Enoの音楽日記 さん プロフィール

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Enoの音楽日記さん: Enoの音楽日記
ハンドル名Enoの音楽日記 さん
ブログタイトルEnoの音楽日記
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/eno1102
サイト紹介文オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供145回 / 365日(平均2.8回/週) - 参加 2014/12/19 12:28

Enoの音楽日記 さんのブログ記事

  • 君が人生の時
  •  ウィリアム・サローヤン(1908‐1981)の芝居「君が人生の時」を観た。最近は夜遅くなるのが‘しんどくなった’ので、半休を取ってマチネー公演に行った。そうしたら、驚いたことには、観客の大半(割合としては95パーセントくらいか)は女性客だった。しかも場内はほとんど満席。そのため4箇所ある1階のトイレの内、3箇所は女性用に開放されていたが、それでも長蛇の列。一方、男性用はガラガラ。 なぜそんなに女性客が入るの [続きを読む]
  • ラザレフ/日本フィル
  •  ラザレフ/日本フィルの東京定期のプログラムは、グラズノフとプロコフィエフの作品で組まれたが、その選曲は一捻りされていた。 1曲目はグラズノフのバレエ音楽「お嬢様女中」。そんな曲があったの?という感じ。グラズノフは名作バレエ「ライモンダ」を書いた後に、「四季」と本作とを書いた。「ライモンダ」は今でも各劇場の基本的なレパートリーとなっているし、また「四季」もオーケストラの演奏会で取り上げられる機会が [続きを読む]
  • ランス美術館展
  •  ランスはパリ東駅からTGVで45分ほどの所にある。わたしにとって、この街はジャンヌ・ダルクがシャルル7世を戴冠させるために訪れた街だ。またロッシーニのオペラ「ランスへの旅」の街でもある(もっとも、ロッシーニのそのオペラは、登場人物のだれもがランスに到着しないというシュールな面のあるオペラだが)。 ランスはまたレオナール・フジタ(藤田嗣治)(1886‐1968)ゆかりの街でもある。フジタは生涯の最後の時期をラン [続きを読む]
  • 「バベルの塔」展
  •  ブリューゲル(1526/30頃‐1569)の「バベルの塔」は3作あるそうだ。第1作はブリューゲルが若い頃のもので、現在は失われている。第2作はウィーンの美術史美術館に所蔵されている「バベルの塔」(1563頃)。第3作はロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニゲン美術館に所蔵されている「バベルの塔」(1568頃)。その第3作が来日中だ。 本展ではその第3作について、東京藝術大学と提携して、最新鋭の解析を試みている。第3作の [続きを読む]
  • ラザレフ/日本フィル
  •  ラザレフが日本フィルに戻ってきた。インキネンに首席指揮者を譲って、桂冠指揮者(兼芸術顧問)に退いてから、年2回の登場になったので、久しぶりの感がある。登場すれば、いつものラザレフだ。演奏は全力投球。聴衆とのコミュニケーションも熱い。 1曲目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリン独奏は山根一仁。この人の演奏を聴くのは初めてだが、なかなか個性派だ。細く硬い音でメタリックな感覚の演奏をする [続きを読む]
  • MUSIC TOMORROW 2017
  •  今年のMUSIC TOMORROWはローレンス・レネスの指揮。レネスは1970年生まれのオランダ人で現在スウェーデン王立歌劇場の音楽監督を努めている。同歌劇場では今シーズン、「中国のニクソン」、「サロメ」および「イェヌーファ」を振っている。 1曲目は岸野末利加(きしの・まりか)(1971‐)の「シェイズ・オブ・オーカー」。N響委嘱作品。岸野末利加は現在ケルン在住。わたしは初めて聞く名前だ。作曲者自身のプログラムノーツに [続きを読む]
  • アドルフ・ヴェルフリ展
  •  アドルフ・ヴェルフリは1864年にスイスのベルン近郊で生まれた。子供の頃は貧しく悲惨な生活を送った。罪を犯して1890年から2年間服役し、1895年からは精神病院に収容された。以後1930年に亡くなるまで、その精神病院で過ごした。 あるとき、紙と鉛筆を与えられると、絵を描き始めた。それはものすごい勢いだった。鉛筆は1週間ともたなかった。本展には当時の作品も来ているが(たとえば1904年の「リーゼリ〔リーゼちゃん〕・ビ [続きを読む]
  • ビェロフラーヴェク追悼
  •  ビェロフラーヴェクの訃報に接し、驚くばかりだ。享年71歳と聞くと、それなりの年齢かとも思うが、その音楽の清新さや、指揮者としてはまだこれからの年齢であることを思うと、やはり突然という感を否めない。ご冥福を祈るばかりだ。 ビェロフラーヴェクは日本フィルの1974年の春のシーズンに初登場した。当時は一人の指揮者が連続して2か月分の定期を振ることがあり、ビェロフラーヴェクも5月と6月だったか(当時の記録がない [続きを読む]
  • ジークフリート
  •  新国立劇場がフィンランド国立歌劇場のプロダクションで上演している今回のリングは、「ラインの黄金」が低調な出来で興味をそがれたが、「ヴァルキューレ」で持ち直し、「ジークフリート」で調子が出てきた感じだ。 まず歌手の力量が圧倒的だ。タイトルロールのステファン・グールドは、最後までパワーが衰えず、驚異的だった。さすらい人(ヴォータン)のグリア・グリムスレイは、朗々とした声を響かせ、同役が絶対的な存在で [続きを読む]
  • 松本市美術館の田村一男記念展示室
  •  先週末は山に登る計画だった。土曜日に上高地に入り、一泊した。翌日は徳本峠(とくごうとうげ)を越えて島々に下る予定だったが、上高地に着いた頃から、同行した妻の体調が悪くなった。夜になるとさらにひどくなった。翌朝、妻はそれでも登る気でいたが、大事をとって中止した。午前中に松本市内に戻った。 その日は近隣の温泉に宿を取っていた。キャンセルするのももったいない‥ということで、早めに宿に行ってゆっくりする [続きを読む]
  • インキネン/日本フィル
  •  インキネン/日本フィルのワーグナーの楽劇「ラインの黄金」。豪華な歌手陣も目を引くが、まずはインキネンのワーグナーが興味の的だ。 演奏は、場を追うごとに調子を上げ、熱が入った。音楽に止めようのない流れが生まれた。その流れの中心にインキネンがいた。インキネンはかねてからワーグナー好きを公言しているが、それが実感される演奏だった。 インキネンのワーグナーは、まずリズムのよさが印象的だった。歯切れがよく [続きを読む]
  • スカルダネッリ・ツィクルス
  •  ハインツ・ホリガー(1939‐)の「スカルダネッリ・ツィクルス」全曲演奏会。演奏時間約2時間半で途中休憩なしというのは、ワーグナーの「ラインの黄金」並みの長さだが、実際に聴いてみると、案に相違して、あっという間に過ぎた。 総計22曲が連続して演奏される。各曲は短いもので2〜3分、長いもので10分くらい。それらの曲が3部に分けられている。3部構成は演奏者への配慮かもしれない。それはそうだろうと思った。演奏者に [続きを読む]
  • マリアの首 ―幻に長崎を想う曲―
  •  30代の演出家3人が昭和30年代の戯曲を演出する「かさなる視点 ―日本戯曲の力―」シリーズの最終回。小川絵梨子が演出する田中千禾夫(ちかお)の「マリアの首 ―幻に長崎を想う曲―」。1959年(昭和34年)の作品だ。 原爆によって廃墟となった浦上天主堂を保存すべきか、取り壊して建て直すべきかで揺れていた時代を背景に、長崎の底辺で生きる人々の苦しみを描いた作品。原爆が人々に濃い影を落とす。戦後日本はこれらの人 [続きを読む]
  • ロジェストヴェンスキー/読響
  •  スクロヴァチェフスキが振るはずだった定期だが、スクロヴァチェフスキが亡くなったので、その代演にロジェストヴェンスキーが立った。曲目は予定のブルックナーの交響曲第5番を引き継いだが、まさかのシャルク版。 わたしも昔はクナッパーツブッシュのLPレコードでシャルク版を聴いていた。むしろシャルク版かどうかなど気にしないで(知りもしないで)この曲を聴いていた、といったほうがいい。でも、やがて‘稿’や‘版’の [続きを読む]
  • ブラビンズ/都響
  •  マーティン・ブラビンズが都響を振ったBプロ定期。じつに興味をそそるプログラムが組まれた。 1曲目はジョージ・バターワース(1885‐1916)の「青柳の堤」。演奏時間6分(プログラムの表記による)の小品だ。演奏が始まると、目の前にイギリスの美しい田園風景が広がるような気がした。弦の音にはふくらみがあり、またオーボエとフルートのソロには情感がこもっていた。 2曲目はマイケル・ティペット(1905‐98)の「ピアノ協 [続きを読む]
  • 画家マティス(マインツ歌劇場)
  •  最終日はマインツに移動してヒンデミットのオペラ「画家マティス」を観た。フランクフルトからマインツまでは電車で40分くらいなので、マインツに行く前にフランクフルトでマチネー公演のフランクフルト歌劇場管弦楽団の定期演奏会を聴いた。 指揮はミヒャエル・ザンデルリンク。曲目はシベリウスの交響詩「フィンランディア」、シベリウスのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン独奏はヴィクトリア・ムローヴァ)、ベートーヴェン [続きを読む]
  • アラベッラ(フランクフルト歌劇場)
  •  リヒャルト・シュトラウスの「アラベッラ」。前日のクシェネクの3つのオペラに比べると、観客の心を揺さぶり、甘く酔わせ、ほろりとさせる手練手管のなんと見事なことか。要するにわたしたち観客は、シュトラウスのその手練手管に翻弄されることを楽しみに出かけるわけだ。 演出はクリストフ・ロイ。舞台後方に何枚かのパネルがあり、それらが左右に動くにつれて、舞台の奥の出来事が見えたり、隠れたり、またパネルが完全に閉 [続きを読む]
  • クシェネクの3つのオペラ(フランクフルト歌劇場)
  •  エルンスト・クシェネク(クルシェネクともクレネクとも表記される)(1900‐1991)の3つのオペラ、「独裁者」、「ヘビー級、または国家の栄光」、「秘密の王国」は1928年にヴィースバーデンで初演された。でも、その後どこかで上演されたことがあるのだろうか。今ではほとんど忘れられた作品だ。今回はフランクフルト初演。 3作ともクシェネクの最大のヒット作「ジョニーは演奏する」の直後の1926〜27年に書かれた。プッチーニ [続きを読む]
  • サティアグラハ(バーゼル歌劇場)
  •  フィリップ・グラス(1937‐)のオペラ「サティアグラハ」は、2011年のMETライブビューイングで上映されたので、ご覧になった方も多いと思う。わたしも観て感動した。今回は、バーゼル歌劇場、ベルリン・コーミシェオーパー、アントウェルペン歌劇場の共同制作。演出と振付はシディ・ラルビ・シェルカウイ。 本作はマハトマ・ガンジーが南アフリカで過ごした前半生を描いたもの。ガンジーはロンドンで弁護士の資格を得た後、南 [続きを読む]
  • オレステイア(バーゼル歌劇場)
  •  クセナキス(1922‐2001)の「オレステイア」は、ギリシャ悲劇の同名作を現代に復活させる試みだと思う。ギリシャ悲劇はコロス(合唱隊)の歌と数人の役者(1〜3人の役者が何役かを演じ分ける)の組み合わせだったと考えられているが、では、そのときコロスが歌った歌は、どんな歌だったのだろうか。それをクセナキスなりに想像したのが本作だと思う。 本作は2011年にサントリーのサマーフェスティヴァルで上演されたので、ご覧 [続きを読む]
  • 高関健/東京シティ・フィル
  •  さて、今回の旅で観たオペラの記録を書くべきところだが、その前に昨日、東京シティ・フィルの定期を聴いてきたので、まずその感想から。 指揮は高関健。1曲目は武満徹の「3つの映画音楽」。3曲のキャラクター・ピースを集めたものだが、今回の演奏では、第1曲の「ホゼー・トレス」がジャズ風のリズムが明瞭に出ていてよかったと思う。 2曲目はベルクのヴァイオリン協奏曲。ソリストは堀米ゆず子。堀米ゆず子の演奏を聴くのは [続きを読む]
  • 帰国報告
  •  本日無事に帰国しました。フランクフルトとマインツは肌寒くて、わたしはセーターを着ていましたが、地元の方々はコートやジャンパーを着ていました。バーゼルの気温はそれより高めでしたが、それでもセーターを着てちょうどよい位でした。今回観たオペラは次の通りです。5月3日(水)オレステイア(バーゼル歌劇場)5月4日(木)サティアグラハ(バーゼル歌劇場)5月5日(金)クシェネクの3つのオペラ(フランクフルト歌劇場)5 [続きを読む]
  • オルセーのナビ派展
  •  オルセー美術館が所蔵するナビ派の作品展。ナビ派に焦点を絞った点が新鮮だ。 ナビ派とは1889年に当時20歳前後の若い画家たち(画家の卵たち)がパリで結成したグループ。‘ナビ’とはヘブライ語で預言者のこと。新たな絵画の預言者をもって自ら任じた若者たち。その命名には若者らしいノリがあったかもしれない。もちろん宗教とは関係がない。 新たな絵画とはどういうものか。それを言葉で表しても抽象的になるだけで、むしろ [続きを読む]
  • 城塞
  •  新国立劇場の演劇部門のシリーズ「かさなる視点―日本戯曲の力―」第2弾、安部公房の「城塞」を観た。 同シリーズは3人の30代の演出家が昭和30年代の戯曲を演出するもの。敗戦後10数年たった当時の劇作家は戦争や日本をどう捉えていたのか。どんな問題を考え、どう表現していたのか。また、当時から50年以上たった今、なにが克服され、なにが未解決で残っているのか‥を問うシリーズ。 もっとも、同シリーズは、企画段階では3 [続きを読む]