シネマパラダイス さん プロフィール

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シネマパラダイスさん: わくわく CINEMA PARADISE  映画評論家・高澤瑛一のシ
ハンドル名シネマパラダイス さん
ブログタイトルわくわく CINEMA PARADISE 映画評論家・高澤瑛一のシ
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/eiichitakazawa
サイト紹介文半世紀余りの映画体験をふまえて、映画の新作や名作について硬派のエッセイをお届けいたします。
自由文映画会社の宣伝部勤務を経て、映画雑誌の編集部に約39年間在籍。並行して映画評論を執筆。主な著書に「事典映画美」「映画に見るアメリカの青春」「ラストシーンをもう一度/名画のエンディングBest80」など。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供45回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2014/09/27 19:28

シネマパラダイス さんのブログ記事

  • スラム街に住む肝っ玉かあさんの受難「ローサは密告された」
  •  いま、フィリピン映画が隆盛だそうです。“第3黄金期”といわれる現在を牽引するのが、異才ブリランテ・メンドーサ監督。彼の新作が、麻薬問題と警察の腐敗に挑んだ「ローサは密告された」(7月29日公開)。同監督作品としては、実話に基づいた「囚われ人/パラワン島観光客21人誘拐事件」(2012)が日本公開され、その演出力のダイナミズムに引き込まれた。今回は、第16代大統領ロドリゴ・ドゥテルテによる施策――麻薬に関わる [続きを読む]
  • 女性たちの心の傷を癒す自由への旅「歓びのトスカーナ」
  •  イタリアの才人、パオロ・ヴィルズィ監督が手がけた「歓びのトスカーナ」(7月8日公開)は、外見も性格も対照的なふたりの女性が織りなす友情ドラマです。ただし、重要な舞台となるのは精神医療施設。社会のアウトサイダーとなってしまった女性たち――極度の虚言癖があり、嵐のようなハイテンションで周囲の人々を引っかき回す中年のベアトリーチェと、常に何かに怯えているようなローテンションで自らの殻に閉じこもる若いドナ [続きを読む]
  • 奇抜で幻想的な風刺劇「ありがとう、トニ・エルドマン」
  •  ドイツ出身の女性監督マーレン・アデ(兼脚本:ドイツ=オーストリア合作)の「ありがとう、トニ・エルドマン」(6月24日公開)は、疎遠な関係にある父と娘の愛を風変わりでファンタジックなタッチで描いた異色作です。戦後世代の父と、キャリア志向の娘。父と娘の物語を紡ぎながら、孤独、世代ギャップ、価値観の相違、搾取、社会格差といったテーマを浮かび上がらせる。そして、グローバル化が進む社会で、人間にとって“本当 [続きを読む]
  • 巨匠アンジェイ・ワイダの遺作「残像」
  •  2016年10月9日、90歳で世を去ったポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督。彼が死の直前に完成させた遺作が「残像」(6月10日公開)です。戦後の社会主義圧政下で、自らの信念を貫き、闘い続けた画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキ(1893〜1952)の実話の映画化。1949年から、彼が亡くなる1952年までの変化に焦点を当てた作品だ。ストゥシェミンスキは、国際的な前衛美術運動のなかで大きな役割を果たし、ポーランド前衛芸 [続きを読む]
  • 自然への畏敬と家族の絆「オリーブの樹は呼んでいる」
  •  地中海地方原産で、スペインやイタリアなどで広く栽培されているオリーブは、平和のシンボルともされている。名匠ケン・ローチとのコンビで知られるポール・ラヴァーティが脚本を書き、その妻でスペイン屈指の女性監督イシアル・ボジャインが手がけたスペイン映画が「オリーブの樹は呼んでいる」(5月20日公開)です。ラヴァーティは、2000年もの樹齢を持つオリーブの樹が大地から引き抜かれ、売られているという新聞記事を読ん [続きを読む]
  • 反骨ファミリーのロードムービー「はじまりへの旅」
  •  森の中から鹿が現れる。突然、ひとりの少年が飛びかかって、鹿を仕留める。そんな長男に対して、父親は言う―「今日、少年は死んだ。これで、お前は男だ」と。アメリカの新鋭マット・ロス監督(兼脚本)「はじまりへの旅」(4月1日公開)の衝撃的な冒頭シーンです。登場人物は、現代社会に背を向けてアメリカ北西部の山奥にこもり、自給自足のサバイバル生活を送る一家、厳格な父親と18歳から7歳までの6人の子供(男3人と女3人) [続きを読む]
  • 日本映画史上もっともステキな女優「原節子の真実」
  •  今年の1月17日付・朝日新聞(朝刊)のコラム「いちからわかる!」に、こんな記事が載っていました。題して「原節子さんのエッセー見つかったんだって?」「戦後の日本への提言として、自ら書いた珍しい文章だよ」。一昨年、95歳で亡くなった伝説の女優・原節子。彼女が26歳だった昭和21年(1946)、日本敗戦の翌年に季刊雑誌「想苑」(福岡県の出版社刊)に「手帖抄」と題して掲載された原稿用紙5枚ていどの随筆だ。これを見つけ [続きを読む]
  • ロシアのドキュメンタリー作家が暴露!「太陽の下で−真実の北朝鮮−」
  •  北朝鮮において、庶民の日常生活とはどんなものか? モスクワ・ドキュメンタリー映画祭の会長もつとめるヴィタリー・マンスキー監督は、こうした疑問を誰もが見えるかたちで描きたいと考えていたという。そして、北朝鮮政府から撮影許可を得るまで2年、平壌の一般家庭の密着撮影に1年間。その間、台本は当局によって逐一修正され、撮影したフィルムはすぐ検閲を受けることを強いられた。そんな劣悪な環境のなかで、同監督はどう [続きを読む]
  • またまた奇想天外なシンチー・コメディ登場!「人魚姫」
  •  チャウ・シンチー監督・主演の「少林サッカー」「カンフーハッスル」は、破天荒な超アクション・コメディでした。彼が生み出す笑いの原点は、人間の肉体の強靭さや脆さを極端にパロディ化する点にあります。それはまるで、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、蝶のように舞い、蜂のように刺す(?)といった感じのスーパー・アクション。CGで創り上げた奇想天外な映像が哄笑・爆笑を生むのです。その彼の新作が、なんと中国・香港合 [続きを読む]
  • 2016年 公開映画ベスト・テン
  • 新年、おめでとうございます。恒例の2016年公開映画ベスト・テンを選んでみました。今回は外国映画部門のみで、日本映画はパス。詳細は、以下の通りです。                      ※[外国映画]①「山河ノスタルジア」(監督:ジャ・ジャンクー/中国・日本・フランス)②「ラサへの歩き方 祈りの2400?」(監督:チャン・ヤン/中国)③「シアター・プノンペン」(監督:ソト・クォーリーカー/カンボジア) [続きを読む]
  • フランス女優、世界を駆ける!「TOMORROW パーマネントライフを探して」
  •  2012年、21人の科学者たちが権威ある学術雑誌“ネイチャー”に、私たちがいまのライフスタイルを続ければ、人類は滅亡するという論文を発表した。当時、妊娠中だったフランス女優で監督のメラニー・ロランは、自分の子供の将来を案じて愕然とする。そして何とかしなければと、監督・俳優・活動家・ジャーナリストの友人シリル・ディオンを相棒にして、世界中の“新しい暮らしを始めている人々”に会いに行く。その結果出来上がっ [続きを読む]
  • 心に染み入る偏屈じいさんのお話「幸せなひとりぼっち」
  •  いまミステリ小説の分野でも映画界でも、スウェーデンから優れた作品が生まれています。いずれも人間味に溢れた作品が多い。新作映画では、ベテラン監督ハンネス・ホルムの「幸せなひとりぼっち」(12月17日公開)がおすすめです。スウェーデンの人気小説家フレドリック・バックマンのデビュー作の映画化。頑固だが、根は心優しい中年男の愛と怒りと抵抗の物語。思わず笑っちゃって、共感できるドラマに仕上がっています。原作者 [続きを読む]