みけの物語カフェ ブログ版 さん プロフィール

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みけの物語カフェ ブログ版さん: みけの物語カフェ ブログ版
ハンドル名みけの物語カフェ ブログ版 さん
ブログタイトルみけの物語カフェ ブログ版
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/mikeyomoyama
サイト紹介文いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供358回 / 365日(平均6.9回/週) - 参加 2014/10/11 20:25

みけの物語カフェ ブログ版 さんのブログ記事

  • 「大人の対応」
  • 「分かるよ。辛(つら)かったよね。でも、別れて正解(せいかい)だと思う。あんな男、あなたには――」  あたしは、心(こころ)の中で思った。この娘(こ)、本当(ほんとう)に分かってるのか? だって、彼女が振(ふ)られたなんて話し聞かないし、恋愛(れんあい)で辛い思いなんかしてないでしょ。それでも、あたしは、 「ありがとう。でも、ほんとにあたし、彼のこと好きだったの。何でこんなことに…」 「 [続きを読む]
  • 0062「若返りクリーム」
  • 「また新しい化粧品(けしょうひん)買ったのか?」夫(おっと)は鏡(かがみ)の前でお肌(はだ)の手入(てい)れをしている妻(つま)に言った。 「商店街(しょうてんがい)にね、小さな化粧品のお店が開店(かいてん)したの。安かったのよ」 「いくら安いからって、こんなに買わなくても…」 「だって、まとめて買った方がお得(とく)だったのよ」  深夜(しんや)、妻の叫(さけ)び声で夫は目を覚(さ)まし [続きを読む]
  • 「しずく77〜容疑者」
  •  神崎(かんざき)つくねは男たちに連れられて行ってしまった。柊(ひいらぎ)あずみは男の一人に尋(たず)ねた。 「ねえ、どこへ連れて行くのか教えて下さい。私の生徒(せいと)なんです」  男は振り返ったが、何も言わずに去(さ)ってしまった。あずみはすぐにスマホを取り出して電話をかけた。相手(あいて)は千鶴(ちづる)だ。彼女の能力(ちから)でつくねの行き先を突(つ)き止めてもらうのだ。だが、どういうわけか [続きを読む]
  • 0061「選ばない女」
  •  僕(ぼく)の彼女は容姿端麗(ようしたんれい)で、申(もう)し分(ぶん)のない女性だった。ただ、ひとつだけ欠点(けってん)をあげると…。 「どれにしよう。迷(まよ)っちゃうわ。ねえ、どれが良いと思う」 「何でもいいじゃない。早く、頼(たの)もうよ」 「ねえ、あなたはどれにしたの?」 「僕は、やっぱりこれかな」 「ええ、それなの。でも、それって美味(おい)しいのかな」 [続きを読む]
  • 「鉄男」
  • 「ねえ、鉄男(てつおとこ)って…、誰(だれ)なの?」娘は父親に訊(き)いた。  父親は首(くび)をひねりながら、「俺(おれ)もよく分かんないけど、何でも鉄(てつ)のような頑丈(がんじょう)な男だって話しだ。そんで、ちょっと頑固(がんこ)なところがあるけど、真(ま)っ正直(しょうじき)な人間らしい」 「で、父さんとどういう関係(かんけい)なの? 何で、あたしが会わなきゃいけないのよ」 「山梨(やま [続きを読む]
  • 0060「マイホーム」
  •  山田(やまだ)さんは念願(ねんがん)の一戸建(いっこだ)てを購入(こうにゅう)した。とても便利(べんり)な場所なのに、信じられないくらい安かったのだ。家族(かぞく)は欠陥住宅(けっかんじゅうたく)じゃないのかと心配(しんぱい)したが、物件(ぶっけん)を見てみると、少し古いがとてもしっかりした造(つく)りになっていた。  引っ越しの後片付(あとかたづ)けもすんで、家族が寝静(ねしず)まった深夜(しんや)のこと。二階 [続きを読む]
  • 「これが結婚」
  •  私は結婚(けっこん)して、彼と二人で暮(く)らすことになった。――新婚(しんこん)生活はとても楽しくて、私は幸せを感じていた。でも、しばらくして、私は彼の変(へん)なところに気がついた。  彼は、会話(かいわ)の端々(はしばし)で、〈で?〉を付けるようになったのだ。どうやら、何かを求(もと)めているようなのだが、私にはそれが何なのか理解(りかい)できなかった。適当(てきとう)に返事(へんじ)を返すと、彼は何 [続きを読む]
  • 0059「時空倶楽部」
  •  紗英(さえ)は大学の求人情報(きゅうじんじょうほう)の掲示板(けいじばん)を見ていて、<時空倶楽部(じくうくらぶ)>という会社名の求人に目がとまった。詳細(しょうさい)を見てみると、歴史(れきし)の資料(しりょう)を整理(せいり)する仕事(しごと)と書いてあった。  歴史好きの紗英は<時空倶楽部>から送られてきた地図(ちず)を見ながら、とあるビルの前までやって来た。そのビルは薄汚(うすよご)れていて、時代(じ [続きを読む]
  • 「最初の事件」
  •  その娘(こ)は、クラスの中でも目立(めだ)たない存在(そんざい)だった。いつもそこにいるのに、なぜかみんなの印象(いんしょう)に残らない。いてもいなくても、別にどうってことのない娘(むすめ)だった。  その娘(こ)が一度だけ、その存在を印象づけた事件(じけん)があった。それは、カンニング疑惑(ぎわく)だ。別に、彼女がやったわけではない。テストの後にカンニングペーパーが見つかったのだ。最初に疑(うたが)われ [続きを読む]
  • 0058「新生日本誕生」
  •  涼子(りょうこ)は若(わか)くして新人賞(しんじんしょう)を受賞(じゅしょう)した女流作家(じょりゅうさっか)――。ここ一ヵ月間、部屋にこもって仕事(しごと)をしていた。何とかきつい締切(しめきり)をこなした彼女は、気分転換(きぶんてんかん)もかねて買い物に出かけた。  近くのコンビニに入った涼子は、違和感(いわかん)を感じた。店員(てんいん)や客の話している言葉(ことば)が理解(りかい)できないのだ。まるで、 [続きを読む]
  • 「コレクター」
  •  とある場末(ばすえ)のバー。ほの暗い店内のカウンターで一人で呑(の)んでいる若い女性。その女性の横に中年の男が座(すわ)った。バーテンに酒(さけ)を注文(ちゅうもん)すると、男は女性に話しかけた。 「見かけない顔だね。ここは初めてかい?」 「ええ、そうよ。旅行(りょこう)をしてるの、いろんな所を見て回ってるのよ」 「そう、それはいい。…君は、綺麗(きれい)な髪(かみ)をしてるね。とても艶 [続きを読む]
  • 0057「山の神様」
  •  私は三年ぶりに娘(むすめ)を連れて実家(じっか)へ帰郷(ききょう)した。――私の故郷(ふるさと)は山の中にある小さな村(むら)で、今でも昔ながらの生活(せいかつ)が残っていた。私はまだ幼(おさな)い娘に、この自然(しぜん)の中での生活を味(あじ)あわせてあげたかったのだ。私の子供(こども)の頃(ころ)のように…。 「ねえ、大きな木の下に、変な子がいたよ」娘は畑(はたけ)から帰ってくると、私に報告(ほうこく)した。 [続きを読む]
  • 「しずく76〜警察」
  •  神崎(かんざき)つくねはそれに答えて、「しずくは、あなたの親友(しんゆう)だった娘(こ)よ。みんなの記憶(きおく)から消されてしまったけど、あたしの大切(たいせつ)な従姉妹(いとこ)でもあるわ。しずくは……」  つくねは突然(とつぜん)の頭痛(ずつう)に襲(おそ)われて、その場にしゃがみ込んだ。頭痛はすぐに治(おさ)まったが、つくねは何かのイメージを受け取ったようで、驚(おどろ)いた表情(ひょうじょう)を浮(う) [続きを読む]
  • 0056「逃亡者」
  •  耕助(こうすけ)は夜中の二時に玄関(げんかん)のチャイムの音で目を覚(さ)ました。「誰(だれ)だよ、こんな時間に…」 「俺(おれ)だよ、一平(いっぺい)」外から声がして、「開けてくれよ」一平とは大学からの親友(しんゆう)だった。  耕助が扉(とびら)を開けると、「頼(たの)む。かくまってくれ」一平は急いで扉を閉めて鍵(かぎ)をかけた。 「どうしたんだよ。何かあったのか?」 「それが… [続きを読む]
  • 「状況不明」
  • 「わたしは、あなたが思っているような人間(にんげん)じゃないんです。もう、わたしのことはほっといて下さい。話しかけないで…」 「でも…、僕(ぼく)は、あなたを見ていると心配(しんぱい)で、ほっとけないんです。これはもう、運命(うんめい)です。僕とあなたが出会(であ)ったことは――」 「あたし、運命なんて信じません。だから、あなたとそういうことにはなりません」 「…そうですか、分かりま [続きを読む]
  • 0055「後ろ姿に恋した男」
  •  小間物屋(こまものや)の若旦那(わかだんな)が寝込(ねこ)んでしまった。医者(いしゃ)を呼んで診(み)てもらっても、どこも悪いところはないと言われるばかり。――そこで若旦那によくよく話を聞いてみると、恋(こい)わずらいだと判明(はんめい)した。神社(じんじゃ)の祭礼(さいれい)で見かけた娘(むすめ)のことが忘(わす)れられず、苦(くる)しくて食事も喉(のど)を通らない始末(しまつ)。そこで、八方(はっぽう)手を尽(つ)くしてそ [続きを読む]
  • 「異星人」
  •  行きつけの居酒屋(いざかや)。同期(どうき)で入社(にゅうしゃ)した彼女たちの息抜(いきぬ)きの場になっていた。遅(おく)れてやって来た静香(しずか)が、ふらふらした足どりで席について懇願(こんがん)するように言った。 「もう、ダメ…。あたしの手には負(お)えないわ。誰か、助けてよぉ」 「どうしたの? しっかりしなさいよ。何があったのか話してみなさい」 「あいつら、同じ人間とは思えないわ [続きを読む]