みのりおん さん プロフィール

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みのりおんさん: 台湾ちんほうちゃ日記
ハンドル名みのりおん さん
ブログタイトル台湾ちんほうちゃ日記
ブログURLhttp://chinhoucha.net/
サイト紹介文台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロと歩き回っていた日々をなけなしの写真と駄文でヒタスラ綴っています。
自由文台湾はちんほうちゃな食べ物であふれている。でもそこで出会ったのは、食べ物ばかりでなく、美しいシゼン、よく眠るイヌ、そしてとても優しいニンゲンだった。そのどれもが、明るくて、のんきで、楽しくて。そんな「ちんほうちゃ」な出来事を、とりためた写真の隅っこから、いつもニヤニヤしながら思い出しているんです。※ちんほうちゃ=台湾語でとても美味しいの意味。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供42回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2014/07/09 14:34

みのりおん さんのブログ記事

  • 記憶のかいてん
  •  新竹に行こうと決めたのは、けっこう前に行ったことがあったけれどそれほど行ってないかもしれないからまあこのへんでちょっと行ってみようかなあ、といった、いつもの無頓着思考にもとづく気まぐれ理由からだった。 6年ぶりの新竹は前に来たときと比べてあまり変わっていないように思った。とはいっても何年も前の記憶なんてきっと大部分がうわ書きされ消失しているはずで、そんなフワフワな過去の記憶と現在とを比較している [続きを読む]
  • 陽の傾く方向に
  •  台北バスステーションの新竹往きバスが到着するフロアまで来るとひとの数はぐんと減り、太陽光の届かない待ちあいベンチには金曜日の午後の疲労をほんのり含んだ週末への期待に向けたおだやかな落ち着きがあった。 台北と新竹を結ぶバスはたいてい5分おき、ないしは10分おきに発着しているらしく、僕らは、待ってました、という実感もないまま、早々と目の前に停車していたバスのステップを駆け上った。 乗客は僕ら2人を含 [続きを読む]
  • せんぷうきはまわりだした
  •  ピーコーピーコー  ピキキキキキキキキキッ  あかぬけない鳥のなき声のような電気音がなりやんでから台北MRTのドアがゆっくりと閉まりはじめた。冷気のあたる銀の手すりにもたれかけて、果てしなく落ち着ききった正午すぎの車内を、もっさりしたバックパックを背負ったまま眺めていた。 「ふへぇー、淡水信義線ってなんだ?こんな路線あったかい?」 「ははは、新しく信義線ができて淡水線から淡水信義線に名前が変わりま [続きを読む]
  • いつもここから
  •  ならんだ入国ゲートの列の進みかたが他の列よりもちょっと遅かったから、もどかしくって、それでも、到着ロビーの自動扉がウインとひらかれれば、まぶたいっぱいまんべんなく光がとびこんで、鼻孔がゆるんで、ニオイが、あのニオイが、食べ物からでるような、あまい感じの気体が、ふわふわふわふわって、体の空気といれかわる。 あの頃から、変わってない。 「おいおい、ちっとも進歩ないんじゃあないか、まったくよう」って。 [続きを読む]
  • いつも待っててくれるから
  •  初鹿牧場を発ったバスは5分もしないうちに原生応用植物園の停留所で停まった。かなり大型の観光バスだったけど、乗っていたのは僕ひとりで、降りたのもやっぱり僕ひとりだった。 台東の山岳地帯はむかし薬草の名産地だったと何かの本で読んだことがある。その名残なのか山線總站と鹿野高台をむすぶ縱谷鹿野線バスルートの真ん中へんにけっこう立派な植物園があった、というわけだ。それでも、ひとり見学というのはさみしいもん [続きを読む]
  • ピーマン
  •  墾丁から高雄にもどってきた。今日は朝はやくから台北から高雄に来て、そこから墾丁まで行ってきたもんだから、ただただ新幹線と車で自動運送されただけの空気体だったにもかかわらず、なんかもう疲れてしまった。 高雄と墾丁の往復5時間あまりをずっと運転しっぱなしだったコテイちゃんは、僕らとちがって疲れた顔ひとつ見せないまま、青年夜市の駐車場に車を停めた。 「青年夜市だと!それじゃあきっと中年夜市とかもあって [続きを読む]
  • 泰雅酔酔録
  •  天送埤を出た車は10分も経たないうちに田媽媽泰雅風味館という看板の料理店の駐車場に停まった。ここがミツル君の言っていたお父さんの友達が経営しているお店なんだな。 中に入るもののお客さんは一人もいない。すると奥から日に焼けたいかにも腕っ節の強そうなおとっつあんが現れた。おとっつあんは僕らを入口ちかくのテーブルに座らせるとガッハッハと威勢よく笑いミツル君のお父さんに何か言った。 ミツル君の翻訳によると [続きを読む]
  • レールの先は天送埤
  •  宜蘭駅を離れた車は田園が開けた道にはいった。遠くには山々が緑濃く連なって、台風が過ぎたばかりの空にはところどころに黒い雲が渦巻いていた。暗い外の景色とは一転して、車内はいつも明るかった。 車はミツル君のお父さんが運転して、助手席にはミツル君のおとうと君と後ろの席にミツル君のお姉さんとミツル君と僕が座った。今日のこと、ミツル君と約束していたわけではなかったんだけれど、いったいどういう風の吹き回しか [続きを読む]
  • ふりこの振幅
  •  扉を開けると、隣の個室からあふれでる水は、正面の小便器ちかくにまで広がって大きな水溜りになっていた。その勢いはちっとも衰える様子はなく、行き着くところにまで、ただその領域を広げるばかりに見えた。 台北松山空港国際線の搭乗ゲートにいるので、事情を知らない外国人旅行客が誤って紙をトイレに流してしまったに違いなかった。東京行の便がすぐ後に控えていることからも日本人旅行客である可能性はかなり濃厚で、それ [続きを読む]
  • 立つ鳥、跡を濁しますので
  •  台湾に来る数が多くなればなるほどそれだけ帰る数も多くなるということであって、僕なんてとくに台湾に住んでいるわけではないので、きっとそういうことだ。 しかし帰る段になると、決まって、何かをやりきったという充実感とホッと安堵する気持ちのほかに、どうも腹のずっと下あたりにぽっかりと空洞ができてすきま風が通り過ぎている、というような、妙に孤独でどこか寂しい想いが残るのであった。 だから、というわけでもな [続きを読む]
  • うしろのボツボツ
  •  そうしてブンちゃんが注文してくれたマンゴーかき氷がテーブルに運ばれた。かき氷とはいってみたもののよく見ると氷の部分があきらかに黄色く、いかにもマンゴーのあまい汁が混ざっているんだぞうという感じがどうも確信犯的だ。そうきたらマンゴーかき氷というよりもむしろマンゴーアイスといったほうが正しいのかもしれない。 さっそく真ん中あたりをスプーンでこわして、だいだい色の果肉といっしょに口にいれてみた。アイス [続きを読む]
  • さいころ型の優先事項
  •  よく外国に行くとカラダの成分や物事の考え方がそっちのものに入れ替わってしまうというけれど、台南に来て一晩明けてみたら、自分にもそんな兆候がじわじわと顕著に現れてきたようで、なんでも台湾人のブンちゃんが話す言葉がぜんぶ日本語に聞こえてきた。と思ってみたけれど、そもそもブンちゃんは日本語の先生でもちろん日本語はペラペラなので、結局のところどうもそれは僕の勘違いらしいということがわかった。 そんなブン [続きを読む]
  • セキカンロウに月がでて
  •  ホテルに帰ってスマホを見ていたらテンと音が鳴ってメッセージが入ってきた。少しのあいだ仕事を抜け出せるので会いましょうといった内容で、台南の民權路二段ちかくで美容院を経営している陽さんからの伝言だった。 夜に入りたての空はまだまだ暑くて、信号待ちしているそばからオーブンのような熱風が体全体にまとわりつき、ここがもう東京でないことが極めてはっきりとした変化になって、自身の内面に今まで沈殿していた負の [続きを読む]
  • 愛河に風が吹いたとき
  •  「夏は枝豆だな」  リブヲは東京にいるときと寸分ちがわない顔で言った。 「まあ定番だけどな」 おれたちはフライパンで炒めた?胡椒炒毛豆という台湾版枝豆をねっしんに口に運んだ。 リブヲは高雄人であるが普段は仕事で東京に住んでいるので、おれたちは暇さえあればお互いの中間地点にあたる五反田あたりでよく酒を飲んだ。今日リブヲは高雄に里帰りし、おれは高雄に観光で来たに過ぎない。だからいつも東京あたりでやっ [続きを読む]
  • 路頭の猫
  •  ...苗栗とかいてミャオリーという...ん?ミャオリーってなんだ...ミャオリー...ミャオー...ミャオミャオ...なんか猫のなきごえみたいだ...そういやむかし苗栗の地名は猫の里...じゃあなくて貓裡とかいってたっけなあ... とぎれとぎれだった車窓の風景の断片がしだいに一つの連続した形になって頭のなかではっきりしてきた。そのあいだ苗栗がミャオリーで猫になっていくヘンな夢もみた。どうやら苗栗に向かうバスのなかで眠りこ [続きを読む]
  • よろこび ねむたい 朝がきた
  •  朝になって目を覚ましたら、いつもとちがう部屋のいつもとちがう朝の光に、ここが東京ではなく台北であることをあらためて思い出した。カーテンを開けたら、窓のずっととおくに入道雲ひとつ浮いているだけのおそろしいほどの快晴がひろがっている。そして僕はといえばきょうもおそろしいほどの快便だ。 起きがけにまずいっぽん糞をする。シャワーを浴びたあとで二本目が出る。服を着おわったら出がけの最終“便”だ。朝の30分 [続きを読む]
  • タイワンメシにもほどがある
  •   大腸包小腸という台湾風ソーセージをもぐもぐ食べながら、お祭りのようなにぎわいの、まるで縁日の総合版とでもいった逢甲夜市をペルオ君とのろのろと歩いている。 屋台は途切れることなくあらわれ、途中で墨西哥捲餅というなんだかファンシーな屋台スタンドがあって、ナンに肉やチーズを包んだタコスのような食べ物が売られていた。台湾にきてメキシコ料理かよ、とちょっと迷ったけれどええいっと買ってみた。 夜市の屋台メ [続きを読む]
  • ぐるぐる夜市
  •  昨日の晩は張さんのおかげでけっこうな屋台メシを食べたような気がしたんだけれど、今日が台中にとどまる最後の夜であるならば、やっぱりアレに行かなきゃ台中はおわらない。 僕らは集集線の一日旅をおえて今しがたやっと台中のホテルに戻ってきたばかりであった。その集集線の車埕で遅い午後に食べた排骨飯の余韻がないといえばうそになるけれど、もうこれいじょう食えないかと聞かれるとそうともいいきれない。 ペルオ君をふ [続きを読む]
  • 屋台メシのもんだい
  •  この4日間の台湾旅行で4キロふえたのはスーツケースの中身なんかじゃない。単純に1日に1キロふとった計算になるから、僕のカラダは1時間あたりで実に40グラムづつふえ続けていったことになる。 とにかく食いどうしの日々だったので、いろいろと思いあたるふしがないわけでもないんだけれど、より肥大化傾向にあるどてっぱらに手を当ててよくよく振りかえってみると、やはりあれだったのか、と無邪気にはしゃいでいたあの [続きを読む]
  • 夜が更けたらまぜまぜソース
  •  高雄の旗津に来た。まえに隆君とフェリーに乗って来たことがあったけれど、今日はその隆君と、同じく高雄のファンちゃんとで車で海底トンネルを抜けてやって来たんである。 台湾に来るといつも約束をしていたわけでもなのにみんな僕を遊びにさそってくれるから、孤独なひとり旅によくある「人生とは何か」とか「自分とは何か」などと、自己の内面を深く見つめなおすという機会がなかなかやって来ない。 とはいっても、見つめな [続きを読む]
  • ターワンからの警告
  •  たとえば、高雄に来ているときは高雄がいちばんだと言い、宜蘭に来ているときは宜蘭がいちばんだと言う。 そんなわけで、やっぱり宜蘭がいちばんだ!と昨日から宜蘭に来ていてそう思った。居心地はいいし飯もうまいし人もいい。まあ、はやい話がきまぐれなんだ。 昨日あそびにきてくれた宜蘭のフミオ君に、駅ちかくの牛肉麺のお店をおしえてもらったので昼になって来てみた。 その大成羊排麵・牛肉麵という飯屋は、なんでも羊 [続きを読む]
  • 断崖!断崖!また断崖!!
  •  ポジティブでアグレッシブなチョウさんはそのほそい体で崇徳隊道からつづくけもの道をひょいひょいと登っていった。  草と小枝がからみあう藪の向こうからはいつ蛇が飛びでてきてもおかしくなかったし、ながいあいだ人びとが歩いてこなかったことはその荒れ方からしてあきらかだった。  そのためか、かろうじて一人がやっと通れる狭い道は、蜘蛛の巣がいたるところに張りめぐらされて、それがいつも顔や首にペタペタとひっかか [続きを読む]
  • 崖下のへび
  •  午前中に太魯閣の長春祠を散歩してからその足で清水斷崖に向かった。  清水斷崖というのは、聞くところによると清水山という標高およそ2,400メートルの山のてっぺんから、4,000メートルほど進んだところでストンと海に落っこちる、いわゆる断崖絶壁のことをいうそうだ。  数字だけみてもあまりピンとこないがこれは結構すごいことらしい。というのも、中学校のときに社会科の地理の教科書でノルウェーのフィヨルドというのがあ [続きを読む]
  • ヒノキの森と低気圧
  •  宜蘭の友だちのミツル君の車に乗って羅東林業文化園區まできた。羅東駅からも歩いて10分かからないというから電車でもこられる場所だ。羅東駅は宜蘭駅から3駅はなれたところにあるからそんなに遠くもない。 僕はミツル君に「僕にとってはじめての宜蘭なのに宜蘭で遊ぶんじゃなくていきなり羅東ってちょっとさみしいじゃないか」と言ったら、ミツル君は「ぼくの実家なんだからしかたがないじゃないか、でもぼくの故郷だからこそ [続きを読む]
  • かえっていくところ
  •  高雄の美麗島駅で降りまして、いつものように改札口で色とりどりなステンドグラスを見上げてからその足で予約してあったゲストハウスまでの道のりを歩いていますと、セブンイレブンの脇道からおじいさんがひょっこりでてきて「えええ?台湾人なの!?」と快活な日本語で声をかけてきます。 突然の呼びかけにおどろいた僕はナンダナンダとあたりを見回してみますもそこにはやはり僕しかいません。 おじいさんはくりくりした目を [続きを読む]