chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
イーハトーブ国王の巡回 https://blog.goo.ne.jp/ryotoy

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技である

イーハトーブ国王の巡回
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2014/10/04

arrow_drop_down
  • 赤く紅葉する ヤマウルシ

    ウルシ科(Anacardiaceae);ウルシ属(Toxicodendron);ヤマウルシT.trichocarpum学名:Toxicodendrontrichocarpum和名:ヤマウルシ(山漆)、シツゲンヤマウルシウルシと似ていてややこしい。ウルシとの違いはウルシは紅葉するとき葉は黄色なのに対して、ヤマウルシは赤く紅葉する。他に、ウルシは葉の表面にツヤがある、鋸歯が無い、果実の表面にツヤがある等の特徴があるが、ヤマウルシは葉にツヤが無く、羽状複葉の根元に行くに従って葉が小さくなる、成木の葉は漆と同様前縁であるが、幼木の葉には鋸歯がある、果実の表面に刺毛がある等の違いがあるようだ。ウルシと同様樹液から漆が採れるが、その量は少ないとのこと。果実は蝋の原料として用いられたたという。我が家の近くのせせらぎ公園...赤く紅葉するヤマウルシ

  • 岩手では漆掻き職人増殖中 ウルシ

    ウルシ科(Anacardiaceae);ウルシ属(Toxicodendron);ウルシ(T.vernicifluum)学名:Toxicodendronvernicifluum和名:ウルシ(漆)英名:lacquertree、Chineselacquer、Japaneselacquer-tree、varnishtree、Japaneselacquertreeウルシは羽状複葉で葉には鋸歯が無いのが特徴であり、山に自生するヤマウルシとはかなり似かよっている。しかし、ウルシは葉にツヤがあり、紅葉すると黄色に発色すること、果実の表面は滑らかであるのに対し、ヤマウルシは葉にツヤが無く、紅葉すると赤く発色する、果実の表面に刺毛がある等の違いがあるという。これらの点を参考にウルシを判別した。その結果、北上市の和賀川グリーン...岩手では漆掻き職人増殖中ウルシ

  • 太陽の周りに出来る変わった虹のコラボ 内暈と外暈

    7月3日12時近く、いつものように花巻広域公園でテニスをしていると空に虹が現れた。普通の虹では無く、1つは太陽の比較的近くに傘のように円形に取り囲む虹だ。これは暈と呼ばれる現象で内暈とも呼ばれる。比較的よく見られる現象だが、虹色に輝くのにはあまりお目にかかったことが無かった。もう1つはそれよりもかなり離れた位置で殆ど水平線に近く現れた虹である。これは水平にも見えるが太陽を遠くから取り囲んでいる環の一部分のようにも見える。水平であれば環水平アークであり、環の一部であれば外暈と呼ばれるようだが、どちらかというと環の一部のように見えるので外暈だと思われる。こちらはなかなか見られる現象ではないようだ。環水平アークについては既に投稿済みである。内暈、外暈、環水平アークも太陽の側が赤色で外側が紫色となる。太陽を中心と...太陽の周りに出来る変わった虹のコラボ内暈と外暈

  • 一関で見つけた常緑のどんぐりの木 アラカシ

    ブナ科(Fagaceae);コナラ属(Quercus);アカガシ亜属(Q.subg.Clobalanopsis)アラカシ(Q.glauca)学名:Quercusglauca和名:アラカシ(粗樫)、クロガシ、ナラバガシ英名:ring-cupoak一関運動公園で開催されたテニス大会に参加したとき、テニスコートの周りに植えられているどんぐりの木に気づいた。岩手で普通に見かけるコナラなどとは違い、葉がテカテカ光っていることからして常緑樹であることは明らかだ。初めて見るどんぐりの木だ。何ていう木かなと思って色々と調べてみた。候補に上がったのは、どんぐりの殻斗(どんぐりの帽子の部分)の鱗片が合着して同心円状に並んでいることから、コナラ属アカガシ亜属に分類されるようだ。ここに入るのはアカガシ、ツクバネガシ、ハナガガシ、...一関で見つけた常緑のどんぐりの木アラカシ

  • クルミなのにクルミがならない サワグルミ

    クルミ科(Juglandaceae);サワグルミ属(Pterocarya);サワグルミ(P.rhoifolia)学名:PterocaryarhoifoliaSieb.etZucc.和名:サワグルミ(沢胡桃)英名:JapaneseWingnut花巻温泉の直ぐそばの台温泉を流れる台川は釜淵の滝等の観光名所がある川だ。近くに遊歩道があり、初夏にはゲンジボタルが幻想的な姿を見せてくれる場所でもある。初夏の台川沿いを散歩しているとき、川の上に被さるように木がかかり、そこからすだれ状に何やら実のようなものが垂れ下がっているのを見かけた。これは後で調べたところサワグルミであることが分かった。クルミの仲間ではあるが、残念ながらクルミの実はならない。翼のある種子を結ぶだけである。葉っぱはクルミにそっくりで奇数羽状複葉だが、...クルミなのにクルミがならないサワグルミ

  • 心血管疾患のリスクを減少させるαリノレン酸が豊富 クルミ

    クルミ科(Juglandaceae);クルミ属(Juglans)学名:JuglansL.和名:クルミ英名:Blackwalnut,Walnutクルミ科クルミ属の総称でその中にはカシグルミ、オニグルミ、ヒメグルミ、シナノグルミ等の食用となるクルミが含まれる。高級木材として家具などに用いられている。食用としては菓子や餅などに用いられているが、特にビタミンEを多く含むほか、脂質含量が高く、その中でもオメガ3脂肪酸として注目されるαリノレン酸を多く含む。盛岡短期大学の千葉俊之氏の研究によれば、脂質含量は国産のオニグルミ、ヒメグルミでは59.9~64.1%、カシグルミや外国産クルミで60.3~71.2%となっている。また、それぞれの脂肪酸組成を分析した結果では国産のオニグルミ、ヒメグルミでは、リノール酸が67.2~...心血管疾患のリスクを減少させるαリノレン酸が豊富クルミ

  • 常緑広葉樹なのに寒冷地にも分布する シャクナゲ

    ツツジ科(Ericaceae);ツツジ属(Rhododendron);シャクナゲ亜属(Hymenanthes(Blume)K.Koch);無鱗片シャクナゲ節;種(約140種)「ツツジ科ツツジ属(Rhododendron)無鱗片シャクナゲ亜属、無鱗片シャクナゲ節の総称である。」とWikipediaの始めに記載されている。さて、この無鱗片という言葉がよく分からない。色々と調べてみたが専門用語らしく結局分からずじまいだった。ご存じの方がいたら教えて欲しい。分類の項目から分かるように、シャクナゲという言葉は種を指すのでは無く分類項目で言えば節に当たる言葉であり、この中に約140種もの種類が含まれるという。日本にも数多くの種類のシャクナゲが自生しているが、その多くは変種であり、種のレベルでは4種または6種に集約され...常緑広葉樹なのに寒冷地にも分布するシャクナゲ

  • 高級ウイスキー用の樽材ジャパニーズオーク ミズナラ

    ブナ科(Fagaceae);コナラ属(Quercus);ミズナラ(Q.crispula)学名:QuercuscrispulaBlumevar.crispula和名:ミズナラ(水楢)コナラよりも寒冷な気候を選び、標高もやや高いところを好む。葉は互生し葉身の長さは7~15cmでコナラよりもやや大きい。コナラよりもはっきりした大きな三角形の鋸歯がある。花期は5~6月。雄花は新しい枝の下部の葉脇から垂れ下がるようにつく。雌花は新しい枝の上部の葉脇に1~3個つく。コナラのどんぐりは殻斗が帽子のように浅くかぶる感じなのに対して、ミズナラでは殻斗が半分程度かぶる。縄文時代にはコナラやトチノキなどと共にあく抜きをして食料として用いられた。木材は高級家具の材料として用いられるが、特筆すべきものとして北海道産のミズナラは、ジ...高級ウイスキー用の樽材ジャパニーズオークミズナラ

  • どんぐり山のどんぐりはコナラだった コナラ

    ブナ科(Fagaceae);コナラ属(Quercus);コナラ(Q.serrata)学名:QuercusserrataMurray和名:コナラ(小楢)ひとくちにどんぐりと言っても色々あってややこしい。ちょっと頭に浮かぶものでもコナラ、ミズナラ、カシワ、クヌギ、シイ等色々ある。近所のせせらぎ公園にはどんぐり山という小さな山がある。ここにはその名の通り確かにたくさんどんぐりが落ちている。さて、せせらぎ公園にもたくさん植えられているが、このどんぐりは何の木から落ちてるんだろうと気になっていた。色々と調べてみたら、コナラはミズナラと極めてよく似ていて見分けにくいが、ミズナラでは葉柄がごく短く目立たないのに対して、コナラは1から1.2cmの葉柄がある。ミズナラの鋸歯は荒く3角状であるのに対してコナラはこれよりもやや...どんぐり山のどんぐりはコナラだったコナラ

  • 梅のようには見えないけど ウメモドキ

    モチノキ科(Aquifoliaceae);モチノキ属(Ilex);ウメモドキ(I.serrata)学名:IlexserrataThunb.和名:ウメモドキ(梅擬)英名:Japanesewinterberryせせらぎ公園にあるどんぐり山は文字通りどんぐりの木がたくさん生えている小さな山だが、実に色んな植物が生えている。山を散歩してたら赤い実がなっている木を見つけた。調べてみたら、ウメモドキという木だった。庭木としても用いられている花木らしい。でも、ウメモドキという名には同意しかねる。そんなに梅に似ていないと思う。木の枝ぶりとか、実の大きさとか。植物の名前は腑に落ちないことが多い。名前を最初に付けた人が悪いのかも。誰が最初に名前を付けたのか知りたいものだ。どんぐり山に生えていたウメモドキ。(花巻市星が丘せせら...梅のようには見えないけどウメモドキ

  • モミジにそっくりなのにモミジじゃない モミジバフウ

    フウ科(Altingiaceae);フウ属(Liquidambar);モミジバフウ(L.styraciflua)学名:LiquidambarstyracifluaL.和名:モミジバフウ(紅葉葉楓)、アメリカフウ、アメリカソゴウコウノキ英名:AmericanSweetgum紫波町には佐比内と赤沢に2つの大きな産直がある。時期によってはそれぞれブドウやリンゴ、ナシ、キノコ、山菜等が並び、時にはマムシなども並んだりして面白いので買い物客も大勢訪れる。佐比内産直の駐車場には大きな木が数本立ち並んで生えているが、葉が紅葉のように5裂しており紅葉の仲間なのだろうと思っていた。家で何という種類なのかなと思い紅葉の仲間を調べてみたが、どうしても何という種なのかが分からない。図鑑をパラパラめくっているうちに、そっくりな木を...モミジにそっくりなのにモミジじゃないモミジバフウ

  • 樹液はクワガタやカブトムシの大好物 クヌギ

    ブナ科(Fagaceae);コナラ属(Quercus);クヌギ(Q.acutissima)学名:QuercusacutissimaCarruth.和名:クヌギ(椚、櫟、柞、橡)英名:SawtoothOak近所の桜台小学校やすり鉢公園、花巻神社の近くにもクヌギの木が生えている。特に神社脇のクヌギは巨大で、15m以上にも感ずる。大きな枝を広げてのびのびと育っている。しかし何故かこの木のそばからどんぐりを見かけたことは無い。タイミングが悪かっただけなのかも知れない。ご承知の通りこの木の樹液はクワガタムシやカブトムシの大好物で、私も子供と一緒に桜台小学校のクヌギからコクワガタを採った記憶がある。葉は細長く栗の葉に似ている。葉には2mmほどの鋸歯が生えている。葉にはつやがある。4から5月に花が咲く。どんぐりは丸っこ...樹液はクワガタやカブトムシの大好物クヌギ

  • 葉に深い切れ込みがあり、いつでも赤い ベニシダレ

    ムクロジ科(Sapindaceae);カエデ属(Acer);オオモミジ(Aceramoenum);ヤマモミジ(Aceramoenumvar.matsumurae)学名:Aceramoenumvar.matsumurae品種名:ベニシダレ(紅枝垂)近所家の庭にベニシダレが植えられている。そこの家の:人はいつも丁寧に世話をしているのでいつも半円形のきれいな樹形を保っている。葉は深い切れ込みがあり、その名の通りいつも赤い。ヤマモミジの園芸品種なのだそうだ。花は5月に赤い花が咲く。近所の家のベニシダレ。いつもきれいに手入れされている。(花巻市桜台、2017年5月5日)花が咲いていた。(同上)葉は深い切れ込みがある。(同上)葉に深い切れ込みがあり、いつでも赤いベニシダレ

  • 花巻広域公園のドラムの名手 コゲラ

    キツツキ科(Picidae);アカゲラ属(Dendrocopos);コゲラ(D.kizuki)学名:Dendrocoposkizuki和名:コゲラ(小啄木鳥)英名:JapanesePygmyWoodpecker,PygmyWoodpecker花巻広域公園のテニスコート脇でコゲラを見つけた。小さくて見づらいがちょこちょこ動き回ってカメラで捕らえるのが難しい。何とか数枚撮影できた。春先時々「カカカカカカカカカカ」というドラミングの音が聞こえるが、それはこのコゲラが出す音なんだろう。近所のせせらぎ公園でもコゲラらしき鳥を見つけた。薄暗い上にやはりじっとしていないのでなかなか写真が撮れない。こちらの方はスマホで撮ったので鮮明には撮れなかったが、コゲラで間違いないと思う。コゲラは英名でJapanesePygmyWoodp...花巻広域公園のドラムの名手コゲラ

  • 形良く茂りいつも目を楽しませてくれる。 オオイタヤメイゲツ

    ムクロジ科(Sapindaceae);カエデ属(Acer);オオイタヤメイゲツ(Acershirasawanum)学名:Acershirasawanum和名:オオイタヤメイゲツ(大板屋名月)いつも練習している花巻広域公園の4番コート脇に形の良いカエデが生えていていつも目を楽しませてくれる。春には薄緑色の葉を出し、同時に薄い赤色の花を咲かせる。秋にはきれいに紅葉する。何というカエデなのか調べてみた。ハウチワカエデ、コハウチワカエデ、オオイタヤメイゲツの3つが候補に上がったが、葉の大きさと葉柄に毛が生えていないことからオオイタヤメイゲツと考えられた。しかし、図鑑には福島県以西に分布すると書かれている。また、岩手レッドデーブックweb版には「大船渡市、花巻市、奥州市に生育するというが、再調査の必要がある。」と書かれて...形良く茂りいつも目を楽しませてくれる。オオイタヤメイゲツ

  • 大ぶりな手のひら状の葉っぱで7から11分裂 ハウチワカエデ

    ムクロジ科(Sapindaceae);カエデ属(Acer);ハウチワカエデ(A.japonicum)学名:Acerjaponicum和名:ハウチワカエデ(羽団扇楓)せせらぎ公園でハウチワカエデを見つけた。5月始めに若葉が出てくるのと同時に赤い花がたくさん咲いていた。1つの株に雄花と両性花が咲く。全体に毛むくじゃらな印象だ。花柄、葉柄、葉の裏表に白い毛がたくさん生えている。5月末にはたくさん実が成った。葉は掌状に9-11浅裂・中裂。せせらぎ公園に植えられていたハウチワカエデ。(花巻市星が丘、2014年5月3日)同上花が咲いていた。(同上)5月末には実が成った。(同上、2014年5月23日)葉は大ぶりで手のひら状、7から11分裂する。(同上)葉の茂ったハウチワカエデ。(同上)大ぶりな手のひら状の葉っぱで7から11分裂ハウチワカエデ

  • 花が咲くとハナノキよりもきれいかも イタヤカエデ

    ムクロジ科(Sapindaceae);カエデ属(Acer);イタヤカエデ(Acerpictumsubsp.mono)学名:AcerpictumThunb.subsp.mono和名:イタヤカエデ(板屋楓)近所にあるイトーヨーカドーの駐車場には道路に沿って大きな木が10本近く生えている。この木には桜の咲く頃黄色い花がたくさん咲く。何という木なのか気になっていたが、図鑑を調べてみてイタヤカエデだと分かった。イタヤカエデの名は大きな葉が屋根のように良く茂ることから付いたと言われる。確かに、イトーヨーカドーに生えている木はあまり選定されずのびのび育っているせいか、こんもりとしたほぼ円形の樹冠をしている。これが本来の姿だろうか。イタヤカエデにはたくさん変種があるらしいが、どうもはっきりしない。葉の裏に毛が多いようなのでひょ...花が咲くとハナノキよりもきれいかもイタヤカエデ

  • 赤い花なんだけど目立たなくて残念! ハナノキ

    カエデ科(Aceraceae);カエデ属(Acer);ハナノキ(A.pycnanthum)学名:Acerpycnanthum和名:ハナノキ(花の木)花巻市には通りによって様々な街路樹が植えられている。我が桜台町内の通りにもカエデが植えられているが、あまり気に留めていなかった。しかし、町内会の役員会で副会長が「あれはハナノキというカエデで珍しい木だよ」というのでしばらく観察してみた。なるほど、言われてみるまでは気づかなかったが、春先に葉が出る前に赤い花が咲く。近寄ってみると確かに赤い花が枝一杯にに咲いているのだが、ちょっと離れると、花の色が濃い赤い色のためか枝の黒ずんだ色と一体化して花なのか何なのかがはっきりしない。華やかさが無い。もう少し薄いピンク色だったりすると目立つと思うんだけど、残念な花だ。これでは言われ...赤い花なんだけど目立たなくて残念!ハナノキ

  • 赤い花なんだけど目立たなくて残念! ハナノキ

    カエデ科(Aceraceae);カエデ属(Acer);ハナノキ(A.pycnanthum)学名:Acerpycnanthum和名:ハナノキ(花の木)花巻市には通りによって様々な街路樹が植えられている。我が桜台町内の通りにもカエデが植えられているが、あまり気に留めていなかった。しかし、町内会の役員会で副会長が「あれはハナノキというカエデで珍しい木だよ」というのでしばらく観察してみた。なるほど、言われてみるまでは気づかなかったが、春先に葉が出る前に赤い花が咲く。近寄ってみると確かに赤い花が枝一杯にに咲いているのだが、ちょっと離れると、花の色が濃い赤い色のためか枝の黒ずんだ色と一体化して花なのか何なのかがはっきりしない。華やかさが無い。もう少し薄いピンク色だったりすると目立つと思うんだけど、残念な花だ。これでは言われ...赤い花なんだけど目立たなくて残念!ハナノキ

  • 早池峰山のアカエゾマツは氷河時代の生き残り アカエゾマツ

    マツ科(Pinaceae);トウヒ属(Picea);アカエゾマツ(P.glehnii)学名:Piceaglehnii和名:アカエゾマツ(赤蝦夷松)花巻広域公園にはたくさん木が生えているが、アカエゾマツも生えている。しかし、自然に生えていたものではなく植栽されたものだ。アカエゾマツ本来の分布地域は東部シベリア、中国東北部、朝鮮半島などであるが日本では樺太の南から北海道の中部北部に分布する。本州以南には生育していないものと見られていたが、岩手県の早池峰山にも僅かではあるが生育が確認され、1975年に「早池峰山のアカエゾマツ自生南限地」として国の天然記念物に指定された。氷河時代の生き残りなのだそうだ。用途としては、軟らかくて彈力があるので、ピアノやバイオリンの表面板などに利用されるという。広域公園にはアカエゾマツがた...早池峰山のアカエゾマツは氷河時代の生き残りアカエゾマツ

  • 金平糖のような球果 サワラ

    ヒノキ科(Cupressaceae);ヒノキ属(Chamaecyparis);サワラ(C.pisifera)学名:Chamaecyparispisifera和名:サワラ(椹)英名:Sawaracypress近所の桜台小学校の奥から北側に抜けると花巻温泉につながる道に出る。その道を西に向かった道端にサワラが生えていた。針葉樹はどれも似ていて見分けが付けにくいが、球果の形が違うので見分けられる。サワラの球果は円くて少しいかつい感じ。金平糖にちょっと似てる。また、葉の先端が尖っているのも特徴の1つだ。さらに葉裏の気孔帯がX字型に並んでいるのも特徴だという。今回は9月でその球果を確認出来た。サワラはヒノキときわめて近縁で交雑もするようだが、生育場所は異なっている。ヒノキはどちらかというと尾根筋の乾燥した地域を好むが、サ...金平糖のような球果サワラ

  • 葉を揉むと甘い香りがする ニオイヒバ

    ヒノキ科(Cupressaceae);クロベ属(Thuja);ニオイヒバ(Thujaoccidentalis)学名:Thujaoccidentalis和名:ニオイヒバ英名:Thujaoccidentalis以前、朕は金ケ崎町にある荒巻公園のテニスコートにもはるばる足を伸ばしてテニスをやりに行ったものだが、ここには色々な木が植えられている。その中で気になったのが、細長い実を沢山つけている針葉樹だ。一見してヒバの仲間だが、コノテガシワの実とは異なるので気になっていた。調べてみて、ニオイヒバだと分かった。7月始めには青くて細長い実を枝先に沢山付ける。9月にもなると、茶色く変化して実が熟してくる。その名の通り葉を揉むと甘い良い香りがする。荒巻公園テニスコート脇にあるニオイヒバ。(金ケ崎町荒巻公園、2016年9月25日)...葉を揉むと甘い香りがするニオイヒバ

  • 白い毛虫がたくさん垂れ下がったような萼筒 ミツマタ

    ジンチョウゲ科(Thymelaeaceae);ミツマタ属(Edgeworthia);ミツマタ(E.chrysantha)学名:Edgeworthiachrysantha和名:ミツマタ(三椏、三叉)英名:Orientalpaperbush5月始め、東和町の三熊野神社に行ったとき、社務所の近くに小さくこんもりした木が生えていて、枝に葉は付いていない。良く見ると枝先に白くて毛むくじゃらの毛虫のようなものが沢山付いているように見えた。花には見えないし、これは一体何なんだろうと不思議に思っていたが、家に帰って調べてみて、これはミツマタの花の萼筒であり、花が咲き終わった状態だということがわかった。3月頃に黄色い花が咲くらしい。今度は是非花を見に行ってみたいものだ。それにしても面白い形をした萼筒だ。11月にも行ってみたがこの...白い毛虫がたくさん垂れ下がったような萼筒ミツマタ

  • 子供が手のひらを上げたような コノテガシワ

    ヒノキ科(Cupressaceae);コノテガシワ属(Platycladus);コノテガシワ(P.orientalis)学名:Platycladusorientalis和名:コノテガシワ(児の手柏)英名:ChineseArborvitae垣根などによく見かける木だ。原産地は中国の北部から西部とされている。近所のコノテガシワの木から球果を取り、その中の種を蒔いて苗を育てた。それを30数年前に我が宮殿を建立する際、家の脇に生け垣として植えた。最初は一本一本が離れた状態でこんもりと丸みを帯びた独立した樹形だったが、成長するにつれてその隙間は埋まり、連続した緑の生け垣となった。コノテガシワという名前は葉が直立し表と裏がはっきりせず子供が手のひらを上げた状態に似ていることから付けられたという。実は青みを帯びて角のある独特...子供が手のひらを上げたようなコノテガシワ

  • マサキの害虫 ユウマダラエダシャク

    シャクガ科(Geometridae);属(Abraxas);ユウマダラエダシャク(Abraxasmiranda)学名:Abraxasmiranda和名:ユウマダラエダシャク幼虫はマサキ、マユミなどを食い荒らす害虫で、大発生してマサキが丸裸になってしまうこともあるそうだ。写真は釜石市の大天場山の参道で見つけた。害虫とは言え中々面白い模様をした蛾だ。マサキではなくシダの葉にとまっていた。大天場山で見つけたユウマダラエダシャク。(釜石市八雲町大天場山、2014年8月14日)マサキの害虫ユウマダラエダシャク

  • 毎年同じ所に咲く地味で律儀な花 スノーフレーク

    ヒガンバナ科(Amaryllidaceae);スノーフレーク属(Leucojum);スノーフレーク(L.aestivum)学名:LeucojumaestivumL.和名:スズランスイセン(鈴蘭水仙)英名:summersnowflake大分前に妃が近所の家からスノーフレークの苗を庭の片隅に植えた。非常に丈夫な植物で、肥料も一切やらないのに毎年同じ場所に芽が出て花が咲く。ホオズキの様に地下茎を伸ばしてあちこち侵略することもない。植えられた場所をかたくなに守って殆ど同じ場所に咲く律儀な植物だ。花はスズランスイセンという別名のようにスズランそっくりの白い花だ。華やかさは無く地味だ。葉は細くニラのように伸びるので、スイセンと同じようにニラに間違って食べて食中毒になることがあるらしい。毎年同じ場所に生えて花が咲くスノーフレ...毎年同じ所に咲く地味で律儀な花スノーフレーク

  • 干し柿が大好き ヒヨドリ

    ヒヨドリ科(Pycnonotidae);ヒヨドリ属(Hypsipetes);ヒヨドリ(H.amaurotis)学名:Hypsipetesamaurotis和名:ヒヨドリ(鵯)英名:Brown-earedBulbulヒヨドリは最も良く見られる鳥の1つだ。我が家にも頻繁にやってくる。春はブルーベリーの木に寄ってきて花の蜜を吸っているようだ。また、近所のせせらぎ公園でもよく見かける。春はコブシの花に沢山集まってくる。冬になって食べ物が乏しくなってくると、やはり我家のベランダに吊した干し柿を食べにやってくる。しかし、10から11月の最盛期にはやってこない。多分その頃は外に食べ物があるのだろう。従って、干し柿作りで被害にあったことはない。12月になり雪が降り始める頃になると、必ずやってくる。我が家ではそれを観察するために...干し柿が大好きヒヨドリ

  • サケの死骸をあさる トビ

    タカ科(Accipitridae);トビ属(Milvus);トビ(M.migrans)学名Milvusmigrans和名:トビ(鳶)、トンビ英名:BlackKiteトビは何処でも見かける鳥だが、カラスほど頻繁ではない。それは、カラスが集団で行動して残飯などをあさるなど雑食性が強いのに対してトビは単独で行動する傾向が強く、また、生き餌を捕らえることは少ないものの、動物の死骸をあさることが多く、カラスほど何でも食べるわけではないことなどが影響しているのではないだろうか。動物の死骸はそんなに頻繁に何時でも見つかるわけでもないので、トビも大変だ。そのため、遡上するサケの死骸や、魚の死骸などが大い河口付近などに多く集まるのだと思う。釜石の甲子川で、サケの死骸をあさるトビを見かけた。サケの死骸にはカラスや鴎も集まってきて食...サケの死骸をあさるトビ

  • 松でもないのにマツボックリその3 ハンノキ

    カバノキ科(Betulaceae);ハンノキ属(Alnus);ハンノキA.japonica学名:A.japonica和名:ハンノキ(榛の木)英名:JapaneseAlder小岩井農場の自然見学会でザゼンソウを見に行ったとき、ザゼンソウの生えている湿地帯にハンノキがたくさん生えていた。幹は灰色で細長くあまり枝分かれせず、杉のようにヒョロヒョロと伸びていた。ハンノキ属の中でもハンノキは特に湿地帯を好む木である。他のハンノキ属同様フランキアというグラム陽性の放線菌が共生していて、形成された根粒により空中の窒素を固定する能力を持つ。そのお陰で他の植物の生育が困難な場所でもいち早く生育可能だと言われる。また、松でもないのにマツボックリに似た果穂を作るのも他のハンノキ属と同様である。ザゼンソウが生えている湿地帯にハンノキが...松でもないのにマツボックリその3ハンノキ

  • 松でもないのにマツボックリその2 オオバヤシャブシ

    カバノキ科(Betulaceae);ハンノキ属(Alnus);オオバヤシャブシ(A.sieboldiana)学名:A.sieboldiana和名:オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)王子が宮城県に居たとき、岩沼にあった王子の畑の近くの森でオオバヤシャブシを見つけた。図鑑等には分布範囲が太平洋側の福島県の南から和歌山県の太平洋側などと出ているが、分布域からやや北側に位置することになる。根に根粒菌を持ち、痩せた土地でも旺盛に生育することから、砂防用や緑化用に利用されたりしたらしいので、分布域を広げているのかも知れない。このような窒素固定能力は、ハンノキ科の植物に共通の特徴のようだ。分布域も重なるヤシャブシと似ているが、オオバヤシャブシの葉はその名の通りヤシャブシより大きい。さらに、ヤシャブシは先端が雄果穂、次ぎに雌果...松でもないのにマツボックリその2オオバヤシャブシ

  • 松でもないのにマツボックリ ケヤマハンノキ

    カバノキ科(Btulaceae);ハンノキ属(Alnus);ケヤマハンノキ(A.hirsuta)学名:A.hirsta和名:ケヤマハンノキ(毛山榛の木)花巻広域公園のテニスコートの廻りには色々な木が茂っているが、その1つに松ではないのにマツボックリに似た毬果を作る木がたくさん生えている。これはケヤマハンノキだ。雌雄異。早春も雄花は花穂が毛虫のように10cmほど細長く垂れ下がり、雌花も赤い穂の中に咲き、花らしくない。秋になると、雌花の穂が細長い球形となり、いくつか枝分かれした先にマツボックリのように変化する。秋の風情を感じさせるなかなか面白い形だ。葉っぱは縁がギザギザでほぼ円形に近い形をしているので特徴的だ。その名の通りはや葉柄にも沢山毛が生えている。春、ケヤマハンノキの雄花の穂が垂れ下がり、余り目立たないが、赤...松でもないのにマツボックリケヤマハンノキ

  • 空中浮遊 ネコハエトリ

    ハエトリグモ科(Salticidae);コゲチャハエトリグモ属(Carrhotus);ネコハエトリ(xanthogramma)学名:Carrhotusxanthogramma和名:ネコハエトリある日、居間で空中に何やらゴミのようなものが浮いているのを見つけた。大きさは7から8mm程の黒っぽいものだ。よく見ると蛍光灯の下にぶら下がっているので、こりゃクモだなと思い捕まえて写真を撮った。小さく縮こまっているので捕まえてみてもゴミにしか見えない。ネットで色々と検索してみたらそれらしいのを見つけた。こいつはたぶんネコハエトリというヤツだろう。ハエトリという名前の通り、ハエなどの小さな虫を補食する。江戸時代には「座敷鷹」と呼ばれ翅を切り取り動きを制限したハエをこのクモに取らせる大人の遊びが流行ったというから驚きだ。また、...空中浮遊ネコハエトリ

  • 葉っぱはヘッピリ虫くさいが乾燥した種子は良い香り コリアンダー

    セリ科(Apiaceae);コエンドロ属(Coriandrum);コエンドロ(C.sativum)学名:Coriandrumsativum和名:コエンドロ英名:Coriander王子が我が庭園でハーブを育てたいと言ったので、やむなく庭園の一角にハーブ畑を作り、そこにコリアンダーの種を蒔いた。思いの外順調に生育し、葉を料理に使用したあと、花が咲き実も成ったので収穫して乾燥させたところ、スープカップに半分ほどの量が収穫できた。コリアンダーは別名パクチーやシャンツァイとも呼ばれ、パクチーと呼ばれる場合は葉の方呼ぶことが多い。パクチーは人により好みの差が激しく、大好きな人も居れば大嫌いな人もいて極端である。朕はその大嫌いな方に入るが、王子は大好きな方のようである。朕にはあのヘッピリ虫の様な臭いの野菜をどうして食べれるの...葉っぱはヘッピリ虫くさいが乾燥した種子は良い香りコリアンダー

  • クジャクに似た変な虫 ベッコウハゴロモ

    ハゴロモ科Ricaniidae;属(Ricania);ベッコウハゴロモ(R.japonica)学名:R.japonica和名:ベッコウハゴロモ朕のコリアンダーの畑で稔った実を収穫するために、穂を刈り取り、部屋の中で実の選別作業をしていたらその中に混じって変な虫が一生懸命動き回っているのを見つけた。クジャクのように開いた白く長い毛をお尻の方に付けている。大きさは5~7mm程度の小さな虫だ。じっとしていないのでなかなか良い写真が撮れない。やっとの事で撮った写真で何という虫か調べた結果どうやらベッコウハゴロモという虫の幼虫であることが分かった。成虫は蛾のような感じの羽を持つが、カメムシ目の昆虫であり、あのヘッピリ虫や蝉の仲間なんだそうだ。変な虫が近くに居るもんだと感心した。クズ、ヤマノイモ、ウツギ、ミカンなどの茎から...クジャクに似た変な虫ベッコウハゴロモ

  • ぴょんぴょん跳ねる生きの良いやつ カボチャミバエ その2

    カボチャミバエについては既に報告済みであり、その発生を防止するには受粉した後すぐにネットを被せる方法が良いことを述べた。そしてわざとカボチャミバエがつついたカボチャをそのままにして幼虫を写真に撮ってやろうとしたが、カボチャミバエが初めにつついたカボチャは腐ってしまって思う様に行かなかった。しかし、袋かけしなかったカボチャで大分あとになって熟したものがあったのでそれを切ってみたら、いたいた!一匹だけだけど生きの良いのが出てきた。約2cmの小さなウジ虫だが元気にぴょんぴょん跳ねる。写真を撮ろうとすると直ぐに跳ねるので撮影にはかなり苦労した。以下はその写真である。カボチャから飛び出て台所の天板に脱出。(花巻市桜台、2017年10月3日)ジャンプして布巾の上に飛んだ。(同上)更にジャンプして食器に掛けたラップの上に着地...ぴょんぴょん跳ねる生きの良いやつカボチャミバエその2

  • 幼虫はスミレ類が大好き ミドリヒョウモン

    タテハチョウ科(Nymphalidae);ドクチョウ亜科(Heliconiinae);ヒョウモンチョウ族(Argynnini);ミドリヒョウモン属(Argynnis);ミドリヒョウモン(A.paphia)学名:Argynnispaphia和名:ミドリヒョウモン(緑豹紋)英名:Silver-washedFritillary9月始め、せせらぎ公園の森の中でヒョウ柄の蝶がタチアザミの回りを舞っていた。翅の表側しか見られなかったが、ヒョウ柄の紋と前翅中央部に発香鱗条が4本の横しまをなす(Wikipedia)ことから、ミドリヒョウモンのオスと判定した。9月末、太田の森でユウガギクの回りを舞っているヒョウ柄の蝶を見つけた。図鑑とにらめっこして翅の表の柄を比較した結果、こちらはミドリヒョウモンのメスと判定した。ミドリヒョウモ...幼虫はスミレ類が大好きミドリヒョウモン

  • 濃紺の翅の内側に水色のすじ模様 ルリタテハ

    タテハチョウ科(Nymphalidae);タテハチョウ亜科(Nymphalinae);タテハチョウ族(Nymphalini);ルリタテハ属(Kaniska);ルリタテハ(K.canace)学名:Kaniskacanace和名:ルリタテハ(瑠璃立羽)英名:BlueAdmiral10月初旬、花巻市広域公園テニスコート駐車場のニシキギにルリタテハがとまっていた。濃紺の翅に水色の太めのすじが翅の外縁からやや内側に翅をかたどるように入る。美しい蝶だ。しかし、翅の裏面はこれと対照的に茶色がかった地味な配色である。樹皮や落ち葉に擬態しているのだという。幼虫はサルトリイバラやホトトギス、各種ユリ科の植物を食べるというが、広域公園にはヤマユリはたくさん生育しているし、サルトリイバラもあちこちに生えているので、これらを食べているの...濃紺の翅の内側に水色のすじ模様ルリタテハ

  • 幼虫は酸っぱいのがお好き ベニシジミ

    シジミチョウ科(Lycaenidae);ベニシジミ亜科(Lycaeninae);ベニシジミ属(Lycaena);ベニシジミ(L.phlaeas)学名:Lycaenaphlaeas和名:ベニシジミ(紅小灰蝶)英名:SmallCopper,CommonCopperベニシジミは前翅の表は黒褐色の縁取りがあり、赤橙色の地に黒い斑点がある。後翅の表は黒褐色だが、翅の縁に赤橙色の帯模様がある。翅の裏は表の黒褐色部分が灰色に置き換わっている。時に白化する場合もある(Wikipedia)。と記載されているように、翅の表と裏で全く違う印象を受ける。あちこちでよく見かける蝶だがベニシジミというほど赤くはない。幼虫はスイバやギシギシなどのタデ科植物を食べるという。近所で見かけたベニシジミ。(花巻市桜台、2013年7月15日)花巻市広...幼虫は酸っぱいのがお好きベニシジミ

  • 葉の形が亀に似ている? タチカメバソウ

    ムラサキ科Boraginaceaeキュウリグサ属TrigonotisタチカメバソウT.guilielmii学名Trigonotisguilielmii和名タチカメバソウ(立亀葉草)この植物はなかなか同定出来ず、長い間放置していた。同定出来なかったのは、一緒に生えていたヤエムグラの仲間と勘違いしていたためだ。ヤエムグラ属を調べても似たような花は出てこないし、花弁が5列するのはヤエムグラではない。5裂する花の方を手がかりに調べたら、タチカメバソウだと分かった。分かってしまえば何のことはない、花の雰囲気は同じムラサキ科のキュウリグサやワスレナグサとそっくりだ。ただし、色は白色。名前の由来は、葉の形が亀に似ているからだという。そういわれればそうかも知れないという程度。生えている場所は湿った木陰で、たくさん密生していた。...葉の形が亀に似ている?タチカメバソウ

  • ヘビに擬態する ベニスズメ

    スズメガ科(Sphingidae);ホウジャク亜科(Macroglossinae);属(Deilephila);ベニスズメ(D.elpenor)学名Deilephilaelpenor和名ベニスズメ(紅雀、紅雀蛾)英名ElephantHawk-moth用水路に生えた草に大きなイモムシがついているのを見つけた。かなりグロテスクな風貌だが第1・第2副節に眼状紋があるので、ベニスズメの幼虫だと分かった。スズメガの幼虫は尾角を持っているのが特徴だが、今回撮影した写真には葉っぱの影に隠れて尾角は見えなかったが、全体の特徴から間違いなくベニスズメの幼虫だと判定した。調べてみるとベニスズメの幼虫はアカバナ科(オオマツヨイグサ、ツキミソウ、フクシャ、ゴデジャ、ヤナギラン)、ツリフネソウ科(ホウセンカ、ツリフネソウ、キツリフネ)、...ヘビに擬態するベニスズメ

  • 幼虫はニンジンが大好き キアゲハ

    アゲハチョウ科(Papilionidae);アゲハチョウ亜科(Papilioninae);アゲハチョウ族(Papilionini);アゲハチョウ属(Papilio);キアゲハ(P.machaon)学名:Papiliomachaon和名:キアゲハ(黄揚羽、黄鳳蝶)英名:OldWorldSwallowtailナミアゲハの幼虫がミカン、グレープフルーツ、サンショなどの柑橘系の植物を食べるのに対して、キアゲハの幼虫は、セリ、ウド、ニンジンなどのセリ科植物を好んで食べる。当農園でも時々ニンジンを栽培するが、キアゲハの幼虫がつくことがある。ニンジンも大事だが、キアゲハの幼虫も可愛いのでその時には幼虫は駆除せずにそのままニンジンを食べさせることにしている。近所のせせらぎ公園ではノダケにキアゲハの幼虫がついているのを見つけたこ...幼虫はニンジンが大好きキアゲハ

  • イモムシそっくりの蜂の子 カブラハバチ

    ハバチ科(Tenthredinidae);属(Athalia);カブラハバチ(Athaliarosaeruficornis)学名:Athaliarosaeruficornis和名:カブラハバチ、ナノクロムシカブラハバチ(ナノクロムシ)にはこの他にニホンカブラハバチAthaliajaponicaセグロカブラハバチAthalialugensinfumataがいる。10月大根の葉っぱに黒いイモムシがたくさんついている。あまり見かけないやつだ。大根には10月の始め頃は大抵イモムシがつくものであまり気にもとめない。どうせもっと寒くなれば虫も元気がなくなってしまうからだ。とはいっても、やはり大根の生育に影響があるので、せっせと手で取っては潰していた。ナンマンダブ、ナンマンダブ。当農園は無農薬栽培なのだ。ところで、こいつの名...イモムシそっくりの蜂の子カブラハバチ

  • 柑橘系の植物の葉につく ナミアゲハ

    アゲハチョウ科(Papilionidae);アゲハチョウ亜科(Papilioninae);アゲハチョウ族(Papilionini);アゲハチョウ属(Papilio);亜属(Papilio(Sinoprinceps));アゲハ(P.xuthus)学名:Papilioxuthus英名:AsianSwallowtail,ChineseYellowSwallowtail,XuthusSwallowtail和名:ナミアゲハ(並揚羽)我が王子が小学生の頃、グレープフルーツの種を鉢に播いて高さ1m程に育てたことがあった。鉢は大きいので玄関先に出しておいたが、ある夏の日葉っぱを見ると小さな卵が付いていた。それを観察していると、やがて黒い幼虫が出てきて、更に成長してやがて緑色のでっかいアゲハの幼虫になった。これは面白いと思い、秋...柑橘系の植物の葉につくナミアゲハ

  • 毛虫らしい毛虫!超たれ目のケムンパス マイマイガ

    ドクガ科Lymantriidaeマイマイガ属LymantriaマイマイガL.dispar学名Lymantriadispar和名マイマイガ(舞舞蛾)現在では世界中どこにでもいるようだ。ほぼ10年周期で大発生を繰り返す性質があり、果樹や森林被害などで問題となる。岩手でも平成21年と26年に発生して問題となったようだが、21年の時は朕の記憶にも微かに残っている。その時は果樹などが被害を受けたというよりも、蛾が大量に発生してあちこち飛び回ったり、家や柱などに着いて見苦しいというような問題だったように記憶している。幼虫は4月末から5月始めにかけて孵化して、7から8月にかけて羽化する。針葉樹、広葉樹、草本と何でも食べるようだ。成虫はオスが茶褐色でメスは白色であり、オスは20から50mm、メスは50から100mmと大きさも異...毛虫らしい毛虫!超たれ目のケムンパスマイマイガ

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、イーハトーブ国王の巡回さんをフォローしませんか?

ハンドル名
イーハトーブ国王の巡回さん
ブログタイトル
イーハトーブ国王の巡回
フォロー
イーハトーブ国王の巡回

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用