シネマパラダイス さん プロフィール

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シネマパラダイスさん: わくわく CINEMA PARADISE  映画評論家・高澤瑛一のシ
ハンドル名シネマパラダイス さん
ブログタイトルわくわく CINEMA PARADISE 映画評論家・高澤瑛一のシ
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/eiichitakazawa
サイト紹介文半世紀余りの映画体験をふまえて、映画の新作や名作について硬派のエッセイをお届けいたします。
自由文映画会社の宣伝部勤務を経て、映画雑誌の編集部に約39年間在籍。並行して映画評論を執筆。主な著書に「事典映画美」「映画に見るアメリカの青春」「ラストシーンをもう一度/名画のエンディングBest80」など。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供43回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2014/09/27 19:28

シネマパラダイス さんのブログ記事

  • 思春期・反逆へのノスタルジー「50年後のボクたちは」
  •  ファティ・アキン監督のドイツ映画「50年後のボクたちは」(9月16日公開)は、ほろ苦い思春期へのノスタルジーを軽快につづった作品です。原作は、ドイツ国内で220万部以上を売り上げ、26か国で翻訳されたというヴォルフガング・ヘルンドルフのベストセラー小説『14歳、ぼくらの疾走』。ドイツ児童文学賞などの賞を総なめにし、舞台版は、12〜13年シーズンの最多上演作品になるというヒットとなった。日本でも、『チック』と題し [続きを読む]
  • 元NFLスター選手の栄光と闘い「ギフト 僕がきみに残せるもの」
  •  難病ALS(筋委縮性側索硬化症)を宣告された元NFLスター選手スティーヴ・グリーソン。彼が、生まれてくる息子に贈るために撮影し始めたビデオダイアリーが、感動のドキュメンタリー映画になった。それが、クレイ・トゥイール監督「ギフト 僕がきみに残せるもの」(8月19日公開)です。子供が話せるようになる頃、自分はもう話せないかもしれない。そのため、自分の過去や、夫婦で病に立ち向かう姿、日々の生活のありのままをド [続きを読む]
  • 郷愁を誘うベトナム新世代作品「草原に黄色い花を見つける」
  •  ヴィクター・ヴー監督のベトナム映画「草原に黄色い花を見つける」(8月19日公開)は、1980年代後半、ベトナム中部の貧しい村に生きる兄弟と幼なじみの少女との淡い感情の揺れ動きをとらえた佳作です。原作は、人気作家グエン・ニャット・アインのベストセラー小説。思春期の悩みや嫉妬、別れの痛みなど、少年から大人になる瞬間を詩情あふれる映像で表現している。ヴィクター・ヴー監督は、アメリカで生まれ育ち、ハリウッドで [続きを読む]
  • 史実の映画化「ハイドリヒを撃て!『ナチの野獣』暗殺作戦」
  •  イギリスの監督ショーン・エリス(兼脚本・撮影)が手がけた「ハイドリヒを撃て!『ナチの野獣』暗殺作戦」(チェコ=イギリス=フランス/8月12日公開)は、第2次世界大戦中に実施された<エンスラポイド作戦>をベースにした作品です。同作戦は、大英帝国政府とチェコスロバキア駐英亡命政府によって計画された“ユダヤ人問題の最終的解決”推進者ラインハルト・ハイドリヒ暗殺計画のコードネーム。類人猿作戦とも訳される。 [続きを読む]
  • 満島ひかり、4年ぶりの単独主演「海辺の生と死」
  •  満島ひかりが、「夏の終り」以来4年ぶりの単独主演作に選んだのが、越川道夫監督・脚本の「海辺の生と死」(7月29日公開)です。戦後文学の傑作といわれる「死の棘」で知られる作家・島尾敏雄と、その妻でやはり作家の島尾ミホとの出会いの物語。時は太平洋戦争末期、ふたりが出会ったのは自然と神が共存するといわれ、圧倒的な生命力をたたえる奄美群島・加計呂麻島。男は特攻隊の隊長としてひたすら特攻艇の出撃命令を待ち、女 [続きを読む]
  • 女性たちの心の傷を癒す自由への旅「歓びのトスカーナ」
  •  イタリアの才人、パオロ・ヴィルズィ監督が手がけた「歓びのトスカーナ」(7月8日公開)は、外見も性格も対照的なふたりの女性が織りなす友情ドラマです。ただし、重要な舞台となるのは精神医療施設。社会のアウトサイダーとなってしまった女性たち――極度の虚言癖があり、嵐のようなハイテンションで周囲の人々を引っかき回す中年のベアトリーチェと、常に何かに怯えているようなローテンションで自らの殻に閉じこもる若いドナ [続きを読む]
  • 奇抜で幻想的な風刺劇「ありがとう、トニ・エルドマン」
  •  ドイツ出身の女性監督マーレン・アデ(兼脚本:ドイツ=オーストリア合作)の「ありがとう、トニ・エルドマン」(6月24日公開)は、疎遠な関係にある父と娘の愛を風変わりでファンタジックなタッチで描いた異色作です。戦後世代の父と、キャリア志向の娘。父と娘の物語を紡ぎながら、孤独、世代ギャップ、価値観の相違、搾取、社会格差といったテーマを浮かび上がらせる。そして、グローバル化が進む社会で、人間にとって“本当 [続きを読む]
  • 巨匠アンジェイ・ワイダの遺作「残像」
  •  2016年10月9日、90歳で世を去ったポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督。彼が死の直前に完成させた遺作が「残像」(6月10日公開)です。戦後の社会主義圧政下で、自らの信念を貫き、闘い続けた画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキ(1893〜1952)の実話の映画化。1949年から、彼が亡くなる1952年までの変化に焦点を当てた作品だ。ストゥシェミンスキは、国際的な前衛美術運動のなかで大きな役割を果たし、ポーランド前衛芸 [続きを読む]
  • 自然への畏敬と家族の絆「オリーブの樹は呼んでいる」
  •  地中海地方原産で、スペインやイタリアなどで広く栽培されているオリーブは、平和のシンボルともされている。名匠ケン・ローチとのコンビで知られるポール・ラヴァーティが脚本を書き、その妻でスペイン屈指の女性監督イシアル・ボジャインが手がけたスペイン映画が「オリーブの樹は呼んでいる」(5月20日公開)です。ラヴァーティは、2000年もの樹齢を持つオリーブの樹が大地から引き抜かれ、売られているという新聞記事を読ん [続きを読む]
  • 反骨ファミリーのロードムービー「はじまりへの旅」
  •  森の中から鹿が現れる。突然、ひとりの少年が飛びかかって、鹿を仕留める。そんな長男に対して、父親は言う―「今日、少年は死んだ。これで、お前は男だ」と。アメリカの新鋭マット・ロス監督(兼脚本)「はじまりへの旅」(4月1日公開)の衝撃的な冒頭シーンです。登場人物は、現代社会に背を向けてアメリカ北西部の山奥にこもり、自給自足のサバイバル生活を送る一家、厳格な父親と18歳から7歳までの6人の子供(男3人と女3人) [続きを読む]
  • 日本映画史上もっともステキな女優「原節子の真実」
  •  今年の1月17日付・朝日新聞(朝刊)のコラム「いちからわかる!」に、こんな記事が載っていました。題して「原節子さんのエッセー見つかったんだって?」「戦後の日本への提言として、自ら書いた珍しい文章だよ」。一昨年、95歳で亡くなった伝説の女優・原節子。彼女が26歳だった昭和21年(1946)、日本敗戦の翌年に季刊雑誌「想苑」(福岡県の出版社刊)に「手帖抄」と題して掲載された原稿用紙5枚ていどの随筆だ。これを見つけ [続きを読む]