漢方堂 さん プロフィール

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漢方堂さん: 漢方ブログ│漢方薬を始めよう
ハンドル名漢方堂 さん
ブログタイトル漢方ブログ│漢方薬を始めよう
ブログURLhttp://kampo-do.com/
サイト紹介文薬剤師が、漢方薬についてわかりやすく書いていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供20回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2014/10/03 04:49

漢方堂 さんのブログ記事

  • 逍遥散と加味逍遥散の違い、使い分け、注意点
  • 肝鬱ストレスなどの感情によって、気分が落ち込んだりイライラしたり精神的な症状が表れているときに、漢方では「肝鬱」(かんうつ)と表現することがあります。ただし現在の日本においては、ストレスなど全く縁がない、という人がいるのだろうかという社会であり大なり小なり、みなさん肝鬱の経験があるのかもしれません。ある方がこのように言われましたが、まさに、ニッポン一億総「肝鬱」社会です。 そして、不安、いらいらな [続きを読む]
  • 肝とストレスの影響と逍遥散(しょうようさん)について
  • 「逍遥散」の解説をするために、まず「肝」の話からします。東洋医学における「肝」のはたらき五臓のうち、「肝」のはたらきには、大きく二つあります。一つは、蔵血(ぞうけつ)。もう一つが、疏泄(そせつ)です。 蔵血機能「肝」という蔵には「血」が貯蔵されています。そして、血が蓄えられているから、必要に応じて体の各部位へ適切な量の血を分配することができます。全身に血液を送り出しているのは心臓ですが、その量を調 [続きを読む]
  • 不正出血に対する止血薬「芎帰膠艾湯」(きゅうききょうがいとう)とは
  • 芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)構成生薬の、川芎・当帰・阿膠・艾葉・芍薬・地黄・甘草のうち、川芎・当帰・阿膠・艾葉の4つの生薬から一文字ずつとって「芎帰膠艾湯」です。 構成生薬を整理すると当帰・川芎・芍薬・地黄 +(艾葉・阿膠・甘草)と考えることができ、=四物湯 + 艾葉・阿膠・甘草なので、血虚に使う「四物湯」(しもつとう)を基本にして、艾葉・阿膠・甘草を加えたかたちです。ですが、芎帰膠艾湯は、 [続きを読む]
  • 柴胡剤の、実証向きか虚証向きかの目安
  • 柴胡剤の順番生薬の柴胡(サイコ)を配合している漢方薬のことをまとめて柴胡剤(さいこざい)と言うこともありますが、もう少し絞って、代表的な柴胡剤というのは、柴胡(サイコ)だけでなくて、柴胡と黄芩(オウゴン)の2つを主薬として配合している漢方薬を指します。その柴胡剤を使うにあたって、どの柴胡剤を選ぶべきかの目安が一応あります。いわゆる実証〜虚証に応じて[実証]大柴胡湯(だいさいことう)↓柴胡加竜骨牡蛎 [続きを読む]
  • 十全大補湯と人参養栄湯の違いとは
  • 医療用エキス製剤の効能効果某漢方メーカーのエキス製剤の適応症を読んでみますと「十全大補湯」の適応症:病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血一方、「人参養栄湯」の適応症:病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血と、なぜか全く同じ・・・では違いは何でしょうか? 気血両虚に対する漢方薬「十全大補湯」と「人参養栄湯」はともに、気血両虚証に使われる方剤です。つまり、 [続きを読む]
  • 十全大補湯と人参養栄湯の違い
  • 医療用エキス製剤の効能効果某メーカーの適応症を読んでみますと「十全大補湯」の適応症:病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血一方、「人参養栄湯」の適応症:病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血と、なぜか全く同じ・・・ 気血両虚に対する漢方薬「十全大補湯」と「人参養栄湯」はともに、気血両虚証に使われる方剤です。つまり、気の不足である「気虚」と、血の不足で [続きを読む]
  • 逆流性食道炎の胸やけに「茯苓飲」(ぶくりょういん)
  • 逆流性食道炎の治療薬逆流性食道炎は、胃液や胃の内容物が食道に逆流する疾患です。酸っぱい液が上がってくる不快感、げっぷ、胸やけ、強い胃酸によって食道の炎症が引き起こされます。治療薬は、現在はPPI(プロトンポンプインヒビター)が主流です。胃酸が分泌されるプロトンポンプ(胃壁の酸が作られるところ)を直接阻害して、胃酸の分泌を抑制する薬です。オメプラゾール(オメプラール・オメプラゾン)ランソプラゾール( [続きを読む]
  • 薬剤師国家試験から「八味地黄丸」の解説
  • 第98回薬剤師国家試験より問21240歳女性。糖尿病治療を行っていたところ、下肢のしびれの訴えがあり、八味地黄丸エキス顆粒が処方された。(処方)八味地黄丸エキス顆粒 1回2.5g (1日7.5g)1日3回 朝昼夕食前 7日分八味地黄丸エキス顆粒の使用法及び使用上の注意に関する記述のうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。1.本剤には附子が含まれているので、小児等には慎重に使用する。2.身体を温める作用があるので、 [続きを読む]
  • 膨満感に「大建中湯」が不可の例(糖尿病治療薬との飲み合わせ)
  • ある種の糖尿病治療薬と漢方薬との併用に注意糖尿病治療薬を服用中に、大建中湯(または小建中湯)を用いる場合に気を付けないといけないことがあります。糖尿病の薬と、漢方薬との併用については、一般には添付文書にも特に書かれていない内容ですが、それぞれの成分と作用を知っていれば予測できることなので注意をしておきましょう。 α-グルコシダーゼ阻害薬糖尿病治療薬のひとつである、α-グルコシダーゼ阻害薬の話です。以 [続きを読む]
  • 「麻黄湯」「桂枝湯」から湿邪へ対しての展開
  • 「麻黄湯」と「桂枝湯」感冒に使われる代表的で対照的な2つの漢方薬です。風寒のカゼで、汗のない表実証なら「麻黄湯」(まおうとう)風寒のカゼで、汗のある表虚証なら「桂枝湯」(けいしとう) ここから発展させていく感じでいくつか処方をご紹介します。 『傷寒論』の中には風邪(ふうじゃ)の話があり、続きの『金匱要略』には湿邪(しつじゃ)の話があります。また、風邪のときに、顔面や手足に浮腫を生じる「風水 [続きを読む]
  • 甘草(カンゾウ)を含まない漢方薬とは
  • 甘草(カンゾウ)の入っていない漢方薬はあるのか?甘草(カンゾウ)は漢方エキス製剤のおよそ7割(それ以上)に配合されています。もっとも多くの漢方薬に用いられている生薬です。抗炎症、鎮痙、止痛、健胃などの効果、その他、処方全体の作用を調和させたり、他の生薬の毒性を緩和させる効果など幅広い効果があるためだと思われます。処方全体の作用を調和させる効果があるのなら、すべての漢方薬に入れてもいいのか?とも思え [続きを読む]
  • 「胃腸虚弱」+「不眠」には「帰脾湯」(きひとう)
  • 「胃腸虚弱」と「不眠」この2つのキーワードで考えられる方剤に、「帰脾湯」(きひとう)があります。 漢方的には胃腸虚弱は「脾」の問題、不眠は「心」に問題があります。胃腸が弱いと、食べ物から栄養を十分に摂れず、気血が不足しやすいし、一方、精神が不安定であると、「心」に影響がでやすい。さらに、気血が不足していればその「心」を養うことができないし、また、「心」の血が「脾」を養えなければ、胃腸の働きがま [続きを読む]
  • 五臓六腑(ごぞうろっぷ)とは…五臓と六腑の違いって?
  • 五臓と六腑の違いの前にまず、東洋医学的な臓腑の話は、基本的には解剖学的な臓器に付けられた名称ではありますが、それぞれのはたらきや、その臓腑の変調によって表にあらわれる現象を観察して当てはめられているので、解釈の面で、現代医学の臓腑とは異なってきます。概念が違うものであるのに、西洋医学を翻訳するとき、同じ漢字・名称が使われてしまったことから余計に分かりづらいものになっています。ここでは簡単に、五臓と [続きを読む]
  • 五臓と六腑の違い
  • 五臓と六腑の違いの前にまず、東洋医学的な臓腑の話は、基本的には解剖学的な臓器に付けられた名称ではありますが、それぞれのはたらきや、その臓腑の変調によって表にあらわれる現象を観察して当てはめられているので、解釈の面で、現代医学の臓腑とは異なってきます。概念が違うものであるのに、西洋医学を翻訳するとき、同じ漢字・名称が使われてしまったことから余計に分かりづらいものになっています。ここでは簡単に、五臓と [続きを読む]
  • 夏の喉の渇きに白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
  • 「白虎湯」や「白虎加人参湯」の白虎とは白虎は古代中国の神話によれば東西南北のうち、西の守り神です。南の朱雀(すざく)・北の玄武(げんぶ)、東の青竜(せいりゅう)そして西が白虎(びゃっこ)です。五行論では東⇒青竜・青・春西⇒白虎・白・秋南⇒朱雀・赤・夏北⇒玄武・黒・冬という関係になっております。白虎は、季節でいうと秋の神になります。涼しい風が吹かせて、激しい夏の暑さを終わらせると言われます。というと [続きを読む]
  • 夏の喉の渇きに白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
  • 「白虎湯」や「白虎加人参湯」の白虎とは白虎は古代中国の神話によれば東西南北のうち、西の守り神です。南の朱雀(すざく)、北の玄武(げんぶ)、東の青竜(せいりゅう)、そして西が白虎(びゃっこ)です。五行論では東⇒青竜・青・春西⇒白虎・白・秋南⇒朱雀・赤・夏北⇒玄武・黒・冬という関係になっております。白虎は、季節でいうと秋の神になります。涼しい風が吹かせて、激しい夏の暑さを終わらせると言われます。という [続きを読む]
  • ストレスで悪化する咳、喘息に「神秘湯」(しんぴとう)
  • 精神的要素に関連する咳リラックスしているときは十分に深呼吸をして空気の出し入れがスムーズに行えます。しかし強いストレスを受けているときなどは、呼吸が浅くなっています。肺にしっかりと空気を納めることができないために咳として出たり、呼吸困難を伴ったりします。このような、自律神経系の過緊張状態があって、気管支の平滑筋に影響し、咳や喘息を引き起こしているときに使える方剤として「神秘湯」(しんぴとう)があり [続きを読む]
  • 附子(ブシ):毒にも薬にもなる植物の代表「トリカブト」のお話
  • 附子(ブシ)トリカブト(キンポウゲ科の多年草)の塊根です。正確には、中医学(中薬)では、附子とは、母根に付(附)く新しい塊根(子根)のことを指し、茎につながっている塊根(母根)は、カラスの頭の似ているので「烏頭」(ウズ)として、区別されています。トリカブトは、紫色の花のものが有名ですが、ヨーロッパからアジアにかけて広く分布し、100以上の種があると言われています。日本でも自生しており、昔から毒のある [続きを読む]
  • 「苓甘姜味辛夏仁湯」の「小青竜湯」との違い
  • 苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)まず、苓甘姜味辛夏仁湯のおはなし。苓甘五味姜辛湯苓甘姜味辛夏湯苓甘姜味辛夏仁湯苓甘姜味辛夏仁黄湯と、並べて書いたら間違い探し?みたいですけど全て『金匱要略』に載っています。寒痰証に使う方剤の仲間です。痰飲から発生する咳嗽に使います。桂枝は使わずに、乾姜・細辛を使ってあたためる方剤として「苓甘五味姜辛湯」、そこに痰を除く半夏を加えたのが「苓甘姜味辛 [続きを読む]
  • 「半夏瀉心湯」と「小柴胡湯」の違い
  • 「半夏瀉心湯」と「小柴胡湯」の類似「半夏瀉心湯」(はんげしゃしんとう)と「小柴胡湯」(しょうさいことう)全然異なる病態に使われる方剤と思えて実は、構成生薬は非常に似ています。 半夏瀉心湯=半夏・黄芩・黄連・人参・大棗・甘草・乾姜小柴胡湯 =半夏・黄芩・柴胡・人参・大棗・甘草・生姜 「半夏瀉心湯」と「小柴胡湯」はなぜ似ているのか2つとも『傷寒論』に書かれている方剤です。『傷寒論』(149 [続きを読む]
  • 小青竜湯や大青竜湯の「青竜」とは
  • 青竜とは古代中国の神話によると、4つの方角はそれぞれ四神(伝説上の動物)によって守られています。南の朱雀(すざく)・西の白虎(びゃっこ)・北の玄武(げんぶ)、そして東の青竜(せいりゅう)です。五行説にあてはめてみると青竜・青・春・東白虎・白・秋・西朱雀・赤・夏・南玄武・黒・冬・北という関係にあり、そして、真ん中には麒麟・黄・土用がおかれます。※この時代の青色は現代でいうブルーではなく、実際の色は蒼 [続きを読む]