Enoの音楽日記 さん プロフィール

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Enoの音楽日記さん: Enoの音楽日記
ハンドル名Enoの音楽日記 さん
ブログタイトルEnoの音楽日記
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/eno1102
サイト紹介文オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供143回 / 365日(平均2.7回/週) - 参加 2014/12/19 12:28

Enoの音楽日記 さんのブログ記事

  • 帰国報告
  • 本日、ザルツブルクから帰ってきました。今回観たオペラと聴いた演奏会は、次のとおりです。8月14日(月) ベルク「ヴォツェック」(モーツァルトの家)8月15日(火) ショスタコーヴィチ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」(祝祭大劇場)8月16日(水) グリゼー「音響空間」(コレギエン教会)8月17日(木) モーツァルト「皇帝ティトの慈悲」(フェルゼンライトシューレ)後日また感想を書かせていただきます。 [続きを読む]
  • ジャコメッティ展
  •  ジャコメッティ展は、2006年に神奈川県立近代美術館葉山で開かれたものを見て、感動したことがあるが、国立新美術館で開かれている本展は、それと比べても画期的だと思う。 なぜかというと、ジャコメッティ(1901‐1966)がチェース・マンハッタン銀行の依頼を受けて制作した3点の巨大な作品が来ているから。「大きな女性立像Ⅱ」、「大きな頭部」そして「歩く男Ⅰ」。いずれも1960年の作品。結局それらの作品を同銀行に設置す [続きを読む]
  • アルチンボルド展
  •  アルチンボルド展が開催されることを知ったのは、昨年の秋か冬頃だった。ずいぶん渋い画家を取り上げるものだなと思った。アルチンボルドの名前は知っていたが、チラシ↑で使われているような奇妙な人物画のイメージがあるだけで、他にどんな絵を描いているのか、またどんな生涯を送ったのかは、まったく知らなかった。 さて、展覧会が始まって、足を運んでみると、大勢の子どもたちで賑わっているので驚いた。夏休みということ [続きを読む]
  • 近代天皇論――「神聖」か、「象徴」か
  •  安倍内閣の改造前の時期だったが、わたしは安倍首相の政権運営に見られる傲岸不遜な性質に不安を覚えたので、歴史をひもとくために山崎雅弘の「「天皇機関説」事件」(集英社新書)を読み、次に今を読み解く観点から、同じく山崎雅弘の「日本会議 戦前回帰への情念」(同)を読んだ。 以上の2冊を読むうちに、わたしは天皇制についてどう考えるかを、自分なりにはっきりさせなければならないと思うようになった。ざっくりいうと [続きを読む]
  • 日本会議 戦前回帰への情念
  •  山崎雅弘の「「天皇機関説」事件」を読んで、戦前の日本がわずか半年あまりで一変する歴史を学んだわたしは、今度は日本の‘今’を知りたくなった。そのためには、日本会議について、一度きちんと知ることが肝要だと思った。 日本会議については、菅野完の「日本会議の研究」(扶桑社新書)、青木理の「日本会議の正体」(平凡社新書)、藤生明の「ドキュメント日本会議」(ちくま新書)など数種類の本が出ているが、わたしは「 [続きを読む]
  • 「天皇機関説」事件
  •  安倍首相は去る8月3日に内閣改造を行ったが、少なくとも改造前の安倍内閣は混乱の極みだった。しかもその混乱は、安倍首相自身の資質に由来すると思われる点が深刻だった。わたしはその混乱を見ながら、進行しつつある事態を時事的にではなく、距離を置いて考えてみたいと思い、3冊の本を読んだ。 その3冊は初めから考えたものではなく、まず1冊読んだ後に、次はこの本、次はこの本と‘芋づる式’に読んでいったもの。最初の1冊 [続きを読む]
  • 月山登山
  •  わたしは山好きなので、毎年夏には大きな山行をしている。さて、今年はどこに行くかと‥。北アルプスや南アルプスの混雑ぶりは(山小屋によっては布団1枚に2人とか、ひどいときには3人とかもある)、年のせいか、もう勘弁という気持ちになっている。八ヶ岳という選択肢もあったが、久しぶりに東北の山に行きたいという思いが強くなり、月山にした。 月山に登るのは初めて。山麓に国民休暇村があるので、7月29日(土)と30日(日 [続きを読む]
  • 怒りをこめてふり返れ
  •  ジョン・オズボーン(1929‐1994)の演劇「怒りをこめてふり返れ」(1956)は、わたしが大学生の頃は(1971〜1975)すでに伝説的な作品だった。時代はその先を模索していた。わたしは「怒りをこめて…」を読みもせず、時代の荒波に流されていた。 就職してからは、文学から遠ざかり、演劇を観る余裕もなく、音楽だけを続けていた。そんなわたしが、定年の3年前に早期退職し、第2・第3の職場で働く今、青春の記憶が宿るこの作品 [続きを読む]
  • フルシャ/都響
  •  毎年恒例のフェスタサマーミューザにはあまり出かけたことがないのだが(川崎まで行くのが億劫なため。行ってしまえばそんなに遠くないことは承知しているが‥)、フルシャ/都響の「我が祖国」はぜひ聴いておきたいので行ってきた。 このようなコンサートの場合、オーケストラがどのくらいの練習日数を取るのかはよく知らないが、定期と同じ3日間ということはないと思う。ともかく少ない(だろう)練習にもかかわらず、フルシ [続きを読む]
  • 藤岡幸夫/東京シティ・フィル
  •  藤岡幸夫が客演指揮する東京シティ・フィルへ。わたしの友人は同じ時間に上岡敏之/新日本フィルへ行き、また別の会場ではヤクブ・フルシャ/都響もある。1時間遅れで川崎ではジョナサン・ノット/東響があるという盛況ぶり。 藤岡幸夫/東京シティ・フィルの1曲目は、ヘンリー・パーセルの「シャコンヌ」。ベンジャミン・ブリテンが弦楽合奏用に編曲したもの。古風な美しい曲だ。原曲は4台のヴィオールのための曲(プログラム [続きを読む]
  • ヒトラーへの285枚の手紙
  •  ナチスに対する抵抗運動は、ドイツ国内にもあった。もっとも有名なものはミュンヘンの「白バラ」グループだろうが、映画「ヒトラーへの285枚の手紙」で描かれているのは、ベルリンの夫婦が二人だけで行った抵抗運動。 夫婦の名前はオットー・ハンペル(1897‐1943)とエリーゼ・ハンペル(1903‐1943)。オットーは工場労働者。エリーゼは(当時の多くの女性がそうだったように)ナチスの婦人運動に参加していた。要するに当時 [続きを読む]
  • 残像
  •  ポーランド映画界の巨匠、アンジェイ・ワイダ監督が2016年10月に亡くなった。享年90歳。わたしもいくつかの作品を観たが、一番記憶に残っているのは「コルチャック先生」だ。ワイダ監督の代表作というと、「地下水道」や「灰とダイヤモンド」などが挙げられることが多いと思うが、わたしは「コルチャック先生」のラストシーンが忘れられない。 あのラストシーンはこうだった――。ナチス・ドイツ占領下のワルシャワで、子供たち [続きを読む]
  • 鈴木秀美/読響
  •  鈴木秀美が客演指揮した読響定期は、プログラム前半がハイドン4曲、後半がベートーヴェンの交響曲第7番だったが、わたしは急用ができて、前半だけ聴いて帰らなければならなくなった。結果的には急いで帰らなくてもよかったが、それは後の祭り。仕方がないと自分に言い聞かせた。 1曲目はハイドンのオペラ「真の貞節」序曲。そんなオペラがあったのか、というのが正直なところ。序曲は3つの部分からなり、交響曲のミニチュア版の [続きを読む]
  • ミンコフスキ/都響
  •  2015年12月の都響の定期でブルックナーの交響曲第0番を振った演奏が名演だったミンコフスキが、今度は交響曲第3番を取り上げた。それも1873年初稿(ノヴァーク版)で。去る5月にロジェストヴェンスキが読響定期で振った交響曲第5番の‘シャルク版’とともに、今年前半のブルックナーの聴きものだ。 交響曲第3番は、1889年第3稿だけではなく、1877年第2稿で演奏されることも多いが(5月の高関健/東京シティ・フィルもそうだった [続きを読む]
  • 広上淳一/日本フィル
  •  広上淳一を初めて聴いてから、いったいどのくらい経つだろうと、過去の日記をめくってみたら、かれこれ30年ほど経っていた。デビュー当時のやんちゃ坊主さながらの様子が目に浮かぶが、今ではすっかり貫禄がつき、百戦錬磨の風貌を示すようになった。京響での成功が自信につながり、かつ地歩を固めたことが大きいだろう。 広上淳一と日本フィルとの関係は、30年くらい続いているわけだが、そのプログラムは近年ますます自由度を [続きを読む]
  • 埼玉県立近代美術館の常設展
  •  さいたま新都心に行く用事があったので、ついでに埼玉県立近代美術館に寄った。実質1時間くらいしかいられなかったが、それでも日常から離れた静かな時間を過ごすことができた。 わたしは地方都市の美術館巡りが好きなので、同館も一度訪れたことがある。今回は2度目。現在は常設展のみ開催中。 同館の目玉、モネの「ジヴェルニーの積みわら、夕日」も展示されているが、わたしの今回の目的は斎藤豊作(さいとう・とよさく)と [続きを読む]
  • パーヴォ・ヤルヴィ/N響
  •  パーヴォ・ヤルヴィ/N響のCプロ。前半はシューマンが2曲で歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲とチェロ協奏曲。どちらも好きな曲だが、演奏会で聴くと意外に地味に感じるものだと思った。同時に、そういう地味な曲をやることもオーケストラには必要で、それをパーヴォはやっているとも思った。 チェロ協奏曲のソリストはターニャ・テツラフ。ヴァイオリンのクリスティアン・テツラフの妹。なかなか優秀な人だ。ほとんど出ずっぱりのこ [続きを読む]
  • 大野和士/都響
  •  大野和士らしい問題意識が感じられるプログラム。1曲目はブリテンの歌劇「ピーター・グライムズ」から「パッサカリア」。弦の底光りするような透明感のある音が美しい。緊張感が漲るシャープな造形。弓がしなるような‘しなやかな’うねり。前プロの範疇を超えた本気度満点の演奏だ。 2曲目は細川俊夫の「弦楽四重奏とオーケストラのためのフルス(河)―私はあなたに流れ込む河になる―」。2014年の作品で今回が日本初演。弦楽 [続きを読む]
  • パーヴォ・ヤルヴィ/N響
  •  読響を振ったシモーネ・ヤングの印象が強く残るその翌日に、タイプがまったく異なるパーヴォ・ヤルヴィ指揮のN響を聴くことは、贅沢といえば贅沢なことだ。 パーヴォ・ヤルヴィ/N響のプログラムはオール・フランス音楽。その中でも後半のラヴェルの2曲、「優雅で感傷的なワルツ」と「ダフニスとクロエ」組曲第2番が興味深かった。 パーヴォのフランス音楽へのアプローチは、とくに「優雅で感傷的なワルツ」によく現れていたが [続きを読む]
  • 君が人生の時
  •  ウィリアム・サローヤン(1908‐1981)の芝居「君が人生の時」を観た。最近は夜遅くなるのが‘しんどくなった’ので、半休を取ってマチネー公演に行った。そうしたら、驚いたことには、観客の大半(割合としては95パーセントくらいか)は女性客だった。しかも場内はほとんど満席。そのため4箇所ある1階のトイレの内、3箇所は女性用に開放されていたが、それでも長蛇の列。一方、男性用はガラガラ。 なぜそんなに女性客が入るの [続きを読む]
  • ラザレフ/日本フィル
  •  ラザレフ/日本フィルの東京定期のプログラムは、グラズノフとプロコフィエフの作品で組まれたが、その選曲は一捻りされていた。 1曲目はグラズノフのバレエ音楽「お嬢様女中」。そんな曲があったの?という感じ。グラズノフは名作バレエ「ライモンダ」を書いた後に、「四季」と本作とを書いた。「ライモンダ」は今でも各劇場の基本的なレパートリーとなっているし、また「四季」もオーケストラの演奏会で取り上げられる機会が [続きを読む]
  • ランス美術館展
  •  ランスはパリ東駅からTGVで45分ほどの所にある。わたしにとって、この街はジャンヌ・ダルクがシャルル7世を戴冠させるために訪れた街だ。またロッシーニのオペラ「ランスへの旅」の街でもある(もっとも、ロッシーニのそのオペラは、登場人物のだれもがランスに到着しないというシュールな面のあるオペラだが)。 ランスはまたレオナール・フジタ(藤田嗣治)(1886‐1968)ゆかりの街でもある。フジタは生涯の最後の時期をラン [続きを読む]
  • 「バベルの塔」展
  •  ブリューゲル(1526/30頃‐1569)の「バベルの塔」は3作あるそうだ。第1作はブリューゲルが若い頃のもので、現在は失われている。第2作はウィーンの美術史美術館に所蔵されている「バベルの塔」(1563頃)。第3作はロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニゲン美術館に所蔵されている「バベルの塔」(1568頃)。その第3作が来日中だ。 本展ではその第3作について、東京藝術大学と提携して、最新鋭の解析を試みている。第3作の [続きを読む]