みけの物語カフェ ブログ版 さん プロフィール

  •  
みけの物語カフェ ブログ版さん: みけの物語カフェ ブログ版
ハンドル名みけの物語カフェ ブログ版 さん
ブログタイトルみけの物語カフェ ブログ版
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/mikeyomoyama
サイト紹介文いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供350回 / 365日(平均6.7回/週) - 参加 2014/10/11 20:25

みけの物語カフェ ブログ版 さんのブログ記事

  • 「極秘書類2」
  •  そこで男は考えた。こんなのを持っていては、気が散(ち)って仕事に身(み)が入らない。それに、それが原因(げんいん)でミスをしてしまうかもしれない。もし会社に損害(そんがい)を出してしまっては…。  男は手に持った茶封筒をおばちゃんに渡そうとしたが、急に手を引っ込めて言った。 「やっぱりダメだよ。自分で持ってないと、もし何かあったら…」 「律儀(りちぎ)なんだね。気に入った。あんたみ [続きを読む]
  • 0026「プレゼント」
  •  今日は彼の誕生日(たんじょうび)。彼といっても、私の片思(かたおも)いなんだけど…。彼は、私のことをたくさんいる友達の一人としか思っていない。今度の誕生パーティだって、特別(とくべつ)に招待(しょうたい)されたわけじゃない。なのに私ったら、彼へのプレゼントを真剣(しんけん)に探して、何を着ていくかで悩(なや)んでいる。ほんと、バカみたいだよね。私にもう少し勇気(ゆうき)があったら、彼に告白(こくはく)して…。 [続きを読む]
  • 「極秘書類1」
  •  社長室(しゃちょうしつ)に若い男がおどおどしながら入って来た。それを迎(むか)えたのは、もちろん社長だ。社長は重厚(じゅうこう)な感じのソファに座(すわ)るように勧(すす)めると、自(みずか)らもどかっと腰(こし)を下ろして言った。 「君は信頼(しんらい)のおける人物(じんぶつ)だと聞いている。そこでだ、君に頼(たの)みたいことがあるんだが…」  若い男は驚いた。入社式以来(いらい)、社長と顔を合わす [続きを読む]
  • 0025「エリカちゃん」
  •  由佳(ゆか)は、お手伝(てつだ)いロボ<エリカちゃん>を手に入れて上機嫌(じょうきげん)だった。これで家事(かじ)から解放(かいほう)され、自分だけの時間を楽しむことができる。エリカちゃんは最新式(さいしんしき)だけあって人間とそっくりで、ロボットとは思えないほどだ。由佳と同じ二十代の女性をモデルに作られていた。  由佳は分厚(ぶあつ)いマニュアルを見て、「こんなに読めないわ。まっ、いいか」と言ってロ [続きを読む]
  • 「無記名」
  •  百合子(ゆりこ)は垣内麻美(かきうちあさみ)に呼(よ)び出された。数日前にも彼女に呼び出されていた百合子は、嫌々(いやいや)ながらも会いに行くことにした。麻美はちょっと悪(わる)ぶっているところがあって、クラスのみんなからも敬遠(けいえん)されている存在(そんざい)だ。麻美は百合子を見つけると駆(か)け寄って来て、彼女のえり首(くび)をつかんで言った。 「あんた、どういうつもりよ。なんで、吉田(よしだ)君と [続きを読む]
  • 0024「運命の出会い」
  •  窓(まど)から気持ちのいい朝日(あさひ)が射(さ)し込み、良太(りょうた)は目を覚ました。だが、昨夜(ゆうべ)、飲みすぎた良太は最悪(さいあく)の状態(じょうたい)だった。頭はガンガンするし、何となく気分もよくないのだ。どうせ今日は休みだし、このまま寝ていようと良太は決め込んだ。  寝返(ねがえ)りを打って、ふっと目を開けたとき、良太は驚(おどろ)いて飛び起きた。そこに、女の子が寝ていたのだ。それも、かな [続きを読む]
  • 「平穏な日々」
  •  私は、何ごともきちっとしていないと気が済(す)まない性格(せいかく)だ。あるべきものはあるべき場所になくてはいけないし、規則(きそく)正しい生活をするのを常(つね)としていた。そんな心穏(こころおだ)やかな生活が、結婚と同時に崩(くず)れ去(さ)ってしまった。  私の妻(つま)は…、仕事は真面目(まじめ)にこなし、礼儀(れいぎ)正しく、気づかいもできる女性だ。だから、私は彼女との結婚を決めたのだ。それが、ど [続きを読む]
  • 0023「いちご症候群」
  •  ここは心療内科(しんりょうないか)の診察室(しんさつしつ)。今日もちょっと変わった患者(かんじゃ)がやって来た。 「どうされました?」美人(びじん)の先生は優しく微笑(ほほえ)んた。 「あの…」患者はそわそわして周(まわ)りを気にしながら小さな声で言った。 「実は、見えてしまうんです」 「えっ?」先生は患者を落ち着かせようと、「大丈夫(だいじょうぶ)ですよ。何が見えるんですか? [続きを読む]
  • 「しずく69〜先輩」
  •  放課後(ほうかご)のクラブ活動(かつどう)の時間。生徒(せいと)たちは、それぞれの練習(れんしゅう)に励(はげ)んでいる。剣道場(けんどうじょう)では先輩(せんぱい)たちの指導(しどう)で、後輩(こうはい)の生徒が素振(すぶ)りの稽古(けいこ)に汗(あせ)を流していた。そこへ、水木涼(みずきりょう)が面倒(めんど)くさそうに顔を出した。みんなは、涼が来たのに気づいて一瞬(いっしゅん)にして緊張(きんちょう)に包(つつ)まれた。 [続きを読む]
  • 0022「アフター5のシンデレラ」
  •  ちょっと昔(むかし)のお話しです。財閥(ざいばつ)の一流企業に、なぜか中途採用(ちゅうとさいよう)で一人の女の子が入社しました。彼女は黒眼鏡(くろめがね)をかけて髪(かみ)はぼさぼさ、化粧(けしょう)もしてないようなみすぼらしい娘でした。それに、仕事ものろまで、失敗(しっぱい)ばかりしていて、いつも怒鳴(どな)られていました。  そんな風(ふう)なので先輩(せんぱい)の女子社員からは雑用(ざつよう)にこき使( [続きを読む]
  • 「何が幸せか」
  •  彼には過去(かこ)へ戻ることができる能力(ちから)があった。そのことを知っているのは、彼が働いている喫茶店(きっさてん)の老(ろう)店主だけである。  ――お店に同級生(どうきゅうせい)だった女性がやって来た。彼は彼女に声をかけた。 「内藤(ないとう)さん、だよね? 僕(ぼく)、高木(たかぎ)…、高校のとき同級生だった…」  彼女は気まずそうに答えた。「ああ、高木君…。覚(おぼ)えてるわよ [続きを読む]
  • 0021「漬ける女」
  •  とある喫茶店(きっさてん)で、紗英(さえ)は悲しそうな顔をして、涙(なみだ)をこらえていた。そんな紗英を見て、親友の麻美(あさみ)はあきれた顔をしてささやいた。 「もう、こんなところで泣(な)かないでよ」 「だって、あの人ったら、私を捨(す)てたのよ。お前みたいな重い女とは、もう付き合えないって」紗英の目から、ひとすじ涙がこぼれた。 「もう…」麻美はハンカチを手渡して、「だからやめな [続きを読む]
  • 「反抗期」
  • 「おい、本当(ほんとう)に帰らなくていいのか?」 「いいんだよ。どうせ、俺(おれ)の行くところは分かってんだ。心配(しんぱい)なんかするもんか」  おやじはぐいっと酒(さけ)を呷(あお)った。その様子(ようす)を呆(あき)れて見ていたもう一人のおやじは、 「まあ、こっちは構(かま)わないけどな。どうせ一人暮らしだ。朝まで飲み明かすか?」 「おお、いいねぇ。そうこなくちゃ。この間土産 [続きを読む]
  • 0020「自殺志願者」
  •  一人の男が公園(こうえん)のベンチに座(すわ)り、悲嘆(ひたん)に暮(く)れていた。そこへ幼(おさな)い少女が近寄って来た。 「ねえ、おじちゃん。どうしたの?」  少女はあどけない笑顔で男の顔を覗(のぞ)き込んだ。男は少女の方を見るが、目をそらして額(ひたい)に手をあてて大きなため息をついた。 「一人にしてくれないか」男はかすれた声でつぶやくと、「おじちゃんは、これから遠(とお)いところ [続きを読む]
  • 「理髪店」
  •  とある理髪店(りはつてん)に、冴(さ)えない感じの若い男がやって来た。どうやらこの店に来るのは初めてのようで、店主が愛想(あいそ)よく応対(おうたい)した。その男はファッション雑誌(ざっし)を手にして、そこに載(の)っているモデルと同じ髪型(かみがた)にしてくれと注文(ちゅうもん)した。  店主はその雑誌と男を見比(みくら)べて唸(うな)った。そして、ごく丁重(ていちょう)に言った。 「これは、お客さ [続きを読む]
  • 0019「大切な宝物」
  • 「ねえ、これはなに?」  妻(つま)は、薄暗い藏(くら)の中から私を呼(よ)んだ。外で発掘品(はっくつひん)を整理(せいり)していた私は、懐中電灯(かいちゅうでんとう)を手に穴蔵(あなぐら)へ向かった。  実は、崩(くず)れかけている古い藏を取り壊(こわ)すことにしたのだ。何代(なんだい)も前の先祖(せんぞ)が建てたもので、長年の風雨(ふうう)で痛(いた)みがひどくなり、この間の台風(たいふう)でとうとう壁( [続きを読む]