Shin-Itchiro さん プロフィール

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Shin-Itchiroさん: バッハ 無伴奏チェロ組曲、校訂者注記
ハンドル名Shin-Itchiro さん
ブログタイトルバッハ 無伴奏チェロ組曲、校訂者注記
ブログURLhttp://bachmubansou.blogspot.fr/
サイト紹介文バッハ 無伴奏チェロ組曲の最新楽譜の校訂者による注記。「パリの東から」分館
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供6回 / 365日(平均0.1回/週) - 参加 2014/09/09 09:31

Shin-Itchiro さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 資料比較研究
  • 〜自筆譜の復元を目指して〜2013年に横山版のスラーなし版を一応完成させた後、スラーのある完全版を作成することは当然次の目標となり、試みとして第1組曲全部と第3組曲の一部のスラーあり版を作成をした。しかしその他の組曲についてはなかなか取り掛かれないでいた。そこへ2016年の終わりに新バッハ全集改訂版が出版されたことは大きな刺激になった。この版については手厳しく批判したが、それは楽譜として多くの部分で進展し [続きを読む]
  • 20世紀の誤り
  • ちょっと大げさなタイトルではあるが、20世紀は、1929年にアレクザニアン(Diran Alexanian/1881ー1954、アルメニア出身のチェリスト。パリのエコールノルマル音楽学校などで教えた)がアンナ・マグダレーナ・バッハ(以下AMB)の筆写譜付きの楽譜を出版したことにより、筆写譜というとAMBということになり、AMBに偏重してしまった。むしろ19世紀のほうが、いろいろな資料に対して公平な視点を持っていたとも言えるのである。さて [続きを読む]
  • 奇妙な和音?
  • 〜「平均律」にもマタイ受難曲にもあるこの和音のどこが奇妙なのか?〜 もういい加減にしろ!という思いから、無視されたリュート組曲 からこの項目を独立させることにした。正直言って、バッハ研究者には資格試験を施す必要があるのではないか、と思う程である。 第5組曲アルマンドの第25小節冒頭の和音は、歴代のチェロ組曲校訂者の無知によって馬鹿げた改変が今もなお続けられているのである。冒頭の和音とは次のようなものであ [続きを読む]
  • 多すぎた連桁
  • 疑惑の音同様、これもずっと気になっていた所である。連桁(れんこう)とは、複数の8分音符とか16分、32分、64分(以下、倍々になって行く)音符などを結びつける太い横棒のことである。第6組曲、アルマンドの第15小節、1拍目はパリ初版譜(1824年)以来、おそらくすべての版が次のように表記して来た。 パリ初版譜(1オクターヴ高く記譜されている): 旧バッハ全集(1879年):つまり8分音符二つに等分されて、同じ付点リズム [続きを読む]
  • 疑惑の音
  • 第2組曲において、このところ頭に引っかかっている「疑惑の音」がある。それは、クーラント、第24小節の終わりから2番目の音である。普通これはアンナ・マグダレーナ及びC資料、D資料に従ってFで弾かれる。しかしケルナーではGなのである。 アンナ・マグダレーナ(C・D資料も同じ): ケルナー:Fでも何の問題もないように思われる。それゆえ今まで特に議論されることもなかった。しかし第24小節はそれまで調があちこちさまよった [続きを読む]
  • 新バッハ全集改訂版の「無伴奏チェロ組曲」
  • 〜早まった出版〜 つい先日、 新バッハ全集改訂版の「無伴奏チェロ組曲」 が出版されたことを知った。去年の11月に発行されたようである。旧バッハ全集や新バッハ全集が何かということは他で調べてもらいたいが、ともかく新バッハ全集刊行後のバッハ研究の進展により、改訂版を出す必要が生じたということで、2010年にその第1巻として「ロ短調ミサ曲」が発行され、その後2年ごとに1巻ずつ発行され、「無伴奏チェロ組曲」はその第 [続きを読む]
  • 謎の「パリ初版譜」
  • 「無伴奏チェロ組曲」の最初の印刷楽譜が出版されたのは、作品が書かれたほぼ100年後の1824年、ドイツではなくフランスはパリのJanet et Cotelle社からであった。しかしJanet et Cotelle社は現存しないようだし、出版されてからどのぐらい売れたのか、いつごろまで出版されたのか不明で、この曲の歴史からは忘れられた存在になっていたようである。広く知られるようになったのは、2000年の新ベーレンライター原典版が資料の1つとし [続きを読む]
  • D資料のカラー版ファクシミリ
  • すでにアンナ・マグダレーナ・バッハ(以下AMB)及びケルナーの筆写譜、バッハ自身による第5組
    曲のリュート編曲版、C資料はカラー版ファクシミリになっていたが、ついにD資料(18世紀末の筆
    写譜)もカラー写真版になった。http://search.obvsg.at/primo_library/libweb/action/dlDisplay.do?institution=ONB&vid=O
    NB&onCampus=false&lang=ger&docId=ONB_aleph_onb06000461828(上のページ右にあるサムネイルを すると楽譜が [続きを読む]
  • 気付かれなかったA
  • 〜スコルダトゥーラはややこしい〜今日久しぶりに第5組曲をスコルダトゥーラで弾いていて、ふと「この音はひょっとして、、、」と思いつき、どうやらこれまで誰も気付いていなかったことに気付いたようである。しかしこれは今までの楽譜校訂者が悪いとは言い切れない。スコルダトゥーラのせいである。スコルダトゥーラとは通常の調弦とは異なる変則調弦のことであり、第5組曲では一番高いA弦を2度低いGに調弦する。これによってD弦 [続きを読む]
  • 第3番ジーグについて
  • 第3組曲のジーグには2つ問題の場所がある。ひとつは第19小節で、ケルナー(C・D資料も同じ)とアンナ・マグダレーナ・バッハ(以下AMB )とで異なっている。 ケルナー(及びC・D資料): AMB:大方の出版譜はAMBのはミスだと考えてケルナーを採用しているが、フルニエ、トルトゥリエ、ジャンドロンといったフランス系の楽譜はAMBの音形を採用している。さて、以下は多少屁理屈に聞こえるかもしれないが、ぼくはバッハは最初ケルナ [続きを読む]
  • 無視された半小節、追記
  • 第1組曲ジーグの「無視された半小節」は、ぼくが「無伴奏チェロ組曲」の自分の版を作るきっかけであったし、またもっとも反響の大きいものでもあるので(→ブログ本館の旧記事)、ここに説明を追加しようと思う。ぼくが一番感じるのは「半小節」への偏見である。差別と言い換えてもいいかもしれない。半分の小節なんておかしい、というわけである。これが20世紀以降の音楽だったら誰もそんなことは言わないだろう。だったらどうし [続きを読む]
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