さらん さん プロフィール

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さらんさん: 信義(シンイ)二次創作物
ハンドル名さらん さん
ブログタイトル信義(シンイ)二次創作物
ブログURLhttp://ameblo.jp/1987sarang/
サイト紹介文ドはまりした韓国フュージョン史劇、信義(シンイ)の二次創作物の部屋
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供441回 / 365日(平均8.5回/週) - 参加 2014/07/29 07:53

さらん さんのブログ記事

  • 2016再開祭 | 夏白菊・拾陸(終)
  • 呼び声に戻った瞳に、視線を逸らして言うしかない。「テマンだけです」「はい?」「そのように触れて良いのは」「当たり前じゃないのー!他に誰をこんな風に触るのよ?」 あなたはテマンの髪から手を離すと、怒ったようにそう言った。一先ずこの悋気は伝わったのだろう。触ったりしたら容赦せん。医官として時には避けようがないかもしれんが、それ以外には。「テマナ」「は、はい大護軍」「後 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・拾伍
  • だけど私の大きな計算違いは、ここにテマンもいたこと。 私たちの口ゲンカを一度も見たことがないテマンがいたこと。 テマンは私の言葉通りベッドにうつ伏せになったまま、お腹だけは 持ち上げずに私を呼んだ。 「医仙!」 急に大声で呼ばれて驚いて、あなたからテマンに視線を移す。 「ど、どうしたのテマナ!痛い?!」 「大護軍のせいじゃない、 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・拾肆
  • 「大丈夫です、俺。行きましょう大護軍」 「雨だ」 「ででも、ムソンさんは移ったんでしょう。だから早く」 「余計な事を考えるな」 ああ、そう。今度はこの2人なわけね。 光を落としたままの部屋の中、薬湯を飲み終えて薬房のベッドの上に 体を起こしたテマンと、横に立つあなたが視線を交わす。 少しはガマンしようとしたわ。この人もあんなに取 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・拾参
  • 2人が出て行って急にしーんとした薬房に、テマンの規則的な呼吸が聞こえる。 ようやく気を抜いて椅子に寄りかかって、天井に向かって息を吐く。 息を吐いた瞬間に押し寄せる倦怠感と疲労感。 自分で思った以上に緊張してたんだろう。 普段の手術でこんなに疲れること、めったにないもの。 だからってあの人の前で疲れた顔を見せたくない。ドクターとしての意 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・拾弐
  • 「俺・・・済みません、俺が余計な事したばっかりに」硬い声で、ムソンさんはぎこちなく言った。「謝るな」「でも、テマンさんが」「良いか」 あなたはムソンさんに向けて、低い声で言った。「火薬を作る限り俺と関わる。俺と関わる限り奴が傍に居る。顔を合わせる度に謝る気か」「俺のせいなのは事実です。テマンさんの気が済むまで何度でも謝ります」「奴は気になどせん」「だけど俺を庇ったか [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・拾壱
  • 「もう大丈夫です。道具を上げて下さい」 体感で約5分。奥に向かって声をかけると、おじさんが最初にトレイをお箸で引っ張り上げて、煮沸した手術器具を次々に載せた。 すぐに消毒の終わったトレイに載った道具が戻って来る。 まず自分の顔をマスク代わりの布で覆う。持って来た石鹸を使って 用意してもらったタライでよく手を洗ってから、横向きのままだったテマンの鼻 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・拾
  • 碧瀾渡までどれくらいかかったのか。 あなたにテマンの事を聞いてから、時間の感覚がすっかりおかしい。 1分にも思えるし 1日にも思える。 気付けば碧瀾渡の町の門、大きなかがり火の前で馬を降りていた。 あなたが門番さんに号牌を見せると門番さんは敬礼をして、次に後ろの私にも深く一礼する。 いつもなら馬を預ける厩舎の番の人が今日は門の向こう、すぐ [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・玖
  • ベッドルームに駆けこんで握った救急セット入りのポジャギ。 それを無言で奪って、あなたは自分の背中に背負う。 庭を駆け出て門でコムさんと一緒に待ってたチュホンに二人乗りしてまっすぐに碧瀾渡に行くと思ったのに、あなたは皇宮へチュホンを向けた。 いくら慣れた道、夜でも飛ばし過ぎる。開京の町中で私を乗せて、 こんなに早く走らせたことは今まで一度もない。&n [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・捌
  • あの人、遅いなあ。 帰って来てからもう何度目か、私は居間から立ち上がって裸足のままぺたぺたと縁側へ出る。 クシャン!! その途端に風に吹かれて派手なくしゃみが飛び出した。 強くなった冷たい風。お風呂の後で髪が濡れたままなのを思い出す。 きっとあの人やテマンなら天気が変わる前にすぐ教えてくれる。 イムジャ、風が来る。部屋へ。&nbs [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・柒
  • ぎこちない飯を終え酒幕を出た帰り路、尾けて来る者は無かった。 周囲の気配には注意していた。テマンも気を張っていた。 絡む事が事だ。刺客であれば見落とす間抜けではない。 嗅ぎ取ったのはムソンを送り届け、テマンと二人暗い道を碧瀾渡へ 向けて戻っていた時だ。 テマンがムソンの宅へ戻った後、一人追手を引きつけながら考える。 となれば近 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・陸
  • 奴ら二人を酒幕に置いてふらりと通りを歩き出す。 道の先に見える西空は燃え立つような朱。 その朱に影を差すよう、黒く厚い雲が被さっている。 まだ雨の匂いはしない。しかし黒雲に切れる気配は無い。 早く戻らねばならん。夜半の道中に雨に濡れるのは嬉しくない。 懐から取り出した号牌を下げた指先で、強く唇を擦る。 ムソンの屋移り、行先は皇 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・伍
  • 「ええと、テマンさん、は」 話の糸口を見つけるみたいに咳払いをして、ムソンさんが口を開く。 俺はまだ返事をせずにその目のなかをじっと見る。 大護軍が紹介してくれた火薬屋だから、きっと敵じゃない。 敵なら大護軍が紹介するわけないし、どんなに隠しても俺は分かる。 臭いとか目の動き、そんな小さな事だ。でも大護軍の敵はいつだって どれほど隠 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・肆
  • きな臭いとは物の例えかと思ったが、そうではなかった。 この匂いを嗅ぐだけで反射のように首の後の毛が逆立つ。 長閑で平穏な場所で嗅いだ事など一度もなかった。 この匂いの漂う場所はいつも危険と隣り合わせだ。 だからテマンとムソンと雁首並べこうして嗅ぐと、妙な気分になる。 己が平服を纏っているのも、鬼剣を抜かずに下げているのも、周囲に兵達の足音も馬 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・参
  • 碧瀾渡の市を出で、春の陽の許 礼成江沿いの道を下る。川面を渡り並ぶ柳の若葉を揺らす風に眸を細め、道先を眺め遣る。 川に沿い緩やかに蛇行しながら続く道。碧瀾渡の中心から離れるにつれ、明らかに人家も人気も減って行く。陽が落ち月が昇らぬ朔には、鼻を摘ままれても判らぬ程に暗そうだ。 この辺りの民家が一件襲われたところで、助けを求めに隣家へと飛び込む前に刺客にやられるだ [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・弐
  • 「いや、俺達は出先で」俺の声は微笑みで黙殺され 「食べて行くわよねテマナ?もちろんヨンアも。座ってて、すぐ用意 する」 朗らかな声で一方的に言ったこの方が席を立ち、口を挟む間もなく居間の隅の扉から厨へと消える。テマンは申し訳なさ気に縁側から居間へと上がり、卓の端へ座り込み背を丸めて小さくなった。 「すいません大護軍、俺」「・・・構わん」互いに眸を逸らし呟き交わ [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 夏白菊・壱
  • 【 夏白菊 】 「・・・振り向くな」 相当癇に障っているのだろう。先刻から振り向くなと幾度言っても、奴は音の方へ鋭い視線を投げそうになる。 温く強い夜風の中に濃い新緑と雨の匂いがする。 はっきりとそう嗅ぎ取れるのは、周囲が一寸先も見えぬ闇のせいだ。 朝はあれ程の好天だったが今の雲は分厚く空を覆い、月も星も姿を見 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 桃李成蹊・番外 〜 慶煕 2017・11(終)
  • しんしんと底冷えのする冷たい回廊で眸を開ける。 よく見知った景色。嗅ぎ慣れた高麗の冬風の匂い。 見慣れた回廊の隅、其処に一人佇んでいた。降り頻っていた雪は今は止んでいる。 もう会わんと言い残した折の、最後の奴の視線を思う。 あの戸惑う視線が訊いていた。本当に会えないの。 それでも奴なら判る。そして必ず乗り越える。 何故会わんのか、そ [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 桃李成蹊・番外 〜 慶煕 2017・10
  • 目を開けたくない。 目を開ければ、きっとそこにさっきまでいたあの人はいない。 不思議な男。高麗時代から来たって言った、あのチェ・ヨン将軍。 俺とそっくりな、まるで分身か双子みたいなあの人。 二度と会わん。 あの人が言うならきっとそうだ。 俺達は二度と会えない。前回の嵐の中みたいな別れとは違う。 あの時俺は言ったよね。花火を見てない、 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 桃李成蹊・番外 〜 慶煕 2017・9
  • そんな言葉を交わしつつ踏み込んだ舞台裏。 天鵞絨幕の垂れる影、此方に頭を下げる男を掴まえたミンホは 「済みません、スマホ失くしたみたいなんだ。探したいからステージのライトを点けてもらえますか?」 平然とした顔でそんな芝居を打つ。 「ああ、もちろん。ちょっと待ってて」 掴まえられた男はその芝居を信じ込んで駆けて行く。 すぐに眸の前の広 [続きを読む]
  • AbemaTV Σ(・□・;)
  • やってくれます。Abema TV 5/17(水)の水曜韓シネ21:00〜 韓流・華流チャンネルで「江南ブルース」 何か・・・いや、仕方ないんですが。逆に「ああ、行っちゃうんだなあ」と、淋しい気持ち。もちろん観るつもりですが。あのラストがなあ・・・とほほほほ。 お時間のある方は、5/17(水)21:00〜に是非!確か日曜朝にも再放送してたと思うので、来週は月〜金深夜0:45・朝07:45〜【 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 桃李成蹊・番外 〜 慶煕 2017・8
  • 邂逅の後、初めてようやく二人きりになったからか。その肚裡に周囲の者には吐き出せぬ鬱積が溜まっていたのか。俺だからこそ打ち明けられる事もあるのか。寒々しい廊下を並んで歩くミンホの声は止まらない。 「ヨンさんの時代には、戦争があるんだろ?」「ああ」「そうだよね。戦場ですごく強くて、おまけに清廉潔白な将軍だって今でも有名なくらいだから」「・・・らしいな」 あの方にもこ [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 桃李成蹊・番外 〜 慶煕 2017・7
  • 「館内は全部探したんだよね?」控の間に戻り奥に消えたと思えば瞬く間に戻って来たミンホが問う。 先刻までの服とは違うゆったりとした黒衣の上下に着替え、毛先から盛大に滴り落ちる水を分厚く大きな手拭いで拭いつつ。俺も人のことは言えんが、こいつも烏の行水だ。奴は焦りの余りかその髪が乱れるのも気にせぬ様子で、手拭いで乱暴に頭をかき乱す。「ああ」「ねえ。思ったんだけど、ヨンさ [続きを読む]
  • AbemaTV
  • 【 信義 】始まったです・・・月〜金 00:45と07:45どうせなら44分からにしてくれよ(無理) 書くのも忘れて見惚れる自分。 好き過ぎる。 [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 桃李成蹊・番外 〜 慶煕 2017・6
  • 奴が現れたと同時に耳を劈くような悲鳴。一気に高まる観客の熱。その動きを眸も開けられぬような光条が上下左右から追い駆ける。 悲鳴も熱も追い駆ける光も、全て奴だけの為に在る。それを統べるあの男は、今まで見た中で最も王らしく輝いている。 あの頃に立たされたかめらの前の己とは全く違う事にすぐ気付く。俺は棒立ちで、ただ言われるがままに最小限の動きで応じていた。肩を上げろ [続きを読む]
  • 2016再開祭 | 桃李成蹊・番外 〜 慶煕 2017・5
  • 「あ、あ。音割れてない?聞こえる?」 眩く大きな板の上に立ち、四方八方からの光条を浴びる男の声に呼応 するよう、斜面に耕した段々畑のような席の列の最後列から別の男が 大きく腕で丸を作った。 「ミノ、これくらいでいいよ」「リハ終了でーす!」「あと2時間で客入れです!準備始めます」 「ミノ、メイクと着替え。仕上げよう」 「パウダールーム [続きを読む]