スパニッシュ・オデッセイ さん プロフィール

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スパニッシュ・オデッセイさん: スパニッシュ・オデッセイ
ハンドル名スパニッシュ・オデッセイ さん
ブログタイトルスパニッシュ・オデッセイ
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/donelvis
サイト紹介文スペイン語のトリビア コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード パプア・ニューギニア、シンガポー
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供205回 / 365日(平均3.9回/週) - 参加 2014/11/13 12:38

スパニッシュ・オデッセイ さんのブログ記事

  • キリシタン用語(12) 「ルシヘル」 Lucifer
  •  ダンテの「神曲」の地獄の底には魔王ルチフェロ(サタン)が氷の中に永遠に閉じ込められていることはすでに述べた(「煉獄(Purgatorio)」参照)。  魔王ルチフェロ(ルシファー)はかつては光(西 luz「ルス」。英“lux”、日 照度の単位「ルクス」は関連語)の天使であったが、神に反逆したために地獄に落とされ、堕天使と呼ばれるようになった。  【ウィキペディア「ルシファー」より】 堕落の原因については諸説あるよ [続きを読む]
  • キリシタン用語(11) 「ガラサ」(恩寵)
  •  キリシタン用語「ガラサ」は映画『沈黙 -Silence -』に出てきた記憶はないが、人名にも使われているので、日本でも有名である。 例によって、「ガラサ」はポルトガル語 graça に由来する。スペイン語では gracia に、英語では grace に対応する。スペイン語での意味はいろいろある。手元の辞書の gracia の項の第一義は「上品さ、気品、優美」。次に「面白さ、おかしさ、妙味」と続き、「冗談、しゃれ、おどけ」が3番目に出て [続きを読む]
  • キリシタン用語(10) 「サクラメント」
  •   最近では「ゆるしの秘蹟」という名になっている、いわゆる「告白」はキリシタン用語では英語の confession に相当するポルトガル語 confissão に由来することは前回述べた。 この正式名称はラテン語で Sacramentum Poenitentiae et Reconciliationis、英語で Sacrament of Penance and Reconciliation というが、英語 sacrament に相当するポルトガル語 sacramento (スペイン語も同源同形)からキリシタン用語の「サクラメ [続きを読む]
  • キリシタン用語(9) 「コンヒサン」
  •   カトリック教会では信者が宗教上の罪を犯したとき、神父に告白して赦しを請う「ゆるしの秘蹟」という儀式がある。かつては「悔悛の秘蹟」や「告解」と呼ばれていたが、一般的には「(罪の)告白」で通じたかと思う。 精神分析医がいなかったころは、その役割も果たしていたことだろう。告白する側は告白してしまえば、すっきりするだろうが、聞く側はそうはいかない。「聴罪司祭には守秘義務があり、告白によって知った罪につ [続きを読む]
  • 隠れキリシタンを発見したプティジャン神父
  •  1612年及び1613年にキリスト教禁止令が出され、1873年に廃止されるまでキリスト教信者は隠れキリシタンとして生き延びる。 幕末の開国当時はキリスト教禁止令はまだ廃止されていないが、「1859年(安政6年)、幕府は開港場居留地において、外国人の信仰の自由を認め、宣教師の来日を許可した」(ウィキペディア「禁教令」より)。  そして、長崎には1865年に大浦天主堂が完成する。  【創建時の大浦天主堂(ウィキペディア [続きを読む]
  • キリシタン用語(8)「エケレシア、エキレンジャ、イグレジャ」
  •  現在、キリスト教徒が宗教行事のために集まるところは教会である。実は、「教会」という言葉はキリスト教だけでなく、どの宗教に対しても用いることができるのである。とはいっても、仏教は「お寺」で、神道は「神社(お宮)」が一般的であろう。イスラム教は「モスク」という言葉がだいぶ広まっていると思う。「教会」というと、天理教などもあるが、やはりキリスト教のイメージが強いと思う。 さて、キリスト教伝来(1549年) [続きを読む]
  • 隠れキリシタンの里
  •  映画『沈黙 -Silence -』の時代には、すでにキリスト教禁止令が発布されていて、信者たちはキリスト教禁止令が撤廃される明治6年(1873年)まで隠れキリシタンとして生き延びていく。 隠れキリシタンは長崎県、熊本県を中心とした地域に多かったのだろうと漠然と思っていたが、日本全国にいたようである。筆者が隠れキリシタンを身近に感じるようになったのは新潟県である。岡山県、東京都、神奈川県、長野県、福井県に居住経 [続きを読む]
  • 島原の乱と聖ヤコブ
  •   映画『沈黙 -Silence-』は島原の乱が収束して間もないころの話である。 島原の乱の詳細についてはウィキペディア「島原の乱」をご覧いただきたいが、2015年10月28日付の産経新聞のコラム「鈍機翁のため息」でも島原の乱について言及されていた。その中で聖ヤコブとのつながりが紹介されていた。  聖ヤコブはこのブログでも何度か取り上げているので、「Santigago Matamoros」の項を参照願いたい。Santigago Matamoros の話は [続きを読む]
  • 煉獄(Purgatorio)
  •   ダンテの「神曲」に戻る。  地獄の底へ底へと下降していくと、最下層に魔王ルチフェロ(サタン)が氷の中に永遠に閉じ込められている。  【氷地獄コーキュートスの最深層にいる悪魔大王(ディーテ)。『神曲』地獄篇を描いたギュスターヴ・ドレの連作の34番。】 しかしながら、現在では、地球は中心へ行けば行くほど高温になり、中心部は5000K - 8000Kと推定されている(ウィキペディア「地球」より)。 ともあれ、この [続きを読む]
  • アメリカの孔子様
  •   前回、閻魔大王のモデルになったともいう孔子の頭頂部が窪んでいて、鬼の様なご面相だったという話をした。お世辞にもイケ面とは言えない。むしろ、醜男である。   そもそも孔子は氏が孔、諱(いみな)を丘と言った。孔子の「孔」は穴の意味である。瞳孔、鼻孔などの「孔」である。つまり孔丘は穴があいた丘という意味になる。孔子の頭頂部の特徴そのものではないか。 杉原たく哉著『中華図像遊覧』 (p. 29) から引用する。 [続きを読む]
  • 閻魔様のモデル
  •   これは閻魔様のモデルとして前回紹介した画像だが、このお方は有名人だけあって、画像が多数残されている。  このお方の父親はプロレスラーのごときたくましき人物とのこと(「中華図像遊覧」杉原たく哉著、大修館2006年)。 「中華図像遊覧」より引用する。このお方は、 身長が9尺6寸もあったという。当時の尺は今より短いが、それでも2メートルを越す大男であった。  『史記』や『論衡』にもこのお方の記録が残され [続きを読む]
  • 閻魔大王(2)地獄第五殿
  •   閻魔大王はあの世の入り口で死者が極楽に行くか、地獄に行くかを決める裁判官というイメージだが、実は、閻魔様は道教や仏教で、地獄において亡者の審判を行う十尊(十王)のうちの一人なのである。 「仏教が中国に渡り、当地の道教と習合していく過程で偽経の『閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経』(略して『預修十王生七経』)が作られ、晩唐の時期に十王信仰は成立した。」とのことである(ウィキペディア「十王」)  閻 [続きを読む]
  • 閻魔大王
  •  ダンテの「神曲」の地獄の裁判官はギリシャ神話にも登場するクレータ島のミーノース王が務めていたが、東洋ではご存知の閻魔大王である。 もともとはインドの神様で、ヤマと呼ばれていた。(詳細はウィキペディア「閻魔」参照)。  【19世紀前半に描かれたヤマ(ウィキペディア「閻魔」より)】 ウィキペディアより引用する。 インドのヤマは、のちに仏教に取り入られて閻魔天となり、地獄の主と位置づけられるようになった [続きを読む]
  • 「神曲」地獄の裁判官ミーノース
  •  西洋版「三途の川」、アケローン川を渡るといよいよ、地獄の本部である。川を渡る前にいたところは「地獄前域」というそうである(ウィキペディア「神曲」)。 アケローン川を渡ったところで亡者を待ち構えているのが冥府の裁判官ミーノース(ミノスともいう)である。ミーノースはギリシア神話に登場するクレータ島の王だが、どういうわけか、地獄で裁判官を務めている。  【冥府の裁判官ミーノース:ギュスターブ・ドレによ [続きを読む]
  • 「神曲」地獄の入り口をくぐり、西洋版三途の川へ
  •  ダンテは「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」と書かれた地獄の門をくぐる。ダンテは地獄、煉獄をめぐり、最後には天国にも行ってくるので、希望を捨てなかったと思うのだが。 それはともかく、この世からあの世への入り口は日本にもある。黄泉比良坂(よもつひらさか)がそれで、島根県松江市東出雲町にあったとされる。三途の川と並んで、このような入り口の話は世界各地に見られる(ウィキペディア「黄泉比良坂」)。  [続きを読む]
  • 「神曲」地獄の入り口
  •   ユリウス暦1300年の聖金曜日(復活祭前の金曜日)、ダンテは暗い森に迷い込んだ。  【ギュスターブ・ドレによる挿絵】「古代ローマの詩人ウェルギリウスと出会い、彼に導かれて地獄、煉獄、天国と彼岸の国を遍歴して回る」(ウィキペディア「神曲」)わけだが、地獄の門に書かれている言葉は有名である。 「神曲」はこの時代には珍しく、ラテン語ではなく、イタリア語(トスカーナ方言)で書かれている。 Lasciate ogne sper [続きを読む]
  • インヘルノ
  •   地獄(インヘルノ)に戻るが、聖書には地獄についての詳しい記述があったかどうか。詳しいのはダンテの「神曲」(La Divina Commedia)の地獄篇(Inferno)である。この作品は14世紀初頭に作られているで、日本に来たキリスト教宣教師たちも当然知っていたことだろう。ボッティチェッリの「地獄の図」(1490年ごろ)も宣教師たちは目にしたことがあるだろうか。  【ボッティチェッリの 地獄の図 c. 1490年】 時代は下るが、19 [続きを読む]
  • トンスラとフランシスコ・ザビエル
  •  映画『沈黙 -Silence-』に登場する宣教師たちの頭髪は長く、頭のてっぺんを剃っていない。   てっぺんを剃ったヘアスタイルは、サッカー選手として活躍したアルシンドのヘアスタイルに似ているが、少し違う。頭髪のてっぺんを剃ったヘアスタイルは「トンスラ」と呼ばれる、カトリックの修道士のものである。詳しくはリンクをご覧いただきたいが、トンスラをしない宗派もあった。日本にやってきたフランシスコ・ザビエルの絵は [続きを読む]
  • 宣教七つ道具(?)
  •   日本にキリスト教宣教師(バテレン)がやってきたのは16世紀からである。もちろん、手ぶらで来たとは考えにくい。 宣教七つ道具というものがあるかどうか知らないが、まず、聖書(西 Biblia、ポ Bíblia)は必携だと思う。グーテンベルクにより活版印刷技術が発明されたのが、15世紀中ごろであるから、印刷された聖書もだいぶ出回っていたのではなかろうか。 「聖書」の意味の「ビブリア」というキリシタン用語があるかどう [続きを読む]
  • キリシタン用語(6) 地獄:インヘルノ(イヌヒルナ)
  •  死後、天国(ハライソ)に行ける人はいいが、悪人には地獄が待っている。 「地獄」はキリシタン用語では「インヘルノ、イヌヒルナ」である。ポルトガル語 inferno(インフェルノ)に由来する。   【川上澄生の版画より】 英語も同形であるが、発音はカタカナ表記では「インファーノウ」となろう。英語の inferno には「地獄」のほかに「大火」という意味もある。  そこで思い出すのが、1974年のアメリカ映画「タワーリン [続きを読む]
  • キリシタン用語(5) 禁断の木の実「マサン」
  •   パライソ(ハライソ、パライゾ)であるエデンの園に禁断の木の実がある。ヘビにそそのかされてエバが食べてしまう話はキリスト教徒でなくても知っている。  【フーゴー・ファン・デル・グース 『人間の堕落』。15世紀】 その木の実は一般的にリンゴだと考えられているようだが、実は旧約聖書に木の名前は書かれていない(『創世記』第3章)。 そもそも、リンゴは暑さに弱い果物である。ウィキペディア「リンゴ」の項目で [続きを読む]
  • キリシタン用語(4)ハライソ(パライソ、パライゾ)
  •  前回、少し「ハライソ(パライソ、パライゾ)」について触れた。これはポルトガル語 paraiso に由来するキリシタン用語である。スペイン語では paraíso とつづられるが、発音はほぼ同じである。英語の paradise も同語源である。手元の辞書によると、これらの語は「庭」を意味するギリシャ語に由来するらしい。 英語には Paradise の類義語に heaven がある。こちらの方は古期英語「空」に由来するとのこと。スペイン語にも英 [続きを読む]