあまりピンとこないがこれは結構すごいことらしい。というのも、中学校のときに社会科の地理の教科書でノルウェーのフィヨルドというのがあ [続きを読む]
  • ヒノキの森と低気圧
  •  宜蘭の友だちのミツル君の車に乗って羅東林業文化園區まできた。羅東駅からも歩いて10分かからないというから電車でもこられる場所だ。羅東駅は宜蘭駅から3駅はなれたところにあるからそんなに遠くもない。 僕はミツル君に「僕にとってはじめての宜蘭なのに宜蘭で遊ぶんじゃなくていきなり羅東ってちょっとさみしいじゃないか」と言ったら、ミツル君は「ぼくの実家なんだからしかたがないじゃないか、でもぼくの故郷だからこそ [続きを読む]
  • かえっていくところ
  •  高雄の美麗島駅で降りまして、いつものように改札口で色とりどりなステンドグラスを見上げてからその足で予約してあったゲストハウスまでの道のりを歩いていますと、セブンイレブンの脇道からおじいさんがひょっこりでてきて「えええ?台湾人なの!?」と快活な日本語で声をかけてきます。 突然の呼びかけにおどろいた僕はナンダナンダとあたりを見回してみますもそこにはやはり僕しかいません。 おじいさんはくりくりした目を [続きを読む]
  • 佐倉歩道の白い牙
  •  チョウさんの運転するバイクは松園別館をはなれていつしか佐倉街にはいっていた。後部座席の絶え間ない風の直撃にしばたたきを繰り返す両眼のすきまから、日本の田舎とさしてかわりのない民家の風景が、道の脇にいくつも後退していくのが見えていた。 その連続したうつりかわりのなかで、放し飼いにされた一匹の小型犬が、数軒先の道の真ん中に犬座りしている姿があった。 バイクがその手前にさしかかるかしないかのどこか境界 [続きを読む]
  • はるのぬけみち
  •  八卦山の大仏を見上げる半円状の九龍池広場の左手にいっぽんの小道があった。 眼下に広がる彰化平原から吹きつけるぬるい風を半身に受けながら小道を歩いていくと通りのかたすみにコンクリートのほそい階段が降りている。 どこにつながっていくのかな。 階段を降りていく途中で水のしぶく音にまじって銀橋飛瀑とかいた案内碑が人口滝のまえにたっているのがみえた。 碑のまわりにあつまった水は、そこからさらに石でかためた [続きを読む]
  • アンピン散歩道
  •  タライほどの籠からはみ出るくらいに盛られた海老せんべいが次々に袋詰めにされていた。そのすぐ後ろで山積みになったドライフルーツがたたき売られていた。かき氷をガリガリくだく音にまじって、パチパチと油を揚げる匂いがただよってきた。腸詰めを焼いた煙がたなびいて、ガラス台のなかのカットフルーツが甘い光沢を放っていた。色とりどりのおもちゃ屋の軒先で子供がはしりまわっていた。 露店の立ちならんでいる往来はなん [続きを読む]
  • 台湾的旅遊的最後的一杯
  •  このところたて続けに台湾行きが集中して、とりわけ今年は一週間前後の滞在日数で、1月と、そこからややトンで5月、6月、7月と来て、8月の今日で最終日となった。1月をのぞいてもこれだけ毎月のように連続すると、さすがに自分がナニジンだかわからなくなった。台湾に来ても「台湾だ、台湾だ、タイワンダー!」といった感慨すらない。 とくに観光にこだわっていたわけでもなかったので、最近ヘンにおもしろうまいと感じる [続きを読む]
  • Takao記念日
  •  店を出てさあこれから何をしようということになった。隆君は、ぼくが何をしたいのか、どこに行きたいのか知りたいようだった。ぼくは何をしようなんてまったく考えてこなかったし、そのうえ高雄は今日はじめて来たのだから、どこに何があるかなんて分からない。「うーん。うーん」とぼくがモゾモゾはじめると、隆君はなんだか困ったような顔になって、頬の内側あたりを「チッ」とならした。 隆君は、どうやら物事が思いどおりに [続きを読む]
  • 隆君のこと
  •  「オレのなまえは台湾人のなまえだけど日本人にもあるなまえなんだかんな!だからオレのことTakashiって呼んでくれよな!」 東京と高雄をつないでいるSNSの向こうがわで、隆君は、どういうわけだか誇らしそうに、そしてすこし嬉しそうに話した。 高雄駅についてから、ぼくは約束したとおりに、あたまに886をつけて隆君の携帯番号をおした。するとすぐに「ウェイ?」という聞きなれない言葉が太くて低い声とともにかえってきた [続きを読む]
  • かけはしわたし
  •  木陰に入りかかる小高い丘のところまで来て立ちどまり、じっとりと汗のにじみでている額を手の甲で押しぬぐいながら、となりで日傘をおろす友人の視線の先に眼をうつした。疎林からまばらに射しこむ午前の陽をうけて、ひとりの銅像が、右手に頭をかかえて考えごとをするかのように座っている。台座には嘉南大圳設計者八田與一氏像とあった。 「ここだよ。やと来たね」・・・・・ 私が台湾に来るすこし前に、友人とこんなやりと [続きを読む]