言葉の救はれ??時代と文學 さん プロフィール

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言葉の救はれ??時代と文學さん: 言葉の救はれ??時代と文學
ハンドル名言葉の救はれ??時代と文學 さん
ブログタイトル言葉の救はれ??時代と文學
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/logos6516
サイト紹介文言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。
自由文日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供252回 / 365日(平均4.8回/週) - 参加 2014/10/06 21:46

言葉の救はれ??時代と文學 さんのブログ記事

  • 大学入試のたそがれ
  •  先日、ここでお知らせした、新しいセンター試験の概容について、大手の受験情報企業の方と話す機会があつた。 昨年すでに一部の高校生を対象にした試行試験も今回のやうな形式であり、今回見切り発車的な印象もあるが、ここまで明確にしたのだから大幅な変更はしないつもりだらうと語つてゐた。 今はパブリックコメントを求めてゐる時期であるといふが、これについての異論をいくら書いても変へるつもりはないのであれば、今後 [続きを読む]
  • 『勉強するのは何のため?』を読む。
  •  熊本大学の苫野一徳准教授の本、三冊目である。あと何冊か買つたので機会があれば紹介したい。 もうだいたいこの方の主張は分かつてきた。 「勉強する」のは自由になるためである。しかし、その自由は他者の自由を否定するものであつてはならないから共通了解を造り出す必要がある。そのためには、対話の方法が必要である。それが「哲学」である。 問題を抱へる人同士で話し合ふ場合に、決してしてはならないのは「問い方のマ [続きを読む]
  • 『ワクワク会議』を読む。
  •  堀公俊氏の『ワクワク会議』を読んだ。 会議の進め方、合意形成の仕方、いづれも今の職場では重要なスキルである。無手勝流に正論を主張し、意見が合はなければ決裂、その後は平行線を続けるといふのが、私の見たり聞いたり行つたりしてきた会議である。あるいは、上意下達の連絡会形式の会議も多かつた。しかし、それでうまくいく時代でもない。 正解のない時代の集団の進路選択は、メンバーの知の総合によるしかないだらう。 [続きを読む]
  • 時事評論 5月号
  •  「時事評論」5月号のお知らせ。 今月号の内容は次の通り。 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。 1部200圓、年間では2000圓です。(いちばん下に、問合はせ先があります。) 1面島田氏の論は、まさに時論である。北朝鮮の飛躍的技術革新は脅威といふほかはなく、私たちの日常に暗い影を落としてゐる。もちろん、それは顕在化されることはあまりなく、何もなかつたかのやうな日常を送つてゐる。政府はきつと [続きを読む]
  • 大学入試の変革期に思ふこと
  •  昨日、文部科学省により2020年度からの大学入試改革案が発表された。 あと3年しかないこの段階で、やうやくその具体案が示されるといふことがとても心配である。もちろん制度に完璧なものはない。むしろ完璧などといふことは制度にとつて忌避すべきことである。学力を測る制度において完璧であれば、ある水準に達してゐない者は「学力がない」っと完璧に宣言されてしまふことになるからである。だから、蓋然性のおいて優れてゐ [続きを読む]
  • 『教育の力』を読んで
  •  教育学者の苫野一徳氏の著書の二冊目である。 デゥーイの教育学とフッサールの現象学とを合はせて教育を語るのが、苫野氏の教育論である。 理性では唯一の心理にたどり着くことはできない。だから「共通了解」を探るといふことにおいてのみ、ものごとはより良き方向に向かふといふ確信が著者にはある。その核心は決して相対化されることはないから気持ちは良い。 結論においても概ね賛同する。「個人の自由」の確保と互ひの承 [続きを読む]
  • 今年もバラが咲きました。
  •  四月の終はりごろには花芽もだいぶ付き、留守にするゴールデンウィーク中に咲いてしまふなと思ひながら家を一週間ほど空けた。 ところが戻つてみると、自動水撒き装置から出るはずの水が十分でなかつたやうで全く咲いてゐなかつた。慌てて水をやると翌朝には見事に咲きだした。花芽を数えると50個はある。しばらく楽しめさうだ。 これまで同様、あまり熱心な栽培家ではない。水をやり、栄養をときどきやる程度である。そろそろ [続きを読む]
  • 群生秩序と伝統と
  •  ピアプレッシャーのことを、社会学者の内藤朝雄の言葉で言へば「群生秩序」といふことになる。同調圧力とも言へるこの現象は、近代の、さらには日本にだけ言へるものではないだらう。 しかし、相対主義が蔓延し、そもそも絶対的な価値を持たない私たちの社会においては、ピアプレッシャーが極めて強いものになるといふのは前回述べた通りである。 さういふ状況のなかで、共同体の倫理である「伝統」を復活させようとする型の「 [続きを読む]
  • ピアプレッシャー(peer pressure)といふこと。
  •  ピアとは、仲間といふ意味。したがつて、ピアプレッシャーとは、仲間や同僚からの圧力といふ意味である。私たちの社会では、倫理の基準が他者の目、世間の目であることが多く、善悪の視点で自己を抑制するといふより、周囲がどう見るかといふことで行動を決めることが多い。 例へば、私のやうな教員の場合、生徒や学生の過ちにたいして倫理的な指導をするといふよりも、そのことを見逃したら同僚や上司がどう見るかといふことか [続きを読む]
  • 「考へる」とは言葉で考へるといふこと。
  •  下手な考へ休むに似たり、といふ言葉がある。それほどに考へるといふことは難しいのだ、といふふうにとらへてゐる。 考へることは、事態を改善し状況をよりよくしていく方法として日常的に営まれる行為であるが、それだけに難しいことでもある。包丁の使ひ方は毎食の支度で使はれるものだからと言つてただ利用してゐるだけでうまくなるものではないのと同じである。教室に通つたり先生に使ひ方を習つたりしてやうやくうまくなれ [続きを読む]
  • 三宅博先生のご葬儀
  • 三宅博先生のご葬儀についてのご報告が寄せられました。コメント欄にご記入いただいたものですが、ブログ本体にも掲載いたします。 仕事の関係でうかがへなかつた私としてもありがたいお知らせでした。ありがたうございました。(以下引用) 27日・28日に営まれました三宅博先生の通夜・告別式について、ご遺族のご了解を得ましたので、少し長くなりますが、以下の通りご報告申し上げます。 27日(木)の通夜には、900 [続きを読む]
  • 「やりたいこと」「やれること」、そして「やるべきこと」
  •  何事であれ、「やりたいこと」と現実にしてゐることとの間には乖離がある。 適性の問題もあるし、能力の問題もある。つまりは、「やれること」以外のところに「やりたいこと」を設定しても現実化はしない。 それは分かる。 しかし、それとは別の次元で「やるべきこと」といふ視点も持ち合はせないと、やりたいこと(欲望)×やれること(能力・適正)だけで、生きがひを想定することになる。それでは問題がある。 社会が自己 [続きを読む]
  • 三宅博先生の御逝去を悼む
  •  前衆議院議員の三宅博さんが、4月24日に肝臓がんのため逝去された。67歳だつた。 八尾市議の頃から共通の友人を通じてお知り合ひになつた。先月の清風高校の卒業式の日、式典前の待合室で旧交を温め、一連の大阪での某学園騒ぎの背景をうかがつた。そして勉強会を再開されたとうかがつたので、そこへの参加をお約束してお別れした。思へば、儒学者の加地伸行先生の講演も三宅さんの会だつた。 ずゐぶんとお痩せになられマスク [続きを読む]
  • アメリカは島国。
  • 昨日、私の勤める学校で講演会があつた。一時間ほどで、そのうちの大半は近代に至る世界の歴史についてのものだつた。中で印象的だつたのが、表題の言葉。アメリカの政治学者の言葉とのことだつたが、名前を失念してしまつた。 その意味は、陸続きで敵対国と接してゐない国は海洋国家であるといふことだ。なるほどアメリには敵がゐない。 しかもメルヴィルの『白鯨』のやうな海洋小説がある。一方、私たちの国は海洋国 [続きを読む]
  • 追悼 渡部昇一先生
  •  4月17日、渡部昇一先生が亡くなられた。86歳であつた。 偶然であるが、ここのところ毎晩ユーチューブで渡部先生の書斎を訪問して本について語る『書痴の楽園』といふ番組を見てゐた。一日一つづつ。30分の番組である。だいぶん痩せられてゐるなと思ひ、心配になつてゐたところでこの訃報に接し何とも言葉がない。 私には面識がなく、何かの集会に来られて「チャンドラボース」の話を聞いたことが一度あるぐらゐである。日曜 [続きを読む]
  • 素晴らしい「ひよっこ」
  • 「マッサン」以来、NHKの朝ドラを見る習慣になつてゐたが、前回の作品は名前も思ひ出せない。そのひどい出来に見てゐられずに習慣が消えてしまつた。 が、今回は教へ子が音声を担当してゐるので見て欲しい旨を聞き、ではまた見てみようかと思ひ、見始めてゐるが、これが実に素晴らしい。 日本人つていいなと思はせてくれる。自分もまたさう生きてみようかと感じさせてくれるのだ。 是非ご覧になつてください。 [続きを読む]
  • やうやく花見
  • 開花も遅く見頃は雨で、今年の春は少し寂しかつた。 今日は夕方から休みが取れたので、近くの丘に上がつて花見をした。朝から体調も良くなかつたが、桜に囲まれて元気になれた。 いいな。 [続きを読む]
  • 芦田宏直先生再訪
  •  今日の三河地方は快晴。とても暖かく過しやすい一日だつた。 昼過ぎに、岡崎市にある人間環境大学の副学長である芦田先生を訪ねた。二回目。今日は入学式といふことで慌しい面談となつたが、たつぷりと話をすることができた。頭の回転が速い人との対話は時間の長短とは関係ない収穫があつた。 話題はもつぱら中等教育の課題とその解決方法についてである。生々しい意見の開陳があつて、ここでは書けないが、なるほどなるほどと [続きを読む]
  • 合羽橋道具街を歩く。
  • 上京して春の東京を楽しむことにした。 浅草に宿を取つたので、近くの合羽橋道具街を歩いた。初めてのことで街の規模もお店の数も分からなかつたが、三時間ほど楽しめた。何かを購入しようとしたのでもないのにこれだけ楽しめるのだから、目的があればもつと楽しめただらう。 外国人が多いのも言はれてゐた通り。刃物のところは特に。食品サンプルに興味があるかと思つたが、さうでもなかつた。こちらは日本人が多 [続きを読む]
  • 書評 『夢があふれる社会に希望はあるか』
  •  児美川孝一郎氏の本を引き続き読んだ。 キャリア教育と聞くと何だか職業人養成教育のやうで、学校が企業の下請けになつたやうに思へて不快になるが、この方のキャリアデザインといふ発想は、さういふものとは違ふ。 以前読んだ『キャリア教育のウソ』は、そのことを明確に示してゐた。名著である。今日の世界が極めて流動的であるのに、今ある職業を前提として、それに当てはまるやうな意識や能力や価値を養成しようとする「キ [続きを読む]
  • 人の成長といふこと。
  • 昨日、恩師と長い時間を過ごした。学びの発動はいかになされるべきかといふことを巡つてである。 教師と生徒との関係に視野が限定されてはゐないかといふ問ひが浮かび上がつて来た。だから、生徒をどう指導するかといふ視点しか出て来ない。そんな風に言はれたやうな気がした。 生徒と生徒とが育つていく過程にどう関はるか、そんな視点で考へてみてはどうか? さう問ひ直されたのである。「 今日はこれこれを仕上げるか [続きを読む]
  • 東京での初春の一日
  • 朝一番の新幹線で上京し、午前と午後に一回づつ学校の説明会を行なつて、東京駅近くの丸善書店で本を探して、夕食を腹に詰め込んで、さあこれから新幹線で帰ります。 蒲郡は遠い。豊橋にはのぞみは止まらないし、ひかりは二時間に一本だし、こだまは三十分に一本だが、各駅で五分ぐらゐ止まるし、大変だ。おまけに三連休の最後の夜で東京駅は大混雑。何かがぶつかつて「痛い」と言ふ声が聞こえたが、果たして誰の何がぶつかつ [続きを読む]
  • 今年の東大入試問題(現代文)を解いて
  • 東京大学文系学部の入試は2000年から四題構成となつてゐる。評論・古文・漢文・随想(理系は、そのうち「随想」がない三題)である。それ以前は長く、七題構成で、現・作文・古・漢・現・古・漢(理系は、現・作文・古文・漢文)となつてゐた。 大問の数が減つたことにはいろいろと理由は考へられるだらうが、大学側がていねいに問に答へよと言つてゐるのだらう。そして今年も変化があつた。大問一の問の数が一つ減つたからであ [続きを読む]
  • 時事評論 最新号
  •  「時事評論」3月号のお知らせ。 今月号の内容は次の通り。 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。 1部200圓、年間では2000圓です。(いちばん下に、問合はせ先があります。) 3面廣木氏の漱石論が面白い。小説の主人公の言葉を漱石の言葉とするのは玉に瑕だが、漱石の全体像から捉へれば、『こころ』の先生は漱石と重なるところもあるだらうから、深い瑕とはならないだらう。 文化の戦士として漱石を見ると [続きを読む]
  • 今年の京大の入試問題(現代文)を解いて
  •  月末に京大入試問題研究会があるので今年の問題を解いてみた。 形式は例年と変はらず、漢字の書き取りがなくなつたのが印象に残る(出たり出なかつたりが京大ならでは。「出し続けよ」と思ふ)。大問一 文系理系共通問題 串田孫一「山村の秋」(『山のパンセ』より 1963年)大問二 文系問題 西郷信綱『古事記伝注釈』(1975年)      理系問題 安藤 宏『「私」をつくる 近代小説の試み』(2015年) 第一印象は、 [続きを読む]