lili さん プロフィール

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liliさん: 帯に短し襷に長し
ハンドル名lili さん
ブログタイトル帯に短し襷に長し
ブログURLhttp://doubledoubleloveshim.blog.fc2.com/
サイト紹介文オリジナルBL小説。戦ったり流血したりするので、苦手な方はごめんなさい。R15+
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供16回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2014/10/12 20:56

lili さんのブログ記事

  • Lost Stars 32
  • 32「被害は?」「とりあえず、全員生きてるよ」魔術の使い過ぎでかなりくたびれた様子のリタが、チームメイトに支えられながらも立っている。「とりあえずは、ね」皆、満身創痍だったが、確かにとりあえずは生きて動いていた。ジンジャーもアンディが気絶させなければ、動いていたはずだ。「あれだけモンストラムがいて、誰も死ななかったんだ。奇跡だよ。今日はいい日だ」リタの言葉に、チームメイトたちは口々に同意しながら、帰 [続きを読む]
  • Lost Stars 31
  • 生きてます彼らも私も(訳:遅くなってすみません)31「ちょっと待ってくださいよ!なんだよ、この配置、これじゃまるで――」「黙れ、アンディ。今日はほかの部隊も一緒なんだ。恥をかかせるな」前に立つジンジャーの放った鋭い声に気圧されて、アンディは出かかった言葉を飲み込んだ。大量のモンストラムが出現したことによって、放棄せざるを得なかった町の奪還作戦だった。五つの隊の隊員をシャッフルして八つのチームに分けて [続きを読む]
  • Lost Stars 30
  • 30スターズ作戦後から、アルベルトは時折ひどく危険を伴う作戦を請け負ってくるようになった。それがジンジャーの負担になっていることは分かっているだろうに、ジンジャーが回復したころにまた請け負ってくる。押し付けられた体を装ってはいるが、他の隊長に話を聞けば、それほど拒絶することなく形式的に一、二回断るだけですんなりと受けるらしい。魔術師たちもさることながら、もっとも体力のないジンジャーはまさに生かさず殺 [続きを読む]
  • Lost Stars 29
  • 29朝晩が随分と涼しくなってきていた。ジンジャーがジョギングをしようと外に出ると同じように出てきたサイと鉢合わせた。「おはよう」「おはようございます。ジョギングですか?」サイがちらりと義足を見る。「ああ」連日の戦闘に義足が本体より先に悲鳴を上げていた。まだ一年も経っていない。それどころか、半年を少し過ぎだくらいだ。仕方なく新しくオーダーした義足が届いたので、さっそく馴染ませようと履いてきたところだっ [続きを読む]
  • Lost Stars 28
  • 28基地に戻り自室に入ると、出動の際の混乱具合がよく分かった。ジョギングをしようと来ていたトレーニング用の上下は脱ぎ捨てられたままで、戦闘服を出すために開けたクローゼットも、そのまま放置されている。ジンジャーはあの時の自分の醜態を思い出して、うんざりとした。ジャニスが出動しているのをモニターで目にし不安だったのは分かるが、こんな状態の部屋で出動するなど。作戦中に戦死しなくてよかった。あのまま死んでい [続きを読む]
  • Lost Stars 27
  • 27今回のスターズ作戦後の休暇は、いつもより長く、七日間あった。この作戦自体が、かなり負担の大きなものであったこと、それから隊から病院に送られたものが三名もいたからだ。ほかの隊では戦死者も出たようだから、シュヴァルツェンベルク隊はまだ被害の少ないほうの隊になる。それでも七日間。サード・コールからの出勤を労ってもらっているということなのかもしれない。ジンジャーは三日間の入院生活を経て、その後三日間は自 [続きを読む]
  • Lost Stars 26
  • 26スターズ墓地での掃討戦がようやく沈静化したとき、緑豊かだったそこは一面焦土と化してしまっていた。病院の屋上で、ジンジャーは立ち尽くした。そこからは墓地が一望できた。ほとんど何も残らなかった。モンストラムと部隊、双方が破壊の限りを尽くしたのだ。当然の帰結だろう。ジンジャーだって、自分たちが助かるために大規模に焼いた。今更どうこう言える立場ではない。「イオリ、」フェンスの傍で立ち尽くし、かつてスター [続きを読む]
  • Lost Stars 25
  • 25ジンジャーのいない作戦など早々に終わらせてしまいたいというのがアンディの本音だった。とはいえ、思い通りにいかないのが大規模作戦の悲しいところである。広大なスターズ墓地なだけに、掃討に相当の時間がかかる。そのうえ、単種のモンストラム化では済まなかったが為に、余計に時間が必要となっているのだ。怪我人であるサイと、重症のジンジャー、そしてショック状態から回復途中のマシューをベースに置いてシュヴァルツェ [続きを読む]
  • 落書き *出血注意*
  • お話が間に合いませんでした><血まみれの話を書くのが生きがいな割には、血まみれの絵を描くのは不得意でして…(あ、見るのは大好きですよ)こんなのですが頑張ったほうなのです絵描いてる暇があれば、続き書けよというご意見はもっともではございますがとりあえず、これで逃げますすみませぬ [続きを読む]
  • Lost Stars 24
  • 24アルベルトは大きな体を少し縮こまらせて、彼女に頭を下げた。「覚えていてくれたなんて意外だったわ。八年前に会ったきりだものね」八年前――ウィル隊長が英雄となった年だ。アルベルトはそれ以来彼女を見舞っていないのだ。アンディは思わず彼を見つめた。「あの時は身重のところをお会い頂き――」彼は二人の部下がどんな顔をして自分のことを見ているかなど、気にかけることなくジャニスと向かい合っていた。「上っ面だけの [続きを読む]
  • Lost Stars 23
  • 23「早く!」アンディはもう一度救護係に声をかけた。皆せわしなく動いて目もくれない。こんなことは慣れているのだ。ハイブリッドたちが頑丈なために、怪我の緊急度ではなく血の濃さで判断されるトリアージュは当然ながら様々な弊害を生む。例えば優先的に治療したスリークォーターズはさっさと戦闘に戻ることができるが、クォーターはそこからさらに回復を待たなくては戻ることができない。かといってクォーターであっても、ハイ [続きを読む]
  • Lost Stars 22
  • 22ゆらゆらと体が揺れていた。誘われるように目を開くと、誰かの背中に背負われていることに気付いた。濃厚に漂う血のにおいが邪魔をして、それが誰なのかがわからない。なぜ自分が背負われる羽目になっているのかを思い出し、ジンジャーは顔をしかめた。「…おい」自分が倒れるときには、既にアンディもジゼルも傷だらけだった。この背中はジゼルではありえない。戦闘服の上からでも硬い筋肉が感じられる。「アンディ」彼の背中か [続きを読む]
  • 落書き
  • 久しぶりにリロイとイスラを描いてみました。あれ、この子こんな顔する子だったかしら…とか…(´・ω・`) [続きを読む]
  • Lost Stars 21
  • 21「――ジンジャーさん!」蔦は根元を焔で失い、途中を縫いとめられてなお、獲物を仕留めに向かったのだ。「ジンジャーさん!」アンディはジンジャーの胸を貫いた蔦を引き抜いた。血が噴き出したが、構ってはいられなかった。毒を持っていない保証などない。引き抜いた蔦を地面に叩きつけると、それはびしゃりと音を立てて動かなくなった。「ジンジャーさん!」抱き起したかったが、まずは彼が毒に侵されているかどうかを知るべき [続きを読む]
  • Lost Stars 20
  • 20「さて、」インカムをオフにすると、ジンジャーは振り返ってそこにいる皆を見回した。アンディのほかにはジゼル、そして、魔術師が三人。彼の目にこの状況はどう映っているのだろう。アンディには絶体絶命としか映らない。何しろ、そんな面子の周囲には、モンストラムが大量に湧いていたからだ。「合流しなくて大丈夫なんですか?」彼は、アルベルトに彼ら自身の周囲の掃討が済めば、サイを連れて病院に行けと告げた。つまりは、 [続きを読む]
  • Lost Stars 19
  • 安定の遅刻すみません次回もきっと遅刻する(予告)19「このまま掃討しながら、東へ進んでいったん墓地から出るか、南へ向かってほかの部隊とも合流するか」北上組は一旦北上して東へ進んできた。東進組は若干北寄りに東へ進んできた。予想で行くならば、東進するほうが南進するよりもしだれ桜のモンストラムとの遭遇は少ない。もっと少ないのは北進することだが、誰一人傷を負っていない状態でその選択は敵前逃亡と取られてもおか [続きを読む]
  • Lost Stars 18
  • 18「いい位置に撃ち込んだと思ったんだけどな」太い枝の付け根の真下、人で言うなら脇の下あたりだ。ジンジャーがモンストラムを見据えながらも、のんびりとした口調でつぶやく。「もう一発くらいお見舞いしてやるかな?」「そうだね」その時、ガサリと背後で音がした。背後にしだれ桜はなかったはずだ。振り返ると、やはりしだれ桜はない。だが、モンストラムの気配はする。「挟まれたな」「ですね」アルベルトの言葉に、全員がう [続きを読む]
  • Lost Stars 17
  • 17「あの人たちは基本的に自分の年齢を忘れて突っ込んでいくんだ。いつまでも現役のつもりでいる。でもそう長くはもたないよ。それまでに部隊と合流してくれればいいけど」人狼部隊は整然と隊列を組んで進んでいく。少し距離はあるとはいえ、上空から撮影しているため、戦況がわかりやすい。人狼部隊の右翼側でまたしだれ桜がモンストラムに変化したのが見えた。「…これはヤバくないか?」まだサードコールは鳴らない。手遅れにな [続きを読む]
  • Lost Stars 16
  • 遅刻常習犯で失礼します><16「ジンジャーさん?」慌ててバーを出ようとする彼を一緒に来ていたらしいジゼルが止める。「先生、どこ行くの?私たちはサードコールだからどうせ輸送ヘリには乗せてもらえないよ」「でも、ジャニスが――」「彼女も前線で戦ってたでしょ。大丈夫ですよ。それに、ジゼルの言うとおり、俺たちはまだ輸送ヘリに乗っけてもらえないすよ」「アンディ…?」どうやら、彼らはアンディの存在に気付いていなか [続きを読む]
  • Lost Stars 15
  • 15その速報がパブリックビューのモニターのテロップとして流れていくのを、アンディは呆然として見つめた。大画面ではサッカーの試合を流している。スターズ墓地にモンストラムが発生した模様。詳細入り次第、順次流していくとのことだ。スターズ墓地は居住地のど真ん中だ。たくさんの英雄たちが眠る墓地。かのウィル隊長もそこに眠っている。モンストラムとの戦いで英雄になった者たちの眠る地で、モンストラムが発生したのは皮肉 [続きを読む]
  • Lost Stars 14
  • すみません遅刻ですー><14部屋まで送ると言うアンディを何とか押し留めて、ジンジャーは松葉杖を片手に自室へ戻った。良く言えば根気のある、悪く言えばしつこい彼を折れさせたのは、またしてもジンジャーのお願いだった。どうやら彼には命令よりもお願いの方が効くようだ。御し難そうだと思っていたが、存外に正攻法で行ったほうがうまく運びそうだ。ジンジャーは早くもアンディの操り方を習得しようとしていた。自室の扉は綺麗 [続きを読む]
  • Lost Stars 13
  • 13アルベルトは食堂で昼食をとっていた。昨日のうちにジンジャーの部屋の扉は直されたが、彼は戻らなかったようだった。器具相手のトレーニングだと、感覚が鈍りそうで怖い。近頃は命を賭けたギリギリの戦いをすることが、アルベルトにとって最高の鍛錬となりつつあった。ゆっくりと口の中のものを咀嚼し、飲み込む。バランスの良い食事が強靭な身体を作る。今、口の中に含んでいる肉や野菜が、いずれ血となり肉となって、アルベル [続きを読む]
  • Lost Stars 12
  • 12「ふーっ、危ね」アンディが後ろ手で扉に鍵を閉め、小声で楽しそうにつぶやいた。ジンジャーはシーツの中から顔を出して彼を見る。「何かあったのか?」「そこで隊長に捕まったんですよ」「なんでそんなに楽しそうなんだ?」「あんたになんて言われようと、俺はあの純血種が嫌いなんでね。コケにできるのが楽しくて仕方ないだけですよ」ジンジャーは思わず吹き出した。「性格悪いよ、お前」「今更何言ってるんすか。そんなの皆知 [続きを読む]
  • Lost Stars 11
  • 11ベッドの縁に座り足を放り出して、彼はようやく義足がないことに気付いたようだった。「アンディ、俺の義足か松葉杖、取ってきてくれないか?」少し申し訳なさそうに、彼がつぶやく。「抱っこして部屋まで連れて行ってあげますよ」「バカか、お前は」アンディの軽口に、ジンジャーは半笑いで叱った。少しは本気だったアンディとしては複雑な心持ちで、ははと短く笑う。「じゃ、このまま待っててくださいね」言うなり、忠犬よろし [続きを読む]
  • Lost Stars 10
  • 10「…知ってますよ」またアンディの口が尖っていた。「ジンジャーさんは覚えてないと思いますけど、俺、コーネリア作戦前に何回か一緒してます」「え、そうなのか?」彼の顔を見上げる。覚えがない。ここ何度か一緒に任務を遂行して腕がいいことも分かったし、特徴がないわけでもないのに。「ごめん、思い出せないな…」素直にそう白状する。「いや、いいんです。あの頃はまだ前線に出たてのヒヨッコだったんで。それはそれは無様 [続きを読む]