底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌) さん プロフィール

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底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌)さん: 底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌)
ハンドル名底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌) さん
ブログタイトル底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌)
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/ab165253
サイト紹介文短歌人の皆さんの歌を紹介しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供111回 / 365日(平均2.1回/週) - 参加 2015/01/02 09:14

底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌) さんのブログ記事

  • Torvill & Dean Bolero 1984 Olympic Winning Routine
  • フィギュアスケートの国別対抗2017「アイスダンス」を観ていて思い出したのが、英国のトービル・ディーン組による「ボレロ」(ラヴェル作曲)。男性はクリストファー・ディーン(Christopher Dean 1958-)女性はジェーン・トービル(Jayne Torvill 1957-)1984年サラエボオリンピックといえば、今の若い人は全くご存知ないだろう。今とは技術やルール・採点そのものも異なるので、比べることは出来ないが、高い技術を誇る現在の [続きを読む]
  • 短歌人4月号 会員2欄の惹かれた歌
  • 半纏木の並木の間にのぼる月 さうだゆつくり行けばよいのだ  古川陽子母からの宅急便来る 文旦が満月のごとまるく顔だす  柊  慧熱いでて食欲なきまま臥せおりぬもの食べぬ身は安らかなりて  豊田薫子一瞬に雪に埋もれし東京にラスコーリニコフの冬を思へり  田上義洋沈黙をあはく濡らせり窓ひとつへだててわれの背に降る雨は  鈴木秋馬白ばらをあわてて赤く塗る場面不思議の国のアリスにありき  富樫由美子不幸に [続きを読む]
  • 短歌人4月号 同人1欄の惹かれた歌
  • パチンコ屋から出で来ぬ者を待つ八分あかあかと西に日は沈みつつ  酒井佑子一日に幾たびも呼ぶひとの名をそのふりかえる顔がみたくて  鶴田伊津迷うため一駅手前で降りてみる二月の風を涼しく受けて  猪 幸絵アーケード取り払はれし街角に冬の夜空が星うるませり  倉益 敬包みをほどく指をあなたは思ひしかうつくしき影贈られにけり  阿部久美終日を黙してあればやすやすとは声は出でざり水深くのむ  矢野千恵子天ぷ [続きを読む]
  • 短歌人4月号 会員1欄の惹かれた歌
  • きみの自由を映していいといふほどにカーブミラーが凍てついてゐる  角山 諭メモ用紙に吾が顔を描く明日より九十一歳を生きてゆく貌  青木みよ年ごとに下枝(しずえ)の枯れて寒椿すがたを変えて老いてゆくらし  村井かほる縫製台に何も載らざる日のつづき間なく閉ぢたり「紳士服三田」  岩崎尭子「頸椎を裂いて骨切り神経の腫瘍取ります」他人事に聞く  高井忠明春の昼錆釘伸ばして打ちおれば生命(いのち)あるもの四 [続きを読む]
  • 短歌人4月号 同人2欄の惹かれた歌
  • 冬晴れの日差しを吸ひて寒雀いよよふくらむその白き胸  菅 八重子赤ん坊は喉(のみど)の奥に鈴を持ちそれを鳴らしてわれを呼ぶなり  中井守恵死んで死んで首の斬らるるさまを聴く平家物語朗読会に  春野りりん硬い空気を鼻腔の奥へ送りこむ会いたい痛みに少し似ている  砺波 湊蜂蜜をホットレモンに溶く所作は良きママのやうでながく混ぜをり  河村奈美江午後四時のハローワークの窓に見るぬきさしならぬ木々の遠景  [続きを読む]
  • 「短歌人」4月号掲載作品
  • にほのうみ           三島 麻亜子家家の窓は灯りをこぼすなりうごけば春の風となる夜気ハンカチはフランス刺繍 訪ふならば母在るうちと白き砂踏む「にほのうみ」と言へば幸(さきは)ひ得たるごとわが唇よ 紫雲英、堅香子扇なす波がみせたる白き花 ひろげるといふは裏みせぬこと立ちあがる波のうらがは曝しつつざわめきやまぬきさらぎの風散りぢりになりたる過去のかなしみが小さき波となりて押し寄すLEDに育つク [続きを読む]
  • 『愛しみの嚢』梶田ひな子第一歌集
  • 短歌人同人の梶田ひな子さんの第一歌集『愛しみの嚢』が、不識書院より出版(2017年2月25日)されました。書家・春陽の名で活躍されている著者。カバーの題字はご自身の揮毫です。「詩作の精神とは、日々の暮らしの襞から洩れるうすいひかりのようなもの」と、あとがきに書かれているように、積極的に充実した人生を歩まれてきた作者の在りようが、日常の言葉で詠まれています。ご主人の転勤に伴ない移り住む赴任先での生活や、自 [続きを読む]
  • 短歌人3月号 会員2欄の惹かれた歌
  • 雪うさぎをつくることなどもうなくて南天の実は南天のまま  冨樫由美子黒々と轟く海をかかえこみ昆布は鍋にひっそり沈む  葉山健介大衆とうカテゴリを生きてみぞおちに入りたる憂国(ならずもの)の一撃  松岡修二ロザリオの銀のロケットに憧れし少女らいつか古稀に近づく  丹呉ますみ会わずして半世紀なり二十代の君をよりどに賀状したたむ  並木文子はんぶんにすれば湯気たつ今生は満ち欠けのあるこころとおもふ  宮 [続きを読む]
  • 短歌人3月号 同人1欄の惹かれた歌
  • 「江戸をあそぶ」会期終了小分けしたお持ち帰りの金魚余らす  柏木進二湯がさめて捨てられてうづをなすさまをみおくる熱のうしなはれたうづ  花笠海月ポケットにバファリンのあることさえもわたしの影を濃くしておりぬ  鶴田伊津雪吊りの縄の直線きりきりと空を刻みぬ ひとりをおもふ  小島熱子さえざえと貴婦人笑ふ長楽館ホールの絵画に内緒よ、といふ  西橋美保けむりほどの縁(えにし)あらねど星野源あかるく恋を唄 [続きを読む]
  • 短歌人3月号 会員1欄の惹かれた歌
  • 父親に抗ひしわれいま父の遺せし財に依りて生きゐつ  阪本まさ子ラガーマン中央突破の中村君駆けて逝きたりわれより早く  ?井忠明流るるといふより太りゆく時間あなうらを掌(て)に包みてゐれば  角山 諭ひととせのをはりに人を偲ぶときワインではなく日本酒にする  たかだ牛道森町のクラフトフェアーに吾がうさぎ六匹まとめて買われてゆけり  村井かほる晩秋のミステリーツアーに菱田春草『落葉』の林へ案内されたり [続きを読む]
  • 短歌人3月号 同人2欄の惹かれた歌
  • かがり火に照らし出されてほの見えし意外に若き舞ひ人の貌  池田弓子ひび割れし木肌りりしも吹き過ぎる風のこゑ聞き直ぐ立つ榧よ  小出千歳紙幣三枚歌集に化けしをことほぎて残る二枚は久保田に化けぬ  斎藤 寛見えぬ鶏を追ふ所作三度繰り返す午前三時の妖しき境内  勺 禰子どこへでも行けるのに行かぬ子のために天球儀型の林檎を焼きぬ  春野りりん形よきは向かう三軒へ差し上げてさしあたり食ふ小さきいびつ柿  川 [続きを読む]
  • 郡上のお雛様
  • 郡上では、ひと月遅く旧暦の4月3日にお雛まつりを行います。郡上八幡の町家 玄麟(げんりん)のお雛様。(夜のお雛様なので、少々お酒が入ってるのか写りが悪いです。)こちらは、古今伝授の里フィールドミュージアムで、現在開催中の「古今和歌集の萩・桔梗」展&古今伝授の里の雛まつり のお雛様。郡上八幡の「城下町のおひなまつりと福よせ雛」は4/3まで。古今伝授の里の雛まつりは、4/2までです。郡上の素朴なお雛様、とても愛 [続きを読む]
  • 「短歌人」3月号掲載作品
  • 闇に雪        三島 麻亜子一輪の薔薇がつくりし翳は濃く何も置かない朝のテーブル絵のなかに魚(すなど)る男きのふより今日の命の濃しとおもへり茅葺きの山門いつしか閉ざされて内へうちへと咲く冬牡丹冬ぼたん見てひきかへす道の辺をことば継ぎ足すやうに蕾は闇に雪わがくちびるを濡らすとき林檎の香りわづかまじりて夜をかけて散りし山茶花また散らすあたらしき風にわれは驚くいつしかに澄みはじめたる溜り水ふたたび小 [続きを読む]
  • 66(ろくろく)より
  • 物干しにぎんいろの巣をかけてゐし蜘蛛いつのまにかゆふがおに居り  浦河奈々秋陽さす部屋に五本の刃を並べ父はしずかに包丁を研ぐ  遠藤由季 傘を閉ぢてすこし濡れつつ仰ぎ見るジャンクションその確かなる弧を  岸野亜紗子娶られてのちの暮らしの長さなど知らざり日の風のやさしさ  後藤由紀恵林檎の花透けるひかりにすはだかのこころさらしてみちのくは泣く  齋藤芳生黄にうすく西陽はありてひそやかにF・Mompou空( [続きを読む]
  • 短歌人2月号 同人1欄の惹かれた歌
  • 花束は冬朝焼けの色をして抱かれてゐたいひとに抱かれる  阿部久美スズメバチの巣の位置高し この冬は雪深からむ飛騨の古川  有沢 螢矢根はみなみぞれに濡れて黒々と冴ゆる集落通り過ぎたり  関谷啓子本能はおほかた愛に統べられてけふしもつきの朝の寒さは  真木 勉まるで突然異形が佇ちてゐる如しシコンノボタン微動だにせず  小島熱子もどらぬは言の葉時間もみぢ葉のいちまいいちまい明暗を持つ  人見邦子現代短 [続きを読む]
  • 短歌人2月号 会員1欄の惹かれた歌
  • 旧姓のままのロッカー名前なら誰にとっても記号だけれど  大平千賀みなさんという声掛けにおれのことなど入ってないから聴かないでいる  小林惠四郎階段を一歩ずつ上り室生寺と私の心が近づいていく  戸川純子君の生と死がじわじわと入れ替わりゆくを見ていた柿実る頃  四屋うめベビーカーよりにっこり笑まう嬰児よわれも内緒の笑みを返せり  青木ルリ子聞こえない耳を相手に近づけてようやく言葉をすくいとるなり  林 [続きを読む]
  • 『ネバーランドの夕暮』桃林聖一第一歌集
  • 現在、短歌人会員2欄の桃林聖一さんが、入会前に上梓された第一歌集『ネバーランドの夕暮』(2014年5月24日短歌研究社 序・高野公彦)です。私は、2006年から2010年頃までですが、「短歌研究」誌の「短歌研究詠草」という読者投稿欄に歌を出していました。(毎月5首、特選(一名)は10点、準特選(十数名)7点…というように一年間の得点を加算する持ち点方式です。今のようにSNSも隆盛を極めていなかった頃でしたが、常連の方は [続きを読む]
  • ゴッホとゴーギャン展
  • 昨年、2016/10/8〜12/18東京都美術館で開催されていた「ゴッホとゴーギャン展」ですが、現在愛知県美術館で開催中です。ゴッホとゴーギャン、それぞれ別々での展覧会は珍しくもないけれど、2人の関係性や、互いの相違点・類似点をテーマにした展覧会というのは、日本で初めてということです。先日、出かけました。2人の作品を同時に展示する美術展は、今後二度と実現しないのではないかと業界では言われるほど貴重な展覧会です。 [続きを読む]
  • 短歌人2月号 同人2欄の惹かれた歌
  • 深鍋に蕪のスープは煮立ちをり犬を抱へて読む『アエネイス』  大室ゆらぎそのくだりを何度読んでも構造が分からない『紅楼夢』の大観園は  子が描きしマンモスの群れ真夜中の風呂の鏡にあはく残さる  河村奈美江冷えまさるゆびにスマホがうごかなく東京に知る冬のおとづれ  春野りりん堂々の二文字(ふたもじ)「いろ」で幼児の部入賞はたせし結花(ゆいか)抱きしむ  池田弓子ゲルニカを見ると涙が出るといふ添乗員は信 [続きを読む]
  • 『シュレーディンガーの猫』畑谷隆子第二歌集
  • 京都市在住「好日」選者の畑谷隆子さん第2歌集(2016年11月1日・短歌研究社)です。「シュレーディンガーの猫」というのは、量子力学における有名なパラドックスのこと。物理に疎い私にはWikipedia「シュレーディンガーの猫」で見ても一言では説明できない難しさ…パブロフの犬のように簡単ではないようです。{蓋のある箱を用意して、この中に猫を一匹入れる。箱の中には猫の他に、放射性物質のラジウムを一定量と、ガイガーカウ [続きを読む]
  • 中部日本歌人会60周年記念行事
  • 本日1月29日(日)は、所属する中部日本歌人会の60周年記念行事が、名古屋市池下の「ルブラ王山」でありました。参加者160名。中部日本歌人会は、愛知・三重・岐阜の三県に在住(または出身)の歌人による超結社の会です。行事内容は13:00〜13:30までが、中日短歌大賞・60周年記念歌論賞・功労者表彰  中日短歌大賞は「水甕」選者の小松久美江さん(第三歌集「草雨(さうう)」)が  受賞されました。小松久美江さん「草雨」 [続きを読む]
  • 「短歌人」2月号掲載作品
  • 冬の果実       三島 麻亜子卓上に置かれしままの桃缶は朝のひかりをするどく反す約束を違へしやうに冬はきて日照雨(そばへ)は窓にうすき陽を生む遮断機があがれば手を振る父のゐてわが幼日の身は安かりきはばからず哭きし男をわれ知らず 湖ちかき橋とほく霞みてまだ湿り帯ぶる俎上にきりわける冬の果実は錆のにほひす母が植え父が伐りたる茱萸の木を記憶の外へわれは流しぬ凍天に星またひとつ脹らみぬかかはり薄き父とお [続きを読む]
  • 短歌人新年歌会
  • 1月22日(日)、東京の学士会館で短歌人会の新年歌会が開かれました。前日の土曜日に上京。今年はこれです。(夜の部)演目は「伊井大老」「越後獅子」「傾城」「松浦の太鼓」。今回のお目当ては、玉三郎の傾城(けいせい)これが見たくて…客席から「ほぉ〜っ」という溜め息が…普段の生活の中で、研ぎ澄まされた芸、魂が吸い取られるような美しさに、溜め息をこぼすという状況はあまりないような…さて、新年歌会に戻り、詠草は1 [続きを読む]