言葉の救はれ??時代と文學 さん プロフィール

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言葉の救はれ??時代と文學さん: 言葉の救はれ??時代と文學
ハンドル名言葉の救はれ??時代と文學 さん
ブログタイトル言葉の救はれ??時代と文學
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/logos6516
サイト紹介文言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。
自由文日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供266回 / 365日(平均5.1回/週) - 参加 2014/10/06 21:46

言葉の救はれ??時代と文學 さんのブログ記事

  • 人の成長といふこと。
  • 昨日、恩師と長い時間を過ごした。学びの発動はいかになされるべきかといふことを巡つてである。 教師と生徒との関係に視野が限定されてはゐないかといふ問ひが浮かび上がつて来た。だから、生徒をどう指導するかといふ視点しか出て来ない。そんな風に言はれたやうな気がした。 生徒と生徒とが育つていく過程にどう関はるか、そんな視点で考へてみてはどうか? さう問ひ直されたのである。「 今日はこれこれを仕上げるか [続きを読む]
  • 東京での初春の一日
  • 朝一番の新幹線で上京し、午前と午後に一回づつ学校の説明会を行なつて、東京駅近くの丸善書店で本を探して、夕食を腹に詰め込んで、さあこれから新幹線で帰ります。 蒲郡は遠い。豊橋にはのぞみは止まらないし、ひかりは二時間に一本だし、こだまは三十分に一本だが、各駅で五分ぐらゐ止まるし、大変だ。おまけに三連休の最後の夜で東京駅は大混雑。何かがぶつかつて「痛い」と言ふ声が聞こえたが、果たして誰の何がぶつかつ [続きを読む]
  • 今年の東大入試問題(現代文)を解いて
  • 東京大学文系学部の入試は2000年から四題構成となつてゐる。評論・古文・漢文・随想(理系は、そのうち「随想」がない三題)である。それ以前は長く、七題構成で、現・作文・古・漢・現・古・漢(理系は、現・作文・古文・漢文)となつてゐた。 大問の数が減つたことにはいろいろと理由は考へられるだらうが、大学側がていねいに問に答へよと言つてゐるのだらう。そして今年も変化があつた。大問一の問の数が一つ減つたからであ [続きを読む]
  • 時事評論 最新号
  •  「時事評論」3月号のお知らせ。 今月号の内容は次の通り。 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。 1部200圓、年間では2000圓です。(いちばん下に、問合はせ先があります。) 3面廣木氏の漱石論が面白い。小説の主人公の言葉を漱石の言葉とするのは玉に瑕だが、漱石の全体像から捉へれば、『こころ』の先生は漱石と重なるところもあるだらうから、深い瑕とはならないだらう。 文化の戦士として漱石を見ると [続きを読む]
  • 今年の京大の入試問題(現代文)を解いて
  •  月末に京大入試問題研究会があるので今年の問題を解いてみた。 形式は例年と変はらず、漢字の書き取りがなくなつたのが印象に残る(出たり出なかつたりが京大ならでは。「出し続けよ」と思ふ)。大問一 文系理系共通問題 串田孫一「山村の秋」(『山のパンセ』より 1963年)大問二 文系問題 西郷信綱『古事記伝注釈』(1975年)      理系問題 安藤 宏『「私」をつくる 近代小説の試み』(2015年) 第一印象は、 [続きを読む]
  • もはや内乱状態にある韓国。
  • これが冷戦時であれば、臨時政府は戒厳令を敷く事態であらう。 ろうそく革命と名付けられた朴大統領罷免運動は、憲法裁判所の裁定で結論が出てしまつた。何といふことを、またしても韓国人は自分たちの未熟さを宰相の首を斬ることで誤魔化してしまつたのである。北朝鮮と対峙し、中国との貿易も不調をきたしてゐる。この事態の克服の機会の喪失と、大統領の利益供与事件の断罪とを天秤にかけることもせずに、不満感情の解消を [続きを読む]
  • ETV特集『小野田元少尉の帰還』は見るべし。
  • 本日、夜12:00から標記の番組が放送される。再放送なので、前回見た感想としては、是非見るべしと思ふ。 日本人としては、使命完遂の英雄であるが、フィリピンの側から見ればさうではない。周囲の村人も含めて敵と対峙してゐる兵士である。したがつて、さういふ人と出会へば攻撃する。それが軍人の務めである。現地には小野田さんの銃によつて殺害された人がをり、それによつて生まれた遺族がゐる。 かういふあたり前の事実 [続きを読む]
  • 『弱いつながり』を読む。
  •  東浩紀氏の本を久しぶりに読んだ。頭が本当にいい印象で、デリダだとかラカンだとか、ハイデガーだとかグラノヴェターだとか、私には到底読みこなせない思想家の文章を自在に読み込んで、現実社会に物申す姿は現代の批評家として十分な存在感を持つてゐる。 似たやうな存在としては、金沢大学の教授である仲正昌樹氏がゐるが、東氏はより左翼的で仲正氏はより右翼的である。両者ともリベラルだが、歴史に対する考へがより自由で [続きを読む]
  • 今日は「立志歩行」
  • 5年で行ふ長距離歩行のことを、本校では立志歩行と呼んでゐる。今年は4時に起きてチャーターしたバスに乗り、知多半島の河和に向かひ、そこから蒲郡まで43キロメートルを歩くコースである。 受験生になるこの時期に一年を占ふやうな行事でもあり、とても好きな行事である。2年前には同じ距離を歩き通し、とてもいい経験であつた。 今年は、歩くことよりも全体を支へる役割をしたくて、下見と当日の支援隊に回つた。下見は実 [続きを読む]
  • 昨日は清風高校の卒業式でした。
  • 昨日、清風の卒業式に出席しました。新校舎の大ホールでの初めての卒業式といふことで、段取りがこれまでと違つてゐたので前日は2回も総練習をしたと聞いた。 さういふことをさらりとやつてのけるのが清風らしい。当日の生徒たちの様子も驚くほど整然としてゐる。さうだつた、かうだつた、と思ひながら見守つてゐた。実に二時間の長丁場である。よくぞと思ふ。 式典終了後、会場を出る卒業生を保護者や後輩、そして先生方の [続きを読む]
  • 春の匂ひがする。
  • 温かくなつて来て、散策することが多くなつた。 今日も外を歩いてゐる。 寒いが、厚着をすると暑い。少し肌寒い格好で歩くと気持ちいい。 春の匂ひがした。 明日は前任校の卒業式。四年振りの彼らの姿にどう出会はうか。少し気後れしつつ、楽しみでもある。 [続きを読む]
  • 黒田良夫先生の詩集「帯状疱疹」
  •  下諏訪町在住の画家・黒田良夫先生から詩集をいただいた。 「帯状疱疹」といふ題がつけられてゐる。ここ数年帯状疱疹に苦しんでいらしやることはうかがつてゐた。幼児期の水疱瘡の菌は死滅することなく一生体内に残つてゐるといふ。それが体力が落ちたり、ストレスがたまつたり、あるいは高齢になつた時に活動を始めるといふ。先年、私の父もかかり、二三か月苦しんでゐた。体の半身がダメージを受けるのが特徴である。 黒田先 [続きを読む]
  • 今日は、国公立二次試験。
  • 全国的に天候は良好。 何が待つてゐるか分からないから、ドキドキの朝ですね。眠れた人も眠れなかつた人もその自然を受け入れるところから。 試験が始まつてもすぐに書き始めずに、周りを見て数秒深呼吸。 そして、二日目がある受験生は今日の試験を振り返らないやうにしてはどうかな。 感謝。 [続きを読む]
  • 「時事評論」最新号
  •  今年最初の「時事評論」である。 今月号の内容は次の通り。 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。 1部200圓、年間では2000圓です。(いちばん下に、問合はせ先があります。) トランプ大統領の登場に、今月号ではいろいろな方が触れてゐる。いづれも好評価である。ここらあたりも、一般紙とは違つてゐて興味深い。 松原正全集第三巻の刊行を機に、お弟子のお二人が文章を寄せてゐる。いづれも「振幅の大き [続きを読む]
  • 『やってはいけない脳の習慣』を読む。
  •  昨年の夏、教員の友人と話をしてゐた時に話題になつた本である。発売されたのが昨年の8月15日であるので、たぶんそのタイトルが気になつて話に出たのだらうと思ふ。 スマホやラインやゲームをやつてゐる子供の学力低下は、勉強する時間が取られてゐるからである、といふのが一般的な認識であらうと思ふ。ところが、本書によればさうではなくて、勉強を二時間してゐても一定時間以上スマホやラインやゲームをしてゐれば、それら [続きを読む]
  • 今日一日も歴史
  •  時間を連続したものとして意識できるのは人間だけである。動物や植物はできない。ひとまづさうしておく。検証することも、それを検証した書物の存在も私は分からないからだ。 昨日が今日へとつながり、今日が明日へと続く。さういふ直線的な時間意識を自然と考へるのは近代人だけかもしれないが、昔と今といふ意識はいつの時代にもあつただらう。 しかし、昨日あつた出来事が今日を生み、今日してゐることが明日へとつながると [続きを読む]
  • 『2020年からの教師問題』を読む。
  •  なぜ2020年なのか。 一般の人にはピンと来ないだらう。まさか東京オリムピックを機に教育制度を変へようとしてゐる訳ではない。さまざまな国際基準に照らし、日本の学校教育が「世界」から「遅れ」てゐるといふ指摘=グローバリズムを受けて、その線に沿つて教育制度を変へて行きませうといふことである。制度が変はれば教へ方も変はり、教へ方を変へるには教師も変はらねばならない。これが「2020年からの教師問題」である。  [続きを読む]
  • 受験を前にした君へ。
  • 間もなく国公立大学の二次試験だ。受験生はドキドキだらう。バレンタインで浮かれてゐることがあつてもいいが、たいがいの学生はそれどころではない。 後悔と不安と恐怖と悲しみと圧迫感とで苦しんでゐるかもしれない。 それは自然なことだから、さういふ自分を見つめて見るのもいいのでは。俺はかういふ男なのだと知ることは結構大事な学びである。自分とは気分の造型だと知つた上で、それでも形を整へるには言葉が必要だ [続きを読む]
  • 『扉をたたく人』を観る
  •  録画してあつた映画『扉をたたく人』を観た。  (C)2007 Visitor Holdings, LLC All Rights Reserved 妻に先立たれ、人生に落胆してゐる大学教授が、共著者が事情で行けなくなつた学会にいやいや参加するためにニューヨークに行く。そこには自分の家があり、そこに行くととんでもない事態に遭遇した。見ず知らずの若い夫婦が住んでゐたのだ。 友人から紹介されて住んでゐるといふ彼らは移民であつた。青年は「ジャンベ」とい [続きを読む]
  • 『パブリックスクール』を読む。
  •  パブリックスクールを直訳すれば、「公的学校」である。しかし、その実体は私立学校である。中学時代に英語の授業で習つたこの単語について英語の先生に質問したが、「どういふことだらうね」で終はり、無邪気な私は「先生が分からないなら仕方ないか」で終はつた記憶がある。 しかし、パブリックとはその日本語訳が正確に表すやうに「公的」といふことであつて、その運営主体が「私立」か「公立」かといふことではない。つまり [続きを読む]
  • 批評の条件
  • 批評が成り立つためには前提がなければならない。その前提とは何か。 それは読む側の自我であると言つたのが小林秀雄である。 それを普遍文法としての人間論に求めたのが福田恆存である。 いやいややはり日本人の自我の芯で判断すべきだとしたのが松原正である。 さういふことではなくて、作者自身も意識してゐない時代の気分をあぶり出すのが批評であると前提自体を必要としないと考へたのが山崎正和である。 私 [続きを読む]
  • 『日本批評大全』渡部直己著について
  •  河出書房新社より『日本批評大全』が出版された。 それにちなんで読売新聞で著者の渡部直己氏にインタビューをしてゐる。そこにはこんな言葉があつた。「一般的に『批判』と『悪口』の区別がつかなくなった。批判されると、むきになって反論する。この傾向を(ママ)SNSが拍車をかける。文学の世界でも、本当の欠点を突く正しい批評性を発揮するより、ほめて紹介する人しかいなくなってきた」 この感慨に同意する。批評とは [続きを読む]
  • 『個人主義の運命』を読む。
  •  当ブログのタイトルは、「言葉の救はれ・時代と文學」である。言葉を蔑ろにしてゐる風潮を批判しつつ、その上で近代や現代の文學からどいふ時代像が読み取れるのかといふことを意図してゐる。言葉が存在のすみかであるなら、言葉をいい加減に使へば、存在自体もいい加減になる。さういふ人たちの作り出す時代において文學は、どういふ造形を結ぶのか(作品を生み出すのか)。悲観的にならざるを得まいが、現代文学を見続けること [続きを読む]
  • 大書店は終はらない。
  •  先日、上京する機会があつた。 約束の時間まで一時間ほどあつたので、神保町に行つてみた。古書店を回る時間はなかつたので、三省堂書店に入つた。今ではさほど大きな書店とは思はないが、学生時代に上京すると訪れたのが、ここと新宿の紀伊國屋だつた。神保町は古書店や岩波映画やこの三省堂、東京堂、書泉グランデなど一日楽しめる街である。今は古書はネットで購入することが多いが、それでも久しぶりに訪れた大型書店は格別 [続きを読む]
  • 『戰争は無くならない』出来!  松原正全集 第三巻
  •   昨年6月に86歳で亡くなられた松原正先生の全集の第三巻である。 600頁に及ぶ大部の全集は、内容的にも極めて重い主張をたたへてゐる。どこの頁を読んでもきつと胸に迫るものがあるはずだ。道義的に正しい生き方を求める人間は、それゆゑに不道徳な態度、行動、言説を許せない。それゆゑに「戦争は無くならない」のである。 全集をまとめられた留守晴夫先生はお弟子である。その氏が解説を書かれてゐる。私は知らなかつたが、 [続きを読む]