みけの物語カフェ ブログ版 さん プロフィール

  •  
みけの物語カフェ ブログ版さん: みけの物語カフェ ブログ版
ハンドル名みけの物語カフェ ブログ版 さん
ブログタイトルみけの物語カフェ ブログ版
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/mikeyomoyama
サイト紹介文いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供356回 / 365日(平均6.8回/週) - 参加 2014/10/11 20:25

みけの物語カフェ ブログ版 さんのブログ記事

  • 「これでいいの?」
  •  この街(まち)には超人(ちょうじん)が住んでいた。彼はその能力(のうりょく)を使って、災害(さいがい)や事故(じこ)現場での救出(きゅうしゅつ)、犯罪者(はんざいしゃ)の逮捕(たいほ)などに協力(きょうりょく)していた。おかげでこの街はどこよりも住みやすい場所になっている。だが、彼には憂慮(ゆうりょ)していることがあった。それは――。 「君たちかい? 僕を呼んだのは」超人は子供たちを前にして言った。 [続きを読む]
  • 「整理整頓」
  •  玄関(げんかん)の扉(とびら)が開くと、真理(まり)が満面(まんめん)の笑顔で二人を迎(むか)え入れた。陽子(ようこ)と久美(くみ)は部屋の中に入るなり、目を丸くして口を揃(そろ)えて言った。「どうしちゃったの? 何にもないじゃない」  真理はさっぱりと答えた。「いい機会(きかい)だから、必要(ひつよう)な物だけにしようと思って」 「それにしたって」陽子は部屋を見回して、「生活感(せいかつかん)まった [続きを読む]
  • 0044「リセット」
  •  ベッドの上で若い女性が死を迎(むか)えようとしていた。彼女の手を優しく握(にぎ)りしめている若い男。男は彼女のそばから離れようとせず、励(はげ)まし続けていた。 「あなた…」女は苦しい息(いき)をついて、「私は…、あなたに出会えて、幸せでした」 「僕もだよ。きっと元気になるから…」  男は胸(むね)が詰(つ)まり、それ以上なにも言えなくなった。 「ありがとう」女は最後(さいご) [続きを読む]
  • 「隠しごと」
  •  僕(ぼく)は、妻(つま)に隠(かく)しごとがある。話さなきゃいけないとずっと思っているのだが、話すタイミングというか…、話を切り出す勇気(ゆうき)が出ないのだ。そのせいで…、辻褄(つじつま)を合わせるために、僕は妻に嘘(うそ)までついてしまった。  もう、最悪(さいあく)だ。僕は、何でも話せる夫婦(ふうふ)になろうと妻と約束(やくそく)した。約束したはずなのに、こんな些細(ささい)なことでダメにしてしまうな [続きを読む]
  • 0043「音信不通」
  •  人通りの多い繁華街(はんかがい)を歩いていた淳史(あつし)は、一人の女に目をとめて凍(こお)りついた。彼の手は震(ふる)え、呼吸(こきゅう)は荒(あら)くなり、たまらずその場から逃(に)げだした。繁華街の通りを離(はな)れ、人気(ひとけ)のない脇道(わきみち)に足を踏(ふ)み入れた淳史は、 「まさか、そんな…」荒い息(いき)でつぶやいた。  彼は後ろを振り返ると、息を呑(の)んだ。そこには、さっきの女が立 [続きを読む]
  • 「しずく73〜戦場」
  •  水木涼(みずきりょう)は、神崎(かんざき)つくねの後から屋上(おくじょう)へ出た。そして、彼女は薄暗い中に人影(ひとかげ)を見つけた。よく見ると、それは柊(ひいらぎ)あずみだった。あずみは涼に言った。 「こんな時間に呼び出してごめんなさい。ちょっと確かめたいことがあって」  涼はつくねに呟(つぶや)いた。「どういうことだよ? 話があるって…」 「だって、先生が待ってるって言ったら、来 [続きを読む]
  • 0042「美味しいもの倶楽部」
  • 「ここのケーキ、美味(おい)しいねぇ」  陽子(ようこ)はケーキをひとくち食べて幸(しあわ)せな気分(きぶん)になった。  政夫(まさお)は陽子の笑顔を見るのが好きだった。だから、美味しいお店を見つけると、それを口実(こうじつ)に陽子を連れ出していた。彼女とは学生のときからの付き合いで、初めて会ったときから恋(こい)に落ちてしまった。陽子の方は、そんなことまったく気づいてはいなかったが…。 [続きを読む]
  • 「なれそめ」
  • 「へぇ、そんななれそめだったなんて…。とっても良いお話じゃない」  凜子(りんこ)はそう言うと、まるで少女のように微笑(ほほえ)んだ。志保(しほ)は恥(は)ずかしそうに、 「そんな、たいしたことないですよ。どこにでもあるような話なんですから」  志保は隣(となり)で所在(しょざい)なげに座っている直樹(なおき)に目線をおくった。直樹はここぞとばかりに口を開いた。「あの、僕たちが出会うこと [続きを読む]
  • 0041「無器用な探偵さん」
  • 「君(きみ)はここにいて、逃(に)げ道をふさぐんだ」  探偵(たんてい)は助手(じょしゅ)のハルカに指示(しじ)をすると、緊張(きんちょう)した面持(おもも)ちで大きく息(いき)をした。ハルカは不安(ふあん)げな顔をして探偵に声をかけた。 「一人で大丈夫(だいじょうぶ)ですか? 私も行ったほうが…」 「いや、大丈夫だよ。これくらい僕(ぼく)一人で出来(でき)るさ。心配(しんぱい)ない」  二 [続きを読む]
  • 「作戦会議」
  •  合コン真っ最中(さいちゅう)の三人娘。化粧直(けしょうなお)しで席(せき)を外して作戦会議(さくせんかいぎ)を開いていた。 「ねえ、今日のあの三人ってどういう関係(かんけい)なの? 全然(ぜんぜん)違うのが一人混(ま)じってるじゃない」 「えっと…、何かね、小学校の同級生(どうきゅうせい)だって聞いたけど…」 「何それ。それにしたってダサくない? イケメンってわけでもないし、声が小さすぎ [続きを読む]
  • 0040「昔みたいに」
  •  一人娘(ひとりむすめ)を送り出した夫婦(ふうふ)が、テーブルをはさみお茶(ちゃ)をすすっていた。 「綾佳(あやか)、きれいだったなぁ。今日は天気(てんき)もよかったし、いい一日だった」 「そうですね。あの娘(こ)がこんなに早く結婚(けっこん)するなんて、思ってもみませんでしたよ」 「そうだな。でも、遅(おそ)いよりはいいさ。この家も淋(さび)しくなるなぁ」 「なに言ってるんですか。 [続きを読む]
  • 「無意味じゃねえ?」
  •  友だちが自宅(じたく)を新築(しんちく)したので遊びに行くことにした。さすがに自慢(じまん)するだけあって、立派(りっぱ)というか…、何とも形容(けいよう)しがたい斬新(ざんしん)な外観(がいかん)の家が建っていた。  友だちの案内(あんない)で二階へ上がると、そこはまるで船(ふね)の中のような内装(ないそう)になっていた。友だちいわく、「二階の部分は切り離すことができて、船として使えるようになってるんだ」 [続きを読む]
  • 0039「犯罪者撲滅キャンペーン」
  •  ベッドに寝(ね)かされている男が目を覚(さ)ました。男のそばには白衣(はくい)の女医(じょい)が立っている。 「ここは…」男は辺りを見回して、「どうして、ここに…」 「ここは、総合病院(そうごうびょういん)です。山崎(やまざき)さんは、仕事先で倒(たお)れて、ここに運ばれたんですよ」 「えっ、何をしてたんだ。私は…。ああっ、思い出せない。私は、山崎なんですか?」 「山崎さんは、 [続きを読む]
  • 「未来のこと」
  • 「ねえ、未来(みらい)のこと考えたことある?」 「何よ、いきなり難(むずか)しいこと聞いてくるわね。うーん、そうねぇ…。なくはないけど、先のことなんてどうなるか分かんないわ。それより、明日、美味(おい)しいものが食べられるかどうかが問題(もんだい)よ。あ〜ぁ、誰(だれ)がおごってくれないかなぁ」 「もう、あなたって食(く)い気ばっかりね。少しは真剣(しんけん)に考えた方がいいよ」 「あん [続きを読む]
  • 0038「別れの杯」
  •  女は部屋を出て行こうとしていた。男は女を呼(よ)び止めて、 「もう行くのかい?」 「ええ。いつまでもここにはいられないわ」女は淋(さび)しげに微笑(ほほえ)んだ。 「いいじゃないか。もう少しいてくれても」 「切りがないじゃない。いつまでも、こんなことしてちゃだめよ」 「あと一杯(いっぱい)だけ。なあ、いいだろう」男は女に杯(さかずき)を差し出した。  女は男 [続きを読む]
  • 「しずく72〜呼び出す」
  •  柊(ひいらぎ)あずみはうなずいて言った。「そうね。彼女の戸籍(こせき)を調べてみたけど、今の両親の養女(ようじょ)ってことになってたわ。本当の親のことは分からなかったけど、私たちと同じかもね。でも、彼女は自分が能力者(のうりょくしゃ)だって気づいてないと思うわ。他の能力者に操(あやつ)られたことで、覚醒(かくせい)が始まったのかもしれない」 「これから、どうするんです?」神崎(かんざき)つくねは心配そ [続きを読む]
  • 0037「星くずのペンダント」
  •  彼と喧嘩(けんか)をした。きっかけは些細(ささい)なことだったのに、まさかこんなことになるなんて。もう、三日も連絡(れんらく)がない。  時間がたつにつれて、仲直(なかなお)りのきっかけがつかめなくなっていた。このまま、さよならするのかな。そんなのイヤだ。  私は思いきってメールを送ろうとスマホを手にした。その時、着信音が鳴ってメールが届いた。見てみると、 <この間は、ごめん。ド [続きを読む]