中東におけるロシアの勢力が上昇・ロシアの刑務所

アメリカのオバマ政権は、朝鮮半島が過度に緊張状態にあるし、政権も終盤に近づいているせいもあって、中東をロシアにお任せするという雰囲気になっているので、プーチン大統領もシリアから主要部隊を撤退しようとしているらしい。 そのことによって欧米とロシアの関係がある程度改善されるのではないかという希望がある。 しかしながら、シリアの反政府組織は160以上もあるし、クルド人の地区もあるので、それらのすべて…

ロシアのテロ対策

ロシアの経済はかなり危機的な状況になってきている。 主要なファクターは3つある。 1．ルーブルの米国ドルやユーロとの為替レートを見ると、最近では1ドルが90ルーブル近くまで、そして1ユーロが100ルーブル近くまで迫ったことがあるほど、ルーブルが暴落している。 2．ウクライナ問題に端を発した欧米と日本による経済制裁。 3．ロシアの主要な収入源である原油の価格が暴落。 もちろん、ロシア政府には、そ…

ロシアの冬に思う

今回は政治のテーマを離れて、ロシアの冬について私の思いを綴ってみる。 本日12月26日から1月10日まで、子供たちは冬休みだ。 だからうちでも騒々しい日々が2週間以上続く。 子供たちにはできるだけPCを近づけないようにしたいのだが、そのためにはいろんなところに気晴らしに連れて行かねばなるまい。 ヨーロッパロシアでは比較的暖かな冬が続いている。 雪のない新年を迎えそうだ。 ロシア人にとっては雪の…

ドーピング・ユネスコ・日露関係

長いこと記事の更新ができなかったのだが、やっと書こうと思ったら、ロシア旅客機の墜落やパリ同時多発テロなど、IS関連のテロ事件が立て続けに起こり、その動向をある程度見守っていたら、さらに更新が遅くなってしまった。 この2つのテロ事件に関しては今回は書かないが、アメリカの無人戦闘機がISの公開処刑執行人「ジハーディ・ジョン」を射止めたというニュースがかなり印象的だった。 ジョンが建物を出て車両に乗り込…

ロシア経済の行方

ロシアのメドヴェージェフ首相が北方四島の1つを訪問した。 確か2年くらい前にも訪問したのだが、前回と同様、今回も日本の外相が駐日ロシア大使に苦情の文書を送った。 これに対しロシア大使は、「自国の領土を訪問して何が悪い？」という答え。。。 毎度のことながら、日本政府の反応は外交的視点からすると間違っている。 メドヴェージェフ首相や他のロシア首脳が北方領土を訪問しようがしまいが、北方領土には…

新安保法案の採決および日露・日中関係

現在ロシアの経済はかなり落ち込んでいる。 私のような経済の素人でも、ドルやユーロのロシアのルーブルに対するレートが以前に比べて2倍近く高騰したのを見ると、愕然とする。 せっかく円安で、日本の商品が安く買えるのに、ロシアの通貨ルーブルが円以上に下落してしまったので、結果的には、ルーブルで日本の商品を買うと、かなり高くなってしまうのだ。 なぜなら、ネットで日本の商品を、ルーブル口座のクレジット…

久しぶりの日本

6月に家族そろって5年ぶりに日本に行ってきた。 ひさしぶりの日本だったので、子供らの印象に残るような場所を選んで観光をした。 ディズニーランド、鎌倉の大仏、江の島の水族館、カピバラのいる動物園、など、実家のある関東の近間だけを巡ってきたが、私が驚いたのは、どこに行っても中国人でひしめいていることだった。

対独戦勝70周年

5月9日、ロシアでは対ドイツ戦勝70周年記念式典がモスクワにある赤の広場で開催された。 ⒑年前、対独戦勝60周年の式典には、ロシアから招待を受けた当時のブッシュ米大統領や小泉純一郎首相ら約50カ国の首脳が勢ぞろいしたが、70周年の今回の記念式典に出席した外国首脳は、中国の習近平国家主席や国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長、友好関係にある旧ソ連諸国首脳ら20カ国にとどまった。 安倍総理は、ウクライナ情勢…

北方領土とクリミアを対比するのは無意味!

ロシアのクリミア編入に関して、日本のメディアや専門家たちは、「こんなことをする国は、北方領土を返還してくれたとしても、自分の都合で、再び軍事力を使って取り返しに来るかもしれない。」というような見方をして警戒しているむきが多いが、これはうがった見解だ。 クリミアと北方四島とでは全く状況が違う。 まずクリミアにはロシア系の住民が大多数を占め、ウクライナ政府による不公平な国内民族政策や、反露親欧米…

戦後の日本兵抑留および北方領土返還

読売新聞の朝刊に、次のようなタイトルの記事があった。 「北朝鮮で抑留死869人名簿…露の公文書館保管」 概要を書き出してみる。 第2次世界大戦後、旧ソ連が北朝鮮の興南（現在の咸興市興南地区）に設置した「第53送還収容所」で1946年11月20日から1948年5月25日までに死亡した869人の日本人の名簿や収容者の調書167枚などをロシア連邦国立公文書館が読売新聞に開…

ネムツォフの暗殺と後藤さんの殺害

ロシア反体制派の中心人物であるボリス・ネムツォフ元副首相がモスクワのクレムリンから遠くない橋の上で暗殺された事件は、ロシア国内でかなりの反響を呼んでいる。 まず、日米のメデ…

人質事件における内閣の失策

自称「イスラム国」ISILによる日本人拉致および殺害の件、そして他国民の虐殺などに注目し続けていたため記事の更新がかなり遅れてしまった。 今回は日本人の人質が殺害されてしまった責任の大部分が日本政府のずさんな対応にあるという件について書いてみたい。 2人の日本人がISILの人質になった昨年後半から、ISILが殺人予告動画をネットに掲載するまで、日本政府は特に何も具体的な救出の手立てをとっておらず、動画…

死刑がないと私刑が公然になる。。。

現在、モラトリアム（死刑の一時停止）を施行している国が増え続けており、日本は死刑制度を保持している数少ない国となっている。 ロシアでもモラトリアムを施行しており、原則的に死刑は行われていない。 以前にも書いたとおり、ロシアでは殺人や強盗などの犯罪がかなり多い。 しかしそれは、死刑がなくて極刑が終身刑であるためではない。 なぜなら、ロシアの刑務所で終身刑を受けることは、心身ともに死刑よりも辛…

日本とロシアの2015年展望

2014年が終わり、新年が始まった。 ロシアでは12月24日にはクリスマスイブのお祝いをしない。 年末と新年のお祝いは12月31日の晩から1月1日の朝にかけておこなわれるだけである。 新年になる5分前にテレビの各局でクレムリンから大統領の挨拶を放送するのが恒例だ。 そして、1月1日になった瞬間に「新年おめでとう！」と叫び、家族や集まった仲間みんなで抱き合う。そしてシャンパンで乾杯する。 やはりロシアの年…

怨恨における女性特有の犯罪心理

専門家の話によると、犯罪者の数では男性の方が多いが、女性の方が残虐性が強いという。 女性特有の残虐性というのは、民族を問わないものだと思うが、男女間の怨恨で起きる犯罪では、残虐性とは別に、女性と男性の復讐のやり方に大きな違いがある。 ロシアには怨恨犯罪の件数が多いので、男女の復讐心の違いをある程度の確信をもって判断することができる。 男性が女性に捨てられた場合、男性はその女性が自分以外の男…