底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌) さん プロフィール

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底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌)さん: 底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌)
ハンドル名底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌) さん
ブログタイトル底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌)
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/ab165253
サイト紹介文短歌人の皆さんの歌を紹介しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供102回 / 365日(平均2.0回/週) - 参加 2015/01/02 09:14

底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌) さんのブログ記事

  • 『月に射されたままのからだで』勺禰子第一歌集   
  • 堺市生まれ奈良市在住、短歌人の歌友であり、短歌人子の会で共に学ぶ、勺禰子さんの第一歌集『月に射されたままのからだで』が、六花書林より出版(2017年7月24日)されました。定刻に擦れ違ふ朝のドーベルマン頭の中にひろがる惨事この師走クリスマス色に彩られほんまにうれしいんか?通天閣風の強さは風の気持ちの強さゆゑ吾も立ちたるまま風に向かふはつきりとわかる河内へ帰るとき生駒トンネル下り坂なり吉野では「鬼も内」だ [続きを読む]
  • 『そして、春』柊明日香第一歌集   
  • 短歌人同人の柊明日香さんの第一歌集『そして、春』が、六花書林より出版(2017年7月25日)されました。平成14年から平成27年までの作品から360首、年代順にまとめられています。白秋の歌かかれいるカレンダー抱えて帰る雪の舞う日に母の耳どこか遠くにあるようで時おりわれは声高になる遠き日に兄が描きしアンデスの空のようなるイヤリング拾う海沿いの生家の居間に夕陽入れ母はくまなく新聞読みおり立て掛けしスノーダンプに陽を [続きを読む]
  • 『筒井富栄全歌集』(六花書林)
  • 1930年生まれの筒井富栄という歌人は、短歌人の村田馨さんのお母さまで、天野慶さんにとっては義理のお母さまに当たる歌人です。 2000年の7月に亡くなられたので、今月でちょうど17年が経ちます。『筒井富栄全歌集』(2016年10月27日・六花書林)には、1969年に上梓した『未明の町』から1998年に上梓した『風の構図』までの4冊の歌集と、未完歌篇、初期歌篇、歌人論が収録されています。加藤克巳門下として、モダニズムの系譜に連 [続きを読む]
  • 『窓は閉めたままで』紺野裕子第三歌集
  • 短歌人の編集委員である紺野裕子さんの第三歌集 『窓は閉めたままで』が、短歌研究社より出版(2017年6月27日)されました。帰還困難区域の大熊町を経過するとき、窓は閉めたままでなければいけない。警察官が3人一組で監視に立つ。そんな切迫した現実がそのまま歌集名になっています。福島市で生まれ育ち、震災ののち老いた両親を亡くした哀しみが、感情を抑えつつ端正な文語旧かなで詠まれています。福島の惨状を詠んだ歌の背景 [続きを読む]
  • 『浚渫』廣野翔一個人誌
  • 「塔」所属、「穀物」同人、京大短歌出身の廣野翔一さんの個人誌より。死に至る過程いくつも提示され安全教育正午を越せり溶接の面(おもて)に闇は広がりて蛍の火には触れず 触れたし辞める未来、辞めない未来どちらにも寄らず離れず割る茹で卵聴力が先に捉えて振り返るヘリコプターに土踏まず見ゆもうわれを圧倒できぬ高さなり滑り台から雨は滴る若い作者、職場ではさまざまな問題に直面することも多いだろう。これら職場詠には [続きを読む]
  • 「短歌人」7月号掲載作品
  • ヒュプノスの腕        三島 麻亜子ブラインドおろす加減を決めかねて畳に千千(ちぢ)のさざ波を呼ぶ蜜蝋に撫でしテーブル、光とはどこにも向かぬまなざしのことカブトガニの大き標本われかつて雷さまと教へられにき死ののちの旅とほきこと思ひをり草木の寝息しづもる庭に 死は眠りの神ヒュプノスが与える最後のねむりであるあふむけに眠る怖さはまなうらにいまだ残れるヒュプノスの腕キウイ・枇杷、指濡らしつつ剥く果実 [続きを読む]
  • 橘夏生第二歌集『大阪ジュリエット』を読む会
  • 6月18日(日)は大阪・たかつガーデンにて開催された橘夏生さんの『大阪ジュリエット』を読む会に参加しました。参加者は関西歌会のメンバーを中心に21名。パネリスト 江畑實氏、彦坂美喜子氏。 ゲスト 益永典子氏、永田淳氏。パネリストの批評の後、参加者全員の発言。前半から最後まで、中味の濃い批評会となりました。翌日は西ノ京まで足を延ばす。薬師寺。東塔は平成21年より平成32年まで解体修理工事のため覆屋に覆われて [続きを読む]
  • 『岸』岩尾淳子第二歌集
  • 神戸在住、未来短歌会の岩尾淳子さんの第二歌集『岸』が、ながらみ書房より出版(2017年6月9日)されました。もとどおりの場所に藤棚つくられて耐震工事のようやく終わる岸、それは祖母の名だったあてのなき旅の途中の舟を寄せゆくああ今日も晴れてしまうよ明けやらぬ空にさえずる夏ほととぎす夕暮れて野球部員の均しゆく土より冬の背すじが浮かぶ流転するさなかの家族はさみしくて小さい順にお茶碗あらうとけそうな中州の縁にこの [続きを読む]
  • 短歌人6月号 会員1欄の惹かれた歌
  • みづからの影引き寄せて白壁を辷る羽のそのはねのおほきさ  角山 諭あのコーチ嫌いと目くばせする娘 富士が時おり視界にはいる  村井かほる春告げる雪根開きのブナの木の水を湛えてほのと明るし  橋本明美ほの紅く坂うえに立つ一木が梅とわかるまでのこころおどりよ  後藤祐子深き深き井戸を覗いているような妻の目と遭う醒めし視界に  高井忠明いちりんへひとひら降りていちりんにひとひら置きて異郷へ入りぬ  辻  [続きを読む]
  • 短歌人6月号 同人1欄の惹かれた歌
  • 白鳥の野太き声を跳ね返す空の硬さを冬と呼びたり  森澤真理「六年生のおねえさん」などと呼ばれいる我が子うなじをすいと伸ばして  鶴田伊津うまくいくことなどなくてけふもまたゆがんだりんごを皿にならべる  花笠海月残されし生はいくばくあるならむしづかに朝の水漱ぎたり  原田千万すでに魔性の品格あるべし幼魚の部一位なりとふドローレス・ヘイズ  西橋美保何ごともLINEで済ます世の中にしゃべれぬままの若きらで [続きを読む]
  • 短歌人6月号 同人2欄の惹かれた歌
  • 夜更かしの児らを叱りて階段を下りるわたしの影濃く老いぬ  下村由美子花曇りの空と丘とがつながりて視界限る日 どこへも行かぬ  時本和子冬帽をぬげばそよろと吹く風をむかへよろこぶ吾の白髪(しらかみ)  池田弓子辞任してバンダナを巻き居酒屋を手伝う方が楽しかろうに  若尾美智子ホホノキの大き枯葉を踏みゆけば落とし穴にぞ沈むことある  さとうひろこ雨、降りそうですねと窓を見て雨降るまでをその人といた   [続きを読む]
  • 第62回(2017年)短歌人賞応募作三十首
  • 応募作の一挙公開でございます。お読みいただければ嬉しく存じます…  晩年の家         三島 麻亜子まかがやく夏雲ひとつ立たせをり仕掛け絵本のみなみの島に日のなかにまた煮え初むるベリージャムたづさへ夏の県境を越ゆすべなきよ母の遊びはくつひもをはづして靴は捩摺(もぢずり)咲かす繁り葉をはらへばわれがかの夏に架けし梯子がかたむきてあり類焼をまぬがれし家あかがねの空のつづきにいまも雨降る風待ちのダリ [続きを読む]
  • 「短歌人」6月号掲載作品
  • 未遂の花粉      三島 麻亜子瓶に挿すラナンキュラスのはなやぎのあれば朝ごとみづを替へたり流れなき川に遊べるダイサギや身を殺(そ)ぐとふはいかな恍惚われの他に誰も居らざるギャラリーの「未遂の花粉」にながく足止む 「未遂の花粉」触れ合はでただよふ塵を浴ぶる春こころはとほく奔りゆきたりまつすぐに咽(のみど)をくだる水ぬくしコラール聞こゆる川沿ひの道見送られ夜の駅舎にひとりなり花びらこぼれ零るるを抱く水 [続きを読む]
  • 短歌人5月号 会員2欄の惹かれた歌
  • 恋人はいらないという君のため悪人として対峙している  鈴掛 真この春は刺繍が流行るという噂寝かせしままの半衿を出す  谷 たか子四十年飾りつづけし段飾りことしは男雛と女雛のみとす  新倉幸子厨房で妻なるひとが刃物研ぐ詐術のごとき十指のあやかし  松岡修二ふくだみて太く熱帯草樹あり 筋トレの息子(こ)の脛(はぎ)のごとしも  桐江襟子ボールペンの先にも小さな春宿り今日の手紙を饒舌にする  千葉みずほ [続きを読む]
  • 『晩夏の海』岩崎堯子第一歌集   
  • 短歌人会員の岩崎堯子さんの第一歌集『晩夏の海』が、六花書林より出版(2017年5月26日)されました。朝床にぽんぽん蒸気の音ひびき女漁師になると決めた日おひたしにせむと求めし菜の花の二本ばかりをコップに挿しぬ「<不苦労>のふくろうです」と貼り紙ありつまらなくなり土産店出づなにがなし恐ろしかりき母の部屋の枕にのこる深きくぼみが孤独死でない死がこの世にあるやうな言ひかた 月下美人が咲きぬ念のためと言はれ膠原 [続きを読む]
  • 沼尻つた子第一歌集『ウォータープルーフ』批評会
  • 5月20日(土)は、池袋で開催された沼尻つた子さんの『ウォータープルーフ』批評会に参加しました。参加者60名弱。短歌人からの参加者も多かったですね。「Blooming Waltz」 by nicolai bergmann(新丸ビルにて)パネリスト 高木佳子さん(潮音) 内山晶太さん(短歌人)      小原奈実さん(本郷短歌) 三井修さん(塔・司会兼)進行役   山内頌子さん(塔)パネルディスカッションのあと、会場より活発な意見が述べ [続きを読む]
  • 短歌人5月号 同人1欄の惹かれた歌
  • 石垣のとぎれし間(くわん)にくれなゐのふいにさびしき昼の梅みゆ  青輝 翼われは今ひとつのてがみ春あさき長谷大仏のふところにゐて  金沢早苗咳に覚めキッチンに熱き白湯のめばつと大きなるわが影動く  小島熱子田毎の月、酔月、月影、月宮殿、名づけしひとのそれぞれの夜  和田沙都子 しばらくはわがひざにゐて温かな重みでありし本といふもの  阿部久美かはづざくらの満開過ぎしが枝枝にくづれし惨も見せて留まる [続きを読む]
  • 短歌人5月号 会員1欄の惹かれた歌
  • ていねいに書けば書くほど罫線をはみ出てしまふ鬱といふ文字  たかだ牛道兄逝きて実家も疾うになき町のさらりと明るし富士の見えれば  村井かほるミクロネシアポンペイ島の粒こしょう 菜の花サラダを色っぽくする  高橋れい子髪切りてうなじに冬の日射しあり思ひのほかに鋭く感じたり  來宮有人わが寝顔ひと舐めしては遠ざかる懐中電灯ひと魂めいて  ?井忠明膝を痛みえ走らざるわれなれど千里の丘陵(おか)を駆けし日 [続きを読む]
  • 短歌人5月号 同人2欄の惹かれた歌
  • ゴッホ展の半券に<ゴーギャンの椅子>ありて私も私の椅子を探さう  洲淵智子我がことにわづらふなといふ声のして立ちあがりたりふるきベンチを  田上起一郎越えずにはどこにもゆけぬ佐保川に日ごとふくらむ桜のつぼみ  勺 禰子「さくらさくら」腰を落として右回り課外の授業に日本を踊る  村田耕司惹かるるに理由はいらぬと駅までのみじかき橋をルオーと渡る  水原 茜しろたえの雄雛の顔に触(さや)りたる記憶が春の [続きを読む]
  • 「軽井沢ニュース」に・・・
  • 軽井沢のフリーペーパー「軽井沢ニュース」に拙歌が紹介されました。元芸能記者で、短歌人会員の天瀬夕梨絵さんよりお送りいただきました。歌集『水庭』からの一首華やぎて生くるも才のひとつなり指痛めつつブーケこしらふ  三島麻亜子軽井沢のフリーペーパーという思わぬところで、自分の歌が掲載されるのは刺激的で嬉しいですね。短歌に興味のない方々の目にも触れることですから…ともすればマンネリや自己嫌悪に陥りながらの [続きを読む]
  • 「短歌人」5月号掲載作品
  • 雪解水           三島 麻亜子豆を挽く音の我武者羅 雨滴(あましだり)うすきガラスを這ひあがる朝雪解けのなだりに出でし黄水仙、詫びようか遠き日のあやまちを雪解けの水のいのちがわが耳に流る あなたは帰るのだらうきさらぎの雨に打たれてゐたやうな椅子を日のさす庭に運べり朴の葉につつむ寿司飯ゆふぐれを量りあぐねて揺れやまぬ針ためらはず手紙燃やせばなかぞらを汚して煤は地(つち)に降りゐるポストへの道の [続きを読む]
  • 『男歌男』奥田亡羊第二歌集
  • 「心の花」所属の奥田亡羊さんの第二歌集(2017年4月17日短歌研究社)『男歌男』です。第一歌集『亡羊』から10年、「短歌研究」の連載に手を入れた作品を中心に、『亡羊』以後の作品を加えた312首が収録されています。奥田さんは、{「男歌」とはつきつめれば信頼と肯定の歌}だと述べています。第一歌集のタイトルにも自身の筆名を採用していますが、『男歌男』というタイトルにも、著者のこだわりを感じさせます。名は多胡の入野 [続きを読む]